城之内 「 |
へへっ! 楽勝、楽勝!」 |
杏子 「 |
何が楽勝よ。あと少しで負けてたじゃない。」 |
城之内 「 |
そりゃ、ハンデやってたから、そう見えただけだぜ。」 |
本田 「 |
…屁理屈だな。」 |
審判 「 |
続いて第2試合をとり行う! 対戦者はデュエルフィールドに集合するように!」 |
杏子 「 |
あ、私の番ね。 それじゃあ、行って来るね。応援よろしくー。」 |
城之内 「 |
ヘッ、誰が応援してやるかっつーの。 さーてと、オレは弁当でも食うかな…」 |
本田 ( |
まだ10時半前だぞ…) |
城之内 「 |
じゃあな、2回戦始まったら教えてくれよ!」 |
杏子 「 |
は、薄情な奴…!」 |
審判 「 |
1回戦第2試合・騒象寺vs杏子!」 |
騒象寺 「 |
ワシの美声を思う存分聞かせてあげるぜ、お譲ちゃん。」 |
杏子 「 |
え、遠慮しとくわ。」 |
騒象寺&杏子 「 |
デュエル!」 |
騒象寺 「 |
ワシの先攻だぜ、ドロー! 壁モンスターを1体出し、ターンエンドだぜ!」 |
杏子 「 |
わ、私は、ハッピー・ラヴァーを守備表示で召喚して、ターン終了よ。」 |
騒象寺 「 |
ワシのターン! ンだば壁モンスターを生け贄にして、音楽家の帝王−ミュージシャン・キングを召喚! カーーッ しびれるぜーー! 決めたぜ! ここでオレが1曲披露してやるぜ!」 |
杏子 「 |
えっ?」 |
騒象寺 「 |
まあ、遠慮するなよお譲ちゃん!」 |
遊戯 「 |
騒象寺くん、マイクまで持ってる…。 最初から歌う気だったんだ…!」 |
本田 「 |
遊戯、これって相当ヤバいんじゃ。 確か騒象寺の歌って…」 |
騒象寺 「 |
一曲目行くぜ!」 |
杏子 「 |
な、何〜、こ、これ〜! 人間の声じゃない…!!」 |
本田 「 |
ひ、ひでぇ声だ…!」 |
遊戯 「 |
あ! フィールドをよく見て、本田くん!!」 |
本田 「 |
あっ? お、騒象寺のモンスターが苦しんでる! ……… あ、勝手に消滅しちまったぜ。」 |
騒象寺 「 |
2曲目は得意のナンバー! いくっちゃ〜!!」 |
杏子 「 |
あ、あんたねぇ、よく自分のフィールドを見てみなさいよ!」 |
杏子 「 |
聞こえてないわ。 …まあいいか。勝手にデュエル進めちゃおっと。」 |
審判 「 |
だ、第2試合・勝者、真崎杏子!」 |
杏子 ( |
勝ったけど、アイツに歌われ放題で、勝った気がしないわ…) |
鶴岡 「 |
おい! 歌なら、音楽の授業だけにしておきな!!」 |
騒象寺 「 |
ワ、ワシのマイクを〜! キ、キサマぁぁ!!」 |
鶴岡 「 |
ほぅ〜、停学になるか、騒象寺ぃ、あ〜〜?」 |
騒象寺 「 |
セ、センコー…」 |
鶴岡 「 |
さっさとひっこめ! なんのとりえもない負け犬が!」 |
鶴岡 ( |
さてと、次の試合はオレと教頭だな。 まぁ、あのスケベジジイ相手なら適当に合コンでも組んでやれば、勝ちはもらったも同然。 100万はオレがいただくぜ!) |
審判 「 |
第3試合、勝者・鶴岡!」 |
審判 「 |
続いて、第4試合をとり行う! 対戦者はデュエルフィールドに集合すること!」 |
杏子 「 |
そういえば、次は獏良くんの試合だったわね。 あれ? 獏良くん、いつの間に姿消してる…」 |
本田 「 |
アイツ、また千年リング身につけてるわけじゃあないだろうな。」 |
獏良 「 |
本田くーん!」 |
本田 「 |
お、獏良! どこ行ってたんだよ、試合始まるところだぜ!」 |
獏良 「 |
ゴメンゴメン。ちょっとデッキの調整をね…」 |
遊戯 「 |
――それじゃ、獏良くん。試合頑張って来てね!」 |
審判 「 |
――第4試合、刈田の棄権により、勝者――獏良了!」 |
遊戯 「 |
あ…」 |
本田 「 |
獏良の不戦勝かよ…!」 |
獏良 「 |
あれー? 不戦勝? せっかくデッキ作ってきたのに…。 ――残念だなぁ。」 |
獏良 「 |
………」 |
獏良 「 |
本当に――残念だ。」 |