遊闘4 騒々しいデュエル!


城之内 「 へへっ! 楽勝、楽勝!」

杏子 「 何が楽勝よ。あと少しで負けてたじゃない。」

城之内 「 そりゃ、ハンデやってたから、そう見えただけだぜ。」

本田 「 …屁理屈だな。」

審判 「 続いて第2試合をとり行う!
対戦者はデュエルフィールドに集合するように!」

杏子 「 あ、私の番ね。
それじゃあ、行って来るね。応援よろしくー。」

城之内 「 ヘッ、誰が応援してやるかっつーの。
さーてと、オレは弁当でも食うかな…」

本田 ( まだ10時半前だぞ…)

城之内 「 じゃあな、2回戦始まったら教えてくれよ!」

杏子 「 は、薄情な奴…!」



審判 「 1回戦第2試合・騒象寺vs杏子!」

騒象寺 「 ワシの美声を思う存分聞かせてあげるぜ、お譲ちゃん。」

杏子 「 え、遠慮しとくわ。」



騒象寺&杏子 「 デュエル!」



騒象寺 「 ワシの先攻だぜ、ドロー!
壁モンスターを1体出し、ターンエンドだぜ!」

杏子 「 わ、私は、ハッピー・ラヴァーを守備表示で召喚して、ターン終了よ。」

騒象寺 「 ワシのターン!
ンだば壁モンスターを生け贄にして、音楽家の帝王−ミュージシャン・キングを召喚!
カーーッ しびれるぜーー!
決めたぜ! ここでオレが1曲披露してやるぜ!」

杏子 「 えっ?」

騒象寺 「 まあ、遠慮するなよお譲ちゃん!」



遊戯 「 騒象寺くん、マイクまで持ってる…。
最初から歌う気だったんだ…!」

本田 「 遊戯、これって相当ヤバいんじゃ。
確か騒象寺の歌って…」

騒象寺 「 一曲目行くぜ!」

ズンオンドンガガギイ

杏子 「 な、何〜、こ、これ〜!
人間の声じゃない…!!」

ズンオンドンガガギイ

本田 「 ひ、ひでぇ声だ…!」

遊戯 「 あ! フィールドをよく見て、本田くん!!」

本田 「 あっ?
お、騒象寺のモンスターが苦しんでる!
………
あ、勝手に消滅しちまったぜ。」

騒象寺 「 2曲目は得意のナンバー!
いくっちゃ〜!!」

ズンオンドンガガギイ

杏子 「 あ、あんたねぇ、よく自分のフィールドを見てみなさいよ!」

ズンオンドンガガギイ

杏子 「 聞こえてないわ。
…まあいいか。勝手にデュエル進めちゃおっと。」

ズンオンドンガガギイ

騒象寺ライフポイント 0

審判 「 だ、第2試合・勝者、真崎杏子!」

ズンオンドンガガギイ

杏子 ( 勝ったけど、アイツに歌われ放題で、勝った気がしないわ…)

ズンオンドンガガギイ

ズンオンドンガガギイ

鶴岡 「 おい!
歌なら、音楽の授業だけにしておきな!!」

ブチッ

騒象寺 「 ワ、ワシのマイクを〜!
キ、キサマぁぁ!!」

鶴岡 「 ほぅ〜、停学になるか、騒象寺ぃ、あ〜〜?」

騒象寺 「 セ、センコー…」

鶴岡 「 さっさとひっこめ! なんのとりえもない負け犬が!」



鶴岡 ( さてと、次の試合はオレと教頭だな。
まぁ、あのスケベジジイ相手なら適当に合コンでも組んでやれば、勝ちはもらったも同然。
100万はオレがいただくぜ!)



10分後…



審判 「 第3試合、勝者・鶴岡!」

審判 「 続いて、第4試合をとり行う!
対戦者はデュエルフィールドに集合すること!」



杏子 「 そういえば、次は獏良くんの試合だったわね。
あれ? 獏良くん、いつの間に姿消してる…」

本田 「 アイツ、また千年リング身につけてるわけじゃあないだろうな。」



獏良 「 本田くーん!」

本田 「 お、獏良! どこ行ってたんだよ、試合始まるところだぜ!」

獏良 「 ゴメンゴメン。ちょっとデッキの調整をね…」

遊戯 「 ――それじゃ、獏良くん。試合頑張って来てね!」



審判 「 ――第4試合、刈田の棄権により、勝者――獏良了!」

遊戯 「 あ…」

本田 「 獏良の不戦勝かよ…!」

獏良 「 あれー? 不戦勝?
せっかくデッキ作ってきたのに…。
――残念だなぁ。」

獏良 「 ………」

獏良 「 本当に――残念だ。」



前へ 戻る ホーム 次へ