カード考察 書籍付属カード

First update : 2002/9/1
Last update : 2008/2/3


書籍付属系カードには、ストラクチャーデッキなどで再録されているカードも多いですが、大体の書籍付属カードはこのページに掲載しています。

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2008/02/03 簡易考察:ゲーム攻略本付属カードを改訂+追加

>>> 簡易考察:ゲーム攻略本付属カード

以下のカードは、「ゲーム攻略本付属カード」では考察しません。

「封印されし者の右腕」、「封印されし者の左腕」、「カオス−黒魔術の儀式」、「アビス・ソルジャー」、「サイレント・ソードマン LV7」

G3-B1  漆黒の豹戦士パンサーウォリアー 評価:4

レベル4で攻撃力2000獣戦士族モンスター。
高い攻撃力を持つ代わりに、攻撃時に自分のモンスターを生け贄に捧げなくてはならないデメリット効果がある。

デメリット効果を持たないジェネティック・ワーウルフを優先した方が使いやすいことは言うまでもない。
どうしても使いたい場合でも、洗脳−ブレインコントロールやスケープ・ゴートなどを併用し、デメリット効果の損失を抑える工夫が必要だ。

G3-B2  時の機械−タイム・マシーン 評価:7

モンスターが戦闘で破壊された時、そのモンスターを破壊直前の表示形式で特殊召喚する効果を持つ罠カード。
相手モンスターが破壊された場合でも使用できるが、その場合は相手の場に特殊召喚される。

クリッター、キラー・トマト、ニュードリュア、聖鳥クレイン、D−HERO ディスクガイなど、特殊召喚や墓地送りをトリガーとする効果を持つモンスターを特殊召喚したい。
これらのモンスターを特殊召喚して効果を再利用することで、タイム・マシーン1枚分の消費を補うことができる。特にディスクガイは強欲な壺クラスの利益をもたらすため強力だぞ。

G4-B1  バフォメット 評価:2

レベル5攻撃力1400の悪魔族モンスター。召喚・反転召喚時に、幻獣王ガゼル1枚をデッキから手札に加えることができる。
この効果によって、有翼幻獣キマイラの融合召喚に一役買うことができる。

生け贄に捧げたモンスター分のカード消費を補える点はよいが、バフォメットや幻獣王ガゼルの攻撃力は低く、融合後の有翼幻獣キマイラもそれほど強くない。
工夫を施しても見返りがあまり大きくならない性質を持っているため、使いづらいカードと言わざるを得ない。

G4-B2  有翼幻獣キマイラ 評価:3

バフォメットと幻獣王ガゼルの融合体。攻撃力2100の獣族モンスターだ。
破壊されると、墓地のバフォメットまたは幻獣王ガゼル1体を特殊召喚できる効果を持っている。

破壊された時の損失が抑えられるものの、有翼幻獣キマイラを場に出すまでのカード消費の大きさ、融合前モンスターの貧弱さなど頼りない点が多すぎる。
バフォメットと同じく、他のカードを使ってコンボを狙っても見返りがそれほど大きくならない点も致命的。そこそこ活躍できるのは突然変異(禁止化されていない環境ならば)を用いた幻獣デッキくらいだろうか。

G5-B1  遺言の仮面 評価:3

単体では手札からデッキに戻る効果だけの通常魔法。
だが、仮面魔獣デス・ガーディウスの効果を使えば、装備した相手モンスターのコントロールを得ることができる。

手札からデッキに戻る効果はデス・ガーディウスの効果を発動させるためのものだが、手札が1枚減ってしまう。この効果を使うくらいならば他のカードのコストなどで手札から捨てた方が良い。
また、手札に遺言の仮面が来る状況を減らすため、遺言の仮面はデッキに1〜2枚程度にとどめたい。

G5-B2  仮面魔獣デス・ガーディウス 評価:4

攻撃力3300で召喚条件のあるモンスター。仮面呪術師カースド・ギュラ、メルキド四面獣のどちらかを含む生け贄2体を捧げて特殊召喚される。
フィールド上から墓地に送られると、デッキ内の遺言の仮面を相手モンスターに装備させてコントロールを奪うことができるぞ。

効率良く特殊召喚するためには、デッキのカースド・ギュラ、メルキド四面獣を増やすより、キラー・トマト、スケープ・ゴート、ダンディライオンといったカードを用意した方が良い。
また、デス・ガーディウスの効果は、相手に戦術がばれている上で使うことになるため理想通りにコントロールを得られないことが多い。特殊召喚までの苦労の割には、そこそこの活躍しかできないのが少し残念。

S2-B1  魔法除去細菌兵器 評価:0

自分モンスターを生け贄に捧げた数だけ、相手デッキの魔法カードを墓地へと送る罠カード。
この時生け贄に捧げるモンスターは、トークンであってはならない。

強大なコストの割に見返りが小さく、効率は最低クラス。
闇のデッキ破壊ウイルスなどの方がはるかに使いやすいことは言うまでもない。

G6-B1  王家の神殿 評価:7

罠カードをセットしたターンに発動できるようになる永続魔法。
また、場に聖獣セルケトがいれば、手札・デッキ・融合デッキからモンスター1体を特殊召喚できる切り札的な効果も持つ。

2008年1月現在禁止カードである。罠カードをセットしたターンに発動する効果を悪用し、罠カードを連続使用すれば、相手にろくに行動させないまま勝利してしまうデッキもできてしまうからだ。
この手のデッキを突き詰めていくと、王家の神殿が引けるかどうか、対策カードが引けるかどうかで勝敗が決まってしまい、面白さを損なうことが多い。そのため、今後、禁止化が解除される可能性は低い。

G6-B2  聖獣セルケト 評価:0

レベル6攻撃力2500の天使族モンスター。王家の神殿が場にないと破壊されるデメリット効果を持つ。
また、戦闘で破壊した相手モンスターを除外し、その時に聖獣セルケト自身の攻撃力を500ポイントアップさせる効果も持っているぞ。

王家の神殿禁止のとばっちりを受けてしまったカード。スキルドレインなどを使って無理やり場に維持するしかなくなっている。
せめて、類似した性質を持つミレニアム・スコーピオンで我慢するしかないのだろうか?

GB7-B01  痛魂の呪術 評価:5

相手の効果ダメージを1度だけハネ返す速攻魔法。
おおよそ地獄の扉越し銃の速攻魔法バージョンだが、自分の効果ダメージには使えない点や、波動キャノンなどの永続魔法・罠に対して使える点などが異なる。

相手のデッキタイプに応じてサイドデッキから投入する使い方が一般的。
それでも、デス・ウォンバットなどを使った方が効率が良いことが多いため、最近ではほとんど使われていない。

GB7-B02  死霊操りしパペットマスター 評価:5

レベル6なのに攻撃力が0だが、生け贄召喚時に2000ライフ支払えば、墓地の悪魔族モンスター2体を特殊召喚することができる。
ただし、特殊召喚された悪魔族モンスターはすぐに攻撃できない。

2000ライフコストに加え、パペットマスターへの攻撃による戦闘ダメージにより、ライフを大幅に失う危険がある。生け贄召喚した上でさらなるサポートが必要になってしまう。
幻魔皇ラビエル、突然変異、クロス・ソウル、悪夢再び、死のデッキ破壊ウイルス、魔のデッキ破壊ウイルスなど、サポートとなるカードをうまく組み合わせ、リスクに見合う活躍を目指そう。

GB8-B01  ゲルニア 評価:3

攻撃力1300のアンデット族モンスター。
効果で破壊され墓地に送られた場合、その次のターンに特殊召喚できる復活効果を持つぞ。

攻撃力1300では、効果ではなく戦闘で破壊されることが多い。そのため、復活効果の価値がほとんどなくなってしまっている。
ゲルニアの効果を生かしたいならば、最低でも攻撃力をアップさせる効果が必要だろう。

GB8-B02  ゴブリンゾンビ 評価:8

2つの効果を持つ攻撃力1100のアンデット族モンスター。
1つ目の効果は、戦闘ダメージを与えた時に相手デッキの一番上のカードを墓地へ送る効果。2つ目の効果は、ゴブリンゾンビが場から墓地へ送られた時に自分デッキから守備力1200以下のアンデット族モンスター1体を手札に加える効果だ。

現環境では1つ目の効果はあまり意味がない(むしろややマイナス)だが、2つ目の効果が非常に優秀。
クリッターのようにほぼ確実に手札を確保し、状況に応じたアンデット族モンスターを選べるのだ。アンデット族モンスターが充実してきた現環境では、活躍の場はかなり多い。

特に、ゾンビ・マスター、馬頭鬼、魂を削る死霊、別のゴブリンゾンビを用意しておけば、相当な活躍に期待できる。デッキ次第では、デス・ラクーダやカース・オブ・ヴァンパイアも採用候補に入る。
ただし、デッキ全体としてマクロコスモスや次元幽閉などによる除外に弱くなるため、砂塵の大竜巻など除外カードへの対策も用意しておきたい。

GBI-B01  ハンニバル・ネクロマンサー 評価:4

攻撃力1400の魔法使い族モンスター。
召喚時に発生する魔力カウンターを使って表側表示の罠カードを破壊することができる効果を持つ。

魔導戦士 ブレイカーの弱体化版。一般的に表側表示の罠が使われることは多くないため、相手のデッキタイプを確認してからサイドデッキから投入するのが一般的。
それでも、ライトロード・マジシャン ライラ、賢者ケイローンなど他のカードの方が使いやすいため、サイドデッキにもほとんど使われていないようだ。

EX3-B01  魂の綱 評価:3

自分モンスターが破壊された時1000ライフポイントを払って発動する罠カード。デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚できるぞ。
しかし、ダメージステップで通常罠を発動できないルールにより、効果でモンスターが破壊された場合にしか発動できない。

発動できる機会が少ない上、発動できてもそれほど利益が大きくないため、総合的には弱いカードの部類に入ってしまっている。
デッキのキーカードを無理にでも引き当てたいデッキであれば、採用する価値はあるかもしれないが……。

NTR-JPB01  マジシャンズ・クロス 評価:5

自分の魔法使い族モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで3000にする魔法カード。
ただし、自分の場に他の魔法使い族モンスターがいる必要がある上、他の魔法使い族がこのターンに攻撃できなくなる。

発動できる機会、価値が低いのが大きな欠点。攻撃力3000の魔法使い族1体だけで攻撃するより、元の魔法使い族2体で攻撃を仕掛けた方が効率が良い場合が多いのだ。
ただし、お注射天使リリーと墓守モンスターを中心とした低攻撃力魔法使い族モンスターデッキに投入すると、発動できる機会、価値ともに大幅アップする。これを狙いたい。

GX1-JPB01  E・HERO マッドボールマン 評価:3

バブルマンとクレイマンの融合モンスター。攻撃力1900守備力3000と守備力が高い。
融合召喚以外では特殊召喚できないこと以外では、特別な効果を持っていない。

守備力が高いものの守備力しかとりえがない。ハズレ融合モンスターと言わざるを得ない。
それでもエレメンタルヒーローデッキであれば、融合デッキに用意しておいて損はない……ような気がする。

E06-JPB01  ヘリオス・トリス・メギストス 評価:5

レベル8の炎族モンスター。通常召喚もできるが、ヘリオス・デュオ・メギストスを生け贄に捧げれば、生け贄1体かつ特殊召喚扱いで場に出すことができる。
自分と相手の除外モンスターの数×300の攻守を持つ。さらに、戦闘で破壊され墓地へ送られるとエンドフェイズ時に攻守500アップして復活、相手モンスターが残っていれば2回目の攻撃可能といった多彩な効果を持つ。

紅蓮魔獣 ダ・イーザと比べた場合、相手モンスターが除外されても攻守アップできるため攻撃力はほぼ同等。条件付きだが2回攻撃ができる点で勝る。復活効果は使える機会は少ないがないよりマシ。
だが、場に出すのが大変な点が致命的であるため、ダ・イーザを優先した方が活躍しやすいだろう。特殊召喚の手段が豊富にあるデッキならば、ダ・イーザと一緒に活躍できそうだが……。

GX02-JPB01  幻獣ロックリザード 評価:6

レベル7攻撃力2200の獣戦士族モンスター。幻獣モンスターを生け贄に捧げれば、生け贄1体で通常召喚できる。
戦闘で相手モンスターを破壊すると500ダメージを与え、ロックリザードが相手の効果で破壊されると2000ダメージを与える効果を持つ。

2000ダメージ与える効果が強烈な上に、発動機会も多い(ロックリザードの攻撃力が高く効果で破壊されることが多いため)
他の幻獣モンスターが豊富に用意されているなら積極的に生け贄召喚を行いたい。さらに、魔法の筒、特殊召喚カードも多用してプレッシャーをかけ続けていこう。ただ、次元幽閉、洗脳−ブレインコントロールなど弱点も少なくないため、相手によってはあっけなく負けてしまう危険がある。

GX03-JPB01  ウィングド・ライノ 評価:7

レベル4攻撃力1800の獣戦士族モンスター。
罠カードが発動された時、それにチェーンして手札に戻ることができる。手札に戻りたくない時には、この効果を発動する必要はない。

相手の激流葬や炸裂装甲などから逃れ、カードの損失を防ぐことができる。攻撃力も高めで汎用性が高い優良カード。だが、戦闘ダメージを受けやすいことや、攻撃力1800を超えるモンスターが出れば一方的に倒されることなどトップクラスのカードと呼ぶにはあと一歩足りない。
自分の激流葬やつり天井ともコンボになるので、これらをうまく織り交ぜて活躍の機会を増やしていきたい。

WC07-JPB01  D−HERO Bloo−D 評価:7

攻撃力1900の闇属性戦士族モンスター。通常召喚できず、生け贄3体を捧げて特殊召喚する方法以外では場に出せない。
相手モンスター1体を装備してその攻撃力の半分を得る能力と、相手フィールド上モンスターの効果を全て無効にする能力を持っているぞ。

D−HEROデッキで良く使われる切り札。相手モンスターの多くをザコ化させ、相手を追い詰めることができる。その上、魔法・罠以外で倒されることが滅多になく、倒されても蘇生できるため活躍できる時間が長いのも強み。
生け贄を揃えるのがやや難しいが、ディアボリックガイ、ダンディライオン、トーチ・ゴーレム、幻銃士、スケープ・ゴートあたりをうまく組み合わせればそれほど苦労はしない。デッキ全体を改造してでも採用する価値があるモンスターだと言える。

GX04-JPB01  ファントム・オブ・カオス 評価:8

レベル4攻撃力0の闇属性悪魔族モンスター。自分墓地の効果モンスター1体を除外すると、ターン終了時までそのモンスターの名前、攻撃力、効果をコピーすることができる。
ただし、このコピー効果を使った場合、攻撃しても相手プレイヤーにダメージを与えられなくなってしまう。

様々なデッキや状況で応用が利く優秀なモンスター。融合素材モンスターを揃えたり、高攻撃力で相手モンスターを破壊したり、強力な効果を使ったりなど使い道は多彩。
特に、場に出しにくく効果が強力なモンスターをコピーすると非常に効果的。有名なところでは、ダーク・アームド・ドラゴン、天魔神 ノーレラス、終焉の王デミスなどが挙げられる。

しかし、相手ターンに攻撃力0の雑魚モンスターとなってしまう点や、除外したモンスターを再利用しにくい点など、欠点もある。
また、コピー効果に依存しすぎて、ろくに場に出せないモンスターや、単体では役に立たないコンボカードを多用するのも考え物。デッキ全体のバランスはしっかりと考えよう。

WC08-JPB01  エア・サーキュレーター 評価:6

攻撃力0守備力600のモンスター。攻撃表示で召喚されると、手札2枚をデッキに戻してカードを2枚ドローできる。
また、エア・サーキュレーターが破壊されても、カードを1枚ドローできるぞ。

2つのドロー効果により、手札の数を減らさずに手札を入れ替えることができる。コンボカードが多く、手札をデッキに戻す価値が高いデッキで活躍する。
ただし、攻撃力0を相手ターンに晒してしまう致命的な欠点がある。それを回避するため、手札入れ替えをあきらめて裏側守備表示でセットしたり、モンスターを守れるカードを気持ち多めに用意したりなどの工夫が必要だ。




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