遊闘17 結束の稲妻!


遊戯 「 オベリスクの巨神兵!
城之内くん…勝てるよ!」

杏子 「 うん! 城之内、やっちゃえー!」

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
攻撃表示
攻3000
守3000


オベリスクの巨神兵
攻撃表示
攻4000
守4000
城之内
LP 1300

城之内 「 へ! ざまあみやがれ、蛭谷!」

蛭谷 「 しかし! オシリスの特殊能力・召雷弾を忘れるな!
オシリス、召雷弾を放て!」

ズガガガガガガ

オベリスクの巨神兵 攻撃力 4000 → 2000

蛭谷 「 これで、貴様のオベリスクはオレのオシリスの攻撃力を下回った…。
フフフ。仲間を犠牲にしてまで召喚した神も、一時しのぎにしかならなかったワケだ…」

城之内 「 オベリスクには特殊能力も1ターンのみ有効だ。
次のてめえのターンには攻撃力は4000に戻るぜ!
ターンエンドだ!」



蛭谷 「 オレのターンか…」

城之内 「 ホラ、オベリスクの攻撃力が4000に戻るぜ!」

オベリスクの巨神兵 攻撃力 2000 → 4000

蛭谷 「 しかしこのターンのドローカードによって、オシリスの攻撃力も上がる!」

オシリスの天空竜 攻撃力 3000 → 4000

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
攻撃表示
攻4000
守4000


オベリスクの巨神兵
攻撃表示
攻4000
守4000
城之内
LP 1300

杏子 「 オベリスクとオシリス…両者の攻撃力が並んだわ!
この戦い…どうなるの?」

遊戯 「 蛭谷は手札を消耗するとオシリスの攻撃力を下げてしまう。
蛭谷は手札を使うことは許されない!」

遊戯 「 ――蛭谷はこのまま勝負するしかないよ!
でも…お互い相殺したら、次のターンで城之内くんがモンスターを召喚すれば勝てる!」

杏子 「 じゃあ、城之内が勝てるのね…!」

遊戯 「 ……でも、蛭谷のあの表情…嫌な予感がする!」



城之内 「 蛭谷ぃ、攻撃するのかぁ?
たとえこのターン攻撃しなくても、次のターンでオレから仕掛ければ勝てるけどな!」

蛭谷 「 フフフ。熱くなるな城之内…。
神とはいえ所詮はモンスター。攻撃だけが取り柄じゃないだろう。」

城之内 「 まさか!」

蛭谷 「 そう… オレはオシリスを守備表示にしてターンを終了させる!」



城之内 「 く… オレのターン!」

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
守備表示
攻4000
守4000


オベリスクの巨神兵
攻撃表示
攻4000
守4000
城之内
LP 1300

城之内 ( このままオベリスクが攻撃してもオシリスは倒せねぇ!
しかしオシリスは次のターンで攻撃力を上げる…。
次のターン、オベリスクはやられてしまう!)

城之内 ( このまま攻撃表示のオベリスクが倒されて、オレのライフが削られたら御伽が電流地獄に遭う!
今の御伽じゃ電流地獄には耐えられない!
ここは守備表示にするしかない…)

城之内 「 オレはオベリスクを守備表示に変更――」

蛭谷 「 フフフ。ついにてめえも逃げの一手か。
まあ、ちゃんと葬ってやるよ!」

城之内 「 さらにオレはこのカードを守備表示で召喚…
ギルフォード・ザ・ライトニング!」

蛭谷 「 チッ、今、オシリスは守備表示…。
召雷弾を放つことは出来ない。
まあ、今さらたいした影響はないがな。」

城之内 「 ターンエンドだ…」



蛭谷 「 オレのターン、ドロー!
この瞬間オシリスの攻撃力はさらに1000ポイントアップする。」

オシリスの天空竜 攻撃力 4000 → 5000

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
攻撃表示
攻5000
守5000


オベリスクの巨神兵
守備表示
攻4000
守4000
ギルフォード・ザ・ライトニング
守備表示
攻2800
守1400
城之内
LP 1300

蛭谷 「 死ね、オベリスク!
サンダーフォースで焼き殺せ!」

蛭谷のオシリスの天空竜(攻5000)が、城之内のオベリスクの巨神兵(守4000)に攻撃!

蛭谷 「 ハハハ、死ねぇ、オベリスク!」

ズドオオオオオン

グオオオオオ

蛭谷 「 フフフ… オベリスク…撃破!」



杏子 「 オベリスクが倒された!
どうしよう…このままじゃ、蛭谷に勝てないよ!」

遊戯 「 …神を倒せるのは、神だけじゃないよ!
城之内くんには信頼できるしもべがいる!
そう――」



城之内 ( 真紅眼の黒竜!
このカードを引ければ…勝つ見込みはある!)

城之内 「 オレのターン!」

城之内 ( 頼む! 真紅眼の黒竜よ来てくれ!)

城之内 「 ドロー!」

ドクン

城之内 ( 感じる…。
鼓動を感じる!
この鼓動は間違いなく…真紅眼の黒竜!)

ドローカード:真紅眼の黒竜

城之内 「 よっしゃあああ!!」

城之内 「 ――オレの、最も信頼するしもべ!
再び、オレに力を貸してくれ!
――真紅眼の黒竜! 攻撃表示!」

蛭谷 「 攻撃力2400…。
神の攻撃力5000には遥かに及ばない!」

蛭谷 「 さらに――この瞬間、オシリスの特殊能力が発動される!
召雷弾!」

ズガガガガガ

真紅眼の黒竜 攻撃力 2400 → 400

蛭谷 「 攻撃力は400にまで下がったぞ城之内。
このままではオレに勝つことなど不可能だ。」

城之内 「 …オレはカードを1枚伏せて――ターンエンドだ。」

蛭谷 「 ククク…ついにあきらめたか…!
これで確実に最後のターンだ城之内!」



蛭谷 「 オレのターン、ドロー!
フフフ… このターンのドローカードでオシリスの攻撃力はさらに上がった!」

オシリスの天空竜 攻撃力 5000 → 6000

蛭谷 「 …死ね、城之内!
オレのバトルフェイズだ!
…最後のな!」

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
攻撃表示
攻6000
守6000


ギルフォード・ザ・ライトニング
守備表示
攻2800
守1400
真紅眼の黒竜
攻撃表示
攻400
守2000
伏せカード
城之内
LP 1300

城之内 「 …最後のバトルフェイズ!
確かにそうだぜ!
オレも最後の勝負を仕掛けるぜ!」

蛭谷 「 何!」

城之内 ( 遊戯…お前の真紅眼の黒竜のお陰だぜ!)

城之内 「 リバースカード『融合』発動!
真紅眼の黒竜…ギルフォード・ザ・ライトニングを融合させる!」

蛭谷 「 何! 融合だと!」

城之内 「 こいつが神を超えるしもべとなるかは分からねぇ!
だが…こいつが必ず勝つことを信じるぜ!
究極竜戦士−ダーク・ライトニング・ソルジャー召喚!」

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
攻撃表示
攻6000
守6000


ダーク・ライトニング・ソルジャー
攻撃表示
攻3500
守2300
城之内
LP 1300

蛭谷 「 フフフ。 だが、ダーク・ライトニング・ソルジャーの攻撃力は3500。
オシリスの天空竜には届かない!
このターン、お前のライフは確実に0になるぜ!」

城之内 「 ――ダーク・ライトニング・ソルジャーは、肩に2本の剣を所持している!
一つは闇の剣−ダークフレアソード……
そしてもう一つの剣は光の剣−ライトニングクラッシュソード!」

城之内 「 ダーク・ライトニング・ソルジャーが召喚された時、その特殊能力は発動する!
ライトニングクラッシュソードの稲妻によって、相手フィールド上のモンスターを全て破壊するぜ!」

蛭谷 「 全て破壊だと!
フフフ…しかし、神にその特殊能力は通用……」

城之内 「 やってみなくちゃ分からないぜ!」

蛭谷 「 ……く!
しかし、てめえの融合召喚によって、オシリスの特殊能力が発動することも忘れるな!」

城之内 「 行くぜ、ライトニングサンダー!!」

蛭谷 「 召雷弾!」



杏子 「 神に勝って! 城之内!」

遊戯 「 頑張れ! ダーク・ライトニング・ソルジャー!」



ズガガガガガ

ズガガガガガ

城之内 「 オレは、ここで絶対に負けるわけにはいかない!
オレの背には、いくつもの思いを背負っているんだ!
みんな…オレのために力を貸してくれた…!」

城之内 「 だから絶対に…ここで負けるワケにはいかねぇんだぁぁ!」

ズドオオオオオオオオオオオオオオオン





城之内 「 ……どうなった!」

遊戯 「 !!」

杏子 「 ……そ、そんな!」

蛭谷 「 フフ……生きている……オシリスはまだ生きているぞ!」

蛭谷 「 残念だったな…城之内!
ダーク・ライトニング・ソルジャーの特殊能力も、神には通用しなかった。
――オレの勝ちだ!」

蛭谷 ( これで、城之内に勝てる!
中学の時から持っていた奴への劣等感を拭い去ることが出来る!)

蛭谷 「 死ねぇぇ城之内! 超電導波サンダー・フォース!!」



城之内 「 へへ! ……オレの…勝ちだ!」

蛭谷 「 何だと!」

城之内 「 オシリスの召雷弾は…高く掲げられたライトニングクラッシュソードに吸収され、
お前のオシリスに跳ね返していたんだよ!
しかも、ダーク・ライトニング・ソルジャーの稲妻も加わって、威力が倍加されてな!」

蛭谷
LP 1400
ビッグバン・バトル・フィールド
【フィールドカード】
モンスターのレベルが半減
オシリスの天空竜
攻撃表示
攻2000
守6000


ダーク・ライトニング・ソルジャー
攻撃表示
攻3500
守2300
城之内
LP 1300

城之内 「 オレ達の結束の前には、てめえなんかじゃ勝てはしねえ!!
オシリスの攻撃をかわし――
行くぜ、ダーク・ライトニング・ソルジャーの反撃!」

城之内のダーク・ライトニング・ソルジャー(攻3500)が、蛭谷のオシリスの天空竜(攻2000)に反撃!

城之内 「 行けぇぇ、ダークフレアソード!!」

蛭谷 「 ……!!」

ドゴオオォォォォン

蛭谷 「 ぐああああああ!」

蛭谷ライフポイント 1400 → 0



審判 「 トーナメント決勝戦――勝者・城之内克也!!」

城之内 「 ……か、勝ったあぁぁぁぁ!」

杏子 「 やったぁぁ!」

遊戯 「 城之内くん…!」

本田 「 や、やったな…城之内……」

花咲 「 城之内くん…強かったです!」

御伽 「 ………。
じょ、城之内……?」



ザァァァ

杏子 「 あれ? 雨だわ…」

遊戯 「 …ホントだ。
もしかしたら、さっきの稲妻の闘いが、雨を呼んだのかもしれない…」



城之内 「 さて、蛭谷……約束通り、パズルは返してもらうぜ!」

蛭谷 「 ……」

城之内 「 おい、何とか言いやがれ!」

蛭谷 「 …最後に勝つのはオレだ!!」

蛭谷 「 『はりつけ』にした奴らに、最高電圧のスタンガンをお見舞いしろ!!」

城之内 「 て、てめぇ!!」

蛭谷 「 ククク…。オレが約束を守るような奴だと思ったか、城之内!
最高電圧のスタンガンの前には、てめえらの仲間も…一発で昇天するだろうよ!」

蛭谷 「 ほら、早くスタンガンのスイッチを入れろ!」

子分 「 ……無理ですぜ、蛭谷さん!」

蛭谷 「 何だと!」

ザァァァ

子分 「 今は雨が降っている!
今スイッチを入れたら…オレ達まで!」

蛭谷 「 く…役立たずが!」

城之内 「 …ということだ! 観念しな、蛭谷!」

蛭谷 「 ククク…まだ手はある。
オレに手を出したら…パズルを爆破させるぜぇ!
パズルに仕掛けた火薬は防水されていたハズだ。雨の中でも爆発するぜ!
――パズルを爆破されたくなかったら、黙ってオレに殴られろ!」

バキィィ

城之内 「 ぐはっ!」



遊戯 「 城之内くん!」



蛭谷 「 お前じゃオレには勝てねぇんだよ!」

バキィィ

城之内 「 ……情けねえな…お前。
そうやって、オレへの復讐心みたいなモンを煮えたぎらせたって、いつまでたってもオレ達には届かないぜ!
へ! お前には絶対に負ける気がしねぇよ!」

蛭谷 「 生意気ぬかしやがって!」

バキィィ

城之内 「 こんなの…痛いうちに入らねえよ!
腐れボスざるが!」

蛭谷 「 この…!
パ、パズルを爆破しろ!! コイツに屈辱を与えてやる!!」



バクラ 「 ククク… パズルなら、ここにあるぜぇぇ!」

蛭谷 「 何!」

バクラ 「 ホラよ、遊戯!」

遊戯 「 う、うん…」

バクラ 「 ――てめえらの戦いに油断していたザコ共は、複数相手でも敵じゃねえ!
…城之内、ゴミは掃除しておいたぜ!」

城之内 「 お、おう…」

バクラ ( さて、パズルも戻ったことだし…)

獏良 「 あれ? ボク、何でまたこんなところに…?」



城之内 「 ――蛭谷、よくも今まで仲間を傷つけてくれたな…!
お前だけは絶対に許さねえ!」

蛭谷 「 …!」

城之内 「 覚悟しやがれ!」

バキィィィィ

蛭谷 「 ぐはあぁぁ!」



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