遺跡の入り口は洞穴のように自然の洞窟になっている。すぐに日の光が届かなくなったので、私は、持って来た懐中電灯のスイッチを入れた。
洞窟をまっすぐ進んでいくと、宙に浮くような感覚がした。
どうやら、下り階段に差し掛かったらしい。一瞬、落とし穴に足を踏み入れたかと勘違いしてしまった。
階段は、人工的に作られており、壁や天井も角張った人工的なものになっていた。
私は、その階段をゆっくりと下りていく。
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