NEMESIS
あとがき

製作者:あっぷるぱいさん




あとがき

 まず、最後まで読んでくださった読者の皆様に感謝いたします。
 「プロジェクトシリーズ」とは180度違うテンションの作品のため、ギャグ小説が見たかったんだい! な人にとっては残念な作品だったとは思いますが、勘弁してください。

 私が初めて『遊戯王』の二次創作(小説)を書いたのは、2007年の夏ごろ。その時に書いた小説の主人公こそ、海馬瀬人でした。一番好きな原作キャラが海馬なので、彼を主役にした二次創作を書きたい、と真っ先に思ったわけです。
 でも、プロットも何もなしに書き始めたため、当然その小説は放置(そもそも、小説と呼べるかどうかが怪しい)。しかし、その小説内で既に、今作のテーマである「『青眼』を入手するために海馬が犯した過ち」について言及していたりします。
 その後は、オリジナルキャラ中心の小説を書きたいと考えていました。その際に思ったのが、「復讐する女」を主役にする、ということ。とにかく、「怖いヒロイン」を書きたいと思っていました。
 アイデアを膨らませていく内、海馬を主役にしつつ、「復讐する女」を書けないか、と考え、そして、今作の執筆に結びつきました。

 もしも、海馬が自殺に追いやった人間の遺族が、彼に復讐しに来たら?
 それをテーマに、この作品の執筆が始まりました。

 ある意味で「タブーに触れている」とも言えるこの作品。
 読者の皆様の中には、「海馬が『青眼』を手放す」という結末に納得できない方もいらっしゃるかも知れません。ごもっともです。
 しかし、様々なラストを考案した結果、最も納得の行くラストが、「海馬が『青眼』を手放す」ラストでした。こうでもしないと、彼の決意の固さが証明できないと思ったからです。
 それでも、これは単なる二次創作ですから、納得が行かない! という人は、「これは別次元で起こった出来事だ」と解釈してくれれば助かります。
 あくまでも、「あり得たかも知れない展開」として書いた作品ですので……。

 何にしても、ここまで読んでくださった読者の皆様に、もう一度感謝を。
 そして最後になりますが、この作品を掲載してくださった管理人様、本当にありがとうございました。


次は(多分)プロジェクトシリーズで。
あっぷるぱい




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