俺のワイゼルがこんなに可愛いワケない

製作者:TPPさん






4/3 A市立 柿野木高校 入学式後 デュエル専攻学科 J組教室にて


「あーどうせこの後自己紹介するんだろ。それで、100%出だしで噛む。それで出鼻挫かれた後、黒板に俺の苗字を書くと、またいつものあだ名が付けられる。嫌だなー。」

「やかましいぜ!俺は男が騒ぐとムカつくんだ!」

「…ってかあえてスルーしたけど、何で学ラン着てるの?ここブレザーだし、そもそもお前は」

「いやーやっぱ高校生っていうなら承太郎でしょ。つまり学ラン着なきゃいけないでしょ?」

先生「はーい、では自己紹介をはじめます。喋るのやめて下さい。」


おばちゃん先生の声が教室に響き渡り、初対面のクラスメイト同士の手探りな会話は中断された。
まあ俺は緊張感のかけらなく中学からの友人と話してるワケだけど。五条との会話を辞めて席に座る。

 自己紹介、何を話すべきか。家族の話をしても何も面白くないし、高校デビュー決めれるほど活かしたギャグもないし。普通にデュエル専攻なんだから切り札とかを話すべきか。 いやでもそれのせいで今後の勝負で「「マインドクラッシュ」発動!お前のエースカードを捨ててもらおう(キリッ)」とかされそうだしな。ってかあだ名つけられt。


「天野 藍です。」


凜とした声がして、俺の思考はロックされた。
視線を黒板前へと向ける。おお。

流れる様な黒い髪、儚げな白い肌。少しの憂いを帯びた表情。これはまるで、まるで。


「16歳です。デュエルモンスターズ 大好きです。」ニコっ。

[

初対面だらけのクラスのハズなのに、全員が結束・ユ二ティして同じタイミングで叫ぶ。








全クラスメイト「グリムロだああああああああ!!!!!!」


…流石、デュエル専攻科 狂ってやがる。

第一話 「VS青氷の白夜龍」


騒乱の後、少し間をおいて隣の席の五条が囁いてくる。

五条「いやー、あの娘すごい美人ねー。カードの精霊かと思ったよ」

「・・・」

五条「ノックしてもしもーし、聞いてるの?」

「きれいだった…」

五条「うわー君ってやっぱアレだよね。」

「うるさいな。ってかアレってなんだよ。」

五条「アレはアレとしか…ってか君の番きたよ!?」

「うへちょ」

嫌な予感しかしない。全員の前へと立たされる。


「あー、おでは…俺は吊木 遊気(つぎ ゆうき)といいます。メカっぽいモンスターが好きです。特技は自前のカードスリーブ作成です。よろしくお願いします。」

緊張。やっぱり噛んだし。でもこの程度で済むなら良かった。

苗字にも反応薄いし、考えすぎだったか。

五条「質問です!中学時代のあだ名はなんでしたか!?」

おーいいいいいい。もうだめだ。高校デビュー完全に不可能。

一呼吸おいて正直に白状する。











ユウキ「…首吊る木でした。」

クラスメイト1「うわ…」

クラスメイト2「暗ッ!?」

クラスメイト3「ハハハwwwwwwwwwwwウケるwwwwwwwwwww

ユウキ「orz」

自己紹介終了後…

ユウキ「何してくれてんですかなんちゃって承太郎さん!?」

五条「いや^^まあいいじゃんwwクラスの初笑いとれてオメデトウ!」

ユウキ「いらない、その名誉orz」

「ねー、首つるき君?」

ユウキ「何!」

邪険に振り返ると…


藍「カードスリーブ作れるの?」

グリムロ召喚!さっき見せた憂いなどは微塵の無いニコニコしててカワイイ。

ユウキ「う、うん。一応。」

藍「すごい!どんな感じなの!?」

ユウキ「あー、こ、こんな感じ。」

再び緊張。バックの中から一番出来の良いヤツを取り出そうとするも、焦ってデッキホルダーごとバラバラに落ち、なかった。

五条「ほい。君緊張し過ぎww」

ナイスキャッチ五条!でも後半は余計だ。グリムロさんへホルダーを手渡す。


ユウキ「どう?そこまで上手くないでしょ(汗)」

藍「うんん!凄い!イラスト綺麗だね!しかも手触りもいい…。もしかして本当に全部1から作ったの?」

ユウキ「あー、いちおう、そう。かたはおやじの。」

藍「?どうしたの?」

小首をかしげるな!死ぬ!

五条「あはははwいやコイツ人見知りだから気にしないでw彼無駄に色々考える癖に、すぐ緊張しちゃうんだよww」

藍「そうなんだー。」ニコニコ

ああ。五条。これ以上妙な事を吹き込まないで…。というか俺の新学期がこんなに幸運なワケない。
今はこんなに良い感じでも、どうせこの後「あいつ緊張しすぎワロた」的な感じでネタキャラとして生きる高校生活を過ごすんだ。
そうに決まってる。


藍「凄い人とクラスメイトに慣れてラッキーかも!」

お・お・お御嬢様、ラッキーなのは私めの方で御座います。にやにや笑うな五条!

藍「でも…このイラストのモンスターって何て名前なの?」

ユウキ「あー、これはねぇ…」

普通の質問がきてやっと思考回路が正常になった、その時。
勢いよく乱暴に教室のドアが開いた。





不良1「てめーら!!!気合入れてやるぞコラー!!!」

不良2「ここにいたか、学ラン着てる奴!逃がさないぞコラ!!」

詰襟の学ランの見るからに典型的な不良2人入ってきた。ご立腹だし。そして五条よ、お前逃げるな。


不良1「おいそこの学ラン何してんだよおいー!」

不良2「この野郎!お前のせいで俺らのクラス乗っ取り計画が台無しじゃないかよ!」

ユウキ「何したの?」ひそひそ。

五条「いやー校門前でJOJO立ち記念撮影していたら人が集まり出しちゃって、そのせいで本職のあの人たちもコスプレイヤーだと勘違いされたらしく、キャーキャー言われちゃったみたい。」ひそひそ。

ユウキ「…よかったじゃん。」

五条「なー。」

不良2「丸聞こえだコラ!硬派なんだよ俺ら!」

不良1「「スタープラチナ出してー」とか言われても意味が分からないっすよコラー!」


五条「ん!襟にK組のバッチがついてるって事は、君たちもデュエル専攻って事?」

不良1「だからなんだよコラー!」

五条「じゃあさ…」

五条「おい…デュエルしろよ。」













五条「コイツ(首吊る木)と。」

えー。えー…ええええええ。




不良1「上等だコラ!」

不良2「その代わり負けたら卒業までパシリだからなコラ!」

五条「良いぜ!」

これがデュエルモンスターズの持つ超展開の呪いか \(^o^)/誰か止めてくれよ!

クラスメイト1「OH!さっそくデュエルか!」
クラスメイト2「首吊る木がデュエルやるって!」
クラスメイト3「負けたら焼き土下座だって!」ワイノワイノ


このクラスやばいかもしれない。ってか何、焼き土下座って!

もうやだ。さっそくラッキーの見返りがきたよ。あー。

ポン

誰かが肩を叩く。


藍「首吊る木君、大丈夫?」ニコッ




…どうせ負けるんだろうけど、やるだけやろう。
ってかうん、勝つ!



不良1「お前も運がないなー。この俺の圧倒的パワーでぶっ潰してやるよ!」

ユウキ「(パワーって事はハイ・ビートダウンか?その場合、力負けしそうで結構やばいな、どうしよかうんーと、)」

不良1「反応しやがれよー!!」

五条「お互いに、Dパッドは付けたね…!デュエル…開始!」

不良1「先行はもらうぜ!」

ユウキ「どうぞ!」

ユウキVS不良1 LP4000制


不良1「俺のターン!モンスターをセット!更に1枚伏せてターンエンド!…どうした怖気ついたかコラ!さっさとカード引けコラ〜!」

あーもう。高校生活初ドローかってしみじみしてたのに!

ユウキ「あーハイ。俺のターン!ドロー!…」にやり!

藍「首吊る木君笑ってるけどどうしたんだろ?」

五条「大方、彼の切り札でも引いたんでしょ。にやけすぎだろww」

藍「どんなカードか知ってるの?」

五条「まあね。その内見てれば分かるよ。」

ユウキ「スクラップ・ビーストを召喚!」
星4/地属性/獣族/攻1600/守1300 

藍「スクラップ!!」
五条「おっ、知ってるの?」
藍「自壊と錬成を繰り返して相手を壊す、独特の群体だね!」

ユウキ「スクラップ・ビーストでセットモンスターを攻撃!」


不良1「へ、良いぜ!セットモンスターは仮面竜(マスクド・ドラゴン)だ。」

星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

不良1「リクルート効果発動!俺はデッキからミンゲイドラゴンを特殊召喚する!」

ミンゲイドラゴン星2/地属性/ドラゴン族/攻 400/守 200
ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このモンスター1体で2体分のリリースとする事ができる。自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。この効果で特殊召喚されたこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

不良2「良いぞ!」
クラスメイト1「上級ドラゴンを呼ぶつもりか…」
クラスメイト2「首吊る木、裏目に出たなぁ。」

ユウキ「…。カードを2枚伏せてターンエンド」


現在の状況 ユウキ L(ライフ)4000 H(手札)3枚 F(フィールド)スクラップビースト 伏せ札2枚 VS 不良1 L4000 H4枚 Fミンゲイドラゴン 伏せ札1枚

不良1「俺のターンだぜ!ドロー!」

不良1「俺はミンゲイドラゴンを生け贄に、タイラント・ドラゴンをアドバンス召喚!」

タイラント・ドラゴン星8/炎属性/ドラゴン族/攻2900/守2500相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、そのプレイヤーは自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。

粗々しい皮膚をした、混り気のない大道な巨大ドラゴンが現れる!

クラスメイト2「スゲーかっけええ!」
クラスメイト3「おおお、いいね!渋いね!素敵!」


藍「首吊る木君勝てるかな?」
五条「いやー…大丈夫大丈夫。」

ユウキ(やべええええええ、嫌な感じ来たー)

不良1「更に、マジックカード発動!スタンピングクラッシュ!」
通常魔法自分フィールド上にドラゴン族モンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、そのコントローラーに500ポイントダメージを与える。

不良1「右側のカードを破壊する!」

ユウキ「チェーンして発動!速攻魔法!スクラップ・スコール!」

藍「破壊対象だった伏せ札を発動して、アドバンテージ損失から逃げたのかな。」
五条「そうだね(グリムロちゃん結構強そうだな)。あのマジックの効果は…」


ユウキ「デッキからスクラップ・キマイラを墓地に送り、1枚ドローする。更に!スクラップ・スコールは自分の場のスクラップとついたモンスターを破壊する!」

クラスメイトs&不良s「え!?」
藍「…え。」

スクラップ・スコール
速攻魔法自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、カードを1枚ドローする。その後、選択したモンスターを破壊する。

不良1「つまり丸腰じゃないかコラ!!!」

ユウキ「まだだよ!スクラップ・ビーストの効果発動!スクラップと名のついたカードの効果で破壊された時、墓地のビースト以外のスクラップモンスターを手札に加える!スクラップ・キマイラを手札に!」

スクラップビースト 
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ビースト」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。


不良2「ごちゃごちゃ長いな!結局丸腰じゃねえよー!」

ユウキ「そうだけど。」

不良1「つーかスタンピングクラッシュのダメージ忘れるなよコラー!」

ユウキ(忘れてた!)L4000→3500

不良1「そしてタイラント・ドラゴンでダイレクトアタック!暴君の炎撃!」

クラスメイト1「これはデカいダイレクトアタックだな!」
クラスメイト2「首吊り木に対抗策は!」

ユウキ「無いんだな、これが\(^o^)/」
ユウキ「ケバブ!」L3500→600

五条「wwwwwwwww」

不良1「なんだテメー、弱すぎだぞコラ!」

ユウキ「あー最悪だ。…ドロー!」

ユウキ「とりあえず、伏せカードをセットして…手札から即効魔法発動!「禁じられた聖杯」!

速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし、効果は無効化される

ユウキ「タイラント・ドラゴンの攻撃力を400上げて、効果を無効化する!」


不良1「敵の攻撃力を上げただと!?間抜けっすかお前!」
ユウキ 「意味はある!スクラップ・キマイラ召喚!」

スクラップ・キマイラ
星4/地属性/獣族/攻1700/守 500このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたチューナー1体を選択して特殊召喚する事ができる。このカードをシンクロ素材とする場合、「スクラップ」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できず、他のシンクロ素材モンスターは全て「スクラップ」と名のついたモンスターでなければならない。


ユウキ「効果発動!墓地のスクラップ・ビースト特殊召喚!」
藍「レベル4と4で…8!」

五条「出るよ、彼の十八番が。」


ユウキ「スクラップ・キマイラにビーストをチューニング!」

ユウキ「分解、理解、再構築!今ここに理を持って具現せよ!シンクロ召喚!」

☆4+☆4=☆8
ユウキ「鋼の翼竜!スクラップ・ドラゴン!」


スクラップ・ドラゴン 
シンクロ・効果モンスター星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分及び相手フィールド上に存在するカードを1枚ずつ選択して発動する事ができる。選択したカードを破壊する。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。


光と共に、鈍い光を反射をしながらユウキの上空をホバリングする金属質な竜が現れる。

クラスメイト1「ひっひ―!!こっちもドラゴンだ!…でもなんかボロくね?」

不良2「おいゴラァ!攻撃力負けてねえぞ!ビビるな相棒!」
不良1「そ、そうだコラ!やれるもんならやってみろ!」

ユウキ「スクラップ・ドラゴンの効果発動!アンタのセットカードと、さっきセットした俺の場のセットカードを1枚破壊する!」

不良s「何!」  

不良のセットカード 「リビングデッドの呼び声」→破壊 墓地へ

ユウキのセットカード 「荒野の大竜巻」→破壊 墓地へ

不良1「おい、何でタイラントを破壊しない!ナメてんのか!」

ユウキ「ちゃんと壊すよ!破壊された荒野の大竜巻の効果発動!このカードはセット状態で破壊された時、フィールド上にある表側表示のカード1枚を破壊する!当然、タイラント・ドラゴンを選択!」

荒野の大竜巻
魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。破壊されたカードのコントローラーは、手札から魔法または罠カード1枚をセットする事ができる。また、セットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。

ユウキ「タイラント・ドラゴン、破壊!」

不良1「タイラントに罠は効かないぜコラ↑」

ユウキ「効果は無効化中だ!」

不良1「な、俺っちのタイラントがああああ!!!」

タイラント・ドラゴン→破壊 墓地へ


藍「ここまで用意していたから、スクラップ・ドラゴンの効果ではタイラントを破壊しなかったのね!しかも禁じられた聖杯でタイラントの罠耐性も阻害して!」

五条「+相手の伏せカード破壊で妨害の恐れを無くしたと。これがクレイモアみたいな戦闘に反応するトラップとかなら厄介だっただろうし。」

不良1「タイラントは妹にもらった大切なカードなのに!!よくもコラ!やってくれたッすね〜〜〜〜!!」

ユウキ「知るか!このまま丸腰の内にダイレクトアタック!フルメタルパニッシュ!」

不良1「意趣返しかようわああああああああああああああああ。」
LP 4000→1200 

クラスメイト2「おおおおおおお!でも首吊る木性格悪いな。」
クラスメイト1「確かに、幼女からの魂のカードをよくも!」
ユウキ「(何でおれが悪っぽい!? どうせ正統派なドラゴン使いの方が良いものっぽいからからか…)ターンエンドだ!」


現在の状況 ユウキ L600 H3枚 Fスクラップ・ドラゴン 伏せカード1枚 VS不良1 L1200 H3枚 F無し

不良1「クソ…このまま負けるかよ!ドロー!…悪いな、お前パシリ決定だな!」

ユウキ「えー(まじかよ、ここで「不良には不良の戦うステージがあるんだぜ!とかいって龍の渓谷とか出さr」)」

五条「wwあいつまたダメなパターン考えまくってるしww」


不良1「墓地のミンゲイドラゴンの効果発動!自分フィールドにモンスターが存在せず墓地がドラゴン族のみの場合!スタンバイフェイズ時に攻撃表示で蘇生させる事が出来る!甦れ!ミンゲイドラゴン!」

ミンゲイドラゴン→墓地からフィールドへ。


不良1「そして再びアドバンス召喚の生け贄にささげる!現れろ!静止した世界の覇者!青氷の白夜龍!」

青氷の白夜龍
星8/水属性/ドラゴン族/攻3000/守2500このカードを対象にする魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、自分フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を墓地に送る事で、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。

キラキラとした結晶が舞い落ち、青色を帯びたドラゴンが咆哮する!

クラスメイト1「攻撃力3000だと!」
クラスメイト2「また形成逆転か!」
不良2「良いぞ!潰せ!!」

ユウキ「…不良の癖に随分高貴なカードを使うんだね?」

不良1「その減らず口もここまでだ! マジックカード発動!地割れ!お前のスクラップ・ドラゴンを破壊する!」

地割れ 通常魔法 相手フィールド上に表側表示で存在する
攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊する。


スクラップドラゴン→破壊

ユウキ「っく!」

不良2「これであいつには伏せカード1枚しかねえぞ!」

五条「しかも青氷の白夜龍は対象を選ぶような魔法・罠の効果を無効に出来る…。下手な伏せカードならその時点でアウトって事かねー。ダイレクトアタックでゲーム終了っとwwwww」

不良1「はっはー!切り札も壊されて無様っすね!負ける前に何か言っておきたい事はあるっすかァ!?」




ユウキ「…2つある。」
不良1「はい〜〜〜?」
不良2「なんだとゴラァァァァァァ!」

藍「首吊り木君、エースカードを失ってもう勝機はないのでしょうか?」

五条「いやー、それはちがうよww」

藍「どういう事ですか?」

五条「スクラップ・ドラゴンは彼の十八番だけど、エースではないんだなwww」

藍「?」





ユウキ「まず1点目はスクラップはしつこいんだ!…スクラップ・ドラゴンが破壊されると同時に効果発動!」

不良1「何!」

ユウキ「墓地より甦れ!スクラップ・ビースト!」

スクラップ・ビースト→墓地からフィールドへ 守備表示

不良2「何だコラ!何でじゃコラ!」

ユウキ「スクラップ・ドラゴンは相手によって破壊され墓地へ送られた時に自らを分解してシンクロモンスター以外のスクラップモンスターを墓地から蘇生する効果を持っている。だから蘇生した!」


不良1「だが、そんなのは時間稼ぎにしかなんないっすよ!白夜龍で攻撃!」

ユウキ「まだだ!スクラップ・ドラゴンが地割れによる効果で破壊されたとき、発動!」

不良1「まだあるのかよォオォオ!」

ユウキ「2つ目に言いたい事は!俺の切り札は今現れる!」


五条「出るよ、エースがwwww」




ユウキ「手札から特殊召喚!絶望を糧に起動せよ!機皇帝ワイゼル∞!!」


効果モンスター星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分のモンスターは攻撃宣言できない。また、1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する事ができる。

ユウキがカードをかざすと、白く近未来的な形をした人間型のロボットが猛々しく構えをとり、飛来する!

不良1「手札から特殊召喚だと!インチキ効果もいいかげんにしやがれコラ!」

ユウキ「し、知るかよォ!」

藍「!あのモンスターってカードスリーブのイラストの!?」

五条「そうw 破壊されないと活躍出来ないって、彼らしくてネガティブだよねw」

クラスメイトs(ひどい言いようだ…。)


不良1「あーもうだからなんなんっすよ!パワーじゃこっちが上だ!白夜龍でワイゼルを攻撃!」

不良2「ちょ待てコラ!このタイミングで出したのは胡散臭いぞ!」

不良1「だとしても知るかー!漢なら、迷わず殴れってお前も言ってただろ!」
不良2「確かにだぜゴラァ!」

五条「こいつ等脳筋wwww」

不良1「いくぜ!ホワイトアウト!」

ユウキ「そう来たか!リバースマジック発動!「突進」!ワイゼルの攻撃力を700ポイント上げる!」


突進 速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力は
エンドフェイズ時まで700ポイントアップする。

不良1「へ、そう来ると思ってたぜ!手札から速攻マジック発動!「収縮」!お前のワイゼルの攻撃力を半分にしてやる!これで終わりだ!」

不良2「かましたれ!お前がナンバー1だ!」

ユウキ「そうはいかない!機皇帝ワイゼル∞は1ターンに1度だけ、マジックカードの発動を無効にする!」

不良1「何だと!」
ユウキ「魔法を避けろ!!ゼロ・シフト!!」

藍「ワイゼルが上回った!」
五条「やっちまえ、ユウキ!」


機皇帝ワイゼル∞攻撃力2500→3200 VS 青氷の白夜龍 攻撃力3000

白夜龍から放たれる白いブレスがワイゼルを覆うも、ワイゼルは猛然と突撃をしてゆき、射程距離に入ると左腕のブレードを一閃!

ユウキ「クォーク・ハルバード!!!」
不良1「ぐおおおお!」

青氷の白夜龍→破壊 墓地へ 不良1L 1200→1000


不良1「くううう。カード1枚伏せてエンドだ…。」

ユウキ「ドロー!カードを1伏せて、召喚僧サモンプリースト召喚!」

召喚僧サモンプリースト 星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600

ユウキ「場のスクラップ・ビーストとサモンプリーストでシンクロ召喚!再び具現せよ!スクラップ・ドラゴン!!」

スクラップ・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000

五条「…あいつもビビらずにすぐ殴ればいいのに。めんどくくさいなーwえげつないなーww」

藍「でも、私でもああするよー。」ニコっ

五条「いやそこ笑うところかww」

ユウキ「スクラップ・ドラゴンの効果発動!そのセットカードを破壊させてもらう!」

不良1「くそがあああ。」

ユウキ セットカード 強制脱出装置→破壊
不良1 セットカード 聖なるバリアミラーフォース→破壊


ユウキ「バトル!ワイゼルでダイレクトアタック!」

不良1 「うおおおおおおおお」
不良L 1000→0 

WIN ユウキ VS 不良1 LOSE


不良1「く…テメー強いじゃねえか。」

ユウキ「…あーそうでもないよ。俺の運が良かったって事で(汗)」

不良1「…またリベンジしにくる。覚えておけよー!」
不良2「夜道に気をつけろよコラ!」

マジで捨て台詞だ…。ふとグリムロさん…もとい天野藍さんを見ると、ニコニコしてVサインを向けてくれた。
あー勝てて良かった。何だかんだで今日ラッキーな事つづきじゃないか!








クラスメイト1「首吊る木と戦うときは、あのワイゼルとかいうのに対策して、「サイバードラゴン」と「フォートレス」入れておくか。」

クラスメイト2「スクラップなら種族バラバラだから、「群雄割拠」でもメタるんじゃないか?」

クラスメイト3「とりあえずマインドクラッシュはワイゼルで安定かな?」

五条「しかもマインドクラッシュなら、自壊から手札にくるスクラップモンスターも指名できるから、かなり有効だね(*^_^*)」

クラスメイト3「成るほど!」









おいいいいいいいいいい。ってか五条、なんっ…でそこまで! 的確に人の嫌がるアドバイスが言えるんだよ お前はあああああっ


五条「まあまあ流石ユウキ君、君に託して良かったよww」

ユウキ「ってか俺が負けたらどうしてくれたんだよ。」

五条「馬鹿だなー、絶対に勝つって信じてるからに決まってるじゃないか…的なwww」

ユウキ「はいはい」はぁー。

藍「首吊る木君。」

ユウキ「は、はい!なんでしょうか!」

藍「強いだね!かっこよかったよ!」ニコっ
ユウキ「あ、ありがとう。」

藍「今度、私とデュエルしようよ。」

ユウキ「あ、ありがとう。よろこんで!

五条「よかったねww緊張し過ぎだろwww」

ユウキ「うるせえ!」


藍「吊木君、あのさ。」
ユウキ「何?」
藍「首吊り木君、これから一年間よろしくね。」ニコッ

…この日はきっと、俺の生涯の中で一番に幸運な日だった。
そしてこれから起こる戦いも試練も出会いも別れも全てはこの日から始まったのかもしれない。

文化的過ぎる交流とぶつかり合っていく物語の始まり始まり。

キャラクター紹介 1

吊木 遊気(つるき ゆうき)
主人公 高校生一年生
エースカードはワイゼル 使用デッキはスクラップ。
 基本的にネガティブ 常に嫌な展開ばっか考えるので案外デュエルにおいては相手の手を想定していて、悪くないプレイングを見せる。
代わりに、あまりに異端な戦略、非合理的戦略、想像できないものに対してはあっさり負ける。

ネガティブというと重い過去や暗い宿命などがありそうだが、一切そんなことはない。

というかネガティブな事を言ってる割には調子に乗りやすく、すぐ熱くなるので誰も同情しない。真面目系クズ。

実家がカードスリーブ職人の為、カードスリーブ制作という謎の趣味を持つ。


外見的は中肉中背のやせ形。身長は167センチでまだ成長期。顔はやや目付きが(無駄に)鋭い。


天野 藍
本作ヒロイン?
グリムロがちょっとロリで和風になった様な顔立ちをしている。美人と可愛いの境界線上。黒髪、色白。
(五条曰く)胸はCと言われてる。

常にニコニコとしていて、ポジティブで明るい。ユウキにとっては憧れそのもの。だか所々、陰を感じさせる節があり、根っ子の部分が読めない。

デッキはライトロードを使用。攻めの姿勢のプレイヤーと言える。真のエースカードは希望皇ホープ

家は金持ちらしく、世間知らずな様子も多々ある。


本ssの世界とは?

本編 遊☆戯☆王5D'sより更に30年後程度の時代設定

シグナ―の龍やNo.やD・HEROなどの本来なら世界に数枚で普及されてないカードも「高名なデュエリストの活躍を後世まで残す為」といった理由で能力の調整が施されたうえで(いわゆるOCG化)一般的普及されている。それでも希少性は比較的高い。主人公、遊気の持つ「機皇帝ワイゼル∞」もその1枚


場所 ネオドミノシティから車で6時間程度する、山沿いの街。ほどほどに人口はいるが、やたら古めかしいものが残っており、観光業も盛ん。

文化 相変わらずのデュエル万能文化 若干、懐古主義が強く、遊星や十代、武藤遊戯などの活躍を懐かしむファンによる「デュエルリスト博物館」が流行中


4月4日 柿野坂高校 授業後、J組教室にて、


クラスメイト1「首吊る木ーデュエルしようぜー。ヒヒッ。」

ユウキ「嫌だよ!どうせメタでカモる気だろ!」

五条「うわー君ってケチだねー。」

ユウキ「誰のせいでこうなったと思ってるんだよ!」

やはりデュエル専攻科のクラスで公開デュエルする事は、情報アドをばらまく行為らしい。既に俺のカード、特性、戦略は隣のクラスまで伝わってるようだ。
朝からデュエルしよう、デュエルしようと嫌なコールばかりかかって、参ってしまう。


五条「モテモテじゃんww良かったねww」

ユウキ「どうせ、この後「おいアンティしようぜ。」とか言われて、うっかり目先の欲に乗っちゃって、メタカード出されまくって、ワイゼル盗られちゃうんだ・・・」

五条「いやー、目先の欲に負けるなよwwってかアンティは校則で禁じられているから。」


藍「アンティって?」ひょこっ

ユウキ「アマノサン!」

五条「いい加減慣れろw」

藍「アンティって聞いた事ないけど、モンスターなの?どんな効果?」

五条「カードじゃないよwwアンティって言うのは、」


???「決闘者同士でデュエルの勝敗にカードを賭ける事です。かつてバトルシティというイベントでは、このルールが採用されていました。デュエルそのものへの迫力、盛り上がりを上げる効果がありますが、その一方で強引なアンティによるカードの強奪も頻繁に起こる為、本校の校則37条によって禁止されています。ちなみにこのルールをモデルに作られたカードがマジックカード「アンティ勝負」が挙げられます。」

???「お分かり頂けましたか?天野藍さん?」

ユウキ「君はえーっと・・・?」

「原 麗華です。このクラスの委員長を務めます。以後お見知りおきを。」




第2話 vs ブラッドメフィスト

放課後 校門前

五条「「お分かり頂けましたか?」とかwwテンプレ委員長乙ww」

ユウキ「確かに信じられない位ベタだったなー。メガネだし。」

五条「貧乳だしww」

藍「でもしっかりしてて、頼りになりそうだね。」

ユウキ「あー、何か文化祭の準備とかで「男子ちゃんとやってよ」とか言われそう。」

五条「ありそうwwそういや彼女の家って教師の一家らしいよ。」

藍「そうなんだー。ジョジョって情報通だね!」ニコッ。


ぐげー、グリムロさん可愛すぎる!ってか五条嬉しそうだなそのアダ名。
まぁそりゃ、あれだけコスプレジョジョ立ちしたあげく、自己紹介で「五条静我(ジョウガ)です。正直、デュエルモンスターズよりジョジョのカードゲームの方が好きですwwwwwwwwwww」
何て言えばそうなるよな。



ユウキ「コイツの実家、地元の大きな神社でさ。 そういう情報に詳しいだよ。」

五条「そうそう。この町って無駄に古くさい神社とかお寺が多いじゃん。で、神社のネットワークって結構深く、広く、強いんだよ。何しろ産まれたり結婚したり死んだりのサポートのお仕事だからね。地元の人の情報ならかなりお祖父ちゃんが教えてくれて。」

ユウキ「顧客の情報位守れよ・・・。」

ん?天野さんの顔が一瞬フリーズした様な・・・。

藍「町の人、皆知ってるの?」

五条「いやいや流石に全てはww地元の昔から住んでる人位しかだよ。天野さんみたいな一人暮らしの人とか、外から来た人はわからないよ。」

そう、今日話をして判明したのは、天野さんは何と高校生にして一人暮らしをしてるらしいのだ。母親に「高校から暫くは、外の世界で一人で生きなさい。」とか言われたらしく、柿野坂駅前のタワーアパート(月30万円)に一人暮らしをしているそうだ。

藍「そうなんだ。」ニコニコ

またすぐに、ニコニコとする。どうやらさっきのは気のせいだったか、もしくは・・・

ユウキ「まぁ実際、五条みたいな奴に住所とか家の事知られてたら怖いよなー。」

五条「4 2 0 (しつれい)な!私は紳士だぞ!ってか君もジョジョって呼びたまえ!」


そんなことを言ってる間に、柿野坂駅へと着いた。

五条「二人とも暇?すぐそこの近くのカードショップ行かない?」

ユウキ「いいけど、またどうせ奢れとか言ったりするんじゃな、」

五条「言わないよ!紳士、紳士!」

藍「あのー。」

五条「何?」

藍「カードショップってなんですか?」

ohー。


カードショップ 若松屋にて

藍「すっごい!カードばっかり!すっごい!」ニコニコキラキラ

ユウキ「・・・五条よ、もしかして・・・」

五条「うむ・・・、グリムロ様はお嬢様かも知れないね・・・それもかなり箱入りの・・・」

まさかカードショップ未体験とは思わなかった。多分、爺やとか伝説の執事ミゾクチみたいのがいて、カードもそいつらに買わせてるんだろうなー。

藍「すごいよ、首吊る木君!最新式のDパットまで売ってるよ!」

ユウキ「やっぱ老舗の海馬コーポレーション製品はハイテクだよなー。」

五条「万丈目系企業のデュエル製品も捨てがたいッ!。」

ユウキ「うちの家もその位の大企業にならないかなー」はぁー。

藍「昨日言ってたカードスリーブ屋さん?」

ユウキ「うん。親父の腕は良いし、金銭的にももっと生産ライン増やせるんだけど、親父すぐ「仕事したくない、上手くいく気がしない。首吊りたい。」って。」

藍「うわー。大変だね。」ニコニコ

五条「(ニコニコしながら言ってるしww)いやー、親子だねー。」

「あれ、吊木君ですか?」
突然後ろから声をかけられる。


五条「出た。いいんちょだ。」

原「出たとは失礼な。」

ユウキ「原さんも買い物?」

原「ええ。ちょっと相性の良いカードを思いついたもので。すぐに当たって幸いでした。」

いいんちょの手には少しだけ開封されたパックが数枚。パック名は「悪魔達の共演」。確か悪魔族と「デーモン」関係のモンスターを収録したエキスパートパックのハズ・・・ゴーズでも狙ったのか?

五条「何当たったの?」

原「それは言えません。そこの吊木君の二の舞にはなりたくないので。」メガネピカッ


五条「オーノーだズラ。」
藍「もう帰っちゃうの?」
原「ええ。我が家は門限が厳しいので・・・。吊木君!」

ユウキ「ハイ!?」

いきなり呼ばれて怒られたみたいに反応してしまう。
原「昨日のデュエル、平均点以上の出来だったと思います。今度宜しければお手合わせを。」

ユウキ「ハイ!ヨロコンデ!」

原「では、失礼しました。宿題は必ずやるんですよ?」

五条「・・・君案外モテ期なんじゃない?」

ユウキ「あー、いや、そんなわけない。どうせ何らかの陰謀が、」

藍「原さんとデュエルするのは、私とデュエルしてからだよ。」ニコッ

ユウキ「ハイ。」

五条(既に上下関係がwww)


柿野坂駅ホームにて



原「さあ、今日も課題をやって、その後に、」

女子生徒1「ねーねー知ってる?」

女子生徒2「なーに?」

女子生徒1「昨日、不良君と吊木君?とかいう人がデュエルしたらしいじゃん。」

女子生徒2「知ってるよー。あの今にも首吊りしそうなテンションの子が勝ったたんだよね?」

女子生徒1「そうそう。実はあれさー、何かアンティ勝負だったらしいよ。」

原「!」


女子生徒2「嘘ー、それヤバくない?」

女子生徒1「いやでも昨日帰りに見たんだよ、何か夜道で不良君が吊木君に謝りながらカード手渡すの。」

女子生徒2「不良君に謝らせるってどんだけだよー。」

原「ちょっとすいません。」

女子生徒1「はい?」

原「その話、もう少し詳しく聞かせてもらっていいですか?」


4/5 柿野坂高校 J組 教室にて


ユウキ「ふわー・・・あっ、、オハヨウ、アマノサン!。」

藍「おはよう!首吊る木君。」ニコリ


あーなんて素晴らしい朝だ!こりゃ何かきっと良いこと、

原「吊木君・・・ちょっといいかな!?」怒怒怒怒怒

ユウキ「え、ちょっと、え?」


前言撤回、どうせ良いことなんてありゃしねぇ!


原「おととい、不良1君とデュエルしましたよね?」

ユウキ「は、はい。」

原「おとといの18時頃、不良1君からカードを受け取るあなたの姿が目撃されています!カードアンティをしたんじゃないですか!」

ユウキ「いや、してないです!ってかそもそもあのデュエル自体、強制的に起きたもので!」

原「なら、この写真はなんですか!」バーン!


原「なら、この写真はなんですか!」バーン!

原さんの携帯には俺に不良1が45℃の角度で謝りながら、カードを差し出す姿が!どう見ても俺です、本当にありがとうございました。

藍「首吊る木君・・・イケナイ事したの?」

ユウキ「いや違う!誤解だ!確かにカードは差し出されたけど!」

原「っ、やっぱり貰ったんじゃないですか!」

ユウキ「違うって、あの後、」

原「もういいです、この事は先生に報告して、何らかの処分を、」

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!このままじゃマズイ!でも今の委員長には話が通じない。かくなる上は・・・、

ユウキ「待って!」

原「なんですか!」

ユウキ「俺とデュエルしようぜ!」(キリッ!)


…1分後

原「じゃあ、あなたが勝てば言い分を聞く、私が勝てば問答無用で先生のもとへ行く、でいいですか?」

ユウキ「いいです。」

とにかく今は時間を稼がないと、今が8時6分だから・・・30分まで引き延ばさなければ。

クラスメイト1「うわー朝から熱いね!」

クラスメイト2「いいんちょ…どんなデッキを使うのか…」

藍「Dパッドの装着はオッケー! デュエル開始!」ニコニコ

原「あなたの実力、見せて貰います!そして罪も暴きます!」

ユウキ「それでも俺はヤってない!」


原 麗華 vs ユウキ L4000

原「先行はどうぞ。良いハンデです。」

ユウキ「そりゃどうもです!」

ユウキ「ドロー!」

ユウキ「モンスターをセット!更に、カードを1枚伏せて、ターンエンド!」


原「あら、今日は随分弱腰なのですね。」

ユウキ「あー確かに(-_-;)」

ユウキ(まあ伏せてるモンスターは、相手が1体だけなら確実にしのげるスクラップ・ゴブリン。ここはまずは様子を見て)

チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/獣戦士族/攻 0/守 500
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ゴブリン」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。また、このカードは戦闘では破壊されない。

原「仮にあなたが防御を固めていたとしても、全くの無意味ですがね。」

ユウキ「げっ(まさか読まれている!って事はどうせじゃんじゃんシンクロモンスターとか大量展開して、いっきに潰しにこられて、反)」

藍(ジョジョの言ってたネガティブ・プレイヤーってこれかな)ニコニコ

原「ドロー!」

原「さあ行きますよ!連弾の魔術師を召喚!」

連弾の魔術師
効果モンスター 星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1200
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分が通常魔法を発動する度に、相手ライフに400ポイントダメージを与える。

ユウキ「!? ヤバい!」

原「更に永続魔法!悪夢の拷問部屋発動!あなたはもう、私から逃げられません!」

悪夢の拷問部屋 永続魔法
相手ライフに戦闘ダメージ以外のダメージを与える度に、
相手ライフに300ポイントダメージを与える。「悪夢の拷問部屋」の効果では、このカードの効果は適用されない。

ユウキ「容疑者だからって拷問するのは法律で禁止されてます!してはいけません!」


原「…今からあなたに確実なダメージを与えますが、本当にアンティをしてないんですか?今ならまだ間に合いますよ?」

ユウキ「…してないです!」

異議あり!!!

原「じゃあこの写真は何なんですか!魔法カード発動!「火炎地獄」!」

通常魔法
相手ライフに1000ポイントダメージを与え、自分は500ポイントダメージを受ける。

ユウキ「ぐわあああああああああああああ。」
原「っく。」

ユウキ L4000→L3000
原 L4000→L3500

原「まだですよ!悪夢の拷問部屋の効果で追加ダメージを300受けてもらいます!」

ユウキ「女王様!女王様!」ピシッピシッ!

ユウキL3000→2700

クラスメイト1「いいんちょの鞭攻めとか…GOOD!ひっひー!!」

クラスメイト2「ってかいくらヴィジョンとはいえ、痛痛しいな…」

藍「首吊る木君!まだ大丈夫だよー」ニコッ

原「まだです!通常魔法を使ったので、連弾の魔術師の効果が発動されます!」

ニヒルな顔立ちをした魔術師の周りに球体の魔力が浮かびだす!

原「魔弾発射!」

ユウキ「うげげげげげげ!」
ユウキL2700→2300 

原「そして当然!拷問は再開されます!」

ユウキ「らめええええええ!」
ユウキL2300→2000


ユウキ「まさか1ターンでここまで削るとは…、流石いいんちょ。」

原「お褒めにあずかり光栄です。でもまだこれだけじゃないんですよ。」

ユウキ「「2枚目の火炎地獄発動です」とかじゃないですよね…」

原「それはありません。けれど、昨日手に入れたカードを披露できそうです。」

原「魔法カード発動!「二重召喚」発動!」

一同「!?」


二重召喚
通常魔法 このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

クラスメイト2「「二条召喚」って、ふつうビートダウンの為のカードだよね?何でいいんちょが?」

クラスメイト1「分からん、分からないぞ、いいんちょおおおおおお!!」

原「お静かに!」

クラスメイトs「はい。」

原「とりあえず「連弾の魔術師」と「地獄の拷問部屋」のダメージを受けてもらいます!」

ユウキ「びくん!びくん!」
ユウキL2000→L1300


原「そして、もう一度モンスターを召喚します! 現れなさい!スクラップ・ビースト!」

ユウキ「ちょ!」

スクラップ・ビースト
チューナー(効果モンスター)星4/地属性/獣族/攻1600/守1300

待った!!

ユウキ「何でいいんちょがスクラップを使ってるだよ!!!」

原「…吊木君に話す義務はありません!」

藍「レベル4とレベル4で…まさか、スクラップ・ドラ。」

原「いいえ、でももっと確実に勝つ為のカードを、今、呼び起こします!」


原「1に勉強、2に勉強、3,4が無くて、5もありません! シンクロ召喚!」

☆4+☆4=☆8

原「脈動せよ、ブラッド・メフィスト!!!」


ブラッド・メフィスト
シンクロ・効果モンスター星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守1300
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
相手のスタンバイフェイズ時、相手フィールド上に存在する
カード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える事ができる。また、相手が魔法・罠カードをセットした時、相手ライフに300ポイントダメージを与える。

フィールドに禍々しい靄が射したと思うと、次の瞬間、黒いシルクハットとステッキを持った紳士然とした悪魔がケタケタと笑っていた。

ユウキ「永続的にバーンを起こすカードか…」

原「そうです!これが今の私の切り札!知識と引き換えに魂をささげる大悪魔!メフィストです!」

クラスメイト2(いいんちょノリノリだな…)


ユウキ「存在するカード×300ダメージって事は・・・600ダメージは確定かよっ!」


原「不正解です!正解は拷問部屋の効果も含めた900ダメージです。」

クラスメイト2「って事は、首吊る木のライフは次のターンで400になるのか。・・・詰んでね?」

クラスメイト1「つけ加えると、カードをセットした瞬間にも300+300ダメージだから、もう新しい防御もトラップも機能しないぜ・・・さすがいいんちょ、悪には容赦ないぜ!」


ユウキ「悪じゃない!」


原「悪です!断罪します!カードを1枚伏せて、ターンエンドです。」


クラスメイト2「攻撃しない!?何で!?」

クラスメイト1「バカだなァ、首吊る木のモンスター殴ったら、自らダメージソース源を減らすだろ。」

藍(それと戦闘反応型トラップを警戒したのかな?)にこーん?

ユウキ(大体、ライフ4000でフルバーンなんて強すぎるだろ!墓地肥やしすらさせてくれない。どうせあの伏せカードも「自業自得」で、「あなたにはお似合いの負け方ですね。さあ署までご同行を。メガネピカッ!」みたいな感じで負けるのか・・・)

藍「首吊る木君!まだまだ大丈夫だよー。頑張ってー。」ニコリ


ユウキ「…頑張る!」

原(天野さんは意外とスパルタですね。)

ユウキ(でも正直なところ、)
藍(彼女のデッキは、)

ユウキ(何かがおかしい!)

ユウキ「ドロー!」

状況 ユウキ L 1300 H 4枚 F セットモンスター スクラップ・ゴブリン 伏せ札1 VS 原 L3500 H 0枚 F ブラッド・メフィスト 悪夢の拷問部屋 セットカード1枚


原「まずドローと同時に発動!リバースカードオープン。魔封じの芳香!」

永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いに魔法カードはセットしなければ発動できず、セットしたプレイヤーから見て次の自分のターンが来るまで発動する事はできない。

クラスメイト1「マジックカードまで封じられた!」

ユウキ(マジックカードを発動しようとしても、セットしなきゃいけなくなり、その瞬間にブラッド・メフィストのバーンが襲うって仕組み・・・でも!それだけなら勝てる!)

原「スタンバイフェイズに入ると同時にブラッド・メフィストの効果発動!カーズ・ペイン!同時に、拷問部屋の効果も発動!」

ユウキ「痛!」L1300→L400


ユウキ「本当に自業自得じゃなくて良かったよ・・・。」

原「なんの事ですか?」

ユウキ「こっちの話。それから今宣言します!」

かつてキングと呼ばれたデュエリストの様に、腕を真っ直ぐに伸ばし、高らかに言って見せるする!

ユウキ「このターン中に、手札の2枚のカードを使って勝ってみせる!」

一同「!?」

藍「いいよー、かっこいい!」ニコニコ

原(最初のターンに伏せていたリバースカードならまだしも、手札からですって・・)

ユウキ(さあ、真の力を見せつけてやる!)


ユウキ「勝利の為の1枚目はこれだ!スクラップ・コングを召喚!」

ユウキのフィールドに荒々しい雄叫びを上げたメタル・ゴリラが飛び出した!

コング「ウホ!ウホホ!ウホホウホ!ウッホホホオホホオオホ!」

原「な、何ですかそのモンスターは!」

ユウキ「スクラップ・コングの効果発動!場に出た瞬間に自らを破壊する!」


一同「ちょ!」

効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻2000/守1000
このカードが召喚に成功した時、このカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・コング」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。


コング「ウホ!ウホホ!・・・ウホーン。」

一瞬悲しげな目をしてメタルなゴリラはバラバラになった。

クラスメイト2「出オチだよ!」

ユウキ「結構、スクラップ・コングは砕けるのが仕事・・・。本来なら破壊した後、墓地のスクラップモンスターを手札にサルベージするんだけど・・・今は「自壊」だけで十分!」

原「自壊・・・っつ!そういう事ですか!」

ユウキ「そういう事です!スクラップ・コングが破壊した瞬間に、手札のコイツを特殊召喚する!」

ユウキ「破壊を糧に起動せよ!機皇帝ワイゼル∞!」


藍「出た!首吊る木君のエースカード!」

原「おとといのフィニッシャーですか・・・それでもブラッド・メフィストの攻撃力は及ばないです!」

ユウキ「残念だね!ワイゼルにはまだ見せていない効果がある!」

原「何ですって!」

ユウキ「ワイゼルは、1ターンに1度、相手のシンクロモンスターを吸収し、そのたモンスターの攻撃力分の数値を自らに加える事ができる!」


ユウキ「光を掴め!シンクロゲイザー!」

ワイゼルの中心に位置するコアから、まやぶい光のロープが一直線にブラッド・メフィストへ伸びて行き、悪魔を一瞬のうちに捕縛する!そして自らのコアへと吸収していった…


ユウキ「ブラッド・メフィストの攻撃力を吸収して、ワイゼルの攻撃力は5300だ!バトル!ワイゼルでダイレクトアタック!ベクターキャノン!」

ワイゼルのコアに光が収束し、真っ白なレーザーが放たれる!


原「きゃああああああ!」L3500→ 0

Win ユウキ vs lose 原

原「・・・やっぱり、らしくない事はやってはいけませんね・・・」ボソッ


ユウキ「?」

原「いえ、何でもありません。それよりはい、まいりました!
これは合格点ですね 立派です!」


??? 「デュエルを終了します。お疲れ様でした。」


あれ? なんか今、機械質な女の子の声が聞こえたような… でも誰も反応してないし、気のせいか…


藍「首吊る木君!ナイスファイト!」バッチ!

グリムロさんとハイタッチ!やばい興奮して体が異常に熱い!
何というか、こんな風に喜んでもらえるなら、もっともっと強くなりたいっておもえるよな…






クラスメイト1「ひひ。首吊る木にシンクロモンスターは要注意っと」
クラスメイト2「メタカードで特殊召喚そのものを封じるのもアリじゃない?」

ユウキ「お前ら自重しろ!」


原「ふぅー。では、言い分を聞きましょうか?あなたはカードを受け取ったんですか?」


ユウキ「それは・・・五条!説明頼む!」

シーン

原「まだ登校してないみたいですが。」


・・・あれ、今何分だ・・・ってまだ8時20分!あいつはいつも30分に来るから、出来るだけ時間稼ぎする為にデュエルをしたのに・・・、ってか3ターンで終わればそうなるよな・・・うわー説明出来ない!

原「?」

どうしよ、せっかく冤罪を晴らすチャンスなのに、もうどうしよ、ヤバ。

不良1「おっ、朝からまたデュエルしてたんっすか、吊木君。何でそんなテンパってんのー。」

不良2「また勝ったのかコラ!負けちまえコラ!」

ジャストタイミング!相変わらず学ランを着てる不良2とあっさりブレザーを着てる不良1がクラスに入ってきた!


原「あなた達!吊木君にカードを渡してた!」

不良1「ん?そうッスけど、見られてたんスか?」

ユウキ「何か、誤解が生まれちゃってるから、説明して貰えないかな?」

不良1「いいッスよ〜。」


4/3 18時 帰り道にて

ユウキ「今日は疲れた・・・。」

五条「いやー可愛い女の子と仲良くなれて良かったじゃない。」

ユウキ「あー、確かに。でもクラス中にデッキバレたって事は、学期末実技試験とか校内大会の時に狙われるんだよ、どうせ、」

不良1「おっ、いたいた!」

不良2「待ちやがれコラ!」

ユウキ「っげ!ス、スイマセンデシタ!」

五条「反応早www」

不良1「?いや別に怒ってないし、むしろ今日はこっちこそ悪かったッス。」

不良2「そういうことだオイ!」

ユウキ「へ?」

不良1「よくよく考えたら吊木君、何にも悪い事してないのにケンカデュエル吹っ掛けられた上に負けたらパシりとか言われて。いや、本当にスイマセンしった!お詫びってか何てかで受け取ってくれ!」

ッ「バトル・フェーダー」

ユウキ「えー!」

不良2「オイ、お前ありがたく受けとれよコラ!」

不良1「いやもうその口調いいだろ!ツッパってないで楽にデュエルした方が絶対に楽しいぜ!アズマ!」

不良2改めアズマ 「うるせえ!男は硬派でナンボだコラ!」

不良1「はぁー。えーと、俺は周磨っていうッス。今後もデュエルしようぜ!」

アズマ「そういう事で四露死苦!」



不良1改め周磨「というワケでして、吊木君にカードを渡したワケッス。」

アズマ「アンティなんて汚ないこと漢はしないぜコラ!」

原「そうだったのですか・・・」

周磨「だから、吊木君は無罪ッスよー。」

クラスメイト3「お早う・・・やだ、誰このイケメン!」

クラスメイト2「あれおとといの不良1だよ・・・キャラ変わりすぎじゃね・・・。」

クラスメイト3「嘘ー!オールバックやめて髪普通にしただけで全然違うじゃん!かっこいい!」

周磨「あははは、ありがとうねー。」

クラスメイト1「それに比べて、相方の方ときたら・・・」

アズマ「なんだテメーぶっつぶすぞコラ!」


原「何か色々騒がしくなっちゃいましたから、休み時間にまた改めてちゃんと言いますが、本当にごめんなさい!」

ユウキ「あーそんな謝らないでよ。ちゃんと1人で説明出来ない俺が問題なんだし。」

藍「あっジョジョ、お早う!」

五条「おはよ・・・」

ユウキ「どうした?具合悪いのか?」

五条「ジョジョ実写化・・・松潤はイケメンだとは思うが…ジョジョは無い・・・orz」

周磨「おっ、もうホームルーム始まる時間か。早く俺らのクラス戻ろうぜー。」
アズマ「馬鹿野郎!不良なら焦ったりしないで、ゆっくり行くんだよコラ!」

クラスメイト1「行くには変わらないのかよ。」
ザワザワ ザワザワ


キーン コーン カーン コーン

キーン コーン カーン コーン

そんなこんなで、騒々しい朝は終わり、静かな授業が始まりを告げる・・・俺朝からフルスロット過ぎだろ、体力が持たない・・・


昼休み 教室にて

原「改めて謝罪します。本当に疑ったりしてごめんなさい!」

ユウキ「あーそんな謝らないでよ。」アタフタ

藍「首吊る木君こそそんな動揺しなくていいんだよ」ニコン!

原「これはそのお詫びです!受け取って下さい!」

っ、「超・決闘人列伝 作者 京極 棗」

五条「これは!持った者のデュエル力を底上げするという、伝説の!」

藍「首吊る木君貰ってばっかりだねー。」


ユウキ「いや、そんな高価な物もらったら後で見返りとして酷い目に合いそう!やめて!」

五条「ってか、また誤解を生むハメになるんじゃないww」

原「そんな!「原家の人間は華麗を持ってよしとする、うっかり借りを作ったら必ず返せ」って両親には言わてるので絶対に受け取って貰います!」

ユウキ「両親って先生やってるっていう?」

原「?いえ、父は検事、母は弁護士ですが?」

ユウキ「おい五条。言ってた事が違ってるぞ。」

五条「いやー、うちのおじいさんボケ始めたかもしれないや。テヘッ。」ぺロ

ユウキ「テヘぺロるな!」

原「むー、なら何なら受け取って貰えますか?」


ユウキ「何ならって・・・あーそしたらさ教えて欲しい事があるんだけど・・・」

原「勉強ですか?」

五条「保健体育の・・・な。」

ユウキ「な、じゃねぇよ。」

原「ハ、ハレンチな!セクハラですよ!」

ユウキ「また冤罪が!」

藍「何を聞くの?」ニコー

五条(流されたぜ)

ユウキ「あー、いいんちょのデッキ、おかしくないかな?何でブラッド・メフィストを入れたの?」


原「なんでって言うと、それはバーン効果にシナジーを感じたのでそうしたんですよ。」

ユウキ「それは分かるけど、その為にチューナーとシンクロ補助の二重召喚までいれるか?結果論だけど、もし代わりに「ファイアボール」でもいいからバーンを増やしてたら、今朝のデュエルにも勝ってたよ?そもそも、フルバーンは自分のターンで攻め込めるのが強みであって、ブラッド・メフィストみたいな相手に依存するバーンとは合わないんじゃない?」

五条「うわー長いねー。」

ユウキ「・・・ってゴメン、他人のデッキにごちゃごちゃ言っちゃって。今の忘れて」アタフタ

原「いいんですよ。自分でも分かってた事ですし。」クスッ

そう言ういいんちょは、入学初めから見せていた毅然とした態度を崩し、少し弱々しく話始めた。


原「…揺らいでしまったのですよね…」


原「私はフルバーン戦法こそ最強だと思いますし、なにより私に一番合ったプレイングだって信じてます。けれど・・・おとといの吊木君のデュエルを見てたら、自分は間違ってるんじゃないかと思ってしまったんです。」

ユウキ「間違ってるって?」

原「あなたのワイゼルと周磨君・・・でしたっけ、彼の白夜龍の対決。エースモンスター同士の激しいぶつかり合いがあんなにも心踊るものだとは思いませんでした。」

原「バーン戦法はモンスター効果を使う事はあっても、モンスター同士を戦わせる事はありません。一方的にカードを駆使するだけです。だとしたら、心踊る事もなくデュエルをする私は、間違ってるじゃないか。本当の意味でデュエルの醍醐味を解ってないじゃないか、なんて思ってしまったんです・・・」

ユウキ「でも、それでもバーンを捨てれないんだろ?」

原「はい、今更バーンを捨てることも出来ません。だから完全なビートダウンに変えることもなく、バーンにブラッド・メフィストを入れ込んだだけになったのです。高い攻撃力とシンクロモンスターという安直な憧れだけで。結局のところ、中途半端でなりきれないだけでしたけどね…。」


原「…なんて、すいません。暗い事ばっか言ってしまって。そんな事言われても困りますよね。」

ユウキ「あーなんというか、ビートバーンとか使うとか…」

藍「ううん、なんとなく分かるよ?」ニコリ

そう即答すると、天野さんはいいんちょの手を優しく握った。


原「な///」

五条「あらら、やだ//」
ユウキ「!///」

藍「熱くて、輝いていて、堂々としてるもの、カッコいいもんね。でもね、そもそも原さんは「何も悪くない」。やりたい事を思う存分にすればいいんだよ?」ニッコリ

そう言う天野さんは、満面の笑みなのに、なぜか哀しそうに見えた。

原「ありがとうございます//少し気が楽になりました。」

天野「良かった。あっ次の授業、教室移動だよ。もう行かなきゃ!」ニコニコ


放課後 帰り道にて

藍「じゃあ明日!バイバイ!」ニコッ

ユウキ「気を付けて!」
五条「アリーベ・デルチ!(さよならだ!)」

ユウキ「さて、俺らも帰るか。」
五条「おう。」


…なんとなく、気まずくなってしまった。
先手を打つように五条が話し始めた。

五条「あの子、何者なんだろうね…」
ユウキ「…」

五条「あんなセリフ、例えお嬢様だとしても、女子高生の言うセリフじゃないよ。」
ユウキ「何と言うか、もっともっと話したい。なんというか、底が知りたいと思った。」

五条「底を知りたいとかwww 厨二乙www」
ユウキ「うるさいな!」

五条「まあ同感だけどね。なあ、そしたら今度彼女の家に遊びに行こうぜ!」
ユウキ「いいかもな。うん、そうしよう!


五条「で、君は折角だから手創りスリーブをプレゼントだ!」
ユウキ「ちょ!なんでだよ!」

五条「まあまあいいじゃないかー。喜ばないなんて事があり得ないだろww」

ユウキ「でももし、手触りの感触が良い派だったらどうしよ、「わたしこのスリーブ嫌いなのよね」扉バタン!みたいな。」

五条「うるせえwwニシンのパイ乙ww」

ユウキ「あーでもやるか…うん、やる。」
五条「www頑張れwwじゃあな!」
ユウキ「おう、明日な。」


・・・どうせまだまだ分からない事ばっかりなんだろうけど、出来る事をやるだけやるしかないか。

でもそしたらイラストどうしよ、何にするか。そもそも天野さんは何のデッキを使うのか分からないし、安直にグリムロにするのも微妙だし、でも(以下略)


19時 原家

「ただいま。」
両親まだ仕事中で家にいないと解っていても、「ただいま」は言ってしまいます。 とりあえず、部屋着のパーカーに着替え、私の中途半端なデッキを見返します。

「「悪くない」か。」
確かに、私は何一つ間違ってなかったハズです。自分の信じたカードを捨てて、何が決闘者でしょうか。どうやら私は一足早く五月病にかかっていたのかもしれません。


「うん、フルバーンを使おう。」

例え卑怯とも言われようとも、フルバーンでも心踊るような、華麗なプレイングを極めてみせよう。


???「いい心掛けだな。」

原「!?」

それは、さも当然のように私の後ろに立っていて、皮肉ぽっく笑みを浮かべているのでした。

そして私はその顔を知っている。世界中の誰よりも彼を信じて戦ってきたのだから。

???「堅い言葉は苦手だが、言わせて頂こう。」

原「あなたは・・・まさか。」




連弾の魔術師「問おう、貴女が私のマスターか?」


vs ブラック・メフィスト (終)


世界設定2


デュエルはライフ4000ルール 当然、実際のOCGよりもダイレクトアタッカーやバーンカードの価値は高くなる。その為、バーンなどのデッキは忌み嫌われ、避けられやすい。


またボードアドバンテージよりもライフアドバンテージを優先しやすい。
(一話でユウキが自らの場のモンスターを破壊し、丸腰になったのに対し、やたら周りが反応したのはその為)

同時に攻撃力操作のカードも自分のカードの攻撃力を高めるカードの方がやや優遇されて使われている。4000しかライフがないため、相手に依存した変動カードよりも、自身の攻撃力のアップを図った方が、ダイレクトアタックの際にギリギリライフを残す事なく倒せる可能性があるという考え方。

EX BF黒槍のブラストと暁のシロッコで相手にダイレクトアタックをするとした場合、そのままなら1700+2000=3700でぎりぎり相手のライフを残してしまうが、その際「突進」が手札にあればそのまま相手にターンを回すことなく勝てる。
これはコンバットトリックにおいてはやや有利な「収縮」では出来ない芸当であり、結果、「突進」や「ライジング・エナジー」の採用が現実以上に高い。


柿野木高校
主人公達の通う学校。デュエル専攻科と普通科の2つがある。服装は自由だが、半分位の生徒が指定の制服(ブレザー)を着ている。
主人公達だと五条(コスプレ学ランか、ジーンズにシャツのシンプル)とアズマ(ガチ改造学ラン)が制服を着用していない。


デュエルアカデミアとも提携を組んでいて、サウス校とは留学生をだしあう間柄である。



それは光と闇、絶望と希望を融合した様な戦場だった。

龍は舞い、鋼は砕け、戦士は無慈悲に刃を向ける。

光が包み込むその時、俺は叫んだ。

「動けええええええええええええええ!」

起動する力。
そして2人は対峙する・・・。




第3話 vs 裁きの龍


4/14日 放課後J組教室にて

ユウキ「あー眠い。」

新しい環境ってのも案外一週間すれば慣れてくるもので。

クラスメイト達のある程度のポジションやキャラは掴めてきた。
(五条は「君は一学期中は実力者扱いされるけど、段々ネタ、空気化するポジションでどうだい?」とか言ってきた。意味が分からん。)


その癖、まだグリムロさんの素性、根っこは全く分からないままだ。
仲は良い(たぶん)。というか俺、五条、天野さんで一つのグループ化し始めていて、一緒に帰宅するし、この前のアドバンテージ論の授業でも課題も一緒に図書館で勉強した。

でもそれでも今一彼女については掴みきれてない感じがするのだ。まあ、たかが一周間で分かるハズないか。ってかこんな俺が彼女と一緒にいられるだけで既に見不相応というか。

周磨「首吊る君、なーに暗い顔してるんッスかー。」
アズマ「シャッキ!としやがれコラ!」

…そして何故か彼らとも仲良くなってしまった…



クラス3「あっ!周磨君!今日も決まってるよ//」
周磨「ありがとうねー。感謝感謝。君もカワイイよー。」
クラス3「キャッ//」

ユウキ「…彼、ナンパ過ぎだろ?硬派的には絞めるべきなんじゃない?」

アズマ「俺もそう思ったから無理やり学ラン着せたんだが、お前のせいでぶち壊しじゃないかコラ!」

ユウキ「俺のせい!?」

五条「おーいユウキ行こうぜ。」

藍「あれ、周磨君と学ラン君?」

五条「相変わらず学ランとか尊敬するwww」

アズマ「何だコラ!喧嘩売ってんのかコラ!」

五条「別にー」ヘラー

アズマ「クソ、お前みたいなへらへらした野郎は大嫌いなんだよ!」

五条「JOJO的には君みたいな濃いヤツは大好きだぜwww」

アズマ「知るかコラ!」


周磨「アズマにも仲のいいヤツが出来てよかったっすよ」しみじみ

ユウキ「あれは仲がいいのか…?」

周磨「まあまあ、それより藍ちゃん、今度暇?」

ユウキ「!?」

藍「なんで?」

周磨「いやー今度アズマと一緒に肝試ししようと思うんだけど、藍ちゃんも一緒にどうかなって?もちろん首吊る君もって、目つき怖!」





名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で飲んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ名前で呼んだ


周磨「ちょっと、首吊るさん、マジで怖いッスよー。」

五条「wwwwwwww」

ユウキ「はッ、ごめん、ちょっと意識飛んでた。」あたふた

周磨「そ、そうか、ははははは…」

クラス1「首吊る木が今凄い目で元不良にらんでたぞ…」
クラス2「やっぱり脅してアンティとかしてんたんじゃね…」

藍「ねーJOJOも首吊る木君も早く行こうよ?今日はあたしの家に来るんでしょ?」

そうなのだ。今日はついに天野さんの家に行く日なのだ。
そのせいか今日は一日中緊張して、事あることに過剰反応をしてしまった…。

周磨「いや過剰反応ってレベルじゃないっすよ!?」


周磨「それより、藍ちゃんン家(ギロッ!)…天野ッチの家に行くなんて羨ましいなー。俺も行きたい!」

アズマ「だめだ。お前はこれから俺と一緒に半額カードパックセールへ向かう。お前の腑抜けた根性を鍛えなおしてやるわコラ!!!」

周磨「えー嫌だ嫌だ嫌だー!行きたいんだ、グフ!!」

アズマの腹パンが周磨にクリーンヒット!!そのままべローンと伸びる周磨…。なんか、さっきはすいませんでした。ごめんなさい。

五条「ちょ、リアリスト乙www」

藍「周磨君が起きたら、肝試し行くって伝えといてねー」ニコッ

アズマ「おうよ。じゃあ俺らは帰るからな。さよならだコラ!」

五条「じゃあねwwww」

藍「じゃああたしたちも行こうよ?」

あー、緊張緊張。頼むから着くまでに吐きませんように…


三人で下駄箱へ向かい、公式対戦用のデュエルスペースを通り過ぎようとすると、大勢の生徒が見守る中、他のクラスの委員とデュエルをしている原さんがいた。

原「トラップカードオープン!マジックシリンダー!」

委員「きゃああああああ」ライフ1000→0

原「よし、私の勝ちです!」

委員「ッく、バーンなんてずるいわよ、卑怯者!」

原「あら、それでしたらライフ8000で勝負してもいいですよ?」

委員「なんですって!やってやろうじゃないですの!」

原&委員 「決闘!」

原 麗華 VS 委員 ライフ8000


原(私の中の貴方の力、信じてますよ!)
連弾(御託はいいから、さっさとカードを引け。勝つぞ。)

原「もう少し丁寧な言葉を使って欲しいんですがね。」ふふふ

委員「何ぶつくさ言ってるのよ!あたしのターン!BF・蒼炎のシェラ召喚!そして1枚伏せて、ターンエンド!」

原「いきますよ!ドロー!」

原「連弾の魔術師を召喚!」

原「そして、悪夢の拷問部屋を発動!」

委員「またそのカードですか!だけどどんなにあなたが焼きにこようが、私のターンになればBF達の猛攻によってあなたは負けるだけです!しかもこちらにはバーンを無効にする超レアモンスター、ブラックフェザードラゴンがいるんですよ!」

周り生徒A「BFドラゴンだと!」
周り生徒B「あの伝説の決闘者、クロウホーガンの切り札!」
周り生徒C「シグナ―の龍か!」


原「なるほど、つまりあなたのターンになれば私の敗北は必然という事ですね?」

委員「そうよ!無様に負ける前にサレンダーしなさい!」

原「なら…このターンで終わらせます!」

委員「!?」

原「火炎地獄×3!」


委員「ちょえきゃああああああ」
火炎地獄×3=3000ダメージ
追加ダメージ×3=(300+400+300)×3=3000
計 6000ダメージ

委員 L 8000→2000

委員「くううううう。でも、それでもまだライフは残ってる!」

原「いいえ、残りません!通常魔法!トゥーンのもくじを発動!」

通常魔法
自分のデッキから「トゥーン」と名のついたカード1枚を手札に加える。


委員「な!」

原「当然、「トゥーンのもくじ」をサーチ!そして通常魔法を使ったので連弾の魔術師の効果発動!」

(そうだ、それでいいぞ)

委員「きゃああああ。」
400+300=700ダメージ
委員 L1300

原「更にトゥーンのもくじ発動!」

委員「くうううう!!!」700ダメージ
委員 L600

原「止めです!トゥーンのもくじ発動!トゥーン・ヂェミナイ・エルフをサーチして、連弾の魔術師の効果発動!魔弾全発射!」

委員「悔しいいいいいいいいいいいいいい!」
700ダメージ
委員ライフ 600→0  
WIN 原麗華 VS 委員 LOSE

原(お疲れ様、貴方のおかげでまた華麗に勝つことが出来たわ。)

(焼き尽くすだけの戦いにどこが華麗なのか、貴女はよく分からないな。…だが、お疲れ様だ。次も勝てるよう力を養っておけ)

原(ハイ♪)ニコり


藍「うわーいいんちょ強い!」

原「あら天野さん達はお帰りですか。」

五条「鬼畜プレイとかwwwハンパねえwww」

ユウキ「あー何か、随分迷いもなくなったね。」

原「はい、おかげさまで。今度は負けませんよ。ね?」

ん?いいんちょが一瞬だけ誰も居ないような空間へ、まるで俺たち以外の誰かに言うかのように呼びかけた。

ユウキ「?」

(馬鹿か)

原「は、なんでもありません// それより、今のデュエルでI組の委員の方に勝てたので、今度の海外留学生が編入するクラスの権利を勝ち取りましたよ!」


ユウキ「それってそんなに凄いの?」

原「何を言うんですか!海外の優秀な生徒との文化交流が出来るのですよ!わが校の場合、名門デュエルアカデミアのサウス校から一人、成績優秀者がいらっしゃいます!しかも場合によっては進級するまでこちらにいるそうですよ!」

五条「サウス校って事はオーストラリア系かアメリカ系か…「おいおいMEのターンナノーネ」みたいなやつかねwww」

ユウキ「どうせ「糞ジャップども、デスデュエルを開始する!ロシアンルーレットだ!HAHAHA!」みたいなやつが来るんだ…」

原「コラ!偏見は良くありません!」

五条「サーセンwwww」

藍「転校生、楽しみだね。」ニコニコ


ユウキ「あーそれじゃ俺たち行くから。また明日。」

原「はい、また明日。ちゃんと宿題をやるんですよ!」

(そういう事を言ってるからウザがられるんだ。)
原(だって学生の本分は勉学であって!)

五条「wwwwww」

ユウキ「お前は何ににやけてるんだ?」

五条「いやー、いいんちょ吹っ切れたらずいぶん可愛くなったなってwww」

藍「JOJOおじさん臭いよー。」ニコニコ

五条「何という事をいうんだwww ま、行きますか、藍ちゃんの家へ!」

そう聞くとつい、ポケットの中に入れた手製のスリーブを握ってしまった。もちろんプレゼント用。計算するわが心。気にしないフリの男心。

とても心こめた、カワイイの作った、お願い、想いが伝わって欲しい。…どうせなー。渡すまでいかないだろうけどさー。

五条(また緊張してるよwww…まあ頑張れ。)

対決の時が来た!

16時頃 柿野木駅 徒歩3分 高級高層アパート「ティロフィナーレ柿野木」 8階 802室にて

結論から言うと、彼女の部屋はカオスで満ち溢れていた。一か月30万円とるだけあって、その部屋はアパートの一室と言うより高級ホテルのスイートルームの様な雰囲気を醸し出していた。そんな高級感とは裏腹に居間にはソファーを埋め尽くす程のぬいぐるみ。ダイニングテーブルの半分以上を占めるデュエルモンスターズのカード。大量の本が積まれ、使われた気配の少ないTV。そして何より…

ユウキ「あのー天野さん//」

藍「どうしたの、首吊る木君?」ニコリ

ユウキ「あーその、あれ//」

右手で出来るだけ見ない様に顔を手で覆いながら、左手で指差す先には…。色々なものが吊られたままのあられの無い洗濯物があった。ってかパンツ。ってか白。

藍「あ!ごめんね嫌なもの見せちゃって。すぐかたすよー。」

そういうと天野さんはバタバタとそれらを持って奥の部屋へと入って行った。


五条「もう少し見たかったんじゃいないのwwえ?wwトイレ借りるか?www」

ユウキ「うるさい!あーもうどうせ「じろじろ見られた、吊木マジ首吊れ」とか思われてんだ、死にたい!」

五条「じゃあ窓から飛び降りろwwすぐに楽に逝けるぞww」

ユウキ「…渡すものだけ渡してから死ぬ。」

五条「そうww しかしアレだね、家に来ればなんか分かると思ってたけど、正直分からないね。」

ユウキ「とりあえず結構ズボラかもね。」

五条「だね。それにしてもすごい数のぬいぐるみとカードだね。」

ユウキ「これはハネクリボー、あれは迷犬マロンだろ。…あの変な形のは何だ?」

五条「多分モリンフェンじゃない?」


五条「カードも凄いねー。彼女、本当にデュエルモンスターズが好きなんだね。」

何となくそれを聞くと嬉しい。デュエルモンスターズという共通の存在が俺達にはあり、それがある限り何度でも向かい合える気がしたからだ。


五条「本は・・・「超決闘者列伝」に「海外リーグへの挑戦」「カイザーリーグ公式戦完全本」。全部デュエルの本かな。」


ユウキ「いや、こっちには「リチュアに見る呪いの系譜」「スピリット世界へようこそ」「本当は怖い、デュエルモンスターズ」。一応デュエルモンスターズには関連しているけど、オカルト本?」

五条「あちゃー中2病の名残かなww」

ユウキ「そう言うなよ。お前だって中2の時酷かっただろ。」

五条「ちょ、やめて。」


藍「何の話してるのー?」ニコっ

奥の部屋から天野さんが帰ってきた。

五条「いやーこいつがエロい目で物色しようぜって誘ってきてww」

ユウキ「おいいいい、嘘言うな嘘!」

藍「!まさか勝手に部屋を見たりしたの!」

ユウキ「してないよ!」

藍「本当に?」ニコニコ

ユウキ「絶対に!」

藍「ならいいよ〜、もうJOJOったら〜」ニコニコ

五条「こいつは失礼だぜ」テヘ☆ぺロ

ユウキ「そういやさ、海外リーグの本があるけど好きなの?」

藍「うん、海外にもデュエルモンスターズをやっている人がたくさんいると思うと凄い嬉しくて♪あたし最近ひとり暮らし始めるまで本当に何も知らないでいたから、そういうそういうこの世界の知らない事をもっともっと知りたいんだ。」ニコニコ



あー、何て、希望にあふれた言葉。
あまりにもの笑顔に死にそうになる。軽く絶望。
きっとこんなネガティブな俺は彼女には一生かかっても届かないんだろうなー。
うん。心の住む世界が違いすぎる。






でもそれでもこの今だけは。





ユウキ「…やりますか?約束どうり、デュエルを。」

藍「うん、首吊る木君とのデュエル、楽しみにしてたよ♪なのに原さんと先にしちゃってー」ニコ

ユウキ「あーごめんなさい。」アタフタ

藍「いいよー。その代わり、「全力」で戦ってよ?」

ユウキ「勿論!」

五条「いやーそしたら、その勝負、このJOJOが見届けよう!」

藍「うん、よろしくJOJO♪」




そう、今だけはもっともっと彼女を知りたい。
きっとデュエルは教えてくれるはずだ。



…どうせ知る度に絶望するんだろうけど。



五条「そしたらD―パッドは装着したね?コイントスはした?」

ユウキ「おう。俺が先攻。」

藍「準備OKだよー」ニコっ

五条「がんばれよ、出し惜しみするなよ。」ひそひそ

ユウキ「分かってる。ありがとな。」

五条「へーへー、そんじゃ派手にやちゃってくれい!デュエル開始!」

ユウキ 藍 「デュエル!」

ユウキ VS 藍 ライフ 4000


ユウキ(初手は…まあこんなもんか)
ユウキ初期手札 スクラップゴブリン スクラップキマイラ ポンコツの意地 スクラップゴーレム 荒野の大竜巻

ユウキ(そしていまだに天野さんのデッキは不明のままだ。どんなカードを使ってくるのか…どうせすぐに分かるか)

ユウキ「ドロー!」H5→6
ユウキ「モンスターをセット!そしてカードを1枚伏せてターンエンド!」

藍「あたしのターン。」H5→6

藍「魔法カード、ソーラーエクスチェンジを発動。」

通常魔法
手札から「ライトロード」と名のついたモンスターカード1枚を捨てて発動する。
自分のデッキからカードを2枚ドローし、その後デッキの上からカードを2枚墓地に送る。


ユウキ「ライトロード…!」

藍「うん、キレイで強いんだよ♪ まず、あたしは手札より、ライトロード・ハンター ライコウを墓地に捨てて、山札から2枚ドロー、更に2枚をデッキから捨てるよ。」

山札→墓地「ライトロード・ビースト ウォルフ」「ライトロード・エンジェル ケルビム」

デッキから2枚のカードが落とされるが、その内の1枚が落とされた瞬間輝きだす!

ユウキ「な、何だ!」

藍「ラッキー♪墓地に落とされたライトロード・ビースト ウォルフ」の効果を発動!山札から墓地に送られた瞬間、特殊召喚する!」

効果モンスター 星4/光属性/獣戦士族/攻2100/守 300
このカードは通常召喚できない。
このカードがデッキから墓地に送られた時、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する。


ユウキ「攻撃力2100の下級モンスターを実質ノーコストで特殊召喚!」

藍「凄いでしょ。次にライトロード・パラディン ジェインを召喚!」

効果モンスター 星4/光属性/戦士族/攻1800/守1200
このカードは相手モンスターに攻撃する場合、
ダメージステップの間攻撃力が300ポイントアップする。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

ユウキ「下級モンスターなのにアタック時に2100まで上がる…サイバードラゴン、ライオウに対抗できるのかよ…」

藍「そして、アタック!ジェインでそのセットモンスターを攻撃!」

勇敢なる聖騎士が華麗に剣を振るう!

ユウキ「セットモンスターはスクラップ・ゴブリン。戦闘では破壊されない!」

チューナー(効果モンスター)
星3/地属性/獣戦士族/攻 0/守 500
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、
バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ゴブリン」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。また、このカードは戦闘では破壊されない。

藍「でも、表側守備の時なら破壊できるんだよね。ヴォルフでアタック!」

白き獣がその鍛えられたこぶしを鉄くずのゴブリンをフッとばす!

藍「バトルフェイズ終了!ゴブリンは破壊される!」

ユウキ「っく!」

スクラップゴブリン→墓地


藍「ターンエンド。ジェインの効果で自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送るよ。

デッキ→墓地「ソーラーエクスチェンジ」「ライトロード・パラディン ジェイン」

藍「あらら、かぶっちゃったー。首吊る木君の番だよー。」

ユウキ「…10秒待ってくれる?」

藍「いいよー。」

さて、深呼吸。スーハ―。スーハ―。スーハ―。










「最悪」を考えろ考えろ考えろ。もっともっともっともっと深く絶望しよう。


ライトロード使いそのものは1、2回戦った事がある。
もっともっと最悪を想定しろ想定しろ想定しろ。

ライトロードは一体一体の能力が高い→シンクロせずに戦闘する事は敗北と思え。


最初にソーラーエクスチェンジの時に捨てたのは「ジェイン」ではなく「ライコウ」→ライトロード使いなら当然かもしれないけど、彼女は攻撃を重視するタイプ。


戦う上で最も気を付ける事は紛れもなく「裁きの龍」 既に墓地に3種類があり、フィールドのウォルフが落ちた場合飛んでくる可能性は大!(そういう意味では彼女の言うとおり落ちたのがフィールドに存在するジェインで良かった)


彼女が伏せ札を伏せないのは既に裁きの龍を意識しているから?→十分あり得る。

彼女はエクストラデッキを用意してる→シンクロの可能性→墓地に落ちるゾンビキャリア等に気をつけろ&耐えきればワイゼルによる奇襲も可能?


常にオネストの想定→可能な限り効果破壊で倒すべき。


よし、最悪への覚悟は決めた!

五条「10秒経ったぜww」

ユウキ「待たせてごめんね。…ドロー!」
ユウキH4→5


ユウキ「スクラップ・キマイラを召喚!そして効果によりスクラップ・ゴブリンを蘇生する!」

藍「きたね、シンクロモンスター。」

ユウキ「ああ!レベル4のキマイラにレベル3のゴブリンをチューニング!」

ユウキ「分解、理解、再錬成!邪悪なる力をその鉄拳に宿らせろ!」

4+3=7

ユウキ「シンクロ召喚!鋼鉄の悪魔!スクラップ・デス・デーモン!」
シンクロモンスター 星7/地属性/悪魔族/攻2700/守1800チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

藍「攻撃力2700・・・。」

ユウキ(アタックするべきか・・・オネストが手札にいる可能性は充分ある。でもどうせ、いずれは使われるんだ。だったら手札にさっきドローしたカードがある内に使わせた方がまだいい!)

ユウキ「バトル!スクラップ・デス・デーモンでジェインを攻撃!アイアンスクラッシュ!」

白き聖騎士にガチャガチャと音を立てながら鋼鉄の悪魔が迫る!天野さんの手札からは!?

藍「特に何もないよ。ジェインは戦闘破壊されるよ。」

よし!悪魔は無事にジェインを掴むとバラバラに握り潰した!

藍「いてててて。」
900ダメージ。ジェイン→墓地へ
L4000→3100


ユウキ「よし!」

藍「うん、やっぱり首吊る木君は強いね。」

ユウキ「そんなことないよ。今も正直、オネストが出てくるかって滅茶苦茶ビビりながらだったし。」

藍「だと思ったよ。でもここからが勝負だよ。」

ユウキ「ああ!」

そんな事百も承知だ。だってこのデュエルが始まってから、天野さんはにこりともしない。真剣そのもので、このままあっさり終わらせる気など微塵も感じさせないのだ。

ユウキ「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
さあ来い!

ユウキH4枚


藍H5→6

藍「うん、ラッキーかも知れない♪まずライトロード・マジシャン・ライラを召喚!」藍H→5

効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1700/守 200
自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードを表側守備表示に変更し、相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。この効果を発動した場合、次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

粛々たる白き衣を纏った魔導師が姿を現す!

ユウキ「確か伏せ札破壊の効果を持つ・・・!」

藍「そう。さて破壊するかしないか・・・ここは破壊させて貰うよ!さっきセットした方を破壊する!」

ユウキ「・・・!」

セットカード、「ポンコツの意地」→墓地へ
ライトロード・マジシャン・ライラ→守備表示に

ポンコツの意地 通常魔法
自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついた
モンスター3体を選択して発動する。
相手はその中から1体を選択する。
その後、相手が選択したモンスターを自分または相手フィールド上に特殊召喚し、残りのカードをゲームから除外する。

藍「通常魔法?ブラフだったの?」

ユウキ「まぁね。」


藍「首吊る木君は不思議だね。ライトロードのシリーズは伏せ札の破壊も充実してる事も知ってるハズなのにわさわざ伏せてる。それとも何か意味の作戦だったのかな?」

ユウキ「あー別に大した意味はないよー。それより、ライラでバトルフェイズ前にカードを破壊したって事は・・・」

藍「うん!ウォルフでスクラップ・デス・デーモンにアタック!」

ユウキ「やっぱりかよ!」

藍「ダメージステップ時に手札より発動!堂々たる光を味方へ伝えて!オネストを発動!」

手札から力強く溢れる光がウォルフへと伝わっていき、そのままデーモンへと拳を振り抜く!

ウォルフ2100+2700=4800ライトロード・ビースト・ウォルフ3800vsスクラップ・デス・デーモン2700

スクラップ・デス・デーモン→墓地

ユウキ2100ダメージ

ユウキL4000→1900

ユウキ(くっ、嫌なタイミングでドローしちゃったか・・・)


藍「ターンエンド。そしてライラの効果発動。デッキから3枚墓地へ送る」

「ライトロード・モンク・エイリン」「創世の預言者」「光子化」→墓地へ

ついにデッキに4種類のライトロードが揃ってしまった・・・。裁きの龍が出るのか出ないのかは分からない。
どちらにしても打てる手は打つ!

ユウキL1900 H4枚 F モンスターなし セットカード1枚
VS 藍 L3100 H4枚 F ライトロード・ビースト・ウォルフ ライトロード・マジシャン・ライラ(守備表示)
墓地にライトロード ライコウ ケルビム ジェイン エイリンが存在


ユウキ「ドロー!」H4→5


引いたカードは「聖なるバリアミラーフォース」
正直、もっと適当な魔法・罠カードの方が良かったけど、しょうがない。

ユウキ「モンスターをセット!更にカードを1枚伏せる!ターンエンド!」


藍「首吊る木君、守ってばっかりだねー。」

ユウキ「あー運がなくて。」

藍「でもその守り、あたしが突破してみせる!」

藍「ドロー。墓地にライトロードモンスターが四枚いる時。手札より裁きの龍を特殊召喚するよ。」

ユウキ「出たか!」

藍「特殊召喚。裁きの龍。」

絶望的な程美しく、神々しいイコンをもった白き龍が満を満ちて舞い降りる!


裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2600
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に「ライトロード」と名のついた
モンスターが4種類以上存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。1000ライフポイントを払う事で、
このカード以外のフィールド上に存在するカードを全て破壊する。このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。


藍「裁きの龍の効果を発動。ライフを1000払い、この以外の全てのカードを破壊するよ。ラスト・ジャッジメント。」

藍L3100→2100

龍より放たれる光が全てを飲み込む!

ライトロード・ビースト・ウォルフ
ライトロード・マジシャン・ライラ→墓地へ

藍「吊る木君のカードも全て破壊。これでフィールドには裁きの龍しか存在しないよ。」


ユウキ「そう、全て破壊する、それが裁きの龍の最大の強み。でも、だからこそなんだよ。」

藍「? どういう意味?」

ドシュ!
突然、裁きの龍を突風が貫いた。

藍「なっ!」

そのまま裁きの龍は墓地へと送られていく。


ユウキ「荒野の大竜巻。」


ユウキ「俺のフィールドにあったカードは、スクラップ・サーチャー、聖なるバリアミラーフォース、そして、破壊される事で表側表示のカードを1枚壊す、荒野の大竜巻だった。それで裁きの龍を選択した。」


藍「・・・最初から読んでたの?」

ユウキ「まさか。でも、天野さんのデッキがライトロードと分かった以上、有効なカウンターは荒野の大竜巻かなと絞っていた。裁きの龍然り、ケルビム然り。」


藍「じゃああのポンコツの意地は?何だったの?」


ユウキ「あれは天野さんが破壊効果をしないという選択を封じる為。
1ターン目に伏せちゃったから、荒野の大竜巻が戦闘に反応しない為に、天野さんがあの伏せ札は破壊する必要なしと判断する可能性もあった。
 破壊効果を使用しないで、そのまま戦闘だけで仕掛けてくる可能性もあったし、その場合カウンターの意味もなくなる。
だから天野さんにとっては脅威となり破壊される必要のある伏せ札が必要だった。ライラで選択されかけた時はヒヤヒヤしたよ。
結果的に相手のボードアドバンテージもリセットする裁きの龍が無事に出てきてくれて良かったよ。」


天野「うん凄い!凄いよ首吊る木君!こんなにワクワクするのは家を出てから初めてだよ!カッコいい!!」

ユウキ「あー、そんな、褒めないで///」



藍「でも、勝つのはあたしなんだよ!」




ユウキ「!?」

藍「手札より特殊召喚!」

ユウキ「どうせ、どうせそうなる気がしたよ!」

藍「裁きの龍!]

ユウキ(どうせ、すぐに2枚め3枚目の裁きの龍が出て来るとは思ってたけど、既に2枚手札に揃えていたなんて、最悪にも程がある!)

藍「裁きの龍でダイレクトアタック! エンド・オブ・ジャスティス!」

裁きの龍の全身に光が集う。美しい。見惚れてしまう。

藍「これであたしの勝ちだよ!」

俺は、俺は…

第3話 vs 裁きの龍 (終)






デュエルをしていてると、いつも「運命」を考させられる。


別にそんな高尚な話ではではなく、「もしも、あの時ああしていれば」って醜い言い訳のレベルの事で。


もしも、ライラが破壊したカードが大竜巻の方なら。もしも最初に捨てられたカードがジェインの方なら。もしもオネストを引かれるのがあと1ターン早ければ。

藍「ダイレクトアタック!」


もしも、俺がこのカードを彼に貰ってデッキに入れてなければ!


ユウキ「ダイレクトアタックに対し手札より特殊召喚!バトル・フェーダー!」
ユウキ「このカードはダイレクトアタックを無効にして、強制的にバトルフェイズを終了させる!」

藍「!」

まぁどうせ散々「もしも」を考えてみても、限りはないんだけど。

ユウキ「感謝するよ、周磨。」

第4話 vs 機皇帝ワイゼル∞


バトル・フェーダー 効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動する事ができる。このカードを手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

カーン カーンと振り子の様な姿の悪魔が鐘を鳴らすと、纏っていた光が消え去り、龍は嘶きながら天野さんの横へと戻って行った。

ふー、どうにかしのぎ切れたか。少し安堵する。

五条「ヒュー、熱いねー。」

藍「…まさかこれまでガードされるとは思わなかったよ。「あたしの勝ちだよ。」なんて恥ずかしい事言っちゃった。」

ユウキ「あー本当こればかりは運が良かったというしか無いわ。」

藍「でも運も実力の内って言うよ。本当に首吊る木君と闘えて嬉しいよ。」

ニコッ

この勝負が始まってから初めて彼女が笑った。それも今までの笑顔のどれよりも嬉しそうに。

闘えて嬉しい?それはこっちのセリフだ。こんなに心躍る勝負は初めてだ。

だからこそ、俺は勝ちたい!



藍「スタンバイフェイズ2に入るよ。裁きの龍の効果発動。」

ユウキ「なっ!」

ユウキ(バトルフェーダーしか破壊出来ない状況で、それでも発動した!?)

藍「再び煌めけ。ラスト・ジャッジメント。」

藍L2100→1100
バトルフェーダー→除外(自身の効果により)

ユウキ(俺もあまりライフを大事にしない方だけど、ここまでじゃない・・・!)

藍「更にあたしはライトロード・パラディン・ジェインを召喚。ターンエンドと同時に裁きの龍とジェインの効果でデッキから6枚墓地へカードを送る。」

デッキから6枚のカードが落とされる。

藍「さぁ、首吊る木君のターンだよ。」


ユウキ「ドロー!」
ユウキH2→3

…ここからは、ギリギリの余裕のない泥試合になる。
だからこそ、ネガティブ野郎なりの見苦しい意地を見せつけてやる!

ユウキ「俺は手札から魔法カード「ポンコツの意地」を発動!」

ポンコツの意地通常魔法
自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター3体を選択して発動する。相手はその中から1体選択する。
その後、相手が選択したモンスターを自分または相手フィールド上に特殊召喚し、残りのカードをゲームから除外する。

藍「さっきも破壊されてたカードだよね?」

ユウキ「そう!俺は、スクラップ・デス・デーモン スクラップ・キマイラ スクラップゴブリンを選択。天野さん、どれか選んで。」

藍「…、キマイラで。」

ユウキ「了解。」

スクラップ・キマイラ蘇生
スクラップ・デス・デーモン&スクラップ・ゴブリン→除外


藍「それで、ここからどうするの?スクラップ・ドラゴンを呼び出すの?」

ユウキ「ううん、その必要はない!これから1枚のカードで逆転してみせる!」

藍「1枚で!凄い!どんな方法なのか見せてよ。」ニコニコ

ユウキ「さあ、見せつけてやる!俺はスクラップ・キマイラを生け贄に、スクラップ・ゴーレムをアドバンス召喚する!」

カードをかざすと、まるで粗大ごみの塊の様なモンスターが蠢きだす!その体は良く見ると、冷蔵庫や扇風機が凝固してできており、敵陣の美しき裁きの龍と比べるとより一層空しく思えた。


スクラップ・ゴーレム  効果モンスター
星5/地属性/岩石族/攻2300/守1400
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル4以下の「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択し、自分または相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。

藍「首吊り木君がアドバンス召喚なんて珍しいね。そのモンスターの効果は確か…味方の蘇生!」

ユウキ「そう、リリースしたモンスターもすぐに蘇生できるから、そこまで損失も少ないし、シンクロ召喚の補助にもなる。ついでに言うと、スクラップは意外と場持ちするモンスターや蘇生するモンスターもいるからそんなにリリースも難しくないんだよ。」

藍「でも、肝心のチューナーモンスターが除外されちゃってるよ。墓地にはキマイラとサーチャーしかいないよ?」

ユウキ「だから言ったでしょ。スクラップ・ドラゴンは必要ないって。ゴーレムの効果発動!スクラップ・サーチャーを相手の場に攻撃表示で特殊召喚!」

藍「!?あたしの場に!?」



スクラップ・サーチャー→藍の場に特殊召喚

藍「っ、送りつけて攻撃対象を増やした!?」

ユウキ「それだけじゃない!サーチャーの効果発動!このモンスターが特殊召喚された時、その場にあるスクラップ以外の表側表示のモンスターを破壊する!」

スクラップ・サーチャー 効果モンスター
星1/地属性/鳥獣族/攻 100/守 300
このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在する
「スクラップ・サーチャー」以外の「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され、墓地へ送られた時、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが特殊召喚に成功した時、「スクラップ」と名のついたモンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

藍「え、そんな!」

ユウキ「舞え!リペア・フェザー!」


藍「裁きの龍もジェインも!」

よし・・・最大最高の好機だァっ!!!今しかねえええええええ!!!

ユウキ「おおおおおおおお!スクラップ・ゴーレムでスクラップ・サーチャーを攻撃!」

いけええええええええええええ!!!


藍「まだまだだよ!墓地より発動!ネクロ・ガードナー!このカードを除外し、戦闘を無効にする!」

ユウキ「な!」

ネクロ・ガードナー効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守1300
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

しまった!熱くなりすぎて、さっきの墓地落としのカードを見てなかった!恥ずかしい!


ユウキ(…うわああああああ!!何が「1枚で終わらせる!(キリッ)」だよ!死にたい死にたい恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!)

藍「まあまあユウキ君。さっきあたしも同じ事したし、これでお互い様のお揃い様って事で♪」ニッコリ

ユウキ「あー、え、お揃い///」

状況 
ユウキ 
L1900
H1 
Fスクラップゴーレム

VS


L1100
H2
Fスクラップ・サーチャー


藍「あたしのターン!ドロー!」
藍H2→3


藍「首吊る木君!あたしは正直ここまで、楽しくてハラハラするデュエルが出来るとは思ってなかったよ。全力で闘ってくれてありがとう!」

藍「だからこそ、あたしの本当の切り札を使わせてもらうよ!」

ちょ、裁きの龍じゃないのかよ!これ以上どんなモンスターが飛び出てくるんだよ!

藍「あたしは、ライトロード・マジシャン・ライラを召喚!次にマジックカード、愚かな埋葬を発動!デッキからウォルフを墓地へ落とし、ウォルフの効果で、特殊召喚される!」

おろかな埋葬 通常魔法
自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。

ユウキ「☆4のモンスターを2体並べた!?」

藍「そう、同じレベルのモンスターを複数用意する事で召喚する、エクシーズモンスター!」


藍「あたしは、レベル4のライラとウォルフでオーバーレイネットワークを構築!」

藍「凜として、熱くて、輝いていて、希望に満ち溢れる者、ここに剣を構えよ!」

☆4ライトロード・マジシャン・ライラ
☆4ライトロード・ビースト・ウォルフ
→ランク4!

藍「これがあたしの世界!No.39 希望皇ホープ!!!」


No.39 希望皇ホープ  エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。このカードがエクシーズ素材の無い状態で攻撃対象に選択された時、このカードを破壊する。

それは、彼女の言うとおり、凜として、熱くて、輝いていた。
どうしてこんなにも正のエネルギーを出すのだろう。
+の力が俺を飲み込む。

藍「バトル!ホープでゴーレムを攻撃!ホープ剣/!」

その戦士は剣を抜くと、ぼろぼろのゴーレムへ向かい、快刀乱麻・二刀両断!ゴーレムは文字通り元のスクラップへとなった。


ユウキ「くう!クソおおお!」
スクラップ・ゴーレム→墓地 200ダメージ
ユウキL1900→1700

藍「サーチャーを守備表示にしてターンエンド!どう、これがあたしのエースモンスター!今度はどう乗り越えてくれる!?首吊る木君!」

どうって、どうって。どうすればいいんだよ!
どうせ、輝いてるものの前には勝てない。
どうせ無理、どうせ、俺は+の前には勝てない。
どうせ負ける!どうせ勝てない!どうせ、どうせ、



………


どうせもう今更勝てないのなら、何をやっても恥ずかしくないよね?



遊気「ドロー!」H1→H2


遊気(このカードは、スクラップ・スコール!)

遊気(今手札には、2枚目のスクラップ・サーチャーがある…)

どうせ意味ない。どうせもう無駄。どうせただの茶番で終わる。どうせ失笑。どうせ、

遊気「あー、もう!知った事かあああああああああ!!!」

藍「!?」

遊気「俺はスクラップ・サーチャーを召喚!」

遊気「そして速攻魔法、スクラップ・スコールを発動!」

藍「!?サーチャーにはサルベージ能力はない 遊気「知ってる!」

遊気「スクラップスコールは、ドローの後に、破壊する効果、つまり!」

藍「っ!まさか!」

スクラップ・スコール  速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、カードを1枚ドローする。その後、選択したモンスターを破壊する。


遊気「スクラップ・ソルジャーを墓地に送り、第2の効果発動!」


祈る様に
願う様に
縋る様に

俺はそのカードを引く!

遊気「ドロー!!」

そのカードが来ることは必然だった。
奥底から流れる力が、俺の前に形どられる。


???「おはようございます。」


遊気「スコールの効果でサーチャーを破壊!そして破壊と同時に手札より機動!」


???「戦闘プログラムを開始しますか?」



遊気「動けええええええええええええええええ!!!機皇帝ワイゼル∞!!!!!」


ワイゼル「了解しました!」

闇が弾け、未来の技術が余すことなく駆使された俺のエースが推参!

その身体はいつも以上に力強く感じる。

藍「ワイゼル・・・!」

遊気「そうだ!これが俺の信じるカード!機皇帝ワイゼル∞だ!」

遊気(・・・って、またさっき女の子の声が聞こえた気がしたけど、幻聴だよな)

ワイゼル(幻聴ではありません。)

遊気(!?)

頭の中に直接、無機質な女の子の声が入ってくる!

よく見ると、目の前のヴィジョンのハズのワイゼルが、その声に合わせるかのように頷き、こちらを向いている。

遊気「え、ちょ、な!」

藍「?」

五条「何だアイツww」

遊気(ちょ、誰だよ!アンタ!)

ワイゼル(失礼な。あなたの最も信頼するエースカード、機皇帝ワイゼルです。)

遊気(嘘だ!何だ!どうせアレだ!集中し過ぎて頭がおかしくなったのか。)


するとソイツは心の声を読んだかのように続けた。

ワイゼル(失礼な。先程お伝えしたどおり私は確かに存在します。
この場においてはマスターのみ感じられているのでしょうが。

紹介遅れましたが、私はマスターの戦闘補助及び機体の統括を行うAI、Wide (ワイド)です。)



つまり、あれか、かの有名な。


遊気「カードの精霊?」


ワイゼル改めワイド「はい、その通りでございます。」


もう何なの!?理解不能理解不能理解不能。


カードの精霊。それは強き決闘者に連れ添う、超自然的存在。


噂は聞いたことはあったが、本当にいたのか…
疑問、混乱、驚き。感情の嵐が吹き溢れる、けど、

遊気(…何でおれの下にいるのかとか、そもそも本当に精霊なのかなんて聞いてたらどうせ説明長くなるよな?)

ワイド(そうですね。)

遊気(ならば、今は聞かない!なんでもいいから一緒に闘ってくれ!ホープを倒す!)


ワイド(了解しました。)


自称カードの精霊は機械的に応えた。


とは言えだ。こちらはワイゼル1枚。対し相手にはホープとサーチャー、手札が1枚がある。だけど、それでも可能性はある!


遊気「バトルフェイズ!ワイゼルでサーチャーを攻撃!」

遊気「行けえ!クォーク・ハルバード!」

ワイド(行きます)

青白い光と共にブレードを突出す!

スクラップ・サーチャー→遊気の墓地

遊気「ターンエンド!」


藍「いくよ!ドロー!…うーん。」

藍H1→2

ワイゼルもホープも同じ攻撃力2500。それならば相打ちにして、新たなモンスターで攻撃するのが順当な戦略。ましてや俺は手札も伏せ札もなくワイゼル1枚。有利なのは手札のある天野さんだ。

だけど、悪い運っていうのもある。

藍「モンスターは出さずに、カードを1枚セット!ターンエンド!」

ふー。どうにか事故ってくれたみたい。つまりは召喚できるモンスターが存在せず、ホープを残した方が得と考えた行動。
恐らく、通常召喚できない3枚目のウォルフ、ライトロードをリリースしなければ真価を出せないケルビム辺りか…。もしくは今使っても無効にされるだけの魔法カードか。


何にせよ、ラッキーによって今俺は生きながらえた。

遊気「本当、悪運だけはいいんだよな…俺のターン!」



遊気「ドロー!」にやり

遊気 H 0→1

藍「何かいいカードを引いたの?」

遊気「まあね。ワイゼルでホープを攻撃!」

藍「!?」

遊気(頼んだ!)

ワイド(了解です。)

再びワイゼルへエネルギーが循環される!

かつて絶望の象徴として君臨した帝と、希望そのものと詠われた皇が対峙する!

遊気「いけえ!希望を壊せ!」


藍「させないよ!ホープの効果発動!オーバーレイ・ユニットとなったウォルフを墓地へ送り、攻撃を無効にする!」

藍「C−MoonーBarrier!」

ホープが剣をかざすと、迫る力を否定するかのように斥力を起こし、ワイゼルを吹っ飛ばした。

ワイド(ミッション失敗。どうされますか?)

遊気(いや、これで良い。これだからいいんだよ。)

遊気「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

頼む、上手に騙されてくれよ…


のどが渇く、手が震えそうになる。
多分、このターンを耐えたら俺の勝ち、そうでなければ彼女の…

藍「ドロー!」H1→2

藍「…ガロスを召喚するよ!」

ライトロード・ウォリアー ガロス 効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1850/守1300
自分フィールド上に表側表示で存在する「ライトロード・ウォリアー ガロス」以外の「ライトロード」と名のついたモンスターの効果によって自分のデッキからカードが墓地に送られる度に、自分のデッキの上からカードを2枚墓地に送る。
このカードの効果で墓地に送られた「ライトロード」と名のついたモンスター1体につき、自分のデッキからカードを1枚ドローする


遂にモンスターを引いたか。

だが、彼女は攻撃が出来ない。出来ない様にした。

さっきのターン俺はモンスターも召喚せずにワイゼルでホープを攻撃した。

みすみすフィールドをがら空きにするような自殺行為だけど、天野さんからしてみればワザワザ攻撃してきた=ホープを倒せると確信していたからと攻撃したと考えるハズ。しかも俺と周磨のデュエルで「突進」が決め手になったのも天野さんは見ている。


彼女は俺の伏せ札を警戒する。戸惑う。悩む。


さあ、どうする?天野さん!?


天野さんは、悩んでる様子でいたが、ふとこっちを見ると一瞬の間をおいて何故かニコリと笑った。

藍「ねえ、あたし今、スゴイ緊張してるよ。でも楽しいんだー。」

遊気「俺もだよ、でもここからが勝負だ。」

藍「そうだね。」ニッコリ



・・
・・・
・・・・
・・・・・・


静寂を破ったのは彼女だった。


藍「ホープでワイゼルを攻撃!何者も切り開く希望の剣!ホープ剣スラッシュ!」

遊気「迎え撃てワイゼル!全てを貫く絶望の一撃!クォーク・ハルバード!」


ワイド「行きます」

超出力と共に加速、空中にて二体は接近!
対極するその意義を剣に込め、同時に敵へと振るう!
剣は交え、ギリギリの鍔迫り合いへ!

遊気「貫けえええええ!」

藍「いけええええええええ!」

やがて均衡は崩れ、一閃!
力を使い果たしたかの様に二体は崩れてゆく…

遊気「ワイゼル!!」
藍「ホープ!!」


希望皇ホープ→墓地へ
機皇帝ワイゼル∞→墓地へ


藍「…、いくよ、これで終わるよ。」

遊気「うん。また、ここに来れるといいな。」

藍「うん♪ガロスでダイレクトアタック!」

輝きが目を眩ます。
あー。何というか。
満足だ。

遊気 L 1700→0

WIN 藍−遊気 LOSE


ワイド(戦闘を終了します。申し訳ございませんでした。お疲れ様です)

ユウキ(いやーあの状態ならしょうがないし、気にしないで。後でゆっくり話そう。)

ワイド(了解しました。では失礼します。)ブーン

自称カードの精霊は通信機の周波数が合わなくなったかのように、その存在を消した。
あー、どうせ、色々めんどくさい状況になるんだろうなー。
なんて見せかけて、結構ワクワクしてる。
まあ今はとりあえず。

五条「お疲れ。いい勝負だったよ。」

藍「うん。勝負して良かったー。でも最後の伏せカードは何だったの?」

ユウキ「これ?」

「荒野の大竜巻」


藍「やっぱり、ブラフだったのかー。良かったー。」

ユウキ「あー、何でわかったの?結構上手くいけたと思ってたんだけど?」


藍「うーん、「突進」なら首吊る木君は多分攻撃なんかしないで、あたしの攻めを待つと思ったから、ってのもあるけど一番は、首吊る木君、悪い事考える時、汗ダラダラかくから。何か企んでいてるんだろうなってー。」




ユウキ「…はははははは。」

藍「?」

五条「どうしたんだよww」

ユウキ「あー、ごめん、きにしないで//」

彼女はこの俺の癖を知っていて、分かっていたからこそ、俺は敗北した。
彼女は俺を見ていてくれていた。それで負けるなら上等の上出来だ。
ああ、何か笑ったらどっと疲れが出てきた。


五条「ライトロードは昔から使ってるの?」

藍「ううん、家を出てからだから。今日の勝負がお披露目だったの♪」

五条「初めてだったのかよww怖wwホープもかい?」

藍「うん、この前にカードショップ連れて行ってもらった時に、このカードがパッケージのパックを見て、スゴく使いたいなーって。それで、上手く当てれたんだ♪」ニコッ

五条「へー。さっきのワイゼルとのタイマンは良かったぜw」

藍「そうだね。首吊る木君のワイゼルもかっこいいし…ってあれ、首吊る木君?」

ユウキ「…zzz」

五条「こいつww寝てるよww」

藍「どうしよっか。もう外も暗くなってきたし…二人とも家に泊まってく?」

五条「その必要はないわwwwコイツ引きずって帰るww」

藍「大丈夫?」

五条「なんくるないさーwwうん、お邪魔した。今日は楽しかったぜ。また来るよ。」

藍「あたしも楽しかった。首吊る木君にも起きたら伝えておいて。」

五条「はいはいwじゃあねーw」

藍「ばいばいー」ニコッ




ん、あー寝てたか
ここは天野さんの家じゃない?
どこだ…ってか痛!

五条「おっ、起きたかいw。」

河原の土手道に俺は横たわり、辺りは既に夜。夜空を真っ直ぐ見上げる。
っていうか引きずれらているから仰いでいるだけだけど。

ユウキ「あーすまん。でも引きずるなアホ。」

五条「サーセンwwいやーでも流石に君背負うのは無理だしwwそれてもやっぱあの子の家においてきた方が良かったかwww」

ユウキ「…緊張で死ぬからいい。ってかもう今日は全力出し尽くしたからもう色々無理。」

五条「ですよねーwwww」

五条「まっ、今日の君はそこそこかっこよかったぜw彼女も良く思ってくれたんじゃないかww」

ユウキ「/// …あ、あーーーーーーー、やばい!」


五条「どうしたww」

ユウキ「渡そうとしていたスリーブが無い!多分彼女の家に置き忘れた…」

五条「ちょうどいいじゃんwどうせ渡そうとしてたんだろ。」

ユウキ「あーでも、どうせ「あいつ何もって来てんのwwプwレwゼwンwトwとwか」とか笑われているかも」

五条「君ねwwそれは比較的漏れの仕事wwwいい加減そのしょうもない考え辞めろよww分かるけどさww大体、デュエルしたんだから少しは分かったんじゃないのか?彼女の事もwww」

ユウキ「うん、まあ。」

五条「だったら彼女がそういう事思うかどうかも分かるだろ?ってか分かれ。」

ユウキ「…おう。分かったよ。」

五条「なら良しwwじゃあ帰るからなww」

ユウキ「じゃあな。」

五条「乙wwwww」


20時 吊木邸 遊気の部屋

晩御飯も食べ終わり、少し気を落ち着いてきた。
さあ…やるか。深呼吸からの…よっしゃ!


ユウキ「機皇帝ワイゼル!いるならここに出てこい!!!」

ワイド「別に叫ぶ必要はありません」

ユウキ「!?」

静かにその精霊は立っていた。
大きさは俺より少し大きいくらい。
いつも見ていた白いボディ。
中心には青いコアが無限の力を宿す。


ユウキ「驚かせるなよ。」

ワイド「失礼しました。」

ユウキ「ってか、今はテレパシーじゃなくていいのかよ。」

ワイド「どちらでも構いません。マスターのご要望に従います。」

ユウキ「じゃあ直接で。テレパシーは思考ダダ漏れみたいでいやだ。」

ワイド「了解です。」

ユウキ「うーんと、まずは…本当にお前はカードの精霊なんだよね?ここまで来て実はTVのドッキリでしたとかなら怒るし、凹むぞ。」

ワイド「失礼な。私は正真正銘カードの精霊です。」

ユウキ「精霊ねえ…。普通なら精霊使いみたいなカワイイ女の子魔法使い族か、天使族とかのマスコットじゃないか?」

ワイド「失礼な。私も女性にカテゴライズされます。」

ユウキ「いやAIの声が女の子なだけだろ!機械族の精霊なんて初めて聞くわ!」

ワイド「私の声は変更可能ですが?」

ユウキ「例えば?」

ワイド「小○ゆう風、野中○風、新○良子風、沢○み○き風などがございます。」

ユウキ「マジで!?未来の技術馬鹿だろ!」

ワイド「当初は水○か○りの声で「ヘイ!」や「リッスン!」とナビらせる予定だったそうですが、著作権の関係で出来なかったそうです。」

ユウキ「任○堂強え!」


ユウキ「まあ、今の声でいいよ。」

何というか、抑揚も感情もないけど、今の女の子の声は落ち着かせる。

ワイド「了解です。では、本題へと入りますか?」

ユウキ「ああ。とりあえず、なぜおまえはこの世界にいるんだ?それが知りたい。」

ワイド「かしこまりました。」






同時刻。原家。

連弾の魔術師「む、どうやら私と同じ気配がする。」

原「カードの精霊?」

連弾「しかも私と境遇は同じかもしれない。明日は休日だな。」

原「そうですが、探しに行くのですか?」

連弾「そうだ。ひとまずどんな精霊か、敵か味方か、マスターはどんな者か。それを見極める必要がある。この反応だと近いハズだ。この街を徹底的に探すぞ。」

原「…明日は課題をやり、読書をする予定だったのですが。」

連弾「知るか。万が一危険な精霊の場合、それを止めるのは貴女になるんだぞ。情報は先に先に得るべきだ。書などいつでも読める。」

原「分かりました。」はあー


場面は戻り、吊木邸

ユウキ「つまり、お前にもこの世界に来た理由は分からないんだな。」

ワイド「はい。全くです。」

ユウキ「まじかよ…普通なら、「精霊世界を救って下さい!特別な魔力を持つ貴方しか出来ないの!」みたいな感じだろ。」

ワイド「勘違いされてますが、マスターには一切魔力はございません。一切です。」

ユウキ「ちょっ!じゃあお前はどうやってこの世界に存在しているんだよ!魔力もなしに。」

ワイド「カードの精霊には大きく分けて3種類存在します。

1つ目はマスターの言うとおり、精霊がマスターを訪れ、マスターの魔力を生み出す力を増幅。それを糧に現界されるタイプ。この場合、精霊界からある程度適正のある者が選ばれます。

2つ目は、先天的に精霊が視れるマスターに寄り添うタイプです。その様なマスターは何らかの因果、例えば前世の繋がりなどによって幼いうちに覚醒、それが視れます。高名なデュエリストはこのタイプが多いです。」

チーム5D'sに属したシグナ―龍可や、名デュエリスト、万丈目サンダー、デュエル世界のKING OF HERO 遊城十代がそうだったと聞いたことがある。


ワイド「そして3つ目は全く魔力を持ちいらないタイプです。これはマスターの精神に依存するタイプです。」

ユウキ「精神?」

ワイド「はい。一般的に魔力は強大な力と思われていますが、実際はこの世界では強いものではありません。何故なら、魔力は精霊世界で生まれる力であり、精霊世界でこそ発揮される力です。この世界では魔力が収束し難く、散ってしまいます。対して、精神の力はこの世界でこそ生まれ、この世界の為に使われます。」

ワイド「だから、単純に存在するにはそちらの方がその方が単純に強力であり、マスターの魔力には左右されないんですよ。その代わり、ある程度精神力に左右されますが。」

ユウキ「つまり、俺は魔法使いになる必要はないんだな。けど、だからと言って強い精神力があるとも思えないんだが。」

ワイド「肯定です。」

ユウキ「認めるのかよ!」

ワイド「失礼しました。マスターは精神的に弱くありません。しかし、だからと言って無意識に精霊を引き寄せる程でもありません。そんな人は、よっぽどの想い、執念や怨念といったレベルに達していない限りあり得ません。」



ユウキ「じゃあ、タイプ的には3だけど、現界した理由そのものは別に理由がある。そしてそれが、お前の存在理由が分からないのにも繋がっているって可能性は?」

ワイド「あり得ます。非常にその可能性が高いです。」

ユウキ「なるほどね。お前がいる事で俺に何か嫌な事は起きる?例えば危険な精霊に襲われるとか、異常にドロー運がなくなるとか。」

ワイド「後者は無いとして、前者はあり得ます。精霊は他の精霊へ近づきたがる性質があります。」

ユウキ「うう、どうせ「闇のゲームだ、お前の魂、頂くよ」みたいになって精神崩壊するんだ。」

ワイド「肯定です。」

ユウキ「あり得るのかよ!うわああ死にたくない!」


ユウキ「あー、後は逆はある?」

ワイド「?おっしゃっている事がよく分かりません。」

ユウキ「あー、俺がマスターであることで、お前が被害ってか、デメリット受けたりしないかって事だよ。」

ワイド「否定です。精神の力は非常に強大です。マスターが意識を持ってさえいれば、精霊は存在できます。ただし、私の力は制限されています。」

ユウキ「制限?」

ワイド「本来の力が封印されているという事です。これは召喚方法ではなく、機皇帝ワイゼル∞だからこその問題ですが。説明いたしますか?」

ユウキ「うーん。今日はもう勘弁してくれ。色々混乱しているし、明日は休日だ。明日ゆっくり話さないか?」

ワイド「了解です。では失礼します」ブーン

…気配が俺の中へ帰って行った。
精霊か。うん。なんだかわけが分からないけど、とりあえず、寝よう。
まだまださっきの睡眠では足りない!


23時 五条家離れ リビングにて

五条「ふーん、いい湯だった♪」

五条の祖父「静我、今日は夜更かしすんじゃないぞ。」

五条「爺ちゃんこそ、いい加減ニコ生撮影で夜更かしてんじゃねえよww」

祖父「ちょwなぜばれたしww見たのかよww」

五条「何が「現役の神移師(かみうつし)のエロライフチャンネル」だwwじじい無理すんじゃねえwww」

祖父「うるせえゲイル投げるぞww視聴者5万人が待ってるんだww」

五条「多過ぎワロタwww」


祖父「今日JKの家行ったんだろww何かパンツ盗って来いよww視聴者にプレゼントするからwww」

五条「おまわりさんコイツですwww最低だなwww」

祖父「どんな娘だしww教えろよww」

五条「魔轟神グリムロみたいな美人な娘だぞww名前は天野、名は」


祖父「天野だと!!」

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五条「!?なんだよ急に草取るなよ!?」

祖父「まさかお前、あの家に行ったのか!?ハッキリ言え!」

五条「はあ?いや最近駅前のアパートにひとり暮らしし始めた子だし、外の県から来たって言ってたよ。爺ちゃんの知ってる人ではないハズだよ。」


祖父「…そうだよなwww誤爆wwww」

五条「ちょ、じじいボケじゃねえかwww」

祖父「それを言うなww介護は頼んだww」

五条「知るかwww寝るわwwお休みww」

祖父「おうよwww」

自分の部屋へ
五条「…なんだったんだ?」


同時刻 天野藍のアパート


少しだけ電燈のついた部屋で、藍は実家から送られてきた段ボールinの食品の整理をしていた。
ころりと落ちたリンゴを拾おうとした時、それに気が付く。



ソファーの下に、リボンのつけられた袋が落ちてある。

中にはハネクリボーのかわいらしいイラストの載せてあるスリーブが数枚入っている。

藍「ふふ」ニッコリ

今日は、楽しかったなー。明日も明後日も楽しみだなー。休日なんてなくて早く学校だといいのになー。



それぞれの想いを胸に、休日はやってくる。

第四話 VS 機皇帝ワイゼル∞(終)



次はもうちょい緩い感じでお送り致します。


次回 第五話vsサイバーツインドラゴン


お楽しみに。


キャラ紹介2


ワイド

機皇帝ワイゼルのカード精霊のAI。声は抑揚のなく、機械的な女の子。機械的な思考だが、その割には人間臭い事をいう。
精霊界から来た理由は本人も不明。また、それとは別に本来の力は封印されているらしい。

攻撃時の技名は
攻撃→クォーク・ハルバード
シンクロ吸収→シンクロ・ゲイザー
吸収時攻撃→ベクター・キャノン
魔法防御→ゼロ・シフト


モデルってか元ネタはアヌビスのジェフティ及びエイダ

と、風の谷のナウシカのオーマ





ああ朝か

ああまだ眠い

ああでも起きなきゃ

ワイド「おはようございます。」

ああ、夢ではなかったのか。

第五話 vsサイバーツインドラゴン


ユウキ「ああ、おはよ。」

ワイド「現在の時刻は9時ちょうどでございます。私には目覚ましアラームの機能が付いていますが、利用されますか?」

ユウキ「便利だなぁ・・・。じゃあ明日から7時に頼む。」

ワイド「了解しました。本日のご予定は。」

ユウキ「うーん。若松屋・・・カードショップに行こうかな。昨日の敗因を踏まえた上で多少カードを弄くりたいし。」

ワイド「了解です。私の意見としましては、一刻も早くスクラップコングを抜き取る事を、」

ユウキ「それはダメ。」

ワイド「・・・理解不能です。」

ユウキ「ダメなものはダメだ。」

ワイド「了解です。」


2時間後 カードショップ 若松屋にて

休日のせいか、中学生や高校生でショップ内はとても賑わっている。
天気もいいので店の外でもデュエルが行われている。
まあ俺は今日は勝負ではなく、買い物と他のデュエリストの勝負を見て、修正点を見出そうというだけなのだが。

ユウキ「うーん。何を入れるか。」

ワイド「私の意見としましては、ポンコツの意地は複数枚も必要ないと考えます。」

ユウキ「確かにスクラップのカテゴリーに拘るよりも、スタンダードで強いカードに変えてもいいかもな。」

ワイド「リビングデッドの呼び声を入れる事を推奨します。」

ユウキ「確かに凡庸性は高いしな。あースクラップを蘇生した後、それを素材にスクラップドラゴンにシンクロ、残ったリビングデッドを効果の弾にする流れはいいな。」

ワイド「ありがとうございます。」

ユウキ「いえいえ。」


うん、何か思った以上にこの精霊との会話は悪くない。声は機械的だけどなんらコミュニケーションに問題はないし。無理な取り繕いもなければ、不必要な悪意もない。悪くない。

ワイド「あと、マスター。」

ユウキ「何?」

ワイド「恐らく、現在マスターは不審者として周囲に認知されています。」

ユウキ「!?」

客α「何あの人…独り言、きっもっ。」

客β「ああ、あの人いつも根暗そうだったけど、ついに一線超えちゃったかー。」

店員「お客様…お具合は悪いのですか?救急車を…」

ユウキ「OHHHHHHHHH!!!!!!!!!!」

5分後

ユウキ(おいいいいい!何でそういう事教えてくれないんだよ!)

ワイド(マスターがテレパシーは嫌だとおっしゃったので。)

ユウキ(はい今死んだ!今俺の地元付き合い死んだよはい!)

ワイド(申し訳ございませんでした。)

ユウキ(うう。前言撤回だよ…。)

ワイド(前言とは?)

ユウキ(なんでもない。ってかそうだよな。精霊って普通の人には見れないんだよな…)

ワイド(肯定です。しかし、同じように精霊を持つマスター同士ならば視覚可能です。)

ユウキ(この近くにそういう奴がいる可能性は?)

ワイド(存在します。精霊の反応がすぐ近く、2キロ以内に存在します。)

ユウキ(マジかよ!?)


ワイド(しかし、悪意の類いはありません。)

ユウキ(怖い、嫌だ、会いたくない!どうせお約束の命がけデュエルとかになるんだ!「悪意はない、だから殺す!」みたいな!)

ワイド(マスターは勘違いをされているようですが、一般的に精霊マスター等が行うとされる、ダメージの現実化や魂のアンティ、闇のデュエルはあくまで両者の合意なくしては行われません。)

ユウキ(つまり?)

ワイド(仮にマスターに対し殺意があり、闇のデュエルを仕掛けたとしても、デュエルを断ればいいだけの話です。)

ユウキ(「闇のデュエルだ!)って言ってきた奴に、「すいませんやりたくないです)、だけ済むって事?何かそれ間抜けじゃない?)

ワイド(私に言われても困りかねます。マスターは気にし過ぎです。)

ユウキ(いやでも何かうっかり騙されたり、脅迫されたりして結局乗っちゃうんだよ!)

ワイド(乗らなければいいだけなのでは…)

ユウキ(うるさい!家に帰る!)


「おい、テメー!良い所にいるじゃねえか。」

どっかで聞いたドスの聞いた声が後ろから響いた。


ユウキ「ひいいいいいい」

振り返ればやつがいる!逃げる!

が、駄目!圧倒的、圧倒的握力!アイアンクロー!

アズマ「よう、おい、ちょっと面貸せよコラ。」

奴は相変わらず不良学ランを休日でも暑苦しく着こなし、無駄な程堂々と立っていた。


ユウキ「ちょ、なんで、なんで、はなして!」

アズマ「よくよく考えたら、周磨のやつのお礼参りデュエルをまだしてないと思ってだな。一発勝負しようぜ。」

ユウキ「今じゃなくていいよね!今は帰りたいんだよ!帰る!」

アズマ「帰る帰るうるせえんだコラ!どうせテメー暇だろコラ!」

ユウキ「そうだけど…周磨は!?(あいつならまだ話が通じる!)」

アズマ「あいつはアイドルデュリストのライブだコラ!」

ユウキ「あのナンパ野郎!」

アズマ「そのせいで今日はむしゃくしゃすんだよコラ!」

ユウキ「寂しがりやさんか!」


アズマ「いいから勝負しろ!でなきゃリアルファイトでもいいんだぞ。むしろそっちの方が俺好みだ。」

ギュギュギュ。文字にすると馬鹿らしいけど、アズマが拳を丸めると力強く音が鳴った。
コイツ、不良の癖に鍛えてやがる…

ユウキ「分かった!やる!勘弁して!」

ワイド(…「闇のデュエルにうっかり乗ってしまう」、理解可能です。)



ちょっとした教室位の大きさのあるデュエルスペースは熱い空気が漂っている。
最後に来たのは3か月前くらいだったか。ここに来ても馴染みのメンツしかいないから、最近はわざと遠くのショップまで行っていた。(何かめちゃくちゃ強い魔轟神使いとかに駆逐されたけど)

アズマ「さーて、喧嘩といこうかコラ!」
ユウキ「分かったよ…。」

近くにいるという精霊のマスターが俺に気づく前に、勝負を終わらせなければ…。
速攻で勝負を終わらす!

ワイド(了解致しました。)

アズマ ユウキ 「デュエル!」

早く帰りたいユウキ VS お礼参りのアズマ  ライフ4000制



ユウキ「先行はもらう!」

アズマ「来い!周磨のヤローをつぶしたテメーの力を出してみろ!」

ユウキ「ドロー!…魔法カード「おろかな埋葬」を発動!スクラップ・ソルジャーを墓地へ送る!」

スクラップ・ソルジャー チューナー(効果モンスター)
星5/地属性/戦士族/攻2100/守 700
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、
バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ソルジャー」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。このカードをシンクロ素材とする場合、「スクラップ」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

スクラップ・ソルジャー→墓地へ


アズマ「☆5のチューナーだと!」

ユウキ「ああ!そしてスクラップ・キマイラを召喚!効果により守備表示でソルジャーを蘇生する!甦れ!スクラップ・ソルジャー!」

スクラップ・ソルジャー→蘇生

ユウキ「悪いけど、この勝負さっさと終わらせてもらう!」

アズマ「上等だコラ!やってみろ!」


ユウキ「ならば遠慮なく!キマイラにスクラップ・ソルジャーをチューニング!」

アズマ「!?レベルは4+5で…9だと!」

ユウキ「分解・理解・再錬成!今ここに、起源へ還す力を示せ!」

☆4+☆5=9

ユウキ「シンクロ召喚!双頭の鋼龍!スクラップ・ツイン・ドラゴン!!」


スクラップ・ツイン・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター星9/地属性/ドラゴン族/攻3000/守2200
「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と
相手フィールド上に存在するカード2枚を選択して発動する事ができる。選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードを手札に戻す。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。


一目で重量を感じるボディ。薄汚れたオイルの鈍いテカり。廃棄物の執念が形成する二つ首がピシピシと音を立て誕生した。

アズマ「攻撃力3000だと!熱いじゃないかコラ!」

ユウキ「更に1枚カードを伏せて、ターンエンド!そっちの番だ!」

ユウキ(伏せたカードはサンダーブレイク。妙な事をしたら即、サンダーブレイクで破壊する!速攻だ!)

アズマ「ドロー!」

アズマ「さああああ!喧嘩を始めるぞコラあああああ!」


アズマ「俺は、サイバー・ドラゴン・ツヴァイを召喚!」

サイバー・ドラゴン・ツヴァイ 効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1000このカードは相手モンスターに攻撃する場合、
ダメージステップの間攻撃力が300ポイントアップする。1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を相手に見せる事で、このカードのカード名はエンドフェイズ時まで「サイバー・ドラゴン」として扱う。また、このカードが墓地に存在する場合、このカードのカード名は「サイバー・ドラゴン」として扱う。

アズマ「効果発動!俺は手札の魔法を公開しこのモンスターの名前を「サイバー・ドラゴン」にするんだコラあああ!」

ユウキ(情報アドバンテージと引き換えに名称変化…。かなり珍しい交換だけど…あれ―何かすごく嫌な予感が…)

アズマ「見せるのは、このカードおおおおお!」

っ「パワーボンド」

ユウキ「やっぱりですか!ですよねえええええ!」

サイバー・ドラゴン・ツヴァイ→サイバー・ドラゴン。


アズマ「そしてパワーボンド発動!手札のサイバー・ドラゴンと場のサイバー・ドラゴンを融合!オラああああああああああああ!」

パワー・ボンド   通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

サイバー・ドラゴン
効果モンスター星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。










アズマ「ぶっ壊す!ぶん殴る!ぶっ飛ばす!それだけだ、それだけだろうがコラ!」




サイバー・ドラゴン×サイバードラゴン(サイバー・ドラゴン・ツヴァイ)
融合召喚!!




アズマ「歯ぁ食いしばれ!サイバー・ツイン・ドラゴンんんんんんんんん、四露死苦!」



サイバー・ツイン・ドラゴン  融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻2800/守2100「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。このカードは一度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。


一目で重量を感じるボディ。幾度も磨かれたのであろう鋭い光。誇り高きプライドにより双頭の龍が今現れた!

アズマ「パワーボンドの効果により攻撃力は2倍!5600!」

サイバー・ツイン・ドラゴン 攻撃力2800→5600

ユウキ「っつ!トラップカードオープン!「サンダーブレイク」!これでサイバーツインドラゴンを破壊!」

アズマ「邪魔をするなああああ!速攻魔法!「我が身を盾に」!ライフを糧に破壊を無効!」

サンダー・ブレイク通常罠
手札を1枚捨て、フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。選択したカードを破壊する。

我が身を盾に  速攻魔法
1500ライフポイントを払って発動する。
相手が発動した「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードの発動を無効にし破壊する。


ユウキ「なに!」コストにより手札のスクラップ・ゴーレムを墓地へ

アズマ「喧嘩に横槍はいらねええコラ!」コストにより1500ダメージ ライフ4000→2500

ユウキ「正気かよ!ターンエンドが来ればパワーボンドの効果でダメージ受けるんだぞ!」

アズマ「なら簡単だ。その前に勝つ!」

ユウキ「っく!」


アズマ「バトル!サイバー・ツイン・ドラゴンでスクラップ・ツイン・ドラゴンを攻撃!破壊のレヴォリューションバースト!」

二つの双頭龍の四つの視線が向かい合うと、サイバー・ツイン・ドラゴンの一方の首の口に猛々しい光の粒子が!

アズマ「ぶっ壊せえええええ!!」

シンプルにブッ太い光線が、執念による龍を飲み込み、跡形もなく消し去った。

ユウキ「…まじかよ。」5600−3000=2600ダメージ 4000→1400

ユウキ「だが、スクラップ・ツイン・ドラゴンの効果発動!墓地のスクラップを蘇生する!」

スクラップ・ゴーレム→守備表示でフィールドへ

アズマ「知るか!サイバー・ツイン・ドラゴンでゴーレムを攻撃!連撃のレヴォリューションバースト!」

今度はさっきとは違う首が目覚める!3.2.1、発射!

スクラップ・ゴーレム→墓地へ


ユウキ「ふうー。耐えきった!これで俺の勝ちだ!」

アズマ「食らえコラ!「融合解除」!サイバー・ツイン・ドラゴンの融合を解除してサイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴン・ツヴァイを特殊召喚!」

ユウキ「嘘だあああああ!」

融合解除 速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在する融合モンスター1体を選択してエクストラデッキに戻す。さらに、エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

サイバー・ドラゴン&サイバー・ドラゴン・ツヴァイ→フィールドへ


アズマ「止めええええええええ!!!!サイバー・ドラゴンでダイレクトアタックうううううう!終幕のレヴォリューションバーストおおおおおおおお!!!!」

ユウキ「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

ユウキ ライフ 1400→0 


アズマ WIN−LOSE ユウキ




ワイド(戦闘終了です。お疲れ様でした。)


速攻で終わらせられた・・・。

こ、こんなのアリかよ!大量展開や除去も無く、ひたすらパワーで押し切るなんて、非効率過ぎる!

アズマ「ヒャッハー!俺の勝ちだ!周磨の仇は討ったぜコラ!」


ユウキ「ちょ、待って、なにこれ!?」


アズマ「あーん。パワーを上げて攻撃で殴るだけだコラ」


ユウキ「いやいや、もし除去が幾つも張っていたらどうするんだよ!我が身を盾に対応しないバウンズとかならどうするんだよ!クレポンスや和睦でガードされたらどうするんだよ!」


アズマ「ゴチャゴチャうるせえ!テメーはそうしなかっただろ」

ユウキ「そうだけど・・・」

アズマ「もしもなんて考えた時点でうんなの無限の領域だろうが。そんなのグタグタ考えるなら、好きなカードで好きな事をする。それだけだ。それしかねぇ」



・…ああ、こいつも強い奴だ。

先天的に強さに自信を持つ「どうせ」の必要ないタイプ。羨ましい。本当に。

アズマ「あ?何で落ち込んだような顔してるんだ?」

ユウキ「別に・・・、ってか君強いね。正直、馬鹿にしてたが悪かった」

アズマ「何だとオイ!」

ユウキ「ひぃ!」

アズマ「ま、テメーも最初からの全力加減は悪くなかったがな。だが、俺はどうにもテメーのデュエルはいけ好かん。テメーは壊される事を当然にしてる。漢なら自分のエースは意地でも貫く!邪魔はさせねぇ!。そう思わねぇか?テメーも?」


周磨「なーに不良が偉そうに説教言ってるんだよ。」

アズマ ユウキ「!?」

いつの間にかすぐ後ろにドロップアウトボーイズの片割れ、周磨が呆れた表情で立っていた。

白いTシャツに黒のジレ。真っ青なジーパンという正統派イケメンin春な格好の癖に、手には猫耳、カチューシャ、メイドの姿をしたアイドルの写真がプリントされた紙袋があるせいで、台無しになっている。


アズマ「周磨!テメーアイドルのライブじゃなかったのかよ!」

周磨「今日はちょっとした程度のイベントだから早いんだよー。それより首吊る君あんまりアズマの言う事気にしなくて大丈夫っすからね〜。コイツ俺と勝負する時は大抵負けてるし」

アズマ「ッチ、余計な事言うんじゃねえよ!コラ!」

周磨「マジックシリンダー一発で自爆してったりとかな〜。初見殺し的なところもあるから次デュエルしたら勝てるんじゃねっすか?」

アズマ「何だコラ!俺は負けねえ!なんならもう一回勝負するかオイ!」

確かにサイバー流はネタが分かれば対応のしやすさは格段に上がる。とにかく攻撃を凌ぎさえすれば、アドバンテージの復活に手間がかかるため逆転が簡単になる。俺のデッキなら十分勝つ見込みはある、だけどなー。


ユウキ「いや、今日はもうやめとく。勝てる気がしないや」

アズマ「なんだ根性無しが!」

周磨「まあそう言うなよアズマ。デュエルはいつでも出来るだろ?」

ユウキ「…今日はアレだけど、絶対「お礼参り」させてもらう。それじゃダメか?」

アズマ「おうよ分かった。返り討ちにしてやるぜ」

周磨「首吊る君はこの後どうするんっすか?」

ユウキ「あー、帰る。ちょっとヤバいかも」

周磨「了解っすよー。じゃっ、またガッコで」

アズマ「リベンジして来いよ!コラ!」

ユウキ「ん、それじゃ」





カードショップ近くの公園入口前にて

ふー

ユウキ(何か色々あって忘れてたけど、例の精霊マスターの気配はどうだったの?)

ワイド(私のレーダーによれば半径50メートルにいる事が確認されます)

ユウキ(近い!早くそれ言ってよ!ちょっとガチダッシュする!)

???「そこの君!何をしてるんですか!」

ユウキ(! この背筋を伸ばさねばいけない気がする声は…)

ワイド(私の音声認識によれば、マスターの友人である、)

ユウキ(分かってる!)

疾走準備万端な足を逆に向け、ジャングルジムと鉄棒、ラクダの乗り物にしかない小さな公園へガチダッシュ!


予想通り、そこには目を吊り上げた我らが委員長、原麗華が仁王立ちしていた。

委員長の前には中学生位の男の子が、イラついた顔で一人。怯えた様子で委員長の後ろに隠れる幼女が一人。多分小学生の高学年位で、オーバーオールを着ている。

あー、修羅場であることが確定的に明らか。

原 麗華「君!デュエルは相手の合意がなければやってはいけません!この子が怯えてる事が分かりますか!?」

中学生男子「知るかよ、うぜぇな。○ねよブス。」

原「そんな下品な言葉を言ってはいけません!」

中学生「うるせえ!お前何様だよ!」

あー、収集つかなそー。最近の中学生怖えー。


中学生「っち、仲間かよ。うぜえな」

あー、見つかっちゃたー。今日運ねえなー。

原「この子があの女の子に無理やりデュエルを強要しようとしていたんです!何か言ってやってください!」

中学生「弱い奴を痛みつけて何が悪い!むしろデュエルも出来ない様な弱い奴は○じまえ!」







ぷちーん





ワイド(マスター…?)


原「っつ!君ねえ!」

ユウキ「ねえ、君。」

中学生「あっ!?なんだよ!」

ユウキ「そんなに言うならさ、」

ユウキ「俺とデュエルしようよ。」

中学生「はあ!?いいぜ、お前みたいな根暗そうな奴、ぶ殺ろ」

ユウキ「もし、負けたらさ、」

中学生「負けたら?」

[

ユウキ「小指を貰うよ」


中学生「!?」
原「なっ!」

ユウキ「だって、君は強いでしょ?デュエルを断るような弱い奴じゃないんでしょ?だったらデュエルしようよ。それとも怖いのかな?」

中学生「は、はあ、ふざけんなよ!馬鹿かよ!?」

ユウキ「断るの?」

中学生「つ〜〜〜!。」

ユウキ(マスターとして命令しちゃっていいかな?協力してくれる?)

ワイド(…馬鹿げています、無駄使いです。ですが肯定です)


ブーン

そんな音がすると、俺の背後からその力は具現化されていく。

その力は、ある世界では「そばに立つ者」として訳されたかもしれない。

別の世界では「人格の仮面」と呼ばれたかもしれない。

もしかしたら「変容する力」と言われていたかもしれない。

そしてこの世界ではこの圧倒的で不可思議な存在は、「カードの精霊」と呼ばれた。

ブーン

中学生「な、なんだよこれ!」

原「これは!吊木君、貴方が!」



5つのパーツがジョイントされ、無限の力をその身に秘める。白く、鋭く、勇ましいマシン。

機皇帝ワイゼル∞ それがこの俺、吊木遊気の持つ能力。今更ながらその存在を確信する。



ユウキ「改めて聞くよ。俺とデュエルしないか?」

ワイド「そこの貴方にお聞きしますが、戦闘を開始しますか?」



あんぐりと口をあけた中学生は、やがて絞るようなボロボロの声を挙げた。

中学生「何だよこれ!キ〇ガイかよお前!クソ!やってられるか!」

原「…!コラ!待ちなさい!」

セリフを捨て去ると、中学生男子はMAXスピードで駆けて逃げて行った。

あー、安堵する。

ユウキ「…はあああああああ。怖かったあああああああ。」

ワイド「マスターは精神的には強くはないのでハッタリは今後やめた方がいいかと。」

ユウキ「だからお前にも手伝ってもらったんじゃん。ひとりでやったらどうせ、デュエルする羽目になって、みっともなく負けてたよ」

ワイド「それも極端ですが…それとマスター」

ユウキ「ん?」

ワイド「周りへはどう対処を致しますか?私は今ギンギンに視られてしまっていますが?」

幼女「なんなんだぜよ…。怖いぜよ…」
原「吊木君、どういう事ですかこれは?」

ユウキ「oh…」


あーやばい、汗がだらだら出てほのかなかほりが…

ユウキ「あー、これ実は最新技術を駆使したソリッドヴィジョンで、あー」

(誤魔化さなくていい。)

ユウキ「!?」

苦笑交じりの男の声が頭に直接響く!

ワイド(マスター、説明が遅れましたが、精霊の気配は目の前からします。)

ユウキ(…って事は…)

委員長の背後には幼女には見えない角度で、見るからに性格の悪そうな魔術師がさも当然の様に立っていた。

あれは…連弾の魔術師!

原「吊木君、正直に説明をしてもらえますか?」

…マジかよ…。


10分後 駅前の喫茶店「赤い夢」にて

原「まさか、貴方も精霊のマスターだったとは驚きました」

ユウキ「こっちこそだよ。というかさっきは助かったよ」

原「私も融通が利かない方だと思ってますが、吊木君は誤魔化すのが下手過ぎです」

連弾「はは、違いない」

ワイド「肯定です」

ユウキ「フルぼっこ!?」

幼女への説明は原さんが機転を利かせて、自分たちが海馬コーポレーションの研究生で新製品のテストをしてるとかなんとかで上手く誤魔化してくれた。言い訳そのものは俺と同程度だけど「何か正しい事言ってるオーラ」フル起動で言いくるめてくれた。流石は弁護士の娘。


ユウキ「それより、幾ら客の少ないとは言え具現化しちゃって大丈夫なのか?」

連弾「大丈夫だ、問題ない。私の魔術によりこの喫茶店に入る者の全ての視覚、聴覚能力の阻害をする様にしている」

ユウキ「すごいな!お前もそういうの出来るのか?」

ワイド「否定です。機械ですので」

ユウキ「ですよねー」

原「というかさっきの事ですが、一般人の方がいる前で精霊の具現化は危険です!それ以前に小指を賭けるとはなんですか!?物騒過ぎです!」

ユウキ「あー。あれは焦ってて。申し訳ない」

連弾「まあ少年。ハッタリはほどほどにしとけ。貴女もいつまでも小言を言うな。小じわが増える」

原「な、失礼な事を言わないでください!」

ワイド「肯定です。女性に対してそれは不適切と言えます」

連弾「ほう。鉄人形にも性があるとは笑わせる」

ユウキ「…なじみすぎだろ君たち…」


原「まあ、彼の感じた精霊の気配が吊木君で良かったです。悪質な精霊だと大変でしたので」

ユウキ「同感。さっきの中学生みたいなやつが闇のデュエルとか迫ってきたら俺どうしようかと思ってたよ」

原「吊木君は人の事言えません」
ワイド「マスターが言ってはいけません」
連弾(正直こいつはこいつで危険かもしれないな)

ユウキ「えー」

原「まあ実際最近はこの辺りでやや暴力的なデュエルチームが縄張りを増やしていると言いますし。そういう人ではなくて良かったです」

連弾「さあ、果たしてそういえるだろうか」

ユウキ「どういう事だよ」



連弾「この街にはまだ精霊が数多にいる可能性がある。ただそれだけのことだ」

原 ユウキ 「!?」

原「どういう事なの?」

連弾「全ての精霊が気配を馬鹿みたいにダダ漏れしてるワケではない。この世界に来て僅かでは気配は放出したままだが、慣れがてくればそれも閉じる事が出来る。つまり私たちよりも早く来た精霊が潜伏している可能性は高い」

ユウキ「いやそれだけじゃ、潜伏してるとは言えないだろ!単純にいないだけかもしれないし!」

原「何か根拠は?」

連弾「…空気だよ」

原「空気?」

連弾「この街の空気はどこか苦い。それだけだ」

原「…」
ユウキ「…」

ワイド「その言い回しはあり得ません。ですが肯定です」


ワイド「私にレーダーによるとこの街の空気には独特の存在が漂っている事が分かります」

ユウキ「あれか、魔力とかってやつか!」

ワイド「否定です。漂っている物は意志です」

ユウキ「意志?」

ワイド「肯定です。精霊を現界させるのに必要な強い意志、それがこの街の空気には溶け込んでいます。それが善なのか悪なのかは判別不可能ですが」

原「私の彼は意思の力を仲介し、この世界に来たそうです。その直接的な理由までは分からないそうですが」

ユウキ「原さんもか。こっちも同じ感じらしい」


原「ねえ、何か対策などをするべきなのですか?」

連弾「現時点では不可だ。まだ情報が足りない。だが仮に精霊が悪事をするようなら、必ず気配が現れる」

ワイド「肯定です。ひとまずはこの空気の原因を探す事が優先と言えます」

ユウキ「…分かったよ。どうせロクでも理由なんだろうけど協力するよ」

ワイド「マスターにしては積極的と言えます」

浮かんでいたのは、さっきの中学生の腐った言葉。あんな事を言う奴この街には確かにいて、もし、そいつが妙な力を持つ力を持つならば、どうせ必ず俺以上に弱い奴にそのツケが回る。

ユウキ「どうせ怖いんだろうけどさ、噛ませ犬程度には役に立つようにするよ」

原「…私も悪がいるというならば、絶対に闘います」

連弾「…フッ。そう構えなくていい。私たち精霊がいる限りその、しわだらけの脆弱な身体には指一本触れさせない。お前もそうだろ?人形」

ワイド「失礼な。ですが肯定です。契約した以上、マスターは守ります。それが精霊です」


ユウキ「…よろしく」
原「し、しわだらけは余計です///」

ユウキ「そしたら、ひとまずは俺と原さんで連絡をとりあい、何かあれば助け合うみたいな感じでいいかな」

原「了解です。後は何か話すべき事はありますか?」

急に学級会的な流れになった。何か言うべき事は・・・そういや昨日聞きそびれた事があった。

ユウキ「あー。いい機会だからお前に聞きたいんだけど。」

ワイド「何でしょうか?」

ユウキ「昨日お前、力がセーブされてるとか言ってたじゃん。それを詳しく聞きたいんだけど」

原「セーブ?」

ワイド「肯定です。現在私は全力が出せないようにセーブされています」


ユウキ「そりゃまたなんで?」

ワイド「本来の姿とは別にデザインされているからです」

ワイド「マスターは私、機皇帝ワイゼル∞がどのような意味を持つかはご存じですか?」

ユウキ「意味って・・・能力とかレベルじゃなくて?」

ワイド「否定です」

原「シリーズやカード群体としてですか?」

ワイド「やや近いですが否定です」

考えろ。ワイゼルをこよなく使うのはこの俺だ。考えろ
ワイゼル・・・ワイゼル・・・
・・・あー。

ユウキ「・・・クラシックカードだからか?」

ワイド「肯定です」

原「クラシックカードって、あのスターダストドラゴンのような?」

ユウキ「うん」
クラシックカード。

それは本来なら世界に少数、もしくは一枚しかないと言われるようなカードを複製し作られたカードの事だ。


例えばプロデュエリスト、有名なプラネット・シリーズや世界のキング、ジャックアトラスのレッドデーモンズドラゴン。全ての創始者ペガサスのトゥーン・カードなのがそれに当たる。

有名なデュエリストの功績を残す為。
また一般人の憧れや羨望を満たすために作られたカードだ。


ユウキ「確か昨日原さんがデュエルしてた隣のクラスの人もブラックフェザードラゴンを持ってるとか言ってたよね」

原「私はまだ詳しく勉強してないのですが、確か製造には特殊な技術が必要なんですよね?」

ユウキ「そうそう。「神移師」っていう人たちがやってるみたい。あー五条のお祖父さんが確かそれだよ」

原「そうなんですか!?それはすごいです!是非直接会ってお話を聞きたいです!」

ユウキ「あー。やめた方がいいよ(セクハラしまくるし)」

神移師はそのオリジナルのカードをコピーする専門の技術者の事だ。コピーカードの歴史は意外と深く、かつては犯罪集団グルーズやペガサスの部下のフランツ氏が神のカード「ラーの翼神龍」をコピーを試みるが、その強すぎる力を制御できずに失敗に終わる。

何でもカード自体に強いパワーが積もっているため、特殊な儀式によりその力を振り落す必要があるらしい。

神移師はその特殊な技術を持つため、社会的にも尊敬される職人の様なものだ。


原「じゃあ、クラシックカードは精霊にも影響を出すのですか?」

ワイド「肯定です。あくまでオリジナルのコピーという存在ですので全力の力は自然と出せない設定となっています。特に私は本来ならありえない「未来から来たカード」です。その能力はセーブしなければ危険と判断され、現在のカードにデザインされました」

ユウキ「元のカードはどんな感じだったの?」

ワイド「本体を中心に5つのパーツがフィールドに同時召喚されます。またその引き金となるのは「コア」と呼ばれるカードの破壊により行われます。シンクロモンスターの吸収のほか、攻撃誘導や上位パーツなどの機能をもっていました」

ユウキ「…何かあんまりイメージできないけど、今よりも強かったって事?」

ワイド「否定です。精霊としては全力を出せないという事です」

ワイド「カードの能力としても圧倒的に優れてるという訳ではありません。実際、私の親ともいえるプレイアーは相手プレイアーに5回連続攻撃で胴体が引き裂かれました」

ユウキ「なにそれ怖い」


ユウキ「じゃあ、セーブは解放されることはないのか?」

ワイド「…不明です」

ユウキ「分からないって事か…」

連弾「精霊と精神。マスターの関係はまだまだ謎な点が多い。未知の世界と言えるのだよ少年」

ユウキ「というか本当に俺が精霊のマスターになったなんて嘘みたいだよ。分からない事ばかりだ」

連弾「今はそれでいいがゆくゆくはマスターとしての自覚を持て。一歩道を誤れば精霊は悪用する事は容易い。お前もその誘惑に負けぬよう忘れぬな」

ワイド「おおむね肯定です。よろしくお願いします。我がマスター」


同日 18時頃

夕暮れに染まる町はずれの廃墟。
元々事業に失敗した企業だったらしいが、そこには我が家の様にくつろぐ人間が40人前後いた。

性別も髪の色も、年齢も10代から30代後半までばらけていて、それぞれが勝手な事をしていた。あるものはデュエルを。あるものはTVを、あるものは食事を。

彼らはバラバラであるが3つの共通点があった。

1つは全員の目がギラギラとしている事
2つ目は全員がD−パッドを装着している事

そして3つ目は全員がその親指に空色のミサンガをグルグルと巻きつけている事だ。


そんな中、息も切れ切れで一人の男子中学生が飛び込んできた。

男子中学生はキョロキョロと誰かを探すようなしぐさをすると、何かに気づき、建物の外側についてあるさびれた階段を上る。

やがて中学生は屋上へたどり着いたが、階段を一気に登った疲れが出たのか、また息が乱れる。

息を整えると、中学生が予想していた通り、その男はぼーっと夕暮れの空を眺めていた。黒と白でハッキリと分けられた服装とじゃらじゃらと風に揺れるチェーン、首にはスカルのネックレスがぶら下げられている。そのヴィジュアル系バンドをやってそうな優男に、男子中学生は声をかけた。

男子中学生「今日、俺のデュエルを邪魔してくるクソ野郎たちに会いました。つぶしましょうよ!」

優男「…本当か。何のカードを使っていたか分かるか?」

男子中学生「良くは知らないのですが、白くて真ん中に∞のマークがあって、5つのパーツで合体するようなロボットでした。しかもすっげえええリアルなヴィジョンで脅してくるんっすよ!」


優男(!?…まさか!)

???(恐らくそういう事ね!キャハ!」

響く機械音声。しかし妙に子供っぽさを感じる。
その声に男子中学生は気づかない。何故ならそれらのやり取りは優男だけの中で行われたからだ。

???(ねえ、会いにいきましょうよ!お姉さまがどうなっているのかを確かめたいの!)

優男(…いいだろう、スキル。レーダーをひろげておいてくれ)

スキル (はいはい!)

優男「…仲間のデュエルを邪魔したというのなら、そいつをぶっ潰す。いつものことだ。」

優男「チームスカイエッジ統括 夢洲空也が命じる。仲間のデュエルを阻害したそいつらをたたく。情報を持ってこい。」

男子中学生「ウィっす!」


パチン

男子中学生が跳ねる様に降りていくと、夢洲空也はマジックショウの様に指を鳴らす。

するとだんだんと晴れ渡った空の色をしたそのマシンは具現化されていく。

機皇帝スキエル∞

それがそいつの名前であった。

スキル「どんなマスターなんだろうね」

空也「…願わくは、心躍るデュエルがしたいものだ」

そのぼそりとつぶやく、か細い言葉は切なげな色の空へと溶け込んでいった。

(第五話 VSサイバー・ツイン・ドラゴン 終)


キャラクター紹介

WIDE(ワイド)

遊気のカードの精霊 「機皇帝ワイゼル∞」
戦闘用のプログラムAI 機械的な会話だがその割には妙に人間臭い。

声は抑揚のない女の子の声。この世界に来た理由や原因は不明。

遊気のワイゼルは「クラシックカード」の為、全力の力が出せない

多種多様な機能を持っており現在判明しているのは音声認識プログラム 精霊の気配を探るレーダー 自身の音声を人気声優にへ変える など




五条 静我(ごじょう じょうが)

遊気の友人 昔馴染で遊気の良き理解者。へらへらした性格
wを付けた2ちゃんねらーの様な話し方。中性的な顔立ち。

「ジョジョの奇妙な冒険」の熱狂的ファンでコスプレもする。制服より私服派。

地元生まれで、家はかなり大きな神社 祖父は神主兼、複製カード職人である「神移師」





原麗華
タッグフォースのモブキャラより失敬したキャラ

遊気たちのクラスの委員長。眼鏡、真面目、敬語、とテンプレ委員長な性格。見かけ程融通が利かないワケではない。

フルバーン使いで鬼畜眼鏡的なデュエリスト。

遊気と同じく、理由不明なままカードの精霊「連弾の魔術師」のマスターに。口の悪い連弾の魔術師とは口喧嘩ばかりするが、なんだかんだで楽しんでいる様子。



連弾の魔術師

カードの精霊 ニヒルで性格の悪そうな顔立ち。なんかウザい。ワイドと同じく理由不明で現界した。

口が悪く強引、手段を選べないタイプの真面目。堅い言葉は苦手と言う割には婉曲的なウザったい口調。

マスターである原には嫌味を言うものの、なんだかんだで真面目どうし気が合う模様。けどウザい。


次回予告

ブーン

「ど、どうも、吊木 遊気です。…あー何だっけ、あーそうだ。(カンペあった!)

次回予告!精霊との生活も慣れてきたのも束の間、街のデュエリストチームに目を付けられて、次々と怖い人が動き出す!
しかも何あれ!機皇帝スキエル∞!かっこいい!けど、どうせロクな目に合わない!

街を襲うデュエリスト狩りに柿乃坂はカオス状態に!なんかワイゼル使いの元々のデュエリストが喜びそう!

そして現れる金髪美女に中二病野郎!
もう収集がつくのかよこれ!え、なに、これゴールデンウィーク全部使う話なの!? 休みを使って遠出して、何かいい空気になって、きゃきゃ、うふふ的展開は!? 無いの!どうせそうだと思ったよ!

次回「ゴールデン・シヴィルウォー編 あー、お楽しみに!」

ブーン
ワイド「撮影を終了します」






・・・負けたくない・・・


ユウキ「はぁ、はぁ」

五条「ふふ、燃えてきたぜ!」

五条のフィールドには、荒々しい岩のモンスター。
対して俺が出すのは、一番のお気に入りの龍。


ここまでの流れは完璧に互角だった。
こっちが1つ倒したと思えばすぐにアイツも1つ倒す。
互いの体力は既に少ない。控えも、余計な策もなく、一体一のガチンコ勝負へともつれ込んでいた。
この勝負を制するのは、ギリギリの読みと運っ・・・!

ワイド(マスター・・・!)

ユウキ(覚悟・・・決めた!)

ユウキ「終わりだ!行くぜぇ!」

五条「はっ!勝つのは私なのだよ、君!」



ユウキ「うおおおおおおおお!」












ユウキ「リザードン!「身代り」だ!」


五条「身代り・・・」

ユウキ「そうだ!「身代り」は攻撃を一回だけ肩代わりするボディガード!」

ユウキ「お前のゴローニャは、体力が半分切ったリザードンに対しては岩技を打つまでもなく、必ず先制を取れる「不意討ち」を打つだろう!」

ユウキ「だが、「不意討ち」が成功するのは「相手が攻撃技を選択」した時!よって、お前の「不意討ち」は不正立!圧倒的棒立ち!」

ユウキ(そしてリザードンはパワフルハーブと「ソーラービーム」をもっている!ゴローニャの弱点を突き倒せる!しかもあのゴローニャもダメージを受けているから特性「頑丈」も発動しない!)


五条「〜〜」ボソッ

ユウキ「なにか言ったかな?負け惜しみかな?ハハ」

五条「いやそんなんじゃない、礼だよ」

ユウキ「礼?」





五条「「不意討ち」を打つかと疑ってくれてありがとう」

五条「馬鹿でいてくれて、あwりwがwとwうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ゴローニャのロックブラスト!


ユウキ「なっ!」

ゴローニャが地面に向けて足を踏むと、その衝撃で地面から巨大な岩石が宙を舞う!その数5つ!

五条「「ロックブラスト」は回数攻撃の技!「身代り(暗黒微笑)」も通用しない!」

五条「ロックブラストォォ!ゴウレンダァ!」


弾岩砲撃が身代りを貫く!

五条「第二打!」

二撃目が火龍へと真っ直ぐに飛んで行き、リザードンは打ち落とされる!

リザードンの体力は0に!

五条「第三打!」

動かないリザードンに対して容赦なく弾岩発射!命中!


ユウキ「もう止めて!リザードンのライフは0よ!」

五条「知wるwかw第四打!」

ドカーン!


五条「ロックブラスト、ダイゴダァァ!」

ユウキ「リザードンンンン!」



おい、デュエルしろよwww



ポケ〇ン達、立体映像はブィーンなんて音を挙げて消失した。


ユウキ「あー、やっぱ五条強いなー」

五条「不w意w討wちwとwか。我スタイルはヤーティ以外あり得ないw」

※ヤーティとはひたすら火力を上げて強い技でダメージレースに勝つという戦法。ニコニコ動画の有名な実況動画が発祥


藍「首吊る木君、また汗かいてるよ」

ユウキ「わっ、本当だ」ダラダラ

五条「君って心理戦弱い癖に自分から仕掛けるよねww素直になれよww」

ユウキ「うるさい!」

原「・・・あなた達何してるんですか?」

痺れを切らした様にいいんちょが来た。あれー小皺が出来てる。

五条「いいんちょ知らないの?任◯堂の名作、ポケッ◯モン◯ターだよ」

原「そんな事はわかっています。問題はなぜそれが立体映像化してるんですか?しかもそれ、デュエル用のでは」


藍「ジョジョと首吊る木君凄いんだよ!デュエルディスクのマルチコネクトを改造したらDSも繋げるようになって。そしたらポケ◯ンやマ◯オも立体化出来たんだよ!」


五条「漏れは本当はPS2のジョジョゲーを立体化したかったんだけどなー。まぁこれだけでも上出来だろ。」

ユウキ「何故か逆転◯判だけは何度セットしても俳優の成〇寛貴が出てきたけどな」

ワイド(私もその程度の機能なら自力でプログラミング可能です。マスター)

ユウキ(便利過ぎだろ!)


原「・・・あなた達・・・」

連弾(少年、早く逃げとけ)

やば。

原「デュエルディスクを改造してはいけません!そして学校でゲームしてはいけません!」

クラス1「いいんちょの怒り顔萌え」
クラス2「禿同」
クラス3「あんた達・・・」


今日もクラスは元気です。


第六話 「vs 異次元の女戦士」-一日目


20分後

五条「いやー、こってり怒られたなww」

ユウキ「自業自得だ。ってかお前がまともに怒られるの久々に見た気がする」

五条「確かにww」

藍「どういう事なの?」ニコーン

ユウキ「///」カァー

ユウキ(小首をかしげるのはヤバイって)

ワイド(マスター・・・いい加減慣れないのでしょうか?)

ユウキ(無理)

ユウキ「あー、こいつは昔からしょうもない事ばっかりしてるんだけど、怒られそうになると、すぐに逃げるだよ」

五条「特性「逃げ足」」どやぁ

ユウキ「しかも捕まっても「何か怒る気をなくすムード」だして誤魔化すし」

藍「ジョジョやりそう」ニコニコ

五条「テへ☆ベロだぜ」

ユウキ「お前のテへペロとか見たくない」


クラス1「テへ☆ペロ萌え」
クラス2「ごめんそれは無いわ」
クラス3「そう言えばアンタ達連休どうするの?」
クラス2「俺は実家の手伝い!」
クラス1「・・・俺は寝て、起きて、寝て、起きて」
クラス3「こっちにいるのね。だったら一緒に・・・」


何かあちらのグループはゴールデンウィークの予定で盛り上がってる様だ。

ゴールデンウィークか・・・。何かこう、旅行とか楽しげな事したいよなー。もちろん天野さんと。バッドボーイズs fest 五条抜きで。でもどうせ実家に帰ったりしちゃったりして会えないんだろうな。そもそももう予定とかで一杯で、俺なんか誘ってもあー。

五条「藍ちゃん的にはゴールデンウィークどうするの?帰省?」

藍「家に帰ってこない様に言われてるから実家には帰らないかなー。2人とも暇かな?」

ユウキ「YEEEEEEEEEEESSSSSSS!」

五条「必死過ぎワロタwwwwww」


ユウキ「そそそそそそそしたらさ!どっか遊びに行こうよ!」

藍「どっかって?」ニコーン

ユウキ「えっと、えーあーあー…」

考えろ考えるんだ!俺!チャンスだ!考えるんだ…

遊園地!…は俺が乗り物酔いですぐ死んで、それだけならいいけど介抱とかさせちゃって気まずいし面倒かけたくない…

映画!…はこの街の映画館は何か不良チームが出没しやすくて、何かあった時に怖い目に遭せたくないし、守れる自信ねえ。

プール!…はこの付近にないよー。

…浮かばなねえええええええ。やばい、やばい、

ワイド(「食い歩き」を推奨します)

ユウキ(楽しそうだけど何か嫌!)

ユウキ「あー。そしたらさ、明日までに考えて来る。うん」

五条「大丈夫かよwww」

藍「お任せちゃっていいのかな?」

ユウキ「どんと来い!」
ユウキ(やっちまったあああああ俺のバカバカバカ!)

五条「それじゃあwktkしてるからな首吊る木君www」にやにや

藍「楽しみ!」ニコニコ

あー、どうしよ…どうせダメ出しされまくるんだろうな…とりあえずガンバろう。帰りに本屋よってそういう関係の本探してみるとするか…

キーン コーン カーン コーン 

休み時間が終わり、担任のオバちゃん先生が暗い顔で入ってくる。授業の始まりだ。






4月28日 同時刻 町はずれ廃墟にて

先日と同じように、空色のミサンガを付けた若者たちが集っているが、その全ての目線が1人へ向かっていた。

注目に焼かれる廃墟の王は、いつもの様に気怠そうに立っていた。

空也「…それで、俺たちのメンバーのデュエルの邪魔した奴は見つけたのか?」

男子中学生「恐らく見つかりました。デュエル専攻生かと思われます」

背の高い男が言葉を話を続ける。

背高男「今、「NO.6」のやつが尾行調査しています。すぐに身元、住所も判明するでしょう」

空也「…そうか。ではその件は任せた。焔」



焔「Yes sir」

焔と呼ばれたその大柄の男は従順な軍人の様に敬礼のポーズをとる。

空也「さて、もう一つの邪魔者はどうだ?鮫?」

呼びかけられたのは、切れ長の藍色の目をした少女。一言で大和撫子と断言できる美しい顔立ちだが、その服装は暗く、さながら喪服の様な雰囲気を醸し出している。

首を横に振ると同時に、束ねた長髪が揺れる。

鮫「…未だ見つからず。やられたメンバーもまだ意識が混濁して詳細を話せない」

空也「そうか」

男子中学生「リーダー!この街にはまだまだ俺たちの力を知らないやつが多すぎる!思い知らせてやりましょうぜ!」

メンバー 高校生風「そうだ!ぶっ潰してやりましょう!」

メンバー サラリーマン風「俺たちの強さって事を思い知らせてやるんだ!」

メンバー 女子大生風「やっちゃいましょうよ空也様!」

中学生が叫びだすと他の人間も口々に言い出す。誰もが物騒な事を言い始め、次第には空也、鮫、焔を除く全ての人が賛同する。一種の宗教的空間が形成されていた。



次々に熱狂は加速し、沸点へと至った一瞬。

空也「お前たちの意志は理解した。」

王は口を開いた。ぴたりと止む大衆の声。緊張が支配する。



空也「…「NO.6」が帰還し、その報告により次第…」

空也「お前たちの言うとおり、この街を落とそう」

空也「この街のデュエリストに強者が誰なのかを思い知らせてやれ」

空也「反抗する者は潰せ」

空也「俺たちの指に巻かれたチームの証を見れば呻きを挙げる、奴隷へ落とせ」

空也「一切の弱者が生き残れない地獄へと変えろ」

空也「戦争だ」


「うおおおおおおおおおおお!」
「はっはああああああああ!」
「犯るぞおらあああああああ!」

統括者が話し終えると同時に溢れる歓声。
その場に日常生活では抑えられていた荒々しい「賊」としての本性が爆発する。

空也「…詳しい事はお前たちに任す。俺はいつものところにいる。NO.6が帰ってきたら教えろ」

焔「Yes,sir」
男子中学生「了解っす!」



廃墟の屋上で空也はボーとしていた。初夏の予感をにおわせる青空の元、今にも昼寝をしそうな無防備な光景だ。

キーン

音が鳴った。夢洲空也のデュエルディスクが、正確にはデッキが光る。

「キャハ。「戦争」だって。本当はそんなのどうでもいいくせに」

光の中から飛び立出すは、鳥の様な姿をした近未来的なマシン
機皇帝スキエル∞
機械音声ながらどこか甘ったるい少女の声を発する。

空也「…何が言いたい、スキル」

スキル「そのまんまよ。あんたは強いデュエリストが反抗してくる事を望んでるだけじゃない。支配も強者も誇りも関係ないただのデュエル馬鹿でしょ?」

空也「…フフ。そうかもな。だが組織の統括をする以上メンバーの望みを叶えるのはしょうがないことだ」

スキル「あんたも面倒くさいキャラよねー。まぁ私的にはお姉さまに会えればそれでいいんだけど」

空也「・・・レーダーに反応は出たか?」

スキル「はいはいー・・・学園に向けて2つ反応あり。1つは私に似た感じだからお姉さまかな。先週から変わらずね」

空也「例の空気も変わらずか?」

スキル「変わらずよ。あの学園から駅までの範囲にかけて、尋常じゃない空気が流れてるわ。それこそ精霊を具現化させるような強烈な意思を持ってる」

空也「そうか・・・まだ用心が必要だな」

スキル「ねぇねぇでもー、空気何て気にしないで行ってみましょうよ!別に死ぬってワケじゃないんだし!」

空也「断る」

スキル「えーけちくさ。つまらない帰る」

空也「まだ話は終わってない。レーダーに出たのはそれだけ?」

スキル「ああ、あっちの方の事?全然分からないー。キャハハ」


最先端マシンから口うるさい少女の笑い声が流れるという異常な光景の中、統括者、夢洲空也は3つの悩みを抱いていた。

1つ チームのメンバーの決闘を邪魔したという男子高校生。どうやらスキルと同じ「機皇帝」のカードの精霊の様だ。彼がこの抗争に対しどう動くのか

2つ この街に流れる謎の空気。1年前にスキルのマスターになってから多少は第6感的な物を感じとれるようになった。そして確かにこの春から、駅を中心に妙なオーラを感じ取る様になった。基本的に危険な物に対しては触れたくないので、その付近へは行かない様にしてるが、いい加減原因位は分かりたい。

3つ 先日から「スカイエッジ」のメンバーが何者かに襲われている。全ての被害者は命の危険こそないものの意識、記憶があやふやで倒れている。意識に対する魔術的な妨害があると思われるため、何らかのカードの精霊使いの仕業だと考える。が、一切の手がかりも、スキルの精霊レーダーに映らないので、打つ手がない。このまま野放しにしとくのは、チームにとって恥にしかならない。


空也「・・・ふふふ、はははははは」

自然と笑い声が漏れる。
楽しくてしょうがないった顔。

スキル「なによ気持ち悪い」

空也「いやいやスキル、笑わずにいられるか!こんなにも悩める要素がまだまだこの街にはあるんだ!愉快だよ。心が踊る!」

精霊、スキルが冷ややかな視線(奇妙だがロボットにも視線はある)を送って来るのに構わず、興奮したように王は叫ぶ。



青空は王に呆れ愛想を尽かしたかの様に消え去り、段々暗くなっていく。街に闇が覆い始める…


同日 二時間後 学校付近の道

ユウキ「げ、小雨とはいえ降ってるのかよ」

五条「ぷぎゃあwww傘なしとか哀れすぎwww」

藍「傘持ってきてないの?」ニコーン

ユウキ「う//!あー用意しても晴れると思ったから持ってきてない。でも傘を持って来ればやたら晴れて邪魔になるし、持ってこないと雨が降るんだよ、どうせ」

五条「君ごときが天候を操るなwwウェザーリポートかww」

藍「ウェザーリポートって光の護封剣を破壊して二回攻撃するやつ?」

五条「また懐かしいカードをwww」

藍「違うの?」ニコーン?

ユウキ「どうせジョジョネタなんだろ、五条」

五条「Exactly(その通りでございます)いやー6部はおもしろいよ!今度漏れもF・Fの髪みたいにしたいねーww」

藍「そんなに面白いんだ!ちょっと読んでみたいかも」ニコ

五条「GOOD!!絶対ハマるぜ!」

ユウキ「F・Fってどういう奴だっけ?前に借りて読んだけど忘れたわ」

五条「カリメロ頭のプランクトン」

ユウキ「ごめん全然意味が分からない」


五条「F・Fは生物の知性や魂、意識、性や記憶に対して考えさせる神キャラだぜ!そしてカワイイ!!」

ユウキ「知るか!ヲタクのイメージを押し付けるな!」

五条「デュフフフ!!」

ユウキ「何か文字にすると池袋っぽい笑い方やめろ!」

藍「ジョジョってほんとにおもしろい!」ニコニコ

五条「照れるぜww」

ユウキ「ヲタクが…まさかオバちゃん先生が言ってたハッキングってお前がやったんじゃないよな!?」

五条「ちょww冤罪ww意外と漏れはやってないwww」

藍「生徒のデータが閲覧されていたとかって言ってたよね…心配だな…」ニコ―↓

ユウキ「だ、大丈夫だよ(多分)」

五条「どこの変態の仕業だ全く…デュフフフ!!」

ユウキ「ガチで犯人か?捕まるぞ!?…そしたらどうせ俺がニュースのインタビューで逮捕された生徒の友人役として、お前の昔のエピソード言わなきゃいけなくなるんだ…」

五条「おいwwふざけwww」

ユウキ「お前秘密とか隠しごと多いもんな。中学時代の黒歴史い言ってやる」

五条「wwそれやったら君も道ずれで恥かくと思うんだがwww」

ユウキ「しまった!!」

藍「二人とも昔から仲いいんだね」にこにこ


五条「まあねww一緒の布団で過ごした仲だもんなww」

ユウキ「気持ち悪い良い方やめろ!まだ小学校の頃だろそれ!」

五条「www」

藍「なんか羨ましいかも。そういう親友みたいなのあたしはいなかったから」ニコ―

五条「wwwいいだろうwwwまっ、藍ちゃんもこれから思い出作って深い関係になろうぜwww」

ユウキ「気持ち悪い言い方はやめろ!」

藍「…そうだね!」ニコッ!

五条「そのためにも君はセッティングよろしくw」

ユウキ「はーい↓」

藍「首吊る木君、楽しみにしてるよー」ニコニコニコ!

ユウキ「ハイ!」

五条「wwwじゃあなww」

藍「バイバイー」


…下らない会話をしやがる。しょうもない。

駅近くの分かれ道で3人はバラバラに分かれていく。
そのうちのターゲットの男子生徒を、俺は付かず離れずの距離を保ったまま尾行を続ける。
はー。うちのリーダー様も何でただの根暗そうな男子学生何かを調べさせているんだよ。


確かに俺はチーム1のデータマンだ。んでその為の調査なんて容易いことだ。でもだからと言ってこんな地味な尾行なんて、もっと格下の下っ端にやらせればいいのによォ。はーあ、さっさと終わらせて、焔や鮫のやつのデッキ調査してえなァ。あと一人上位NOを倒せば「字名」も貰えるのになァー。


…おっと追跡対象の根暗が本屋へと入って行く。さっさと帰れよ。家によォー。住所さえ分かれば後はこっちから兵隊送り出してデュエル漬けにしてやるのにクソ。なァ「吊木」先輩よォー。



その尾行者「NO6」の男にとっての不運はだったのは、天気と場所だ。この日の天候は午後から崩し、辺りが暗くなる時間が異常に早かった。そして彼は追跡してるからこそ、人目につかないビルとビルの間の細い道に身をひそめていた。

つまり…

???「おい、そこのお前。スカイエッジのメンバーだな?」

NO6「あっ!?だったらなんだよ、邪魔すんなよォ…!?」

振り返ると同時に目に映る、薄汚れたマント。軍隊用の様なガスマスク。ナイフのような鋭い目線。いつの間にかNO6の背後に立っていたそれは、明らかに非日常の香りを発していた。そして向けられる食い殺そうとするような意志。

NO6はその雰囲気から一つの予測を立てていた。それは内心臆病者な彼にとって最悪の答え。

NO6「って、てめえはまさか、最近出没してる、うちのチーム荒らしィ!?」

???「…俺と…デュエルしろよ」

つまり…薄暗く人気も逃げ場のない場所を好む尾行者は、狩る者にとって格好の獲物と化していたのだ。


bU「〜くそォ!」

身の危険を感じた彼は応援を呼ぶためポケットから携帯電話を取り出す。が、いつもと感触が違う。

bU「なっなんだよこれ!」

出てきた物体はぐちゃぐちゃにされた携帯電話の残骸・・・

???「そんなつまらない手はさせねぇよ。それともお前もその携帯みたいになりたいか?」

bU「ひぃ!」

???「さぁ、闇と闇をぶつけ合う、地獄の様なデュエルをしようぜ。それともしっぽを巻いて逃げるのか?」

ちくしょォ。馬鹿にしやがってェ。よくよく考えれば焔や鮫が探し出せなかったこいつを倒せば、チーム内での地位も上がるじゃねぇか。そうだ、俺はチームで6番目に強い男なんだ。この中二野郎が今まで倒してたのも、チームでのしたっぱレベルの奴らだ。俺なら勝てるゥ!

bU「いいぜ、後悔するなよぉ!」

???「Goodだぜ。勇気あるお前には我が龍を見せてやろう」


bU&??? 「デュエル!」

NO6 「先行は譲るぜェ」(ここはこのイカレ野郎の出方を見る!)

???「いいのかい?後悔するなよ!?」

???「ドロー」

???「カードを三枚セット。モンスターを伏せターンエンド!さあ、こいよ」

NO6「うぜェ!ドローゥ!」

NO6「マジックカード発動!「次元の裂け目」!」

???「!?……」

次元の裂け目 永続魔法 墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。

NO6(お!?一瞬コイツ反応したな…って事はァ)

NO6「もしかしてよォ…お前、既に終わってんじゃねえかァ?おい?」

???「…」

NO6「ッチ、不気味な奴だなクソ!異次元の女戦士を召喚!」

凛々しい顔立ちをした金髪の女戦士が空から着地するかのように現われる

NO6「攻撃だ!異次元の女戦士!」

伏せられた闇が剣によって暴かれる!現るは…!

NO6「!こいつは…」

剣をはじく、髑髏を中心においた不気味な大盾。この世の一番下の更なる下にある、薄暗い地獄の炎。インフェルニティの守護者が現れる。

インフェルニティ・ガーディアン 効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1200/守1700 自分の手札が0枚の場合、フィールド上に表側表示で存在するこのカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。


反射ダメージ 1700-1500=200  
 NO6 ライフ 4000-200=3800 

NO6「ッチ、反射ダメージかよ、うぜェ」

???「…」

NO6「だがよ、やっぱりお前詰んでるんじゃねェかー!」

NO6「異次元の女戦士の効果発動!戦闘した両モンスターを除外する!」

異次元の女戦士→除外 インフェルニティガーディアン→除外


NO6(「インフェルニティ」は手札0を条件に強力な蘇生を繰り返し一気に畳み掛けるデッキ!だが今日の俺のデッキは「次元ビート」!そもそもの墓地肥やしすらさせねェメタデッキ。コイツのデッキは、死んだ!)

NO6「一体たりともよゥ、墓では眠らせねえェぜ」

NO6「…ははははは!今日の俺ってよォ、めちゃくちゃツいてるじゃねえか!?ェ!」

???「…」

NO6「何が「闇と闇をぶつけ合う、地獄の様なデュエル」だよ馬鹿がァ!底辺にいるのはお前だけだ!アホらしく負けろ!」

NO6「カードを二枚伏せてターンエンドォ!」


???「ドロー…三つ言いたい事がある」

NO6「はァ?」

???「一つ目は…俺のデッキは最初から死んでる」
???「リバースカード発動「インフェルニティ・インフェルノ」」

インフェルニティ・インフェルノ 通常罠 自分の手札を2枚まで捨て、捨てた枚数分だけ自分のデッキから「インフェルニティ」と名のついたカードを墓地へ送る。


???「手札から「インフェルニティ・リベンジャー」「インフェルニティ・ネクロマンサー」を捨て、デッキから「インフェルニティ・デーモン」を二体墓地へ送る」

NO6「本当に頭おかしいのかお前ェ!次元の裂け目の効果でそれらのカードは全て除外いきだァ!」

NO6(こいつアホか。勝負はもらったなこれはァ。こいつのインフェルニティの戦略は全て成り立たな…おい待て。何でコイツ、トラップとして伏せてたのに次元の裂け目発動にチェーンしなかった…!?あ、あ、あ?)



「ヒヒ」

ガスマスクから覗ける表情は本当に僅かであったが、それでも分かるほどにチーム荒らしの男は満面の笑みを浮かべていた。

???「手札からマジック発動。「サイクロン」で右に伏せられたカードを破壊」

NO6の伏せ札「奈落の落とし穴」→破壊

NO6「次元の裂け目を破壊しないだと!」


???「さーて、二つ目の発表でーす☆ 二つ目は…」

???「さっさと消えてくれ」

???「リバースカードオープン。「異次元の帰還」」

???「帰還せよ。我が最愛なる地獄の悪魔達よ」

《異次元からの帰還》 通常罠ライフポイントを半分払う。ゲームから除外されている自分のモンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。エンドフェイズ時、この効果によって特殊召喚されたモンスターを全てゲームから除外する。
インフェルニティ・リベンジャー 
インフェルニティ・ネクロマンサー
インフェルニティ・デーモン×2
インフェルニティ・ガーディアン →???のフィールドへ
???のライフ 4000→2000

NO6「あっああああああ」

???「ついでに、インフェルニティ★デーモンの効果発動、デッキからインフェルニティ・ガーディアンを手札に舞い降りさせる」

《インフェルニティ・デーモン》 効果モンスター星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1200
自分の手札が0枚の場合にこのカードをドローした時、このカードを相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。また、このカードが特殊召喚に成功した時、自分の手札が0枚の場合、デッキから「インフェルニティ」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。


???「さあどうしてくれようか?まあ折角だ。冥土の土産に龍でも見てけ」

???「インフェルニティ・リベンジャー インフェルニティ・ネクロマンサー インフェルニティ・デーモンで、チューィング」

???「消える事の無い、我が憤怒の炎!永遠なる修羅にて鬼と交じるがいい!」

☆1+☆3+☆4=☆8

???「シンクロ召喚!煉獄の炎で焼かれるがいい!第三の龍!煉獄龍オーガ・ドラグーン」

煉獄龍オーガ・ドラグーン シンクロ・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守3000闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 自分の手札が0枚の場合、1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。

NO6「ああァアアアアアアアアアアァァあ!あああああああああ!」

絶対強者の鋭い爪。どす黒いエネルギーを秘めた全身の赤い宝玉。その龍から溢れ出る殺気はあまりにも強く…NO6はヘナヘナと座り込んでしまった。


???「おいおい、まだ終わってねえぜ?地獄はこんなもんじゃない」

NO6「!!!」

???「お前やっぱりラッキーだったんだよ。ヒヒ。我が龍の中でも一番のレアを見れるなんて…手札からインフェルニティ・ガーディアン召喚!」

???「そしてだ。インフェルニティ・ガーディアン二体とインフェルニティ・デーモンでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

???「全身に流れる我が邪悪なる意志。刹那の閃光を交え、永劫となれ!」

☆4×3=ランク4!

???「エクシーズ召喚!無限に地獄をさまよえ。ヴェルズ・ウロボロス」

ヴェルズ・ウロボロス エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2750/守1950レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。以下の効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り
それぞれ1度しか選択できない。●相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。●相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。●相手の墓地に存在するカード1枚を選択してゲームから除外する。

絶望の冷気をその三つ首から漂わせ、漆黒の蛇龍は降り立った。


NO6「ひ…うわあああああああああああああああァァァァァァァァァアアアアアアァァァァァァア!!!!!!」

???「囀るな。素材を墓地へ送り、念には念を…第2の効果発動。」

ウロボロスの中央の首に黒い力が集まり、龍の首となってNO6の手札の1枚に噛みついた。

NO6「っえ!離せえええええええ!」

???「早く捨てろ」

NO6「嫌だァアアアアアアァァァァァアアアアアあ、うわわああああああああああああああああああああああ」

龍の力に負けやっと捨てたカードは「バトル・フェーダー」…

???「はははははははっははあっははは!お前最高だわ!」


NO6「アアアアアアアアあ…」

???「んじゃ最後に言いたい事★俺様君の名前でも教えてやろうかねー」



???「一蔵獅練」



一蔵獅練「それが俺様君の名前だ★まあどうせすぐに忘れちゃんだけどな」

NO6「ひィィいさいしdぁsdさぢあs@「だ「dkl」

一蔵獅練「ウロボロス、オーガドラグーン、アタックだ」

一蔵獅練「永劫零度&鬼紋煉獄波」

NO6「・・・・・・・・・・・あああ」

NO6 ライフ3800-(3000+2750)=-1950


獅練「ふん。こんなものか。上から6番目とやらも」

NO6「ひっ、ひぃ!」

バタバタと蠢めいて、必死に逃げようとするも恐怖で足を動かせない!

獅練「それじゃあお約束のアレといくか」

NO6「アレ!?」

獅練「そりゃお前アレだよ」

獅練「カードには闇を、勝者には力を、敗者には永遠なる悪夢を」

獅練「罰ゲーム!」

バチリ 
電気が流れる様な音がした。
ガスマスクの男の右腕が妖しく光る


その手をかざすとbUから力が流れだす。

NO6「うわあああああああああああ!」

ぼとり。糸が切れたマリオネットの様に倒れ込んだ。


獅練「・・・っは、まあまあ強いじゃないか、危ない危ない。今までの奴らとは格段に違うな」

獅練「このまま、もっと強い奴らを潰せば、上等に入るな、デュエルエナジーも」

しばしの沈黙。そして漏れだす笑い声。

獅練「ヒヒヒヒヒヒヒヒ!待ってろよスカイエッジィ!全員ブッ殺してやるからな!」

歓喜のシャウトがビルにこだまする。雨はいよいよ本降りになってゆく…


・・・その日の夜

吊木遊気がレジャー雑誌を読み、とりあえず幾つかの遊びプランを立てたので、発表の為友人達に明日カードショップで待ち合わせしようと言う旨をメールした、「その時」


夢州空也が部下達の前で同胞がまた1人破れた事。今こそ復讐と強さの証明を果たすべきだ。明日から仕掛ける事は完全に決定された。やるぞ。と伝え、廃墟に獣の怒号と雄叫びが上がった、「その時」


一蔵獅練がヒヒヒと笑い、獲物となりうる名の書かれた「リスト」を眺め、その内の数人をペンでチェックした「その時」


「街」は動き出した。黄金連休で賑わうハズの街を、より激しく、より熱く、より混沌とさせるスイッチは今、たった一点である「その時」に入れられた。

街は既に始動段階へと入っている。もう、誰にも止められない…

第六話 (終)





ムニャ、ムニャ…
zzz zzz zzz zzz zzz



???「オイ、そこの少年こっちに来なさい」


…? 誰だお前?










「おい、デュエルしろよ」
  /::::::::::/:::::::::ヽ::::ヽ _ ハ
   /:::::/::::l::::::::::::::::ヽ:::::_/:/
  〈:::\::|:::::::::\::::::::|:::::::\::::::::_ハ
  ヽ:::::ヾ r=_ニニ`ヽf::::::::::::|´::::://
    ヾ|!   ┴’フ  |::|: : :}::::::.../
   /:/|! ,,_  |「  {:/::/\::ヽ
  /  「´r__ァ \  /彡ハ、 ヽ|
     ヽ ‐'  /   "'ヽ
      ヽ__,.. ' /     ヽ
      /⌒`  ̄ `    ヽ \_
     /           i ヽ  \



ユウキ「うわあああああああああああああああああああああ」

がばッ!

ユウキ「…夢オチかよ!?」

第七話 vs ヴォルカニック・カウンター …二日目


…ひどい夢を見た気がする… あー嫌な出だし…

ブーン

頭を抱えていると音を立ててワイドが出現する…と言っても俺の中にいるらしいから正確には、「抜け出てきた」なのだろうけど。

ワイド「おはようございますマスター」

ユウキ「あーおはようー。今何時か?」

ワイド「本日は4月29日日曜日午前9時21分11秒でございます。ご友人とのお約束の時間11時まではまだまだ余裕があると思われます」

ユウキ「あんがと…」



…うひょおおおおおおおおおいいいいいいいいいい!
「休日にカワイイ頭の可笑しくない女子と遊ぶ高校生」きたああああああああ!
五条とか知らねええええええええええええええええ!
俺の考えたドキ☆ドキなゴールデンウィークの予定発表して、喜んでもらうんだ!!



…でも俺の考えたプランじゃなー。あーどうせ「う、うんいいんじゃない!?楽しそう!?あはは」
って気を使ってくれた反応する感じにしかなれないんだ…

ああ鬱だ。ああ馬鹿俺。


ワイド「勝手に浮き沈みしているところ申し訳ございませんが、ご進言を聞いて下さい」

ユウキ「何?」

ワイド「可能なら、あまり街を出歩かないでください」

ユウキ「ちょ!なんでよ!みんなで会う日だよ!?」

ワイド「街からすさまじいデュエルエナジーが感じられます」

ユウキ「デュエルエナジー?…デュエルをする事で生まれるっていう何か謎のエネルギーの事?」

ワイド「肯定です。これが多く感じられるという事は、それだけデュエルが行われているという事です。現在の柿乃坂の街からはそれが約1219エナジー…ちょっとした地方大会程の量が観測されます」


ワイド「私の持つ事例では、かつてコブラと言うデュエリストが意図的にデュエルエナジー収集を図った時がありますが、この計測量はその際のエナジー量とほぼ同じ量です。ここまでの数値が出るという事は明らかに異常です。あまり心が御強くないマスターはできるだけ家に閉じこもっていた方が安全かと」

ユウキ「微妙に馬鹿にされた気がするけど、とにかく町の様子がおかしいって事でいいか?」

ワイド「肯定です」

ユウキ「…悪いけどごめん。それは無理だわ。出かけるよ」

ワイド「何故ですか?マスターの恐れる「闇のゲームを行使するデュエリスト」がいるかもしれませんよ?」

ユウキ「いやでもやっぱごめん、それでも折角の約束なんだし。絶対出かける!」

ワイド「…了解です。マスターに従います」

ユウキ「…あーでも怖い人に絡まれたりしたら、この前みたいに助けて!?」

ワイド「否定です。ご自身の御力を頼って下さい」


同日 1時間後… 柿乃坂駅前

ユウキ「あーどういう事だよーおい…」

待ち合わせより少し早く着いてみた駅は、ワイドの言った通り、異常に満ちていた。

「おい!逃げるなてめえ!デュエルだ!」
     
「うわああああああんんんん!!!」

「やめてよ!!なんでそんな事するの!!」

「僕のカードを取らないで!」

「うるせえ!雑魚は雑魚らしくぶっ倒れてろ!」



たっぽいたっぽいたっぽいたっぽい!!!
なんだよこの世紀末!

休日はいつも駅前に小中学生くらいのデュエリスト達がディスクとD−パッド片手に集まっていた。けど、今日は何か違いすぎる!高校生〜社会人位の若者たちが、道行くデュエリストへ無理やり勝負を吹っかけて、買ったら相手のディスクを踏みつけたり、相手のカードを奪って行ったり…

なんというかコレはもうひどい。…今日、ディスク持ってこなくて良かった。持ってたら俺もフっかけられて、カードを奪われたんだろう… …あ!デッキは持ってきてるじゃん!隠さないと!

ワイド(どうしまうか?進言したとおり今日はマスターにとって危険です)

ユウキ(うん!完全怖い!…天野さんと五条と合流次第、誰かの家に行こう!こんな街中にいたくない!)


駅に背を向け離れよう………

ん?なんだアレは…

!?

ブるるるるルルルルルルルル!!!
凶悪な重低音。油の臭いが急に広がる。

キイイイイイイイイイイイイイイ!!!
切り裂くブレーキ!うるせえ!怖えええ!
猛スピードで真っ赤なD−ホイールが接近し、俺の寸前で止まる…この間3秒。な、なんだよ!!

D-ホイールに乗っていた長身で浅黒い男が、やたら低い声で俺に口を開く。


D−ホイーラー「おい。お前今この場から離れ、逃げようとしたよな…そうはさせないぜ。デッキを構えな」

ひえええええええ!なんか見られてた!どうする?どうするの俺!?どうせまともな対応してくれない人だろうし、負けたらカードとられるようなデュエルしたくない!
…かくなる上は…

ユウキ(ワイドえもん!どうにか助けて!)

ワイド(限りなく不快ですが肯定です。)


ブーン!

D-ホイーラー「な!」

いつかの様にワイドの姿が実体化!そして今回は同時にその機体から閃光が弾ける!


D-ホイーラーも、小学生らに絡んでいた周りの世紀末ヒャッハーどもも突然の光で目を眩ましてる!

よし、今の内に…

ユウキ「逃げるんだよォおおおおおお!!」

うおおおおおおおおおおおお!走れ!ダッシュ!ランアウェイ!

ワイド(我ながら姑息且つ古典的な手段を用いた事を反省します)

ユウキ(いや、上出来!それより今は逃げろお!)

とりあえず、息が、きれ、はあ、はあ、切れきるまでは、走る!はあ、はあ、は




っち。折角の弱者の群れが居たのに四散しやがったか…

スカイエッジ9「何だアレは…一瞬妙なロボットみたいのが浮かんだと思ったら、まぶしくなって…!!あ。幹部様!!ちわっす!!」

「おうよ」

…待てよ。ロボット…!?例の我らがチームの邪魔をしたっていうデュエリストがそんな物を持っている?とかあの餓鬼が言っていたな…となれば、討つべきは…

駅前に先程まで殲滅していた学生たちはさっきの閃光と共に逃げやがったようだ。そいつらを追おうとするチームの構成員を呼び止める。

「ランカーNO5!!!、この私、焔が命ずる!」

焔「あの餓鬼どもは追わなくていい!さっきの閃光を出した根暗そうな男を追え!奴は我らスカイエッジの討伐対象にある者の可能性が高い!」

焔「ヤツをデュエルで殲滅せよ!」




走りながら、携帯、を、ポッケ、に、入れた。

!あのあたりなら、人の目も、入らない!

路地裏、に、ついた。一旦、やすも…ここ、まで、くれ、ば、

ひ、ひ、ふー。ひ、ひ、ふー。ひ、ひ、ふー。

ワイド(ラマーズ法呼吸でしょうか?)

ユウキ(何故故出産!?)

ひ、ひ、…ふーーーーーー。久しぶりに走ったからすげえ体力消耗…。やっぱモヤシ体型良くない、デュエリストたる者、肉体も鍛えなきゃだめかもな…

ひー、まあここまで来れば大丈夫でしょー。どうせ、かくれんぼで苛められっ子が隠れてるのに誰もスルーして放置、皆でデュエル始めるみたく、俺事なんていちいち追ってこないでししょ。あのヒャッハーさん達も…



スカイエッジ1「ヒャッハー!そこにいたか!クソ坊主!」

スカイエッジ2「スカイエッジですの。貴方を捕まえに来たのですの」

ユウキ「!?」

ワイド(来てしまいましたね)


ユウキ「ひいい!金ならいくらでも払う!だから許して!」

ワイド(限りなく小物です、マスター)

スカイエッジ1「そうはいかないぜ!何しろお前は俺たちスカイエッジに喧嘩を売っちまったんだからなア!」

スカイエッジ2「反逆者(トリーズナー)はジャッジメントされなければいけませんの。さっさとデッキを構えてデュエルですの!」

ユウキ「絶対にNO!」

スカイエッジ1「だが断る」

スカイエッジ2「貴方にはもうデュエルするしか出来る事はできませんの!さっさと私たちに負けるのですの!」

っく、早くしてくれ…。怖いよォおお!!!


ぶるっるるうっるうるるる!


スカイエッジ1「おお!D-ホイールの音がするって事は、焔さんが来たって事だ!」

スカイエッジ2「焔様に直々に焼かれ死ぬのがいいですの!」

…ああ、どうせ間に合わなかったんだな…終わった…勝てる気がしない…

どうせあの焔とかいう奴にボロボロにされて、これまた肉体的にボロボロにリンチされて、ワイゼルのカードも奪われて、この妙な精霊ともサヨナラバイバイになるんだ…鬱だ…


ぶるるるるるうるるるるるうるるる!
きいいいいいいいいいいいいいいい!

颯爽とD-ホイールが滑り込んできた!

スカイエッジ1「焔さん!…じゃねえええええ!」

スカイエッジ2「誰だお前ですのおおおおおッ!」


???「うるさい」

カッ! カッ!

スカイエッジ2「きゃあですの!」

スカイエッジ1「うわああああ!」

フルフェイスのそいつが手に持つ黒い銃の様な物からカードが発射され、スカイエッジとかいう奴らの顔ギリギリをかすめた。

???「君さ、さっき遠くから聞こえたけどさ、「だが断る」とかって言ったよな?「だが断る」は確かに名セリフだ。それはすごく納得できる。だがよォ〜そのセリフはまず前に敵からの「甘い誘惑」をされて悩んで、更に言った後に最も好きな事として「強きに屈しない気高い精神」を表明してこその名台詞なんだよなァ〜。だからこその名台詞なんだよなァ!」

???「このド素人が!クソ!簡単に「だが断る」って言えばいいって思いやがって!クソ!なめやがってクソ!」

スカイエッジ1「ひいいいいいいい!」

スカイエッジ2「逃げるのですの!」

2人組がフルフェイスの奴の異様な怒りにビビって逃げていく…

ユウキ「あー、なんというか、助かった。ありがと」



ヘルメットを取るとニンマリとしたあんにゃろうの顔…借りを作ってしまった…

五条「呼ばれてwww飛び出てwww残念www五条だよ!」


五条「いやー。君から電話掛かってきた時は焦ったよww「追われてる、助けてくれ!」とかテラ中二wwwカッコヨスww」

ユウキ「こんな目に遭うとは思わなかった…。ってかDーホイール免許持ってたのかよ!?ビックリした!」

五条「ああ、無免許だぜwwこれお祖父ちゃんのww」

ユウキ「あのクソ爺さんか・・・」

五条「恩人の身内を排泄物扱いするなよwwwあと、このカードボーガンも秘密ねwwか弱い漏れの護身用wwバレたらゴヨウされちゃうww」

ユウキ「チーム満足もビックリのリアルファイトアイテムだよ…でも、あー、ってか、本当にありがとう。助かったよ」

五条「お互い様ww漏れたちゃ親友(笑)だろwwそれにジョジョのセリフを乱用する奴に対して裁くのはこの漏れだw」

ユウキ「お前が乱用してるじゃん!…天野さんは?」

五条「自宅ww若松屋もさっきの連中が暴れてたから自宅待機してもらってるww漏れらも行こうぜww」

ユウキ「分かった」

五条「そしたらニケツだwwさっきの変人たち来るかもだしwヘイwユーwこのビwッwグwマwシwンwにw乗wっwてwいwけwよw」

ユウキ「まじかよ!どうせ急スピードで、キングみたいに転t」

五条「ネガティブシュミレーションしてないで早く乗れwww」


不安ながらもハンドルを手にする五条の腰に俺は掴み、ニケツする。

ぶるる、ぶるうるっるるうるるるうるるるるるるるる


青いD-ホイールでビル街裏の道を走る。なかなかいい気持ちだ
。ニケツで走るのも悪くない。

ユウキ「なあ五条」

五条「なんだいw」

ユウキ「「スカイエッジ」って知ってるか?」

五条「スwカwイwエwッwジwとかwwwなんという中二センスwww ま、真面目な話、最近噂のデュエルチーム(片腹大激痛)だよw同時に悪名高いチームww」

ユウキ「悪名?あ、そこ右曲がった方がはやい。」

五条「へいwwなんかそう、子供と無理やりアンティデュエルしてカード奪ったり、公道で無理なライディングデュエルして人をはねたり、その他諸々の悪行をしてるらしい…テラ子悪党wwwwwwww」

ユウキ「…あ」

五条「どうしたしwww」

ユウキ「…なんでもない」

ワイド(限りなく先日の男子中学生がその一員である可能性が高く、限らなく先日のマスターの対応が一因である可能性が高いです)

ユウキ(あー調子乗って「小指を賭ける」とか言ったせいだ…。どうせ逆恨みを買って、何か要注意人物化してるんだ…鬱だ…)

五条「wwwやべえよwwwやべえよwww」

ユウキ「どうした!?」

五条「背後を参照www」

ブルルルルルルルルゥルルルルルルルルルル!

ユウキ「この音は!」

真っ赤なD-ホイールはいつの間にかすぐ近くへと迫っている!

焔「逃がすか!追撃してくれよう!!」

ユウキ「クッ!」

五条「あちゃーwwあのマシンの方が性能良さげwwすぐに馬力負けするww」

ユウキ「何か手段無いの!?あいつら振り切れないか!」



五条「あるよww。ホイww」

ユウキ「・・・?デュエルディスク?やたらコードが長いけど・・・!?まさか!?」

五条「その通り・・・ラwイwデwィwンwグwデwュwエwル!アwセwクwラwレwーwタw!」

ユウキ「ちょっと違う!」
俺達と敵のD-ホイールにサイバーな青い光が広まった!

五条「フィールド魔法wwwイージースピードワールドwwスピードスペル無しの、普通に魔法使用可能wwただしフィールは尻から出るww」

焔「これはスピードワールド・・・挑もうと言うのか!?」


ユウキ「おい五条!何でアイツらとデュエルしたくなくて逃げてるのに、逃げるためにデュエルするんだよ!本末転倒だよ!」

五条「しょうがないじゃないww他に方法無いんだからww君が勝てばあいつのD-ホイールの速度を強制的に落とせるじゃないww」

ユウキ「はい最悪パターン入りました。鬱展開くるよーくるよー・・・ってか俺がデュエルするの!?普通運転手じゃないの?」

五条「運転下手なんだよww言わせんな恥ずかしいwwしかもこの機体、オートパイロット機能ぶっ壊れてると言うねww正直廃棄スレスレww」

ユウキ「手入れしとけよエロ爺!もう嫌だ!こんな事故るかもしれないバイクに何て乗ってられるか!俺は一人で降ろさせて貰う!」
五条「テラ閉じ込め系ミステリの殺され役ww」


「おいお前ら!」

ユウキ「!?何!?」

五条「D-ホイール同士の無線通信だねー」

焔「スピード・ワールド仕掛けといて放置!舐めた事をしてくれるでないか!」
ユウキ「ひぃ!すいませんでした!」

五条「チキン過ぎるぜwwやい!スカイエッジ(笑)この首吊る木が相手になるぜ!お前なんかぶっ壊わしてやんよww」

ユウキ「ちょ!?」

焔「・・・。お前は殲滅どころでは済まさない。抹殺だ。カードを見ただけで吐く様に焼いてやる」

ユウキ「ひぃ!」

ユウキ「あああああ!もう嫌だ!」

…ユウキの精神会議場… 開幕

ユウキ(あー本当おとなしくお前の言うとおりに引きこもってればよかったよ…)

ワイド(ご理解して頂けて幸いです。しかしこれ以上、デュエルの拒否をしていても生産性がありません)

ユウキ(分かってる!分かってるよ!でも上手くいくパターンが浮かばない!)

ワイド(何故でしょうか?)

ユウキ(ああ言う不良!ってかDQNで自信満々のヤツに勝てる気がしない!)

ワイド(理解可能ですが限りなく情けないと判断します)

ユウキ(分かってるよッ!でもッ!怖いッ!どうせ今日はG・Wで天野さんと会えるひゃっほーッ!で調子乗った俺に、「それ以上はいけない」コールがかかったんだッ。鬱だッ!)

ワイド(そんなアグレッシブに言う内容ではないと考えます…では一つの「確定未来」を提示します。マスターがこの後デュエルに挑み、いずれの勝敗だとしても、マスターはこの後ご友人である「天野藍」様とお会いします)

ユウキ(!)

ワイド(つまり、マスターにとっての本日の「幸運」はこれから起こります。そして何よりマスターのデュエルでの活躍をお話すれば、彼女はきっとマスターをカッコい)

ユウキ(理解した!)

ワイド(ご理解してくださいましたか。そうここで勝t)

ユウキ(負けても天野さんに励ましてくれるって事だね!)YEAH!

ワイド(否定でe)

ユウキ(あー…やべえ来た来た来た来たァ!あーすげえ爽やかだ!こういうの目がパッチリする!!さあ!いくぞ!スカイエッジ)

ワイド(ちょ)

…ユウキの精神会議場 閉幕 … この間ほんの5秒間



焔「おい!反応をし」

ユウキ「…お待たせだぜ!OK!デュエルしようぜ!」

焔 「!?」
五条「wwwwwwwwww」

ユウキ「大丈夫、一瞬で勝負は尽くさ!「アっ」という間にね!(俺が負けて)」

焔「!?ふ、ふざけるな!吠えてろ!(この私に対して瞬殺宣言だと!コイツひょっとしてトンでもなく強いのか!?)」

ユウキ 焔 「デュエル!」

ユウキ「くず鉄の錬成」 VS 「殲滅の炎」焔


ブルルルルルルウルルルルゥゥゥゥるるウルルルルウ

焔「先攻は譲ってや」

ユウキ「先攻、後攻、どっちがいい?」

焔「!?…先攻だ!」

ユウキ「OK!」

五条「(こいつ調子乗ってんなwww)まあ頑張れw信じてるw」

焔「…後悔させてやる。その妙なテンションを!」

焔「ドロー!私はモンスターをセット!そしてカードを3枚セット!ターンエンドだ!」

ユウキ「おー!ガン伏せ!イイね!イイね!」

焔「コイツうぜえええええええ!」

ユウキ「俺のターン!ドロー!召喚僧サモンプリーストを召喚!」

召喚僧サモンプリースト効果モンスター(準制限カード)
星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600
このカードはリリースできない。このカードは召喚・反転召喚に成功した時、守備表示になる。1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てる事で、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、そのターン攻撃できない。

ユウキ「効果で守備表示になるけど、割とどうでもいい!プリーストの効果発動!」

ユウキ「手札から魔法カード「スクラップエリア」を捨てて、デッキより、スクラップビーストを特殊召喚する!」

スクラップ・ビースト
チューナー(効果モンスター)星4/地属性/獣族/攻1600/守1300フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・ビースト」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。

焔「チューナーだと…シンクロ使いか!」

ユウキ「さあ!いくよ!」


ユウキ「分解・理解・再錬成!いまここに、理を持って姿を現せ!」

★4+★4=★8

ユウキ「シンクロ召喚!久々登場!スクラップ・ドラゴン!」

スクラップ・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分及び相手フィールド上に存在するカードを1枚ずつ選択して発動する事ができる。選択したカードを破壊する。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

五条「ユウちゃん今日は調子いいねwww良いフィールだぜww」

ユウキ「まあね!負ける覚悟があるし!」

五条「おいおいwwあと、このまま裏道走ってると一般の人の迷惑だから、そこのライディングデュエルOKの公園入るww段差でガタガタ言うけど気を付けてww」

ユウキ「おう!」

五条「漏れの腰にしがみついても良いんだぜ?ww」

ユウキ「気持ち悪い!」

焔(もう嫌だこいつら、早くデュエルを続けろよ)


ブルルルルルルルウ、ガタン、ぶるるるるるるー

ユウキ「続いて!手札から「スクラップ・オルトロス」を特殊召喚!このカードは場にスクラップがいる時、特殊召喚できる!」

スクラップ・オルトロス チューナー(効果モンスター)
星4/地属性/獣族/攻1700/守1100このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に「スクラップ」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚に成功した時、自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して破壊する。このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、「スクラップ・オルトロス」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。

焔「自壊か…ほとんど魔法カードの様なモンスターだな」

ユウキ「どうかな!?破壊対象はオルトロス!けど同時に手札より速攻マジック発動!「スクラップ・スコール!」」



スクラップ・スコール
速攻魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、カードを1枚ドローする。その後、選択したモンスターを破壊する。

ユウキ「デッキからスクラップ・キマイラを墓地に送り!ドロー!そしてスクラップ・オルトロスを破壊!そしてオルトロスの効果でキマイラを回収!」

五条「でた!ww首吊る木のww自壊墓地回収コンボだ!ww」

ユウキ「スクラップの基本戦術だ!」


ユウキ「…そして!カード一枚セットし、スクラップ・ドラゴンの効果を発動!今セットしたカードと相手のフィールドのカード一枚…そのモンスターを破壊する!」

ワイド(モンスターなのですか?)

ユウキ(戦闘破壊とか除去程度のカードなら、手札にキマイラがいる以上戦線維持は簡単だからまだ許せるけど、これで戦闘破壊リクルーター系モンスターとか、魔道雑貨商人みたいなコンボパーツそろえるモンスターがいた方が最悪かなって。相手ターン廻って1キルとかされたら怖い!)

ワイド(分かる様で分からない理論ですが肯定です)

焔「…破壊されたカードは…ヴォルカニック・バレットだ」

ヴォルカニック・バレット効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0このカードが墓地に存在する場合、自分のメインフェイズ時に500ライフポイントを払う事で、自分のデッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。この効果は1ターンに1度しか使用できない。


ユウキ「!?全然予想はずれ!?」

ユウキ フィールド ポンコツの意地→墓地へ
焔  フィールド ヴォルカニック・バレット→墓地へ

五条「ヴォルカニックかwwなかなか渋いねwww」

ユウキ「バーンとビートを混ぜたようなデッキだよな…まあいいや!バトルフェイズ突入!」

ユウキ「スクラップ・ドラゴンでダイレクトアタックだ!フルメタル・パニッシュ!」

…反応は…!?



焔「伏せ札発動!「和睦の使者」その攻撃は通らん」

和睦の使者  通常罠 このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける
全ての戦闘ダメージは0になる。このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

五条「wwwなかなかどうしてガチカードでww」


ユウキ「防御されっちゃったか…まあいいや!カード2枚セット!ターンエンド!」

ユウキ「ターンエンド!あんたの番だ!」

焔 ライフ4000 手札2枚 
フィールド 伏せカード2枚 墓地モンスター ヴォルカニック・バレッド

ユウキ ライフ4000 手札1(キマイラ) 
フィールド スクラップドラゴン 伏せカード2枚 
墓地モンスター サモンプリースト スクラップ・ビースト オルトロス

焔「私の…ターン!」手札 2→3

焔「殲滅を開始する…!」


焔「私は…墓地のヴォルカニック・バレッドの効果を発動!ライフを500払い、デッキからバレッドを一枚手札に加える!」

焔 ライフ4000→3500 手札3→4 「ヴォルカニック・バレッド」手札へ

ユウキ(ヴォルカニックと言えば、手札のヴォルカニックモンスターをコストに相手モンスターを除去する永続魔法、「ヴォルカニック・キャノン」…来るか!)

焔「リバース・カードオープン!罠発動!「無謀な欲張り」だ」

無謀な欲張り 通常罠 自分のデッキからカードを2枚ドローする。その後、自分のドローフェイズを2回スキップする。

焔 手札4→6 以下2ターンドロー不可能


ユウキ(?ヴォルカニックと欲張りってシナジーあったけ?)

焔「更に魔法カード、「手札抹殺」を発動!私もお前も手札を捨てて、やり直しだ!」

ユウキ「!?」

手札抹殺 通常魔法 お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする。

焔 手札 「ヴォルカニック・バレッド」「ヴォルカニック・バックショット」「速攻のかかし」「ヴォルカニック・カウンター」「ラヴァル・ガンナー」→墓地へ その後デッキから5枚ドロー

ユウキ 手札 「スクラップ・キマイラ」→墓地へ その後 デッキから1枚ドロー

ユウキ「俺のキマイラが!」

焔「墓地へ落ちた「ヴォルカニック・バックショット」の効果発動!墓地に送られた時、相手ライフに500のダメージ!」

不可思議な炎の散弾銃が破裂した!

ユウキ「わ、わ、イテッテテテテ!」

ユウキ ライフ4000→3500

五条「ちょwフィールがwwww」

ユウキ「すまん!スピード落ちたか?」

五条「ちょっとwww君頑張ってよww」

焔「私は更に、墓地の「ヴォルカニック・バレッド」の効果で、バレッドをサーチ!」

焔 ライフ3500→3000 手札5→6 「ヴォルカニック・バレッド」手札へ


焔「そして!手札より魔法カード「炎熱伝導場」発動!」

炎熱伝導場 通常魔法
自分のデッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター2体を墓地へ送る。

ユウキ「今度はラヴァル!なんだこのデッキ!?」

焔「「ラヴァルの炎車回し」、「ラヴァル火炎山の侍女」を墓地へ送る。そして墓地に送られたラヴァルの侍女の効果発動、更に「ラヴァル」のモンスターを墓地へ送る選ぶのは当然、「ラヴァル火炎山の侍女」だ」

ラヴァル炎火山の侍女 チューナー(効果モンスター)
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 200 自分の墓地に「ラヴァル炎火山の侍女」以外の
「ラヴァル」と名のついたモンスターが存在する場合にこのカードが墓地へ送られた時、
自分のデッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

五条「あらメイドさんwwかわいいww」

ユウキ「よそ見運転するな!」

焔「デッキから落ちた侍女で更に侍女を落とし、最後の侍女で「ラヴァルの火車回し」を落とす!」

焔 墓地 炎熱伝導場で「ラヴァルの火車回し」「ラヴァル火炎山の侍女A」→A効果で「ラヴァル火炎山の侍女B」→Bの効果で「ラヴァル火炎山の侍女C」→Cの効果で「ラヴァルの火車回し」墓地へ。


ユウキ「ってかあんた1ターンが長いね!」

焔「戦略は依然続くのだよ。「ラヴァル・ガンナー」召喚!効果により私のデッキからカードを5枚墓地へ送る!」

ラヴァル・ガンナー  効果モンスター 星4/炎属性/戦士族/攻1200/守 800
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に「ラヴァル・ガンナー」以外の「ラヴァル」と名のついたモンスターが存在する場合、自分のデッキの上からカードを5枚まで墓地へ送って発動する事ができる。このカードの攻撃力は、この効果を発動するために墓地へ送った「ラヴァル」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。

焔 デッキ 残り20枚→「未来破壊」「ヴォルカニック・カウンター」「髑髏顔天道虫」「ネクロガードナー」「残骸爆破」 残り15枚


焔「私は髑髏顔天道虫の効果で1000回復!」

髑髏顔天道虫 効果モンスター 星4/地属性/昆虫族/攻 500/守1500
このカードが墓地に送られた時、自分は1000ライフポイント回復する。

ユウキ「何その意外性のカード!」

焔 ライフ 3000→4000 

ユウキ(けど「残骸爆破」に「未来破壊」…自分のデッキ破壊によるバーン戦術!それならラヴァルとヴォルカニックバレッドの混合も理解!…かな?そしてその場合なら、必ずこっちの攻撃を封じに何らかの罠を…)

焔「バトルフェイズ!ラヴァル・ガンナーでスクラップドラゴンを攻撃!」

ユウキ「!?攻撃力はこっちの方が上だぞ!何を…」

ワイド(マスター、この攻撃、かなり危険で、)

ユウキ「分かってる!リバースカードオープン!「エネミーコントローラー」ガンナーを守備表示に!」


エネミーコントローラー 
速攻魔法 次の効果から1つを選択して発動する。
●相手フィールド上に表側表示で存在する モンスター1体を選択し、表示形式を変更する。
●自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動する。相手フィールド上に表側表示で存在する。モンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る。


ラヴァル・ガンナー→守備表示


ユウキ「何が狙いだっただよ…」



デッキ破壊 ヴォルカニック バーン 自爆特攻…!?



ユウキ「…あああああああああああ!ダメだ!ハメられた!」

焔「フフ・‥気が付いたか?私の火計を。」ドヤあああああああああああああああ

焔「ならばもう隠す必要もないな。トラップ発動!「霊術「紅」」ラヴァル・ガンナーを生け贄にして、1200のバーンを相手へ!」

通常罠
自分フィールド上に存在する炎属性モンスター1体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」」

ユウキ ライフ 3500→2300

焔「そして、ターンエンド…策はほぼ完了した」


ユウキ「クソ!」

五条「どしたのwww相手さんがら空きやんwwモンスターも伏せ札もないでww」

ユウキ「あああああ、ドロー…」

ユウキ 手札2枚→3枚


五条「どうしたどうした?説明しんさいwww」

ユウキ「…ちょっと待っててくれ…」
ユウキの手札…スクラップ・ゴーレム 愚かな埋葬

ブるるるるるるうるるるるるるるウルルルルウル
 
ユウキ「…あいつの狙いは、自分のデッキ破壊だった。そこまではOK?」

五条「おうww」

ユウキ「問題は、その破壊の中に、「ヴォルカニック・カウンター」を入れてやがった。あのカードこそ一番の切り札だったんだよ!」

ユウキ「あのカードは、墓地にそのカードと他の炎モンスターがいる時、食らった戦闘ダメージをそのまんま相手に返すんだ…」

ヴォルカニック・カウンター  
効果モンスター星3/炎属性/炎族/攻 300/守1300
自分が戦闘ダメージを受けた時に発動する。墓地に存在するこのカードをゲームから除外し、自分の墓地に「ヴォルカニック・カウンター」以外の炎属性モンスターが存在する場合、自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手ライフに与える。

五条「ひょっとして重複可能かwww」

ユウキ「おう。今奴の墓地にあるカウンターは2枚。例えばスクラップドラゴンでダイレクトアタックしたとしたら、2800の二倍、5600ダメージを食らっちゃう…俺のライフは2300。つまり2300÷2=1150以下のダメージで殴らないと、俺の自爆なんだよ…」

五条「いやーそしたら「スクラップ・サーチャー」みたいなそれ以下のパワーのモンスターで殴ればいいじゃないwwあの効果は強制発動でしょwwwそれならヨカヨカww」

ユウキ「それも考えたよ。実際、今伏せてるのは「リビングデッドの呼び声」だから、「愚かな埋葬」とのコンボで出す事は出来る。でもあいつの墓地には、「ネクロガードナー」がいるんだよ!そんな微弱な攻撃は無効化されちゃう!しかも奴の手札にはまだ3枚ある…それで次のターンにサーチャーを対処されたら終わりなんだよ!!…アウトだよ!しかもあんまりモタモタしてると、「残骸爆破」やらで一撃必殺される…」


五条「なるほどwwでも手札にサーチャーを戦闘破壊出来る=攻撃力300以上且つ、ヴォルカニックカウンターの阻害をしない攻撃力のモンスターがいるとは限らなくないwww」

ユウキ「…あの顔だよ」

五条「顔?」

ユウキ「今言ったサーチャー呼び出しは、スクラップ使いの時点である程度予測できる…マインドとかサーチャーとかさ。でもそれが予測できる上であの顔なんだよ…どうせ、対処されるだよ。あのドヤ顔にさ…」

五条「ちょwww僻み乙www」

ユウキ「笑うな!」

五条「ちょww切れるなよww」

ワイド(…マスター。最初と言ってる事が違いすぎます。負けても励まして云々と、)

ユウキ(いやそうだけどさ…負けても天野さんに励ましてもらえるとは思うし、それはオイシイけど…結局ネクロガードナーゲーかよ!)

ワイド(マスター)

ユウキ(しかもこんなハメ殺しとか…みじめだ…。どうせ、また勝てないんだ。どうせ天野さんやコイツ。アズマみたいな自信堂々の+の連中には勝てないんだ…どうせ…)

ユウキ「畜生!!!」

焔「はははははは!みじめだね!攻撃も出来ず、焦燥していくデュエリストは!さあ自決でもするがいい!」

ユウキ「クウ…」


五条「…おいww首吊りww君はまたガードナーのせいで負けるんだなww」

ユウキ「なんだよ!」

五条「墓地使いのライトロードと言い、コイツと言い…さっさと墓地の骸どもは輪廻転生して欲しいもんだなwww」

ユウキ「何だよ!…」

五条「ってかww君も同じようなタイプに何回も負けるなよwww進化しろwwwそんなんじゃ天野さんにも勝てないべwwまた裁きの龍アボーンwwwwでww」

輪廻転生  裁きの龍 進化…!


ユウキ「…そういう事…もうお前って死ぬほど最高だな!」

五条「お褒めに預かりテラ光栄wwwww」


焔「何だお前ら?発狂でもしたか?」


ユウキ「天野さんに励ましてもらうのは、また次の機会に回すよ…どうせまた負けるしさ!いくよ!「愚かな埋葬」発動!デッキから墓地へスクラップ・サーチャー」を送る!」

ユウキ「そしてリバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!サーチャーを蘇生する!」

スクラップ・サーチャー 効果モンスター
星1/地属性/鳥獣族/攻 100/守 300 このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在する「スクラップ・サーチャー」以外の「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され、墓地へ送られた時、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが特殊召喚に成功した時、「スクラップ」と名のついたモンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

リビングデッドの呼び声 永続罠 
自分の墓地のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。


焔「低ステータスによってヴォルカニック・カウンターの被害を最小化…はッ!その策は予想済みだ!」

ユウキ「まだだ!スクラップドラゴンを生け贄に!スクラップ・ゴーレムをアドバンス召喚!」

スクラップ・ゴーレム 効果モンスター 星5/地属性/岩石族/攻2300/守1400
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル4以下の「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択し、自分または相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。

ユウキ「スクラップ・ゴーレムの効果でスクラップビーストを蘇生!」

焔「だから何だ!あがらうな!さっさと燃えろ!」

ユウキ「…燃えないさ!時代は火力じゃない!原子力!」

焔「はあ?」

ユウキ「見せてやる…対天野さんの用の秘密兵器…俺の持てる全力を!」


ユウキ「俺はフィールドの、スクラップ・ビーストに、ゴーレム、サーチャーをチュー二ング!」

焔「!?シンクロ召喚!?それもレベル…10だと!」




ユウキ「分解・理解・再錬成!今ここに!理を超え輪廻へ還す力となれええええええええええ!」


★4+★5+★1=★10!!!



ユウキ「シンクロ召喚!!!これが俺の最期の切り札だ!アトミック・スクラップ・ドラゴン!」


アトミック・スクラップ・ドラゴン シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/ドラゴン族/攻3200/守2400 「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上 1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と、相手の墓地に存在するカードを3枚まで選択して発動する事ができる。選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードをデッキに戻す。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。


五条「wwwwwいいねwwwそういうの漏れ好きだよwww」

焔「な、なんだコイツは!」

その体は通常のスクラップドラゴンよりも、赤く輝いていた。ぼろ屑で、醜い、オイル臭い。けれど、その輝きはどこかカッコいいシルエットを映し出していた。俺の最強のパワーを誇る三つ首龍が咆哮を挙げる!

ユウキ「アトミック・スクラップ・ドラゴンの効果発動!使い切った「リビングデッドの呼び声」を破壊し、あんたの墓地の「ヴォルカニック・カウンター」二枚と、「ラヴァルガンナー」をデッキへと戻す!」

焔「何いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

ユウキ「O・アトミック・パワー!」

アトミックの三つ首から原子力のブレスがそれぞれ発射され、相手の墓地のカードへと命中!光と熱を浴びた三枚のカードは、デッキへと還っていった!

焔「私の完全なる火計がああああああああああああああああああ!」


ユウキ「アトミック・スクラップ・ドラゴンで攻撃だ!」

焔「墓地のネクロ・ガードナーの効果発動!アトミックの攻撃を無効!


ユウキ「分かってるさ…ターンエンド さて、あんたは「無謀な欲張り」の効果でドロー出来ない!!」

ユウキ「つまり、その手札だけで勝負しなきゃいけない…どうせ何か隠し手があるんだろ!チクショー!」

焔手札…「ヴォルカニック・バレッド」「ラヴァルの炎車回し」「炎熱伝導場」」

焔「何にも手立てねええええええ!クソ!!!!!!!!!!!!!!!モンスターセット!ターンエンド!」

ユウキ「ならば食らえ!俺のターン!ドロー!スクラップキマイラ召喚!効果で墓地からビースト生還させて、シンクロ召喚!スクラップドラゴン!」

ユウキ「バトル!スクラップドラゴンでセットモンスター攻撃!」

セットされたモンスター ヴォルカニック・バレッド→墓地へ

ユウキ「続いて!アトミック・スクラップ・ドラゴンで攻撃!」

ユウキ「アトム・オブ・ゼアル!!」

カッ!!!!

焔「グおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

焔ライフ 4000−3200=800

ユウキ「ターンエンド!さて、なんか手はある?」

焔「あるわけないだろォオォオォオオオ、こんのクソ根暗野郎ォオォオォオォおおォ!!!」

ユウキ「止めッ!!!アトミック・スクラップ・ドラゴン!攻撃!」

焔「覚えておけ…スカイエッジはこの程度では終わらなグおおおおおおおおおおおお!」

五条「良いフィールだww」

焔 800−3200=−2400

WIN ユウキ


ブるるるる、きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!

焔「ぐわあああああああああああああああああああ!!!」

ぼッちゃん!!!!!!

騒音問題まっしぐらのボリュームと共に、赤いD−ホイールはクラッシュして、公園の池へと落ちていった…

五条「よし、ナイスファイトwww」

ユウキ「…今のうちにさっさと逃げようぜ…ってうわ!」


ぶるるるるるるるるうるr ぶっるるるるるうる   ぶぶぶぶぶぶるううううるるるぶるうrっるるるるるるる

スカイエッジ3「逃がすな!」
スカイエッジ4「まだあの野郎はこの中にいるはずだ!」
スカイエッジ5「焔さんの仇を討つぞ!」
スカイエッジ6「不動遊星死ね!」

ユウキ「お揃いの色のD-ホイール!しかも空色!だせ!うわ、すぐに追いつかれる!まだまだいるよ!…どうせこんなもんさ、俺なんて…」

五条「何その落ち込みwwwさーてしょうがない、この漏れさんが力を出しちゃいましょうかねえwww」


…バン!バン!

突然、破裂音がなった!火薬の臭いが鼻をよぎる…

ユウキ「な、何だ!」
ワイド(これは…!)

スカイエッジ3「ぐわあああああ!」
スカイエッジ6「不動郵政・・!」

ぼっちゅやああああん!!!

きいいいいいいいいいいいいいい!

謎の衝撃を受け、スカイエッジの2人が池へと落ちて行った!


みゅわーん
今度は一瞬目がくらりとした。
残ったスカイエッジに靄が走る!


スカイエッジ4「あ、あんたは!!!!」
スカイエッジ5「許してくれ!俺たちが悪かった!許してくれ!!!」

靄にかかった二人は、目をぱちぱちさせて、まるで、何かが特別に見えてしまってるかの様な、驚愕の顔をしていた。

五条「何かヤバそうだww逃げるぜww」
ユウキ「おう!」

ぶるるるるるるるるうるるるるるるっるうるるっる!


ワイド(マスター…先程のアレは、恐らく精霊の力だと思われます。弾丸の様な力と、幻想の様な力です)

ユウキ(まじかよ!…一応俺たちを助けてくれたのかな?)

ワイド(その可能性はあります。が、あの精霊の力からは明らかに邪悪な力が出ています…調べる必要があります)

ユウキ「ああ…どうせ、こうやって、GWが潰れていくんだ…」

ワイド(肯定です)



…公園の樹に隠れ、一蔵獅煉はボロいニケツのD‐ホイールを見送っていた。

獅煉「…あれは吊木遊気か…なかなかいい腕もっているな。流石、精霊を持つだけあるな」

そうつぶやいていると、二体の小さなモンスターが帰ってきた。

獅煉「ご苦労だったぜ!リベンジャー ミラージュ!!ナイス銃でナイス幻想だ!」

リベンジャー「\(^o^)/」
ミラージュ「<(`^´)>」

獅煉「はは!偉ぶれ偉ぶれ!その調子でスカイエッジどもをバンバン狩っていくぜ!!どうせならあの吊木を上手い事利用してやろうか!!」

獅煉「このGW!最高になりそうだ!」




…天野家

ユウキ「…っと事があったんだ…」

藍「首吊る木君大変だったね」ニコニコ

ユウキ(うおおおおおおお!やっぱり今日は「幸運」の日だったんだ!)

五条「しかしwwこいつも漏れに何回助けられたんだよwww」

ユウキ「あー、マジで感謝してる。アドバイスと、最初の救助といい」




五条「…で、さwwどうするの?GWの予定?」

ユウキ「!?…」

藍「考えて来るの忘れちゃった?」ニコ?

ユウキ「いやそういうワケじゃないよ!ただ…なんだろ、今俺なんかあのスカイエッジとやらに狙われちゃってるんだ」

ユウキ「もしも、どうせのレベルの話だけどさ…もし俺を狙って今回の「街」襲撃が起きてるなら…なんだ、何かおおっぴらに遊んでていいのかなって思っちゃって」

五条「テラシリアルwwwww」

藍「そうだね。首吊る木君、深刻すぎだよ」ニコニコ

ユウキ「あー、そうか…」

藍「でも、首吊る木君が何か「街」の為に動くって言うんなら、あたしは応援するよ」ニコーン

ユウキ「!?」

五条「wwwww」

藍「それにデュエルしてくれる相手が今街に一杯いるって事でしょ!ワクワクするね!」ニコニコニコ!

ユウキ「そ、そうだね」

五条(この娘が一番怖いわwww)

ユウキ(あー、そこまでカッコつけずに、家で遊ぶ程度にしようぜって提案のつもりが、何か、大事になってないかー)

ワイド(マスター。先程の謎の精霊の件、原様に連絡をされては?)

ユウキ(それもそうだね。後で電話するよ)


同日 同時刻 柿乃坂の比較的付近の空港出入り口にて

原(…確かさっき来た飛行機に乗ってるハズですよね…どこにいるのでしょうか?まだでしょうか?)

連弾(貴女はせっかちだな。もっと落ち着いて)

原(せっかちじゃありません!)


???「OH!ブルースカイ! エメラルドフォレスト! ワイルドマウンテン! コノ国はなかなかナチョラルなビューが観れるですね!」

原(!あれは!)


原麗華の見た先には、空港の展望台から山の方を眺める金髪の少女が大声を挙げていた。

原「あそこですか!あのーすいませんー!あなたがサウス校からの留学生の方ですか!」

???「OH!そうです!ワタシガ変なリュ学生デース!」

原「今そっちに登るんでちょっと待ってて、」

???「イですよ!今降りるデス」

原「!?」

その少女は建物3階程度の高さから、さっとジャンプをしてきた!ほとんど落下に近い!


原「危ない!…!?これは!」

ひゅん ひゅん ひゅん ひゅん!

落下中の少女から少し閃光が走ると、どこからか足場になるような石と岩の中間サイズのものがいくつも飛んできて、少女はその上をまるで階段を下りる様に、ぴょん、ぴょんとジャンプした。

連弾(これは…)

原「貴女は…何者なんですか?」

???「ME?MEは…」

ジニ―「ジニ―・クロコダイル・クック。サウス校チャンピョンとしてカムしてきたヨ!ヨロシクネ!」


第7話 VSヴォルカニック・バレッド (終)


世界感 用語設定その3

クラシックカード
いわゆる本家で「世界に一枚しかない」などのカードの模造品。
シグナ―の龍やダークシンクロモンスター、D−HEROなどのカードを一般人でも使える様に設定しなおされ、普及されている。ただし、後述の理由で製造には手間がかかるので、カードの価値は比較的高く、希少である。

神移師
上記のクラシックカード製造の職人。そもそもクラシックの元になるカードは人知を超えた力や人々の強い意志が入り込んでいるので、簡単に製造が出来ない(原作における、ラーのコピーカードの例を参照)そこである種の御払い、儀式を行い、その強すぎる意志と力に対して許しを得るシャーマンにも似た存在が台頭した。ある種の職人的存在となった彼らを人々は神移師(カードについた「神」を移す)と呼んだ。彼らは社会的にも大きな敬意とステータスを持っている、職業である。

カードの精霊
本作におけるカードの精霊は、精霊世界から特定のカードを媒介にやってくる「超自然的存在」である。
その活力は「魔力」ではなく「人に意志の力」によって活力を得ている。理由はワイドいわく「魔力は精霊世界の力。人間世界には薄い。逆に意志の力こそ人間にやどる力。適した源を活用している」とか。





…21時 廃墟にて

ヒュー

町はずれ故に薄暗く、壁がボロボロ故に夜風が通り抜ける廃墟。その屋上に集う影が5つ…

鮫「…頭目はいないのか?」

女「いないのよー」

黒い服と切れ長の目の女、鮫が淡々と尋ねると、佇む影…別の女が口を開ける。その身なりははヘッドホンにキャミソール、ホットパンツと「イケてる風」なのに、どこか「都会を憧れる下妻の女」にしかなっていない。

女「空也さんは「今日は眠い、帰る」だってサ。もう〜自分勝手なんだから…だがそれがイイ!」

鮫「…では、本日の戦果は貴様に伝えればいいのか?セーラ」

セーラ「モチロン 空也さんにバリバリの萌え萌えに伝えますよ」

鮫「了解。報告開始。私達はセキュリティの攪乱に専念した。6人の隊員に勝利。その他のセキュリティに対しても妨害活動を続けた。結果、今回の襲撃によるメンバーの補導、逮捕を一件も起こさない事に成功した」

セーラ「おお!鮫ちゃん!カッコいい!」

???「なるほど。流石、だな」

嫌らしく言葉を区切りながら、2つ目の影、スーツを着た20代半ばの男が口を開ける。







鮫「うるさい」

???「これはこれは、手厳しい」

セーラ「あーあ。嫌われちゃってヤンノー。セクハラばっかするからだよ歪。」

歪「人聞きの悪い事を言うんじゃない。普段は立派な社会人としているさ。セクハラなんて、しない、さ」

セーラ「ちょっとー何で区切ってるのよーこの猥褻教師ー」

歪「正直、ダイレクトアタックされて叫ぶ女子生徒見て、興奮、する」

セーラ「うわあーそれはないわー」

鮫「…歪。貴様の戦果はどうなんだ?」

歪「俺は今日は職務が忙しくて。折角のGWに留学生が来るもんでね。全くツイテねーもんだ」

歪「ただ、成果はあるぜ。ホイホイホイ」

鮫「この紙は…生徒のデータ?」

歪「そうだ。ここ4月からずっと生徒の成績、所有レアカード、住所などなどをまとめて、毎日印刷してた。…まあこの前はが家のPCからデータ落とそうとしたせいで、ハッキング扱いで、学校側にばれちゃったがな」

セーラ「うわ、まじで変態だ。ってカ〜バレちゃったって大丈夫なの〜」

歪「大丈夫だ。我が校の教師どもにハッキング先まで特定できる技術はない。妨害プログラムもばらまいたしな」

鮫「…明日からはこのファイルの生徒を襲えばいいのか?」

歪「いやいやいや。生徒とはいえ馬鹿みたいに強い奴らもいるからね。襲うべきは、レアカードを持っているが、それを活かせていない、生徒さ。そういうのにはチャックしてある」

セーラ「あんた…本当にゲスねwwww」

歪「そういうあなたも、ニヤケついてるさwww」

セーラ 歪 「ヒヒヒヒヒヒ」

鮫(気持ち悪い)


鮫「…そこの影に隠れてる2人は何者だ?」

セーラ「ああ。いやさー焔のヤツ見事にヤられたじゃん。まじあり得ない程弱いーって感じで、5のランクはく奪★って感じー。で、その穴埋めの子。ついでにこの前ぶっ倒れてた6の穴埋め分も紹介って感じってのー。出てきてー。まずは新5の方から」

歪「ほう…っておい、君は、」

???「はい。こんなところでお目にかかるとは思いもしませんでしたわ。先生」

鮫「知り合いか?」

歪「そうだ。俺が副担任を務めてるクラス委員の子だ。名前は確か…」

委員「ひどいですわ先生。あたくは平等院姫子という立派な名前があるんですわよ」

委員改め姫子「まあとりあえず、みなさんよろしくお願いしますわ。先生の事も秘密にして差し上げますわ」

セーラ「彼女はBF使いでネ。容赦ないったらありゃしないわ。バリバリのセメセメって感じよー」

歪「はは。まあお手柔らかに」

鮫「…」

姫子「ちょっと、だんまりとは失礼ですわ!なんとか言ったらどうですの!」

セーラ「あはは。鮫ちゃんはコミュ障だからねw許してチョ」

姫子「フン」

鮫(貴様ら変態に比べればマシだ)

歪「もう一人はどんな子なんだい?」

セーラ「ああ。それじゃいらっしゃいー」


最後に現れたのは、焔をも超える長身の持ち主。屈強な体を持つ男だった。夜で肌寒いと言うのにタンクトップと短パンという寒そうで、見苦しさ満点のスタイルを着こなしている

男「俺が新6、臥龍源三郎だ!!!」

鮫「…」

歪「なんだ、女子高生、じゃないのか」

姫子「ムサイですわ」

臥龍「おい!俺をムサイとか言ったか!この溢れる肉体美と圧倒的筋肉を誇る俺を!」

姫子「むさくてウザいですわ!」

セーラ「ww彼はデュエル以上に喧嘩が強くてね。今後あたしたちの本拠をリアルファイトで強襲してきたときの頼れるボディーガード的なw」

臥龍「そういう事だ!俺の筋肉を信じるがいい!」

鮫(私は潜るべきチームを間違えたのか…?)


第8話 VS ジェムナイトパール


…翌日 4月30日月曜日 11時 カラオケ屋「ジャイアン」にて


…READY STEADY GO
周磨「むちゅうでー(早く〜by五条)駆けー抜けて来た〜。うるさい位に張り裂けそうな鼓動のたかまり〜」

…79点
周磨「すげえ今日、声調子悪いくって、風邪なんッスよ〜」
アズマ「言い訳するな」

…ネイティブダンサー
ユウキ「あわ↑↑↑い日に僕らは揺れた、ただ揺れた、そういう気になっで!思い↑↑↑出の様にふり落ちた、ただふり落ちた、そう雪になっで!」

…88点
ユウキ「どうせ噛むと思ったよ!」
五条「むしろ「あわ↑↑い」声高杉ワロタwww早く声変わりオワレww」
ユウキ「そういう曲なんだよ」

…英雄
アズマ 「…おとこならあああああ!誰かの為に強くなれえ!女もそうさあ!見てるだけじゃ始まらない!これが正しいって、言える勇気があればいい!!!ただそれだけ、出来れば英雄さああああああああああああ!!!」

…98点

五条「魂に響くいいシャフトだったぜwwwマジ感動www」
アズマ「馬鹿にしてんのかコラ!」
ユウキ(カラオケって結局大声出したもの勝ちゲーなのか?)


…For フルーツバスケット
藍「生まれ変わる事は出来ないよ。だけど変わってはいけるからねぇ…Let's stay together いつも 」

…94点
ユウキ「」
五条「(感無量って顔してやがるwww)藍ちゃん上手いねwwマジ天使!」
藍「たまたま最近聞いたの…良い曲でしょ」ニコーン
周磨「うまいッスね〜何でアズマより低得点なんだよ…このマシンおかしいだろ」

…青空のナミダ
五条「ど・ん・な運〜命が、待っているんだろう!悔やみたくないよ〜生まれた事!悲しみの中に〜勇気がある、輝き掴むと〜信じている!降りしきる青空のナミダァ〜、いつの日か笑顔に変え―るよ…「もう誰も傷つけたくない…マタマモレナカッタ」」

100点
五条「ドヤwww」
周磨(うまいんだが…)
ユウキ(うますぎて引くパターン入ったー)
藍「ジョジョ上手いねー」ニコニコ
アズマ「お前も声高すぎだろコラ!さっさと声変わりしろコラ!」
五条「サーセンwww」
ユウキ(…)


ユウキ「…でだ、五条。皆集めたんだから、そろそろ本題に入ろうぜ」

周磨「首吊る君から電話来たときはビビったすよ〜」

アズマ「早朝から電話するとはいい度胸してるじゃねえかオイ!家庭の忙しいタイミングだぞコラ!」

五条「サーセンwww」

五条「いやーね、率直に言うと、反逆しない?」(キリッ)

周磨「反逆?」

五条「今の街の惨状は知ってるっしょw」

アズマ「おう…俺のちょっとした身内もあいつらに泣かされた。かなりキテるぜ…!」

周磨「スカイエッジだっけ?何か「ターミネーター」のコンピューター管理社会みたいな名前っすね」

ユウキ(それはスカイネット)

五条「ご存じなら話が早いwwあの中二センスネーミング集団によ、「今からあいつを、今からあいつを、殴りに行こうぜええええええ!YA−YAYA−YAYAYAYA♪」www」

ユウキ「歌うな!」

アズマ「…テメーは正直ムカつくが、その話、乗った。ああいう卑怯どもはイラっとくるぜ!」

五条「ムカつく言われてテラカナシスww」

周磨「でもさ、いくらなんでも俺たちだけでやるには無理過ぎじゃないっすか〜。奴ら、セキュリテイにも相手どって勝ってるだぜ〜」


五条「いやその辺は案外どうにかなるww何故かと言うと…」


五条「この中に敵の幹部格を倒してる人がいまーすwwwwwwwwwwww」

五条「それはーwwwww」 チラッ

周磨「…?」チラッ

藍「…」ニコーン

アズマ「…?」チラッ

ユウキ「………」


ユウキ「そうだよ!俺だよ!俺なんかだよチクショー!!!」

アズマ「!」

周磨「マジっすか!」

五条「マジですよww漏れその場にいたwww」

ユウキ「どうせ信じてくれないんだろ!俺だって信じられないよ!」

アズマ「おい!てめー!」

ユウキ「ひい!なんですか!」

アズマ「やるじゃねえか!見直したぜ!」

ユウキ「へ?」

アズマ「この前はグダグダ説教くさい事して悪かったな!てめえやっぱり強いじゃなかいオイ!コラ!」

周磨「とりあえずネガティブる必要はないんじゃない?普通に凄いと思うぜ」

藍「あたしは首吊る木君、かっこいいと思ったよ」ニコニコニコニコ

ユウキ「…嘘だ。こんなの絶対何かの陰謀だ。俺がこんなに褒められるワケがない!ましてや天野さんにそんな事言われるなんて…こんなの夢だ!うわーん!」バタン!ダダダダダダダダダ!!!

藍「どこかに行っちゃったよ」ニコーン?

五条「あいつ被害妄想激しいからww気にするなwwwいやー要は、あいつでも勝てるんだよww確かに敵は怖いし強いのかもしれないwwそれでも勝敗が分からないのがwwデュエルモンスターズの良い所でwww」


五条「結局のところだ。狙われる、奪われる、恐怖!って思ってると、より負けちゃうもんでしてwwとりあえず毅然としてりゃあいい感じwwそれに何もいきなり喧嘩を吹っかける必要はないww街でまた脅迫とか強奪しようとしてる奴らがいたら、そこに割って入っていけばいいさwwその内にそういう光景見て、周りの人たちも立ち向かう意志ってやつを持つさwww」

周磨「なるほど〜。でもガチで負けちゃったらどうするっすか?首吊る君じゃないけど、やっぱり負ける時は負けるし、カードとられたくないっすよ〜」

五条「その時は漏れがまたD-ホイールで救助するwww逃げるが勝ちww」

アズマ「ってむしろ、この拳で黙らせてやるぜコラ!」

周磨「リアニスト多いな…天野ちゃんは大丈夫なの?俺やアズマ、五条ッチは良いとして、天野ちゃんは流石に危険すぎない?」

五条「ちょww漏れもか弱いww」

アズマ「黙れヲタク野郎」

五条「デュフフフ!」

藍「大丈夫だよ。皆がいてくれるしさ。何て言ってもさ、たくさんの人とデュエル出来るんなら、それはとっても楽しみなんだ♪」ニコニコ

周磨「OK。でもまあ無茶しないような〜」

藍「うん。心配してくれてありがとう」ニコニコ

五条「www」

周磨「ちなみ他に声かけてる人はいるんっすか〜?」

五条「うむwww一人ねwwそいつにリーダーやってもらおうと思ってたんだけどwwwでもなんか連絡取れなくてww」

アズマ「誰だコラ!教えろオイ!」

五条「我らが、風紀と勉学と法の化身、原麗華いいんちょさww」


…同時刻、柿乃坂の喫茶店 赤い夢

原「…彼女の事。貴方はどう思いますか?」

連弾「あの金髪女か…ふむ、少なくとも、何らかの力を持っているだろう。明らかに常軌を越した現象が起きていた」

原「やはりそうですよね…彼女も私や吊木君と貴女の様な精霊をもっているのでしょうか?」

連弾「それは分りかねぬ。何も精霊だけが力ではないからな」

原「?そうなのですか?」

連弾「貴方は勉強をする割には無知だな」

原「う、分かってますよ!…だからこそ質問してるんですよ、知りたいからこそです」

連弾「成程、確かにそれは貴方の美徳だ。…失礼をした」

原「いいですよ、そんな改まって言わなくても…」

連弾「了解した。さて説明させて頂くと力についてだが…デュエリストの持つ特異な能力は多種多様に存在する。例えば…サイコデュエリストはご存知か?」

原「感情と呼応し、カードの力を実在化する能力者でしたっけ…十六夜アキ選手などが持っていたとされる能力ですね」

連弾「そうだ。そういった力もある。他には、千年アイテムの様な、なんらかの秘宝を所持する事で力を会得する者もいる…我々精霊よりもよほど強い力を持ってる物も存在するな」


原「精霊より強い力…!もしも悪用すれば!」

連弾「そうだな。危険な存在と言えよう…まあ、私の個人的印象としては、そこまでの悪意をあの女が孕んでいるとは思えない」

原「そうですね。なんでも疑ってかかるのはよくありません。私も彼女がそんな悪人に見えませんでしたし。やはり今日直接会って、お互いの素性をさらけ出す必要があると思います」

連弾「了解した…だが、街の状況が今悪くなっている事も忘れるな…できるだけ手早く、危険に遭わぬように会合をするべきだ」

原「分かってます。本当は風紀と法を乱す人たちを断罪したいとも思うのですが…流石に危険ですかね…」

連弾「貴女がやりたいと思うのならばすればいい。ただ、一人でやろうとするな…何かあった時どうしようもなくなる」

原「分かりました…あの…」

連弾「どうした?」


原「何かあってしまったら…助けて下さいね…?」


連弾「…了解した…もっとも貴女の事だから、敵の方が助けを求めるとは思うが」


原「し、失礼です!」

[PC/Firefox10]
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[2012/04/22(日) 16:35:08]
351.TPP
ID:5HotTSWJyy

…一時間後 カラオケ屋 「ジャイアン」に戻り…

ユウキ「さぁ!吸い込んでくれ!僕の心をォ!体も、もう何もかも!」

アズマ「熱き怒りの、嵐を抱いて、闘うために、飛び出せゲッター!!」 

周磨「大好きだ、君が大好きだ!僕は全力で走る!」

藍「黒ネコのタンゴ、タンゴ、タンゴ。僕の恋人は黒い猫〜」



五条「チミたちwwwいい加減歌うのやめれwwとりあえず活動するぜよwww」

周磨「原さんはいいんっすか?」

五条「とりあえずはwwwさっき説明したとおり、基本複数人でパトロールするよwwしばらくはそれだけでよしwwで、コイツだけは顔知られてるから、おとり的に使うwww」

ユウキ「ああ、どうしてこうなった…どうせこうなるとは思ってたけどさ…」

五条「ww狙うべきはwwその場で暴れて脅しかけてる奴らとww幹部格wwOKかいww?」

アズマ「応!!」

藍「OKだよ」ニコニコ

周磨「頑張るっすよ〜」

ユウキ「…鬱だ…」


12時38分 駅前にて…

襲撃を受けて街をたむろうデュエリスト達が消え、活気が失せてしまった駅前広場。そんな中、10人程度の集団が…

セーラ「さてさてさて、今日わ…bTとなった姫ちゃんの初陣式だぁ!皆はこの娘に従ってネo(*⌒O⌒)b 」

スカイエッジA「ういーっす」
スカイエッジB「はいはい!」
スカイエッジC「JKが上司とか…イイ!イィぜ!」
スカイエッジD「ガキの下かよ…まあいいけどよ」

姫子「張り切っていきますわ!」

セーラ「その調子その調子(^_-)=☆ うちらの本気みせたげよ!ああ!っていうかア〜折角だから記念写真撮ろ! 」

姫子「いいですわね!」

セーラ「じゃあじゃあ、うちカメラ持ってるからあ…って!ちょっと〜みんなあ!!」

スカイエッジE「?」

セーラ「こういう時わ〜男子が気を使って「撮りますよ」とか言わなきゃダメだしょお。もう〜」

スカイエッジF「す、すいません!」

セーラ「そんなんじゃ女子に嫌われちゃうぞ★はいこれカメラ。壊さないでねえ」

スカイエッジG「じゃあ撮りますよ…1+1は〜?」

セーラ 姫子「2〜〜〜〜〜」

パシャ!

セーラ「ありがとねえ。わ、超ウマい!まじウケるう(笑)」

姫子「いい記念になりましたね♪」







セーラ「さてー、ミッションの説明をしようかあ」

姫子「お願いしますわ」

セーラ「今日姫子ちゃんたちに襲ってもらうのわあ…「若松屋」って知ってる?」

姫子「街のカードショップですよね。あそこを狙うのですか?」

セーラ「そうなのよー。昨日うちらの攻撃でさあ、大抵のやつらはデュエル控え始めてるんだけどお、あのお店屋さんのデュエルスペースに相変わらずデュエルを続けるおバカさん達がいるのお。だからさ、姫子ちゃんにはあ、」
姫子「そこにいる決闘者たちを駆逐すればいいのですね?」

セーラ「そっ!姫子ちゃんのB・Fで、隠れてデュエルやってるような奴らをサ、バリバリのギタギタにしちゃってチョ」

姫子「分かりましたわ!…セキュリティの方は大丈夫なのでしょうか?」

セーラ「大丈夫よお。今日も元気に鮫ちゃん部隊が攪乱工作してくれてるから★安心して遊びに行ってらっしゃいい」

姫子「はい!セーラさん!行ってきますわ!」

姫子「さあ!みなさん!狩りの時間ですわよ!」

スカイエッジ手下一同「おう!!!」
……
歪「…行ったのか」

セーラ「!ちょっと〜あんた居たならさあ。隠れてないでよ。気持ち悪いなあ!」

歪「これは、失礼」

セーラ「で、あたし達はどうするのお?姫子ちゃんも鮫ちゃんも仕事してるのに、アンタもあたしもニートってさあ。「上の者」として恥ずかしくなーい?」

歪「ちゃんと指示するさ。俺たちは例の、「反逆者」、を探す」

セーラ「ああー。焔やbUを倒した上に、謎の意識不明までさせてる奴の事ねえー。ってかアイツらさあ、いい加減起きろって感じー。」

歪「これは、手ひどい…。焔が敗れた時に近くにいたメンバーがいうには、「反逆者」は2人組。焔に直接勝った方は、男子高生風のガキだ。もの凄い、根暗風らしい。もう1人は、フルフェイスのヘルメットをかぶっていたせいで正体が不明。ただ、結構声が高い、意味不明にキレられた、ボーガンを所持、バイクで逃走、などの情報がある」

セーラ「かなり危険じゃないい!それこそセキュリティ仕事しろって感じじゃないい!」」

歪「とりあえずは、根暗ガキを探すべきだ」

セーラ「ってか。高校生風って言うならあ。あんたの例の生徒ファイルで探せばいいんじゃない?顔も乗ってるんでしょお」

歪「それも、そうだな!そしたら直接顔を見てるメンバーを、呼んでくるか」

スカイエッジ2「昨日の襲撃者をこのファイルの写真の中から探すのですの?ちょっと待ってて欲しいのですの」

歪「頼んだよ」
セーラ「見つかるといいんだけどねえ」

歪「君も見るかな?3枚はコピーしたはずだ」

セーラ「あたしが見てどうするのよお」

歪「昨日俺が言った事。リストから実力の低くい癖に生意気にも価値あるカードを持つ生徒をチェックして、ターゲットにしてやろう、ってヤツの事だ」

セーラ「ああーそうだった!てへぺロォ〜」

歪「それは、無いな」

セーラ「ひどい〜。まあいいや見せて」

歪「ああ…あら?」

セーラ「?」

歪「…3枚印刷してたと思ったのだが、2枚分しかなかった。なくしたかも、しれん。まあいい。ほれ」
セーラ「はいはい…お!この子イケメン!ねえねえこの子デュエルってえ、バリバリに勝っちゃってえ、さらってえ、あたし専属の執事にしてもいい〜?」

歪「あーこいつか。こいつは…いや、やめた方がいい。やたら屈強な不良とつるんでいるから、さらうなんてしたら、リアルファイト必至だ」

セーラ「えーだったらそれこそ臥龍君とか使って応戦すればいいいんじゃないい?リアルファイターのガチンコ勝負的な」
歪「おい、俺たちは、あくまでデュエルのチームだ。暴力も悪徳も虐奪も、全てはデュエルに沿ってだ…リアルファイトなんて下賤な闘いを前提に動くな」

セーラ「ああーもうハイハイ。分かってますよお〜…!この子なんて弱そうじゃない!しかも所持カードは…!これまた珍しいんじゃない!」

歪「む?どの生徒だ?」
セーラ「ええと、J組の、五条…なんて読むんだろ、この名前?」
歪「!そいつはダメだ!」
セーラ「ええーなんでえ?」

歪「そいつはここいらではかなりの名家の生まれで。確か、神社兼、神移師の子息…そいつに手を出すと、家の方から余計な恨みを買う。そのリスクは高すぎる。セキュリティなんかよりよほど危険だ」

セーラ「ちぇえ!せっかくいいカード持ってたのになあ!ッチ!」
歪「まあまあ、他にもカモいっぱいいるさ」

スカイエッジ2「!歪さん!見つかったのですの!」
歪「お!本当かい!」
スカイエッジ2「はい!J組の…こいつです!」
歪「こいつは!確かに根暗そうな!」
セーラ「え、どれどれ…うわあ何このへタレ」
歪「吊木遊気。デッキはスクラップ・モンスター、実力は中の上ってところか」
セーラ「そいつが襲撃者なの?」
歪「む…!こいつの所持レアカードは!機皇帝ワイゼルだ!」

セーラ「あらまあ!凄いレア!空也さんも欲しがりそうなカードだねえ!」

歪「しかも以前うちの見習いレベルの中学生の子が、邪魔された云々って言ってた件も、巨大ロボットマシンを見たとか言っている。ワイゼルのカードをD-パットの応用で立体映像化したのかもしれない」
セーラ「こいつが、うちらのメンバーを荒らしてた、「襲撃者」…!?」

歪「とりあえずは、こいつが仮に襲撃者なら、街で今日も俺らをつぶそうと、たむろっているはずだあ。部下たちに連絡したら、俺たちも、探すぞ」

セーラ「フフ、あたし達に喧嘩を売ったからにはあ、覚悟して待っててねえ的な感じで?探しますかあ」

…5分後 本屋「モロヘイ屋」にて

五条「おお!やっぱり週刊デュエリストも、ジャンプコミックスも発売日だった!買ってくるわ!」

アズマ「おい待てコラ!パトロールするって言ったのはテメーだろゴラァ!何でさっそくサボってだよオイ!」

五条「ちょwwwノリノリww真w面w目wだwなw」

アズマ「当たり前だ!俺の住む街に俺以外が暴れるのは許さねえぜ!」

五条「どうしようwwwツンデレの仄かなカホリがwwww」

アズマ「ウゼえな!クソ!何でテメーとペアなんだよ!胸糞悪いぜ!」

五条「ひwどwいwww漏れって傷つきやすいガラスの少年ハートwww…口ずさむメロディが思い出させてくれる♪」

アズマ「思い出したかの様に歌ってんじゃねぞコラ!他の買い物客の迷惑考えろオイ!」

五条「はいはいww」
アズマ「気に食わないぜ…ってか、この反逆組の頭は結局誰なんだよ!テメーが頭なら、俺は抜けるぜ!」

五条「ダイジョブww漏れはやらねww漏れさんは結構忙しいのよww残りのGWは家の事あるしwww」

アズマ「家の事だあ!?」

五条「いやさwwうちって一族の系譜、皆「神移師」wwwだから漏れも修行なんでっせwwwうwはw修行とかカッコヨスwww」

アズマ「…そりゃしょうがねえな」

五条「優しいッスねww」

アズマ「ウゼえ!ってかよ!テメーみたいなチビで声変わりも終えてねえクソヲタク野郎が「神移師」になれんのかよオイ!」

五条「www声は関係ねえでゴザルwwまあ実際その辺オリーブな実情でしてwwwいやーやっぱり、お堅いお仕事ですからねwww昔からの家訓が「祭具を毎日清掃しろ」とか「仕事は夫のもので、妻はただ支えろ」とかwww結構堅い所は堅いんですよねwww漏れの世代で多少は緩くはなるろうけど…メンドクセ―www」

アズマ「めんどくささの問題かよコラ!なめてんじゃねえぜ!」

五条「分かってますよwwはwいwはwい」

五条「いやまあそういう事情もあるんでwwリーダー役はまあテキトーに決めればいいんじゃないwww」

アズマ「適当だなオイ」

五条「それよりもwwジョジョ読むんだ漏れはww新刊買わせろwww」

アズマ「クソ…まあいいがよ!今度4部貸せよオイ!」

五条「ちょwwwいつの間にジョジョラーにwww」

アズマ「入学式の時テメーが妙なコスプレしたけどよ!その時にやたらテメーや周りが「承太郎」「承太郎」騒いでたから気になっちゃったじゃないかオイコラァ!どうしてくれんだよオイ!」

五条「wwwいやはやwwwまた一人布教してしまってたぜwww嬉しいwww「ようこそ、ジョジョラーの世界へ」」

アズマ「あ?世界(ザ・ワールド)?DIOそんなこと言ってねえぞコラ!」

五条「違wうw7部のキャラのセリフだよwwそんな事も知らねえのかks、と、ニwワwカをwニwワwカwをw煽ってみたりwww」

アズマ「うぜえええええええええええええええええええええええ!」

五条「まあまあそしたら明日持ってくるよww4部はいいぜww君と周磨みたいな不良が主人公だぜww…!アレ見てくんシャイ!」

アズマ「あ!?」

スカイエッジ28「おいおい、そこの兄ちゃん!「週刊デュエリスト」買ったんだ〜いいねえ」

男の子「な、なんだよ!何か問題ありますか?」

スカイエッジ29「なあなあ。今週の号って確か、特製の限定カード付録についてたよねえ^^確か…「No106」だっけ?僕たちもすっごく欲しいな…なんてねええええええ」

男の子「ひいいいいいい!」

スカイエッジ28「ってわけでさ、俺たちのお願いをさ聞いてくれないかな〜その路地裏でじっくりさあ」
スカイエッジ29「君と出会えてよかったなああああああ^^」

男の子「さdじゃsjdぱsjdぱs」

アズマ「…こうなる事をテメーは予測して本屋にいたのか?オイ?」

五条「ちょっとだけwww週刊デュエリストの付録カードはなかなか再録されないしねwwwまあでもぶっちゃけそれ以上にジョジョリオン3巻が欲しかったwww」

アズマ「ッチ、一々ムカつくなオイ!まあいいや、アイツら吹っ飛ばしに行くぞゴラああああ!!」

五条「先行っててww漏れマンガ買ったら行くわwww」

アズマ「てめええええええ!行くぞゴラァ!」

…同時刻 学校へと続く商店街…

藍「でね、首吊る木君はそこで、「アトミック・スクラップ・ドラゴン」を召喚したんだって!凄いでしょ!」ニコニコ

周磨「おお!アトミック・スクラップ・ドラゴンっすか!あの浪漫カードの!凄いッスね〜」

藍「でねでね、その効果で墓地の「ヴォルカニック・カウンター」をデッキに戻して、策を打ち破ったんだって!」ニコニコ

周磨「効果でデッキに…あ、なるほど!それで相手の策に勝てたんッスね!」

藍「うん♪」ニコニコ

周磨「首吊る君カッコいいじゃないっすか…!!!」

ユウキ「(-_-;)」

周磨「え、ごめん、何でその顔!?」

…いや、天野さんに褒められて嬉しくないワケがない。むしろ、幸せすぎる…が、ただ!ただ!ただ!

…仲良く横になって歩く天野さんと周磨の光景があまりに、イケメン&美少女で…絵になって… 悔しい!悔しい!悔しい!
しかも周磨のヤツ!「相手の言う事をただ聞き、反復する」とかいう女子ウケテク(雑誌に書いてあった)を自然にしている!…どうせイケメンはイケメンなんだ…ッ!

ワイド(モーメントも全力で逆回転しだす醜い感情だと判断します。リラックスを推奨します)

…そうだな…スーハ―、スーハ―、スーハ―…

周磨(首吊る君って何か残念臭がするんっすよね〜)

はぁ・・・どうもテンションが上がらない。・・・ん?

見覚えのある緑髪の女の子が、脇道から合流して、俺らより少し前歩いている・・・あれは十中八九・・・

藍「あれー。原さんー。」

原「はい?」クルッ

振り返った女の子はやっぱり委員長だった。ってかいいんちょ、休日でも制服。ぶれないな。

原「あら。こんにちは!天野さんに吊木君に…隣のクラスの車田君?ですよね。こんな所でお会いできて光栄です」

周磨「ちわっす」

藍「こんにちわ」ニコッ

ユウキ「どうも」

原「皆さんは何をしているんですか?今この街の治安は良くないので、ブラブラとしているのは宜しくないですよ」メガネピカッ

周磨「だからこそ何っすよ〜」

藍「あたし達でね。パトロールをしてるの」ニコッ

ユウキ「勿論、危険にならない程度で。ちょっとしたレベルだよ」

原「成程。それは良い行いですね。どうやら不純異性交流では無いようで安心しました」メガネピカッ

周磨「いやいやどうだろ〜。ここで原いいんちょも参加して、ダブルデートって方向性は」

原「ありません。不愉快です」メガネピカッ

周磨「ですよね〜」

藍「原さんこそ一人で何してるの?危ないよ?」ニコーン?

原「人探しをしてます」

周磨「人探し?」

原「はい。昨日サウス校からの留学生をクラス代表として迎いに言ったのですが、細かい説明をする前にどこかに行ってしまって…今日もその子の宿泊している学生寮まで行ったのですが、既に外出してるようなので、探し回ってるのです」

周磨「ずいぶんフリーダムな留学生ッスね〜。そういや原さん、うちのクラスの委員長と前にデュエルしてたッスね。あの時の取りあってた子か〜」

ユウキ「探すアテはあるの?」

原「そうですね…その留学生の子は相当デュエル熱心なので、デュエルが出来る環境にいるかと思います。だからこそ余計にトラブルに巻き込まれないか心配なのですが…」

藍「だったらさ、あたし達と一緒に行かないかな?」

周磨「それは良いッスね!俺たちもデュエルスペースのある店や場所を中心にパトロールするんで、行く場所は被るハズっすよ」

原「確かにそうですね…そうしたら御一緒させて頂きます。パトロールにも興味ありますし」

周磨「よっしゃ!」

原「あと、すいません。ちょっとだけ吊木君と話したい事があるのですがいいですか?二人で相談したい事がありまして」 …俺ェ?まあ確かにこっちも昨日の事を説明しなきゃとは思ってたけど…何だろ、どうせまた妙な問題提示されるのかな…

周磨「おいおいまさかの「二人だけの世界のお話」っすか…。首吊るさんよォ〜、仮に酔った勢いだったとしてもちゃんとね、「責任」とりなよ。男なんッスから〜」にやにや

ユウキ「それは無い!」

原「ハレンチな! は…犯罪です!セキュリティを呼びます!」

藍「もう、周磨君たっら、そんな事言って。原さんと首吊る木君が困ってるでしょ」ニコニコニコニコ

!? おい周磨! お前何気に下の名前で、呼ばれてるだと!おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

周磨「そうっすね。じゃあまあ後は若い二人に任せて、俺たち二人は先に行ってますか、天野ッチ」にやにや

藍「そうだね。そしたら先に「若松屋」に行ってるから。後から来てね?」ニコニコニコニコニコニコ周磨「ゆっくりでいいっすよ〜」にやにやにやにやにやにや

ユウキ「ちょ、マジで誤解!待ってくれえええええ!天野さんんんんんんッ!」

うう…なんだよ、完全に「二人の世界」はあっちの方が形成してるんじゃないかよ!大体俺が「責任」云々なんて、そもそも原さんとそんな事するワケない!そもそもそんな度胸ない!
ってか天野さん随分やり取りが軽くなったなカワイイ!でもどうせイケメンが持っていくんだよね、チクショ―ォ!しかももうこれでどうせまた変な弄れのネタが増えて、周磨から五条へ伝わって、あいつにまでヘラヘラ笑われるんだ!あああああああ

連弾(おい少年。ごちゃごちゃと葛藤してるんじゃない。醜いぞ)

ワイド(肯定です。マスター、限りなく醜いと判断します)

原「吊木君のお気持ちは察しますが、あまりに過剰な反応は私に対しても失礼ですよ?」

ユウキ「…はい、その通りです」

ユウキ「…つまり、その留学生の子は精霊にも似た力を持っているの?」

原「はい。確かに彼女はまるで階段を降りるかのように、宙を移動してました。もっとも、その後詳細を聞く前にどこかに行ってしまったのですが…」

連弾(特別な悪意は感じられなかったが、何者であるかは把握すべきだ)

ワイド(肯定です。協力すべきだとマスターに提案します)

ユウキ「分かってるよ。手伝うって」

「第三の能力者」か。何だろ、スゲェかっこいいな。言葉面的に…あー、違う、第三はそいつじゃないや…

ユウキ「そうだ、俺からも報告ある。昨日、その留学生とは別に、カードの精霊の気配を感じた!」

原「本当ですか!?」

連弾(どんなヤツだったか解るか?少年?)

ユウキ「それは分からない…直接見てないんだ」

ワイド(私のレコードによりますと、先日の正午時頃、柿の木公園のライディングデュエル専用道路にて精霊の持つ気配が強く観測されました。属性は「闇」。明確な「悪意」を持っています)

原「悪意ですか…」

ユウキ「あー、まぁ、直接的に俺らが何かされたワケでは無いけどね。ただ何かスカイエッジの人達が、いきなりブっ飛んで倒れたり、ラリったりし始めてたから・・・たぶんその精霊の力だと思う」

ワイド(ーーー)

連弾(錯乱状態に衝撃波と言ったところか・・・躊躇の余地なしだな。おい人形。少々、凶悪・邪悪・害悪な「意思」の様だな。どうするつもりだ?)

ワイド(ーーー)

ユウキ「ワイド?」

嫌な沈黙だな…機械的にフリーズでもしたのか?

ブーン

何かの決意を込めたかの音は鳴り、機械音声が流れ始める。

ワイド(その精霊が、「悪」であるならば。私の全機能を活用してでも、その「悪」を「排除」します。機皇帝の名にかけて)

ユウキ「ど、どうした!?、そこまでガチにならなくても、」

連弾(「排除」か…は!やはり、お前は役割に従順な「人形」だな。精霊界で聞いた話は本当の様だな)

ワイド(いけませんか?私はその為に生まれたのです。そのコンセプト、デザイン、目的、は絶対です)

連弾(そこが「人形」だと指摘しているのだ)

ワイド(肯定です。私は人形で構いません)

ワイド(先程から貴方は何を目的に問うているのでしょうか。不明です)

連弾(いや…哀しい物と思っただけさ。人形の皇帝よ)

ワイド(否定です悲しくなどありません。私は戦闘用AIであり、機械でしかありません。感情もありません)

ユウキ「おいおいおーい!何の話だよ!それに何でそんなムキになってるんだよ!」

ワイド(否定です。ムキになどなっていません。私は機械です)

ユウキ「その反応が既にムキなの!」

原「貴方も何でそんなに挑発をしているんですか!喧嘩は良くありません!」

連弾(私は真を言っただけだ!)

原「そんな事知りません!私はそんな口の悪く、人を不快にさせる精霊のマスターになった覚えはありません!もう知りません!」すたすたすたすた!

連弾(な、待ってくれ!貴女と離れすぎると、現界出来なくなる!…ふゥ…先に行ってるぞ、少年!)タッタッタッ!

…取り残された、俺と自称機械の精霊さん
…うわー何だこれ…気まずいなあーおいー。

ユウキ「…ワイド?大丈夫か?」

ワイド(===肯定です。失礼しました、マスター)

ユウキ「ならいいけど…ならいっか」

ワイド(肯定です。いいのです。私たちも原様及び、天野様、車田様と合流しましょう)

ユウキ「おう」

…「底」ってか、素性が分からないのは天野さんだけの話じゃないか…
そういえば前は五条もそうだったな…
どうせいずれは互いの「底」なんて知れるんだろうけど。この妙な精霊の事も知っていかないとな…そうしよう。


周磨「ふー、マジであの二人は何の話をしてるんっすかね〜」

藍「なんだろ…「検索したらいけない言葉」についてとかかな?」ニコーン?

周磨「ぜってえ無ェッス!!!何でそれっすか!」

藍「なんとなく〜」にこにこ

周磨(あれーこの娘こんなノリだったけ〜)

藍「ん!周磨君!カードショップなんだか人が凄い集まってるよ!」ニコニコ!!

周磨「お!本当ッスね!…って事はスカイエッジのやつらが荒らしてるのかね〜」

藍「首吊る木君達待つ?」ニコーン?

周磨「いや〜、先に店入って状況確認だけしとこう」

藍「分かった!」ニコ!


…店内…ザワ… ザワ…                ザワ…      ザワ…                      ザワ…         ザワ…

周磨「うお〜何だこのノリ!?人が妙にいるな」

藍「奥の方のデュエルスペースに特に集中してるね」にこにこ

周磨「スカイエッジがいるのか…いつでも連絡出来る様に…ん?」

???「Lastデス!「コアキメイル・ガーディアン」attack!」

対戦相手6「ッ!」

???「THE・LOOK!!!」

対戦相手6「クウウウウウウウウウウウ!」

対戦相手6ライフ 1200-1900=-700

WIN-???

「おおおおおおおおおおおおおお!」

「決まったああああああああああ!」

???「Hey!Niceデュエルダッタネ!」

対戦相手6「むう…悔しいが…楽しかったぜ!」

周磨「おお!金髪の外人の姉ちゃんが勝ったッス!しかも…(視線チラッ)アメリカンサイズ!」

藍「「コアキメイル」使いなのかな…岩石族使い?」ニコーン?

周磨「この妙なザワザワも、あの姉ちゃんがいたからか…是非ともお近づきになりたいッスねェ!ちょっと行ってくる!天野ッチ!」

藍「じゃああたしは首吊る木君達待ってる!」ニコ!

周磨「ねえねえ!そこ金髪のおねえちゃん!俺ともデュエルしないっすか〜!?」
???「Oh!New Challengerサンネ!Ok!」

周磨「オッケーっすよ!俺の名前は車田周磨!そこんとこヨロシクっす!」

???「SYUMA…漢字デハ、ドンナ字デスか?」

周磨「漢字?…「周り」を「磨く」だけっすけど、外人さんに漢字と分かるんっすか〜?」

???「磨く…to shine!! You are ShainingBoy!」

ShainingBoy「セイグリッドでも使いそうな名前ッスね!!」

???「Hey!ShainingBoy! 確カ日本デハ武将ハ、デュエル前And合戦前ハ、Nameヲ気高ク挙ゲルル、聞マシタ」

ShainingBoy「いつの時代!?ってかデュエル前のあいさつ、自己紹介はマナーっすよ!」

???「So、MeノNameモ高ラカニ宣言シマス…My name is…!!!」


…原「あら、吊木君。意外と追いつくのが早かったですね」

ユウキ「っひ、っひ、ふー。っひ、っひ、ふー…最近走ってばっかりいる気がする…」

原「お疲れ様です…それと、先程の「彼」の件はすいませんでした。後でよく注意をしておきます」

ユウキ「あー、別に、いいよ。「あいつ」も冷静じゃなかったし…お互い妙な精霊を持っちゃったな…」

原「同感です」

ユウキ「そういえば、さっき言っていた留学生さんってなんっていう名前なの?」

原「そういえば言っていませんでしたね。彼女の名前は…」

「ジニ―・クロコダイル・クック」

ジニ―「uncleカラ頂イタ、 cute デ cool ナNameデスヨ!!…ヨロシク!」

周磨 ユウキ 「クロコダイル・クック?」

ユウキ「…あれどっかで聞いた事あるような…?」

原「あって当然です!彼女の叔父さんは、著名なプロデュエリストであると同時に、地質学の偉大な研究者である、」

ジニ―「ジム・クロコダイル・クック。Meノ、Uncleナンデスヨ!」

周磨「…ッ!って事は!まさかそのデッキは!」

ジニ―「Yes! Uncle カード! Many Many in シテルヨ。So You デュエル スルのは。プロデュエリスト ノ World 其ノ物!」

周磨「すげえ!じゃあ元プロと闘えるようなもんじゃないっすか!これに勝てたら、かなり俺、かっけえッスね!」

ジニ―「YES!But,Me、滅茶苦茶強イデスヨー」

周磨「だからこそ!良いんじゃないっすか!」

ジニー「OK!OK!デハ…」

周磨「行くッスよ〜!」

ジニ― 周磨 「デュエル!!!」

「Wild Rock Shooter!!!」ジニ― VS 周磨「ドラゴン&ドラゴン」



藍「あ!原さんに吊木君!見つけたよ!」ニコッ!

ユウキ「天野さん!」

原「わざわざ迎いに来てくれたのですか」

藍「うん♪」ニコ♪

原「お店の方はどうなってましたか?」

藍「原さんの言っていた留学生っぽい子がいたよー」ニコー

ユウキ「本当にデュエル好きっぽいな…周磨は?」
藍「さっそく留学生さんに声をかけてたー」ニコ―

ユウキ「手が早ッ」

原「でもとりあえず合流できそうで良かったです。カードショップへ行きましょう」

姫子「いいえ!アナタたちはそこまでたどり着けないわ!」

ユウキ「!?いつの間にか囲まれてる!スカイエッジ!?」

原「待って…貴女、隣のクラスの委員の!」

姫子「ええ、そうよ。アナタに小汚いフルバーンをされて負けた姫子様よ…いい機会だわ!アンタたち!このメガネ女と根暗野郎!あと何か知らないけどその女もデュエルで倒していまいなさい!」

スカイエッジ一同「了解!!!我ら力の代行者!弱き挫き!強きを欲する!」

ユウキ「ック!どうせパトロールなんてしてたらこんな目に遭うとは思ってたよ!天野さん!俺がせめて囮になってるから今のうちに逃げt」

藍「愚かな埋葬でウォルフをデッキから墓地へ送り、特殊召喚!そして生け贄にしてライトロード・エンジェル ケルビムをアドバンス召喚!効果でアナタのピラミットタートルと伏せカードを破壊!そしてダイレクトアタック!!」

スカイエッジ19「ぐわあああああああああああ!」

ユウキ「ノリノリでデュエルってる!?」

原「拷問部屋×2+昼夜の大火事×3!」

スカイエッジ15「1ターンキルうううううううううう!!!」

ユウキ「ッげ!こっちもノリノリだし、負ける気配ない!」

スカイエッジ14「おい小僧!構えな!」

ユウキ「グええ!こっちに気づいたか!怖い!怖い!怖い!…でもやるしかない!天野さんもいるし!」

ユウキ「デュエル!&ドロー!」

ユウキ手札 スクラップゴーレム スクラップスコール×2 愚かな埋葬 強制脱出装置 機皇帝ワイゼル∞
 
ユウキ「事故たあああああああああああああ!!!」

ワイド(エースカードとか言っておきながら「私」を事故要因に勘定しましたね)

スカイエッジ14「へへへ!ダーク・グレファー召喚、効果で手札から終末の騎士捨てて、デッキからネクロガードナー捨てて、愚かな埋葬でもういっちょネクロガードナー捨てて!!(墓地チラ)…ボチヤミサンタイ、ダークアームドドラゴン!!」

ユウキ「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」



ジニ―「イキマスヨ・・・ドロー!」

ジニ―「GO!コアキメイル・ガーディアン!!!」

コアキメイル・ガーディアン
効果モンスター 星4/地属性/岩石族/攻1900/守1200 このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、手札の岩石族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。効果モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。

周磨「岩石族!これまた渋いっすね」

ジニ―「…渋イ?SHI☆BU☆I?What do you mean?」

周磨「えーと「渋い」は英語で…あれっすよ!クー―――――――――――ウル!みたいノリっす!」

ジニ―「Oh!Yes! Me and uncle ノ Rock Monster ハ Powerfulデスヨ!」

ジニ―「And…カード ヲ 一枚 Set シテ turn end!! コアキメイル・ガーディアン ノ 効果発動! 手札ノRock Monsterヲ 見セテ 破壊ヲ回避! …LOOK!」

ッ!! 「コアキメイル・サンドマン」

周磨「俺のターン…ドロー!」

周磨(ガーディアンにサンドマン…パワーとメタ性を持ってこっちを縛りにくる感じっすかねー…でも!)

周磨「パワフル!そんなのは俺のモンスターの前ではまだまだっすよ!」

周磨「アレキサンドライドラゴンを召喚!」
アレキサンドライドラゴン 通常モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻2000/守 100 アレキサンドライトのウロコを持った、非常に珍しいドラゴン。その美しいウロコは古の王の名を冠し、神秘の象徴とされる。――それを手にした者は大いなる幸運を既につかんでいることに気づいていない。

周磨「バトル!アレキサンドライドラゴンでコアキメイル・ガーディアンを攻撃!」

アレキサンドライドラゴン 攻撃力2000 VS コアキメイル・ガーディアン 攻撃力1900 コアキメイル・ガーディアン→墓地へ ジニ―ライフ 4000-100=3900   ジニ―「Good! Simple ニ Powerful!BESTヨネ!」

周磨「カードを一枚伏せてターンエンドっす!シンプルに押し通すっすよ!」

ジニ―「OK! Come on!」


ジニ―「ドロー!」

ジニ―「リバースカード Open! 「岩投げアタック」!!!500ポイント ノ ダメージ デスヨ!」

岩投げアタック 通常罠
自分のデッキから岩石族モンスター1体を選択して墓地へ送る。相手ライフに500ポイントダメージを与える。その後デッキをシャッフルする。

ジニ―「デッキ ノ 「コアキメイル・ウォール」 ヲ 墓地 ヘ shoot!!!」

ひゅーん。 ポイ! ポイ! ポイ! ポイ! ポイ!

周磨「いててててててて!あれ何かヴィジョンの癖に妙に痛い!」

周磨ライフ4000-500=3500

周磨「岩石族用の愚かな埋葬+1/8のバーンっすか…それにしても渋いっすね!クー――ウル!」

ジニー「HAHAHA!!ココカラガ Me ノ 真骨頂!」

ジニー「手札 カラ 「ブロック・ゴーレム」!GO!」

ブロック・ゴーレム 効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1000/守1500 自分の墓地のモンスターが地属性のみの場合、このカードをリリースして発動できる。自分の墓地から「ブロック・ゴーレム」以外の岩石族・レベル4以下のモンスター2体を選択して特殊召喚する。このターンこの効果で特殊召喚したモンスターは、フィールド上で発動する効果を発動できない。

ジニー「ブロック・ゴーレム ノ 効果発動! 自ラ ヲ Crash! 墓地ノ コアキメイル ヲ 二体 蘇生スルヨ!」 ブロック・ゴーレム→墓地へ

コアキメイル・ウォ―ル&コアキメイル・ガーディアン→蘇生
周磨「!☆4が二体っすか!」
ジニー「YES! Lets Party!!!」

ジニー「[friend&friend!!! Heart to Heart!!!」


☆4×☆4…ランク4!!! 

ジニー「GO!!!  LooK The Friendship!!!「ジェムナイト・パール」!!!」

ジェムナイト・パール エクシーズモンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻2600/守1900レベル4モンスター×2

周磨「エクシーズモンスター!?」

ジニー「サア!信ジテマスヨ!パール!!Attackデス!!」

ジェムナイトパールのヴィジョン「フー、はああああ!!!!」

周磨「!?そうはさせないっす!リバースカードオープン!「サンダー・ブレイク」!手札のカード一枚をコストにして、パールを破壊!」

ジニー「What!?」

カッ!

パールのヴィジョン「ウォおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ジニー「Ah!!パール!」

周磨「良し!」

周磨手札 ミンゲイドラゴン→墓地へ ジェムナイトパール→破壊 墓地へ

周磨(よし!しかもミンゲイドラゴンを上手く墓地に送れたッ!戦線維持の予備も確保できたッス…!)

ジニー「…ニ枚Setシテ Turn End!」

周磨「俺のターンッス!…!!」

周磨(このカードは…「青氷の白夜龍」! 渡りに船ッた!)
周磨「「仮面竜」召喚!二体でダイレクトアタック!」

ジニー「NO!!!リバースカードオープン!「聖なるバリア・ミラーフォース」デス!」

周磨「ッ!そう簡単にはいかないっすよね!」

アレキサンドライドラゴン&仮面竜 → 墓地ヘ

ジニー「Yes!」

周磨「まだっす!トラップカード発動!「リビングデッドの呼び声」!アレキサンドライドラゴンを蘇生!」

ジニー「!!!」

周磨「もう一度っすよこらああ!!アレキサンドライドラゴンでダイレクトアタック!」

ジニー「OHHHHHHHHHHHHHH!」

ジニーライフ 3900-2000=1900

周磨「そして一枚カードを伏せて、ターンエンドっす!」

ジニー「HAHAHA!コレハ悔ヤシイデスヨ!ダカラ逆転スルヨ!」

ジニー「ドロー!…!Hey!!!  Me ノ 切リ札Pt. 1!行クヨ! ShiningBoy!!」

周磨「来るなら来いッス!!!(アレキサンドがやられても、まだ墓地のミンゲイと手札の白夜がいる限り、立て直しは十分出来る…どんと来い!)

ジニー「手札ヨリ…マジックカード発動!」

ジニー「化石融合 化石融合−フォッシル・フュージョン!」

周磨「ふぉしるふゅーじょん!?何っすかそれ!」

ジニ―「My uncle  最大最愛 ノ マジック!其ノ 効果ハ…」

ジニー「自分ノ墓地 ノ 岩石族&相手ノ墓地 ノ モンスター ヲ 融合スルデスヨ!」

周磨「なんだと!」

化石融合−フォッシル・フュージョン 通常魔法
自分及び相手の墓地から、融合モンスターカードによって
決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、「化石」と名のついた融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

ジニー「MEノ墓地ニ埋レル「ブロック・ゴーレム」トYouノ墓地ニ眠ル「ミンゲイドラゴン」ヲ!フュージョン しますよー!」

ジニー「History×History!GO!」

互いの墓地から、地鳴り、共鳴、脈動!

黄色の光と共に、埋もれし者が姿現す!


ジニー「GO!新生代化石騎士 スカルポーン!!!」

太古の騎士が眠りから目覚める!

新生代化石騎士 スカルポーン
融合モンスター星4/地属性/岩石族/攻2000/守800 自分の墓地の岩石族モンスター+相手の墓地のレベル4以下のモンスター このカードは「化石融合−フォッシル・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。

周磨「お互いの墓地のカードで融合召喚だと〜!インチキカードもいい加減にしやがるっす!」
ジニー「HAHAHA!「ヴァーユ」 モ 「高等紋章術」 モ 在ルンダヨ!ダカラKONAMI!早クOCG化ヲ御願イ シマス!」

周磨「誰に言ってるんっすか〜!」

周磨(でも出てきたのは攻撃力2000のただのモンスター…案外大したことないじゃないっすか…?あれ、素材モンスターってこの場合どうなる…!?)

周磨「あああああああああああ!」

ミンゲイドラゴン→除外 ブロックゴーレム→除外

周磨「俺のミンゲイが!」

ジニー「Yes!墓地発動のメタデスヨ」

ジニー「But…YOU ニ ミンゲイドラゴン ノ 発動スル機会 ハ ドッチニシテモ 無カッタデスヨ!」

ジニー「トラップ発動!「化石岩の解放」!!ブロックゴーレム ヲ 帰還スルヨ!」

化石岩の解放 永続罠
ゲームから除外されている自分の岩石族モンスター1体を選択して特殊召喚する。このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

周磨「ゲっ!」

ジニー「さくさくイキマスヨ!!ブロックゴーレム ヲ 再ビ 分解シテ 墓地ノ コアキメイル×2 ヲ 蘇生!」

ブロック・ゴーレム→墓地へ
コアキメイル・ウォ―ル&コアキメイル・ガーディアン→蘇生

周磨「〜!パターン入ったっス!」

ジニー「テーレッテーテーレッテーテーレッテーデーンデーンデーン♪ 命ハ投ゲ捨テルモノデス(キリッ) attack!!スカルポーン デ アレキサンドライドラゴン ヘ GO!」

周磨「リバースカード!収縮!相討ちなんてさせないっす!」

ジニー「NO!神の宣告!発動サセナイデス!」

周磨「うげえええ!ガチ過ぎるッス!」

ジニー「Me ノ デッキ ハ Power&Meta!! In シテ 当然デス!」

ジニーライフ 1900-950=950

スカルポーン&アレキサンドライドラゴン 相討ち 墓地へ

ジニー「サア 邪魔者 ハ 消エマシタ! コアキメイル・ウォ―ル&コアキメイル・ガーディアン!トドメデスヨ!」

周磨「あーりゃーま!!!」

コアキメイル・ウォ―ル&コアキメイル・ガーディアン 1900×2=3800 3500−3800=-300
Win ジニー − Lose 周磨

ジニー「HEY!楽シイ デュエル ダッタデスヨ!」

周磨「う〜ん…っていうより…悔しいいいいいッス!リベンジ希望ッスよこら〜!」

ジニー「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

周磨「ってかそうだ!君ってサウス校からの留学生っすよね?さっき委員長…じゃなくって、原さんっていう女の子が探してたっすよ〜」

ジニー「OH!ソウデスカ!HARAサン ノ 所在 ハ 分カリマスカ?」

周磨「え〜と多分こっちに向かっt」

BIBIIBIBIBIBIIIBIBIBIBIIBIBIBIBIBIBIBIBIBIBIBIBIBI!!!!

ジニー「SIREN !?」
周磨「防犯ベルっすかね〜。何が起きたのだか分からないっすけど、妙に外が騒がしくなってるっす」

ジニー「OK!! Go!! シマスヨ!」

周磨「ちょ野次馬ッ過ぎっすよって、しばらく中にいた方がいいっていいって!君は来たばかりだから知らないだろうっすけど、今、不良カード集団が幅を利かせてて、危ないッスから!!」

ジニー「OH! Card street gangデスカ!デシタラツマリ。 デュエル シテクレル 人。Many Many 居ルンデスネ!! 益々「Go」デスヨ!!」

周磨「あああもう!危ないんだって!女の子がそんな所行ったら何があるか分からないっすよ!囲まれて、負けて、「クリムゾン」しちゃったらどうするんっすか!」

ジニー「「悔シイ、デモ、感ジチャウ」デスネ」

周磨「何でネタが通じちゃうんっすか!」

ジニー「ショウガナイナー。ソシタラ…」

ジニー「押シ通シマスヨ」

カッ!!!

周磨「な、なんだ!?右眼が…光り出したッ!?」

ジニー「HEHEHE!魔法カード発動!」

ジニー「洗脳―ブレインコントロール!!」

ぴるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

周磨「なあ!?何だこの衝撃は…何だって…うっ!!」

周磨「体が…動かない…ッ!」

ジニー「ライフヲ持ッテ命ズル。着イテ来テ ShainingBoy…Go スルヨ!」タッ!

周磨「…悔しい、でも、(洗脳命令が頭に)感じちゃう…ッ!」タッ


5分後…

ザワ… ザワ… ザワ… ザワ…

周磨「騒がしいのはここっぽいっすね〜…痛!まだ頭に衝撃がッ!」

ジニー「Sorryデスヨー」

周磨「謝る気薄ッ!…ってかなんなんすか君は?カード効果の実現化って…[青]サイコデュエリスト[青]とか?」

ジニー「違ウデスヨー。Me ノ コノ 力 ハ…!?OH!LOOK!!」

周磨「信号の向こうっすか…ッ!あれは原いいんちょ! 誰かとデュエルしてる?」

原「はあはあ…」

姫子「…ック!早く負けなさいよ!この乳無しメガネ!」

原「!アナタという人は・・・絶対に許しません!魔法カード!「昼夜の大火事」!焼かれなさい!」

姫子「きゃああああああああああああああ!!」

周磨「やった!いいんちょが勝った!」

藍「ううん。まだなんだよ」ニコ―ン

周磨「天野っち!どういう事っすか!」

藍「周磨君がいない間に、「スカイエッジ」の人たちが来たの!」ニコニコ<>

藍「でね。12人のスカイエッジの中の内、原さんが8人を速攻で倒してね。あのリーダーの女の子が怒っちゃったんだー」ニコ―

周磨「まあライフ4,000でフルバーン対抗策ないならそうなるよっすね〜…でも今勝ったじゃんっすか!」

藍「それが、あの女の子がマッチ戦で挑んできたせいで、あともう一回勝たなきゃだめみたい」ニコ―ン

周磨「成程ね…でもまあ委員長ならまた勝てるっすね…あれ首吊る君は?」

藍「あそこ〜」

ユウキ「」レイプ目

周磨「屍ってる!」

藍「運悪くて最初の相手で負けっちゃったみたいー。いつもだったらもっと勝ってと思うよ」ニコー

ユウキ「どうせ俺なんて…生まれてすんません あーあーあー」ブツブツ

周磨「…ひょっとして残った4人は天野ッチが?」

藍「うん♪」ニコン♪

周磨「マジっすか〜強いな〜」

スカイエッジ一同「」(白目)

藍「あれ、後ろにいる女の子って…留学生さん?」ニコーン?

周磨「そうっす。さっきもう一回デュエルしたけど滅茶苦茶強かったっすよ〜。ジニーさん。この子は友達の「天野藍」ちゃん。かなり彼女も強いっすよ!渋いっすよ!」

ジニー「HEY!!ヨロシクデ…!!!!」

周磨「?」

藍「?」ニコ―ン?

ジニー「…ヨロシクデス。天野藍サン」

藍「うん、よろしく!ジニーさん!」ニコ!

周磨「まっ、後は原いいんちょが勝つのを待つだけっすねー」

原「きゃああああああああああああ!」

周磨「!いいんちょの悲鳴!?」

二戦目 WIN 姫子 - 原 LOSE

原「…ック!なるほどです。そのカードが勝算でしたか…!」

姫子「ええ。私のクラシックカード 高貴なるシグナーの力 ブラックフェザー・ドラゴンですわ!」

ブラックフェザー・ドラゴン  
シンクロ・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1600 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 自分がカードの効果によってダメージを受ける場合、代わりにこのカードに黒羽カウンターを1つ置く。このカードの攻撃力は、このカードに乗っている黒羽カウンターの数×700ポイントダウンする。1ターンに1度、このカードに乗っている黒羽カウンターを全て取り除く事で、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力を黒羽カウンターの数×700ポイントダウンし、ダウンした数値分のダメージを相手ライフに与える。 周磨「効果ダメージの最大のメタ…これを出されちゃ、いくらいいんちょでもマズイっすね。しかもBFなら1ターン目のシンクロなんて楽も良いところ…こうなるともう、先行とったもの勝ちじゃないっすか!」

連弾(…ふん!少々面倒な輩が出て来たな)

原(悔しいですが、あのカードへの対抗策は現地点では用意できません…ならば、あのカードが出る前に、焼き尽くします!)

連弾(貴方は意外と筋肉質な脳をしているな)

原(失礼です!)

姫子(…何か勝手にイライラしてますわね…でも今の内に…)

サイドデッキ⇒デッキ ゲイル×2 黒羽の旋風×2 追加

姫子(この私専用のデュエルディスクなら、禁止も制限もなんのその!高貴高速のシンクロ召喚を見せてつけてやりますわ!)

原&姫子 「さあ…デュe」

ジニー「Just a second!!!」

一同「!?」

ニー「コノ デュエル! Me ガ 代ワルヨ!」

原「貴女は留学生の!」

ジニー「YES!御騒ガシテ sorry.」

姫子「誰なのよアンタ!そこの乳無しメガネの仲間ですの!?」

原「いえ、彼女は、」

ジニー「YES!! She is the friend!!」

原「!」

ジニー「ココハ、任セテ下サイナ」

原「でもッ!」

ジニー「You ニ in シテル 「He」モ心配シテルデスヨー」ひそひそ

原「!!!貴女も見えるのですか!!」

ジニー「HAHAHAHAHA!」

姫子「ごちゃごちゃとうるさいですわね!全員まとめて潰して差し上げますわ!」

ジニー「HAHAHA!イキマスヨ!」

ジニー&姫子「デュエル!」

先行 ジニー 後攻 姫子

姫子初手「ゲイル」「シロッコ」「黒羽の旋風」「ゲイル」「ミラーフォース」

姫子(よし!よしですわ!速攻であのメリケン女にケリをつけてやりますわ!)

ジニー「ドロー…「フォッシル・ダイナ パキケファロ」ヲ召喚スルヨ!」

姫子「へ?」

ジニー「And 「岩投げエリア」ヲ 展開!」

フォッシル・ダイナ パキケファロ 効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1200/守1300 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚する事ができない。 このカードがリバースした時、フィールド上に存在する、特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。

岩投げエリア  
フィールド魔法 1ターンに1度、自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊される場合、代わりに自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

姫子「あれ、あれ、…あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれですわ!」

原「う…単純ですが容赦ないですね…彼女は」

周磨「どういう事っすか?」

原「BFの強みは超高速展開です。「黒羽の旋風」やクリッターなどのサーチの豊富さ。そして下級BFに付与される特殊召喚能力。これらを持って制圧するのがBFです。ですがあの フォッシル・ダイナ パキケファロは…展開の要である特殊召喚を根本的に封印します!」

周磨「でも、シロッコとかゲイル、シェラとかなら通常召喚でも十分パキケを戦闘破壊出来るっすよ!」

原「それを封じるのがあのフィールドカードです…あのフォールドは、1ターンに1度の戦闘破壊を免れる…フィールド維持能力を手助けしますッ!」

周磨「うげ、なんてメタメタなカードなんっすか〜」

周磨(しかも墓地の肥やしも同時進行とか…シナジーが鮮やかに繋がり合っている…っす!)

ジニー「更ニ カード ヲ 2枚SET! END!」

姫子「クううううう!ドロー!!…ハ!」

姫子「まずは!「黒羽の旋風」を発動ですわ!」

黒い旋風永続魔法 
自分フィールド上に「BF」と名のついたモンスターが召喚された時、自分のデッキからそのモンスターの攻撃力より低い攻撃力を持つ「BF」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。

姫子「ふふふふふふですわ!私は「BF-暁のシロッコ」を通常召喚!」

BF−暁のシロッコ 効果モンスター
星5/闇属性/鳥獣族/攻2000/守 900 相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで通常召喚できる。1ターンに1度、自分フィールド上の「BF」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力は、そのモンスター以外のフィールド上の「BF」と名のついたモンスターの攻撃力の合計分アップする。この効果を発動するターン、選択したモンスター以外のモンスターは攻撃できない。

姫子「サーチするカードは当然、カルート!!」

BF−月影のカルート 効果モンスター  星3/闇属性/鳥獣族/攻1400/守1000  自分フィールド上に表側表示で存在する「BF」と名のついたモンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで1400ポイントアップする。

姫子「そして!カードを2枚セットですわ!ターンエンド!」

周磨「攻撃しないんっすか?馬鹿っすか!?」

原「セットカードと墓地肥やしを気にしたのでしょう…そしてあの顔は勝機をつかんだようにも見えます…」

藍「留学生さんはどう動くんだろ?」ニコーン?

ジニー「HEHEHE…draw!!」

ジニー パキケ 岩投げフォールド 伏せカード2枚 姫子 シロッコ 黒羽の旋風 伏せカード2枚

ジニー「HAHAHA!モンスター ヲ SET! フォッシル・ダイナ パキケファロ ヲ 守備表示 ニ シテ Endデスヨ!」

姫子「今ですわ!リバースカードオープン!「ゴッドバードアタック」ですわ!」

ゴッドバードアタック 通常罠
自分フィールド上の鳥獣族モンスター1体をリリースし、フィールド上のカード2枚を選択して発動する。選択したカードを破壊する。

姫子「シロッコをリリースして、「フォッシル・ダイナ パキケファロ」と右側のセットカードを破壊!」

ジニー「OH!」

フォッシル・ダイナ パキケファロ⇒破壊
激流葬⇒破壊

原「「岩投げエリア」ももう一枚のセットモンスターも無視するという事は!来るのですね…BFの大量展開ッ!」
姫子「さあ…いよいよ! いよいよ!!いよいよですわ!!!」

「下種な者ども吹き飛ばし!! 嵐と共に現る!高貴なる黒き旋風・翼の使者!B(ブラック)・F(フェザー)!!ここに!!」

姫子「私のターン!!!ドローですわ!!!」

姫子「…これはまた!高貴で好機で光喜なる一枚が再び!!!」

姫子「再び!シロッコを召喚!!」

周磨「ッ!二枚目!」

姫子「同時に「黒羽の旋風」の効果により!今度はデッキから「BF−黒槍のブラスト」をこの手に!!!」」

BF黒槍のブラスト 
効果モンスター 星4/闇属性/鳥獣族/攻1700/守 800
自分フィールド上に「BF−黒槍のブラスト」以外の「BF」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

ジニー「!?…Hehehe」

姫子「さあ!この高貴なる旋風にズタズタに引き裂けれなさい!!」

ジニー「Just a second!!!You ハ Big Mistake シテマス!」

姫子「ハイ!?」

ジニー「B・Fハ…決決して高貴…high rank  何かでは無いデス! ドンナに 傷ヲ受けようと! 孤児達 に 希望 ヲ 与える為に 戦イ続けたクロウ・ホーガン ノ 魂 ノ カード デス!」

姫子「!?」

ジニー「良ク ハ 知リマセン ガ You ノ 様 ニ Power を 示したいだけの 者が 使いこなせる カード では ないデスヨ!」

姫子「う、うるさい!私に偉そうに説教をするな!!」

周磨(多分ジニーちゃん熱い事言ってるんだろうけど、カタ言聞き取りズレー)

姫子「フィールドにシロッコ…BFがいる時!手札より特殊召喚!!」

姫子「まずはお前だ!黒槍のブラスト!!」

ジニー「リバースカードオープン!「奈落の落とし穴」!ブラスト ヲ break!And 除外!!」

奈落の落とし穴通常罠(準制限カード)
相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動する事ができる。その攻撃力1500以上のモンスターを破壊しゲームから除外する。

ブラスト⇒除外
姫子「ふん!貫通を恐れましたか!でもまだまだ行くのですよ!」
姫子「「疾風のゲイル」を特殊召喚!」

BF−疾風のゲイル 
チューナー(効果モンスター)(制限カード)星3/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 400
自分フィールド上に「BF−疾風のゲイル」以外の「BF」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。1ターンに1度、相手モンスター1体の攻撃力・守備力を半分にする事ができる。

姫子「そして!もう一体!!ゲイルを特殊召喚!!」

原「な!ゲイルは制限カード!それはルールを破っています!!」

姫子「知るかですわ!!私たちの辞書に!制限なんて言葉はなくてよ!」

原「ック!卑劣な!!」

姫子 フィールド シロッコ ゲイル×2
ジニーフィールド 裏表示モンスター 岩投げエリア

周磨(一応この場で留学生さんが負ける可能性は低いハズっすけど…)

原(互いに手札が消耗してる中、後続サーチ豊富なBF相手には厳しすぎです…。岩投げエリアの効果で1回分のガードは可能ですが…)

連弾(あの女の力…根柢はなんだ?読めぬな…)

姫子「いよいよですわ!シロッコでその裏表示モンスターを攻撃!暁の御英断!!!」

ジニー「Set モンスター を 表 に シマス…」

ジニー「コノ カード ハ 「フォッシル・ダイナ パキケファロ」!」

姫子「なあああああああ!!!」

周磨「二枚目!?」

ジニー「ソシテ コノ カード ノ リバース時…フィールド ノ  特殊召喚シタ モンスター ヲ 全テ break!!」  

姫子「なんですとですわ!」

ジニー「Special Over Drive!!」 ゲイル×2⇒破壊

ジニー「Bye Bye ゲイルs!!」

ジニー「And!「岩投げエリア」ノ 効果 デ デッキ ノ 「コアキメイルサンドマン」ヲ墓地へ送リ break 阻止!!」

コアキメイルサンドマン⇒墓地へ

姫子「〜!ターンエンド!!」

ジニー「ドロー…Huuu! End!」


周磨「何もしない!?」

原「「フォッシル・ダイナ パキケファロ」の代償の部分…自身も特殊召喚不可能になる事が回っているのかもしれませんね…」

姫子「…ドロー!ブラスト召喚…!旋風の効果で「ゲイル」を手札に…ッ」

周磨「しつこいっすね〜」

姫子「うるさい!ブラストで攻撃!!」

ジニー「「岩投げエリア」発動!「コアキメイル・ガーディアン」ヲ墓地へ!破壊ヲ回避!」

姫子「だが貫通ダメージは…!」

ジニー「Hueeeeeeeeeeeee」

ジニー ライフ4000-400=3600
コアキメイル・ガーディアン⇒墓地へ

姫子「そして!シロッコで攻撃!」

BF暁のシロッコ攻撃力2000VSフォッシル・ダイナ パキケファロ守備1300⇒ フォッシル・ダイナ パキケファロ 墓地へ

姫子「はあはあ!これで忌まわしいパキケが消えましたわ!ここからが本番ですわ!」

ジニー「ドウだろうねー。ドロー!」

ジニー「マズハ…「ブロック・ゴーレム」!GO!」

ジニー「And!効果に より 墓地ノ コアキメイル を 二体 特殊召喚!」


ジニー「Next!コアキメイル 二体 デ オーバーレイネットワーク ヲ 構築!」

ジニー「friend&friend!!! Heart to Heart!!!」

☆4×☆4…ランク4!!!

ジニー「GO!!! LooK The Friendship!!!「No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド」!!!」

周磨「な、なんだっすか!?マスターハンド!?」

ユウキ「岩石族エクシーズ!?」

藍「! 首吊る木君復活したの?」にこーん?

ユウキ「一応…ってかあの外人さんが例の?」

原「ええ…(ひそひそ)例の特殊能力を持ってる可能性がある(ひそひそ)」

ユウキ(…ワイドー。なんかあの女の子から感じるか?)
ワイド(肯定です。エネルギーの高ぶりが彼女から感知されます。しかも一点に絞られています。)
ユウキ(一点?)
ワイド(肯定です。彼女の[青]眼[青]にその集中点が感知されます)
ユウキ(眼ねえ…どうせ邪気眼系なんだ…絡みづらいタイプだったらどうしよう)
ワイド(大丈夫です。マスターはどちらにしてもコミュニケーション能力が乏しいので、相手がどうであろうと関係ありません)
ユウキ(ぐほ!)
周磨(なんで首吊る君は勝手に落ち込み始めてるっすか?)

No.106 巨岩掌 ジャイアント・ハンド エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻2000/守2000 レベル4モンスター×2
相手フィールド上の効果モンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、選択した効果モンスターの効果は無効化され、表示形式の変更もできない。この効果は相手ターンでも発動できる。


姫子(ック!エクシーズに転じましたか!しかも今度は場の効果モンスターを封じられましたわ!!…ですが甘くて!まだ手札に「カルート」が…!)

ジニー「マダマダデスヨ!!」

姫子「まだですのですの!?」

ジニー「HEYYYYYYYYYY!今コソ!大自然 の Power! 解放スルデスヨ!!」

かッ!!!!

原「!ジニーさんの眼が!!」

周磨「またっすか!」

ユウキ「輝いてる…だと!」

藍「きれいだねー」ニコーン

姫子「何をする…つもりですの…!?」

ジニー「墓地ノ…二枚ノパキケ ヲ除外シテ…今!コソ!現レロ!!Gaia ノ Power!!」

ジニー「地球巨人ガイア・プレート!!!」

地球巨人 ガイア・プレート  
効果モンスター 星8/地属性/岩石族/攻2800/守1000このカードは自分の墓地の岩石族モンスター2体をゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。このカードと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力・守備力はダメージ計算時のみ半分になる。このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に自分の墓地の岩石族モンスター1体をゲームから除外する。または、除外せずにこのカードを墓地へ送る。

姫子「ァああんんんん!!!ああんんんんんん!!」

周磨「デけえええええええええ!!!」

ジニー「バトル!!ガイア・プレート デ ブラスト ヲ 攻撃!! Plate Tempest」

姫子「!ならばせめてカルート…んんん!?」

ブラスト⇒攻撃力850

姫子「何故ですの!?」

ジニー「ガイア・プレート ハ バトル中 相手モンスター ノ 攻撃力 守備力 ヲ 半分 ニ スルデスヨ!!」

ジニー「GO!ガイア・プレート!!」

姫子「ああああんんんんんんああん!」

ガイア・プレート攻撃力2800 VS 黒槍のブラスト 攻撃力850 ⇒ ブラスト破壊 1950のダメージ

姫子ライフ 4000-1950=2050

ジニー「And! ジャイアント・ハンド デ シロッコ を アタック!!」

姫子「!ならあ!手札からカルートを発動!シロッコの攻撃力を1400アップさせる!これ以上私に触るなあ!」

ジニー「HAHAHA!「岩投げエリア」発動!ジャイアント・ハンド を ガード スルヨ!!」

暁のシロッコ 攻撃力 3400 VS ジャイアント・ハンド 2000 ⇒ 1400のダメージ

ジニーライフ 4000-1400=2600  ブロック・ゴーレム デッキ⇒墓地へ

ジニー「…End!!」

姫子「ううう!」

ジニー「勝負マダマダデスヨー。何デ ソンナ 顔 スルデスカ?」

姫子「うるさい!!」

姫子(まだ、まだ手札にはゲイルがいる…ゲイルからの旋風は期待できないけど、他のBFさえ引けば!まだまだ逆転の可能性は…!)

姫子「ドロー!(チラッ)」

ッ「黒い旋風」
姫子「そんなバカなああああああああああああああああああですわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


ジニー「?」

姫子「わ、私が!手札事故!そんな!(しかもわざわざ制限破ってまで入れた「黒いの旋風」でしたのに)」
ユウキ「どうせ手札事故でもしたんだ…俺みたいに…」

姫子「!!」ブルッ!

原(吊木君から黒いオーラが出ています…)

ワイド(これがいわゆる「伝染るんです。」ですか…肯定。)

姫子「〜〜〜!もうしりませんわ!ゲイル召喚!そして効果発動!ガイアプレートの攻撃力・守備力を半減にしますわ!!幻惑の眼!」

ジニー「させませンデスヨ!! ジャイアント・ハンドの効果で無効にシマス!!」

ゲイル効果…無効
ジャイアントハンドのORY2枚⇒墓地へ


姫子「〜〜〜〜〜〜〜えええええええええええええええいイイイイイイ!!!☆5のシロッコに!☆3のゲイルをチューニングですわ!!!」


「高貴なる疾風よ!秘めたる誇りを!!!その翼で御見せつけて!」

☆3+☆5=☆8!!!

姫子「シンクロ召喚!!!私の力ですわ!ブラックフェザー・ドラゴン!!!」

姫子「バトル!!ブラック・フェザードラゴンで!そのポンコツの巨人に攻撃ですわあああああああ!!!」

原「!!お止めなさい!!一見は同攻撃力ですが!!ガイアプレートも戦闘時に攻撃力を半減します!ブラックフェザードラゴンの攻撃力は2800…相討ちにすら持ち込めません!!!」

姫子「うるさいですわ!!」

原「!?」

姫子「そんなこと、知ってますが知らないですわ!!」

原「なにを言っ、」

連弾(止めておけ)

原(!?)
連弾(守備を固め、相手がモンスターを召喚しない事を祈り、次の自ターンでモンスターを引き、黒い旋風によるサーチ、からの大量展開…不可能ではない。もしくは、ブラックフェザードラゴンでジャイアントハンドを狙ってみるか…そこから生まれる勝機もあるだろう…だがあの女はそれを無様だと感じたのだ。しかも規制を破っているのだ。そこまでしても起きているこの状況に耐えられないのだろう。だったら花を持った、気高く特攻を仕掛けても不思議ではない。)

原(…理屈は分かります…でも!決闘者なら最後まで諦めにずにあがらうべきです!!)
連弾(…まあ貴女の言い分ももっともだ。だがな。貴女もあの女もまだまだ若い…そういう時もあるのだ)
原(話をはぐらかさないでください!)
周磨(原いいんちょは何でさっきから勝手にイライラしているんっすかね〜)

姫子「おーほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ!!!黒羽の輝き。とくと味わいなさい!!」
ジニー「…OK! Come on!」クイクイ

姫子「ノーブルストリーム!!」

ジニー「ガイア・プレート ノ 効果発動!!スーパープリューム!!!相手モンスター ノ 攻撃力・守備力 ヲ 半分 ニ スルデスヨ!!」

ブラックフェザードラゴン⇒攻撃力 1400 ブラックフェザードラゴン 攻撃力1400 VS 地球巨人ガイア・プレート 攻撃力2800 ⇒ブラックフェザードラゴン戦闘破壊 

姫子ライフ 2050−1400=650

姫子「……………さあ!止めをさすがいいですわ!今回のところは私の負けという事にしておいて差し上げましょう!ですが次はこうも上手くいくと思わない事ね!!おほほほほほおほおおほおほほほほほほほほほほほほほほほっほおほ!!」

ジニー「ソデスネ!!More And More! デュエル しまショウ!!ドロー!!手札からコアキメイル・ウォ―ル!GO!!」

ジニー「バトル!ジャイアントハンド!!!Attack!!!」

姫子「おほほほほほほほ…ほほほほおほほおほほおおォ、おおおおおおおおお!!!」
姫子ライフ 650―2000=―1350    

WINジニー - LOSE 姫子


周磨「やった!ジニーちゃんが勝ったッス!!」

スカイエッジ一同「姫子様!!」
姫子「…撤退ですわ!」
スカイエッジ「りょ、了解!!」
姫子「今に見ておきなさいよ!おほほほほほほほほほほほほほっほほほほほっほほほほh、!!べろがんだでずわ//…でっだい!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!


ユウキ「…助かった…」
藍「留学生さん強いね」ニコ―
ジニー「!…ソデスヨー」
原「とりあえず…みなさん無事でなりよりです」
周磨「本当っすよ〜皆合流出来て良かったっす〜」


トットットッ
五条「おーい!ちみたち無事かいwww」
アズマ「テメーらへばっちゃないだろうなコラ!」

藍「あ!JOJO達♪」ニコニコ
五条「んん?どちらさんですかいwwそのグンバツ!!な外人さんは?」
ジニー「Me? Me ノ Name ハ!」
原「ちょっと待って!!ここで立ち話をしてては通行の邪魔です!!どこか場所を移しましょう!!」
周磨「そしたらファミレス!!行こうッス!!」
五条「良いねwwまだマドルチェカフェのフェアやってるよなww」
アズマ「漢なら肉を食え!肉だコラ!!」
五条「脳筋乙www」
藍「ファミレスって初めて!!楽しみ〜♪」ニコニコニコニコ
ユウキ「…帰りたい…でも天野さんとは一緒にいたい…それが問題だ…」
ジニー「OK!  Lets Go!!!」



原「…はァ…あまりはしゃぎすぎないでくださいね!!」


…第八話「VS ジェムナイトパール」(終)

区切り




いつかの夏…

みーんみんみんみんみんみーん

ヒソヒソヒソ…

「まさか一度に一家丸ごと亡くすとは…」

「我流坊っちゃんも、まだこれからだと言うのに。可哀想に‥」

「交通事故だったそうですよ」

「「跡取り」は誰になるのでしょうか?」

「分家に一人、まだ残って、」

「馬鹿か!あの子供はならんだろうが!伝統を破る気か!」

「最終的には、ご隠居が決める事だ・・・いや、また「現役」になっちまったんだかな・・・」


粛々としていた葬式とは裏腹に、忍ぶ気のない、ひそひそ話。飛ぶ視線。こんなに食欲の失せる食事会は初めてだ。

居場所はここにない。

そう気が付いたから、ひっそりと会場を抜け出した。夏の風はなまぬるい。

嗚呼。

・・・もう、泣くことすら出来ない。流(りゅう)兄・・・何で?

目を閉じて、顔をうつ向かす。

何でだよ。なんなんだよ。どうすればいいのよ!なんで自分がこんな目にあうの!流兄ちゃんが御爺ちゃんの後を継いで、自分はそれを祝福する。それで良かったのに!そう決まっていたのに!

何でこうなっちゃうのさ!!

何で?何で?何で?

「あー。あの。」

・・・なんだよ。

顔をあげると、今の自分と渡り合える程、不幸を背負ったような、男子。自分と同じ高学年生なのか?

「その、、、ジャンプ一緒に読まない?」

は?

「・・・いや、そうだよね。どうせ僕なんかと一緒にジャンプ読んだりしないよね。すいません、ごめんなさい」

ふ…ふ

「は!はは!」

「!?」

なんだよコイツ。勝手に凹みだしたしたw しかも遊び誘っておいてやることジャンプかよw もっと遊べることあるだろw
「いいよ。見せてー」

「うん!」

ホッとしたコイツの顔・・・というか何で自分が気を使ってるんだよ。逆だろ逆w

自分遺族遺族w

あーあー。ちょっと馬鹿馬鹿しくなっちゃったじゃないかw

「でさ、君名前なんて言うの?」

「僕は。吊木遊気です」

「何小学校?」

「第一!」

じゃあ中学からは同じか。

「あー。君の名前は?」

あ、まだ言ってなかったか。そうだ、言わなきゃ。

「五条だよ、五条…」

…みーんみんみんみんみんみんみーん。

みーんみんみんみんみんみーん

朝。早く目覚めすぎた蝉の声を機に瞼を擦りながら蔀を開ける。

嗚呼。

中々本格的な庭園は緑で輝く。手を振るう庭師の田吾作さん。

チルチルと鳴く雀の群。燦々とした太陽が悶々とした部屋を照す。


気持ちが良い。最高に爽やかな朝だ。衝動が蠢き出す。よし。


パジャマのボタンを緩めて、深呼吸。



スハー、スハー、スハー



からのッ!


凛々しく立ちッ!左手を腰につけてッ!右手でパジャマの胸元を大きく開くッ!

新ラジオジョジョ体操ッ!レベル2!!

ギャングスター立ちッ!


「セリアA(アー)の選手よりも、「ギャングスター」に憧れるようになったのだ!」

決まった…ッ!

ガラッ!

!?扉が開いた!我が祖父がニヤニヤと笑いながら立っている。

「ちょ…ちょwwwwwwwwwwwww。何してるですかwww頭大丈夫かwwww?」

「な、勝手に人の部屋入るなよ糞じいさんwwwww」


「孫が頭狂った、っとwwwwwww」

「ツイートするなwwwww」

いやー。アイツ風にいえば、「どうせ爽やかな朝なんて来るとは思わなかったよ」って感じかね。


五条「・・・やれやれだぜ┐(-。ー)┌wwwww」

第九話 「VS E・HERO  エスクリダオ」

五月一日(火) 午前8時17分 教室

原「おはようごさいます。吊木君、天野さん、五条君」

ユウキ「おはよう原さん・・・あっジニーさんも一緒に登校したんだ」

ジニー「yes!学校案内シテクレタデス。and!Good morning!!!」

ユウキ「ぐ、ぐっどもーにんぐ?」

五条「君の英語はなっちゃねぇぜ。ユーノウ?アイ、ノウ?イエーイ、レッツ、パーティー!」

ジニー「oh!五条サン、バサラ、分カルデスカ!Let's party!」

五条「「ヲタク」に国境はないんだぜ!」

ジニー 五条 「HAHAHAHAHAHA!」ビシ、バシ、グッグ!

原「・・・頭が痛いです・・・」
ユウキ「あー原さん原さん?」ひそひそ

原「!彼女の「眼」についてですね。今日の放課後に私、吊木君、ジニーさんで落ち合う約束を、さっき彼女としました」

ユウキ「わかった…そしたらパトロールの方も今日は遅れてって感じでいいよね?」

原「そうですね…それとなんですが、昨日の話になってしまいますが、本当に私がリーダー役でいいのですか?途中からの参加でしたのに?」

ユウキ「あーいいんじゃない?まともな勝負なら一番強いのは原さんだと思うし」

原「そんなことないですよ!実際吊木君には一回負けていますし、ジニーさんも天野さんも好成績を残していますし!」

ユウキ「いやでもあの時はシンクロ用のカードを入れていたせいでしょ。今やったら…どうせ俺が負けるって。フルバーンなら、初じめて対戦する相手には対策が間に合にいにくいし…そりゃまあ昨日のブラックフェザーみたいな例もあるけど、普通の相手なら安全に勝てるのは原さんでしょ」

原「…わかりました。リーダー役引き受けます。そして秩序のない人たちをしっかり正します!!」

クラスメイト1&2「おいおいおい!首吊る木!」

ユウキ「!何?」

クラスメイト1「なんだいさっき軽くあの金髪のねぇーちゃんは?挨拶してたけど知り合いかい?」

ユウキ「うちのクラスに来た留学生の子だよ。ちょっと諸事情あって昨日しりあって。デュエルも強いっぽいよ」

クラスメイト1「〜イイネ!でも、何気に首吊る木、女子と絡みまくってね!?天野さんにいいんちょに、外人さんまで!ずるくね!?」

クラスメイト2「お前は馬鹿か?それ言ったら五条もだろ!」

クラスメイト1「…確かにそうだった!お前ら2人ズルいぞ!」

ユウキ「だってさ五条」

五条「…」

ユウキ&五条 「ハハハハハwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!」

クラスメイト2 「気持ち悪い!」

クラスメイト1「ヒヒ」

クラスメイト3「アンタ達おはよー。あっ吊木君達じゃん!聞いたよ!反スカイエッジ同盟やるんでしょ!」

ユウキ「ゲェ!どこで聞いたのそれ!ってかそんな大事じゃないよ!」

クラス1「へぇーあの噂本当だったんだ!首吊る木がライディングデュエルで敵幹部を半殺しにした!って聞いたぜ。相手が何も出来ないようにして池に突き落としたって」

クラス2「マジで!?スカイエッジなんかよりよっぽどヤベェ!」

ユウキ「そこまでしてない!ぅう、本当にロクな目にあわない上にロクな噂もたたない・・・」

クラス1「まぁ応援してるよ」

クラス3「気を付けてね」

五条「wwww」

ユウキ「わかったよ!どうせ噛ませ犬にしかならないけどさ」

キーン コーン カーン コーン・・・


廃墟にて・・・

歪「反スカイエッジ?なんだ、それ」

鮫「…」

セーラ「例の「襲撃者」が本格的に徒党を組んだらしいのよお。昨日姫子ちゃんを負かしたりい、本屋を根城にしてたメンバーの邪魔したりしたのもそいつら何だってえ!」

歪「それは、厄介だな」

セーラ「本当に生意気い!メンバーは、焔を打ち破ってうえ、意識不明者を出しまわってる「吊木遊気」。姫子ちゃん部隊の駒を8人抜きした「原麗華」。姫子ちゃんを直接つぶしにかかったあ「金髪の女」。その他にはライトロードを使う女子生徒とサイバー流を使う学ランの男が目撃されているわあ!」

歪「…今からでも強襲、しかけるか?」

セーラ「それがあ、結構なメンバーが今忙しいのお。「反スカイエッジ」の噂が街中に広まっちゃったなったせいで、それに便乗しようと前より反発心が出ちゃったらしくう。抵抗者達潰すので精一杯って感じい」

歪「ならば、仕掛けるなら、少数精鋭になるが…正直危険だな。サシならまだしも、多数に相手を仕掛けると対戦した時点でデッキ内容がばれるからな…」

セーラ「じゃあこっちは街の鎮圧まで動くなあってことなの?」

歪「まあ、そういうことだ。私なら、学校でその「軍団」の教師として接近することも可能だ。今日はGW中の半日授業故に学校には行かなかったが、GWが終わり、学校が正式に始まればいくらでも対処可能だ」

セーラ「それじゃあGW中に街の制圧がし切れれないじゃない!空也さんは「GW中の能天気な面をした奴等に鉄槌を!」って言っているのよお!あの人がそういった以上お、GW中に潰す必要があるのお!」

歪「同意はするが、具体的にはどうする?メンバーを今から増やすメドはない。もちろん、前線に君が出てもいいが、それなり相手は実力者だ。確実性は、無い、ぞ。
まさか、カードショップで、新しいカードを購入ってワケでは、ないだろう?」

セーラ「…!!!そうよお!新しいカードを使えばいいのよお!」

歪「はあ?」

セーラ「カードはあ、買わないわよお!ちょっと、「創って」もらうだけよお!都合のいい!最強のカードをねえ!」

歪「?・・・!待て!そういう、事か!「五条」家に、喧嘩を売る気か?前にも言っただろう!あの家はヤバイんだ!」

セーラ「どっち道もう、引く手はないでしょ!だったら派手にいー。ドンパチしてえ。バリバリのスリル味わない?」

歪「、、、責任はとらないからな」

セーラ「テヘ☆ぺロ。勝手にやりますよおー」

鮫(五条家・・・)


放課後… 教室にて

原「ではさっそくですがパトロールを始めます!」

藍「はーい♪」ニコニコ

ユウキ「どうせまた事故る、どうせまた事故る、どうせまた事故る…」

周磨「うぃっす〜」

ジニー「OKデスヨー」

アズマ「いくぞコラ!」

原「で、私とジニーさん、吊木君はまず学校付近の見回り、車田君、東君、天野さんは駅を中心にした街中をお願いします。小耳に挟んだところ、他のデュエリストの方々も反撃を開始しているみたいです。出来れば彼らを援護して下さい」

周磨「了解っすよ〜…あれ?五条っちは?」

アズマ「…どうせ家の事情なんだろオイ」

原「はい、お家の御事情だそうです。家業が忙しいので今日は不参加だそうです」

アズマ「しょうがないなオイ」

周磨「あれアズマ、妙に優しいじゃん。」

アズマ「うるせえよコラ!」

アズマのアームロック攻撃!!

周磨「ぐへあ」

ユウキ「それ以上はいけない…」

原「こらこら暴力よくないですよ!…それでは行きましょう!」

藍「そういえば!なんかこのパトロールのチームに名前ってあるの?」ニコーン?

原「いえ、そういえばありませんね…青少年決闘者の風紀を守る会にしませんか!?」

ユウキ「!?」

周磨「いいんちょ!それは堅すぎるっすよ!ここは桃色デュエルリスターズでどうっすか!?」

ユウキ「!?!?」

アズマ「馬鹿野郎!このナンパがコラ!ここは「サイバーエンドドラゴンズ」(娑畏罵炎怒弩羅厳s)で決まりだコラ!!」

ユウキ「どうせそれ漢字表記ッ!?」

アズマ「じゃあテメーは何がいいんだよコラ!」

ユウキ「…柿乃坂駅前仲良し同盟…」

「「「センス無ッ!」」」

ユウキ「ぐへえええええ」

ユウキ精神ライフ4000→2000

藍「どうしよっか」ニコニコ

ジニー「Me ハ マダ 日本語 ヲ 熟知 シテナイ ノデ 御任セ シマスデスヨー」

♪PPPPPPPPPPPPPP♪

原「誰かの携帯着信ですか?」

ユウキ「あ、五条からメールだ…!五条からもチーム名提案が着てる…」

周磨「なんて言ってるっすか?」

「ゴールデン・シヴィルウォーズでドヤwww中々中二でいいだろうww」

周磨「あらま〜俺は結構好きっすよ〜」

アズマ「お前のセンスよりはいいが…ふん!」

原「ある意味では適切な名前かもしれませんね…インパクト且つ、小中高学生が好みそうなセンスですので、噂になり易いかもしれませんし。」

藍「シヴィルウォー…?どういう意味なの?」ニコーン?

ユウキ「確か「内乱」って意味…どうせ五条の事だから「GW中に内乱を起こしてやるぜwww」みたいなニュアンスだと思う。って意外と英語苦手なんだね天野さん」

ユウキ(ハッ!俺今すげえ嫌味っぽい事ナチョナルに言っちゃった…ッ!馬鹿馬鹿馬鹿!!上あああああああ!!)

藍「うん、そうなの(ニコーン☆)だから、今度の中間テスト一緒に勉強してもらえないかな?分からない英語教えて欲しいの。もし首吊る木君が良ければだけ、」

ユウキ「はい!喜んで!」

周磨「下僕過ぎっぞ!?」

アズマ「和民の店員かオイ!」

ジニー「アレが ジャパニーズアニメ ニ 多い 「ドM」デスネ」

原「それでは「ゴールデン・シヴィルウォーズ」でいいですか?」

一同「「「「「「異議なし」」」」」」」」デスヨー だオイ! っすよ〜 ニコーン♪ どうせ草野球チームと間違えられるんだ…

原「では…行動開始!!!」



同時刻廃墟…

セーラ「さーて準備はいい?ソリティア・トリオの皆さん☆」

「ソリティア・トリオが一人 装虫悪鬼の村正、見参!」

「ソリティア・トリオが一人 聖刻過激団の大神推参ッ!!」

「ソリティア・トリオが一人 ラヴァプラスの寧々ここにッ!!!]

歪(あの三人は凶悪後攻1ターンキルに特化した三人衆…単純な実力では上位ランカーにも割り込めるものの、危険すぎて封印されていたスカイエッジのリーサルウェポン…確かに少数精鋭としてはぴったりだ…)

村正「ふふふ」

大神「ぐへへ」

寧々「うふふ」

歪(奴らが出た以上…惨劇が起こる!この戦力、と、五条家に伝わる「アレ」が組み合わされれば、、、イケる、か)

セーラ「さーあ、張り切ってバリバリ行きましょうおー。戦場は五条家。ターゲットはあ、「五条静我」及び「五条我厳」の持つとされるう、「真っ白なカード」!!」



…誰も居なくなった教室にて…

原「そしたらジニーさん、いいですか?」

ジニー「Yes!サテ〜、説明スルデスヨ…Suicida Boyにも話シテOKデスカ?」

Suicida Boy「勝手に自殺者にされた!?」

原「大丈夫です。彼もそういった「能力」の持ち主です…吊木君、実際に出した方が分かりやすいでしょうから、彼女に出てきてもらうようにしてもらえませんか?」

ユウキ「分かった」

すーはーすーはー!

原 「出てきてください!私の中の貴方!連弾の魔術師!!」

ユウキ「ワイド!!具現してくれ!!」


  

カッ!!!

連弾「御呼びの様だな。我がマスター…ほう、この女が…」

カッ!!!

ワイド「具現化システム起動。安定化…肯定。おはようございます。マスター。」

ジニー「OHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!正シクカード ノ 精霊!!!!」

ユウキ「本当に見えるんだな」

ワイド「マスター、彼女はどういった存在でしょうか?」

ジニー「OHH!!! Machine ノ モンスター デモ!会話 ガ Can デスカ!! 触ッテモ イイデスカ〜?」

ユウキ「OKOK」

ジニー「HYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

ぺタぺタぺタぺタぺタぺタ
ワイド「否定、否定、精密機械です。触りすぎると故障が生じます。危険、否定、否定」

原「…あの。本題に入っていいですか?」

ジニー「OH!ソデシタ! Me ノ 「力」 デスネー」

連弾「見たところ、精霊持ちではないようだが、その一方でカードの力を行使している…源はどこだ?」

ジニー「源 デスカ… ソレハ コレデスヨ」

カッ!!!

原「ジニーさんの眼が…赤く光っている!?」

ユウキ(まさに邪気眼…)


ジニー「Me ノ uncle 、「ジム・クロコダイル・クック」は、幼少の頃 destiny によって、大自然ノ力、「右目のオリハルコンの瞳」ヲ Get シマシタ」

ジニー「ソノ 影響ナノカ Me は 生まれた時からuncleト同ジ力を持ッテマシタ…very very happyデシタヨ〜」

原「ちょっと待って!確かに「オリハルコンの瞳」は実在する存在ですが、貴方の叔父さんは「義眼」として後天的に得たハズの力です!それを「力」のみ抽出して、生まれながれに獲得してるなんて…聞いたことがありません!」

連弾「落ち着け」

原「そうは言っても!!」

ジニー「ソウハ言ッテモネー。在ル物ハ在ルノデスヨー」

ユウキ「まあ、確かに精霊のマスターになった時点でもう、「あり得ない」事だけどさ…」

原「…失礼しました」

ジニー「Don't worryデスヨー。…Meの出来ルのは魔法and罠カードの具現化とリミットの在ルモンスター具現化デスカネー」

原「じゃあ空港で空を歩いたのは…?」

ジニー「岩投げエリアヲ 具現化 シテ Rock ノ上ヲ歩イタデスヨー」

原「成程…」

ジニー「YOU ハ Why 精霊マスターに成ッタデスカ?」

原「それがなんですが…」

… … … …

ジニー「All right…精霊サン自身モ現界ノ理由不明ト…」

原「何か意味や理由があるハズなのですが…」

連弾「何か、その「瞳」の力で分かる事はないか?異人の少女よ」

ジニー「…無理デスヨー。ソコマデハ デキマセン。But…」

ユウキ「バット?」

ジニー「コノ街ノ空気ハ、ドコカ変デス。Just…魔物ガ 居ルヨウ ナ…」

原「魔物…」

ユウキ「今、スカイエッジとかいう不良が荒ぶっているけど、それは関係ない?奴らのせいで過剰にデュエルエナジーが観測とかってワイドが言ってたが」

ジニー「NOデスヨー。ソレハ関係無いデス!More&More、邪悪 デ 汚ラワシイ 空気デス。…特に駅前付近で強く感ジマシタ」

連弾「悪質なカードの精霊…か?」

ユウキ「駅前って…天野さん家近くかよ!駅前が危険なのか?」

ジニー「…分カリマセンーデースーヨ〜〜〜〜〜〜」

ユウキ「そ、そうか…軽く気を付ける様に言っておこう…」

ジニー「…」

ワイド「恐らく、私も観測していた「街に潜む意志の空気」の事です」

原「とりあえず駅周辺に危険が潜んでいる事は分かりました…ジニーさん、もしこの街にカードの精霊関連の危険が迫ったとしたら、協力してもらえませんか?」
ユウキ「留学して早々、大変だと思うけど…ガチでやばいなら、動かなきゃいけなそうなんだ…お願いします」

ジニー「…OKデスヨー」

原「!ありがとうございます!」

ユウキ(よし!これで、俺が働くても大丈夫かも!…どうせ俺がやっても失敗するだけだしな)

連弾「異人の少女よ、協力を感謝する」

ワイド「同意です。お願いします」

ジニー「OKデスヨ!精霊サン達!」ぺタぺタぺタぺタ

ワイド「否定、否定、接触、危険、危険」

原「さて、ではパトロールしに行きましょう!ひとまずはあの不良さん達をどうにかしないと、そっちの件も集中できません!行きましょう!」

ユウキ「…どうせ今日もカモられるんだ…」

タッタッタッタッ…

ジニー「…困リマシタネ…今ハマダ言エナイデスネ…」

タッ!

原「では町まで行きましょうか」

ジニー「OKデスヨー」

ユウキ「分かった」

PPPPPPPPPPPPPPPP!!!

原「電話?」

ユウキ「俺か!…誰だろ…天野さん!からだ!!」

PI!

ユウキ「あー、もじもじ、吊木です」

藍「首吊る木君!良かった!繋がったー」

ユウキ「ど、どうしたの?」

藍「あのね!JOJOの家を教えてくれないかな?」

ユウキ「五条の?どうして?」

藍「スカイエッジがJOJOの家を狙ってるらしいの!」

ユウキ「え!?」

藍「さっき、アズマ君と対戦したスカイエッジの人がね、「自分の上にあたる幹部格が五条家を狙う」って教えてくれたの」

ユウキ(どうせリアルファイトで引き出した情報なんだろうな。五条の家を狙う?何が狙い…あーそういう事か。でも…)

ユウキ「…そしたら今から天野さん達に俺が合流して、家を教えるよ。家分かるし」

藍「?原さん達はいいの?」

ユウキ「街にも人員は必要だし。大丈夫…なハズ」

藍「分かったよ!本屋さん近くで待ってるから!」ニコーン!



原「スカイエッジが五条君のおうちを?どういう意図が…?」

ユウキ「あー、多分「クラシックカードの原本」を狙ってるんだと思う」

ジニー「原本デスカ?」

ユウキ「うん。何も書いていない、「真っ白なカード」なんだけど。逆に言えばどんなカードにでもこれから「創る」事が出来るんだ」

原「!つまり!自分たちの都合の良いカードを作成可能という事ですか!」

ユウキ「ちょっと違う。流石に丸っきりモデルの無いカードは無理だけど、モデルさえあれば強力なカードのなんにでも変化できる感じ。例えば…「狂戦士の魂」とか「幻魔の扉」なんて理不尽な魔法カードも創れるし、それこそ「シューティングスタードラゴン」とか「オシリスの天空龍」とかでも創れちゃうハズ…確実に戦力を上げれるハズ」

原「!!大変じゃないですか!!!折角この街に闘志が戻ってきたのに、今そんな強力な力を獲得されたら、再び心が折られてしまいます!!!すぐに私たちも行かなくては!!」

ユウキ「いやー。俺とあっちのチームだけで大丈夫だよ。…正直、4人でも相当十分な位だと思うし」

原「!?い、いいんですか!貴方の親友の五条君に危機が迫ってるのですよ!」

ユウキ「ん〜。「五条」の事だから、どうせ大丈夫なんだよ」

原「!…信頼してるですね」

ユウキ「悔しいけどね。本当、どうせピンピンしてるハズだよ…あんま行きたくないだけどな…」

原「…分かりました。吊木君を信じます。そうしたらジニーさんは私と一緒に街に。吊木は五条君の家に!」

ジニー「気ヲツケテクダサイデスヨ」

ユウキ「うん!」

10分後…本屋モロヘイヤ
タッ!タッ!タッ!

ユウキ「ふー。おっ!居た!天野さーーーん!!」

藍「来た来た!」ニコ!

周磨「おっ、早いっすね〜」

アズマ「遅いぞコラ!さっさと案内しろよオイ!」

ユウキ「は、はい!!!こっちの道をしばらく真っ直ぐに、」

アズマ「この通りだな!よし行くぞコラ!!」

ダッーーーーーーーーーーーーーーー!!!

藍「早ーい」ニコ―

ユウキ「なんなんだ…?アズマ、やたらヤル気だな?」

周磨「あいつ妙に面倒見がいいというか、顔馴染みには優しいっていうっか…兄貴肌って感じっすからね。男に慕われる系というか」

ユウキ「!?まさか「アッー♂」な方向では、」

周磨「ないから安心してっす。なんだかんだ言って五条ッチの事、気に入っているっぽいっすからね〜」

ユウキ「…そうか」

藍「?」ニコーン?

アズマ「おい!早くいくぞコラッ!!!」

同時刻…五条家付近

セーラ「何これえ。ちょとおお〜何これえ〜バリバリ神社じゃないい!」

村正「…五条家は神移師兼、神社の家系。この中に邸宅もあるとか」

寧々「入口も、その、表と裏があるらしいわ」

大神「裏口の方が屋敷の入り口に近いらしいぜ!」

セーラ「そしたらあ!アンタたちは裏口から屋敷に忍び込んでえ!それでえ、五条の人間を脅してえ!「真っ白なカード」を奪いなさい!」

村正「…アンタはどうするんだ?」

セーラ「あたし?あたしは正面入り口から入って堂々と行くのお!このあたしが「裏口」なんてコスイ所、入りたくないわあ!」

村正「…まあ、いいさ。では行くぞ、お前ら」

大神 寧々「了解」

タッタッタッ

セーラ「ではでは、バリバリに正義の制裁入れちゃいますかあ」




大神「っち、あのクソ女め。偉そうにしやがって」

寧々「ちょっぴり、えっと、燃やしたくなります…」

村正「…まあ今は納めておけ。あの女が「超融合」のクラシックカードを持つ以上、こっちも完全な勝機は言い切れない…だからこそ、「真っ白なカード」を奪えば…」

大神「!「超融合」封じのカードを作ったりできるのか!?」

村正「そこまではいかんが…例えばお前のデッキに、「グスタフ・マックス」のカードを作って入れたり、寧々、お前のデッキに「スカーレット・ノヴァ・ドラゴン」などのシグナ―の龍を入れる事も出来る…そうすれば単純に我らが1ターンキルの精度も上昇するだろう」

寧々「いいですね」

大神「成程な!奪ってそのまま俺たちの物にしちゃえばいいのか!」

村正「そうだ…行くぞ」

寧々「うふふ」

大神「にひひひ」

五条祖父「ふほほほ」

…「!?」


    |┃三             _________
    |┃              /
    |┃ ≡    _、_   < 話は全部聞かせて貰ったぞ!
____.|ミ\___( <_,` ) _ \
    |┃=___    \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )   人 \ ガラッ
↑ 五条祖父 
大神「な、なんだクソ爺!」

五条祖父「お前ら声大きすぎだ馬鹿www」

村正「貴様、「現神移師」の我厳だな?」

五条祖父「おうよwww」

寧々「でしたらお爺様、大人しくカードを渡してくれなくて?でなくては御老体に鞭を打たなくてはいけなくて。」

五条祖父「やーよwwwそれよりふくよかな姉ちゃん、一緒にニコ生放送でないwwww?俺の彼女って紹介するからwwww」

寧々「残念だけど、私はアダルト動画に投稿派なの」

五条祖父「テラエロスwwwやべー俺のエクスカリバーがヒロイック♂チャンスにwwww」

大神「このクソ爺が!なめた事を言ってんじゃないぞ!」

五条祖父「まだイッてないがwww別にイってしまっても構わないのだろう?www」

村正「・・・本題に入っていいか?」
大神「「真っ白なカード」持ってんだろ?」

寧々「わたし逹それが欲しくて、その、焦らされると、火照って、燃え上がっちゃんです」

五条祖父「もう皆若いね。欲望に忠実で素晴らしい!だからサービスしちゃお☆」

ガチャ。

村正「・・・結局デュエルせざるを得ないのか」

大神「いやいや爺!物分かりがよくて助かる!だかもう少しボケてなければ素直に渡してくれるんだけどな」

寧々「お爺ちゃんのお身体、熱く熱く愛してあげます」

五条祖父「wwwいいねwww」

村正「では私が参ろう・・・」
五条祖父「あーいいよいいよwww」

村正「?」

五条祖父「チミ達3人、一緒に相手してやるさwww」

大神「!爺、お前本気でいってんのか!?」

五条祖父「メガ本気www順番も俺→君→姉ちゃん→お前→俺でいいし、俺以外は最初ターン攻撃していいぜwwwその代わり手札最初8枚位していいww?」

村正「・・・何なら10枚でもいい」

五条祖父「ちょ出欠大サービスwww」

寧々(お盛んなお爺様。でも、その、残念過ぎますわ)

大神(俺達3人がかりなら、どんなに構えてようとも1キル可能だ!)

村正(あくまでバトルロアイアル式なのが痛恨だ…この人まさか、「え?ブルーアイズってそのまま出せないの?生け贄って何?」くらいで世代止まってるんじゃないか?「海馬」とか@「本田」出されたらどうしようか)

トリオ「まあいいさ…」

トリオ 五条祖父 「デュエル!」
ソリティアトリオ(こ、この手札は)

寧々手札 「真炎の爆発」×2「超熱伝導場」×2 「神の宣告」

大神 「召集の聖刻印」「聖刻龍−トフェニドラゴ」「聖刻龍−シユウドラゴン」「死者蘇生」…

村正 「ダンセル」×2 「グルフ」 「愚かな埋葬」「死者蘇生」

トリオ(濃厚なワンキルの予感きたああああああああ!!)

五条祖父「おれのターンwwwドローwww」


    (.`ヽ(`> 、                      /''''''   ''''''::::::\
     `'<`ゝr'フ\                  +  |(●),   、(●)、.:| +
  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)                |  ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´                 + |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
       \_  、__,.イ\           +     \   `ニニ´  .:::/    +
        (T__ノ   Tヽ        , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、   ./|
         ヽ¬.   / ノ`ー-、ヘ<ー1´|  ヽ | :::::::::::::ト、 \ (  ./ヽ
          \l__,./       i l.ヽ! |   .| ::::::::::::::l ヽ   `7ー.、‐'´ |\-、
  ___________________________  __
 │ 右 ││ 封 │ │ 右 │ │ 左 │ │ 左 │ 
 │ 腕 ││ 頭 │ │ 足 │ │ 足 │ │ 手 │ 


トリオ「」
五条祖父「やれ!ヨガファイアー!」

村正「」

大神「」

寧々「」

バタッ!

五条祖父「フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒwwwwww」


五条祖父「ガキンチョ共め、まだまだだねwwwww」

五条祖父「静我の方は…まっ、大丈夫だなwwどうも吊木の家の倅もパトロールやらしてるみたいだしww若い者同士で上手くやるでしょうww」

・・・チラっ

寧々「」白い目

五条祖父「俺の倅♂もまだ若いようじゃなwww」

五条祖父「この姉ちゃんだけ手当て(お持ち帰り)するかねwwww」


…やや離れた場所にて


…カッ!!!

アズマ「!?」

周磨「な、なんっすか!あの赤い光!」

藍「炎みたいだねー」にこー

ユウキ「あー。どうせ五条のくそじ…(ハッ、くそじじいとか天野さんの前で言ったら幻滅される!)お爺さんが、エクゾディア使ったんだと思う。そのヴィジョンかな」

周磨「エクゾ!?」

ユウキ「うん。確か「図書館エクゾ」を素で使ってくるんだよ…一回も勝った事ない」

周磨「大人気ないお爺さんっすね!」

ユウキ「あの爺さんはそういう人だよ…大人気ないし、やんちゃだし、変態だし…中学の授業参観の時も孫そっちのけで女の先生口説いたり、大会出たと思ったら「握手暗黒界」で公式セクハラし始めるし、あー、そういや俺に「結婚相手紹介してやろうか?んん?ww」とか言って来たりとか」

周磨「うわー…」

藍「楽しいお爺さんだね♪」ニコーン♪

ユウキ「え、そういう反応!?」

アズマ「それはどうでもいいがオイ!ヴィジョンが見えるって事はデュエルが始まってるって事だコラ!急ぐぞオイ!」

アズマ「お前らとろとろしてんじゃないぞコラ!先に行ってるぞオイ!」

周磨「あーもうせっかちだな!待てよアズマ!〜俺も追いかけるから首吊る君らゆっくり来ていいから!偵察もしてくるっす!」

ユウキ「分かった!」

タッ!タッ!タッ!

藍「じゃあゆっくり行こうか♪」ニコッ

ユウキ「う、うん」

ユウキ(…!!!天野さんと2人きりチャンスきたあああああ!…でもなに話せばいいか分からないいいいいいいいい!皆と一緒にいる時ならどうにかなってるけど、サシになると混乱するうううううううううう!!!考えろ、考えろ!!)

ユウキ(…話題…見たテレビ…ニュース…事件…流行り…3分星座占い…占い!!確か携帯サイトで!!!)

カチ、カチ、カチ

ユウキ「あー、そういえばさ!天野さん…このサイト知ってる?」

藍「?「アトラス・渚の貴方の運勢占っちゃんだから!」?」

ユウキ「何か最近流行ってるだって。名前を入力するとその月の色んな運勢…デュエル運とか死相とか転倒運、就職運とかを教えてくれるんだって!」

藍「へえ!!!おもしろそう!やってみていい?」ニコニコニコ

ユウキ「うん」(よし、女の子は占い好きって言うのは本当みたいだ…!!)

ポチッ

天野藍

デュエル運 大吉 今のあなたなら世界キングの次位にはなれるかも!?

健康運 大吉 とっても良好!! 「死の破壊ウイルス」だって打ち勝てるかも!!

恋愛運 小凶 まだ自覚はなくても、思わぬライバルが現れるかも! 他の女にとられないよう気を付けて!!

就職運 小吉 やりたい事は見つかるかも!!ただし家族などの意見に流されないよう気をつけて!!!



藍「やった!!!デュエル運が高いよ!嬉しい!」ニコニコニコ

ユウキ「う、うん」(恋愛運には全く目向けてない…うう、どうせ「気にすらしてない」=「好きな人は今はいない」って事なんだ…)

藍「首吊る木君もやってみたら?」

ユウキ「…うん」


吊木 遊気
デュエル運 大凶 …今のままのあなたのカードではダメダメかもッ!新しい力を手に入れるべきかも!!
恋愛運 大凶…最悪かも!!もう絶句レベルかも!!!
健康運 大吉…最高かも!!!今の貴方はアンデットデッキの様に不死身の肉体、精神を手に入れてるかも!!
友情運 中凶…思わぬきっかけに秘密がばれてしまうかも!!!注意かも!!!


ユウキ「どうせこうなると思ってたよ!!!」

藍「でも健康運がマックスだよ!良かったね♪」ニコンニコン♪

ユウキ「う、うん、そうだね」(ポジティブ…俺には一生手の届かない世界なんだろうな…)




セーラ「さーて、境内に入ってはいいけどお。どこにいるのかなあ…!!!」

タッタッタ…

五条「…www」

セーラ「あららあ?自分から出てきてくれるとはねえ!あたしバリバリについてるかもお!」

五条「wwwユウキのやつからメール来たから表に出てみればwwwスカイエッジさんちーっすwwww」

セーラ「単刀直入に言うわ。あんたの持つ「真っ白なカード」を寄越しなさい。そうすれば痛みつけはしないわあ」

五条「ちょww単刀直入過ぎるwwなんという時代錯誤wwお前らはロケット団かよww今の次代はプラズマ団だぜww」

セーラ「まあそうねえ。あたし達はあ、プラズマ団よ」ドヤ

五条「テラ悪党www」

セーラ「悪党じゃないわ!あんたたちみたいな宝の持ち腐れのカードを有効活用してるだくよお!むしろカードの味方のスーパーヒロインよお☆」
五条「OKOK」

セーラ「?それはカードを渡すって事お?」

五条「バーローww」

カチャ!

セーラ「!デュエルディスク!あたしとやるっていいのお!」

五条「へへへ久し振りに封印していた力を解放ってねwww漏れの邪気デッキが「贄」を欲しがってるぜえwww」

セーラ「いいわ…スカイエッジランクNO.3!スーパーヒロインのセーラ行きますう!」

五条 vs セーラ ライフ4000

五条「ドローww終末の騎士を召喚wwそんでデッキから「ヘルウェイパトロール」を落とすおww」

終末の騎士 効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

ヘルウェイ・パトロール 効果モンスター星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターのレベル×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。

五条「んでwwカードを一枚セットよんwwターンエンドww」H4

セーラ(ヘルウェイパトロール…悪魔族サポーだよね。闇悪魔デッキってところかなあ!)

セーラ「汚らわしい…そんなあ汚らわしい悪魔どもはあ!この超弩級小公女(ヒロイン)セーラちゃんが正義の拳を入れちゃいますう!」

セーラ「ドロー!E・HERO アナザー・ネオス!爆誕!」

五条「ルギアかよww」

E・HEROアナザー・ネオス 
デュアルモンスター星4/光属性/戦士族/攻1900/守1300
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードのカード名は、フィールド上に表側表示で存在する限り、「E・HERO ネオス」として扱う。

セーラ「騎士に攻撃☆攻撃!」

アナザー・ネオス 攻撃力1900 VS  終末の騎士 攻撃力1400
⇒終末の騎士 破壊 
五条ライフ 4000−500=3500

五条「デュふふふw痛いでやんすww」

セーラ「カードを三枚セットしてターンエンド!!」H3

五条「漏れのターンwwドローww」H5

五条「行くよww墓地の「ヘルウェイパトロール」を除外して、手札より、攻撃力2000以下の悪魔を特殊召喚するんだぜww」

セーラ(デーモン系かなあ?それともシンクロ軸でリゾネーター?)

五条「現れてくんさいなww「インヴェルズを呼ぶ者」氏ww」

セーラ「!そのカードは…」

五条「Yes! I am! ある種王道悪魔だよwww」

五条「んでもってww「呼ぶもの」を生け贄にして…漆黒の捕食系悪魔…」

五条「 インヴェルズ・ギラファ を生け贄召喚!コイツは「インヴェルズ」を生け贄にするなら、一体分で出せるwww」

五条「侵略開始だぜ…www」

インヴェルズを呼ぶ者 
効果モンスター星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守 0
このカードをリリースして「インヴェルズ」と名のついたモンスターのアドバンス召喚に成功した時、自分のデッキからレベル4以下の「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。


インヴェルズ・ギラファ 効果モンスター 星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守 0
このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚する事ができる。「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して墓地へ送り、自分は1000ライフポイント回復する事ができる。

フィールドには醜悪な肉体と邪悪な意志を持った虫の様な悪魔達が現れた!

五条「さっさと行きますかwwギラファの効果で右側の方のセットカードを墓地送りナリ&漏れのライフ1000アップなw」

セーラ「汚らわしいい!最低!」

セットカード 魔宮の賄賂
五条ライフ3500→4500

五条「そしてww「呼ぶもの」の効果で「インヴェルズの先鋭」デッキから特殊召k」

セーラ「そうはさせないわあ!先鋭の特殊召喚にいチェーンして「激流葬」!発動!醜い悪魔たちよ!水でもかぶって反省しなさいい!」

五条「Holy Shit!!さっそく退場かよwwwってか亜美ちゃん乙ww」

ギラファ&インヴェルズの先鋭⇒墓地へ
アナザーネオス⇒墓地へ

五条「困ったのうwwそしたら一枚セットしてターンエンドやw」

五条  F 伏せ札2枚 手札2枚
セーラ F 伏せ札1枚 手札2枚

セーラ「いくよわよお!ドロー」手札3枚

セーラ「一気にいくわよお!永続魔法「未来融合―フューチャーフュージョン」発動う!」

セーラ 「デッキから「E・HEROオーシャン」を二枚墓地へ送り、「E・HEROアブソルートZero」を二ターン後に、参☆上させるう!」

E・HEROオーシャン×2⇒墓地へ

五条「おいwww禁止カードじゃねえかよwwwルールを守って楽しいデュエルをしようぜww」

セーラ「スカイエッジにルールも常識もないですゥー。通常魔法「ミラクル☆フュージョン」発動う!奇跡の力、受け取りなさいい」

五条「ちょwwwまじすかwww」

ミラクル・フュージョン 通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、「E・HERO」という名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

セーラ「青い青いこの星わぁ、あたし達、ヒロインとヒーローがぁ守る☆」


E・HEROオーシャン×E・HEROオーシャン=E・HEROアブソルートZero
E・HEROオーシャン×2⇒除外

セーラ「融合召喚!ビューティブリザード!  E・HERO☆アブソルートZero!!」

五条「今度はプリキュアかいww」

E・HEROアブソルートZero 融合・効果モンスター 星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。


五条「自分がフィールドからいなくなったら無条件で相手モンスター全破壊…インチキ効果乙www」

セーラ「まだまだ止まらいよ!「E−エマージェンシーコール」発動!エアーマンを手札に入れるう!」

E−エマージェンシーコール 通常魔法
自分のデッキから「E・HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

セーラ「で、で、で☆「E・HEROエアーマン」召喚☆効果でえ、「アナザーネオス」を手札に入れちゃう!」

E・HEROエアーマン効果モンスター(制限カード)星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。●自分フィールド上に存在するこのカード以外の「HERO」と名のついたモンスターの数まで、フィールド上に存在する魔法または罠カードを破壊する事ができる。
●自分のデッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

セーラ「さあ!一斉攻撃い!E・HEROアブソルートZeroで攻撃!」

五条「そうはいかんぞwwトラップカード発動w「侵略の波紋」ww漆黒色の波紋疾走!!」

侵略の波紋 通常罠
500ライフポイントを払い、自分の墓地に存在するレベル4以下の「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地から特殊召喚する

五条ライフ 4500−500=4000

セーラ「へえー、せいぜい盾モンスターでも出しなさいいよお」

五条「いいっすかwwでは…「インヴェルズの先鋭」を攻撃表示で特殊召喚ww」

セーラ「だから何なのよお!アブソルートZero攻g」

五条「おいおいおーwwいいのかい殴っちゃってww「先鋭」の効果知ってるのwww」

セーラ「効果あ?へん!そんなのどうせ大した効果じゃ…!?何よこれえええ!」

インヴェルズの精鋭 効果モンスター星4/闇属性/悪魔族/攻1850/守 0
自分フィールド上に存在するこのカードが墓地へ送られた時、フィールド上に表側表示で存在する儀式・融合・シンクロモンスター1体を選択して破壊する。

五条「Do you undersatand? 要はチミのZeroみたく、墓地へ送った瞬間に、相手のモンスター破壊ってワケwwこのカード殴ったら、チミの「Zero」も死ぬぜww」

セーラ「くうう!卑怯者お!そんなのわぁズルい!」

五条「悔しいでしょうねwwwwwで、どうするwwどうするwww」

セーラ「悪魔に何か屈しないしい!構わず攻撃い!」

五条「あらまww」

セーラ「どうせそいつがいる限りいつかはこのZeroは壊されちゃうんでしょお!だったら今倒してえ、エアーマンでダイレクトアタック決めちゃうのお!」

五条「なるへそなるへそ…まっ、そうはさせないですけどねwwwwwリバースカードオープン!トラップ発動ww「ドレインシールド」ww攻撃を無効にして、その攻撃力の分回復するでヤンすww」

セーラ「卑怯者おおおおおおおお!」

ドレインシールド 通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する。

五条ライフ 4000+2500=6500
セーラ「よくもヒロインの見せ場を邪魔したわねえ!」

五条「wwwはいはいwwで、エンドするの?ww」

セーラ「そうよ!エンドよお!」

セーラ(今に見てるがいいわあ!後2ターンあたしのおターンが来ればあ、二枚目のアブソリュートが来てくれんだからあ!)

セーラ フィールド Zero エアーマン 伏せ札1枚 手札2枚 ライフ4000
五条 フィールド インヴェルズの精鋭 手札2枚 ライフ6500

五条「ほいwwドローwww」

五条(♪これはいけるねw)

セーラ(まだまだだわあ!こんな妙なやつに負けちゃいけないい!)

五条「魔法カード発動…www」





ユウキ「…周磨達から連絡こないな」

藍「そうだね」ニコ

ユウキ「一応五条には「スカイエッジ接近中」ってメールしたから大丈夫だとは思うけど。…どうせ周磨達、神社の中で迷っただろうな」

藍「そんなに広いんだ!」ニコ!

ユウキ「うん。庭園とか墓場とかもあって…俺が最初に来た時も迷っちゃったんだ」

藍「へえ!そういえば、JOJOと首吊る木君はいつごろからの仲なんだっけ?」ニコーン?

ユウキ「小学5年くらいかな。小学校は別だったんだけど、あいつの親戚が不幸に遭って、そのお葬式に地元付き合いで行ったときに会ったんだ。その後、中学で同じクラスって感じ」

藍「へえー!その時からJOJOってあんな感じだったの?」ニコーン?

ユウキ「!…まあ色々違ったかな。性格とか色々」

藍「そうなんだー♪もっとJOJOの事聞いてもいい?」ニコーン?

ユウキ「ははは…いいよ…」汗だら




五条「魔法カード発動ww「悪夢再び」ww墓地から守備力0の闇モンスターを二枚サルベージ出来るだぜwww」

悪夢再び 通常魔法
自分の墓地に存在する守備力0の闇属性モンスター2体を選択して手札に加える。

セーラ(!インヴェルズは基本的守備力〇!嫌らしいい!…そっかあ!アドバンス召喚=上級モンスターに戦線を頼む=手札消費が激しいから、余計に重要なのかあ!)

五条「「ギラファ」と「呼ぶもの」を手札に加えましてがなww」

五条「「先鋭」を生け贄に、「インヴェルズギラファ」を生け贄召喚www」

先鋭⇒墓地へ
ギラファ⇒召喚

五条「「先鋭」が墓地へ行った瞬間、効果発動ww「Zero」を破壊する&ギラファの効果で「エアーマン」を墓地送りwww」

アブソリュートZero⇒破壊
エアーマン⇒墓地送り 
五条ライフ 6500+1000=7500

セーラ「ふんだ☆Zeroの効果発動!フィールドから離れた時、相手モンスターを全て破壊するう!」

五条「おっとwそれも通らないんだなww手札から速攻魔法発動ww「侵略の一手」wwwアドバンス召喚された「インヴェルズ」を手札に戻してwwワンドローww」

セーラ「!!!手札に逃げたあ!サクファイス・エスケープ!?」

五条「モンスターボールに戻れwwギラファww」

侵略の一手 速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する、アドバンス召喚に成功した「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を手札に戻して発動する。自分のデッキからカードを1枚ドローする。

インヴェルズ・ギラファ⇒手札に
五条 ワンドロー 
五条手札2枚⇒4枚(ギラファ 呼ぶもの ? ?)

五条「どうよww漏れのインヴェルズww自由自在の侵略っぷりww1枚伏せてターンエンドよww」

セーラ「アドバンス召喚なんて時代遅れの癖にい!許せないい!」

セーラ「あたしのターン!ドローおおおおおおお!」セーラ手札3

カン☆コン!!

セーラ(!!!きた!やっぱりあたしこそ、超弩級ヒロインなんだわあ!これならイケるわあ!)

セーラ「「アナザーネオス」を召喚!ダイレクトアタックよお!」

五条「おおww痛い痛いwww」

アナザーネオス 攻撃力1,900
五条ライフ7500−1900=5600

セーラ「カードを1枚伏せて!ターンエンド!」

セーラ(あと1ターンで来る「Zero」と伏せたこのカードさえあれば…いけるう!)

セーラ 手札1枚 アナザーネオス 伏せ札2枚 ライフ4000
五条  手札3枚 伏せ札1枚 ライフ 5600

五条「はあwもうそろそろ決めに入りたいもんですなあwwwまだダメージ削ってないしwwwドロリン☆」手札4枚

五条「うひょうww一気に畳み掛けるでえww自分フィールド上にモンスターが存在しないからww「インヴェルズの魔細胞」を特殊召喚www」

インヴェルズの魔細胞 効果モンスター 星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスターのアドバンス召喚以外のためにはリリースできず、シンクロ素材とする事もできない。


五条「そして、三度「ギラファ」を、」

セーラ「させないよお☆リバースカードオープン!!」

五条「www」

セーラ「あたしの最大最強のクラシックカード!!「超融合」!!!」

五条「www…!!!!!」

五条「クラシックカード !?なんで!…まさかこれ…ッ!」

超融合  速攻魔法
手札を1枚捨てて発動できる。自分・相手フィールド上から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。

セーラ「このカードはあ!相手のモンスターすらをも強制的に融合素材へしてしまう、超極悪なあたしの切り札あ!!」

セーラ「手札から「BF−精鋭のゼピュロス」を捨てて、アンタの「魔細胞」と「アナザーネオス」を超融合!!!」

インヴェルズの魔細胞×E・HEROアナザーネオス=E・HEROエスクリダオ!!!

セーラ「ヒーロー参☆上 「 E・HEROエスクリダオ」」!!」

E・HEROエスクリダオ 融合・効果モンスター 星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO」と名のついたモンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する「E・HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。

セーラ「効果によってこのカードのお、攻、」

五条「そんなことはどうでもいいwwwwwwwww」

セーラ「?」

五条「その「超融合」のクラシックカードwwwwww。相当レアなハズですよなwwww…どこで手に入れたの?」

セーラ「ああこれですかあ?ちょっと身内のメンバーからプレゼントって感じでえ」

五条「まじかwwwwwwそのカードはねえ、恐らく五条の家で作られたクラシックカードだわなwwwwwwそして恐らく…流にいちゃんの遺作のハズ…どこにいったと思ってたらそういう事かいなwwwwww」

セーラ「?本気で何言ってのなんですけお?バリバリに狂ちゃった?」

五条「いいぜ気にしなくてwwwwww漏れも今回の内乱に本腰いれて参加するメリットが生まれたんだぜwwwwww! !!」




藍「JOJOに従兄がいたの?」ニコ?

ユウキ「うん。俺が五条に会うより前に事故で亡くなったんだけど…[朱]神移師[朱]になりたてだったらしく、本来ならその人が家を継ぐ予定だったみたい」

ユウキ「だけど…その人が亡くなったから代わりに五条が後を継ぐことに急遽なったみたい。中学の時からよく修行の事愚痴ってたなー「朝5時起きなんだぜ!」とか「カード除霊とかマジオカルトwww」とか「この仕事ちょっと前まで女子禁制だったんだぜww折角神社で公式巫女さんとかいそうなのにww」とか」

藍「大変だったんだね!」ニコ!

ユウキ「しかもその事故の時に、従兄さんが持ってた「クラシックカード」がなくなったらしくてさ。どうせコソ泥棒だと思うんだけど…」

藍「…首吊る木君」


ユウキ「!?何?」(やべえみつめたられたあああああああああ)


藍「何か、あたしに隠しごとしてない?」ニコーン?


ユウキ「!!!!、な、何でさ」









藍「だって…さっきから汗 だらだらかいてるよ?首吊る木君の癖だよね?」ニコ―ンニコーン?






ユウキ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




藍「もしかして、もしかしてだけどさ…JOJOってさ、何か隠してるのかな?しかもそれを首吊る木君は知ってるんじゃない?」ニコニコニコニコニコ!!!!!!??????




び、ビンゴ・・・



ああ、すまん、五条よ…やっちまったぜ…どうせいずれはバレるとは思ってたけどさ…

……


セーラ「「エクスダリオ」は効果により攻撃力400アップ!!2900だあ!」


五条「はいはいwwwwwwwwもういいよwwwww魔法カード発動「愚かな埋葬」発動wwwデッキから「ヘルウェイ・パトロール」を墓地へ送るwww」


五条「んで墓地のヘルウェイ・パトロールの効果発動wwwww手札の「インヴェルズを呼ぶ者」を特殊召喚[]wwwwww」


セーラ「ッ!!!生け贄用のモンスターを召喚権を使わずに…!」


五条「今度こそ三度目だ インヴェルズ・ギラファを生け贄召喚wwwwww」


五条「効果により、エクスダリオを墓地送りwwww&ライフ回復wwwwww」


E・HEROエスクリダオ⇒墓地送り 
五条ライフ 5600+1000=6600

セーラ「〜〜〜〜!折角出したのにい!」

五条「知wるwかw 更に生け贄にした「呼ぶ者」の効果でもう一体「呼ぶもの」を特殊召喚wwww」

五条「そして!リバースカードオープン!! 二枚目の「侵略の波紋」!墓地から「呼ぶもの」を特殊召喚wwwwww」


五条ライフ 6600‐500=6100
フィールド ギラファ 呼ぶもの 呼ぶもの


セーラ(!一気にラッシュをかける気ねえ!!攻撃力2600+1700+1700=6000…あれえ「侵略の波紋」必要ない?…それにいぶっちゃけあたしの伏せ札は1ターン目から伏せてた「ミラフォ」だしい、バリバリの余裕☆)


五条「まだ分かってないのかwwwwwwチミにもう勝ちはないんだぜwwwwww」


五条「漏れは、二体の「インヴェルズを呼ぶもの」でオーバーレイネットワークを構築wwwwwww!!!!」


セーラ「!!!!!エクシーズ召喚!?」

五条「ヨエカ 二 クゴジ ヌエハ モ サク ヲ イカセンゼンサ 。ドレイレイタッゼ ノ クコッシ」



☆4インヴェルズを呼ぶもの×2…ランク4!!!



五条「エクシーズ召喚…「ウェルズ・オピオン」…ここに」



ヴェルズ・オピオン エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2550/守1650「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2
エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「侵略の」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。



その龍は…スクラップドラゴンよりも醜悪で、裁きの龍よりも神々しく、青氷の白夜龍よりも凍えていた。圧倒的、圧倒的な殺意。祭り上げるべき存在がその席から堕とされた…−の神性を放っている…

セーラ「!!!!何この邪悪なあドラゴン!…すぐに裁かなくちゃあ!」

五条「いいや。裁くのは私の龍さ……ウェルズ・オピオンの効果発動。「ムバルア・クッラブ」・・・・・・・・・・・・」

五条「デッキから、「侵略の」と付く魔法・罠カード1枚、手札に加える…手に入れたのは、「侵略の汎発感染」…」

ORY(インヴェルズを呼ぶもの)→墓地

侵略の汎発感染  速攻魔法
自分フィールド上の全ての「ヴェルズ」と名のついたモンスターは、このターンこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

セーラ「う、うう、超弩級ヒロインの、あたしが、あたしが、こんなヒールモンスターに負けるのおおおおおお」

五条「知るか。「ギラファ」と「オピオン」でダイレクトアタック」

セーラ「ッ!トラップ発動!「聖なるバリアミラーフォース」二体を破壊い!」


五条「無駄無駄無駄無駄無駄無駄…手札より速攻魔法発動、「侵略の汎発感染」…。「ウェルズ」の名を持つギラファとオピオンは、魔法罠への耐性を得る」


セーラ「ふ、不発!?いやあああああああああああああ!!!」


五条「まずはギラファ…「贄の衝撃」!!!」


セーラ「らめええええええええ!!!」

セーラライフ 4000−2600=1400


五条「止め。「ム―リクス・イア」」


セーラ「やめてええええええええええええええいやああああああああああああああ痛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


セーラライフ 1400−2550=−1150

Win 五条 ライフ6100 − Lose セーラ ライフ―1150






セーラ「あと、1ターンさえあれば…「Zero」が来てあたしを助けに来てくれたのに…」


五条「…wwwwwwwwwwそwれwもwなwいw。「オピオン」の効果でレベル5以上のモンスターを特殊召喚できないからwwwww」


セーラ「そ、そんなあ…」ガクッ


五条「wwwいっちょ上がりとww…ちょっとスカイエッジとやらの幹部連中、調べてみるかねwww…ん?」


アズマ「…」


五条「あらまwww学ラン君じゃないかwww助けに来てくれたのかいwwwテラサンクスwww」

アズマ「…お前、強かったんだな…」

五条「へw?」

アズマ「感激したぞコラ!インヴェルズとやらの侵略っぷり!!ふざけたヤツだと思ってたが滅茶苦茶堂々してたぜオイ!!!」

五条「はあwww?何でジワジワと近づいてくるしwww」

アズマ「こういう時は漢の抱擁だコラ!!受け取れえええオイ!!!」

五条「やwめwろw漏れが受け取るのはシーザーのバンダナ入りシャボンだけって決めてるんだwwwっておいマジでやwめwろw」

抱キッ!!

五条「ちょwマジでw服が引っ張られるwwwっておいいい!」

びりびりびりッ!

周磨「おっ!アズマそこにいたか!しかも五条っちも無事で何よりッス〜…って!え」

びりびりびり

アズマ「あん?」

五条「「きゃあ///」とか言ってみたりwww」

藍「JOJOってさあ…」


















藍「女の子だよね」ニコーン?











それは女の子ですか?はい。変装漏れっ娘です。









アズマ&周磨「ブラじゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」




五条「ガチでセクハラ過ぎワロタwwww」



アズマ「お前…女装癖なのかオイ!?」


五条「ちげえええええええwwwwwwww」




アズマ「おい!服破っちまって悪かったな…だがこりゃどういう事なんだよコラ!」


周磨「学校でも完全に男扱いされてるじゃないっすか!」


五条「wwwいやー本当申し訳ないでヤンすwwwそんじゃ説明しますかねwwwww」


五条「…五年位前かなww漏れの叔父さん一家が揃って一緒のワンセットに交通事故ってしまったでやんすwww」


五条「その中に流兄…「我流」っていう漏れの従兄がいたんじゃなwwそいつが「神移師」次ぐ予定やったのww」

五条「ところがどっこい、あっさり死んじゃったwww夢じゃありませんwwwこれが現実wwwんでよww跡継ぎ誰だ?ってなって、漏れが選ばれたワケwww」


周磨「それがどう関係してるんっすか?」

五条「前にもチラッと学ラン君には言ったけどwww「神移師」は基本、「男性の仕事」っていう古臭い掟があるのよww」

五条「で、体裁気にした親戚共の陰謀でwwwまさかのwww男装www少女漫画かよwwwwwwま、元々そんな女っぽい性格じゃなかったしwww乳もそんなになかったしなwwwテラ悲しいwwww」

周磨(確かに…すごく…小さいです)


周磨「その情報ってどこまでの範囲で知ってるんっすか?」

五条「一応学校側…担任のおばちゃん先生と校長さんは知ってるハズwwまあ、面倒なことは家&地元の権力で誤魔化してるけどなww登校日初日コスプレとかやってもお咎めなしなのよwww」

アズマ「てめ!だから俺らだけやたら先公に目付けられて、お前はスルーなのか!」

五条「Yes wwwユウキのやつには「そもそも女なんだから承太郎のコスプレとか前提がおかしいだろ」って目で言われたけどなwwww」


周磨「!!!そうだよ!首吊る君は知ってたんっすか?」


五条「おうよwwあいつとはその事故の葬式…まだ女子枠だった時に会ったしねwwwリアル知ってるのはアイツ位かねwww」


アズマ「そういやお前ら2人とも声変わり終わってなかったなオイ!まさか首吊るも女なのか!?」


五条「それはないwwwアイツは単にガキなだけよwww」



五条「…まあ君たちをだましてたのは申し訳と思ってるよ…」



周磨「いや、い、いいっすよ!」(な、なんだと!?)

アズマ「きゅ、急にテンション変えるなコラ!」(急に女子臭い…オイ!)


アズマ「男だろうと女だろうとてめえは骨のある漢だ!それでいいじゃねえかオイ!」


五条「!学ラン君!!!!」

五条「それはないわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


アズマ「てめえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」


五条「おwとwこwとwかwお前は黄金期のジャンプ世界の住民かよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


アズマ「死にさらせええええええええええええせええええええええええええええええええええええええええええええオイいイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」


周磨「…一瞬でも揺らいだ俺が馬鹿だったっす…」 498:TPP:2012/07/16(月) 19:36:20 ID:S2jLdLdE2S
五条「さてさてwww君たちイジリは置いといて、そこの気絶してるセーラとかいう子を起こすかいwwww」

アズマ「・・・破っといてあれだが、服着てくれコラ!」

五条「あーはいはいwwwチミたち紳士だわなwww暑いから着替えTシャツ予備してて良かったぜwww」



五条「よしww装着ww「超融合」の出所、詳しく喋ってもらうでヤンスwww」

ユサユサ


周磨「何か化粧濃い姉ちゃんっすね・・・お〜い起きて〜」


セーラ「うん〜・・・!はッ!!!こ、このクソビッチがあ!よくもお!」

五条「知るかよwwww…!?ちょ待て、今君なんて言っ、」

アズマ「黙れゴラァ!俺達のチームメイトに喧嘩売ってんじゃねぇぞオラ!」

セーラ「ひいい!」

五条「や、ちょっと、待って、何で知って、」

???「悪いな皆、その女、俺が引き取り尋問させてもらう」

五条「!」

アズマ「誰だゴラ!」


モワーン・・・


セーラ「?」

周磨「!?何だ、姉ちゃんの足元に変な円が!?」


カッ!


セーラ「な、なん、」

シュンッ!


アズマ「な、な、姉ちゃんが消えたあ!?」

五条「テラSFwww」

周磨「なんだよこれ!」

五条「・・・サイコデュエリストってやつかもしれなねこりゃwwwwww」」

アズマ「なんだ?オイ?」

五条「爺いが言ってたんだけどwwww稀によくある事で、特殊なオカルトパワーを持つデュエリストが世の中にはいるんだとwwwwワープの力位あってもおかしかないわなwwww」

周磨「ひい!そんなチートが「スカイエッジ」にいるんっすか!?」


五条「しるかいwwwwでもあの言い方からするに「スカイエッジ」に対立するニャアンスだったから大丈夫じゃないwww」

アズマ「味方にしては邪悪な雰囲気だったがなオイ!」

五条「けどそれよりも気になるのはwwwあの女、漏れを「ビッチ」呼ばわりした事だすなwwww」

アズマ「はあ?」

周磨「!あ、確かに!でもブラ姿を見たとかは?」

五条「いやーあれは完全に気絶してただろwwwww」

アズマ「?どういう事だオイ!教えろコラ!」

五条「馬鹿キャラかよwwwカワイイなwww要は、殆どの人が知らん漏れの真☆性別をあの女は「ビッチ」言うてたんだぜwwww勿論デュエル中もばらしてないしwwwwどっかで個人情報が漏れてんだwwww、漏れだけにwwww」

周磨「√3点!」

五条「クソーwwwwwww」

アズマ「!つまり・・お前の秘密を知る奴が・・・スカイエッジ!」

周磨「!まさか!そいつって!」

アズマ「!あ、あの野郎!」


五条「そうだよ・・・裏切り者は・・・!」






吊木 遊気ッ・・・!







周磨「いや、流石にないだろ(天野っちに嫌われるような事はしないだろうし)」


アズマ「応、ないな(何だかんだ言ってあいつは漢のはずだ!)」


五条「デスヨネーwww(そんな度胸あいつには無いだろ。それに)」




あいつが私を裏切った事なんて、一度も足りともない、絶対にない…


ですなwwwwwwwwwwwwwwww




五条すまん。お前を裏切ってしまった…orz


あーというか天野さん、やっぱり鋭いな…それとも俺がバレバレだったのか…いずれにせよ、ばれてしまった…どうしよ天野さんから他の人にまで秘密が広まっちゃったら…五条にすげえ迷惑かかってしまう…いや。でも天野さんにはいずれアイツも説明するみたいな感じだったから問題ない…?
…いやそれは話のすり替えだろ。それは関係ない。バレてしまった事が問題なのであって、それとこれは別問題だろ。あー天野さん黙っててくれるかな…?どうだろ。大丈夫だとは思うけど、女の子ってかなりおしゃべりだし…え、でもそれも偏見?女子にほとんど関わらなかった人間の偏見?でもな。でも…



藍「?首吊る木君どうしたの?」ニコーン?

ユウキ「あー。あのさ。この件、他の人には言わないでくれるかな?少なくとも五条がバラスまで…お願い」

藍「いいよ!そんなに大切な事情だったら言わない様にする!」ニコニコ!



あー…俺の馬鹿。なんでこう、天野さんの事を信じてあげれないんだろ。この前天野さんの家に遊びに行った時の帰り道に五条に言われたじゃないかよ。

「だったら彼女がそういう事思うかどうかも分かるだろ?ってか分かれ。」とかさ何とか、やたら真面目な顔してさ…何でこんなにも俺は小さいんだよな…


あー



…ヴィ―ン…


ワイド(…!!!!!!)


ワイド(落ち込んでいるところ申し訳ございませんがマスター。ここは危険です)

ユウキ(…?危険ってどういう事?)

ワイド(精霊の気配が突如現れ接近しています。)

ユウキ(!!!分かった!アズマ達と合流しよう!) 505:TPP:2012/07/21(土) 01:20:40 ID:S67Sb6nj4u
その必要はないな

ヴィ―ン!!!!!!

!!!

ユウキ「誰だよ!!!」

ワイド(この気配、音…貴女なのですか…ッ!!!)


「キャは☆」

ヴィ―ンんんんんんんんんんんんんんん!!!!!


藍「???」ニコーン?

ユウキ「!!上!!」

轟ォおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

ソイツはジェット機の様な音をして、晴天を飛来した。俺の正真正銘、真上から、直滑降。獲物へダイブするカワセミ如し。この…蒼ボディで、鳥の様な翼を持つこいつは…

「キャはは。「A」稼働」、捕獲開始」

ヴィ―ン。ヴィ―ン。ガシッ!!!

掴まれた、たあああああああああああああああああああああああああああああああ、だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

藍「!首吊る木君?」


ユウキ「うわあああああああああああって飛んでるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」


「捕獲完了、帰還開始。「C」稼働。ブーストオン。キャハハハハ!」


ユウキ「空怖いイイイイイイイイいいいいいいいいいいいい!!!高いいいいいいいいいいいいい!下ろしてえええええええ」


ヴィ―――――ンんん…

ぽつーん

藍「…首吊る木君が…消えちゃった!!」

轟おおおおおおおおおお!

ユウキ「離せ!離せ!」

???「キャハハ!本当に離していいの?ここ上空よ。離したら…ドーンよヽ(^。^)ノ」

ユウキ「離さないでえええええ!絶対に俺を離さないでえええええ。」

???「キャハ!恋人みたいな事言ってる!おもしろーい!」

ユウキ「〜!ワイド!出てきてくれええええ!!」

カッ!!!

ワイド「肯定。マスターを は な  し   な    さ    ぃ…」

ユウキ「遅い!おいていかれてる!」

???「当たり前よ!地上ならともかく、空中でお姉さまに追い抜かれるワケないでしょう!ふーん!」

ユウキ(お姉さま!?こいつは…ってよりもだ)

この機械音声の癖に、妙に甘ったるいいいいいいい声…どっかで聞いたことが…

ー「ニイサーん」ー

!?アルフォンス!?


???「着いた!着陸開始、Cブースト出力低下」

ユウキ「!急に地上に降りるなああああ!気持ち悪い‥!!!うぼ…」

???「!ちょっと!吐きそうな顔しない…キャああああああ!!!」

ユウキ「うぼええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」

???「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

うぼえ…最悪だ…ここはどこだよ…トイレ行ってきたい…!!ここはこの前焔とかいうやつとライディングデュエルした公園!?


???「もう!最低!アンタ!つれて来れてきてあげたわよ!」


???2「ご苦労だ。スキル。」


声と共にヴィジュアル系バンドの歌い手の様な若い男が…木の影から出てきた…!!コイツ!指にミサンガがッ!

スカイエッジ!!

…ッ!そうか…スカイエッジにも精霊持ちがいるのか…!

???2「そうだな…決闘には名前が必要だな」

「スカイエッジ頭目 夢州空也 俺との決闘受けてもらおうか」


頭目…頭ッ!こいつ!スカイエッジのリーダーかよッ!…
うわーーーー!どうしよ!どうしよ!どうせ俺の勝てる相手じゃないよ!これは!ヤバい人に目をつけられたあああああ!!


ワイド「マスター御無事ですか」ブーン

ユウキ「ワイド!来れたか!よし全力で逃げよう!」


???「キャは!そうはいくわけないでしょう!」

ユウキ「!」


さっきまで俺を拉致っていた存在。翼ある皇帝…!

ワイド「貴女の存在は過去にデータがあります。スキル」

スキル「お姉さま!そうです!大空の機皇帝スキエル∞!!またお姉さまにお会いできてうれしいです!キャは☆」

空也「機皇帝ワイゼル…いいねェ!心オドル決闘が出来そうだ!!!」

お姉さま?頭目?…色々聞きたい、逃げたい、言いたいけど、まずは一つ…






ユウキ「ラスボスのスキエルがくぎゅボイスなワケないいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

スキル「!何悪口言ってるのよ!カワイイでしょ!ばーか!」

ユウキ「ひたすらシュールだよ!スキエル∞cvくぎゅとか誰得だよ!どうせMAD素材になるだけだよ!」

ユウキ「おい!あんたスキエルのマスターなんだろ!何してるんだ!?」

空也「…?貴様は「AI音声変更」の説明受けてないのか?」

ユウキ「あったねそんな未来技術!」

スキル「キャハハ!うちのマスターは本当にバカなの!ねっ、ホントだらしないんだから☆」

空也「…くぎゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!」



スキル「キャハハ☆」

ユウキ「」
ワイド「」

空也「…さて、話を本題に戻すか」

空也「「ワイゼル」のマスター、ここで一つアンティ勝負をしないか?」

ユウキ「アンティ?かけデュエル!?(というか急にシリアス風の顔かよッ)」

空也「そうだ。聞くところによると、貴様らは「反スカイエッジ」を名乗ってるそうじゃないか…ならばこのデュエルで貴様が勝てばこの街から撤退してやってもいい」

ユウキ「!?なんだって!」

空也「ついでに俺の精霊のカード機皇帝スキエル∞だってくれてやって…………・・・・・・・・い・・・・・・・・・い、よ」

ユウキ(躊躇し過ぎッ!)


空也「逆にだ。もし俺が勝てば…そのワイゼル∞を頂く…」

ユウキ「!!!」


空也「どうだ?一発勝負してしよう…俺が望むのは心オドル勝負…機皇帝を持つ貴様ならその相手に相応しい」


いつもなら、いつもだったら絶対に逃げていたハズだ。

でも、今、この、どうせしょうもない人生を、日陰に生きている俺に…「この街を救うヒーローになるチャンス」が来ている…ッ!

こんな機会、「どうせな俺」にはもう二度と来ないッ!

だったら…だから!

ユウキ「分かった…行くよ!ワイド!!!」

ワイド「マスター。大丈夫ですか。」

ユウキ「分かってる、分かってるけど…行くしかないんだよ!俺なんかには!」

ワイド「…肯定です…了解しました」

空也「ハッ!良いぞ良いぞ!そのぶつかってくる力!来るがいい!」

スキル「キャハハハハ八☆」

勝つ、勝たなきゃだめだ。絶対に…ッ!!!


ユウキ「…いくよ…!」

空也「これだ…この胸の昂ぶり!脈打つ鼓動!さあ!決闘だッ!」

ユウキ 空也 「「デュエルッ!」」


ユウキ vs 空也  ライフ4000


…第9話「vs E-Heroエクスダリオ」(終)




第10話 vs 機皇帝スキエル∞
…ずっと待っていた。

勉強も運動も中。顔立ちなんて精々中の下。コミュ力だってすぐに噛んで疑わしい。好きな子の前でだって堂々とできない。周りは「そんな事ない」「考えすぎだ」「思春期だから」なんて言ってくれるけど、どうしようもなく、どうしようもなく湧いてくるのは、このまま永遠に続くように思える「どうせ」という言葉。

そんな俺が「どうせ」を捨てる事があるとすれば、それは「どうせ」を忘れる程の「栄誉」による「自信」のハズなんだ。

だから。挑む。こんな俺が変わる為のチャンス、こんな時にしかやってこないんだから…どうせ。

空也「デュエル!」

ユウキ「デュエル!」

空也「俺は、「カードガンナー」を召喚。そして効果発動。デッキから三枚のカードを捨てて、攻撃力を1500アップさせる」

カードガンナー 効果モンスター(準制限カード) 星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動する。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、墓地へ送ったカードの枚数×500ポイントアップする。
また、自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

デッキ⇒「速攻のかかし」「強化支援メカ・ヘビーウェポン」「レベル制限B地区」墓地へ

空也「永続魔法、「一族の結束」発動。機械族の攻撃力を800を上昇」

空也「そしてカードを一枚セット…ターンエンドだ。さあワイゼルのマスターよ。どのように踊ってくれよう?」

カードガンナー⇒攻撃力1200 一族 セット1枚 手札3


…いける。この頭目とかいう奴が何を考え、どんな戦法を持っているか…おおよそ予想はつく。仮にも機皇帝ワイゼル∞を切り札にしてるんだ…機皇帝の効果位知っているッ!
スキエルの効果は…

一、「破壊」をトリガーに手札から特殊召喚
二、シンクロモンスターを吸収、自身に装備、攻撃力分自信を強化させる吸収効果
三、攻 撃時に自身以外は攻撃が出来なくなるデメリット・制限

ここまでは大体ワイゼルと同じだ…相違点は…
四、装備しているモンスターを墓地に送る事で、自身のダイレクトアタックを可能とする

問題は、あくまで条件が「「装備」しているモンスター」である事。そして墓地に送られていたユニオンモンスターに、ロックパーツ。

考えろ考えろ考えろッ!
もっともっともっとッ!
どん底の最悪を最悪を最悪をッ!
もっと深いどん底をッ!
それに打ち勝てッ!

ユウキ「…ドロー!」

ユウキ「スクラップ・ビーストを召喚!カードガンナーを攻撃!」

スクラップビースト攻撃力1500vsカードガンナー攻撃力1200
カードガンナー⇒破壊 300のダメージ
空也 4000−300=ライフ

空也「カードガンナーが破壊され墓地へ逝く時、デッキより新たな一枚を手にする…ドロー」空也手札 3→4

ユウキ「…カードを一枚セット。ターンエンドだ」

スクラップビースト セット1枚 手札4

ワイド「マスター、攻撃が安直です。ハンドアドバンテージとダメージ量が見合わないません」

ユウキ「…分かった、気を付ける。でも大丈夫だ。気にしないで」

ワイド「了解です」


空也「ドロー…リバースカードオープン。「リミットリバース」。墓地の攻撃力1000以下のモンスターを蘇生させる…カードガンナーを選ぼうか」手札5

リミット・リバース 永続罠
自分の墓地の攻撃力1000以下のモンスター1体を選択し、
表側攻撃表示で特殊召喚する。そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

カードガンナー⇒蘇生

空也「更に、「カードガンナー」の効果を起動。デッキから三枚のカードを捨てて、攻撃力を1500上昇させよう」

ユウキ「く〜!まずい!」

カードガンナー 攻撃力1200→2700
デッキ⇒「ツインボルテックス」「サイクロン」「グラヴィティ・バインド−超重力の網」

空也「…今日の運命の女神不機嫌の様だな…」

スキル「キャハハ!確かに!アンタ嫌われてヤンの!」

ユウキ「?」

空也「ふっ…バトルフェイズに移ろうか。カードガンナーよ。スクラップビーストを撃ち殺せ」

カードガンナー攻撃力2700 vs スクラップビースト 攻撃力1500 ⇒スクラップビースト破壊 1200のダメージ
ユウキライフ4000−1200=2800

ユウキ「ッ!」

ワイド「マスター。大丈夫ですか?」

ユウキ「大丈夫、大丈夫だ。こんなダメージどうとでもないッ!」


空也「勇ましいな。そうでなくては心動かないな。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

…確かにカードガンナーの攻撃力上昇と墓地肥やし。そして破壊時のドロー能力は優秀だ…だけどアンタは自ら首を絞めているぜ…ッ!見せつけてくれる!

ユウキ「ドロー!」手札4⇒5

ユウキ「モンスターをセット!ターンエンド!」

手札4枚 セットモンスター1枚 セットカード1枚


ユラ…

空也「小賢しいな。もっと熱きを魅せろ、ワイゼルのマスター。全くもって面白みのないデュエルだ」

ユウキ「…」

空也「そんなに穴熊を決め込むのなら…一気に「玉」を穿つのみだ。俺のターン。ドロー」6

空也「カードガンナーを守備表示に変更。この瞬間、「リミットリバース」の効果が起動する。守備表示にしたモンスターを破壊ッ!」

…来たッ!!!!!

カードガンナー⇒破壊・墓地へ

空也「ガンナーの効果によるまずはドロー」手札6⇒7

空也「そしてだ…自軍のモンスターが破壊されたときに手札より、機皇帝が起動!!」

空也「破壊を速度へ替えるがいい…出でよ、機皇帝スキエル∞!!!」

スキル「キャハハハハ!!!!行くよ、お姉さま!!!!!」
手札6
機皇帝スキエル∞ 効果モンスター 星1/風属性/機械族/攻2200/守2200
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが
効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分のモンスターは攻撃宣言できない。また、このカードに装備されたモンスター1体を墓地へ送る事で、このターンこのカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。




翠色の風を切り裂き、蒼い翼を広げ、最速の機皇帝が目の前に君臨した…!

だけど…恐れる事はない!

ワイド(マスター。今伏せているモンスターは何ですか?)

ユウキ(スクラップ・ゴブリン。少なくとも一回は攻撃を防げる…けど、恐らくあいつも大体予想はついてると思う)

ワイド(?)

ユウキ(スクラップで、墓地にチューナーもいる中、セットで出すモンスターと言ったら、それなりに限定されるさ。どうせ、ゴブリンかサーチャーか位には予想されてるハズ)

そして俺のライフは2800 スキエルの攻撃力は「一族の結束」で強化されて3000…恐らくここで「決め」に入るハズだッ!

空也「矮小な決闘者よ。その安い命、さっさと散らせ、手札から「強化支援メカ・ヘビーウェポン」を召喚ッ!」

来るッ!
5
強化支援メカ・ヘビーウェポン ユニオンモンスター星3/闇属性/機械族/攻 500/守 500
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとして自分フィールド上の機械族モンスターに装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、装備モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントアップする。(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。)


空也「「ヘビーウェポン」の効果を起動。スキエルへユニオン合体を始動させる」

スキル「キャハ☆…合体///」

機皇帝スキエル∞⇒強化支援メカ・ヘビーウェポン装備 攻撃力3500



ユウキ「…来るぞ…構えた方がいいかも、ワイド」

ワイド「理解不明です、ただモンスターを装備してだけです…了解、肯定、理解可能」

ユウキ「…どうせ、仕掛けて来るよ…ッ!」


空也「どうやら己の運命を理解はしているようだな。「機皇帝スキエル∞」の効果起動。装備されたヘビーウェポンを墓地へ送り。スキエルのダイレクトアタック能力を始動させるッ!」

強化支援メカ・ヘビーウェポン⇒墓地へ

ユウキ「スキエルのダイレクトアタック効果は「装備されたモンスター1体を墓地へ送る」事。何も吸収したシンクロモンスターでなくないってやつだよね…」

空也「ほう、知っていたのか…ならば、覚悟できているな。バトルフェイズ。機皇帝スキエル∞でダイレクトアタック!!!!!」

ワイド「マスターのライフは2800…まずいですマスター。スキエルは「一族の結束」の効果を受けて攻撃力3000です」

スキル「キャハハ!もう御終いなのね☆」

セットされた影を越え、目の前にその怪鳥が接近する。機皇帝スキエル∞の下部についた主砲に光が収縮し、今にも溢れそうにッ!

スキル「キャハハ☆バイバイ馬鹿犬マスター&ハローお姉さま☆」

ワイド「マスター」

…どうせこう来ると思ってたよ!

ユウキ「手札より発動!「バトルフェーダー」を特殊召喚!直接攻撃を無効にする!」

空也「むッ!」

バトルフェーダー⇒特殊召喚 手札3

空也「凌いだか…ッ」

ユウキ「それくらい分かってたさ!」

そして、カードガンナーで墓地へ落ちた「レベル制限B地区」や「グラビティバインド」から予測するに、レベルでのロックを固めた上で、強化したスキエルでダイレクトアタック。あいてのモンスターを越えてケリをつける戦略のハズ…だけど、肝心のロックパーツが墓地に落ち、エースであるスキエルを凌いだ今なら…一気に波に乗れるッ!

空也「その先読んだ防御は賛辞に値するが。攻めなければ意味もないぞ。カードを伏せて一枚伏せてターンエンドだ」

空也 セットカード2枚 スキエル 一族の結束 手札4枚

ユウキ「ここから一気に見せつけてやるッ!!!!俺のターン!ドローォ!」手札3⇒4

ユウキ「魔法カード。「愚かな埋葬」を発動!デッキから「スクラップ・ゴーレム」を墓地へ送る!」3

ユウキ「スクラップ・キマイラを召喚!そして効果によって墓地のスクラップビーストを蘇生させる!」2

ユウキ「レベル4のスクラップキマイラとレベル4のビーストでシンクロ召喚!」

☆4+☆4=☆8!!!!

分解・理解・再錬成!!!
今ここに、理を持って具現せよ!


ユウキ「鋼の翼竜!スクラップドラゴン!!」

スクラップ・ドラゴンシンクロ・効果モンスター星8/地属性/ドラゴン族/攻2800/守2000チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分及び相手フィールド上に存在するカードを1枚ずつ選択して発動する事ができる。選択したカードを破壊する。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

空也「出たか。シンクロモンスター!」

ユウキ「スクラップドラゴンの効果発動!俺の場のセットモンスター「スクラップゴブリン」とアンタの「機皇帝スキエル∞」を破壊する!」

空也「…ふっ」

スキル「ふっ」じゃないわよ馬鹿!」

スクラップゴブリン⇒墓地へ
機皇帝スキエル∞⇒墓地へ

ユウキ「そして「スクラップ・ゴブリン」の効果発動!「スクラップ」の効果により破壊されたとき!墓地のスクラップモンスターを手札に入れる!来て!「スクラップ・キマイラ」!」
ユウキ手札2⇒3(スクラップ・キマイラ)

スキル「きゃああ!」

空也「…ふっ」

スキル「馬鹿空也!あたしが破壊されちゃったじゃない!この駄犬馬鹿マスター!」

空也「犬か馬か鹿のどれかにしてくれ…そして安心しろ…場のスキエルが破壊されたとき、手札よりもう1枚のスキエルを特殊召喚する。起動しろ、「機皇帝スキエル∞」を特殊召喚だ」

機皇帝スキエル∞⇒特殊召喚 手札3

ワイド「新たな敵反応。攻撃力3000。スクラップドラゴンでは倒せません」

空也「惜しかったな。単純に「一族の結束」を狙っておけば良かったモノを…結局はだが一歩こちらが上回ったようだ」

スキル「この馬鹿馬鹿!でもやるじゃない!キャハハ!!」

空也「くぎゅぅ…」

ユウキ「そう、どうせ、既に二枚目を握ってるような気がしたよ。例えクラシックカードの「機皇帝」だろうと、世界に1枚だけってワケじゃないし、そこまでダイレクトアタックに特化しているなら、エースカードは絶対に複数あるハズだし…」

空也「何を言っている?」

ユウキ「まだまだここからって事だよ!バトルフェイズ!スクラップドラゴンで、機皇帝スキエルに攻撃!!」

空也「何ッ?」

スキル「キャハハ!頭逝っちゃってんの!?」

ワイド「攻撃力はスキエルの方が上です。マスター、攻撃を停止してください」

ユウキ「大丈夫だ…行け!スクラップドラゴン!フルメタルパニッシュ!」

空也「迎え撃てスキル。エアリル・パルス」

スキル「キャハハハハ!」

スクラップドラゴン攻撃力2800VS機皇帝スキエル∞攻撃力3000
スクラップドラゴン⇒破壊 200のダメージ
ユウキライフ 2800−200=2600 

スキル「キャハハ!ほらほらほら!弱い弱い!」

ユウキ「…スクラップドラゴンの効果発動!」

空也「…!スキル…構えろ!」

ユウキ「破壊されたとき!墓地のスクラップモンスターを一体蘇生させる!甦れ、「スクラップ・ゴーレム」!!!」

スクラップ・ゴーレム 効果モンスター星5/地属性/岩石族/攻2300/守1400
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル4以下の「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択し、自分または相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。

ユウキ「スタンバイフェイズ2に移行!スクラップゴーレムの効果により!墓地のスクラップゴブリンを蘇生!」

スキル「!このレベルの合計は!」

ワイド「理解、肯定。その為の愚かな埋葬でしたか。理解」

ユウキ「エースを複数持ってるのはアンタだけじゃない!レベル5のゴーレムにレベル3のゴブリンをチューニング!!!再錬成!!!!!!!!」

☆5+☆3=☆8!!!!

ユウキ「来い!スクラップドラゴン!!!」



空也「スクラップドラゴンの後続蘇生効果と、ゴーレムの蘇生展開力の陣形…面白いッ!イイぞッ!イイ策だな」

ユウキ「スクラップドラゴンの効果を発動!バトルフェーダーを破壊して、アンタのスキエルを破壊する!」

スキル「キャああああああああ!!!!空也!!!!!!」
空也「ッ!!!!!!」

バトルフェーダー⇒墓地
スキエル⇒墓地

…あの様子だと流石に三枚目はなさそうだな…!ならば行ける!行ける!攻撃制限のカードは既に落ちているし、切り札であるスキエルが無い今、キテイルのは俺だッ!

ユウキ「ターンエンド!」手札4枚 スクラップドラゴン セット1枚

空也「ドロー…どうやら、本気を出さないとダメなようだな…スキル、起動するぞ」

スキル「キャハハ!了解!」


空也「…終わらせようか、手札より出でよ…「スカイ・コア」 !!!!」

ユウキ「!!!なんだそれ!」

ワイゼル「----既に解放されている――――」

スキル「そういう事!キャハハ!行くよ!本気の力!」

スカイ・コア 効果モンスター 星1/風属性/機械族/攻 0/守 0
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。このカードがカードの効果によって破壊された時、自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
その後、自分のデッキ・手札・墓地から「機皇帝スキエル∞」「スキエルT」「スキエルA」「スキエルG」「スキエルC」をそれぞれ1体特殊召喚する。

空也「召喚と同時にトラップカードを起動。「 激↑流→葬↓」!!!」

激流葬 通常罠(準制限カード)
モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。フィールド上のモンスターを全て破壊する。

スカイコア⇒破壊
スクラップドラゴン⇒破壊

ユウキ「!!!自壊させた!!!三枚目のスキエルを手札にあったのか!」

スキル「キャハハ!!!バーカバーカ!もっともっと恐ろしい目に遭ってもらうよ!」

ワイド「マスター。防御を」

ユウキ「????とりあえず、スクラップドラゴンの効果で「スクラップゴーレム」を蘇生!」

スクラップゴーレム→蘇生

ユウキ「何度破壊されようと墓地にゴーレムとチューナーがいる限り、この「屑鉄式再生陣」は壊れないッ!」



空也「では…俺もモンスターを出させてもらうか」


来いッ!スキエル!

空也「…デッキ・手札・墓地から「機皇帝スキエル∞」「スキエルT」「スキエルA」「スキエルG」「スキエルC」を特殊召喚するッ!!!!」

はい?はい?はい?


空也「起動せよ、真なる皇帝の力。その絶対を持って戦場を喰らえ…展開」

スキル「キャハハはハハハハハっは!!!ドッキング開始。ユニオン始動。[緑]T・A・C・G・∞[緑]」

デッキと手札から、コアの破壊に応じる様に、5つの札が降臨するッ!!!

これは…スキエルのパーツ!

ウィーン ウィーン ウィーン ウィーン ウィーン!!!

空也「特殊召喚…直進するッ…!、「機皇帝スキエル∞」!!!!!」



機皇帝スキエル ∞(真)効果モンスター  星1/風属性/機械族/攻 0/守 0
このカードの攻撃力・守備力は、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「ワイゼル」・「グランエル」・「スキエル」と名のついたモンスターの攻撃力分アップする。このカードは相手のカードの効果の対象にならない。1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するシンクロモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備することができる。このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。「機皇帝」と名のついたモンスターは自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。

スキエル T 効果モンスター 星1/風属性/機械族/攻 600/守 0
フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。

スキエル A 効果モンスター  星1/風属性/機械族/攻1000/守 0
フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。

スキエル C 効果モンスター 星1/風属性/機械族/攻 400/守 0
フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。

スキエル G 効果モンスター 星1/風属性/機械族/攻 200/守 300
フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。1ターンに1度、自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、その攻撃を無効にすることができる。

…終わりが近づいた…


ユウキ「なんだよこれッ!知らないぞこんなカードッ!」

空也「…貴様は本当に精霊の言葉を聞いていないのか?まあもうその機会も失われるのだが…「機皇帝」の真の力は現代の「クラシックカード」に非ず。本来のセーブ無しの力はこの姿だ」

そういえば…そうだッ!ワイドが来て次の日に、喫茶店でそんな事を聞いた覚えがあるッ!それがこれだというのか…ッ!

ユウキ「だけど!真の力だろうと、そいつの能力は「クラシック」版と大差ない!「シンクロ」体の吸収!その攻撃力分上昇!むしろ直接攻撃がない分弱体化してるじゃないかッ!」

しかもその元の攻撃力が4つの攻撃力の合計というなら、
T・600+A・1000+C・400+G・200=機皇帝スキエル∞・2200!なるほど、クラシックカード版はそこは変わらないのかッ!攻撃制限はないから、5つの全パーツで攻撃をした場合、
その2倍の4400…勿論そんな攻撃受けたら負け確定だけど、2200ならスクラップゴーレムの方が攻撃力は上…!!!しかもリビングデッドも伏せてるから、ゴレームはやられるけど、後続の攻撃はまたゴーレムを蘇生すれば十分に耐えれる!!!しかも、手札にはさっきサルベージした「スクラップキマイラ」がある。あの中心パーツ、機皇帝スキエル∞さえ壊せば後のパーツは勝手に自壊してくれるッ!


ワイド「マスター。否定です。否定です。その数値は誤りがあります。「一族の結束」分を考慮しなければなりません」

ユウキ「!忘れてた!でも、精々800アップなら…リビングデッドの蘇生先をドラゴンのの方にすれば…大した事は…」

空也「腑抜けが。「機皇帝スキエル∞」は、他のパーツの攻撃力の合計分だ…」

ユウキ「?…!!」

空也「理解したか?絶望を?」

ユウキ「…!!!!!あああああああああああッ!!!!!!」

機皇帝スキエル∞=T・600+A・1000+C・400+G・200+(800×5)=攻撃力6200!!!!!
T・攻撃力・1400
A・攻撃力・1800
C・攻撃力・1200
G・攻撃力・1000

ユウキ「そ、そんなッ!」

スキル「キャハハハハハハハっ!!!これが真の機皇帝たるあたしの力よ!」

駄目だ。辞めて。お願いします。お願い…します…!


空也「バトルフェイズ、「機皇帝スキエル∞」でスクラップゴーレムを攻撃…そうだ。ここまで足掻いた褒美だ、受け取れッ!速攻魔法「リミッター解除」!!!全ての機械族の攻撃力を2倍にするッ!!!!!」

スキル「キャハハハハハハハハハ☆鬼畜☆マスター^^」

機皇帝スキエル∞=攻撃力6200×2=12400!!!!
T・攻撃力・1400×2=2800
A・攻撃力・1800×2=3600
C・攻撃力・1200×2=2400
G・攻撃力・1000×2=2000

ユウキ「…ああ」

空也「フルパワーだっ!!信じられないだろうッ!!これが真の精霊とそのマスターの力だッ!貴様の様な精霊の力を引き出せないのでは、到底届かないだろうがな…攻撃ッ!」

機皇帝スキエル∞「A稼働、動力集中、確保、目標補足、攻撃…開始」

シュディン…ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!

蒼い稲妻が、スクラップゴーレムに迫る。焔。醜い塊を焼き尽くす。

機皇帝スキエル∞攻撃力12400  VS スクラップゴーレム攻撃力2300⇒スクラップゴーレム 破壊


12400−2300=11100ダメージ 
ユウキライフ 2600−11100=−8500

あああ、変われなかった…調子に乗るんじゃなかったな…

Win 空也―Lose ユウキ


空也「俺の勝ちだな・・・!」

ユウキ「ッ〜」

あんな攻撃力のモンスターが来るなんて…なんだよあのスキエルは…おとなしく守備表示でゴーレムだしてれば、自ターンにスクラップキマイラを出して、スクラップドラゴン、反撃開始すれば、勝機が…まだ…あったのに…

空也「…ひょっとしてお前、ああしてれば勝っていたとか、うっかりミス、そんな事考えてるんじゃないよな?」

ユウキ「!!!」

空也「俺と闘う奴は大抵そう言って心を必死に生かしたがる…だから俺はいつだって、保険をかけておく…」

ずっとフィールドにセットされていたカードを。空色が巻き付くその指がめくる。
空也「お前が何を選択しようと絶望の終わりしかなかった。そう証明するための「罠」をな」

タンッ!「超古代生物の墓場」

超古代生物の墓場  永続罠
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、フィールド上に表側表示で存在するレベル6以上の特殊召喚したモンスターは攻撃宣言をする事ができず、効果を発動する事もできない。

…!まさかそのカードはずっと伏せられていた…ッ!
!待てよ!ならスクラップドラゴンをシンクロ召喚した時にそれを発動していれば、そもそも一枚目の「機皇帝スキエル∞」だって破壊されなかったのに何で…

ッ!まさか!最初から遊ばれていた!?

空也「理解したか?貴様がどんなに足掻こうと、それはあくまで、飛車角落ちでの善戦に過ぎない。…その割には、よく「足掻いてくれた」方だがな」

ユウキ「!!!」

空也「仮にお前が凡ミス…まあ、ゴーレムを守備表示にしてただとか、「破壊」ではなく「バウンズ」のスクラップツインドラゴンの方を出すようにしてたらとか、「一族の結束」を優先的にスクラップ・ドラゴンで破壊してただとか…そんな事を迷っているのなら、気にしなくていい…どっちみちお前は敗北者。勝利無い、矮小な決闘者だ…」

ユウキ「〜〜〜〜〜〜〜!」

空也「そう悲しい顔をするな…よく足掻いてくれた方だと言っただろう。「屑式再生陣」とか何とかも中々心躍ったぞ?」

スキル「ちょっと!!!じゃあ最初の一枚目からあたし壊される必要全くなかったの!!!何てことするのよ!馬鹿マスター!屑!最低!死ね!」

空也「!!!!!く。くぎゅ↓」

何で勝てないんだよ!全力のつもりだった! 相手を読んでいたつもりだった! 今度こそ「自信」を掴むハズだった!勝てる見込みだってあるハズだった!なのに…この手が掴んだのはまたしても。暗黒の望ない、光ない、情けない自分の姿。

空也「そう、全ての弱者は君の様に呻きを上げる奴隷へと代わるべきなんだ。ふふふ、ははははははハハハハハはっハハハハハはハハハハハはハハハハハ!!!」

スキル「本当にアンタは品のないんだから!きゃははははははははっははははははははっははははははははっはははははははっはははははははっはははははははっはははははははははっははははは!!!」

ワイド「マスター。呻いてないで、立ち上がって下さい。ここから撤退しましょう」

ワイドが立ってくださいだの、マスターだの言ってるけど、体が動かない…



だめだ、だめだ、だめだ。勝てない、今はこいつには・・・勝てない。


ジュルリ・・・

空也「やはり勝利という名の酒は甘美なものだな・・・それも、肴があれば尚酔ってしまう」

空也「さあ、約束通り、お前の精霊を頂くぞ」

スキル「お姉様!やっと一緒に居られますね!( ^∀^)は」

ワイド「否定です。マスター、立って下さい。否定です。マスター、立ってください。否定です。マスター、立ってください。」

ユウキ「くうう」

立たなきゃ・・・逃げなきゃ、じゃないとワイド・・・俺のこの奇妙な半身が奪われる・・・のに、立てない。たてよ、たってくれよ・・・ッ!


空也「別れの時だ・・・終わりだ!」


うごけえええええええええ!

「そうはさせません!」

!?


色とりどりの玉がマシンガンが如く、降り注ぐ!


空也「!スキル!」

スキル「!」

ガッ!ガッ!ガッ!

超速度で主人の前にスキエルが立ちはだかり、アタックパーツが弾を弾く!


ユウキ「原さん!」

原「間に合って良かった!吊木君は下がって!もっと出力を!」

連弾「無茶を言う・・・!「魔走連弾!」」


空也「精霊かっ!スキル!」

スキル「キャハハ!ハイハイ!」

スキル「G解除、分離。独立稼働開始」

スキエルのガードユニットが分離されオートモードで空也の前に盾となった!

空也「小娘、これは正当な決闘及びアンティだ。お互いの了承も得ている。だから邪魔をするな!」

原「私たちの高校の生徒はアンティはいかなる理由があろうと禁止されています!だから不成立です!」

空也「小賢しい!スキル!」

スキル「キャハハ!瞬殺してあげる!」

連弾「しかし、マスターを守るためそのガードをハズしているのなら、お前そのものの防御力はなくなったぞ、人形」



スキル「アンタごときの雑魚精霊にガードなんていらないわ!C稼働ブースト開始速度上昇!」


シュン!

連弾「速、」

スキル「A稼働!攻撃開始!」

ブンッ!ドスッ!

連弾「グハァ!」

原「貴方!」

スキル「分かったでしょ!あたしにはガードユニットがなくても、速度があるわ!そんな手数の攻撃じゃあたしは捉えられない!ボロボロにしてあげるわ、キャハハは( ^∀^)」

連弾「ふん、それはどうかな・・・魔走連弾!!」

スキル「だから当たらない!」シュン!


空也「スキル・・・右だ」

スキル「え(゜.゜)」

原「今ですジニーさん!」

だッ!

ジニー「OKデスヨ!魔法発動!「昼夜の大火事」!」


メラゾーマ!!!轟炎が蛇の様にうねり接近ッ!!


スキル「甘いわ!Cフル稼働ブーストファイア!」

シュン!


ユウキ「かわした!」


原「まだ加速出来るのですね・・・」

空也「伏兵か・・・そこの外人は魔法発動が可能とは面白いが・・・」


空也&スキル 「「速さが足りない!」」


ジニー「Oh!」

スキル「全員まとめて粗びき肉団子にしてあげる ^∀^」

空也「この速度では2人がかりだろうと捉えようのない!」

原「…それは計算の範囲内です」

空也「何?」


ジニー「Me ノ 出シタ 魔法力 Where?へ辿リ着クカネ?」

スキル「!?T稼働、魔力反応観測アリ!これは!」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

充ゥゥゥゥゥゥゥウ!

連弾「これは…満ちるな…!」

スキル「どういう事!」

原「連弾の魔術師の能力は、付近での魔法発動時に、その魔力に比例して自らの弾丸精製を可能にする事です!」


連弾「500の連弾に撃ち抜かれる用意は出来たか?」

スキル「キャハハは!ならばマスターを連れて、いまのうちに逃げれば…!炎の壁が!」


メラメラメラ…

ジニー「逃ガシマセンヨ〜」


スキル「当てる気なんてなかった・・・これが狙い!?」

原「その焔に囲まれ限られたスペースでは!如何に速くとも500の弾丸はかわせません!」

スキル「(;゜0゜)」


連弾「忠告だが下手に動かない方が余計に射たれないぞ?命令に従っとけ…お人形の王様?」

スキル「…!機皇帝を…ナメるなあああああああ!Cオーバーリミット解除!120%ブースト!」

原「貴方」パッチン

連弾「了解」


ー魔葬煉弾ー!



ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!


スキル(!!!弾が多すぎる!かわしきれない!)


カッ!
ジュ…ドッッググオオオオオオオオオオオオ!!!!

原「やりましたか!」

ジニー「!wait!」

スキル「な、何で無傷・・・!マスター!」


ドドドドドドドドドドドドドド

空也「油断しすぎだスキル。…ゴホッ!」タラー

スキル「マスター!まさかアンタがガードパーツを持ったまま飛び込んだの!!!」

連弾「何て人間だ…自身旋回ガードが守ってるとはいえ…弾幕に割って入るとは…!」


スキル「もう怒った!C解、」


空也「やめておけ。お前のキャリアは稼働し過ぎで壊れかけだ…ガードなど折れてるぞホレ」

ポリン

スキル「きゃああああああああ!酷い!痛い!最低!アンタ!もう少し優しく扱いなさいよ!馬鹿バカばか!」

空也「…スマンな」

スキル「な、なに本気で謝ってるのよ!キャ、ハハ!しょうがないわね!あたしを守ってくれたし…許してあげるんだからッ!感謝してよね!」

空也「く、くぎゅ…うううううううううう!!! くぎゅううううううううゥゥゥゥゥゥう!!!」

原「」
連弾「」
ジニー「Oh! コレガ有名ナKugimiya Virus Hypersensitive Cerebral Corticalitis!!!」

空也「スキル、退くぞ」

スキル「引いてるのはこいつ等だけどね!キャハハ!了解!」

原「!逃がしません!既にセキュリティも呼んでいます!」

ブるるるるるるるるるる!!!ブルン!グオブるるるるるるるるるるる

原「ほら、D・ホイールの音が…!!セキュリティじゃない!!!」

公園の入り口の方からセキュリティのD・ホイールでは恐らく出せない様な速度で黒いバイクが駆け抜けてきた!!!

これは…!!!ハーレー!!!

キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!

原「ブレーキ音が!耳が!」

空也「急に呼んで悪かったな。鮫」

鮫「…退路は確保してあります。乗って下さい」

…?この声は…女の子の声?

原「!!!待ちなさい!」

ジニー「マジック発動シマスヨ〜」

空也「フ…鮫、出してくれ…ワイゼルのマスター。次会う時は覚悟しておけ」

スキル「じゃあね!またね!お姉さま!」

鮫「…出ます」

キキィ!ぶる・ブルるるるるウルるるるるるるるるるるウルルルルウるるるるるる売るるるるる!!!!!



…行ったみたいだ…

原「!首吊る木君!大丈夫ですか!」

ジニー「無事カー」

連弾「精霊を持つもの同士がデュエルをすると、共鳴だかで余計に体力を使うのであろう…少年。助かったな」

ユウキ「…本当にありがとう。あともう少しでワイド…精霊とこのカードごと奪わられるところだった…本当にありがとう」

ワイド「マスター」

原「いいえ。気にしないでください。賭け事は存在そのものがあってはいけないですから」

ジニー「ソレニシテモ、コノ街ハ精霊 ニ 恵マレタ街デスネ」

連弾「バイクの女もスキエルや私を視覚できていた。クロだな」

原「一回現状を話し合う必要がありますね…とりあえず、五条君達と合流しましょう」

ユウキ「…その前にトイレに行って来ていいかな?」

原「どうぞ。そっちの道の奥にあります」

ユウキ「ん、ちょっと行ってくる」

ワイド「---」



…誰もいない、クソ汚い男子トイレ…
うん。ちょうどいい。
この今のみじめな気分には最高の場所だ…


…あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!クソ!何で勝てないんだよ!あんな手加減された上に、凡ミスまでして…ッ!

この前のライディングデュエルのときだって五条にバイクで助けられ、今日はいいんちょとジニーさんが来なかったら、ワイゼルを失っていた!奪われていた!
女の子に助けられてばかりで、敵には馬鹿にされ…もう嫌だ!!!クソ!死にたい!どうせ…どうせ!もう無理なんだよ!

どうせ…

ワイド「マスター」

ユウキ「!…AIが女子枠のつもりなら、ここは男子トイレだから入れないぞ」

ワイド「肯定です。ですが、同時に破ったところで問題ないと認識できます。ご無事ですか?マスター?」

ユウキ「…」

ユウキ「…すまない」

ワイド「何を指しているか判断不能です」

ユウキ「あー。ほら俺が負けたせいで、奪われかけたしさ。力不足で…どうせ俺なんかがマスターでさ」

ワイド「肯定です」
ユウキ「!!!」

ワイド「先程のデュエルでは明らかにマスターはプレイング能力が低下していました。限りなく完敗です」

ユウキ「う。うん。そうだよね…」

ワイド「ですが、通常のプレイング能力であれば、勝機はありました。マスター」

ユウキ「…機械でも気休めが言えるなんて、未来の技術は凄いんだな」

ワイド「否定です。私は気休めは言えません。私は先程のデュエルは否定します。限りなく、人間的に解釈すれば「情けない」に該当するかもしれません。ですが、マスターの存在、プレイング、能力その他すべて含め。全て肯定します」

ユウキ「!?」

ワイド「だから「どうせ俺なんかがマスター」と言う先程の発言の撤回を要請します。マスター。私はマスターを肯定します よって、この刺激臭の観測できるこの部屋で、1人で眼から塩分とタンパク質に富んだ水分排出作業を行わないでください」

それは大いなる皮肉だった。

一番求めていた「+」の言葉を、みじめに敗北し、こんなうす暗い部屋で「−」の空気の中、ただ機械的に音声でこいつに言われるとは …何なんだろうな、この状況。もう、折角センチメンタルに気取って、死にたいモード突入予定だったのに、こいつが変な事言うからそんな気すらなくなっちゃたよ。

どうせ…また使っちゃった…、どうせ、俺の混乱しパニックた頭では、よく分からないけど、ここにいてもどうしようもないって事だけは分かった。

ユウキ「…おう。出るよ」
ワイド「了解です」

恥の多い人生を送ってきました。どうせこれからもそうだろう。でも…頑張ります。意味不明だけど。
ワイド「では行きましょう。若干日が隠れ、街の風が冷たくなったのでご注意を」
ユウキ「…うん!!皆の所に向かおうか」

ユウキ「お待たせ!」

原「いえいえ。では行きましょう。五条君や天野さんにも、昨日のファミレスで集合する様にメールしました」

ジニー「Let,s Go!デスヨ〜」
ユウキ「そういえば、どうしてこの場所が分かったの?」
連弾「なに。強力な精霊の気配が発生したので駆けつけただけだ」
原「まさか、「スカイエッジ」にも精霊使いがいるとは…あれは一体誰なのですか?」

ユウキ「…スカイエッジの頭目みたい」

原「!!!つまり!」

ジニー「Big Bossッテ事デスネー」

ユウキ「うん…でもこれで敵の情報が手に入った…皆に報告しないとッ」

ユウキ(ついでに五条の件も天野さんにはばれちゃったし…どうしようかな…どうにか誤魔化さないといけないよな…)


…中華ファミレス「バーバリアン」 2号店

五条「漏れ、女でしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwめんごwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

原「」
ユウキ「」
ジニー「Oh!リボン ノ 騎士!」
周磨「古典的!」
藍「やっぱりそうだったんだ〜♪」ニコニコ

ユウキ「ちょっ!いいのかよッ!そんなノリでバラして!」

五条「イーのイーのwww周磨クンと学ランクンにはバレったちゃったしwwwその反応からすると藍ちゃんも薄々気づいていたでしょwwwそれにさっき聞いたけど、「どうせ」チミが藍ちゃんに、聞かれてバラシちゃったんでしょwww」

ユウキ「うッ!「どうせ」を強調するなッ!…でもすまん」

五条「いいよwww漏れ達は親友(笑)だしwww」
周磨(マジでこの2人の関係がよく分からないっす)
アズマ(なんかイライラすぜオイ!)

原「…そういえば確かに以前、先生が持つような, より個人情報の多いクラス名簿を見た時に、貴女の項目が「女子」と書いてありました…そういう事だったのですね。書き間違いだと思ってました。」

五条「そうそうwwwこれからは女子同士仲良くしようぜwww特にいいんちょと漏れは貧乳同盟なんだからwww」

原「!破廉恥です!そして失礼です!」
五条「めんごwwwwwww」

周磨「お!よく知ってるっすね!」

原「確か、1、2号店どちらもいくと、500円分のポイント進呈とかですよね。お得です」

藍「神秘の中華鍋フェア♪」ニコニコ


周磨「まあまあとにかく、乳の話は置いといて、報告会しようっすよ!」

アズマ「てめーも調子のってんじゃねェぞ、おい」

五条「www」

周磨「俺たちの方は…五条っちが敵幹部の女の子をぬっ倒してた感じっすね〜」

原「他にいなかったのですか?1人だけで来るとは思えないのですが」

五条「多分、漏れのお祖父さんが処理したわwww」

原「!それは凄いですね!後でご挨拶してもいいですか!ひょっとしたら私たちの活動のせいで、五条君…さんの家にまでご迷惑がかかってしまったかもしれないので」

五条「いやーwwwいいよいいよwww連中の目的はより強いカード創るための「クラシックカード」の材料だったみたいだしwwそれにwwwさっきチラっと家の中見たら…」

五条祖父[桃]「でゅふふふふww「ファミレス・デキシーズ」の新メニューはここかなーwww」
ちょんちょん[桃]

寧々「いやぁ…タッチペンで触らないでェ…」

五条祖父「うほwwwみなぎってきたwwwエロ戦車発進wwwマグマックスwww」

寧々「いやあああああ!!!淑女なのに…妖女になっちゃうううううう」

五条祖父「いいよいいよwww炎渦の胎動感じるうwwさあ!真炎の爆発だ!www」

寧々「きゃあああああああ!あんんん!」

五条「となっておりましたwww」
原「!?普通に犯罪ですよね!?」 ユウキ「あのクソ爺ィ…」
ジニー「Japan ハ 恐ロシイ国デスネ」
周磨「正直その人捕まえた方が街の為になると思う」

五条「まあそれは置いといてwwとりあえず、他にもいろいろあるわけでww」

周磨「マジパないっすよ!五条っちの倒した女の子がいきなり消えちゃったんっすよ!しかも!魔法陣みたいの浮かんで!」

原&ユウキ「!?」

原「本当ですか!」

五条「うんwwwしかも何か変な男の声がどこからかし出してwww「尋問させろ」wwwとかなんとかってwww言い方的に、仲間が助けに来たって感じじゃなて、執念こもってる感じだったww」

ユウキ「…ちょっとトイレ行ってくる」
原「!…私も顔を洗ってきます」


ユウキ「原さんこれって…」ひそひそ

原「はい…恐らく、精霊の力の一端でしょう。さっきの「頭目」以外、スカイエッジに属さぬ精霊の使い手がいるのかもしれません…」ひそひそ

ユウキ「そういや公園でライディングデュエルした時にで微妙に助けてくれたっぽい精霊の気配があったな…どうする?皆に精霊の件とか全部説明した方がいいかな…?ワイゼルとか連弾の事も含めて…?」

原「そうですね…その方が堂々としていていい気がしますが…」ひそひそ

連弾(…止めておけ)

原「?」
ユウキ「?何で?実際ちょっと体力は使うけど、誰にでも見れる様にすることはできるでしょ?前に公園で中学生脅した時みたいに、あいつ等の前に具現化すれば…」

連弾「確かに可能だ…だが、前にも説明したが、精霊とは決して善良な者とは限らない。少年、先程の決闘、仮に私達が野暮な介入しなかった場合どうなっていたか理解できるか?」

ユウキ「?「ワイド」が奪われていたって事?」

連弾「その回答では足りない。悪意が足りていない。正確には少年を意識不明に追い込む事まで可能だ」

ユウキ「!?」
原「「闇のゲーム」…ですか?」

連弾「そうだ。貴女は「闇のゲーム」は何故、人の精神を追いこむことが可能であるか、考えた事があるか?」

原「…分かりません。超自然的な力の強制力としか思っていませんでした」

連弾「なら質問を変えよう。少年。人間の力である、心や意志…陳腐な言葉だが、これらが最も「零」になる時、それが何時か分かるか?」

ユウキ「…嫌らしいな。どうせワザと聞いてるだろう…さっき味わったばっかりだよ」

ユウキ「「零」になるのは…「「敗北」を認めた時」、1人の人間が全身全霊で動かした脳みそが、「ミス」や自身の頭を上回る圧倒的な力によって蹂躙され、負けを理解した時…だよね?」

連弾「ご名答だ」にやり

連弾「「決闘」という全力の儀式で生まれた敗北者は、多かれ少なかれ、長かろうが短かろうが、己の意志が「零」になる瞬間が生まれる。意志の崩れた人間程脆いものはない。その状態時にショックや暗示・洗脳を与えれば…脳神経へのダメージ。免疫ない心を崩れさせ、強制的シャットダウン…意識不明者の完成だ」

原「でも、それでは「精霊」なくしても可能です!その理屈であれば、毎日デュエルをするたびに意識不明者が生まれ、全国で問題になるハズです!」

連弾「その通り。一々負ける度に意識不明になるワケがない。普通の決闘であればこれらは大した問題ではない。が、これも又以前説明したが、私達「カードの精霊」が如何にしてこの世界に留まっているか…?覚えているか、貴女は?」

原「「意志」…!」

連弾「ご名答。貴女が覚えてくれいていて安心した。「魔力」等ではなく、人間の「意志・精神力」こそ、私たちの現界の源。故にか私達は、他者の「意志・精神」への干渉が通常の何百倍にもしやすく、その分衝撃や暗示の力も強大になる」

連弾「勿論、それらは意図的に行えばの話だ。貴女や少年は気にする必要もない…が、先程スキエルのそのマスターを見ただろう…もはや意図的なレベルで相手の精神への打撃を演出しようとする」

ユウキ「…「超古代生物の墓場」…」

連弾「そんな者が蠢く街だ…「精霊」の問題はそれに対抗しうる力を持つ者がするべきだ…言いたい事は理解したか?」

原「要は、「彼らを危険な目に遭わすようなことは避けろ」「関わると危険だ」「だから秘密にしとけ」という事ですか?」

連弾「…簡略すれば概ねその通りだ」

原「だったら最初からそう言ってくれればいいですのに…複雑で難解な理由だと思いました」

連弾「貴女に言われたくはない」

原「失礼です!」

ユウキ「分かったよ。とりあえず知らぬ存ぜぬで。サイコデュエリスト的な人がいるかもしれない事は認めるとして、でも俺たちは詳しく知らないみたいな…あ!でもそういえば天野さんの目の前で俺攫われんだけど!どう誤魔化せばいいんだよ!」

連弾「知らぬ」

原「デュエル用新製品「フライングD-ホイールデュエル」などと言うなどではどうでしょうか?」

ユウキ「強引だよ…あー…」

連弾「聞かれたらその時にどうにかしろ、少年」

ユウキ「分かったよ…」

それにしても、魔法陣ときたか…この前の邪悪な精霊使いどとしたら…本当に収集つくのかな…


…どこかの ビル裏道
一蔵獅煉「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンで攻撃だ。百目凌触」

セーラ「いやあああああああああああ」
セーラライフ 1000−3000=-2000   Win  獅煉 - Lose セーラ

セーラ「うううゥ。あたしこそがあ、ヒロインなのにい、なのにい」

獅煉「下らない事言ってるなよ★ヒヒ」

セーラ「このセーラ様をお!誰だと思ってるのお!あたしが負けてもまだ空也さまたちがいるんだからあ!このガスマスク野郎お!」

獅煉「ひひひひひひひひ!そりゃ渡りにサントアンヌ号だぜ!柿木坂高校3年B組の恩田聖子さんよ!」

セーラ「!なんであたしの本名を!しかもクラスまで!アンタ同じ学校のやつなのお!」

獅煉「ああそうだ。だがそれだけじゃないんだぜ」

ぴらッ

セーラ「何よこの紙…!!!これえ!柿乃坂高校の生徒リスト!まさかこれってえ!」

獅煉「ああ。お前たちが恐らく用紙していたリストだ★しーかーもー几帳面にも「スカイエッジ」所属の生徒にはキッチリチェックがしてあるだなコレが。おかげで随分ターゲットを絞るのが楽だったぜ★サンキュー」

セーラ「!あんたが「NO6」や焔をお!」

獅煉「Yes!意識不明にしってやったのは俺様君だ★つまり…」

「恐怖しな?お前にも意識の果てまでダイブしてもらうんだぜ?」


セーラ「いやああああああああ!誰かあ!助けてえええええええええええええ!!!」

バリりりりッ

セーラ「あ…」バタン

獅煉「超弩ヒロインなら助け求めてるんじゃねえよ…まッちょっと…泣き顔萌え」

獅煉「これでまた「デュエルエナジー」も獲得できた…」

「ヒヒひひひヒヒヒヒヒヒヒヒヒひっひいヒヒヒ!!!」

獅煉「待ってろよ!もうすぐですべて。ブッ飛ばしてブッ潰してブッ殺して!」




獅煉「「ブッ生きかえしてやる」からな!!ひひいひひひひひひひっひひひひひいひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!!」




廃墟…

臥龍源三郎「応!頭目ッ!お久しぶりです!」

歪「!!!…ご無事でしたか、空也さん」

空也「まあな…そういえばセーラはどうした?」

歪「それが、作戦に行ったきり、帰ってきません…」

空也「やられたかもしれないな」

歪「!!!」

臥龍「な、なんだってえええええええええええ!!!」

空也「例の「襲撃者」。あれがどうやらさっきまた出現したらしい(一瞬だがまたあのワイゼル達とは違う精霊の気配がしたからな)」

歪「そう、です、…か」

空也「これで幹部格はセーラ、焔。前のNO6もやられたか。そういや姫子とかいう新入りも顔を出していないだろう。それも踏まえると…おお。半分以上の被害か」

歪「ッ〜」

空也「…なに。貴様を攻めているのではない…ただ単純に頭数は減っているな…兵隊だって士気もすり減りつつある。だからだ…」

歪「?」

ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ

30人以上の若者「空也様。我ら到着しました!

歪「!!!これは、一体!?」
臥龍「ウォおおおお!一杯いるなああああああああ!!!」

空也「何。ちょっとばかり隣町まで行ってスカウトしただけだ…この増援、お前に任せるぞ。「NO2」の歪」

歪「!!!!!御心使い、感謝、します!!!」
臥龍「うはー!これならこの街も完全支配できるのお!」
鮫「…」

スキル(キャハハ!ここ数日地道な事してたのはこういう事だったのね!馬鹿の癖にあんたって結構いい奴じゃない!)
空也(…くぎゅう)

…ファミレスに戻り…

原「正直なところ、「スカイエッジ」がいつまでこうした行動をとるかがつかめません。このままダラダラとしていたら根負けしてしまいます」

五条「確かにまあ物量戦略されちゃうとなあwww」

アズマ「は!雑魚がいくら集まろうが関係ないぜッ!」
周磨「いやだッスよアズマ!頭数少なければ少ない程、情報的にもそこが尽きて対策されやすくなるぜ!」
ユウキ「…どうせ皆メタってくるよ。サイドに絶対フォートレスドラゴンとか一枚さしてさ…」
アズマ「っち!うざったいぜ!」
藍「困ったね〜」ニコニコ
ジニー「ドウシマショウカ」

「あ。あのおぉ」

原「?あなたは?」

???「あのお。スカイエッジと闘ってる人たち…ですか?」

???「僕、田中って言います。あのおもし僕で良かったら。みなさんと一緒に闘わせてもらいたいんです」

原「!!それは嬉しいです!」

周磨「おお!!僕っ娘メガネ!?うぇるかーむー!!!」

田中「それで…実はそういう人たちがお店の外に何人か集まってるんですよ…来てもらっていいですか?」
原「勿論です!みなさん行きますよ!」
アズマ「応ッ!」
五条「おうww」
藍「はーい」♪

ユウキ「…あれー結構大事になってる?」


いずれにしても…決戦は…すぐそこに来ているッ!…どうせ

第10話 vs 機皇帝スキエル∞(終)



現在のキャラクターとその目的…
ゴールデンシヴィルウォー

吊木 遊気…精霊「機皇帝ワイゼル∞」のマスター 主人公 スクラップデッキ 微妙に騒動の原因
闘う目的 1カッコつけたい 2スカイエッジからの自衛 3精霊関連の問題への責任 4悔しいから

天野 藍…ヒロイン? カワイイ 最近地味 ライトロードデッキ
闘う理由 デュエルしたいから♪

五条 静我…遊気の親友(笑) 地主・権力者の子 インヴェルズデッキ
闘う理由 1愉快犯 2「スカイエッジ」幹部が持つ「クラシックカード」が死んだ従兄の元から消えたものではないかと言う疑惑

車田 周磨…隣のクラスの男子 軽いノリとナンパなオタク 王道ドラゴンデッキ
闘う理由 1面白そう 2友達がいるから 3モテてエーーーー

東 東…ヤンキー 周磨の友人 硬派系 ツンデレ? 豪快 サイバーデッキ
闘う理由 1縄張りを荒らしてる奴は許さない 2身内が痛い目に遭わされたから

原 麗華…クラスいいんちょ 精霊「連弾の魔術師」のマスター 真面目 連弾式フルバーンデッキ
闘う理由 1街の風紀を乱す人は許さないッ 2悪質な精霊への情報を得る為

ジニー・クロコダイル・クック…サウス校からの留学生 精霊等の感知や魔法を行使できる「オリハルコンの眼」の力を持つ 陽気 化石融合岩石ビートデッキ
闘う理由 1成り行き 2デュエル ハ 楽シイデスヨ〜



スカイエッジ 
夢洲 空也…スカイエッジ頭目 「NO1」 「機皇帝スキエル∞」のマスター 目的はなく、ただ強者を欲する レベル制限系のロックパーツとスキエルを合わせた低レベル機械族デッキを使用 ヴィジュアル系バンドの様な細身の体と全身ギラギラの黒ずくめの服 病気持ち

歪…スカイエッジの序列「NO2」 柿乃坂高校デュエル専攻の臨時教師であり、内部情報を流出させる 悪い意味で変質者 うっとおしい前髪と嫌らしい口調に男

セーラ…スカイエッジの序列「NO3」 ヒーロービートデッキを操る自称「超弩級ヒロイン」 持つ「クラシックカード」は「超融合」 ギャルの様な喋り口調で馬鹿っぽい 地味に柿乃坂高校生徒だった 五条に敗北後、獅煉に攫われ意識不明に

鮫…スカイエッジの序列「NO4」 切れ長の藍色の目をした女 飲み込まれるような黒の喪服着用 無口  
バイク資格を持ちハーレーを乗りこなす

焔…スカイエッジの序列元「NO5」 D-ホーイラー 高い身長にガタイと暴力的な雰囲気を出す男。軍隊調の言葉が好き。デッキは「ヴォルカニックカウンター」を中心とした自己デッキ破壊バーン。ユウキを追い詰めるも予想外のカードにより敗北。その後、一蔵獅煉の手にかかり現在は意識不明に。

姫子…スカイエッジ序列新「NO5」 ユウキ達の隣のクラスの委員長であり、原とは地味な因縁を持つ。お嬢様系の上から目線女子。B・Fと親に勝ってもらったクラシックカード「ブラックフェザードラゴン」を武器に原やジニーと闘うが負ける。その後は行方不明に

臥龍源三郎…スカイエッジ序列新「NO6」 ひたすら筋肉を見せつける筋肉馬鹿 能筋 実力以上に単純な腕っぷしを見込まれ幹部に

元NO6…スカイエッジ序列元「NO6」 チーム一のデータマン兼調査の達人 柿乃坂中学校(柿乃坂高校へ内部進学可能)の生徒でユウキの後輩だった模様 デッキは「除外ビート」 調査中に獅煉に襲われて、幹部では初の犠牲者になる


その他
一蔵 獅煉…ガスマスクをつけた物騒な男 ひひひと笑う鬼畜 「インフェルニティ」のカードの精霊を持つ 柿乃坂高校の生徒らしい  スカイエッジ及び、「デュエルエナジー」?を狙う 使用デッキはインフェルニティ

五条祖父
現役の神移師。クソ爺。デッキは「図書館エクゾ」


区切り




続く...



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