南極総選挙デュエル

製作者:本田トリスタン






第2話
遊戯、奇跡の復活(後編)


 決闘歴1万2000年7月25日。
 日本ではアナログ放送終了の日。
 南極大陸はすでに、独立デュエル国家となっていた。
 南極にはデュエリストの、マイコ・カトウおばあさんと武藤双六おじいさんが暮らしていた。
 しかし、それは特別な意味を持たない。
 とにかく。
 南極民主主義デュエリスト共和国は、世界のデュエリスト総人口の半数が所属する、超デュエル大国だった。
 ちなみに南極には、孔雀舞と城之内克也のデュエリスト夫妻がいる。
 城之内はデュエル海へ洗濯に、舞は笑顔で町へパチスロをしに出かけた。
 城之内が海でカードを洗濯していると――遠洋からから大きなピラミッドが、流れてきた。
 そのピラミッドが真っ二つに割れ、中からヒトデが躍り出た。  その正体は城之内の親友――遊戯ヒトデ。
「おはようだぜ、城之内くん!」
「ゆ、遊戯……お前……!?
 死んだ……はずじゃ……!?」
「フフッ。
 あんな凶弾じゃ、俺は死なないぜ」
 ここから一変し、遊戯ヒトデの声が暗くなる。
「城之内くん……。
 俺、決めたぜ……。
【南極国会議事堂】にいく……」
「……ゆ、遊戯……!
 マジかよ……」
「……そんな悲しい顔しないでくれ、城之内くん。
 俺は腐った海馬内閣に、正義の罰デュエルを下すだけだ!」
「……そうか……。
 いいか遊戯!
 海馬内閣なんかにはぜってー負けんじゃねーぞ!
 絶対だからな!」
「当たり前だぜ、城之内くん!
 消費税を定価の5%から定価の5倍にする海馬内閣を、俺は絶対に許さない……!」
 遊戯ヒトデは硬く決意し、人間の武藤遊戯へと究極進化した。
「待ってろ海馬!」
 朝焼けへ向かい、遊戯は歩む。
「俺たちのデュエルは、始まったばかりだ!」


第3話
遊戯、大いなる決断(前編)


 そして――。
 いよいよ――。
 ようやく――。
 やっと――。
 ついに――。
「【南極総選挙デュエル】3位決定戦、武藤遊戯対海馬瀬人を開始いたします!」
 聞こえたアナウンス――その正体は磯野。
【南極国会議事堂】では多くの議員達に見守られ、まさに【南極総選挙デュエル】3位決定戦が始まろうとしていた。
 ステージ両サイドに、2人の議員デュエリストが立つ。
 赤コーナー、153センチ、1トン。
【遊戯党】代表、武藤遊戯。
 青コーナー、186センチ、1グラム。
【海馬党】代表、海馬瀬人。
 そして、いよいよ、最後のデュエルが 始まろうとしていた。
 海馬が命令する。
「遊戯め!
 ナスを想像しろ!」
「……なんだと!?」
「聞こえなかったか?
 ナスを想像しろと言っている。
 それとも、恐れているのか?
 クックック……」
「……望むところだ!」
 遊戯は1時間、ナスを想像した。
「想像したぜ海馬!
 それでナスを想像してどうなる!?」
「特に意味は無いわ!」
「……なんだと!?」
「特に意味は無いわ!」
「……なんだと……!?
 ……くっ……!
 やられたっっっ……!」
 遊戯は見事に騙された。
 海馬はさらに挑発する。
「ククク……。
 やはり俺達が戦うのは宿命……。
 俺は総理であり続けるため、遊戯は俺が討つのだ!
 きょう、ここで!」
「海馬!
 国の予算で“ブルーアイズ・ホワイトドラゴン”を輸入するお前を、俺は絶対に許さない!
 お前の政権を、俺は奪い取る!」
 遊戯は自信満々だ。
 そんな中、磯野が口を開く。
「フフッ……おもしろい……。
 いいだろう、気に入った。
 本来ならばこの3位決定戦で勝利しようが首相にはならない。
 だが、特別に許可しよう……。
 このデュエルの勝利者が――南極総理大臣となる!
 だった今、わたしが決定した!
 異論は認めない!
 今一度言おう――、異論は認めない!」
 磯野が宣言した特例に議事堂の拍手歓声がドッと湧き上がる。
「いいぞー!」
「さすが磯野ー!
 男の中の男だー!」
「これは燃える展開だぜー!」
「いよっ大統領ー!」
「むしろお前が総理だぜ、磯野!」
 そして、遊戯は「いくぜ海馬!」といい、海馬と共にデュエルディスクをかまえ、一連のシークエンスを呪文のように唱える。
「アドバンス・ネオ・デュエルディスクセットアップ!
 ハイパー・カードデッキスロットイン!
 テラ・ミラクル・ネットワーク・デュエルオペレーション!
 スタンバイコンプリート!」


第4話
遊戯、ジャンケンを制す


‐ジャンケンフェイズ‐
 デュエルの先攻後攻を決するジャンケンが始まる。
 デスティニージャンケン、ジャンケンシュート!
 結果は遊戯はグー、海馬はパー。
「ワハハハハハ!」
 海馬はタップダンスを踏みながら爆笑し、大はしゃぎする。
「俺の勝ちだぁあ!
 土壇場のジャンケンで緊張している時、グーを出す確率はかなり高い!
 なにせ、無意識に手がリキむからなぁあ!
 もはやこの【総選挙デュエル】、ジャンケンを制した俺様の勝利は確定!
 南極の政権は俺のものだぁ!
 今度は消費税を定価の無限パーセントにしてやる!
 異論は認めん!」
 しかし――
「そいつはどうかな?」
 遊戯は自信満々だ。
「なんだと!?」
 遊戯のなめきった態度に海馬は機嫌を損ね、見事なブレイクダンスを舞います。
「フン!
 非ィ科学的なブラフを!
 これでもし俺が負けたのならば、上半身裸になってくれるわ!」
 遊戯のグー対海馬のパー――そのジャンケンの勝敗を、磯野が宣言します。
「……武藤遊戯の勝ちィィイイ!」
 海馬はずっこけた。
「……『武藤遊戯の勝ち』……!?
 な、なんだと!?
 ば、馬鹿なぁあ!?
 ありえん!?
 断じてありえんッッ!?」
 グーはパーには勝てない。
 それは子供でもわかる常識。
 ――なのになぜ!?
 疑惑の判定に会場もざわめきだした。
 そんな中、遊戯は得意気にいい放つ。
「フッ――真のデュエリストはグーでパーに勝てるんだぜ!」
 海馬はショックのあまり、両手で自分の上着をビリビリと破り捨て、うなる。
「……なん……だと……!?」
 なんやかんやでギャラリー達も徐々に納得していく。
 ああ、真のデュエリストだからか。
 ――と。


第5話
遊戯、圧勝


「磯野!
 デュエル開始宣言をしろ!」
 遊戯が磯野を指差して命令し、磯野は親指を立てて宣言する。
「【南極総選挙デュエル】3位決定戦、デュエル開始ィィィイ!」
 そして議事堂全体の声が唱和する。
 ――デュエル!

【第1ターン】
[遊戯]LP100008700/手札37枚
[海馬]LP4000/手札6枚

「俺の先攻ドロー――すると思うか?
 しないぜ、ここはしない!」
 先攻後攻の決定権を持つ、遊戯は言葉を続ける。
「先攻はお前だ、海馬!
 デッキ……いや、ち、違う!
 カードだ!
 もうデッキを引いちゃ駄目だ!
 カードを引け!」
 海馬は断固拒否する。
「フン!
 この俺様に命令とは身の程知らずも甚だしい!
 至極当然――断るわ!」
 磯野はイエローカードをかかげ――
「海馬瀬人を反則負けとする!」


番外編
遊戯、惨敗

 1戦目のデュエルは遊戯が勝利した。
 しかし海馬は落ち込まない。
「クックックッ……」
 海馬は薔薇を片手に告げる。
「この勝負は、3回勝負のマッチ戦――貴様はあと1ゲームを取らなければ、俺には勝てん!」
「おう!」
 遊戯は勇ましく応じた。
「フフッ……おもしろい……。
 いいだろう、気に入った。
 本来ならばこの3位決定戦はシングル戦。
 だが、特別に許可しよう……。
 このデュエルは――3回勝負のマッチ戦とする!
 だった今、わたしが決定した!
 異論は認めない!
 今一度言おう――、異論は認めない!」
 磯野も承諾し、2戦目のデュエルが始まる。
「アドバンス・ネオ・デュエルディスクセットアップ!
 ハイパー・カードデッキスロットイン!
 テラ・ミラクル・ネットワーク・デュエルオペレーション!
 スタンバイコンプリート!」
 ――デュエル!


【第1000ターン】
[遊戯]LP無限/手札100枚
[海馬]LP1/手札2枚

 遊戯が命じる。
「先攻はお前だぜ、海馬!
 デッキを……くっ……!
 くそっ!
 カードを引け!
 海馬!」
「ワハハハハ!
 先攻は偉大なる俺様だ!
 究極の――ドロー!」
 海馬はドローカードの鼓動を感じ、すぐさま引いたカードを、場に出す。
「ワハハハハハ!
 俺は“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”を攻撃表示で召喚!」
 瞬時に遊戯はひるむ。
「“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”を攻撃表示で召喚だと!?」

【エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX】
 レベル4/攻撃力1200/守備力1100

「こ、攻撃1200だと!?」
「これが俺様の実力だ、遊戯!
 早々に降伏するがいい!」
 海馬の手は休まらない。
「さらに手札から魔法カード発動!
“ドラゴンを呼ぶレアメタリックソプラノフルート”を発動!」
「ど、“ドラゴンを呼ぶレアメタリックソプラノフルート”を発動だと!?」

【ドラゴンを呼ぶレアメタリックソプラノフルート】
[魔法カード]
“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”がこの“フルート”を吹く時、手札のドラゴンを全て特殊召喚する。

「場の“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”がこの“フルート”を吹く時――手札のドラゴンは、全て場に特殊召喚される!」
“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”は“フルート”の穴に息を吹きかけ、見事なメロディーを奏でた。
“フルート”の演奏により、海馬の手札から3体の“ブルーアイズ・ホワイトドラゴン”が特殊召喚された。

【ブルーアイズ・ホワイトドラゴン】
 レベル8/攻撃力3000/守備力2500

 これで海馬の場には“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”と3体の“ブルーアイズ・ホワイトドラゴン”。
「残念ながら1ターン目は、攻撃がおこなえない。
 だが、次の俺様のターン――“ブルーアイズ”のアタックで俺様の勝ちだ!
 ターンエンド!」
 遊戯のターン。
 しかし遊戯は絶望に溺れていた。
 遊戯の場にはモンスターがいない。
 このままでは次の海馬のターン“ブルーアイズ”3体のアタックを受けて負ける。
「ここまでなのか……俺は……」
「覚悟するがいい! 遊戯!」
 険しい表情の遊戯を、海馬が冷やかす。
「貴様のヒトデみたいヅラに、刻みつけておけ!
 真の勝利者である――この俺の名をな!
」  遊戯、万事休す。
 その時、声がした。
 ――負けんな遊戯!
 遊戯の中で城之内の声が響いた。
「城之内くん……!?」
 ――諦めんな遊戯!
 あの時言ってたじゃねーか……。
 突如、遊戯はひらめいた。
 手札を確認する。

【封印されしエクゾディア】
【封印されし者の右腕】
【封印されし者の左腕】
【封印されし者の右足】
【うずまき】96枚

「こ――これは……!?」

【封印されしエクゾディア】
[効果]
 手札にこのカードと“右腕”、“左腕”、“右足”、“左足”が揃った瞬間、自分は勝利する。
 つまり“左足”――“封印されし者の左足”が手札にくれば、遊戯の大逆転だ。
 再び、城之内の声が聞こえる。
 ――って言ってたじゃねーか。
 それが真のデュエリストなんだろ!
 そして遊戯のドローフェイズ。
 ここで“封印されし者の左足”を引けば勝てる。
 遊戯の鼓動が高鳴った。
 このドローフェイズ――残された“左足”を引き当て――5枚の“エクゾディア”カードを全て揃える事ができれば、勝てる。
 だが、それは奇跡に等しい。
 このターンで、5枚目のカードを引き当てる確率はあまりにも低すぎる。
 ――俺は、負けるのか……。
 海馬が急かす。
「さあ!
 デッキを……くっ、忌々しい!
 デッキじゃない!
 カードを引け!
 遊戯!」

 海馬の挑発で遊戯は闘争心を取り戻し、テーブルの上のデッキに手を伸ばす。
 しかし――
「手を伸ばせば届くはずのカードが……」
 遠ざかっていく……。
 ――いや違う!
 カードが遠ざかっているんじゃない!
 俺がカードから逃げようとしているんだ……。
 俺の『恐怖心』がカードの距離を広げているんだ。
 1センチ……5センチ……10センチ――と、彼の手とデッキの距離は離れていく一方。
 そして遊戯は逃亡した。
 再び城之内の声が蘇る。
 ――諦めんな遊戯!
 あの時言ってたじゃねーか……。
『逃げるが勝ちだぜ!』
 ――ってよ……。
 磯野も納得する。
「フフッ……おもしろい……。
 いいだろう、気に入った。
 本来ならば逃げれば負けだ。
 しかし、特別に許可しよう……。
 この2戦目のデュエルに限り――逃げるが勝ちとする!
 だった今、わたしが決定した!
 異論は認めない!
 今一度言おう――、異論は認めない!」


第6話
遊戯、華麗なる大逆転勝利


 マッチ2戦目も遊戯の勝利だった。
【南極総選挙デュエル】3位決定戦――武藤遊戯対海馬瀬人のマッチ戦は2対0で遊戯が上回る。

「クックックッ……」
 海馬は挑発的に告げる。
「最後のデュエルは100ゲームに相当する。
『2対100』なんて無様なスコアをさらしたくなければ、早々に立ち去る事だな?
 遊戯?」
 遊戯は勇ましく応じる。

「俺は絶対に勝負から逃げないぜ、海馬!」
「おもしろい、気に入った。
 本来ならば最終戦も1デュエル相当に過ぎない。
 だが、特別に許可しよう……。
 この最終戦は――100デュエル相当とする!
 だった今、わたしが決定した!
 異論は認めない!
 今一度言おう――、異論は認めない!」
 磯野も承諾し、最後のデュエルが始まる。
「アドバンス・ネオ・デュエルディスクセットアップ!
 ハイパー・カードデッキスロットイン!
 テラ・ミラクル・ネットワーク・デュエルオペレーション!
 スタンバイコンプリート!」
 ――デュエル!

【3ターン目】
[遊戯]LP4000
 場:“人間というモンスター”攻撃表示1000体
  :リバースカード1枚
[海馬]LP4000
 場:“エキセントリック・ドラゴン・サモナーGX”
  :“ブルーアイズ・ホワイトドラゴン”3体
  :リバースカード1枚

 海馬のターン。
「俺様のターン!
 ドロー!
 リバーストラップ“アナザー・アナザー・フュージョン”!
 3体の“ブルーアイズ”を融合――“ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン”超融合召喚!

【アナザー・アナザー・フュージョン】
[トラップカード]
 自分の場のモンスター2体以上を融合させる。

【ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン】
 攻撃力4500

「こ、攻撃力4500だと!?」

「さらに手札より魔法カード“超神速融合体速攻速攻”を発動!
 これで“アルティメット・ドラゴン”はこのターンにアタックできるわ!」

【超神速融合体速攻速攻】
[速攻魔法カード]
 融合モンスターは融合召喚したターンに攻撃できる。

【人間というモンスター(遊戯)】
 攻撃力300

【アルティメット・ドラゴン(海馬)】
 攻撃力4500

 遊戯側が圧倒的に攻撃力で負けているが、遊戯は諦めない。
「海馬、俺は貴様を倒す!
【南極総選挙デュエル】の闘いの民主主義を共に歩んだ議員デュエリストとして。
 ――そして友デュエリストとして!」
 海馬は一喝する。
「フン、何をほざこうがこのターン!
 政権は俺にもたらされる!
 いくぞ!
“アルティメット・ドラゴン”の攻撃!
“アルティメット・ドラゴン”はその攻撃力で、敵フィールドのモンスターを1000体まで同時に葬る!」

“ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン”の三ツ首から、ブレスが飛散し、1000体の“人間というモンスター”を襲う!
「1000体の“人間というモンスター”!
 まとめて砕け散るがいい!」

「そいつはどうかな?
 海馬!
 憎しみを束ねてもそれは――脆い!」
 遊戯のリバースカードが、くるりんぱっとひっくり返る。
「リバースカードオープン!
“邪気眼”!」

【邪気眼】
[トラップカード]
“人間というモンスター”の攻撃力は無限になる。

「“邪気眼”!?
 ア、“アルティメット・ドラゴン”がががが!
 崩壊・融解・大爆発……!?」
「海馬!  貴様のデュエルデフレを粉砕・玉砕・大喝采する……」
 海馬の“アルティメット・ドラゴン”は“人間”に殴られ爆発した。

[海馬]LPゼロ

 海馬はひざまずく
「……くっ……」
「海馬――増税の果てに、真のバブルはない……」


 最終話
 遊戯、大いなる決断(中編)


「これにて南極総選挙デュエル】3位決定戦――武藤遊戯対海馬瀬人のマッチデュエルは『102対0』で――武藤遊戯の勝ちィィィイ!」
 磯野の宣告が議事堂内にこだました。
「俺が……負けた……」
 海馬は、敗北の現実を受け入れられなかった。
「俺の最強を誇る内閣。
 最強のマニフェスト……。
 俺のばらまき政策に非はなかった……。
 すべてにおいて、完璧なタレント議員が揃っていたはず。
 だが……負けた……」
 そんな海馬に遊戯が声をかける。
「海馬――今、俺と貴様のあいだに与党と野党の境界は存在するが……支持率の差は無い!」
 海馬は、反抗的に遊戯を睨む。
「く……。
 哀れみのつもりか、遊戯!」
「俺は貴様の総理としての指導力は認めている!
 だがこれだけは言っておく……」
 遊戯は海馬を指差して一言。
「デュエルディスクのチャックがあいてるぜ!」
「ちっ!
 吠えるのは当選者にのみ与えられた特権……。
 今は黙して【海馬党】を解散してやる」
 海馬はふてくされながら、デュエルディスクのチャックを締めた。
 こうして遊戯は南極総理大臣となった。



南極総選挙デュエル 完

※このお話はフィクションです。






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