Magic Knight of Bond−RE-ON

製作者:asさん




このストーリーは「MIMIC‐Magic Knight of Bond」の続編にしてその後の数カ月をダイジェストで描いた作品です。最終部分は都合により変わっていますができれば先に「MIMIC‐Magic Knight of Bond」を読んでみてください…。







●オリジナル登場人物
大徳寺 梨音(ダイトクジ リオン)
:前作から続く主人公にして大徳寺教授(アムナエル)の息子。とある事件でその事実がばれて周囲から冷たい視線で見られるようになった上、「魔法剣」デッキを失う。実はインダストリアル・アカデミア出身。


美香月 愛華(ミカツキ アイカ)
:前作からのヒロイン。4年前の事件で融合させられ、精霊化したがリオンの活躍によって元の姿に戻る。現在は学校の授業を別で受けながら鮎川教授の下でリハビリを受けている。


美香月 刹那(ミカツキ セツナ)
:愛華の双子の姉。妹の事件の事実を知るために男装して調べていた。そのことがバレ、女子寮で生活しているが女子寮の生徒からはリオン共々受け入れられている。


リーフ・フォルセティ
:リオンの親友にしてプロデュエリスト。リオンのことを心配しているが、仕事やスポンサーの圧力によって出会うことができずにいる。


福間 臼木(フクマ ウスキ)
:リオンを勝手に目の敵にしていた少年。インダストリアル・アカデミア出身でブルーに入ったリオンを嫌っていたが、彼の複雑な心境について考えを改め始める。


箔摩 豹明(ハクマ ヒョウメイ)
:新キャラクター。元からリオンを気に入っておらず、リオンを消すために彼をイジメ始める。


時偉 白夜(トキイ ビャクヤ)
:新キャラクター。1年にして風紀委員長を務める不良少年。リオンと同じくインダストリアル・アカデミア出身であり、後にリオンにとって新たなデッキの切掛けを作る。





RE−0「過去の死闘」
:瓦礫となった特待生寮の地下研究所でリオンは愛華の体に宿った精霊‐ソードガールとデュエルしていた。ソードガールは彼を一方的に憎み、神聖魔導王エンディミオンで一気に追い詰める。一方リオンは彼女の批難によって攻撃することができず、パニックになっていた。だがリオンは今亡き大徳寺教授の声を聞き、ドローした「賢者の石‐サバティエルを」用いて……



RE−1「剣を失いし魔剣士」
:精霊とのデュエルから数カ月が過ぎ、リオンもまた崩れた研究所での怪我の治療を終え、アカデミアに復帰した。デッキを失ったままリオンは刹那と会話しながら教室に入る。そこで待っていたのは周囲からの冷たい視線だった……



RE−2「精霊少女」
:授業が終わりリオンと刹那は入院している愛華に出会い会話を始める。そこで愛華がリハビリをしながらデュエルを一生懸命勉強している愛華を知り、リオンは自分が置かれている環境のことを隠しながら笑顔を見せる……



RE−3「追い詰める使徒」
:授業に復帰し始めてから数日、リオンは何者かによって虐められ始める。ある日は机に落書きをされ、またある時は服を破られ…。リオンの心は荒み、少しずつリオンから笑顔を奪い取って行った。それは彼を冷たい視線から襲うように箔摩が仕掛け始めた物だった。



RE−4「封じられた友情」
:プロのデュエルを終えたリーフは、携帯でリオンに電話を掛けようとしたがスポンサーの命令を思い出して電話を切る。その夜、彼は外をふらつきながら先輩のエドに出会う、彼等はある店に行き、そこでリーフはリオンのことについてエドに意見を求める。



RE−5「切掛けの王者」
:リオンは新しいデッキを作れない上、周囲からのいじめに耐えられず海岸で一人ポツンと座っていた。そこでカードの精霊「オネスト」を持つ藤原 優介に出会い、父の教師としての顔を知るも心が和らがない。そんな時、一人の少年が風紀委員である白夜とのデュエルが目の前に始まった。白夜は召喚僧サモンプリーストの効果で「チューナー」と呼ばれるモンスターを呼び出し……



RE−6「成長を始めた花」
:白夜のデュエルを見たリオンは自分の部屋に戻り、中等部の大会で手に入れたカードを見つけ出す。そして数日後、実技試験でリオンの対戦相手として立っていた福間はリオンのことを心配していたが、リオンが現れた後、冷たい視線の中でデュエルが始まった。福間のターンが終わり、リオンのターンになったとき、リオンは1枚のモンスターを召喚する。



RE−7「美しく舞う黒薔薇」
:リオンは植物族モンスターを用いて福間の六部衆に対抗しながら一歩も引かない攻撃を行う。それを見た刹那や藤原、そして福間に笑みが浮かぶ。そして福間は自分のデッキの最強モンスター「大将軍−紫炎」を場に出し、リオンを一気に追い詰める。修氏追い詰められたリオンだが、リオンは新たなエースモンスターを召喚するために‐そのモンスターを呼び起こすチューナーモンスターを召喚する。



RE−8「襲撃の使徒」
:福間とのデュエルから数日が経ち、リオンは少しずつ周りから見直され始める。だが、箔摩ともみ合いになり、深夜にリオンと箔摩はデュエルすることになる。箔摩はサモン・リアクターでリオンを追い詰めていく。リオンはエースモンスターであるブラック・ローズ・ドラゴンを場に出そうとシンクロ素材をフィールドに何度も出すが……



RE−9「運命の少年」
:内緒で外に出た愛華だが、車椅子を思うように動かすことができず道に迷ってしまう。そこでプロデュエリストであるエドに出会い。仲良くなる。エドはリオンの今の心境を愛華から知り、自分の思いと共感する。そこでエドはあることを閃いて校長室に向かっていき……



RE−10「運命の宴」
:エドの提案により急遽アカデミアで大会が開かれることが決まった。その大会は明日全学年が参加し、大会の優勝者はエド・フェニックスとデュエルする権利を得ると言う。リオンと刹那は当然の如く大会に備え、愛華とともにデッキを調整しながら話し合う。そこになんとエドが現れ、リオンにデュエルを挑んでくる……



RE−11「破滅への火時計」
:ついに大会が始まりリオンは早速対戦相手を探し始めると同じ学年である銃塚(ツツヅカ)に出会いデュエルを申し込む。リオンと銃塚のデュエル。銃塚は20ターン後に無条件で勝利する「終焉のカウントダウン」を発動し、ロックカードでリオンの行動を封じる。対するリオンは……



RE−12「真紅の乙女」
:銃塚とのデュエルから1時間弱、3連勝していたリオンにレイと名乗る少女に出会う。レイはリオンをオシリス・レッドにつれ、自分の父とレッド寮に過ごしていた十代のことを教えられた後、興味本位でデュエルを申し込まれる。レイは恋する乙女を使いこなし、リオンのエースモンスター、ブラック・ローズ・ドラゴンを奪い取る。



RE−13「反逆する天使と神」
:リオンがレイとデュエルしている頃、刹那は空野とデュエルしていた。空野は1ターンでホルスの黒炎竜LV8を召喚し、さらに王宮のお触れで罠カードを封じようとするが刹那はカウンター罠で対抗する。



RE−14「罪を司る神子達」
:大会の開始から数時間が経ち、リオンは十数連勝していた。そんな中、森の中リーフと出会う。リーフとの再会に喜ぶリオンだが、リーフは「この大会が、俺達が友としていられる最後だ」と言い、デュエルを申し込まれる。リオンは動揺しながらもデュエルを受ける。



RE−15「闇の龍と大罪の神」
:破壊されると永続罠になる罪神子を駆使してリオンを攻めるリーフ。一方リオンも、「フェニキシアン・クラスター・アマリリス」を召喚し、効果ダメージを与え続けていくが、リーフは7種の罪神子を揃え、最強モンスター「究極大罪神エヴァグリア」を召喚する。墓地の悪魔族モンスターを吸収し攻撃力を上げていくリーフに、リオンは「最後」の理由を問いかける。



RE−16「宴の始まり」
:ついに決勝トーナメントに勝ち進めたリオンと刹那、その中には白夜に福間・藤原、そして箔摩が選ばれていた。そして決勝トーナメント第1試合1回戦、リオンはラー・イエロー最強と言われるティラノ剣山とデュエルする。



RE−17「進化本能」
:剣山が超伝導恐獣の効果でリオンに止めを刺そうとするが、リオンはハネワタの効果でそれを回避する。そしてリオンは2枚の罠カードのコンボによりブラック・ローズ・ドラゴンを召喚し超伝導恐獣の破壊に成功するが、剣山はさらに究極恐獣を召喚し、一気にリオンを追い詰める。そして剣山はリオンにある面白いことを話しかける。



RE−18「天使と誇り高き戦士」
:2回戦で箔摩は福間を痛めつけるように完膚なきまで撃破する。そして3回戦で刹那は藤原とデュエルする。天才的な戦術とオネストとの絆の力でサイレント・ソードマンLV7を召喚し、カウンター罠をかわしながら刹那に大ダメージを与えた。圧倒的なほどの藤原の戦術に驚く刹那だが、藤原はダークネスに溺れたことを彼女に語る……



RE−19「王者と熟練の戦士」
:刹那の勝利で3回戦が終わり4回戦で白夜と五階堂のデュエルが始まる。五階堂は序盤から装備魔法を駆使して百夜を追い詰めるが、それに応じない百夜に腹を立てる。だが、白夜は一気にスターダストをシンクロ召喚し……



RE−20「使徒の殺意」
:ついに始まった第2試合1回戦。リオンと箔摩のデュエル。箔摩はリオンを悪に仕立て上げようとするが全く応じないリオンに苛立ちながらリアクターシリーズでダメージを与えていく。一方リオンはボタニカル・ライオで箔摩に攻撃するがサモン・リアクターの効果で次々の攻撃を無効にされていく。



RE−21「使徒を倒す花」
:箔摩は最強モンスター‐ジャイアント・ボマー・エアレイドでいっきにリオンを追い詰めていく。だが、リオンも劣らずに反撃に出るがエアレイドの効果でモンスターを破壊され、さらにダメージを受けてしまう。さすがのリオンもエアレイドの前に勝利を諦めようとしたが、エドとの約束を思い出してあることに気づく。



RE−22「不死の白竜」
:箔摩を倒しついに決勝に進んだリオン。それを見た刹那も愛華のために白夜とデュエルする。第2試合2回戦のデュエル。刹那は序盤から大嵐を発動したが、逆に白夜によってスターライト・ロードに無効にされた上、スターダスト・ドラゴンを召喚されてしまう。



RE−23「烈火の悪魔龍」
:スターダスト・ドラゴンの効果に苦戦する刹那。そして白夜はスターダスト・ドラゴンをサポートするカードを駆使し、さらに刹那を追い詰める。だが、刹那はスターダスト・ドラゴンの効果を逆手にとり、ウィクトリーアの効果でスターダスト・ドラゴンを奪うことに成功する。



RE−24「決戦!黒薔薇と星屑」
:惜しくも白夜に敗北した刹那に愛華達は慰める。リオンはそんな刹那を見ながら心を改め白夜を見る。そしてついに始まったリオンと白夜のデュエル。白夜は1ターン目からスターダスト・ドラゴンを召喚し、リオンも次のターンでブラック・ローズ・ドラゴンを召喚する。



RE−25「悪魔を倒す光」
:ブラック・ローズ・ドラゴンを強化してスターダスト・ドラゴンを撃破したリオン。だが白夜もレッド・デーモンズ・ドラゴンをシンクロ召喚し、ブラック・ローズ・ドラゴンを破壊する。そして次々とリオンのモンスターを破壊するレッド・デーモンズにリオンはどうやってそのモンスターを倒すか考える。



RE−26「黒薔薇と運命のヒーロー」
:ついに優勝したリオンに愛華達は大いに大喜びする。だが、それもつかの間、リオンはエドとの約束を果たすために、エドにデュエルを申し込む。そしてついに始まったリオンとエドのデュエル。エドは幽獄の時計塔のコンボでドレッドガイを高速召喚し、リオンを追い詰める。



RE−27「運命の血統」
:ドレッドガイの攻撃を何とか交わしたリオンはコピー・プラントとホムンクルスでダークエンド・ドラゴンをシンクロ召喚しドレッドガイを撃破する。だがエドは余裕の表情を見せつけた上、Bloo−Dを召喚し、D−フォースのコンボでリオンに大ダメージを与える。一方、エドに全くダメージを与えられないリオンはBloo−Dと愛華を重ね合わせていた。



RE−28「最後の策」
:自分のしてきた行動に自分自答していたリオンはついに覚悟をきめ、ブラック・ローズ・ドラゴンを召喚し、エドに大ダメージを与えることに成功する。だがエドも負けず劣らず、ついに最後のD「Dragoon D−END」を融合召喚する。そしてリオンは最後の策であるリバースカードに全てを賭け、「Dragoon D−END」に挑む!



RE−ND「切れない絆」
:最後の最後にエドに敗れ倒れるリオン。だがその顔には悔しさよりも笑みを浮かべていた。そして時が流れ終業式。リオンは愛華達と共にオシリス・レッドに行き、剣山達の卒業パーティーを開いて楽しんでいた。その後、リオンは愛華にある事実を教えるとともに同時にある約束をする。その事実と約束とは……





後書き

と言うわけでこの小説を本当の意味で終わらせたASです。
この物語を描いた理由は「MIMIC‐Magic Knight of Bond」をちゃんとした意味で終わらせたかったからであり、この物語の続きを書いてみたいと思ったからです。
物語には辻褄が合っていない部分が数ありますが簡潔に書くとこのようなことになります。



Q:リオンって本当に「大徳寺先生」の息子なのか?
A:はい、彼は本当に大徳寺先生の実の息子です。彼は幼いころに聞いた両親の話から勘違いで自分が養子と思ってしまったので普段の人よりも強く孤独感を感じています。彼が「魔法剣」シリーズを使っていたのもその孤独感を紛らわすためでもあったのです。後に、影丸理事長から真実を教えられ、ショックを受けました。

Q:愛華は精霊と超融合して精霊になったのか?
A:はい、確かに彼女は「超融合」によって精霊になりました。ですが「超融合」自身は未完成のカードであり、「融合した」のではなく「自分と精霊の魂が入れ替わった」のです。その後、リオン、刹那、愛華は廃寮となったアムナエルの研究所で愛華の姿をしたソードガールに出会い、その後リオンが発動した超融合で改めて二人を一つにしたのです。

Q:何故、刹那は男装していたのか?
A:一つは愛華に起こった事件を調べるために、わざわざ男としてラー・イエローに入学したからです(後にオベリスク・ブルーに昇格)。ですが実際は女子寮の服(ミニスカ、袖なし)を嫌がっていただけで、女子寮に入ってからはそのことに苦悩していましたが現在は随分と慣れました。

Q:愛華と精霊に超融合を発動したのは誰?
A:それは作者でもわかりません。ですが一つ言えることは犯人が大徳寺先生ではないと言うことです。そもそもそんなことをするぐらいならちゃんと元の場所に連れて行くか真っ先に消し去るぐらいです。

Q:リオンがダークネスの世界で出会った少女って誰?
A:それも作者でもわかりませんが、今後によってわかるかもしれません。


Q:何故、藤原や剣山達は精霊に気づくことができなかったか?
A:剣山やレイ、それにエドはともかく藤原は精霊を所持するほど精霊を感じることができるはずでした。ですが、その時藤原達は体力の消耗や留学に出ていたため精霊の存在に気づくことができませんでした。

Q:何故リオンや白夜はシンクロモンスターを所持していたの?
A:リオンと白夜が中等部でのデュエル大会で優勝、準優勝した際に手に入れたからです。インダストリアル・アカデミアではデュエル・アカデミアより一歩先にデュエルが進んでおり、シンクロ召喚の技術もリオン達は先に教えられたからです。ちなみに白夜が優勝でレッド・デーモンズとスターダストといくつかのサポートカード(合計して代替数十枚ぐらい)を、そしてリオンは準優勝でブラック・ローズとライトエンド、ダークエンド(合計して10枚ぐらい)を手に入れましたが、実力では白夜の方が上です。


Q:MIMIC(前作)のキャラクターはどうなった?
A:現在、主人公達が伝説の龍―ティマイオス、クリティウス、ヘルモスと共にオレイカルコスの結界の上位版―ヴリル・ゾーンを持つロイヤルナイトメアと交戦し、少しずつ勝利しているところです。







以上でMagic Knight of Bond−RE-ONを終わります。





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