翔VS?? 〜邪神を越える恐怖〜

製作者:ショウさん




題名だけを見て、シリアス小説だと思い、これを開いたみなさんに、残念なお知らせがあります。これは、シリアス小説ではありません。断じてです。
これは、ギャグ小説です。カテゴリ辺りを見てくれれば一発です。
注:ギャグ小説が嫌いな方は、読むのを控えてください。キャラ崩壊が激しいためです。
  また、「神者シリーズ、また番外編かよ」と思った方は、謝ります。ごめんなさい。

ちなみに、舞台は第1部と第2部の丁度真ん中辺りです。





 カリカリカリカリ・・・と、シャープペンシルを使って紙に字を書く音が、教室中に響いている。そこにいる者達の表情は、(ほぼ)全員が真剣なものとなっていて、部外者は踏み込めないほどの緊張感、緊迫感がそこにはあった。
 カリカリカリカリ・・・と書く音は、約1時間続いた。

 その1時間後、チャイムが鳴り響いたと同時に、その(ほぼ)全員が安堵した。
 そこにいた先生が、それぞれの机に置かれた紙を1枚1枚、名前が抜けていないかを確認しながら、丁寧に回収する中、彼等は「疲れたな〜」とか、「やっと終わったよ〜」といった、解放感に近い言葉を発していた。
 だが、これもまた「“ほぼ”全員」であって、その1名は、机を枕代わりにして、爆睡していた。

「オイ、起きろ!」
 その言葉と同時に、「その1名」に気づいた1人の少年は、彼の頭を、分厚い参考書で力いっぱい殴った。
 寝てはいても、痛みは感じるもので、「その1名」はすぐさま起き上がり、少年の胸倉を掴んだ。
「神也、てめぇっ!!」
「“てめぇ”とは何だ、“てめぇ”とは! せっかく起こしてやったっていうのに・・・」
 神也、そう呼ばれた少年は、胸倉を掴んだ相手の手を、パンッ――と払うと、そう言った。
「“起こしてやった”・・・? ――っつうコトは、あれか? 終わったのか!?」
「そうだよ、翔!」
 翔、と呼ばれた「その1名」が笑みを浮かべている中、その横から姿を現したのは、1人の少女であった。
 その少女と同時に、残りの2人の少女と1人の少年もまた、彼等に近寄った。
「やっと終わったよ〜! ――“テスト”」
 ――そう。翔が爆睡している中、この教室では、果てしなく年老いた人物であったとしても、一度は体験し、苦悩した「テスト」が行われていたのだ。
「それで、翔はどうだった?」
 翔が(奇妙な)喜びのダンスを踊っていると、後から来た1人の少年――神童が、彼に声をかけた。
「何が?」
「テストだよ、テスト! しっかり書いたんだじゃないの?」
「て・す・とぉ〜? 何それ、おいしいの?」
 翔が言った、神童の問いの答えに、他の4人は、「やっぱり」と言った表情を見せていた。
 そんな表情に全く気づいていない翔は、ゴホン――と一度咳をした後、
「――それで、みんなはどうだったんだ?」
と、直前に放った言葉を無かったかのようにして、彼等に聞いた。

 だが、返ってきた答えは―――・・・

「オレは楽勝だったぞ。 ・・・っていうか、あの程度で分からない、って言う方が分からねぇよ。 なぁ、有里」
「当然よ。 あんなの、テスト勉強して無くても、80点は余裕ね。 でも、今回はテスト勉強したから、90点くらいかな」
「私は・・・、みんなよりは出来なかったけど、6、70点くらいは取れたわ」
「加奈と同じ、かな? ――英語がちょっと分からなかったけど、他の得意教科はちゃんと出来たし・・・」

彼の予想を遥かに超越したものとなっていた。

(ちょっ・・・! ちょっと待てよ・・・! オレなんて、まだ分かる数学とか、理科くらいしかまともに書いてないぞ・・・!! なのに、他の奴等は・・・!!! ――ん?)
 自分の予想とは裏腹な答えを聞き、頭がパンクしそうになっていた翔の目の前には、「救世主」――自分と同じ匂いのする人物がいた。
「おぉ、神童! どうしたどうした!! 他の奴等よりも出来が悪かったか?」
 そして翔は、その救世主の背中をバシバシ叩きながら、笑顔でそう言った。
「――ゴメン・・・。 ボクも今回は出来たよ、流石に・・・」

「・・・・・・え?」

 神童の答えを聞き、翔の動きが一瞬で停止した。

 彼は、「救世主」では無かったのだ・・・。

「嘘・・・だろ・・・?」
 停止した翔の目に、涙が溜まり始めていた。
「確か・・・、デュエル・スクールの赤点って、平均点の20点マイナスだったわよね?」
「あぁ。 でも今回のテストは簡単だったから、平均70点くらいだろ? 赤点なんて、まず出ないって! なぁ、翔!!」
 有里と神也の会話が、翔の胸に突き刺さった。

 赤点・・・。

 それは、鍵。
――「補習」という地獄への・・・。

「嘘だァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 翔の絶叫が――、

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アナザー・ワールド――レジスタンスのアジトにある、寝室に響き渡った。

「・・・・・・」
 自分の絶叫で起き上がった翔は、辺りをゆっくりと見回し、先程までの出来事が、「夢」であったことを確認した。
「“夢”か〜・・・、良かった〜」
 確認後、彼は満面の笑みのまま、再びベッドに横になった。だが、その笑みは瞬く間に消え失せ、絶叫する直前の表情に変わった。
「勉・強・・・??」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 翔が絶叫していたころ。
 他の者達(有里、神也、加奈、神童、真利、アンナ)は、大広間のような場所で集まり、自分達のカードを広げて、新たなデッキ構築に励んでいた。
「ねぇ、今聞こえた?」
 そんな時、ふと有里が苦笑しながら口を開いた。
「・・・聞こえない方がおかしいだろ」
 そう答えたのは、神也だ。
 神也の答えを聞いて、他の者達も苦笑し出す。
「あいつは何をやってるの?」
 苦笑しながらもアンナはそう聞いた。だが、その質問に加奈は、彼女の肩に手を置き、首を横に振って答えた。
「ダメよ、それを聞いちゃ」
 加奈の返答の刹那、バタン――と力強い音と共に、大広間の扉が開いた。その扉の側には、息を荒げ、リュックを背負った翔の姿があった。
「どうしたの、翔?」
「息荒いけど・・・、大丈夫?」
 神童と真利は、ほぼ同時にそう聞いた。
だが翔は、そんな2人の言葉を聞きながらも、大広間の中央に向かって歩き、中央に辿り着いたところで、リュックをゆっくりと天井に掲げた。
そして、ゆっくりと口を開いた。


「オレ達、“宿題”やってねぇえええええっ!!!」


・・・という訳で、










「翔VS宿題 〜邪神を越える恐怖〜」が始まりました。 by.ショウ
(??の答えは宿題、です)












 翔の叫びを聞いて、真っ先に驚き、その場に尻餅をついたのは、神也だった。
「“宿題”・・・? そんなものの存在を認めろとでも言うのか・・・?」
 すぐに言動で驚きを表したのは、神也であったが、他の者達(当然アンナ除く)も、動揺は隠しきれていなかった。
「“宿題”ぃ!? そんなのあった!!?」
 彼等の驚きのせいで生まれた数分間の沈黙をぶち壊したのは、加奈のそんな一言であった。その一言には、かなりの怒りが込められており、彼女は既に、翔の胸倉を掴んでいた。
「あ、あったよ・・・。 オレも今、気づいたんだけど・・・さ・・・」
 胸倉を掴まれ、窒息寸前の翔は、息も絶え絶えに言葉を続けた。
「――っていうか・・・、オレを・・・放・・・せ・・・――」

 後に神崎 翔は語る――。
 あの時、見知らぬ老人が目の前に現れて、自分に向かって手を振っていた、と――。

「ハァ・・・ハァ・・・」
 何とか放してもらった翔は、息をゆっくりと整えて、言葉を再び続ける。
「精霊とかと戦っててさ、完ッ全に記憶に無かったけど・・・、オレ達って今、一応“春休み”なんだよな・・・」


 説明しよう――!
 翔達がアナザー・ワールドへとやって来た日――テスト2日目(3月8日)が、実はデュエル・スクールの後期終了日だったのだ。
 ここで、1つの疑問点――他の学校よりも、後期終了早くね?が、浮かび上がってくる。だが、これについても、きちんとした理由がある。それは、デュエル・スクールは通常の学校でも行われる筆記テスト(「デュエル(筆記)」含む)に加え、デュエルによる実技テストがあるため、生徒の採点が極めて大変だからだ。そのため、冬休みを多めに取ることにより、教員達の負担を減らしている、というわけだ。
 そのため、決して後付けでは無いコトをご理解して頂きたい!
 そう!絶対に後付けではないのだ!!・・・絶対に・・・・・・、絶対にだぞ!!///


 話は戻って・・・、

翔の言葉を聞いて、他の者達は「そういえば」と言ったような面食らった顔をした。
「・・・そういえばそうね・・・。 でも、宿題に必要なワークとかって今、私達持ってる?」
 隠し切れない動揺を表情に残しながら、有里は静かに自分の疑問をつぶやいた。その疑問にもまた、翔は口を開いた。
「あぁ。 今回の宿題は、“新たに用意されたワーク類”だから、多分持ってるはず。 ――ほら、2日間のテストで、2日目が“実技”だったら、基本面倒臭くて、1日目の持ち物のまんまで、2日目に望むじゃん?」
 その翔の言葉を最後に、他の者達も寝室に戻り、それぞれの荷物を大広間に持ってきた。

 ――ついでに言っておくと、ここまでの間、アンナは呆然と立ち尽くしています

「――さてと、何とか全員、宿題のワーク持ってたな・・・」
 荷物を取ってきた後で口を開いたのは、神也だ。
「あの〜・・・、ボク、理科のだけ無かったんだけど・・・」
「黙れ! 今は、戦争中だ! 他人に構っている暇など無いッ!!」
 ゆっくりと手を挙げ、発言した神童の言葉を遮ったのも、神也だ。

 話をテンポアップしたいので、神童がどうなったか、というのをささっと言うと、真利が理科のワークを神童に見せて、彼がそれをノートに写す、という形になりました。 by.ショウ

 その後、彼等は「あるコト」が気になって、ゼオウの下へ移動した。

 ――ついでに言っておくと、アンナはまだまだ、呆然と立ち尽くしています(2回目)。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 王室――。

「なぁなぁ王様」
 気軽に声をかけたのは、翔だ。
 当然、寛大な心を持ったゼオウは、気軽に声をかけてきた翔に対して、エクゾディアの攻撃だけで許してあげました。

 後に神崎 翔は語る――(2回目)。
 あの時、見知らぬ老人が目の前に現れて、自分の手を掴んでいた、と――。


「・・・ちょっとよろしいですか、王様――」
「どうしたんじゃい、有里ちゃん」
「あのー・・・、ここで1ヶ月過ごして、現実世界(リアル・ワールド)に戻ると、あっちの時間帯っていうか・・・、月日はどうなるんでんすか?」
 ゼオウに怯える翔に代わって、彼に質問したのは、有里だ。
 有里の問いに、ゼオウは満面の笑みで口を開いた。・・・その顔には、翔の血が少しだけついているのだが・・・。
「ウ〜ム。 難しい質問じゃの。 ――通常ならば、リアル・ワールドと異次元空間(アナザー・ワールド)の時間軸は同じなのじゃが・・・」
「“じゃが”――?」
「世界と世界を移動するときには、当然、“歪み”を通らなければならないじゃろ? そう考えると、あちらに移動し終えたとき、時間は進んでおるかも知れんし・・・、戻っているかも知れん・・・。 悪いのう・・・、力になれず・・・」
「いえ、そうですか・・・。 ありがとうございました・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 アンナが呆然と立ち尽くしたまま(3回目)の大広間――。

「――結局・・・、時間は戻ってるかも知れないってコトは、春休み終了手前に戻るかも知れないってコトで・・・、えーと・・・、宿題はやらなきゃいけないってコトなんだよね?」
 大広間に戻ってきてから口を開いた真利の言葉に、他の者達はただただ、沈黙するしかなかった・・・。
 その直後、呆然と立ち尽くしていた(4回目)アンナがやっと我に返り、口を開いた。
「――“宿題”って何!!?」


 (何故か作者が)説明しよう――!
 「宿題」とは、今昔問わず、学生達が悩み続けなければならない代物で、大々的に「休み」と言われているにも関わらず、それのせいで「休めない休み」になっている代物なのだ!!


全く分からない説明ありがとう、作者――。 ――っていうか、代物代物ってうるさい」

 作者の目の前が真っ暗になった――。

「要するに、勉強しなきゃいけないってコトでしょ?」
 作者以外(涙)の説明を聞き、「宿題とは何ぞや?」ということを理解したアンナは、腕を組み、うんうんと頷きながらそう言った。
「そういう・・・コト・・・」
 改めて現実に直面したアンナ以外の者達は、酷く落ち込んでいた。
 勉強が出来る、要するに頭が良い神也も、どうやら「宿題」という響きは苦手らしく、しっかりと落ち込んでいる。
「――どんなのか見せてくれる?」
 ふと気になったのか、アンナはそう言って、翔から、取り敢えず数学のワークを借りた。
 (用意された)机の上で、そのワークを開いた刹那、他の者達にとっては、救いとなる言葉を、アンナは口走った。

「何だ、簡単じゃない

サラサラサラ・・・

 5分ほどの沈黙の後、翔の数学のワークは「終了した状態」になっていた。

なん・・・だと・・・!!?
 終了された数学のワークを片手に、神也は某死神漫画のキャラクターがよく口走る驚きのセリフを放った。
「アンナちゃん、凄ぉい!」
 神也の驚きとはうってかわって、真利は素直な感心の言葉を発した。
 アンナもまた、彼女の言葉に気をよくしたのか、少しだけ偉そうな態度を取っていた。

 ――ちなみに、間違っている所は無し。

「・・・何でこんなに出来るの?」
 神童は、(何故か)体を震わせながら、アンナにそう質問した。
 アンナは、さも当たり前のように、「勉強したから」とだけ答えた。
「ま、マジか・・・! ――ん? じゃあ・・・ッ!!」
 彼女の答えに驚きを隠せない翔は、何を思ったか、突然立ち上がり、大広間を出て行ってしまった。
 そんな彼の行動に、首を傾げる他の者達だったが、少しでも長く戦いの準備をするためにもと、それを気にすることなく、ワークを広げた。

 1時間後――。

「ここって、どうなるの?」
「そこ? そこはね、xを無くせばいいんだから、@の式を2倍して、Aに足してあげれば――」
「ねぇ、アンナ? ここは?」
「えーっと、その文章は受動態になっているから、be動詞を入れてから、動詞を入れて・・・」
「フン、そんなのも分からないのか?」
「うるさいわねぇ! アンタなんて、ワークの隅に落書きしてるだけじゃない!」
「ハァ? 落書きしながらもちゃんとやってるっつうの。 オレは、集中力が足りないから、こうやって別のコトを挟みながらじゃないと、続かないの!」
「頭良いのに、集中力無いとか・・・、アンバランスにも程があるわよ!」
「人の才能って・・・、怖いなぁ・・・」
「殴るわよ・・・!?」
「ハンッ! やってみろよっ!!」

 ――とまあ、勉強とは全く関係の無い会話を間に入れつつも、神也を除く者達は、アンナに質問しながら、着実にワークを進めていた。神也もまた、加奈に言われたように、落書きをしつつも、しっかりと進めてはいた。
 問題はただ1人――翔の存在だった。

「ねぇ、翔何処行ったの? 1時間は経ってるんだけど・・・」
 そう切り出したのは、質問攻めに疲れて、休んでいたアンナだった。
 アンナの言葉を受けて、他の者達も、「いたな、そんな奴」程度に心配し始めた。

 ―――そんな時だった。

「おりゃああっ!!!」
 翔の叫び声と共に、大広間の扉が力強く開けられた。
「翔ッ! ――何処行ってたのよ!!」
 有里はそう叫ぶと同時に、彼に歓迎右ストレートをぶち込んだ。

 後に神崎 翔は語る――(3回目)。
 あの時、見知らぬ老人が目の前に現れて、数分間会話していた、と――。

 翔が意識を失ってから、10分後。
 翔は目を覚まし、何事も無かったかのように、机の前にドスンと座った。どうやら、有里の右ストレートの威力が余りにも凄すぎたために、そこら辺の記憶が無くなってしまったらしい・・・。

「――それで・・・、何処行ってたの?」
 そう質問したのは、先程とはうってかわった態度を取っている有里であった。
 一応、彼を気絶させてしまったことに、罪悪感を覚えているのだろう・・・。
「あぁ、アンナが勉強出来るから、他の奴等も勉強出来るのかなーって思って、オレの知ってる奴を探してたんだよ」


 ちなみに、この「知ってる奴」がマイです。――が、他の者達がマイを知るのは、第2部開始時。・・・ということは・・・、分かりますよね?www


「――見つかったの?」
「見つけてたら、連れて来てるだろ? ――察しろよ」
「・・・あーそう・・・」
 呆れて言葉も出ない有里でした。


 それから、約5時間――。

 彼等は口論や喧嘩を交えながらも、宿題を着実に進めていき・・・、

遂に・・・、終わりを迎えようとしていた・・・!!

 迎えようとしていたのだ・・・!!!

『終わったぁあああああああああああっ!!!』
 大広間に居た6人は、同時に大声で叫んだ。
 それだけ宿題を終わらせる、という出来事は、素晴らしい代物だということだ。

「――代物黙れ」
 アンナの言葉が、槍となって作者を貫く。


「ウ〜ン・・・、やれば出来るものね・・・!」
 ずっと座っていたため、有里は立ち上がって、背伸びをしながらそう言った。
その態勢のせいで、たまにちらりと見える有里のへそが何とも・・・ゴホンゴホン。
「そうだな。 オレも、落書きがここまで壮大なものになるとは思わなかったぜ」
 そう言って、神也はワークをパラパラと捲り、完成したパラパラ漫画をみんなに見せつけていた。
 隣に居る加奈が、「アンタ何してたの?」と言いたそうな目をしている・・・。

「――それじゃ、テストデュエルしようよ、神也!」
「お、望むところだぞ、神童!」
 神童は、真っ先に自分のデッキを手にして、神也と一緒に、別の部屋へと移動した。
「じゃあ私達も行こっか」
「そうだね、加奈」
 神童と神也の姿を見て、加奈と真利も、別の部屋へとデッキを片手に移動した。
「そうだ、アンナ。 勉強ついでにだけど・・・、私のデッキ見てくれない? “サターン”を入れたせいで、他の天使の数も多くなっちゃって、何抜いていいのか分からなくなったんだけど・・・」
「良いわよ。 じゃあ、行きましょ。 いざとなったら、私のカードも何枚か貸すし・・・」
「本当!? ありがと!」
 そんな会話をしながら、有里とアンナも、互いのカードを持って、別の部屋へと移動した。


 ――皆さん、お気づきになられたでしょうか?ちょっとした違和感を・・・。


 ギャグ小説如きで、こんなシリアス調にする理由は皆無なんですが・・・、楽しいのでしてみましたが・・・ww










――カリカリカリカリ・・・と、シャープペンシルを使って紙に字を書く音が、大広間中に響き渡っている。そこにいる者の表情は、真剣なものとなっていて、部外者は踏め込めないほどの緊張感、緊迫感がそこにはあった。
 その者は静かに・・・、こうつぶやいた・・・。





「“宿題”か・・・。 ある意味、邪神を超えているぜ・・・!」




終わってもいいよね?



後書き

 (感想掲示板とか、ある方々のブログとかではちょいちょい顔を出してはいましたが)みなさん、お久しぶりです。番外編大好き少年――ショウです。
 夏休みも中盤に入り、勉強や宿題もひと段落したので、本編に対しての気持ちを引き締めるために、(言い方を悪くすれば)踏み台として、この番外編を書きました。そこ、番外編多すぎるとか言わない!
 実際に、番外編は多い(多すぎる?)のですが・・・、まぁ、神者シリーズはこういうものなんだと、割り切ってください。番外編も、本編に負けじと、気合入れて作っていますので。
ネタを思いつくのは、寝る直前とか、全然気合入ってない時なんですけどねww

 さてさて、最初に少し書きましたが、再び本編を書いていこうと思います。
 最近は、勉強ばかり(嘘です。“ばかり”ではありません)だったので、本編の書き溜めが全く無く、結局、本編の更新(投稿?)は、もうしばらくかかりますが・・・。
 ――というわけで、今後とも、ボクだけでなく、神者シリーズをよろしくお願いします。

ショウ





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