アニメオリジナルカード作成の法則
First update : 2004/1/28
作成者:光の戦士さん


テレビ東京で放送中の、アニメ版「遊戯王」。
最近はアニメオリジナルストーリーで原作に追いつかないようにしています。
さて、アニメと言えば当然、原作と異なる部分も存在しますが、
このアニメではやはりデュエルの部分が最も違うと言っていいでしょう。
調べてみた結果、どのような場合にオリジナルカードが作成されるのか、ある法則が分かりました。
アニメオリジナルストーリー上のデュエルに出てきたカードを除くと、次の

1、装備カードの装備条件とその対象の相違点

初期の頃(決闘者の王国編)のオリジナルカードは、

ウルムーン(魔性の月)装備対象→シルバー・フォング
薔薇の鞭(電撃鞭)装備対象→ハーピィ・レディ
シャイン・パレス(シャイン・キャッスル)装備対象→ブルーアイズ・トゥーンドラゴン

等の、装備カードがオリジナル化されている事が分かります。
そして、OCG版のカードで原作の装備カード使用を再現すると、

魔性の月 装備条件:獣戦士族 シルバー・フォング:獣族
電撃鞭 装備条件:雷族 ハーピィ・レディ:鳥獣族

のように、装備するモンスターが、装備カードの装備条件を満たしていなかったのです。
原作ではOCGと違って、種族や属性がない為、このような事が起きてしまった。
そしてそれを解決すべく、装備カードをオリジナル化した。これが第1の法則。

「でも、シャイン・キャッスルを装備したブルーアイズは光属性だけど・・・」なんて思った方もいる事でしょう。
もちろん説明します。シャイン・キャッスルは、原作版とOCG版では強化するポイント数が違うのです。
おそらく、装備カード中心に作成していくうちに、攻撃力アップの数値に目が入り、オリジナル化したのでしょう。
(でも、OCGと全然効果が違うカードはなぜか無視されていました・・・)

2、OCGのルールに違反している。

OCGと原作のルールは当然異なっています。
アニメのルールも、ある程度原作に合わせていて、OCGのルールを違反していました。
やはり、OCGと違う事に問題があり、それを補う為のオリジナルカードが作られていきました。

マジック・サンクチュアリ(通常魔法を相手ターンでも使える。)
原作→相手ターンでも魔法を使っていた。

仮面舞踏会(味方のモンスターを操れる。)
原作→光の仮面のモンスターを勝手に操った。

3、OCG版と原作版の相違点

初期の頃は、装備カード以外は名前を変えていませんでした。
しかし、「OCGと効果が違う!」という意見があったのか無かったのか、
OCG版の効果でもつじつまが合う部分は、OCG版で通していました。

例 ブラック・マジシャン・ガール 千本ナイフ 連鎖破壊(対レアハンター戦のみ)

しかし、城之内VS羽蛾戦からは、今度は名前を変えずに、効果蘭のテキストを変えていました。
墓荒らしや、生還の宝札、魔法の筒、リバイバルスライム等々・・・

そして、仮面コンビとのデュエルから、OCGと異なる効果のカードを、徹底的にオリジナル化していきました。
または、カードの名前を変えずに、新たなオリジナルカードで補助する事もあります。

例 仮面人形 消耗戦 防御輪 ダーク・サンクチュアリ

それでも、OCGと効果が違うのに、名前を変えない事があります。
しかし、それらのカードにはある共通点があるのです。

思い出して下さい。バトルシティトーナメントを中心に、
リバイバルスライム、死のデッキ破壊ウイルス、六亡星の呪縛、墓荒らし、天使のサイコロ、悪魔のサイコロ、
全て、徹底的にオリジナル化を進めていなかった頃に登場したカードです。
そう、初期の頃にOCGと異なる効果で登場させた以上、
今になって名前を変える事はない、という意見が生まれたのではないでしょうか?

しかし、バトルシティ中・終盤では、少しいいかげんな部分もあります。
アマゾネスの鎖使いやドラゴンを呼ぶ笛(遊戯VS海馬戦で、お互いにドラゴンを召喚していた時)は、
OCGと効果が違うのにも関わらず、そのままの名前になっていました。

このように、遊戯王は、名前変更せず→テキスト変更→名前変更 という風に、
アニメオリジナルカード作成の法則を変えていったというわけです。

あくまで推定ですが、このような法則が見つかったというわけです。
しかし、テレビ東京の遊戯王は、記憶編に行かずに終わってしまうかもしれません。
テレビ朝日で放送していた遊戯王は、カードにとどまらず、「ゲーム」を題材にしたアニメでした。
しかし、原作はゲームからカードになっていき、それが原因で、アニメは終わってしまいました。
他にも、週刊少年ジャンプで連載していた「ヒカルの碁」「シャーマンキング」のアニメも、
シリーズがそれぞれ、「北斗杯編」「エピローグU編」に変わったことにより、終わりました。
作者の判断で自由に内容を変えられる漫画とは違って、
アニメにとって、「主旨」というものを変えるわけにはいかないのでしょう。
おそらくテレビ東京は、記憶編が終わるまでオリジナルストーリーで引き伸ばして、
記憶編が終わってから、アニメをどうするか決めようとしているのでしょう。
そして、アニメが終われば、漫画の方も気軽に終わる事ができてしまいます。
とにかく、遊戯王のアニメ・漫画が終わらない事を祈りましょう。




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