OCG中間試験?
First update : 2003/10/7
Last update : 2003/12/31


以下の問いに答えよ。カンニングは自由。

問1.「浅すぎた墓穴」が、相手の墓地に特殊召喚可能なモンスターがいない場合に発動できない理由を、他のカードの処理を例に挙げて説明せよ。(25点)

問2.「カオス・ソルジャー −開闢の使者−」、「混沌帝龍 −終焉の使者−」(以下、開闢終焉)の対策のために、デッキに「霊滅術師 カイクウ」、「闇より出でし絶望」、「神の宣告」、「魂の解放」など、ダイレクトに対策となるカードを何枚も採用した。だが、対策したにもかかわらず、開闢終焉デッキ相手には思ったように勝てなかった。この原因を、対策デッキのデッキ構築と、開闢終焉のデッキ構築の両面を中心に説明せよ。(40点)

問3.2002年全国大会優勝者のデッキは手札破壊型であったが、「お注射天使リリー」がメインデッキに採用されていた。このことから、「お注射天使リリー」は手札破壊と相性が良いと判断できる。この理由を考えよ。(35点)



【ヒント】
反転して読んでください。

問1.例として「死のマジック・ボックス」や「生者の書−禁断の呪術−」を挙げるのが簡単かな。

問2.デッキバランス、開闢終焉カード以外の有効性、対策カード単体での有用性、このあたりをついてほしいです。

問3.単体での有効性に加え、さらに一押し欲しいところです。






【解答例】
反転して読んでください。

問1
「死のマジック・ボックス」で、コントロールを移す自分のモンスターが存在しない時に、相手のモンスター破壊する効果だけを使えないように、魔法カードを発動させる際にはテキストの処理が全て適用されなくてはならない。 このため、自分も相手も特殊召喚する、とテキストにある「浅すぎた墓穴」は、両方のプレイヤーが特殊召喚できない場合には発動できない。

問2
ダイレクトに対策となるカードは、対策のためにデッキから抜いたカードより、対策以外の面では劣る場合が多い。このため、対策デッキは全体的には弱くなる。
一方、開闢終焉デッキは、開闢終焉カード以外では、異次元の女戦士など強力なカードが採用されており、対策されて開闢終焉が使えなくとも十分に活躍できる。
このため、重要なのは全体的なデッキの強さであり、局所的に対策しても、全体的な強さが上回っていなければ勝てない。この場合、直接的な対策に目を奪われ、全体的なデッキの強さを軽視したため、思うように勝てなかったと考えられる。

問3
お注射天使リリー(以下リリー)は、ライフを払って相手に大ダメージを与える事ができるが、手札破壊カードのいくつかは、同じくライフを払って使うため、この面ではリリーとの相性は悪い。
だが、手札破壊型のデッキは、カードを使って相手の手札を減らすので、自分の手札も減りやすい。このため、カード1枚の汎用性や強さが高いカードが必要不可欠である。リリーはカード1枚で戦闘面のほとんどで活躍でき汎用性が高く、そして何より、それ1枚で相手に3400ダメージも与えるという強力な力を持つため、この面で非常に優れている。
さらに、手札破壊によって相手の手が尽きてくればくるほど、相手のモンスターカードや罠カードも減少し、リリーの直接攻撃が成功しやすくなる。この面でも手札破壊とは非常に相性が良いといえる。
(1文目は補足みたいなものだからいらないかな)

もちろん解答はこの通りでないといけないわけではない。




考える力を持たないと、多分、強くはなれない。
大事なのは経験だというが、その経験はこのような考える力をつけるためでもある。
ろくに考えもせずにデュエルしている人は、RPGの最初の町の周りでスライムばかり倒しているようなもの。かけた時間の割には、経験値やレベルは低いだろう。

そして考える力をつけていくことは、カードゲームに限らず、世の中あらゆる場面で必要で大事なことになるんじゃないかと思ったりしているわけであります。





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