遊戯王ゲームレビュー
First update : 2002/10/29
Last update : 2002/12/30

遊戯王のゲームのレビューです。できるだけ当時の感じたままに書くようにしてます。
ネタバレはできるだけ避けています。ドラッグしてみるとネタバレ的なことも見れます。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ
持ってない。
大会出場のために、六芒星の呪縛を手に入れるのが大変らしい。確か、対戦人数100人。
データ消せないので、中古業界にも大ダメージらしい。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズU
持っていない。
封入カードの方法がイジメ的。複数本買わせる気か?


遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズ 7.5
2番目に買った遊戯王ゲーム。当時はOCGはやっていなかったので、封入カードは一時行方不明になったりする。
はっきり言って、かなりハマった。
年末年始はこればかりやってたような気がする。

モンスターに特殊な効果はなく、レベルによって生け贄も必要ない。ハッキリ言って昔の弱肉強食を思い出させる構成。
登場カードはDM2のカードに2枚追加しただけの内容。
と書くとかなりのマイナスイメージであるが、実際はかなりの秀作だと思う。

真DMはルールが今までのゲームボーイシリーズと多少違う。
コンボタグというものを使えば、1度に手札から何枚でもカードをプレイできる。実際はコンボタグをつけた最後のカードしか機能しないわけだが、これを使って強化・融合が1ターンで行える。
さらにはこの時わざとハズレカードをコンボタグに乗せることで、いらないカードを自由に捨てることができる。
手札は何枚使おうがターンの始めには手札は必ず5枚補充される。
しかし、1ターンに1度のプレイしか許されていないので、サンダー・ボルトとかといった魔法を使うと、モンスターが召喚できなくなってしまう。
微妙なバランス。

で、実際にやってみると分かるが、融合を見つける楽しみ、コンボタグで融合・強化のコンボが決まり、大ダメージを与えた時の爽快感がGOOD。
単純ながら、面白さを感じられずにはいられない。
デュエルのテンポもいい。

ただ、難易度が高い。神殿あたりから敵が急激にパワーアップし、さらには連戦も手伝い神殿制覇は難しい。
それでも神殿制覇まではまだいいのだが、その後の最終ステージが5〜6連戦で、さらに厳しい。ラスボスが再度挑んでくるのは違反だろ?
最後がどうしてもできなかったので、このゲームのためにポケステを買っちゃっていたりする。
ポケステがあると強力なカードが簡単に手に入るのでこれで一気にクリアできた。
やっぱり難易度が高すぎるのは問題。ラスボスを神殿クラス程度にすべきだった。
または、もらえるカードの枚数を増やしたり、強力なカードを簡単に入手できるようにすべきだった。
さすがに、クリアしたら一気に熱が冷めちゃったけど。

このゲームはカードバトル以外では、いわゆるアドベンチャーゲームとなっている。一枚絵がうまく使ってあり、演出も結構いい。
さらには、シナリオも遊戯王のゲームの中では一番いいと思う。と言ってもサイコーという程のシナリオではないけど。
原作をベースに作られた話ではあるが、原作とはパラレルワールドとしてみておくといい。
これは余談だが、プロデューサーの下村さんをベースに付けられた、シモンムーランがついに原作にも登場するようだ。

音楽がかなりGOOD! デュエル中の音楽からイベントシーンの音楽まで、レベルは高いと思う。これ聞きながらデュエりたい気分。
この音楽をベースにしたものが今後のDMシリーズにも使われていたりする。

ソリッドビジョンでモンスターがポリゴンで表現されているが、読み込みが遅く、デュエルのテンポが崩れるため、あまりいいとはいえない。
PS1なのでまだまだポリゴンは荒いし、モーションも全体的にまだまだ甘い。

全体的には遊戯王を知らなくても、優良な作品だと思う。下手なゲームよりは面白い。
今だったらベスト版で1500円で手に入るので、やってみるといいかも。ただ、ポケステなしでクリアするのが厳しいのが一番の問題。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズV 6
真DMを評価して発売日に買った。
まだ、この時もOCGをやっていなかったが、この時の封入カードにキラスネとグレイモヤが入っていたのを後になってよかったと感じたりする。

デュエルがやたらショボイな、と言うのが初回プレイの正直な感想。PSとGBを直接比較するのはよくないけど。
効果、生け贄システムがあるものの、ストーリー性がないのはよろしくないような気がした。しかも、キャラクターのセリフが稚拙なのには問題あるような気がする。俺が書き直してやるぜ。

コンストラクションモードで強力なカードが比較的簡単に作れるのはよかったと思う。
コンストラクションモードで作れるカードの組み合わせがかなり多く、夜中に強いカードないかなー、とか探している自分を思い出す。

デュエルが微妙に面白い。
デュエルに勝った後で、カード入手のこともあったのかなと言うところもあるが、フィールド魔法での強化や、相手の持っていないコンストラクションカード、進化の繭とかの一部のモンスター効果に魅力があったのかな、と思う。
単純ながら燃えるってやつッスかね。

このゲームで、500回以上デュエルした自分が恐いぜ。
ちなみにこのゲームで一番気に入らないのはサブタイトル。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ4 4
ゲーム内容はほとんど変えずに、カードを売るみたいで気に入らなかったので、買わなかった。
このゲーム3つのタイプのデッキをあわせて、売り上げは200万本を超えたらしいが、これをピークに小学生を中心とする、遊戯王に対する異常ともいえる人気が冷めていったのも事実。
DM4は出すべきではなかった。1、2週間くらいで作り変えられそうな内容だし、デッキタイプは1つにして値段を3000円以下に落として欲しかった。
それでもデッキコストを始めとするバランスにはかなり気をつかったらしく、そういう意味ではGBの集大成ともいえるかも。やってないけど。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ5 6
OCGに準拠したゲームということで最初は興奮して、電車代出して体験版をやりに行った。体験版のパンフは今でももっていたりする。
実際に製品版の蓋を開けてみるとバグも多いが、やはりなかなか面白かったようで、1年・365デュエルやった自分が恐ろしい。

OCG準拠と言うことで、プログラムとかは結構複雑で、作るのは大変だったみたいだなぁとは感じる。
ただ、テンポと操作性が悪いのが非常に残念。
Bボタン押しっぱなしでデュエルスピードは速くなるが、それでも遅い。フェードイン、フェードアウトが遅い。
魔法発動時などのチェーンブロック表示がうざったい。あれは体験版にはなかったはず。ないままの方がよかった。
チェーン確認がいちいち出てくるのもうざい。速攻魔法は特にうざったいので、サイクロンをデッキに入れられない。
魔法発動などのアイコンも最初は使いづらい。
ということで、このゲームは操作性の面でかなりマイナスになっているんじゃないかと思う。
デュエルの設定オプションとか作ればよかったのに。
チェーンできるのは、Rボタンを押している時だけとか、そういう風にすればもっとスムーズになったと思う。
後一押し足りなかったかな。

シナリオはないが、キャラのセリフが稚拙なのには問題あり。
音楽もGBAの割にはショボイ。

それでもパック入手で一度に5枚のカードゲット出来、デッキ強化の楽しみも多いので、そこら辺のバランスはよかったと思う。
操作性・テンポは悪いものの、慣れさえすればかなりやり込める作りとなっている。

全体的にマイナス面を書いているところが多いが、OCG準拠のパワーは大きく、これもなかなかの良作であっただろう。


遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズU 6.5
今までとは違う奇抜なイメージのゲーム。移動の概念があり、ボードゲーム型カードゲームとなっている。

モンスターを移動し、相手のカードとぶつかったらバトル開始!負けたカードは消滅する。
デッキリーダーがプレイヤーの分身で、これに攻撃するとダイレクトアタック扱い。
デッキリーダーに近接してモンスターを召喚するので、一気に攻めたい時には自分のデッキリーダーを相手のデッキリーダーに近づければいい。しかし、逆に自分も攻められてしまう。
真DM1と同じく、手札からはコンボタグで一度に何枚ものカードをプレイできるが、1ターンに1度までしかプレイできない。
細かく挙げるとキリがないのでこれ以上書かないが、ルールは結構OCGなどと違っていおり、複雑すぎて分からないと感じるかもしれないが、親切にもチュートリアルモードが用意されているので、好感が持てる。

モンスターにも独自の効果がつけられており、今までOCGでは見向きもしなかったようなモンスターが活躍する。
弱いモンスターを場に出しても、相手の強力モンスターからは離れているため、すぐには倒されずコンボが非常に組みやすい。儀式魔法も成功しやすい。
1デュエルは長めで、平均10分。場合によっては1時間近くかかることがある。
こういった意味では、真DM1とは正反対なところがある。

敵の攻撃をかわしつつ攻撃力を上げ一気に攻めたりなど、いろいろな戦術が取れなかなか面白い。
相手もピンチだと逃げるので、うまく回りこむようにモンスターを配置したりする必要がある。
ボードゲーム型なので、やはりちょっとデュエルの進行が遅く感じるかもしれない。タイムリミット99ターンはよろしくない。25ターン程度にすべき。
CPUがいちいちすべてのカードにチェックを入れるのも、ストレスたまるかも。

カードは真DM2のために描き起こされたカード40枚程度を含む、800枚以上登場。
その多くはいわゆる昔のカードで、バトルシティ編に初登場するようなカードは10枚程度しか存在しない。王国編の雰囲気でデュエルができる。
新カードのほとんどは蘇りし魂、王家の守護者のパックなどに封入された。
OCGで有名なお注射天使リリーとか、エンジェルナイトパーシアスとかは、これがオリジナルである。

ただ、旧神族という21番目の種族が強すぎるのが問題。倒すとウィルスばら撒くのは反則よ。
旧神族には他のモンスターにはない特殊能力を持っているだけに、ウィルスはやりすぎかと思われる。どうせならこの特殊能力を他のモンスターにまわして欲しかった。
デッキコストを考慮しても、最強デッキは旧神族中心のデッキとなるだろう。

さて、シナリオは遊戯編と海馬編のどちらかを選べるが、ストーリーは最初と最後にちょっとだけ。
これはシナリオを売りにしている面もあるのに対しては残念。
一応史実を元にしているが、個人的にはどうでもいい。

音楽は悪くはないが、全体的にクラシカルなイメージの曲が多い。
デュエル中の音楽は最後以外、すべてこの調子なので、人によっては気が乗らないかも。
その代わり最後の音楽は真DM1のお気に入りの曲が用意されている。

ソリッドビジョンはPS2なだけに、かなりの出来。これは必見。
ただ、バトル用になると真DM1みたいにいちいち切り替わるのがちょっと残念。
それでも真DM1に比べたらかなりのもの。鑑賞目的のデュエルもしたくなる。
動くお注射天使リリー、雷電娘々、海神の巫女を見たくばこれを買うべし。(薦めるモンスターが違うか?)

個人的にはこのゲームの中毒的なところは、カード集め。
これにハマった。カードごとにいろいろなゲットの方法があるので、攻略本片手に何時間もかけた。さすがに全部は手に入らなかったが、かなり揃えることが出来た。

全体的には良作。ゲームバランスもいいので、やっても損はないと思われる。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ6
5とあまり変わっていないようだし、ちゃんとカードを持っているのに、ゲームでOCGをやるというのこと自体、あまり魅力を感じなくなったので買わなかった。
ただ、描き下ろしカードにはかなり惹かれてたけど。ついでに、カード同梱にランダム性がなくなったのも、良かったと思う。
今までのシリーズだと、ゲーム買った直後からヘコんでいたことも多かったので。


遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ7 5
DM5、6、真DM2と、比較的低年齢の子には難しいものだったので、小学生以下をターゲットにシンプルなDM4のシステムで作られた作品。
漢字も小学生云年生以降に習うものはすべて平仮名だ。

その分、大人向けではないため、物足りないと感じる人も多いだろう。
シナリオを売りにしているが、原作を適当にアレンジしただけの凡作。一枚絵などもなく演出もショボイ為、臨場感には欠ける。
アニメ声優も参加しているようだが、全て合わせて10箇所くらいしかしゃべらないため、やっぱりショボイ。
…一応、音楽は悪くはない。

ゲームバランスはちょっと易しめ。
カードショップやパスワードを使うと序盤からかなり強いデッキが組める。
通信対戦できず、ゲームクリアしたら特にすることもないので、物足りないと感じる人も多いだろう。
膨大なデッキコストの関係で、後半になっても使えないようなカードが多いため、不満な人も多い。生け贄の数が違うのに、デッキコストをDM4と同じにしたのには問題あり。
カード集めよりも繰り返しプレイ用のゲーム。

もしかしてDM4が売れたのは、システムが良かったからと考えているわけではないだろうな…。


遊☆戯☆王 フォルスバウンドキングダム 〜虚構に閉ざされた王国〜 6.5
今回はカードゲームじゃないので、ゲームにカードは付きません。考えてみれば当然のことなのだろうけど。
ゲームキューブ&カード付属なしということで、売り上げは最低ラインに達しそうだが、内容は決してそんなことはない。

フィールドモンスターバトルというワケ分からないジャンルになっているが、内容は単純だ。
モンスター3体を引き連れたキャラクターを移動して、敵とぶつかったら戦闘。
戦闘はRPGのそれとほとんど同じ。
簡単に言えばシュミレーションRPGだな。

戦闘の内容はRPGよりも結構単純なように見えて、戦術性も多少隠れている。
敵の持つ行動力・特殊能力・アイテムなどを見極めて攻撃すれば、受けるダメージを軽減できる。
適当に攻撃していると、意外と痛い目に遭うようになっている。
でも、まあ、それでも単純な方だよな。特殊能力やスペシャル攻撃などは全体的に同じようなものが揃っているので、単調にならざるを得ないし。
さらには戦闘は少し長めかも。連れているモンスターによっては、さらに戦闘は長くなる。
全体的にもうちょっと敵味方ともにHPを低めにして、スピーディー且つスリリングな戦いに、特殊能力にいろいろなバリエーション持たせたりして、戦術性を増した方がより面白くなったかと思う。

フィールドを移動するシュミレーション部分は、これもまた見た目よりずっと単純。
ステージによっては、ボス以外のありったけの敵がただ突っ込んでくる場合も多いので、最初だけ連戦で辛くなることが多い。
もちろん、特殊なタイプのステージなどはいくつもあるのだが、全体的に頭を使うシュミレーションっぽくして欲しかったかな。
それに全体的にタイムリミットは長すぎるし、もっと短くして緊張感を持たせてもいいと思う。
アイテムの所持数制限はバランス的によかったと思う。

マイナスぽいことばかり書いてるけど、いいところも結構あります。
モンスターとキャラクターとの相性…そしてモンスターの成長。
どんなモンスターでも育てれば、それなりに強くなるので、育てがいがある。特殊技を覚えるとなんとなく嬉しい。
さらには、戦闘がうまく決まった時の爽快感。
武器をいくつも装備させて大ダメージを狙ったりすると優越感に浸れます。
連携攻撃は最高です。爽快です。ブラック・バーニング・マジックはカッコイイです。

モンスターは170体ちょっと。いつも同じモンスターを引き連れて歩くので、これだけいれば数は十分。
でも、バトル・シティ編のモンスターは意外に少なめ。というより、多くは真DM2の使いまわしだよ、これ。
もちろん元は悪くないので、全然かまわないのだけど、バトル・シティ編のモンスターが少ないのはちょっと問題かも。
数えてみると…25体くらいかな。
もちろん神もある。迫力は最高級。状況によっては神vs神もできるので、凄まじいバトル展開を拝むことが出来そうだ。

ちなみに、出来そうで出来ないことに、ブラック・パラディン融合と、ゴッドフェニックスがある。
さらには、モンスターの攻撃エフェクトも同じようなものが使ってあったり、音楽もボス戦の音楽は真DM2をわずかにアレンジした音楽だったり、意外とコレ金かかってないゲームかも。
だからつまらない…という訳ではないけれども。

あとは、シナリオ。全体的に相当長い。
イベントこなしながら進んでいくので、達成感があるかも。
ストーリーは意外と波乱含みで、伏線もあり、遊戯編・海馬編で微妙にリンク、さらには最後の展開もなかなか面白い。
ちなみに、このストーリーの原案者は高橋先生らしい。

全体的にはなかなかの作品。ゲームキューブを持っている人なら買っても悪くはないだろう。





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