禁止カード予想会1

First update : 2004/8/17


9月から変わるとされる禁止カード。(コナミの公式発表による)
そういうものがあると、ついつい予想を立てたくなるのがここの管理人だ。

――と言うことで、禁止カード予想会を始めよう。

禁止カードの基本方針

コナミは3月時の禁止カード制定の際に、以下の方針を明らかにしている。
(http://www.yugioh-card.com/japan/tou/seigen_cap.html より引用)

また、『禁止カード』は永久的なものでは有りません。
『禁止カード』リストに指定されたカードでも、6ヶ月後に『禁止カード』リストから解除され、
『禁止カード』リストの多くのカードが入れ替えられます。 


これは、「永久的な禁止カード制定」によりユーザーを失わないようにするための処置かもしれないし、
絶えず「環境の変化」を与えることによってユーザーに刺激を与えるためかもしれない。

ここで注目したいのは「環境の変化」。

禁止カード制定は、ちょっとだけ入れ替えられたり、ちょっとだけ追加されたりなどと、甘ったるい変化に期待してはいけない。
禁止カード制定の度に、大きな変化が起こることは避けられないのだ。
その変化にすぐさま対応できるデュエリストほど、デュエリストとしてのレベルも高いだろう。

禁止解除カード

まず、禁止が解除されるカードについて考えていこう。
コナミの文章より、

『禁止カード』リストの多くのカードが入れ替えられます。

とのこと。
「現在の禁止カードの多く」が解除されるということだ。

「多く」ということは、半分は超えなければ「多く」とはいえないだろう。
つまり、禁止解除のカードは10枚中6枚以上は解除されると見ていい。

これより、7枚のカードが解除されると見て、以下に禁止カード解除のカードを予想しよう。

八汰烏、サンダー・ボルト、王宮の勅命以外はすべて解除されるということだ。

禁止追加カード候補

コナミの文章では、

『禁止カード』リストの多くのカードが入れ替えられます。

――と、「入れ替えられます」という表現が使われている。
「入れ替える」ということは、禁止カードの総数は変わらないと見るのが素直な受け止め方だ。

このため、禁止カード追加枚数は解除枚数と同じと予想。
禁止解除枚数は7枚と予想したので、禁止追加枚数も7枚と見て予想していこう。

現在の制限カードリスト+αから、禁止カードになる可能性がある程度高いものを以下に挙げる。

ただし、第3期版のストラクチャーデッキのカードは除外した。
買ってそのまま遊べるハズのストラクチャーデッキが、そのまま遊べなくなってしまうからだ。
現に、今までの制限・禁止カード制定においても、それは影響している。

ただし、ストラクチャーデッキが廃盤になれば、また禁止カードの対象となるだろう。(既に生産中止だったりして)

禁止カード候補

さて、上に挙げた13枚の禁止候補カードから7枚選出しよう。

まず、混沌帝龍 −終焉の使者−とカオス・ソルジャー −開闢の使者−。
いわゆる、開闢終焉――凶悪モンスターである。

これらは、世界大会でもほとんどのデュエリストに使用されたため、禁止は免れないだろう。
ただし、開闢終焉は嫌われているところもあると同時に、頼られている存在でもある。
この両方を禁止にすると、OCGから離れる人も多くなってしまう可能性がある。

従って、片方だけ禁止にするのが妥当だ。
開闢終焉は召喚条件など類似する点も多いため、片方の禁止はある意味、準制限から制限になったようなもの。
これなら、開闢終焉使いにもあまり大きなマイナスイメージを与えることがなくなる。

ここでは、混沌帝龍 −終焉の使者−が禁止になると予想しよう。

次に、禁止解除カードと役割・効果が重複している強力なカードを選んでいこう。

以上の3枚を禁止カードと予想とした。

さて、残りの禁止カード枠は3枚。
残りの禁止カード候補の中でも目立つのは、魔導サイエンティスト。

汎用性の高さ、単体での強さが強力なだけではない。
一気に勝負を決められる爆発性を秘めているのもその原因だ。
特に、カタパルト・タートルとの1ターンキルは、世界大会・日本予選で優勝させてしまうほど強力。

最新のパックでは、魔導サイエンティストとの併用を意識したカードも出てはいるが、八汰烏の骸の例もあるように、これはあまり大きな弊害とはならないと考えられる。

あと2枚だ。
残りの禁止候補カードでは、「黒き森のウィッチ、押収、悪夢の蜃気楼、第六感」の4枚が有力な禁止候補だと思われる。
この4枚から2枚を選ぶとしよう。

まず、世界大会との兼ね合い(世界大会決勝では日本の禁止カードが適用された)や、実際のトーナメントレベルにおける使用率が思ったよりは低いことから、第六感は禁止にはならないと予想。

逆に、黒き森のウィッチ、押収、悪夢の蜃気楼は、世界大会でもほとんどのデッキで使用されている。
どれが禁止カードになってもおかしくない。難しいところだ。

ここでは、黒き森のウィッチと押収と予想しておこう。
いくら悩んだところであっちが決めることだし……。

まとめ

以上をまとめると、次期の禁止カードの予想は以下のようになる。

制限・準制限カード

ついでに。

制限・準制限カードになる可能性が ある程度高そうなカードも以下に挙げておこう。
結構適当に選んだので、あまり当てにはならないけど。

――にしても、異次元系ばかりだ。

結果

以下、禁止カード。

予想のナナメ上を行く結果。
ここには書かないが、制限の方も劇的なモノが追加されている。

確かに衝撃は受けたものの、私的にはどれも納得できるものばかり。
デュエリストのデッキがさらに分散しそうで面白そうである。

自分の予想の方はあまり当たっていないのだが、私の最も主張したかった「環境の変化」が当たっていただけで満足。
禁止カード発表の度に皆のデッキが変わる――面白い。

「環境の変化」について(おまけ)

変化を恐れるデュエリストは、勝利から遠ざかっていくばかりである。

自分自身はろくに考えもしないのにコナミを責めるのは、自分の頭の悪さやモラルの低さを露呈するようなもの。
特に、「禁止・制限の影響でデッキが弱体化したのが自分だけ」だと思っている人は、もう少し頭を使うべきだ。

禁止・制限を受け入れ進んで前に出ようとする人が、より勝利を手にする事ができるだろう。

そしておそらく――
このように対応できる人こそ、今の社会に必要とされるのではないだろうか。



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