「見事だった。だが、この先々、様々な試練がお前の前に立ちはだかるだろう。もちろん、失敗は即、死に繋がる。それを覚悟しておくことだ……」
 声が聞こえなくなると、男の体と男のデッキ一式が消えてなくなっていた。

(これで、ようやく、この遺跡を探索できるのですね……)
 探索開始まででも一苦労である。

 だが、これから先、私は死と隣り合わせの探索を強いられることだろう。

 果たして、無事に7枚のカードを集められるだろうか?
 そして、集めた後で、マリクを無事に返してもらえるだろうか?

 私は、墓泥棒に会ってすらいないのだ。
 まだまだ、先は長い……。

 広間を見渡すと、奥へと進む扉が一つあった。
 私は、その扉に手をかけた。

 今はただ、先に進むのみ……。



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