霊使いの日常

製作者:望月悠乃(神薙遥)さん




 はじめに
 この物語は、OCGの人気キャラクター、霊使いとピケルちゃん、クランちゃんを取り扱っております。
 自分のイメージで勝手に書いたものなので、キャラクターが多大に違います。

 それでもいい、という奇特な方のみ、御覧下さいませm(__)m

 ただし、クレームは受け付けませんので、そのつもりでお願いします…。




霊使いの日常

 アウスちゃん、エリアちゃん、ヒータちゃん、ウィンちゃんの4人は、同じ学校の少女達です。

 彼女達は『霊使い』と呼ばれる魔法使いで、それぞれの属性に応じたモンスターをコントロールしたり、また、それぞれの特性を活かした魔法を使ったりすることができます。
 それが、『霊術』と呼ばれる魔法でした。

 彼女達、霊使いは、その『霊術』の取得に向けて勉強しているのです。

 そんな霊使いの日常を、ちょっとだけのぞいてみましょう…。





 「絶対に、水属性が強いの!」
 「いや、炎属性だ!」

 「水属性!」
 「炎属性っ!」

 おや?
 二人の少女が言い争ってますね?

 水属性の少女、エリアちゃん。
 水色の長い髪を持った、可愛らしい少女ですね。

 もう一方は、炎属性の少女、ヒータちゃん。
 赤色の短い髪の、男勝りの少女です。

 「誰がだっ!」

 …ヒータちゃん、ナレーターと話しちゃダメですよ〜。



 それはそうと、そんな二人の様子を呆れたように見ている少女がいました。
 茶色の髪の少女、アウスちゃん。
 霊使いではリーダー的な存在のようです。
 ですが、なかなか言うことを聞いてくれないようですね。

 「あのねぇ…あんた達も、いい加減にしないか?」
 「だってヒータちゃんが!!」
 「だってエリアがっ!」

 喧嘩をしている割には、ぴったり合った呼吸。
 それにまた、二人はまた顔を見合わせて威嚇しあっています。

 「…原因は何だったんだ…?」

 アウスちゃんは呆れたように、少し離れた席でマイペースに絵を描いている緑の髪の少女に話し掛けます。
 そう、彼女が最後の霊使い、風属性のウィンちゃんです。

 「…ん?…えーと…どっちの霊術の方が優れているか、だったと思います〜」
 「…まあ、そうだわな…」

 4人は、属性こそ違うものの、種族などのステータスは同じなのです。



 「おはようございます」
 「おはようですわ」



 不意に響いた可愛らしい声に、喧嘩をしていたヒータちゃんとエリアちゃんは離れ、笑顔を繕います。
 声の主は、白魔導士のピケルちゃんと、黒魔導師のクランちゃんでした。

 霊使いの少女達は、ピケルちゃんとクランちゃんの先輩で、『後輩の前では変なところは見せられないっ!』と意気込んでいるのです。
 それもそのはず、ピケルちゃんとクランちゃんはとても可愛くて…。
 …ではなく(いえ、可愛いですけど)、4人にとっては初めての後輩なので、特別に可愛く見えるようですね。

 「…どうしたのですか…?」
 「どうしたですの?」

 「おはよう、ピケルちゃん、クランちゃん〜」
 「エリア!抜け駆けはダメだろ?」

 そう言うと、再び顔を突き合わせて威嚇しだす二人。


 「……結局、睨み合うのか…お前らは…」


 アウスちゃんが呆れるように言っても、全く聞いていません。

 「まあまあ、二人とも、ああ見えて仲がいいんですよ〜?」
 「…どこをどう見たらそんな風に見えるんだか…」

 「だってほら、『喧嘩するほど仲がいい』って言いますし〜」

 ウィンちゃんの言葉に、アウスちゃんは脱力します。



 それが彼女の日常。
 皆はいつだって元気です☆





 おしまい





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