バトル In ジェネックス!
前編

製作者:Kunaiさん






第1話「十代あやうし!? 強欲な壺、絶対封印!!」





 ――PM 3:20  デュエル・アカデミア校舎外



「超伝導恐獣(スーパーコンダクターティラノ)のダイレクトアタック!!!」

「ぎにやぁぁ〜〜〜〜〜」


英(A)【LP:3300→0】
剣山【LP:3950】


「へっへっへー、勝ったザウルス!」

「さすがだなー、剣山!!」

「当然ドン!!」


 ん………!?


 うおっ!? お、俺が視点なのか……!?


「……どうしたんだドン、アニキ?」

「あ、いや、何でもないぞ。ははははは!!」


 と、とにかく。


 俺は遊城十代。オシリスレッドの2年生で、いつもは剣山ともう1人、大事な親友の翔がいるんだけど、カイザーとのデュエルの後はアカデミア本校舎で休んでいるんだ。剣山がいるだけでも十分明るいけど、やっぱ翔がいないと寂しいなぁ。

 そして何より、今は学園で大規模な大会「ジェネックス」のおかげで授業はほとんど実技みたいなもんだから、俺にとっては超・嬉しい大会なんだぜ!!




 ―――っと、言いたいけど。




「今日もまたデュエルしていないザウルス?」

「う〜ん。俺とデュエルをしてくれる人が……」




「ついに見つけたじょ……!! 遊城十代!!」




「……見つかったみたいドン、アニキ」

 俺たちの目の前には何か怪しい雰囲気を漂わせた人がいた。ブレザーのような、そうでも無いような制服を着ているからたぶん他校の参加者だと思う。


 そんなことより、俺を探してまでデュエルを!? こいつは燃えて来たぞ〜〜〜!!


「お前、俺とデュエルしてくれるのか?」

「ウヒヒヒヒ! わぢの名前は死井!! わぢは遊城十代を倒して、そのままウナギ上りでジェネックスに優勝するんだギュルルル」

「そ……そうか。ま、まぁ、とにかくデュエルしようぜ!!」




 ――――デュエル!!!




十代【LP:4000】
死井【LP:4000】



「わぢのターン、ドロー!! ニュフフフ…………手始めに強欲な壺を没収を発動!! 遊城十代のデッキから強欲な壺を全ていただくじょ!!!!」

「いちいちフルネームで呼ぶなよ……って、強欲な壺を〜〜〜!?」


【強欲な壺を没収】 通常魔法
相手のデッキから全ての「強欲な壺」を自分の手札に加える。


「ひ、ひでぇ」

 俺はしぶしぶとデッキから強欲な壺を探し、死井に渡す。これで俺は強欲な壺が使えない……。

「ウヒヒ! わぢは回収した強欲な壺を発動!! 2枚ドロー!! そしてカードを1枚セットし、ターンエンドだじ」


【強欲な壺】 通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。


「あいつ、モンスターを出さないドン?」

 剣山の言うとおり、死井はモンスターを出さずにカードをセットしただけだった。何かありそうだけど、手札事故の可能性はある。ここは一気に畳み掛けるぜ!!

「俺のターン! よし、手札からE−エマージェンシーコールを発動!! 俺はデッキからフェザーマンを手札に加え、融合を発動! 手札のフェザーマンとバーストレディを融合させ、E・HERO フレイム・ウィングマンを融合召喚!!」


【E−エマージェンシーコール】 通常魔法
自分のデッキから「E・HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

【融合】 通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

【E・HERO フレイム・ウィングマン】
★6 風属・戦士族 ATK2100/DEF1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


「そしてE・HERO スパークマンを攻撃表示で召喚!」


【E・HERO スパークマン】
★4 光属・戦士族 ATK1600/DEF1400
様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。


「くらえぇぇー!! フレイム・ウィングマンでダイレクトアタック!!」

 フレイム・ウィングマンが死井に炎の攻撃を繰り出すが、妙なバリアによって弾かれてしまう。

「ニョホホホ、わぢは罠カード、成金バリアを発動したんだぢょ。攻撃を無効にしたことによって、わぢは2枚ドロー!!!」


【成金バリア】 永続罠
自分の手札が6枚以上の時、相手の攻撃を無効にする。無効にした時、カードを2枚ドローする。


「タ……ターンエンドだ」


 あいつ、あんなにドローをして一体どうするつもりなんだ……?


「わぢのターン!! 強欲な壺を発動!! 2枚ドロー!!」

「な゛ぁぁ〜〜〜〜〜! またドローかよ!」

「そして手札からマネーマンを召喚! ニョホホホホホホホホ!!」


【マネーマン】
★3 光属・アンデット族 ATK0/DEF1599
自分の手札が8枚以上18枚未満の時、このカードの攻撃力は5000になる。


「マネーマンは自分の手札が8枚以上18枚未満の時、このカードの攻撃力は5000になるんだじょ!! そして、わぢの手札は9枚だじょーん!!」


【マネーマン】ATK0→ATK5000


「ご、5000って……そんなのありかよ!」

「フレイム・ウィングマンに攻撃だじょ!! マネー・フラッシュ!!!」

 死井のマネーマンは目からビームを出すと、フレイム・ウィングマンの姿がお金になってしまい、フィールドから消えてしまった。

「くぅっ……!!」


十代【LP:4000→1100】


「ア、アニキのライフが一気に削られてしまったドン!」

「さらに無限の手札を発動!! これで手札制限は無くなったんだじょーーー!! ニョホホホターンエンド」


【無限の手札】 永続魔法
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーは手札枚数制限が無くなる。


「さりげなくエンド宣言をしているな……。俺のターン!! 俺はモンスターを1枚セットし、スパークマンを守備表示に変更! これでターンエンドだ」


【E・HERO スパークマン】DEF1400


「わぢのターン!!! うひひひ、どんどん追い詰めてやるじょ!! 強欲モンスターの2人目、グリードマンを召喚!!!」


【グリードマン】
★2 闇属・岩石族 ATK2000/DEF1601
自分のフィールド上に「マネーマン」が存在しなければこのカードは攻撃宣言を行えない。


「グリードマンでスパークマンに攻撃、マネーマンで裏側守備モンスターに攻撃ギュルル!!」

 グリードマンによってスパークマンは破壊され、マネーマンの圧倒的攻撃力にグロー・モスも敵わなかったようだ……。

「うおっ!! や、やべぇ〜〜!」

「にゅふふふふふ!! エンドだじょ!!」

「俺のターン、ドロー! 手札から魔法カードO−オーバーソウルを発動!! 墓地のスパークマンを再びフィールドへ戻す!!」


【O−オーバーソウル】 通常魔法
自分の墓地から「E・HERO」と名のついた通常モンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。


「さらにR−ライトジャスティスを発動! 俺のフィールドにはスパークマンが1体存在するため、魔法・罠カードを1枚破壊する! 俺が破壊するのは、成金バリア!!」


【R−ライトジャスティス】 通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名のついたカードの枚数分だけ、フィールド上の魔法・罠カードを破壊する。


「これでバリアは破壊された……! 装備魔法、スパークガンをスパークマンに装備!! そしてスパークガンの効果でマネーマンを守備表示にする!!」


【スパークガン】 装備魔法
「E・HERO
スパークマン」にのみ装備可能。自分のターンのメインフェイズ時に表側表示モンスター1体の表示形式を変更する事ができる。この効果を3回使用した後、このカードを破壊する。


【マネーマン】DEF1599


 スパークマンがマネーマンに弾丸を撃つと、マネーマンの表示形式が変わる。これでマネーマンをスパークマンで倒せる!!

「なんだドン、あの守備力は。スパークガンで守備表示にしてスパークマンで殴ってくれと言わんばかりの守備力ザウルス」

「スパークマンでマネーマンを攻撃!! スパークフラッシュ!!」

 スパークマンの放電によってマネーマンの破壊に成功した! あとは……

「俺はさらにスパークガンの効果でスパークマン自身を選択し、スパークマンを守備表示にする。ターンエンドだ!」

「きょーーーーーきょっきょっきょっ!!!! 遊城十代!!! わぢの最強カードを見せてやるじょ!! ドロオオオオ!!!!! わぢはライフを半分、さらに相手モンスター全てとグリードマン、手札5枚以上を生け贄とし……さぁ光臨せよ!! 最強究極を越えたウルトラでミラクルでゴージャスなすんげぇ絶景絶美絶叫絶縁絶対無敵の破滅神!! グレーートォォ・グリィィィドママァアアァァアアアアン!!!!!!!」

「あーーー!! お、俺のスパークマンが吸収された!!」


死井【LP:4000→2000】


【グレートグリードマン】
★10 水属・機械族 ATK1100/DEF10000
このカードは通常召喚できない。ライフを半分払い、自分のフィールド上に存在する「グリードマン」と相手フィールド上に存在する全てのモンスターを生け贄に捧げ、自分の手札を5枚以上捨てる事でのみ特殊召喚できる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限りフィールド上の存在するこのカード以外のモンスターは攻撃をする事ができない。また、自分のバトルフェイズ中に相手の墓地からモンスター1体を選択し、相手フィールド上に守備表示で特殊召喚する。このカードの効果によって特殊召喚されたモンスターが墓地へ送られた時、相手は500ポイントのダメージを受ける。


 死井がやたら大げさにモンスターを召喚すると、本当に「グレート」なモンスターが出てきた。成金とか言う次元じゃねえ! もっとこう、グレートな感じだ……!!



 ん……! 守備力「10000」!?



「しゅ、守備力たけぇーーーーーーーー!!」

「ニョホホホ!!! グレートグリードマンの効果で遊城十代の墓地からフェザーマンを守備表示で特殊召喚し、グレートグリードマンで攻撃!!! ニョボボボビーーーム!!!!!!」

「うあぁぁーーーーー!!!」

 グレートグリードマンが攻撃宣言をすると、俺の場にフェザーマンが急に現れた。グレートグリードマンは妙なビームをフェザーマンに食らわせると、数秒で金の延べ棒へと変化させた。……っと思ったらすぐに爆発しやがった!!



十代【LP:1100→600】



「フェザーマンが守備表示なのに俺のライフが……!」

「グレートグリードマンは復活させたモンスターを破壊すれば500ダメージを与えられるんだじょ!! ターンエンドだじょん」


 くっ……。グレートグリードマンの攻撃力は低いから一見弱いように見える……。でもあいつがいたら俺は攻撃宣言すら行えなえない。かと言って、あいつより攻撃力の高いモンスターを召喚してもグレートグリードマンの効果で墓地からモンスターを蘇生させ、そいつを破壊されたら結局俺のライフが削られてしまう。


 や、やっかいなモンスターだぜ………。


「俺のターン、ドロー!! (よしっ……! こいつで「あのヒーロー」を呼べば……!!)カードを1枚セットし、ターンエンド!!」



 俺の手札は0枚。俺の場にあるのはこの伏せカードのみ。グレートグリードマンの効果でフェザーマンは復活し、戦闘によって墓地に送られる………!!



「わぢのターン!!! グレートグリードマンの効果でフェザーマンを再び戻し、攻撃だじょ!!!」

「くぅ……!!」


十代【LP:600→100】


「罠カード、ヒーロー・シグナルを発動!! 俺はデッキからE・HERO バブルマンを特殊召喚する!!」


【ヒーロー・シグナル】 通常罠
自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「E・HERO」という名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

【E・HERO バブルマン】
★4 水属・戦士族 ATK800/DEF1200
手札がこのカード1枚だけの場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上と手札に他のカードが無い場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる。


「さらにバブルマンの効果発動!! このカードの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、他に自分のカードが無かった場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる!!」

「ニョホホ!! 見苦しいじょ。ターンエンドだじょじょじょーん」

「へへっ。俺の今の行動は、勝利のための布石だぜ……! 俺のターン、ドロー!! 手札からH−ヒートハートを発動!! バブルマンの攻撃力を500ポイント上げる!!」


【H−ヒートハート】 通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く。

【E・HERO バブルマン】ATK800→ATK1300


「そしてヒーローフラッシュ!!を発動! 墓地の「H」「E」「R」「O」をゲームから除外し、俺はデッキからE・HERO ネオスを特殊召喚する!!」


【ヒーローフラッシュ!!】 通常魔法
自分の墓地の「H−ヒートハート」「E−エマージェンシーコール」「R−ライトジャスティス」「O−オーバーソウル」をゲームから除外して発動する。自分のデッキから「E・HERO」と名のついた通常モンスター1体を特殊召喚する。このターン自分フィールド上の「E・HERO」と名のついた通常モンスターは、相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。

【E・HERO ネオス】
★7 光属・戦士族 ATK2500/DEF2000
ネオスペースからやってきた新たなるE・HERO。ネオスペーシアンとコンタクト融合する事で、未知なる力を発揮する!


「ニュルルルルル!!!! グレートグリードマンはフィールドに存在すれば相手は攻撃も出来ないんだじょ? だからヒーローフラッシュ!!でダイレクトアタック出来る権利は意味が無いんだじょーーーーん!!」

「まださ……! ネオスの未知なる力は、コンタクト融合によって引き出される!!!」

「コ、コ、コンタクト融合ォォォ〜〜〜〜!?!?!?」

「俺はN(ネオスペーシアン)・ブラック・パンサーを召喚し、ネオスとコンタクト融合!!! いでよ、ブラック・ネオス!!」


【N・ブラック・パンサー】ATK1000 DEF500

【E・HERO ブラック・ネオス】
★7 闇属・戦士族 ATK2500/DEF2000
「E・HERO ネオス」+「N・ブラック・パンサー」
自分フィールド上に存在する上記カードをデッキに戻した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体を選択する事ができる。このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、選択したモンスターはフィールド上から離れるまで効果が無効化される(この効果で選択できるモンスターは1体まで)。エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。


「ブラック・ネオスの効果発動!! 俺はグレートグリードマンの効果を無効にする!!!」

「なにぃぃい!!!! そんな卑怯な効果、インチキだじょぉぉぉおおおおお!!!!」

「これで俺は攻撃を行えるぜ!! バブルマンでグレートグリードマンに攻撃、バブル・シュート!!!」

 バブルマンはジャンプし、強力なバブル・シュートでグレートグリードマンを粉砕する!

「ぬぎゃあ!!」



死井【LP:2000→1800】



「これで終わりだ……!! ブラック・ネオスのダイレクトアタック!! ラス・オブ・ブラック・ネオス!!!!」

「ぎにやぁぁ〜〜〜〜〜〜〜」



死井【LP:0】



「ガッチャ!! 楽しいデュエルだったぜ、死井!!!」

「にょぼ……ネ、ネオス恐るべし…………。わぢの主人公化計画が………にゅぶぶぶぶぶぶぶぶ」

 死井はそう言ってがっくりと肩を落としてしまった。

「しゅ、主人公計画……?」

「そうだじょ!! HappyFlower第45話で藤原君を倒した遊城十代を倒せば主人公に……」

「藤原? 何処かで聞いたことがあるような……あっ!!」


 そうだ、賢治だ!!


 1年前、このデュエル・アカデミアで俺とデュエルをした………!


「賢治はもうここに来ているのか……!?」

「たぶんまだだじょ。わぢ達の学校はさっき来たばっかりだから、もうすぐ藤原君の幸花高校や別の学校の船が来ると思……」

「剣山、急ぐぞ!!!」

「アニキ!? ど、どこ行くドン!」


 そうか、やっぱり来るんだな……賢治!! 去年からの約束だったからなぁ!


「今行くぞ、賢治〜〜〜〜!!」










――――――――――――――――――――――――――



 ――PM 3:20  デュエル・アカデミア行き船内



 同時刻、ボク達はデュエル・アカデミア行きの船内にいた。

 1年前のデュエル・アカデミア戦の後、野口さんはあれから本当に海外に行き、ボクはデュエルモンスターズ総合研究部の部長となった。そして、このジェネックスで野口さんとデュエリストとして会うつもりだったんだ。それに………去年戦った遊城十代君と、もう1回デュエルをするために。






 ―――そうなるつもりで、いたのに。






「っ……ごめんね……ごめんね、藤原くん……ぐすっ……ごめんね……」

「ユキちゃん、もう泣かないで。ボクは大丈夫。大丈夫だから……」

「ううん、わたしのせいで……えぐっ……ごめんなさい……うっ……う…………」



 ………………。



 ユキちゃんはさっきからこんな調子なんだ……。



「藤原部長はお前が悪いなんて微塵も思っていない。気にするな」

「幸恵ちゃん、元気出しなよ。藤原さんだって、泣いているユキちゃんより笑っているユキちゃんが見たいと思うよ」

「っ……っ…………」


 ジェネックスに参加する伊吹君も、見に来ただけの伊吹君の妹さん――紅(くれない)ちゃんもユキちゃんを慰めてくれているけど、ずっとこんな状態なんだ……。





 ユキちゃんがこんなに泣いている理由……それは――――。







【次回予告】


十代「賢治達はついにデュエル・アカデミアに到着した!! ……って、あれ?どうして幸花高校のみんなは元気がないんだ……!?」

賢治「………………」

十代「賢治達に、一体何が……?」

賢治「次回、バトル In ジェネックス…………」



第2話「幸恵の涙」



十代「賢治……もう、復讐なんかに囚われたりはしないよな……」


【今日の最強カード!】

「今日の最強カードは、グレートグリードマン!!」


【グレートグリードマン】
★10 水属・機械族 ATK1100/DEF10000
このカードは通常召喚できない。ライフを半分払い、自分のフィールド上に存在する「グリードマン」と相手フィールド上に存在する全てのモンスターを生け贄に捧げ、自分の手札を5枚以上捨てる事でのみ特殊召喚できる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限りフィールド上の存在するこのカード以外のモンスターは攻撃をする事ができない。また、自分のバトルフェイズ中に相手の墓地からモンスター1体を選択し、相手フィールド上に守備表示で特殊召喚する。このカードの効果によって特殊召喚されたモンスターが墓地へ送られた時、相手は500ポイントのダメージを受ける。


「レベル10の攻撃力1100、守備力10000の死井の切り札モンスターだ!! 召喚条件はめちゃめちゃ厳しいけど、毎ターン安全に相手プレイヤーに500ポイントのダメージを与えられるんだ!! グラヴィティ・バインドがなくてもフィールドをロックできるため、新しいロックデッキが組めるぜ!!! 攻撃名は、ニョボボボビームだ!!」







第2話「幸恵の涙」





 ―――PM 1:11  幸花高校 デュエルモンスターズ総合研究部・部室



 ここはボク(藤原賢治ですよ)達の部室。その名の通り、この部活はデュエルモンスターズの大会に出場するのが活動……だったけど、幸花町ではそんなに大きな大会も無いのでほとんど無活動に……。

 だけど!! 今日から、デュエル・アカデミアで主催される「ジェネックス」の大会に出場するんだ!

 ジェネックスの大会は数週間前から始まっていたんだけど、デュエル・アカデミアの校長先生から送られてきた手紙にはジェネックスの参加メダル2枚以外に、手紙には今日以降にボク達幸花高校の出場者に来るように書いてあったんだ。『今回』は短い文章で「ジェネックスが開始して数日後なら、君達とも十分に張り合えるほどのデュエリストが大半を占めているハズ」っとのこと。

 去年の事もあってなのか、今日はデュエル・アカデミアの関係者の方々が幸花高校へバスで迎えに来て、そのままデュエル・アカデミアまで連れて行ってくれるそうだ。野口さんがいないのに、ボクがこんなに優遇されて良いのだろうか……。


「何をボーッっとしているんだ、藤原部長?」

「あ、いや、もう少しだからちょっと緊張しちゃって……」

 野口さんが1年前に海外に行ってから、本当にボクがデュエ研の部長をやることになったんだ。それからと言うもの、伊吹君はボクの事を「藤原」と呼ばず「藤原部長」と言うように……。

「……紅も来るんだが、大丈夫か? 迷惑だったら置いて行くが」

「えっ、うん、ボクは全然構わないよ」


 えーっと……。紅(くれない)ちゃんは伊吹君の妹さん。半年くらい前に幸花高校に不法侵入したのがキッカケで、本当に幸花高校に入学したんだ。

 最初は伊吹君の事を「バカアニキ」と言っていたけど、いつのまにかボク達の前では「伊吹」、他人様の前だと「伊吹先輩」と呼び方を使い分けている。兄として扱うのが嫌なお年頃……なのかも知れない。


 それでも、ちょっぴり怖い目つきがそっくりだから2人が並ぶと一発で兄妹ってバレそうだけど。


 紅ちゃんが1年生としてこの学校に来たと言う事は、もちろんボクと伊吹君は高校2年生になって、デュエ研にはどんな後輩が来るのかと期待していると………来たのはなんと、紅ちゃんだけだったのだ。確かに去年はデュエル・アカデミアと戦いでこの学校の存在は大きくなったけど、本当に強いデュエリストはデュエル・アカデミアに行くからね……。


「そういえば幸恵ちゃんもジェネックスに出るんだろ?」

「出るよ〜。でも、ユキちゃんを出場させてしまうと出場者全員を倒せそうな気もするけど……」

「はははは、なりそうで怖いな」

 ボクが人を評価する事なんて出来ないけど、伊吹君は1年前に比べるとかなり変わっていると思う。ボク以外にも人前で笑うようになったし、必要な事意外も喋るようにもなったし……うん。

「さて……俺は紅を呼びに行ってくる」

 伊吹君はそう言って立ち上がり、部室から出て行く。急に静かになってしまったので、ボクはまたボーっとしてしまっていた。





 …………デュエル・アカデミアで野口さんに会えるかな。十代君と、戦えるかな。





「藤原くん!」

「ユキちゃん……!」

 廊下を歩く足音も聞こえ無かったのに、ユキちゃんが部室へ入って来ていた。しかもドアが開く音もしなかったと言う事は……伊吹君、部室のドアを閉め忘れていたなぁ〜。

 ユキちゃんは幸花高校としてでは無く、個人でジェネックスの大会に呼ばれているのだ。詳しくは聞いていないけど、神之崎さんの所にいた頃から色々と実績を残していたらしい。

「さっき伊吹くんに会ったけど……どうかしたのかな?」

「紅ちゃんを迎えに行くみたいだよ。それよりそれより、調子はどうかな? ボクは相変わらず緊張してるけどね……」

「……藤原くん。わたし……知らない人と、あんまりデュエルしたくないの。だって……」

「……!! ユキちゃ……」

 人の気配を感じ、ユキちゃんに声を掛けたけど、ボクの声と同時に部室の窓ガラスがバラバラに割れた。

「クククッ……………」

 そこに立っていた人は、ボクが知っている人だった。


 彼は……







――――――――――――――――――――――――――――――


「双頭神龍の効果により、攻撃力を倍にさせる!!」

「なにぃ……!!」


【究極神龍】ATK5000→ATK10000


「キング・デーモンに攻撃だ!!ファイブ・ギガソニック・フレア!!!」

「ぐあああああああああああああああああああああああああ!!!!」 


刃金沢【LP:0】


――――――――――――――――――――――――――――――







「去年、野口さんと戦っていた………刃金沢さん……………」

「ハハハハハハハ!!! あの時はゴミクズのように負けた奴でもジェネックスの大会に参加出来るとはなァ……!! クククク…………」


 ボクの事を悪く事を言うのは構わない。とにかく、今は……





 ――――冷静に考えて、話すんだ。





「……刃金沢さん。よく分かりませんけど、ユキちゃんを離してくれませんか?」

 彼は入ってきた瞬間から、強盗が人質を取ったような形でユキちゃんの首絞めていた。

「ふ、じわら……くん…………」

 ボクは思わず右足を前に出すと、刃金沢さんは狂ったように発狂する。

「近寄るなぁあぁぁぁああああ!!! オレにとってはどうでもいいガキだ………このまま殺してもいいんだぞォ……? ハハハハハハハハハ!!!!」


 よく考えるんだ。


 刃金沢さんがこんな事をする意味。


 ボクの大切なモノを奪って、恐喝をする意味を。


 …………………。


「要求は……何ですか……?」

「ククク。貴様の持っている、ジェネックス参加メダルさ………………」



 …………!!



「もうここに野口はいないようだな。どこに行ったかは知らねぇが、ジェネックスに奴は必ず来る!!! だが俺が野口を見つける前に、不正進入でアカデミアの連中にバレてしまっては意味がねェ………。だからそのメダルを渡してもらう!!!」



 ジェネックスの参加メダルを……?


 これが無かったらボクはジェネックスに参加する資格を失ってしまう……。


 渡したくない。十代君や野口さんと戦いたい……。


 でも……参加メダルより、ユキちゃんの方がずっと大切だ……。


 かと言って、この参加メダルを簡単には……。



「どうしたコラァァ!!! 早くしないとコイツは死んじまうぞォ……!!」


 …………やるしかない。


 こんな事やりたく無いけど……大切なモノを両方守るためには、これしかない。一瞬の隙を突いて彼に…………!!





 ボクは自分の拳を全力で握り、殺意を滾らせたような眼で刃金沢さんを見る。





「……ひぃっ…………!」




 その瞬間、ボクは―――――




「だ……ダメ、藤原くん!!」

「!!!」


 …………そうだ。


 何を考えているんだ、ボクは。


 参加メダルとユキちゃんのどちらが大切かなんて、考えるまでも無い……。


 なのにボクはジェネックスに参加したい気持ちから、ユキちゃんの事を軽視してしまった。


 そんな事を考えているとボクの体からは自然と体から力が抜けてしまい、刃金沢さんもユキちゃんも見ることが出来なくなっていた。


「あっ…………ち、違うの藤原くん!! わたしは………」

「だ、だ、黙れぇぇええええぇぇええ!!!!! 早くメダルをこっちに渡せ…………!!」

 ボクはそのまま後ろにあったカバンの中を開け、参加メダルを刃金沢さんにゆっくりと投げる。刃金沢さんがメダルを回収すると、そのままユキちゃんを前に突き飛ばした。

「ハ……ハ…………ハハハハハハハーーーー!!! これで俺が野口をデュエルで叩き潰してやる……!!!! ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

 刃金沢さんは散々高笑いをしてから、進入してきた窓から飛び出す。ボクが追いかけようとしても、この距離じゃあ間に合いそうもない。それに、ユキちゃんがケガをしていないかが心配だ……!

「ユキちゃん!! 大丈夫だった……?」

「藤原くん…………ご、ご、ごめんなさい!! わ……わた……し…………」


 …………ユキちゃんはかなり怯えた様子だった。


 これはボクのミスだ。ボクがあの時、素直に渡していたら…………。


「ユキちゃんは悪くない。ううん、ボクが悪かったんだ。欲張って参加メダルとユキちゃんを一緒に守ろうとしてしまって……」

「違うの!! わたし……あの時の藤原くんの目がとても怖かった……。だからすぐに、刃金沢さんに暴力をしようとしていたのが分かったの……だから…………だから……わたし、それを見るのが怖くて叫んじゃって………………」

「……そっか…………」

「ごめんなさい……わたしがあんな事を言わなかったら……えぐっ……うぅぅ…………」






 こうしてボク達は最悪な形でジェネックスを迎えなければならなかったんだ……。






 平見先生も定岡先生も学校の仕事でジェネックスには行けず、ボクと伊吹くん、紅ちゃんとユキちゃんの4人でデュエル・アカデミア行きの船に乗った……



 船内をボクと伊吹君で探してみたけれど、刃金沢さんの姿はなかった。






――――――――――――――――――――――――――――――――





 ―――PM 3:20 デュエル・アカデミア 港付近



 船は既にデュエル・アカデミアに到着し、他の人たちも船から降りていく。ボク達4人も船から降り、近くの休憩所で止まった。

「藤原部長。俺はもう行こうと思うんだが……」

「うん、分かった。それじゃあ紅ちゃんはどうする?」

 紅ちゃんは伊吹君を1度見てから、物凄く嫌そうな顔をして話し出した。

「うぇぇえ、イヤだけど……私は伊吹と行きます、藤原さん」


 伊吹君は紅ちゃんを放っておいてデュエル・アカデミアの校舎の方へ歩いていく。紅ちゃんもそれに気が付くと、伊吹君の方へ走っていった。


「藤原くん…………」

「あ……ユキちゃん、もう大丈夫?」

「うん……。あの……藤原くん。私のメダルを、受け取ってくれない……かな」


 ユキちゃんは小さなカバンに入っていた参加メダルを取り出し、ボクに差し出した。

 ボクの勝手な妄想かも知れないけど、ユキちゃんは今後の行動を色々と考えたんだと思う。そしてユキちゃんはきっと、「自分が藤原くんなら、どうして欲しいか」と言う事を考えたんだ。

 だからボクも……ユキちゃんの気持ちを大切にするために、参加メダルを受け取ろうと思う。


「ありがとう、ユキちゃん。……それじゃあボク達も、そろそろ行く?」

「うん……!!」





【次回予告】


十代「な、なんだってーーーーー!? 賢治は参加メダルを盗まれていたのか!!?」

賢治「うん……。でもボクは彼を見つけ出し、必ず………うわっ、出井さん……!?」

十代「なんだ!? 紳士的なヤツだと思ったら、急に凶暴になりだしたぞ!! ダブルガイか!?」

賢治「出井さん……彼には1年前の借りがあるから、今度こそ……!!」

十代「き、気をつけろよ、賢治!!」

賢治「次回、バトル In ジェネックス!!」



第3話「イビルマン再び! 裏切り者の名を受けた男!!」



十代「賢治のサイレント・ソードマンが……やられたっ!?」







第3話「イビルマン再び! 裏切り者の名を受けた男!!」





 ――PM 4:30 デュエル・アカデミア森林地帯



 伊吹君と紅ちゃんはデュエル・アカデミアの本校舎の方へ向かったため、ボクとユキちゃんはデュエル・アカデミアの森林地帯のような所に来ていた。さっきからこの森林を歩いているんだけど、野口さん以前にデュエリスト自体、全く見かけない。

 で……でも野口さんならデュエル・アカデミアの生徒さんのメダルを片っ端から取るような事はしないと思うし、案外こういう所にいる……かも。


「藤原くん、あんな所に井戸があるよ……!」

「ほ……本当だ……。でも随分使われてなさそうだね」

 ボクは井戸の方へ走ったユキちゃんを、小走りで追いかけた。

「う〜〜ん……全然見えない」

 井戸の中身は当然真っ暗。しかも水が入っているような感じがしない。どちらかと言うと、アカデミアの生徒達が処分に困るようなものを捨ててそうな場所だ。例えば……弱小カードとか? さすがにそれはないか、うん。



「やぁ……! 藤原君じゃないか!!」



「うわっ!! 出井さん……!!」

 ボクはビックリしてしまい、つい大声を出してしまった。またしてもボクの目の前に現れたのは1年前に「遭ってしまった」人だった。

 ……彼は出井さん。1年前の大会の時、ボクとデュエルをした人だ。あの時はヒドイ言葉を使ってボクに勝っていたから……たぶん、今は偽りの人格に違いない。

 ううん、そんな事よりどうして出井さんがジェネックスに出場しているんだろう? 刃金沢さんは参加メダルの欲しさに、幸花高校へ来てボクのメダルを奪ったんだ。刃金沢さんはたぶん、野口さんと同じ歳だからもう高校は卒業している……でも、野口さんはジェネックスに参加すると電話で言っていた。2年前とは言え、野口さんに1度勝っている人だったらジェネックスの出場権利くらいはあるはず……。

「あの、出井さん。もしよかったら刃金沢さんの事について聞かせて欲しいのですが……」

「せっかくだから藤原君、久しぶりにデュエルをしようじゃないか!!」

 出井さんはボクの言葉を完全に無視、自分勝手に話を進めた。うぅーん、デュエルか……あんまり関わりたくない人だし、どうしよう。

「はっはっは、断る何て考えていないだろうね。ジェネックスのルールを忘れたのかい? 1日1回目のデュエルを挑戦されれば断れないと言うルールを……!!」

「……そ……そう……でし……た…………」

「が、がんばってね、藤原くん…………」

 そ……そんな気の毒そうな眼でボクを見ないで下さい、平見幸恵さん。

 ジェネックスのルール違反をするわけにもいかないのでボクは断りきれず、出井さんとのデュエルを受け入れた。

「それでは清く正しく美しく、デュエルを楽しもうではないか!!」



 ―――デュエル!!



藤原【LP:4000】
出井【LP:4000】



「私のターン、ドロー! カードを3枚セットし、ターンエンドだ」

「ボクのターン……!」

 出井さんのフィールドにモンスターはいない。フィールドにはセットされたカードが3枚ずつ……。

「手札から異次元の戦士を召喚し、出井さんに直接攻撃します!!」


【異次元の戦士】
★4 地属・戦士族 ATK1200/DEF1000
このカードがモンスターと戦闘を行った時、そのモンスターとこのカードをゲームから除外する。


「ギ………ョ…………ギョハハハハハ!!!! そんな単純な攻撃が俺に通用するかぁああああ!!! 罠カード発動、イビルヘルゥゥ!!!!!」

「…………!!」

 出井さんはついに本性を現した。先ほどまでの出井さんが「第一形態」なら今は「第ニ形態」になったと言う所だ。


【イビルヘル】 罠
このカードは相手が攻撃宣言をした時、または自分のドローフェイズにのみ発動する事が出来る。手札を2枚捨て、デッキから「イビルマン」を特殊召喚する。


「イビルヘルの効果で俺は手札のD−フォースと強欲な壺を墓地へ送り、デッキからイビルマンを特殊召喚だ!! ギョハハハハハ!!!!!」

 去年見た、恐怖の悪魔が出井さんのフィールドに出現する。閉じていた巨大な翼を広げると、フィールド全体が恐怖に包まれる。


【イビルマン】
★10 闇属・悪魔族 ATK2600/DEF2100
このカードは通常召喚できない。このカードは「イビルヘル」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。このカードの特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のレベル4以下の表側表示モンスター1体を破壊する。このカードは特殊召喚したターンに攻撃できない。


「イビルマンは特殊召喚時にレベル4以下のモンスターを破壊する!!! 死にさらせぇ、異次元の戦士!!!」

「ボクは手札から速攻魔法、沈黙の剣−LV5を発動!! 異次元の戦士を生け贄に、デッキからサイレント・ソードマンLV5を特殊召喚します!!」


【沈黙の剣−LV5】 速攻魔法
自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。自分のデッキ・手札・墓地・除外されている「サイレント・ソードマンLV5」1体を自分のフィールド上に特殊召喚する。

【サイレント・ソードマンLV5】
★5 光属・戦士族 ATK2300/DEF1000
このカードは相手の魔法の効果を受けない。このカードが相手プレイヤーへの直接攻撃に成功した場合、次の自分のターンのスタンバイフェイズ時に表側表示のこのカードを墓地へ送る事で「サイレント・ソードマンLV7」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。


「ボクのバトルフェイズはまだ終わっていません。手札から速攻魔法化を発動します!!」

「何だとっ!?」


【速攻魔法化】 速攻魔法
手札から通常魔法カードを1枚捨てる。このカードの効果は捨てた通常魔法カードの効果と同じになる。


「このカードの効果でボクは手札のレベルアップを墓地へ送り、このカードの効果はその捨てた魔法の効果になります。よって、サイレント・ソードマンLV5はLV7へ進化します……!!」


【レベルアップ!】 通常魔法
フィールド上に表側表示で存在する「LV」を持つモンスター1体を墓地へ送り発動する。そのカードに記されているモンスター1体を、召喚条件を無視して手札またはデッキから特殊召喚する。

【サイレント・ソードマンLV7】
★7 光属・戦士族 ATK2800/DEF1000
このカードは通常召喚できない。「サイレント・ソードマンLV5」の効果でのみ特殊召喚できる。このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、フィールド上の魔法カードの効果を無効にする。


「そしてサイレント・ソードマンLV7でイビルマンに攻撃!!沈黙の剣−LV7……!!」

 サイレント・ソードマンは出井さんのフィールドへ移動し、イビルマンを真っ二つに斬った。

「ぐぬぉぉぉおおおおおおお!!!!!」


出井【LP:4000→3800】


「ボクはカードを1枚セットして、ターン終了です」

「おのれえええぇぇえええええぇええええええええええ!!! ゴミクズが人間国宝と呼ばれた俺様をコケにしやがってぇぇぇ!!!!! 俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けん俺は負けぇええええぇぇぇえええぇえええええぇええん!!!!!!」

 出井さんは全身からエネルギー弾を発して大空を漆黒の邪気で多い尽くし、どんどん凶悪な姿になりつつ「俺は負けん」を連発していた。まさに「出井三形態」っと言った感じだ……。

「ンォォォオオオオオ、フハァァァァ!!! 俺様のタァァーン、ドゥロォォオオオ!!!! 罠カード、イビルリボーンを発動オオ!! 復活せよ、イ・ビィィィィィィィィル!!!!!」

 出井さんがよく分からない掛け声を出すと、地面が割れて再びイビルマンがフィールドに現れる。


【イビルリボーン】 通常罠
600ライフポイントを払う。自分の墓地に存在するモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。この方法で特殊召喚されたモンスターのモンスター効果は無効化される。

出井【LP:3800→3200】


「これで俺様のイビルマンは帰ってきたァァ!!!! そしてイビルビームを発動!! こいつは食いモンで例えるとキャビア級の効果を持つカード!! 相手モンスターを全て破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!!!!」

「なっ……!!」

 イビルマンも出井さんと同じように全身から熱光線のようなものを放ち、サイレント・ソードマンLV7を焼き尽くした。


【イビルビーム】 通常罠
自分のメインフェイズのみ発動する事ができる。相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の半分の数値分ダメージを与える。


「うっ……うわぁぁぁぁーーーーー!!」


藤原【LP:4000→2600】


「これで終わりだぁぁああああああ!!!! イビルマンでゴミクズにダイレクトアタックだ!! デストロイ・ダイ・イビルジェノサイドォォォオオオオオ!!!!!」

 な、何か不吉っぽい単語を羅列に並べただけのような必殺技名だ……。

「ボクは罠カード、和睦の使者を発動……! このターン、ボクが受ける戦闘ダメージは全て0になります」


【和睦の使者】 通常罠
このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける全ての戦闘ダメージを0にする。このターン自分モンスターは戦闘によっては破壊されない。


「ちぃ、卑怯かつ姑息なマネを!!!!! 俺様はカードを1枚セットし、ターンエンドだーーヒャヒャヒャヒャ!!!!」

「ボ……ボクのターン、ドロー!! 手札から強欲な壺を発動!! デッキからカードを2枚引きます」


【強欲な壺】 通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。


「よし……! ボクはサイレント・ソードマンLV3を召喚!!」


【サイレント・ソードマンLV3】
★3 光属・戦士族 ATK1000/DEF1000
このカードを対象とする相手の魔法の効果を無効化する。自分のターンのスタンバイフェイズ時、表側表示のこのカードを墓地に送ることで「サイレント・ソードマンLV5」1体を手札またはデッキから特殊召喚する(召喚・特殊召喚・リバースしたターンを除く)。


「そして沈黙の剣−LV3を発動!! このカードは……」


【沈黙の剣−LV3】 速攻魔法
「サイレント・ソードマンLV3」が自分フィールド上に存在している時のみ発動する事ができる。自分の墓地・ゲームから除外されている「サイレント・ソードマンLV5」「サイレント・ソードマンLV7」を全てデッキに戻す。さらに自分の墓地の戦士族モンスター1体をゲームから除外する事で相手モンスター1体を破壊する事ができる。


「俺はそのカードにチェーンしてイビルアローを発動オオオオオオオオオオオオオ!!! このカードの効果で貴様の墓地のLV5、LV7、異次元の戦士を裏側でゲームから除外する!!!」


【イビルアロー】 速攻魔法
相手の墓地のモンスターを全て裏側表示でゲームから除外する。


 イビルマンは頭にある2本の角から超音波を発し、ボクの3体のモンスターをゲームから除外した。

「そ、そんな……!」

「ヴォヴェヴェヴェヴェ!!! これで貴様の沈黙の剣−LV3の効果はどちらも発動できむぁいぃ!! しかも貴様のデッキの切り札はサイレント・ソードマン!!! こいつさえ裏側でゲームから除外しておけば貴様のデッキは塩分の無い海水、孔明のいない三国志、プリティーな女の子の出ないギャルゲー、お肉と玉ネギと紅ショウガとおまんまの無い牛丼も同然!!! ヒャハハハハハハハ、ヒーーーーヒッヒッヒッヒッヒッヒィィじーちゃぁぁぁん!!!!!」

「ボ……ボクは魔法カード、生け贄の代償を発動!! サイレント・ソードマンLV3を墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドロー……!」


【生け贄の代償】 通常魔法
自分のフィールド上に存在するモンスター1体を生け贄に捧げる。自分はデッキからカードを2枚ドローする。


「………! ボクはカードを2枚セットし、ターン終了」

「ギョヒヒヒヒヒヒ! この恐怖の俺様のターンで終わりだぁああああ、アン・ドゥルー・ドォォオロゥゥ!!! 手札からHを発動ォォオオオ!!! 攻撃力を500ポイント上昇させる!!!!!」


【H−ヒートハート】 通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く。

【イビルマン】ATK2600→3100


「イビルマンでゴミクズにダイレクトアタックだァ!! デストロイ・ダイ・イビルジェノサイドォォォオオオオオ!!!!!」


 …………!!


「罠カード発動、冥府につづく階段を発動!!」

「なんだとぉぉぉぉおおお!?」


【冥府につづく階段】 通常罠
このカードを除く自分の手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。その後、デッキから「冥府の使者ゴーズ」または「冥府の使者カイエン」1体を手札に加えることができる。


「ボクは冥府につづく階段の効果で手札を1枚捨てライフを1000回復し、デッキから冥府の使者ゴーズを手札に加えます!!」

 ボクのフィールドのカードは全て無くなったため、イビルマンの攻撃がそのままボクに直撃する。


藤原【LP:2600→3600→500】


「くぅうう……!! でもボクはフィールドにカードが存在しない時にダメージを受けた事により、手札から冥府の使者ゴーズを特殊召喚!!」

 出井さんとイビルマンの発していた物とは別の黒い霧が現れ、冥府の使者が2体ボクのフィールドに現れる。


【冥府の使者ゴーズ】
★7 闇属・悪魔族 ATK2700/DEF2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚することができる。この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。

【冥府の使者カイエントークン】ATK3100 DEF3100


「戦闘ダメージによって冥府の使者ゴーズの特殊召喚に成功した時、ボクのフィールドにその受けたダメージと同じ攻撃力と守備力を持つ冥府の使者カイエンを呼び出します!!」

「こ、攻撃力3100のトークンだとぉぉぉ!?」

「ヒートハートの効果は出井さんのエンドフェイズまでしか続かない……よって攻撃力は元の2600に戻ります!!」


【イビルマン】ATK3100→ATK2600


「ボクのターン、ドロー!! 冥府の使者カイエントークンでイビルマンに攻撃!!」

 より高い攻撃力を得たカイエンは、光の剣によってイビルマンを一瞬でフィールドから消し去った。


出井【LP:3200→2700】


「ヴァカなぁぁあああああ!!!! 俺様のイビルマンがぁぁぁあああああああ!!!!」

「冥府の使者ゴーズで出井さんに直接攻撃!! 冥・王・葬・送・剣!!!」

「ホデュアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」



出井【LP2700→0】



「勝った……!!」

「フッ……さすがでゴザル、藤原賢治殿」

「えっ……出井さん…………?」

 出井さんは第1、2、3形態とは全く違う、忍者のような口調や態度になっていた。コ、コロコロと性格の変わる人だ……。

「拙者(せっしゃ)の完敗でゴザル……。藤原賢治殿、参加メダルを受け取って欲しいでゴザル」

「あ……はい」

「それでは拙者は失礼する!!」

 出井さんはメダルをボクに渡し、颯爽(さっそう)と森を駆け抜けて行く。結局、刃金沢さんの事について聞けなかった……。





【次回予告】


賢治「ついに伊吹君は宿敵、万丈目さんを見つけてデュエルを挑む……!」

十代「万丈目はいきなりアームド・ドラゴンを召喚し、一気に優位に立ったぞ!!」

賢治「伊吹君も負けてはいないよ……それに伊吹君には……!」

十代「伊吹君には……には……なんなんだ!?」

賢治「次回、バトル In ジェネックス!!」



第4話「伊吹VS万丈目サンダー 必殺の火霊術!!」



十代「ひ、必殺!? 万丈目、大丈夫なのか〜〜〜?」

万丈目「さん、だ!!」


【今日の最強カード!】


「今日の最強カードは、イビルマン!!」


【イビルマン】
★10 闇属・悪魔族 ATK2600/DEF2100
このカードは通常召喚できない。このカードは「イビルヘル」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。このカードの特殊召喚に成功した時、相手フィールド上のレベル4以下の表側表示モンスター1体を破壊する。このカードは特殊召喚したターンに攻撃できない。


「攻撃力は2600、守備力が2100のイビルヘルの効果によって特殊召喚される強力なモンスターだ!! このカードを中心にデッキを組む時は他のイビルカードで相手を圧倒し、デュエルに勝利しようぜ!! 必殺技名は、デストロイ・ダイ・イビルジェノサイドォォォオオオオオ!!!!! だ。格好良く、叫ぼうぜ!!」







第4話「伊吹VS万丈目サンダー 必殺の火霊術!!」



――PM 5:40 デュエル・アカデミア本校舎前



 ……俺は藤原賢治では無い。藤原と同じ高校の、伊吹だ。


 空は朱色に染まっており、夕方らしい雰囲気になっている。悪くは無い。だが中途半端な時間に万丈目の奴を見つけてしまった。明日また探すのも面倒だから、今日中に戦ってしまおうと思い、さっき話しかけたんだが……


「フハハハハハ、久しぶりに会ったかと思いきや彼女付きで来るとは面白い奴だ!!」


 奴は相変わらずだった。久しぶりに会った人間に対して最初に発する言葉がこれか。


「何を言っている、万丈目」

「さん、だ。ハハハッ、分かっているさ。そいつは親戚か妹あたりだろう。目つきがそっくりだからな!!」

「何、こいつ……? 初対面の人間対してかなり偉そうなんだけど、ツブしていい?」

 万丈目の偉そうな態度が気に食わなかったのか、紅は本性を現していた。お前だって自分勝手だろうと言いたいんだが、これを言ったら紅がまたうるさいだろうから俺はじっと堪えた。

「そんな事より、デュエルの前に聞きたい事がある」

 紅と万丈目を放置し、別の話題へと切り替える。

「ん……?」

「……あの白い寮は何なんだ? ブルーはどこへ行った?」


 去年は俺もこのデュエル・アカデミアに来たことがあったのだが、白い寮など存在しなかった。いや、この寮は存在していた。その時は青の寮……オベリスクブルーだった。

 待てよ、デュエル・アカデミアのオーナーは海馬コーポレーションの海馬瀬人だったな。天下のあのお方なら……「ワハハハハハ!! オベリスクをも超える神……それは青眼の白龍なのだ!! 本日をもってオベリスクブルーはブルーアイズホワイトへ改名、制服も白にしろ磯野ォ!!!」っとでも言ったのでは無いか? なんせテレビで高笑いしていたからな。有り得る話だ。


「フ……、ま、アカデミアにも色々と都合があったのだ!! そんな事はどうでもいい、とっととデュエルだ、伊吹!!!」

「言いたくないのか……」



 ―――――デュエル!!!!



伊吹【LP:4000】
万丈目【LP:4000】



「俺から先行を取らせてもらうぞ!! モンスターを1枚セットし、ターン終了だ!!!」


 万丈目は去年よりデッキ構築もプレイングもパワーアップしているハズだ。だが俺も1年前とは違う……!!


「藤原さんと幸恵ちゃんのために仕方なく応援して上げるよ、伊吹先輩」

「もう奴には兄妹ってバレているだろ。いちいちそんな呼び方しなくてもいい」

「がんばってねー、伊吹先輩」

「…………」

「フハハハハハハハ、嫌われているなぁ伊吹!!」

 万丈目は遠慮も無く思いっきり本心から笑っていた。藤原に言われても腹が立たないだろうが、コイツに言われると異常に腹が立つ。

「俺のターン、ドロー! 手札からプロミネンス・ドラゴンを召喚し、裏側モンスターに攻撃だ!!」


【プロミネンス・ドラゴン】
★4 炎属・炎族 ATK1500/DEF1000
自分フィールド上にこのカード以外の炎族モンスターが存在する場合、このカードを攻撃することはできない。自分のターンのエンドフェイズ時、このカードは相手ライフに500ポイントのダメージを与える。


 プロミネンス・ドラゴンが巻き起こした炎で裏側モンスターを破壊すると、小さいがゴツゴツとしたドラゴンがフィールドに現れる。

「仮面竜の効果発動! このカードが戦闘によって破壊されたため、俺はデッキからアームド・ドラゴンLV3を特殊召喚する!!」


【仮面竜】
★3 炎属・ドラゴン族 ATK1400/DEF1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。その後デッキをシャッフルする。

【アームド・ドラゴンLV3】
★3 風属・ドラゴン族 ATK1200/DEF900
自分のターンのスタンバイフェイズ時、表側表示のこのカードを墓地に送る事で「アームド・ドラゴン LV5」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。


「LVモンスターか……。プロミネンス・ドラゴンは俺のエンドフェイズ時に相手に500ポイントのダメージを与える!!」

 プロミネンス・ドラゴンが万丈目のフィールドへと移動し、再び炎を巻き起こす。

「んぐあぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


万丈目【LP:4000→3500】


「ターンエンドだ」

「ぬぅぅ……俺のターン!! スタンバイフェイズ時、俺はアームド・ドラゴンLV3を墓地へ送ることでデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚する!!!」

 万丈目のドラゴンはさらに巨大化し、攻撃力・守備力も急上昇したモンスターへと変化した。


【アームド・ドラゴンLV5】
★5 風属・ドラゴン族 ATK2400/DEF1700
手札のモンスターカード1枚を墓地に送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の相手フィールド上表側表示モンスター1体を破壊する。このカードがモンスターを戦闘によって破壊したターンのエンドフェイズ時、このカードを墓地に送る事で「アームド・ドラゴン LV7」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。


「プロミネンス・ドラゴンに攻撃だ!! アームド・バスターーー!!!!」

「ぐっ……!」


伊吹【LP:4000→3100】


「さらにエンドフェイズ時にアームド・ドラゴンLV5を墓地へ送ることで、アームド・ドラゴンLV7を特殊召喚する!!!」


【アームド・ドラゴンLV7】
★7 風属・ドラゴン族 ATK2800/DEF1000
このカードは通常召喚できない。「アームド・ドラゴン LV5」の効果でのみ特殊召喚できる。
手札のモンスターカード1枚を墓地に送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の相手フィールド上表側表示モンスターを全て破壊する。


「ターンエンドだ!!」

「俺のターン! ……モンスターとカードを1枚ずつセットし、ターンエンドだ」

「フハハ、ついに追い詰められたな、伊吹!! 俺はX−ヘッド・キャノンを召喚する!!」


【X−ヘッド・キャノン】
★4 光属・機械族 ATK1800/DEF1500
強力なキャノン砲を装備した、合体能力を持つモンスター。合体と分離を駆使して様々な攻撃を繰り出す。


「罠カード発動、威嚇する咆哮!! このターン、お前は攻撃宣言を行えない……!」


【威嚇する咆哮】 罠
このターン相手は攻撃宣言をする事ができない。


「攻撃封じか……姑息なマネを!ターンエンド!!」

「俺のターン!! 俺は貴様のフィールドのアームド・ドラゴンLV7とX−ヘッド・キャノンを生け贄に―――」

「何っ!? 俺のモンスター2体を生け贄だとぉぉ!」

「手札から溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムを特殊召喚する!!」


【溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム】
★8 炎属・悪魔族 ATK3000/DEF2500
このカードを手札から出す場合、相手フィールド上のモンスター2体を生け贄に捧げて相手フィールド上に特殊召喚しなければならない。このカードはコントローラーのスタンバイフェイズ毎に、コントローラーに1000ポイントのダメージを与える。このモンスターを特殊召喚する場合、このターン通常召喚はできない。


 万丈目のフィールドに巨大な溶岩のモンスターが現れ、万丈目を檻(おり)のような物に閉じ込める。

「ぬぁぁぁぁ、なんだこれは〜〜〜〜〜!?」

「さらに俺はセットしていた火霊使いヒータを反転召喚する!!」


【火霊使いヒータ】
★3 炎属・魔法使い族 ATK500/DEF1500
リバース:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手フィールド上の炎属性モンスター1体のコントロールを得る。


「ヒータのリバース効果により、お前のラヴァ・ゴーレムは俺のフィールドへ移る!!」

「やったーーーーー!! ヒーちゃん来たぁーーー!!」

 ヒータがフィールドに現れると、ラヴァ・ゴーレムは俺のフィールドに移動した。ついでに万丈目に掛かっていた檻も解除され、今度は俺の周りに鉄檻がセットされてしまう。だが……

「お前のライフは3500。ラヴァ・ゴーレムとヒータの攻撃力の合計値は丁度3500……俺の勝ちだな、万丈目!! ラヴァ・ゴーレムで万丈目にダイレクトアタックだ!!! 城之内ファ……ゴーレム・ボルケーノ!!!」

「罠カード発動、サンダー・ブレイク! 手札の大嵐を捨て、ラヴァ・ゴーレムを破壊する!! 万丈目サンダー・ブレイク!!!」


【サンダー・ブレイク】 通常罠
手札からカードを1枚捨てる。フィールド上のカード1枚を破壊する。


「くっ……! だがヒータで万丈目にダイレクトアタックだ!!」


万丈目【LP:3500→3000】


「フハハハ、そんなダメージ微々たるものだ……!」

「カードを1枚セットし、ターンエンドだ」

「俺のターン!! 手札からレベル調整を発動!! このカードは……」

 万丈目が説明しているのにも関わらず、俺はデッキからカードを2枚引いてやった。藤原も「LV」モンスターを使っているため、このカードの効果は既に知っているからな。

「ぬぅぅぅ……まぁいい! 俺は墓地からアームド・ドラゴンLV7を復活させる!!」


【レベル調整】 通常魔法
相手はカードを2枚ドローする。自分の墓地に存在する「LV」を持つモンスター1体を、召喚条件を無視して特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できず、効果を発動及び適用する事もできない。


「そしてアームド・ドラゴンLV7を生け贄に、アームド・ドラゴンLV10を特殊召喚する!!!」


【アームド・ドラゴンLV10】
★10 風属・ドラゴン族 ATK3000/DEF2000
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在する「アームド・ドラゴン LV7」1体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚できる。手札のカード1枚を墓地に送る事で、相手フィールド上の表側表示モンスターを全て破壊する。


 万丈目のフィールドにはLV5、LV7よりも巨大化したアームド・ドラゴンが現れる。これがアームド・ドラゴンの最終形態なのか……!! いや、デカくなればいいってもんじゃない気がする。

「そして手札から闇より出でし絶望を捨て、ヒータを破壊する!!」

 アームド・ドラゴンLV10は闇より出でし絶望のエネルギーを吸収し、衝撃波のような攻撃でヒータを破壊した。

「ムッキィィーーーー!!! あいつ、私のヒーちゃんを破壊しやがったこの黒服アくぁwせdrftgyふじこl」

「落ち着け……」

「アームド・ドラゴンLV10で伊吹にダイレクトアタック!! アームド・ビッグ・パニシャァァーーー!!!」

 アームド・ドラゴンは腕から強力なエネルギー弾を此方へ打ち込む。

「ぐぐっ……!!」


伊吹【LP:3100→100】


「フハハハハハハハハハ!! もはや貴様のライフは風前の灯!!! 俺はカードを2枚セットし、ターンエンドだ!!」

 俺のライフはたったの100。だが、さっきのレベル調整のおかげで強力なカードを2枚も引くことが出来た……!!


「俺のターン、手札から強欲な壺を発動!! デッキからカードを2枚引き、バーニングブラッドを発動する!!」


【強欲な壺】 通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。

【バーニングブラッド】 フィールド魔法
全ての炎属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ダウンする。


「さらに地獄炎の衝撃を発動!! 手札からヘルフレイムエンペラーを通常召喚する……!!」


【地獄炎の衝撃(ヘルフレイム・インパクト)】 通常魔法
手札から炎属性モンスター1体を自分フィールド上に召喚する(生け贄は必要としない)。このカードによって召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーはライフが半分になる。


【ヘルフレイムエンペラー】
★9 炎属・炎族 ATK2700/DEF1600
このカードは特殊召喚できない。このカードの生贄召喚に成功した時、自分の墓地の炎属モンスターを5枚まで除外する事ができる。この効果によって除外した枚数分だけフィールドの魔法・罠を破壊する。


「地獄炎の衝撃の効果によってヘルフレイムエンペラーの攻撃力は2倍になる!! この時点での攻撃力は5400だがバーニングブラッドの効果によってさらに500ポイントアップする!!!」


【ヘルフレイムエンペラー】ATK2700→ATK5900


「ヘルフレイムエンペラーでアームド・ドラゴンLV10を攻撃!!!」

「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」



万丈目【LP:3000→100】



 万丈目は相変わらずオーバーリアクションをしやがった……。


「くそぉぉ、これでお互いライフは100か……!!」

「ああ。だがこのデュエルはここで終わりだ、万丈目!! 罠カード、火霊術−紅を発動!!!」

「やったーーーーー!!! 必殺の火霊術が決まったぁぁぁぁ!!!!」

「俺は火霊術の効果でヘルフレイムエンペラーを生け贄にし、貴様に2700のダメージを与える!!」


【火霊術−「紅」】 罠
自分フィールド上に存在する炎属性モンスター1体を生け贄に捧げる。生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


「へへ〜ん!! ざま〜みろ〜〜〜、万丈目!!!!」

「万丈目さんだ!!」

 ヘルフレイムエンペラーが炎の弾丸となって、万丈目のフィールドで大爆発を起こす。これで奴のライフは……





万丈目【LP:100】





「バカな! なぜお前のライフが減らない……!」

「ハハハハハハハハ、俺は速攻魔法カード、防御輪を発動した!! このカードの効果によって罠カードの効果ダメージを0にする!!!」


【防御輪】 速攻魔法
罠カードの効果によるダメージを0にする。


「……俺はカードを3枚セットし、ターンエンドだ。地獄炎の衝撃の効果によって、俺のライフは半分になる」


伊吹【LP:100→50】


「に、兄ちゃん……」

「大丈夫だ。このターンを凌げば奴は……!!」

 俺のフィールドにはモンスターは1体もいない。だが魔法・罠カードゾーンには炸裂装甲、魔法の筒、聖なるバリア−ミラー・フォースの3枚の罠がセットされてある。どれか1つが破壊されても、どちらか2つが残る。そして奴はさっき、サンダー・ブレイクの効果で大嵐を捨てていた。よって俺の場のカード全てが破壊される心配はほとんど無い。そして魔法の筒が残った状態で奴が攻撃した瞬間、確実にライフポイントは0になる。そうすれば俺の……………ん?




 …………兄ちゃん、だと?




「お前、今なんて言った?」

「えっ? ……あっ!! 気のせい。気のせい。気のせい」

「おい、俺を無視するな!! 見せてやるぞ伊吹……!!! デュエル・アカデミア最強デュエリストの実力を!!」

「お前……最強だったのか?」

「俺は手札から天使の施しを発動!! デッキからカードを3枚引き、おジャマジックとおジャマッスルを捨てる。そして捨てたおジャマジックの効果を発動させ、俺はデッキからおジャマ3兄弟を手札に加える!!!」


【天使の施し】 通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。

【おジャマジック】 通常魔法
このカードが手札またはフィールド上から墓地へ送られた時、自分のデッキから「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」を1体ずつ手札に加える。


「万丈目……。なぜそんなモンスターをデッキに入れている?」

「ハハハハ、去年はおジャマイエローしか持っていない時にお前とデュエルしていたからな……! このザコ達はザコなりに使い道がある!! ………………なんだと!? 黙れ、お前達はザコだと言っているだろ!! 使ってくれているだけでもありがたく思え!!」

 万丈目は誰もいない方向に向いて1人で喋ってやがる。そういえば去年も同じような事をしていたような気がするんだが……。こいつ、ヤバいんじゃないのか?

「そして俺は手札からZ−メタル・キャタピラーを召喚し、罠カード正統なる血統を発動!! 墓地のX−ヘッド・キャノンを復活させ、この2体を融合させる!! いでよ、XZ−キャタピラー・キャノン!!!」


【正統なる血統】 永続罠
自分の墓地から通常モンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターがフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する。

【Z−メタル・キャタピラー】ATK1500


【XZ−キャタピラー・キャノン】
★6 光属・機械族 ATK2400/DEF2100
「X−ヘッド・キャノン」+「Z−メタル・キャタピラー」
自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。手札のカードを1枚捨てる事で、相手フィールド上の裏側表示魔法、または罠カード1枚を破壊する。


 万丈目のフィールドにXとZが現れ、2体が融合する。

「フハハハ、XZ−キャタピラー・キャノンの効果発動!! 手札を1枚捨てる事で相手の裏側の魔法または罠カードを1枚破壊できる!! よって俺は手札のおジャマ3兄弟を全て墓地へ送り、お前の場の伏せカード3枚を破壊する!!!」

 XZの大砲におジャマ3人が詰め込まれ、1体ずつ俺のフィールドの魔法・罠カードを破壊する。

「ハハハハハ、これで俺の勝ちだ!!!」

「くっ……!」




「あっ! 伊吹君……!?」




 万丈目が攻撃宣言をしようとした瞬間、デュエル・アカデミア本校舎の近くの森から出てきたのは藤原達だった。こいつら、最悪のタイミングで……!!


「くらえぇぇ、サンダー・ビィィィィィィムゥ!!!!」

「ぐぁぁぁぁーーーーー!!!」

 ……俺はこんなバカに負けたのか。


伊吹【LP:0】


「伊吹君!!」

「兄ちゃん……!」

 負けて格好悪い所を紅だけでは無く、藤原達にも見られるとはな。なんて運が悪いんだ……。

「すまんな、藤原部長。俺はこれで終わりだ……」


『えー、ゴホンゴホン。デュエリストの諸君、聞こえますか?デュエル・アカデミア校長の鮫島です』


 ……近くにあったスピーカーから校長の声が聞こえる。別の場所からも聞こえるため、各場所に放送を流しているようだ。


『そろそろお時間ですのでデュエル・アカデミアの生徒は各自、自分の寮へ戻って下さい。大会参加者の方はアカデミア本校舎に用意してある宿泊寮へとお戻り下さい。本日はもうデュエル・アカデミアに船が戻ってきませんので、参加資格を失った方もアカデミア本校舎へとお集まり下さい。繰り返します……』


「藤原部長……野口先輩に会えたか?」

「ううん、今日は会えなかった。一応、森の中で何人か戦ったけど……」

「そうか。それじゃあ藤原……」




「おっ……おぉぉぉぉ!! 賢治じゃん!! 久しぶりだな〜〜〜〜〜〜!!!」




 ……今日はよく邪魔が入るな。

「じゅ、十代君……!!」

 思い出した、あの赤い服の奴は去年、藤原と戦っていた奴だ。デュエル関係の雑誌にも出ていたな、そういえば。

「賢治、まだ負けていない……よな??」

「う……うん、何とか」

「はははっ、さすがだな〜〜〜〜!! 今日はぜひ、オシリスレッドの寮に来てくれよ!!!」

 オシリスレッドの生徒は嬉しそうにバンバンと藤原の背中を叩いていた。

「えっ……うん、まぁ。ははははは」




「君達、何してるーノ? 早く寮に戻るノーネ!!!」




 今度は珍妙な先生が現れた。登場するタイミングが仕組まれたようで泣けてきた……。

「クロノス先生、賢治をレッド寮に泊めていいだろ〜?」

「ま……まぁ、その賢治ボーイが良いなーラ…………」

「えーっと、ボクはユキちゃ…………あ、うん、はい、ボクは構いません」

 藤原がそう言うと、オシリスレッドの生徒が藤原を引っ張って寮まで連れて行こうとした。

「よっしゃあ、決まり!!! さっそく来てくれよ〜〜〜〜!」



 ………………。



 …………。



 ……。



「……紅、お前さっき『兄ちゃん』って言ってなかったか? お前はもうこの呼び方はしないって……」

「あっ、デッキ使わなかったら私に貸してよ。宿泊寮で幸恵ちゃんとデュエルするから〜」

 紅は完全にシラをきるつもりか……まぁ、追求するのも気の毒だな。俺は手に付けていたデュエルディスクを外し、そのまま紅に渡した。

「サンキュー。ささ、行こ行こ、幸恵ちゃん!!」

「う、うん…………」

 紅はミニ平見……いや、幸恵ちゃんを引っ張って連れて行こうとした。

 まぁ当然なのだが、デュエル・アカデミア本校舎の宿泊部屋は男女別だ。さっき藤原はオシリスレッドの寮に行くことに戸惑っていたが、紅を見てから行く事を決めたように見えた。幸恵ちゃんの事とは言え、さすがの藤原でも女子寮に行くわけにはいかないからな……。

「じゃあ紅、任せるぞ」

「おうよ〜、伊吹先輩も1人で寂しく頑張れ〜〜〜」

「大きなお世話だ、役立たずが……」

「……フン!」





 ………………。





「な……なんだか残った俺達がとてつもなく哀れだぞ、伊吹……」

 万丈目が哀れにも嘆いていた。なんせデュエルに勝ったのに完全に放置されていたからな。

「そういえばお前、まだオシリスレッドだったのか」

「ぐ……!! 俺はこの手でホワイトの連中を正気に戻し、万丈目サンダー軍団を組織する!! そして俺自身がオベリスクブルーに復帰するのがこのジェネックスでの使命なのだ!!!」

「まぁ……頑張れよ」

「一!!!」


「…………」


「十!!!」


「…………」


「百!!!」


「…………」


「千!!!」


「…………」


「万……聞け、伊吹」


「…………なんだ」


「俺達も帰るか……」


「…………ああ」





【次回予告】


紅「伊吹先輩はたったの4話で負けちゃったけど、藤原さんはまだまだ勝つよね〜!!」

幸恵「う、うん!」

紅「幸恵と紅はデュエル・アカデミアの本校舎へ行き、宿泊寮へ着く……が!!! 幸恵のハートにはまだ、あの事が引っかかっていた!! そんな紅は、幸恵に立ち直って貰うために……」

幸恵「じ、次回バトル In ジェネックス……!」



第5話「乙女の戦い!? 紅VS明日香」



紅「サイバー・ガールを操る氷の女王を、熱き炎を操る女の子が氷を燃やし尽くす!!」

十代「って、俺と賢治のコーナーを取るなぁぁ〜〜〜〜!!」

紅「えー。いいじゃーん、十代さんは「今日の最強カード」があるし」

十代「お……おう」


【今日の最強カード!】


「今日の最強カードは、強欲な壺!!」


【強欲な壺】 通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。


「通常魔法で、発動すればすぐにカードを2枚ドロー出来るカードだ!! デッキに入れておいて損する事はないから、必ずデッキに入れておこうぜ!!! えっ、今は禁止カードだって? ハハハ、冗談がキツいぜ!!! 俺は普通に使っていたじゃーん!?」







第5話「乙女の戦い!? 紅VS明日香」



 ――PM 6:00  デュエル・アカデミア本校舎



 わたしと紅ちゃんは今、ジェネックス参加者のために用意された女子宿泊室へ向かっています。向かっていると言っても、もう宿泊寮は目前です。私達はついさっきまでは道に迷っていたけれど、途中で会った購買部のお姉さんが親切に場所を教えたおかげでここまで来たのです。

 でもわたしはてっきり、宿泊が藤原くんと一緒になると思っていました。藤原くんと行動をしつつも、夜にお話する内容を考えていたのに…………まさか分けられているなんて。

「あっ、紅ちゃん。場所はここみたいだよ」

 わたしはドアに貼り付けられていた番号を確認して、ドアを開けました。初めて開けるドアなので緊張しましたが、購買部のお姉さんが空室と言っていたので大丈夫です。

「本当だ!! やっと着いた……ってベッドがでっかい!! すっごい豪華じゃ〜ん!!」

 紅ちゃんが言った通り、宿泊寮はとても豪華な設備でした。大きなシャンデリアとベッド、冷蔵庫も冷暖房も浴室も完璧に揃っていました。紅ちゃんは机に置いていた紙を取って、そのままベッドの上でゴロゴロと寝転がりました。

「うわっほぉーーー! ベッドがフカフカ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

「く、紅ちゃん!! 靴を履きっぱなしだよーーー!」

「あっ、ホントだ! んっ……くそっ、外れない。だからヒモ靴は嫌いなんだバカヤロー!!」

 紅ちゃんは諦めてイスに座りました。わたしもぼーっと立っているのは変なので、ゆっくりベッドに座りました。わたしはする事が無くてぼーっとしていましたが、紅ちゃんはさっき取った紙を黙々と読んでいました。何が書いているんだろう?

「そうだ……幸恵ちゃん。ちょっといいかな?」

 気が付いた頃には紅ちゃんは読み終えていて、少し申し訳無さそうな表情でわたしに話しかけていました。

「どうしたの……?」

「怒られるかも知れないけど……参加メダルの事、まだ気にしてる? さっきから全然その事について何も言ってくれないし、無理をしているような気もしてさ……」

「わたしね、藤原くんと1年前……ううん、ずーっと前から約束したの。失敗しちゃって嫌われるような事があっても、好きになってくれるように頑張るって。あっ、でも……そのために、わたしは藤原くんに一体何をすればいいのかな…………」

「何をって。もーーー、そんなにずーっと前から藤原さんの事を知っているのに、藤原くんの気持ちが分からないの〜? それに、私がココに来る時に船で言ったじゃーん。藤原さんは、笑っている幸恵ちゃん……幸せな、幸恵ちゃんが一番好きなの。だからそんな事を気にしないで、いつもの幸恵ちゃんでいればいいのよ」


 ―――!!


「えっ、いっ、あっ、そ、そ、そう……かな…………?」

 わ……わたしは目に見えて動揺してしまいました。藤原くんが本当にそう思ってくれていたらわたしは……。そんな事を考えてしまったので、すごくドキドキしてしまいました。きっと、面白いほど頬がゆるんでいるに違いありません。

「あははっ、今の幸恵ちゃんの顔を藤原さんに見せてやりたいなぁ」


 や、やっぱり……。


「幸恵ちゃんには藤原さんがいて、羨ましいなぁ〜。私も……欲しいなぁ」

 欲しいって……藤原くんが!? え、それってそれってそれって……。

「く、く、紅ちゃんも藤原くんのことが……す、きなの……?」

 さっきの動揺が残っていたのか、わたしは変な言い方をしてしまいました。紅ちゃんはすぐにわたしの顔をじーっと見て、『ははーん』っと言いたそうにニヤっと笑いました。この表情、夏未さんにも同じ事をされてしまった気がします……。

「ぐふふふふ〜〜、それは無いから安心してよ。藤原さんは優しくて、いい人だけどね。私が欲しいのは……信用出来る人、信用してくれる人かな。私ってさ、こんな性格だから表面上での友達しかいないの。だから心から信用できる友達はいない。近所に私と同年代の女の子がいなくて、兄にくっついてばかりだったの。さすがに中学生になったくらいからこれじゃあダメだなって思い始めた。慣れなかったけど『兄ちゃん』って呼び方はやめて、嫌いな兄として見ているフリをした。あー……別に私、兄が好きって訳じゃないよ。そんな趣味ないし。ただ、私を信用してくれているのはたぶん兄を含めた家族くらいだなーっと思ってさ。うわっ、長いね……。読む気無くしたら、ごめんっぴょ!!」

「わたしは信じているよ、紅ちゃんのこと!! わたしもね、1年前までは病気が酷かったから、友達がいなかったの。だから紅ちゃんが寂しかった気持ち、わたしにはよく分かる。それに、今もわたしのことを励ましてくれたから……わたしは、紅ちゃんのことを友達と思っているよ! え……っと、どうかな? わたしで良かっ」

「すごい嬉しい、幸恵ちゃん!! 私が男なら間違いなく惚れているなぁ〜、ちくしょーー、藤原さんめぇえええぇぇ!! 私こそ、よろしくーーー!!!」

 紅ちゃんは思いっきり抱きついて、わたしの頭をぐりぐりと触りました。こんなに喜んでくれるなんて、わたしもすごく嬉しい気持ちです。

「う、うん……!」

「フフフフー、それじゃあ幸恵ちゃん!! 今日は記念すべき私達の友情記念日だから、一緒にお風呂入ろうよっ!! あ、でもタオルに歯ブラシにシャンプーなどなど、その他のアイテムはこの部屋には無いらしいから事務室に取りに行かないといけないの。だから取りに行こう、早く早く!!」

「う、うん!! あっ、電気を消して鍵をかけないと……」

 わたしは電気を消そうとしましたが、紅ちゃんに服をグイグイと引っ張れて、部屋から連れ出されました。あ、開けっ放しでいいのかな……?

「あっ!! そこのお姉さぁ〜〜ん!!」

 通りかかったオベリスクブルーの制服を着た生徒さんを見つけると、紅ちゃんは大声で呼び止めます。それにしてもその言葉じゃ……ナ、ナンパしているみたいです、紅ちゃん。

「あら、どうかしたの?」

 紅ちゃんが呼び止めたのは金髪でロングヘアーの、とても綺麗な人でした。さっきまであんなに藤原くんの事を想えたのに、目の前に綺麗な人が現れただけで藤原くんが遠くなってしまいそうな……そんな気がしてしまう、わたしは……。

「えーと、お風呂グッズの貰える事務室はどこでしょうか?」

「お、お風呂グッズ? 宿泊の備品は2階で貰えるけど……暇だから、私も一緒に行きましょうか?」

「お願いしまーす!」

 金髪の綺麗な人はクスッと笑って、わたし達を案内してくれました。


「私は天上院 明日香。オベリスクブルーの生徒よ」

 移動している途中に自己紹介をしたり……

「デュエル・アカデミアは、デュエル以外の事もちゃんと勉強しているのよ?」

 学園がどんな事をしているのかを教えてもらったり……

「購買部には、中々食べられないたまごパンがあるの」

 購買部での珍しい食べ物や……

「このジェネックスの大会での優勝者には、校長先生からご褒美があるそうよ」

 ジェネックスの優勝者にはご褒美があるなど、天上院さんは色々な事を教えてくれました。事務室についた後も、わたし達の分のタオルや歯ブラシなどをきちんとまとめてくれたのです。それなのにわたしは、最初に見た時に綺麗な人だからと言ってあまり良い印象を持たなかった事を1人後悔していました。


「あなた達もジェネックスに参加しているの?」

「違うよ〜。私も幸恵ちゃんも、学校の付き添いで来たの。もちろん参加メダルも無いから、アカデミアの人達とデュエルが出来ないからちょっと残念かなぁ〜〜。私だったら……まぁ、天上院さんを含めた女子全員に勝てる自信はありますよ〜〜?」

 紅ちゃんは挑発的に天上院さんを見ると、天上院さんもその誘いに乗るような目で紅ちゃんを見ていました。って……えっ?

「フフフ……それじゃあ、試してみる?」

「やった!! んじゃー、まずはジャンケンからするのが常識でしょ!」

「え……ええ。じゃんけん……」

「ポンッ」

 天上院さんと紅ちゃんは同時に手を出して、その手をお互いに確認します。

明日香【パー】
紅【グー】

「ちぇー、私が吹っかけておいて負けた……」

「それじゃあ、私から先攻で行こうかしら」



 ――――デュエル!!!



明日香【LP:4000】
紅【LP:4000】



「私のターン、ドロー!! モンスターを守備表示で召喚し、リバースカードを1枚セットしてターンエンドよ」

「私のター……って「私」が「私」って言ったら、明日香さんの「私」と被るじゃない。分かりやすいように区別してあげる。あたいのターン、ドロォー!!」

「し、親切にありがとう……」

 天上院さん……顔が少し引きつっています……。

「あたいは手札からフレイムレインを発動!! 手札の炎を支配する者を墓地へ送り、お互いに1000ダメージを与える!!」


明日香【LP:4000→3000】
紅【LP:4000→3000】


「それだけじゃない……!! あたいはデッキからヘルフレイムエンペラーを手札に加える事ができる!!」

「炎属モンスターを捨てて、炎属モンスターを手札に加えた……?」


【フレイムレイン】 通常魔法
手札の炎属性モンスターを墓地へ送る事で発動する。お互いのプレイヤーは1000ポイントダメージを受ける。その後、自分のデッキから炎属性モンスターを手札に加える事が出来る。


「さらに早すぎた埋葬を発動!! 800ライフを払って、墓地の炎を支配する者を特殊召喚! そしてこのモンスターを生け贄にヘルフレイムエンペラーを召喚!!!」


【炎を支配する者】
★4 炎属・炎族 ATK1500/DEF1000
炎属性モンスターを生け贄召喚するとき、このモンスターは1体で2体分の生け贄にする事ができる。

【ヘルフレイムエンペラー】
★9 炎属・炎族 ATK2700/DEF1600
このカードは特殊召喚できない。このカードの生贄召喚に成功した時、自分の墓地の炎属モンスターを5枚まで除外する事ができる。この効果によって除外した枚数分だけフィールドの魔法・罠を破壊する。


「まだまだ〜〜! ヘルフレイムエンペラーの効果発動!! 墓地の炎を支配する者をゲームから除外し、明日香さんの伏せカードを1枚破壊する!!」

「きゃっ……!」

「ヘルフレイムエンペラーで守備モンスターに攻撃!! 必殺、ヘルフレイムブラスト5ルェンダァ!!」

 紅ちゃんのヘルフレイムエンペラーは本当に5つの炎の操り、裏側守備表示のモンスターを破壊しました。

「フフッ、荒野の女戦士の効果発動!! このカードが戦闘によって墓地へ送られたとき、デッキから攻撃力1500以下の地属性、戦士族モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚できる……! 私はデッキからエトワール・サイバーを特殊召喚!!」


【荒野の女戦士】
★4 地属・戦士族 ATK1100/DEF1200
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下で地属性の戦士族モンスター1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。その後デッキをシャッフルする。

【エトワール・サイバー】
★4 地属・戦士族 ATK1200/DEF1600
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する場合、ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。


「あたいはカードを1枚セットして、ターン終了」

「よしっ私のターンね……ドロー!!」

 紅ちゃんは気が付いているのかな?

 天上院さんが荒野の女戦士の効果でエトワール・サイバーを特殊召喚したのは単に壁モンスターを増やすためじゃない。きっと何かあるはずです……。

「私はサイバー・ジムナティクスを召喚!! そしてサイバー・ジムナティクスの効果で手札を1枚捨てて、ヘルフレイムエンペラーを破壊!!」

「うわっ……!! くぅぅ、ヘルフレちゃんをよくも〜〜〜!」

「デュエルモンスターズは攻撃力だけじゃ勝てないのよ。…………ヘルフレちゃん?」


【サイバー・ジムナティクス】
★4 地属・戦士族 ATK800/DEF1800
手札を1枚捨てる。相手フィールド上に存在する表側攻撃表示モンスター1体を破壊する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。


「そして魔法カード融合を発動! 手札のブレード・スケーターと場のエトワール・サイバーを融合してサイバー・ブレイダーを特殊召喚!!」


【ブレード・スケーター】

【融合】 通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

【サイバー・ブレイダー】
★7 地属・戦士族 ATK2100/DEF800
「エトワール・サイバー」+「ブレード・スケーター」
このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。相手のコントロールするモンスターが1体のみの場合、このカードは戦闘によっては破壊されない。相手のコントロールするモンスターが2体のみの場合、このカードの攻撃力は倍になる。相手のコントロールするモンスターが3体のみの場合、このカードは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にする。


「伊吹さん、あなたは自分のフレイムレイン、早すぎた埋葬の効果でライフポイントはもう2200。これで私の勝ちよ!! サイバー・ブ」

「待ったーーーーー!! 罠カード発動、威嚇する咆哮!! これでアスリンはこのターン、攻撃宣言を行えないっ!!」

「こ、攻撃できないのはいいけど……アスリンはヤメて。嫌な事を思い出すから……タ、ターンエンドよ」

「そ、そう……なの?」


【威嚇する咆哮】 通常罠
このターン相手は攻撃宣言をする事ができない。


「あたいのターン、ドロー!! よーし、今日の最強カード候補の天使の施しを発動!! デッキからカードを3枚引いて、2枚捨てる」


【天使の施し】 通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。


「そしてハンマーシュートを発動!! アスリ……明日香さんのサイバー・ブレイダーを破壊!!」


【ハンマーシュート】 通常魔法
フィールド上に表側攻撃表示で存在する、攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。


「なんですって……。やるわね……!」

「攻撃力だけが全てじゃない……でも攻撃力無しでデュエルを制する事は出来ない!! それを私の『真の切り札』で教えてあげる!!!」


 ……紅ちゃん、「あたい」って言う事を忘れています。


「ヘルフレイムエンペラーが切り札じゃなかったの……!?」

「ふっふっふー! 魔法カード、地獄炎の衝撃(ヘルフレイム・インパクト)を発動!! このカードの効果で召喚するのは、憑依装着なヒーちゃん!!」


【地獄炎の衝撃(ヘルフレイム・インパクト)】 通常魔法
手札から炎属性モンスター1体を自分フィールド上に召喚する(生け贄は必要としない)。このカードによって召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーはライフが半分になる。

【憑依装着−ヒータ】
★4 炎属・魔法使い族 ATK1850/DEF1500
自分フィールド上の「火霊使いヒータ」1体と炎属性モンスター1体を墓地に送る事で、手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚した場合、以下の効果を得る。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える


「このカードの効果で召喚したモンスターの攻撃力は2倍になるっ! よってヒーちゃんの攻撃力は3700!!」


【憑依装着−ヒータ】ATK1850→ATK3700


「こ、攻撃力3700……!!」

「あはははははは! すっごいぞー! カッワイイぞー! よーし、ヒーちゃんでサイバー・ジムナティクスに攻撃!!!」

 巨大な炎を操ったヒータは、天上院さんのフィールドのモンスターを一瞬で消し去ります。

「きゃああ……!!」


明日香【LP:3000→100】


「へへへーん、ターンエンドッ!! あ、地獄炎の衝撃の効果でライフが半分になっちゃうんだっけ……」


紅【LP:2200→1100】


「(あの子の言うとおり、私の手札は1枚の魔法カード……って、そういえばこのカードは十代とカードを交換した時に貰ったんだっけ? でも私、あの時なんのカードを交換したっけ?)」

「……?」

「あ、私のターンね、ごめんなさい。……ドロー!!」

 天上院さんは手札のカードと、引いたカードを交互に見てから、キッと強い眼差しでフィールドを見ました。

「私はサイバー・チュチュを攻撃表示で召喚!!」


【サイバー・チュチュ】
★3 地属・戦士族 ATK1000/DEF800
相手フィールド上に存在する全てのモンスターの攻撃力がこのカードの攻撃力よりも高い場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。


「サイバー・チュチュは相手の場のモンスターの攻撃力がこのカードよりも高い場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事が出来るの……!」

「カ、カワイイ。……じゃなかった、ちゅっちゅんが私に直接攻撃を出来ても私の今のライフは1100!! ギリギリ100残るよ〜?」

「確かにデュエルモンスターズは攻撃力も重要よ。でも魔法・罠をうまく使わないと……! 私は魔法カード、H−ヒートハートを発動!! このカードの効果でサイバー・チュチュの攻撃力を500ポイントアップさせる!!」


【H−ヒートハート】 通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く。

【サイバー・チュチュ】ATK1000→ATK1500


「あぁぁ〜〜! エッチの効果でちゅっちゅんの攻撃力が1500に……!」

「サイバー・チュチュでダイレクトアタック! ヌーベル・ポアント!!」

 サイバー・チュチュは床を綺麗に滑り、紅ちゃんに直接攻撃をしました。


紅【LP:0】


「むっきぃぃいいい〜〜〜〜!! 負けたぁぁ!! でもヒーちゃんがやられなかったから、いいかなぁ」

 紅ちゃんはデュエルディスクにカードをしまって、そのまま地面に座りました。今更思ったのですがこの校舎内……ううん、床も壁も外装もすごく綺麗です……。

「あなた、口だけじゃなくて本当に強いわよ。どうしてデュエル・アカデミアに来なかったの?」

「うーん……ここに来たことは無かったんだけど、幸花高校には私と気が合う先生がいてくれたり、忙しくて幽霊顧問な先生もいたり、優しくて面白い兄の友達がいたりして、こっちの方が楽しいかな〜って思ったから。そして何より、幸恵ちゃんがいるから〜〜〜〜!!」

 紅ちゃんはお風呂グッズを持っているわたしに思いっきり抱きつきました。紅ちゃんは抱きつくクセでもあるのでしょうか……。わたしはいきなりの行動にビックリして、そのまま事務室から借りたタオルや歯ブラシを床に落としそうになりました。

「うっ……く、紅ちゃん! デュエルディスクが顔に当たっている! いたい、いたい!」

「あははっ、ごめんごめん。天上院さんも、今日はありがとうございましたー!! さ、早く行こうよ、幸恵ちゃん!!」

「まったく……。気を付けなさいよ〜」

 紅ちゃんに引っ張られているわたしを見て、天上院さんはニコっと笑いながら迎えてくれました。





【次回予告】


十代「明日香とのデュエルも終わり、次回から賢治達にとって2日目のジェネックスが始まる!! これからどんな奴とデュエルするんだ〜〜?」

賢治「あれは……! 野口さんと、カイザーさん……!!」

十代「やっぱりこの2人はジェネックスで戦うのか!?」

賢治「次回、バトル In ジェネックス!!」


第6話「VSヘルカイザー エヴォリューション・レザルト・バースト」


十代「カイザーは最凶の融合モンスター、キメラテック・オーバー・ドラゴンを召喚する……!!」


【今日の最強カード!】


「今日の最強カードは、天使の施し!!」


【天使の施し】 通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。

「通常魔法で、発動すればすぐにカードを3枚ドローして2枚捨てる事が出来る、手札調整カードだ!! デッキに入れていて損をする事は無いから、禁止カードになっていなければデッキに入れような!!」







後編はこちらから







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