2008/09/23  アンデット族デッキを構築する 作成者:キョン都さん

1.アンデット族デッキの魅力

CROSSROADS OF CHAOSで強化されたアンデット族デッキの魅力とは何か考えてみましょう。

(1)圧倒的な展開力

アンデット族デッキの魅力はその展開力(モンスターをたくさん場に並べること)の高さにある。

デッキからアンデット族を特殊召喚する「ピラミッド・タートル」
手札からアンデット族を特殊召喚する「ミイラの呼び声」
墓地からアンデット族を特殊召喚する「ゾンビ・マスター」、「馬頭鬼」、「生者の書−禁断の呪術−」
あらゆる場所から特殊召喚され相手を圧倒できる展開力の高さは魅力的であると言える。

(2)手札破壊、デッキ破壊に対する耐性の高さ

アンデット族デッキの魅力は手札破壊、デッキ破壊に対する耐性にある。

「再生ミイラ」は、相手の効果で手札から墓地に送られると再び手札に戻る効果を持っている。
「闇よりの恐怖」と「闇より出でし絶望」は、相手の効果でデッキ、手札から墓地に送られると特殊召喚される効果を持っている。
また、「馬頭鬼」は墓地から除外することでアンデット族を特殊召喚する効果を持っている。

いずれも手札破壊、デッキ破壊に耐性を持たせるモンスター達であり、魅力であると言える。

(3)上級モンスターの豊富さ

アンデット族の魅力は上級モンスターが豊富なことにある。

手札または墓地からアンデット族モンスターを特殊召喚できる「地獄の門番イル・ブラッド」
リリースなしで召喚できる「邪神機−獄炎」
戦士族、魔法使い族を抹殺する「龍骨鬼」
相手の効果で破壊されると次の自分のスタンバイフェイズに特殊召喚される「ヴァンパイア・ロード」
戦闘で破壊されるとわずかなライフコストで次のスタンバイフェイズに特殊召喚される「カース・オブ・ヴァンパイア」
アンデット族リリース一体でアドバンス召喚でき、アンデット族のコントロールを奪う「真紅眼の不死竜」
高いステータスを誇り、相手の手札破壊、デッキ破壊で特殊召喚される「闇より出でし絶望」

以上のような豊富な上級モンスターが存在し、ほとんどが「ピラミッド・タートル」から特殊召喚できるのは魅力である。

2.アンデット族とサポートカードの役割と強さ

アンデット族を単体で見た場合の強さを考察します。基本的に戦力ダウンにならない強さのカードのみを考察しています。

(1)下級モンスター

・ピラミッド・タートル
攻撃力1200。戦闘によって破壊され墓地に送られると自分のデッキから守備力2000以下のアンデット族1体を特殊召喚できる。

ほとんどのアンデット族を特殊召喚できるアンデット族デッキの強さを支える存在。
通常は上級モンスターを出すことになるが、「魂を削る死霊」で攻撃をしのいだりと柔軟な対応もできる。
上級モンスターのために使うはずだった除去効果を持つカードを使わせ、相手のカードを消耗させることもできる。
以上のようにアンデット族デッキの要なので、デッキに3枚投入は必須である。

・馬頭鬼
攻撃力1700。墓地に存在する時このカードを除外することで自分の墓地のアンデット族を特殊召喚できる。

実質カードの消費なしでアンデット族を蘇生できる強力なカード。
相手の墓地に依存しない分、「生者の書−禁断の呪術−」より早く使っていけるのも強み。
攻撃要員としてもまずまずの攻撃力を持っているのでアンデット族デッキには3枚投入必須である。

・ゴブリンゾンビ
攻撃力1100。戦闘ダメージを与えると相手のデッキの1番上のカードを墓地に送る効果と、フィールド上から墓地に送られると守備力1200以下のアンデット族をデッキから1体手札に加えることができる効果を持つ。

前半の効果はあまり意味がない。それどころか、相手の墓地を肥やす分デメリットになりうる。メインは後半の効果であろう。
「ピラミッド・タートル」に比べ範囲は狭いものの「馬頭鬼」、「魂を削る死霊」、「ゾンビ・マスター」、「ゾンビキャリア」、「闇竜の黒騎士」、「デス・ラクーダ」、「カース・オブ・ヴァンパイア」、など状況に応じて様々なカードを確保できる。
「ゾンビ・マスター」と高相性なことや、発動条件を満たせる範囲が広く、アドバンス召喚、シンクロ召喚とも高相性。
以上のように優秀なカードなのでアンデット族デッキには3枚投入は必須である。

・魂を削る死霊
攻撃力300。戦闘によっては破壊されず、魔法・罠・モンスター効果の対象になった時破壊される。
また、直接攻撃に成功した場合相手の手札をランダムに1枚捨てさせる効果も持っている。

戦闘で破壊されないのは強力である。効果の対象になった時破壊されるが、コントロール奪取効果の場合には逆にメリットになりうる。
普段は壁として相手の攻撃をしのぎ、隙あらばダイレクトアタックで相手の手札を削ろう。
優秀な制限カードなのでアンデット族デッキには必須である。

・ゾンビ・マスター
攻撃力1800。1ターンに1度手札のモンスターカードを1枚墓地に送ることで、墓地の(自分・相手問わず)レベル4以下のアンデット族モンスターを特殊召喚することができる。

「生還の宝札」が存在すれば、実質ノーコストでレベル4以下のアンデット族モンスターを特殊召喚できる。
コストで墓地に送ったレベル4以下のアンデット族モンスターも特殊召喚可能なので、モンスターを展開し相手を追い詰めることが可能。
「アンデットワールド」の影響下ではより凶悪になる。 攻撃力も高く優秀なモンスターなのでアンデット族デッキには3枚必須である。

・ゾンビキャリア
攻撃力400。レベル2のチューナーモンスターである。
手札を1枚デッキの上に戻す事で墓地から特殊召喚される。この効果で特殊召喚されたこのカードはフィールド上から離れる場合除外される。

他のカードに頼ることなく特殊召喚可能であるため優秀なチューナーである。
「生還の宝札」があればノーコストで蘇生が可能であるが、その効果を使うよりは、アンデット族の豊富な蘇生カードを優先したい。
「蘇りし魔王 ハ・デス」「デスカイザー・ドラゴン」のシンクロ召喚には必須になるが、状況に応じて様々なシンクロモンスターに化けることが可能。
アンデット族デッキには2、3枚投入が見込まれる優良カードである。

・闇竜の黒騎士
攻撃力1900。1ターンに1度相手墓地に存在する、戦闘によって破壊されたレベル4以下のアンデット族を自分フィールド上に特殊召喚することができる。

高い攻撃力を持つものの、効果が役立つ機会は少ない。相手がアンデット族デッキでもなければ、「魂を削る死霊」ぐらいしか蘇生できないからだ。
しかし、「アンデットワールド」の影響下では、ノーコストで相手のレベル4以下のモンスターを奪える凶悪モンスターになる。
単純に攻撃要員としても心強いのでアンデット族デッキには2、3枚投入が見込まれる優良カードである。

・ファラオの化身
攻撃力400。シンクロ召喚に使用され墓地に送られた場合、自分の墓地に存在するレベル4以下アンデット族1体を特殊召喚できる。

ステータスは非常に頼りないが、シンクロ召喚を狙うアンデット族デッキならば効果を発揮する機会も多いであろう。
「ゾンビキャリア」とこのカードでレベル5のシンクロモンスターをシンクロ召喚し、「ゾンビキャリア」を効果で蘇生させれば、レベル7のシンクロモンスターをシンクロ召喚できる。もちろん通常通り「ゾンビ・マスター」などを蘇生しても良い。 というように、様々な応用が利く優良カードである。ただ単体では役に立たないのでデッキには1、2枚で良いだろう。

・再生ミイラ
攻撃力1800。相手の効果で手札から墓地に送られると、手札に戻る効果を持っている。

対手札破壊で効果を発揮するモンスター。しかし、対手札破壊には暗黒界モンスターと言うスペシャリストが存在する。
アンデット族デッキは蘇生手段が豊富なので、モンスターが墓地に送られてもそれほど大きな問題ではない。
それでも弱いカードではないので、手札破壊デッキが相手ならサイドデッキから投入するぐらいで良いだろう。

・闇よりの恐怖
攻撃力1700。相手の効果によってデッキまたは手札から墓地に送られた場合特殊召喚される。

対デッキ破壊、対手札破壊で効果を発揮するモンスター。
「再生ミイラ」と比べデッキ破壊に対応している点で勝るが攻撃力がわずかに低い。この差をどう見るかは人によって変わるであろう。
また「闇より出でし絶望」が爆発力で大きく勝る。事故要員にならない点を考慮してもサイドデッキどまりであろう。

・ワイト夫人
守備力2200。墓地に存在する限り「ワイト」として扱われる効果と、「ワイト夫人」以外のレベル3以下のアンデット族が戦闘によって破壊されず、魔法・罠の効果を受けなくなる、という効果を持つ。

ワイトデッキ以外では、「デス・ラクーダ」とのコンボで役立つアンデット族。
それ以外では壁になるぐらいの活躍なので、隠し味に投入するぐらいでちょうど良いだろう。

・デス・ラクーダ
攻撃力500。1ターンに1度だけ裏側守備表示にすることができ、反転召喚にするとデッキからカードを1枚ドローする効果を持つ。

ステータスが低く「ワイト夫人」などの補助なしでは1回ドローするのが限界であろう。
このカードも隠し味として投入する程度で良さそうだ。

(2)上級モンスター

・地獄の門番イル・ブラッド
攻撃力2100。デュアルモンスターであり、再度召喚した時得られる効果は、「1ターンに1度、自分の手札または互いの墓地に存在するアンデット族1体を特殊召喚する」と言うもの。
この効果で特殊召喚されたアンデット族はこのカードがフィールド上を離れたとき破壊される。

強力なアンデット族モンスター。蘇生カードや「ピラミッド・タートル」から再度召喚に成功すれば、すぐにアンデット族を特殊召喚できる。
真に脅威を発揮するのは「アンデットワールド」の影響下であろう。ノーコストで「死者蘇生」を発動できるも同然になる。
優秀な上級モンスターなので是非採用したいアンデット族である。

・邪神機−獄炎
攻撃力2400。リリースなしで召喚できる。
ただしこの方法で召喚した場合、このカード以外のアンデット族がフィールド上に存在しない場合、エンドフェイズに破壊されその攻撃力分のダメージを受けてしまう。

リリースなしで召喚できるので、事故要員になりづらいのは大きなメリット。
「邪帝ガイウス」や「ネフティスの鳳凰神」などと相打ちに持ち込んだり、「ゾンビキャリア」とシンクロ召喚に使用するなどしても良い。
もちろん「ピラミッド・タートル」から特殊召喚しても良い。優良なアンデット族なので是非採用したい。

・龍骨鬼
攻撃力2400。効果は、戦士族または魔法使い族と戦闘を行った場合ダメージステップ終了時破壊すると言うもの。

もともと攻撃力が高いので、効果を適用する機会はあまりないだろう。現環境では「ゴヨウ・ガーディアン」ぐらいだろうか。
リリースなしで召喚できる「邪神機−獄炎」と比べると、闇属性であるため「魔のデッキ破壊ウイルス」に対応する点や、「ピラミッド・タートル」から特殊召喚できるモンスターでは最も守備力が高い点が魅力。
以上のような点を生かす場合を除いては、「邪神機−獄炎」を優先した方が良いであろう。

・カース・オブ・ヴァンパイア
攻撃力2000。戦闘によって破壊され墓地に送られた場合、500ライフ払うことで次のスタンバイフェイズに墓地から特殊召喚される。 この効果で特殊召喚された場合攻撃力が500アップする。ただし、墓地に送られた時点で攻撃力はリセットされるので、自力で攻撃力が3000以上になることはない。

戦闘破壊されれば攻撃力2500と、「ピラミッド・タートル」から特殊召喚できるモンスターでは最高の攻撃力を誇る。
効果で除去されることも多いが、それは他のモンスターでも同じことである。
「生還の宝札」とのコンボになるので、採用候補にあがる上級アンデット族である。

・ヴァンパイア・ロード
攻撃力2000。相手のカードの効果で破壊されると次の自分のスタンバイフェイズに特殊召喚される。
戦闘ダメージを与えると魔法・罠・モンスターのいずれかを選択し、相手は選択された種類のカードを1枚デッキから墓地に送る。

後者の効果はあまり意味がない。デッキ圧縮になってしまい相手を有利にさせてしまうことも多い。
前者の効果を生かしたい。相手の「炸裂装甲」や「ライトニング・ボルテックス」が効かないのとほぼ同じであるためだ。
しかし、現環境では、「次元幽閉」、「奈落の落とし穴」、「邪帝ガイウス」などの除外や、シンクロ召喚によって攻撃力2000以上のモンスターが簡単に出せるので場持ちはあまり期待できない。
それでも効果破壊耐性はバカにできない。「ピラミッド・タートル」からの選択肢を増やす意味で採用しても良いだろう。

・真紅眼の不死竜
攻撃力2400。最上級モンスターだが「ピラミッド・タートル」から特殊召喚可能で、アンデット族モンスターを使えばリリース1体で攻撃表示でアドバンス召喚できる。
効果は、このカードが戦闘で破壊したアンデット族を自分フィールド上に特殊召喚すると言うもの。

一般的に、アンデット族デッキ以外で採用されるアンデット族モンスターは、戦闘では破壊できない「魂を削る死霊」ぐらいなので、そのままだと役に立たない。
やはり「アンデットワールド」と併用することで本領を発揮する。戦闘破壊ができれば大抵のモンスターを奪取できるようになる。
アンデット族デッキには選択肢を増やす意味で採用しても良いだろう。

・闇より出でし絶望
攻撃力2800。相手の効果によってデッキまたは手札から墓地に送られると特殊召喚される。

「闇よりの恐怖」の上位種。守備力が高いので「ピラミッド・タートル」からの特殊召喚はできないが、「ミイラの呼び声」からの特殊召喚や「ゾンビ・マスター」などのコストにして蘇生カードで特殊召喚するなどすれば良い。
デッキ破壊、手札破壊から特殊召喚できればラッキーぐらいの認識で良いだろう。攻撃力が高いのでアンデット族デッキには1枚欲しい最上級モンスターである。

(3)シンクロモンスター

・蘇りし魔王 ハ・デス
攻撃力2450。チューナーは「ゾンビキャリア」でなくてはならず、チューナー以外もアンデット族でなくてはならない。
効果は、自分フィールド上のアンデット族が戦闘破壊したモンスターの効果は無効化されるというもの。

自身がアンデット族なのでそのまま使用しても十分強いが、アンデット族のモンスター展開力を生かせば、なおこの効果が生きる。
攻撃力も「邪帝ガイウス」や「ネフティスの鳳凰神」などを破壊できるので頼もしい。状況に応じて「ゴヨウ・ガーディアン」と使い分けよう。
アンデット族デッキのエクストラデッキには是非欲しいカードである。

・デスカイザー・ドラゴン
攻撃力2400。チューナーは「ゾンビキャリア」でなくてはならず、チューナー以外もアンデット族でなくてはならない。
特殊召喚に成功した時、相手墓地のアンデット族1体を自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールド上から離れた時、特殊召喚したモンスターを破壊する。

「地獄の門番イル・ブラッド」と比べて相手墓地限定になったものの「アンデットワールド」を使えば問題ない。
発動条件は「特殊召喚成功時」なので、シンクロ召喚後、アンデット族得意の蘇生カードで何度も使いまわせば脅威になる。
他の要素も含め「地獄の門番イル・ブラッド」と比べると、攻撃力2400と攻撃力2100の差、シンクロモンスターとデュアルモンスターの差など、一概にどちらが優れているとは言いがたい。
いずれにせよ、アンデット族デッキのエクストラデッキには是非欲しいカードである。

(4)魔法・罠カード

・生者の書−禁断の呪術−
自分の墓地に存在するアンデット族1体を特殊召喚し、相手の墓地のモンスター1体を除外する通常魔法。

アンデット族デッキには必須クラスの蘇生カード。相手墓地のモンスターを除外し相手の墓地利用を妨害することもできる。
最近は相手墓地に依存しない「馬頭鬼」や、相手墓地を利用できるようにする「アンデットワールド」の登場によって、昔ほど必須レベルのカードとは言えなくなってきた。
それでも優秀な蘇生カードであることには変わりないので、アンデット族デッキには2、3枚投入したい。

・アンデットワールド
フィールド上及び墓地に存在する全てのモンスターがアンデット族として扱われるフィールド魔法。
また、アンデット族以外のアドバンス召喚を封じる効果も持っている。

アンデット族デッキに大きな恩恵をもたらすフィールド魔法。
「ゾンビ・マスター」、「地獄の門番イル・ブラッド」、「闇竜の黒騎士」、「真紅眼の不死竜」、「デスカイザー・ドラゴン」などの効果の適用範囲を大きく広げてくれる。
また、逆に相手の種族サポートカードを腐らせることもできる。
アンデット族以外のアドバンス召喚を封じる効果も優秀。「邪帝ガイウス」や「氷帝メビウス」などを腐らせ除去されづらくなる。
アンデット族デッキには2、3枚投入が見込まれる優良カードである。

・ミイラの呼び声
1ターンに1度、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、自分の手札のアンデット族を特殊召喚できる永続魔法。

そのまま使ってはこのカードを1枚使っている分だけ損をするので、基本的には上級モンスターの特殊召喚を狙いたい。
特に「ピラミッド・タートル」から特殊召喚できない「闇より出でし絶望」を特殊召喚できるとなお良い。
カード消費が大きめであるものの、全体除去を受けた後の建て直しにも役立つので、アンデット族デッキに1、2枚投入したい。

・王墓の罠
相手墓地からアンデット族モンスターが自分フィールド上に特殊召喚された時発動できる通常罠。
フィールド上のカードを2枚破壊する。『フィールド上の』なので、相手フィールド上に1枚しかカードが存在しない場合、自分フィールド上のカードを巻き込んでしまう。

「アンデットワールド」が存在していなければ発動は難しいが、2枚まで種類を問わず破壊できるのは魅力であると言える。
「ゾンビ・マスター」、「地獄の門番イル・ブラッド」、「闇竜の黒騎士」、「デスカイザー・ドラゴン」などを豊富に投入すれば発動はそれほど難しくない。
ただし、単体では何も役に立たないのでアンデット族デッキには1、2枚に抑えるのが無難である。

・死霊ゾーマ
発動後攻撃力1800、守備力500のアンデット族モンスターになり守備表示で特殊召喚される永続罠。いわゆる罠モンスター。
また、このカードが戦闘で破壊されると破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える効果を持つ。

リリースの確保、シンクロ素材の確保、攻撃要員として使う、相手のライフを大きく削る、など様々な活躍ができる。
ただし、罠としてもモンスターとしても扱われるため、破壊されやすく場持ちは期待できない。墓地では罠カードとして扱われるため、アンデット族のサポートカードの恩恵も受けることができない。
アンデット族デッキに採用する無理に理由はないものの、強力なカードではあるので1、2枚の投入なら問題ないであろう。

3.アンデット族デッキの構築

実際にアンデット族デッキを構築する時のアドバイスです。
なお、ここではモンスターを展開し、相手を圧倒するタイプのデッキを取り扱っています。

(1)採用するアンデット族

下級モンスターは、アンデット族をデッキから特殊召喚できる「ピラミッド・タートル」、蘇生カードでもある「馬頭鬼」、「ゾンビ・マスター」、デッキからアンデット族をサーチできる「ゴブリンゾンビ」は3枚必須であろう。
続いて、制限カードの「魂を削る死霊」は必須。チューナーである「ゾンビキャリア」も2、3枚必須。
攻撃要員が欲しいなら「闇竜の黒騎士」も2、3枚欲しいところ。
あとは、好みで「ファラオの化身」、「ワイト夫人」や「デス・ラクーダ」を採用すれば良いだろう。

上級モンスターは、強力な蘇生効果をもったデュアルモンスターの「地獄の門番イル・ブラッド」、リリースなしで召喚できる「邪神機−獄炎」が有力。 「生還の宝札」と高相性で自己再生する「ヴァンパイア・ロード」、「カース・オブヴァンパイア」を採用するのも良いだろう。
レベル7モンスターながらレベル5〜6モンスターのように扱える「真紅眼の不死竜」や、デッキ破壊、手札破壊対策になる「闇より出でし絶望」も採用候補。いずれも好みで選んで良いだろう。

エクストラデッキには、「蘇りし魔王 ハ・デス」、「デスカイザー・ドラゴン」を用意しておきたい。

(2)その他の補助カード

アンデット族関連では、蘇生魔法の「生者の書−禁断の呪術−」、強力なフィールド魔法の「アンデットワールド」は2、3枚必須。
上級アンデット族が多いなら「ミイラの呼び声」を1、2枚採用すると良い。
「アンデットワールド」が機能しているなら「王墓の罠」が優秀な除去カードとして働く。
「死霊ゾーマ」は様々な状況で活躍できる罠モンスター。好みによって採用すると良い。

関連カード以外では、蘇生カードが豊富なので「生還の宝札」が優秀なドロー源になる。
「ライトニング・ボルテックス」や「サンダー・ブレイク」は不足しがちな除去を補うだけでなく、上級モンスターを墓地に送り蘇生につなげるのに役立つ。
「地獄の門番イル・ブラッド」を2、3枚採用するなら、「正統なる血統」を用意しておきたい。
墓地を肥やす「ライトロード・ハンター ライコウ」などのライトロードモンスターを採用するのも良いだろう。
「馬頭鬼」や「ゾンビキャリア」を使いまわすために「異次元からの埋葬」を投入するのも良いだろう。

(3)このデッキの弱点&対策

蘇生を得意とする種族だけあって最大の弱点は除外である。また、特殊召喚を多様するデッキでもあるので特殊召喚封じにも弱い。
前者の代表カードは「マクロコスモス」や「次元の裂け目」、後者の代表カードは「王宮の弾圧」、「フォッシル・ダイナ パキケファロ」、「虚無魔人」がある。

これらの対策の対策をするため、「王宮の鉄壁」を使う選択肢もあるが、自身も制約を受けてしまう。
そのため、「砂塵の大竜巻」や「サンダー・ブレイク」などで除去して対処したい。

4.まとめ

アンデット族デッキは特殊召喚手段の豊富さ、上級モンスターの豊富さで第一線で通用する強力な種族である。

しかし、除外や特殊召喚封じに弱くそれを突かれると非常に脆い一面も持っている。
それをどう克服するかがこのデッキを生かすカギと言える。

これからに期待がかかるアンデット族デッキを是非構築しましょう。




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