2008/01/14  ギガプラントの植物族と昆虫族の混合デッキ 作成者:キョン都さん

「ギガプラント」は見た目は怖いですが、自分の手札・墓地から植物族・昆虫族を特殊召喚できる強力な効果を持ったデュアルモンスターです。
この考察では、ギガプラントを使った植物族と昆虫族の混合デッキの構築法について考察していきます。

1.ギガプラントの性質

「ギガプラント」は以下のような性質を持ったモンスターである。

  1. 植物族である
    →植物族なので「ロードポイズン」という強力なサポートの恩恵を受けることができる。

  2. 攻撃力2400・守備力1200の上級モンスターである
    →戦闘では最強クラス以外のモンスターには打ち勝つことができるが、上級モンスターであるため召喚に工夫が必要。

  3. デュアルモンスターである
    →「正統なる血統」などの一部の通常モンスターのサポートの恩恵を受けることができる。

  4. 再度召喚後は自分の手札・墓地の植物族・昆虫族を特殊召喚できる
    →2種族に対応しているため、特殊召喚できるモンスターの種類が多め。上級モンスターを特殊召喚すれば一気に場を制圧することも可能。

以上の性質を考慮しデッキを組んでいきましょう。

2.「ギガプラント」を使った植物族と昆虫族の混合デッキと高相性なカード

デッキを組むのに候補にあがるカードをまとめてみました。

(1)植物族編

(2)昆虫族編

(3)その他モンスター編

(4)魔法・罠編

これらのカード以外にも高相性なカードはまだまだあるかもしれません。

3.実際に「ギガプラント」を使った植物族と昆虫族の混合デッキを組んでみる

(1)植物族と昆虫族の役割

第2節で挙げたモンスターから、植物族と昆虫族を比較する。

植物族は、「ダンディライオン」、「ロードポイズン」、「ボタニカル・ライオ」等下級モンスターに非常に有効な働きをするモンスターが多い。
その反面上級モンスターは「ギガプラント」を除き「妖精王オベロン」が候補に上がる程度で非常に層が薄い。

昆虫族は、「鉄鋼装甲虫」、「ヴァリュアブル・アーマー」、「セイバー・ビートル」、「ブレイン・クラシャー」など上級モンスターに非常に攻撃に長けたカードが多い。
下級モンスターは「甲虫装甲騎士」以外にも「共鳴虫」、「代打バッター」、「スカラベの大群」、「人喰い虫」などトリッキーなカードが多い。しかし昆虫族の下級モンスターは「甲虫装甲騎士」以外は「ギガプラント」で特殊召喚する価値がそれほど高くない。

以上のことから下級モンスターは植物族中心に組み昆虫族で補強する形が望ましい。
逆に上級モンスターは「ギガプラント」を除いて昆虫族で構成するのが良いと言える。

(2)「ギガプラント」を生かす

「ギガプラント」は1節の2で述べたように上級モンスターである。その上、1節の3で述べたようにデュアルモンスターでもある。
そのため、生け贄召喚していては「血の代償」等がない限り、相手のターンをしのがなければならない。
除去されたり最悪コントロールを奪われかねないのでこれは避けたいところ。

そこで「ロードポイズン」や「正統なる血統」のサポートカードが重要になる。
「ギガプラント」をそれらのカードで特殊召喚し再度召喚につなげ、植物族・昆虫族を特殊召喚したい。
「ロードポイズン」は他の植物族と共有でき、「正統なる血統」は「鉄鋼装甲虫」、「甲虫装甲騎士」、「ヴァリュアブル・アーマー」などと共有できるので無駄が無い。

1節の4で述べた通り「ギガプラント」は墓地だけでなく手札からも植物族・昆虫族を特殊召喚が可能である。
そのため、場を制圧する力を高めたければ、デッキの上級モンスターを増やすのも非常に有効である。
ただ、「ギガプラント」の効果で昆虫族の上級モンスターを何度も使いまわせるので、同名カードを大量に投入するのはそれほど有効でなく、手札事故の原因になることもあるので注意したい。

また、「ギガプラント」は1節の1で述べたとおり植物族である。
「魔族召喚師」と違い、「ギガプラント」によって他の「ギガプラント」を特殊召喚することも可能であり、特殊召喚したモンスターが勝手に破壊されることもない。そのため、場の「ギガプラント」が破壊されても、他の「ギガプラント」の効果を使うことも可能である。
このような性質を生かすためにも、「ギガプラント」はデッキに2、3枚は欲しい。

(3)魔法・罠の補助

3節の(2)で述べたように、「正統なる血統」に代表される通常モンスターのサポートカードは、「ギガプラント」だけでなく他のモンスターとも共有できる有効なカードである。

2節の(4)では、「正統なる血統」以外に「蘇りし魂」、「黙する死者」、「思い出のブランコ」も通常モンスターを蘇生するカードとして挙げた。
これらのカードは、「正統なる血統」に比べてややクセがある。
比較的扱いやすい「蘇りし魂」であれば、4枚目以降の「正統なる血統」として採用することができるだろう。
「黙する死者」、「思い出のブランコ」は、「生還の宝札」とのドローを重視する場合のみ採用したい。

また、これら通常モンスター用のカードを採用する場合、手札で余ることを防ぐために「鉄鋼装甲虫」や「甲虫装甲騎士」、「ヴァリュアブル・アーマー」を多めに投入したい。

デッキの上級モンスターが多くなるならば「名推理」や「モンスターゲート」を採用したい。後者は生け贄コストが必要だが、「ダンディライオン」を「ギガプラント」や「ロードポイズン」を使いまわすことのできるこのデッキではさほど苦ではない。
再度召喚が必要な「ギガプラント」や「ヴァリュアブル・アーマー」には通常召喚の権利を行使しないので非常に有効である。

高攻撃力で押すことが主になるこのデッキには弱点がある。
代表的なものとしては、「魂を削る死霊」などの戦闘破壊耐性を持つモンスター。そして、自分のデッキのモンスターよりも攻撃力が高いモンスターが挙げられる。
前者は、2節(4)で挙げた「シールドクラッシュ」や「抹殺の使徒」で対抗したい。
後者は、「地砕き」等で破壊するか、モンスターが場に並びやすい特性を生かして「団結の力」による高攻撃力で対処したい。

(4)バランス調整

あとは実践を繰り返しデッキバランスを調整していきましょう。

爆発力が足りないと感じたら上級モンスターを増やしてみたり、「名推理」や「モンスターゲート」を入れてみたり蘇生カードを増やしたりすると有効でしょう。
逆に安定性を求めるなら上級モンスターを減らし下級モンスター中心にしたり、蘇生カードを減らし「生還の宝札」を抜くと有効でしょう。

また植物族と昆虫族の割合を変えてみたりして、自分のベストな「ギガプラント」を使った植物族と昆虫族の混合デッキを作っていきましょう。




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