2009/03/29  E−HERO ダーク・ガイアの悪魔族と岩石族の混合デッキを構築する 作成者:ヘルシー三郎さん

1.「E−HERO ダーク・ガイア」の性質

最初に「E−HERO ダーク・ガイア」(略:ダーク・ガイア)のステータスと効果からその性質を読み取ってみよう。

性質1:悪魔族モンスターと岩石族モンスターを融合素材とする融合モンスターである
→必然的に悪魔族と岩石族の混合デッキになる。

性質2:「ダーク・フュージョン」による融合召喚でしか特殊召喚できない。
→デッキには「ダーク・フュージョン」か「ダーク・コーリング」を投入する必要がある。

性質3:守備力は0で攻撃力は融合素材モンスターの攻撃力の合計の数値となる。
→融合素材によっては爆発的な攻撃力を得ることができるが表示形式変更に非常に弱い。

性質4:地属性の悪魔族である。
→墓地に落ちれば「ギガンテス」や「ダーク・ネクロフィア」のコストになる他、悪魔族や岩石族のサポートを受けることができる。

性質5:攻撃宣言時に相手の守備表示モンスターをリバース効果を発動させずに全て表側攻撃表示にすることができる。
→守備表示モンスターを無力化して高攻撃力を生かすことができる。

以上の性質を基に専用デッキを構築していきましょう。

2.ダーク・ガイアのデッキと高相性なカード

ダーク・ガイアのデッキと高相性なカードをまとめてみました。

(1)悪魔族編
(2)岩石族編
(3)その他モンスター編
(4)魔法・罠編

他にも高相性なカードは存在するかもしれません。

3.実際に「E−HERO ダーク・ガイア」の専用デッキを構築する

(1)でダーク・ガイアデッキの共通の戦術を述べ、(2)(3)(4)(5)(6)で専用デッキを紹介・検討する。
なおここでは他のE−HEROの融合モンスターの併用は考えないものとします。

(1)ダーク・ガイアデッキの共通の戦術

1章の性質1で述べた通り、ダーク・ガイアは悪魔族と岩石族の融合モンスターである。そのため、必然的に両種族の混合デッキとなる。
その割合や数などについては(2)(3)(4)(5)(6)で述べる。

どんなダーク・ガイアのデッキにも必須クラスなのは、悪魔族では「クリッター」と「冥府の使者ゴーズ」。岩石族では「メタモルポット」と「N・グラン・モール」であろう。これらは全て制限カードである。
サポートカードとして主に悪魔族に「闇次元の解放」、岩石族に「化石岩の解放」が除外ゾーンからの特殊召喚に使用することできる。

1章の性質2で述べた通り、ダーク・ガイアは「ダーク・フュージョン」による融合召喚でしか特殊召喚できない。
必然的に「ダーク・フュージョン」か「ダーク・コーリング」を投入することになる。
依存度にもよるが1ターンキルを狙う場合は効果耐性の付く「ダーク・フュージョン」、安定性を求めるなら「ダーク・コーリング」を優先すると良い。
もちろん両方投入するのも良いが、投入枚数はダブらないようにデッキ調整を繰り返そう。

1章の性質3で述べた通り、ダーク・ガイアの攻撃力は融合素材の攻撃力の合計で決定され、守備力は0である。
攻撃力は融合素材に比例して上昇するが、下級モンスター同士の融合でも3000は簡単に超えることが可能で、上級モンスター同士の融合であれば5000を超えることも難しくない。

これに加え、1章の性質5で述べた通り、ダーク・ガイアは相手守備表示モンスターを表側攻撃表示にする効果も持っている。
そのため、相手が守りに入っていてもライフをごっそり削り取ることが可能である。さらに「巨大化」や「閃光の双剣−トライス」があれば1ターンキルも可能だ。

しかし攻撃力がいくら高くても「月の書」や「エネミーコントローラー」の前には無力であるし、「魔法の筒」などを使われては逆に自身に大ダメージが及びかねない。
対策として、「ダーク・フュージョン」で融合召喚しそのターンで勝負を決めるか、「ポールポジション」、「神の宣告」等で攻撃を安全に行おう。
また、天敵である「オネスト」に対しては光属性モンスターを事前に除去するか、「マインドクラッシュ」が有効だ。

1章の性質4で述べた通り、ダーク・ガイアは地属性の悪魔族である。
そのため、墓地に送られた後でも、岩石族寄りのデッキなら「ギガンテス」の、悪魔族よりのデッキなら「ダーク・ネクロフィア」の召喚コストになる。
また、「E−HERO ヘル・ゲイナー」による2回攻撃付加も可能なので是非狙いたいところである。

さて、ダーク・ガイアのデッキ全般の弱点として、除外と特殊召喚封じに弱いことが挙げられる。
前者は「閃光の追放者」、「次元の裂け目」、「マクロコスモス」、後者は「王宮の弾圧」や「大天使クリスティア」などである。

前者は「ダーク・フュージョン」を投入すればまだなんとかなるが「ダーク・コーリング」が主軸の場合はどうしても弱くなる。「王宮の鉄壁」が使えないので「砂塵の大竜巻」や「ツイスター」で除去するしかない。
後者の「王宮の弾圧」に対しても同様のことが言える。
「大天使クリスティア」に対しては「死霊騎士デスカリバー・ナイト」や「コアキメイル・ガーディアン」で除去するか「N・グラン・モール」で手札に戻してしまうのが対策として有効。

(2)悪魔族中心型

悪魔族をデッキの中心に据え、岩石族を補助に使うのがこのタイプ。

具体的には暗黒界モンスターを中心に、必須系の岩石族に加えて「伝説の柔術家」、「ビッグ・ピース・ゴーレム」等、単体でも機能する優秀な岩石族を投入する形になる。
また、「ニュート」、「死霊騎士デスカリバー・ナイト」中心のスタンダードなタイプにすることもできる。

このタイプだと、「E−HERO ヘル・ゲイナー」の効果が最大限生かされ連続攻撃が成功しやすいのが魅力。
また墓地に悪魔族が溜まったら「ダーク・ネクロフィア」の特殊召喚も狙える。
墓地にモンスターが溜まりやすいのでダーク・ガイアの融合召喚は「ダーク・フュージョン」より「ダーク・コーリング」を優先して投入したい。

(3)岩石族中心型

岩石族をデッキの中心に据え、悪魔族を補助に使うのがこのタイプ。

具体的には必須系の岩石族に加えて、「コアキメイル・ガーディアン」、「伝説の柔術家」、「ギガンテス」、「地帝グランマーグ」などを投入する。
悪魔族からは必須系に加えて、属性の面で岩石族と相性の良い「ゴブリンエリート部隊」、「E−HERO マリシャス・エッジ」が無理なく投入できる。
「死霊騎士デスカリバー・ナイト」を投入し、「コアキメイル・ガーディアン」と共に効果封じを狙うのも良いだろう。

このタイプだと、岩石族が墓地に溜まったら戦闘に非常に強い「地球巨人 ガイア・プレート」を特殊召喚を狙えるのが強みである。
また、「地球巨人 ガイア・プレート」は召喚制限はないため、「ダーク・コーリング」の除外から「化石岩の解放」による特殊召喚が狙えるのも魅力である。
墓地にモンスターが溜まりやすいので、ダーク・ガイアの融合召喚は「ダーク・フュージョン」より「ダーク・コーリング」を優先して投入したい。

(4)帝コントロール型

悪魔族、岩石族の必須系モンスターに加えて、「ダンディライオン」、「黄泉ガエル」などリリース要員を投入し「邪帝ガイウス」、「地帝グランマーグ」の帝を大量に投入するのがこのタイプ。
他の帝モンスターは魔法・罠を除去できる「氷帝メビウス」が採用候補。

このタイプだと、カード除去が他のデッキに比べて圧倒的に多いのが強みである。
また、事前に除去カードを帝などに使わせることが可能なので、ダーク・ガイアの場持ちも良くなる。

しかし、手札事故や「神の宣告」の発動タイミングに注意が必要になる。
帝モンスターが場を荒らしつくし墓地に落ちたら「ダーク・コーリング」からダーク・ガイアで追撃する形になる。
よって「ダーク・フュージョン」より「ダーク・コーリング」を優先して投入したい。

(5)高等儀式術の儀式型

悪魔族、岩石族の必須カードに加えて、「終焉の王デミス」、「闇の支配者−ゾーク」などの強力な悪魔族の儀式モンスターを採用したタイプ。
「高等儀式術」によって「デーモン・ソルジャー」、「磁石の戦士β」ら悪魔族、岩石族の通常モンスターを墓地に送り「ダーク・コーリング」によってダーク・ガイアを融合召喚する。

このタイプのデッキだと、ダーク・ガイア召喚前に「終焉の王デミス」や「闇の支配者−ゾーク」によってフィールドを一掃し、巨大化などでダーク・ガイアを強化できれば1ターンキルも容易であることが魅力である。
また、墓地に儀式モンスターが行っても「ダーク・コーリング」によってダーク・ガイアの融合素材することができる。
このデッキの派生として、通常モンスターを岩石族のみにして「地球巨人 ガイア・プレート」の召喚を狙い、墓地に落ちたら儀式モンスターと共にダーク・ガイアの融合素材にするタイプも存在する。

いずれにせよ強力なデッキではあるが、デッキの要である「高等儀式術」が制限カードであることが欠点として挙げられる。
サーチ手段は「マンジュ・ゴッド」など豊富だが、墓地から手札に加える手段が現環境ではほとんどないのだ。そのため「マインド・クラッシュ」などに非常に弱い。
墓地利用のため「ダーク・コーリング」が中心となるが、「ダーク・フュージョン」も手札事故などに備え用意しておきたい。

(6)1ターンキル特化型

悪魔族からは「邪神ドレッド・ルート」、「幻魔皇ラビエル」を、岩石族からは「磁石の戦士マグネット・バルキリオン」を採用したタイプ。

いずれも両種族の最高攻撃力モンスターを融合素材とし、「ダーク・フュージョン」によって非常に高い攻撃力と効果耐性を得たダークガイアで1ターンキルを狙う。
また、「E−HERO ヘル・ゲイナー」、「巨大化」、「閃光の双剣−トライス」、「神の宣告」、「魔宮の賄賂」も可能な限り投入することで1ターンキルをより確実なものにする。

このタイプのデッキの魅力はなんと言っても圧倒的な高攻撃力で相手を圧倒できることであろう。
その反面採用するモンスターは召喚することすら困難なので、手札事故が起きることを前提にデッキを構築したい。
1ターンキルを狙うため「ダーク・フュージョン」を優先するが、墓地利用することで圧倒的な高攻撃力のダーク・ガイアを2体並べることも可能なので「ダーク・コーリング」も是非投入したい。

以上のデッキの混合型やこれ以外のタイプのデッキも存在するかもしれません。

4.まとめ

「E−HERO ダーク・ガイア」は、圧倒的な高攻撃力を得ることができる強力なモンスターである。
そのため専用デッキを組めば出すことも非常に容易になる。またそのバリエーションも豊富なのも魅力のひとつである。
弱点もあるもののそれを補ってあまるほどの魅力があると言える。

皆さんオリジナルの「E−HERO ダーク・ガイア」の悪魔族と岩石族の混合デッキを組んでみましょう。




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