2011/04/17  エクシーズ召喚とは? 作成者:ヘルシー三郎さん

1章:エクシーズ召喚概要

まずはエクシーズ召喚がどんなものか掴んでもらうためにエクシーズ召喚のルールを解説。

基本的なことは公式ルールブックを参考にしてもらいたい。

ここではルールブックに書かれていないことを中心に解説します。

1-1:エクシーズ召喚の準備

エクシーズ召喚は同じレベルのモンスターを2体かそれ以上を素材(以下エクシーズ素材)にしてエクストラデッキからエクシーズモンスターを特殊召喚することである。

その際のルールは―

@エクシーズ素材の同じレベルなら基本的にモンスターの種類は問わない。通常モンスター、効果モンスター、チューナーモンスター、儀式モンスター、融合モンスター、シンクロモンスターいずれでも可能。

Aエクシーズ素材に使えないモンスターもいる。それはトークンとレベルの概念がないエクシーズモンスターが該当。ただし、罠モンスターは使用可能。

Bエクシーズ召喚はシンクロ召喚同様チェーンブロックを作らない特殊召喚である。そのため、「神の宣告」などに妨害される。また、シンクロ召喚同様エクシーズ素材が全て表側表示なければならないため「月の書」などに妨害される

以上のようにモンスターの種類を問わない代わりに同じレベルのモンスターを素材にするようになったシンクロ召喚と言ったところでかなり性質がにていることがわかる。

1-2:エクシーズ召喚に成功した後

エクシーズ召喚に成功した場合、エクシーズモンスターにエクシーズ素材を重ねる。

その際のルールは―

@エクシーズ召喚に成功したエクシーズモンスターに重ねるエクシーズ素材は、装備カードの一見装備カードのように思えるがフィールド上のカードとして扱われない。つまり、「サイクロン」等で除去できない上魔法・罠ゾーンの制限枚数にも数えられない。

Aエクシーズ素材はエクシーズ素材関連効果以外ではエクシーズモンスターがフィールド上を離れない限り残り続ける。エクシーズモンスターのコントロールが移っても裏側表示になってもそのままである。

Bエクシーズ素材はエクシーズモンスターがフィールド上を離れると全て墓地に送られる。この時エクシーズ素材はフィールド上から墓地に送られる扱いではないため、フィールド上から墓地に送られることによって効果を発揮するモンスターは効果を発揮できない。

エクシーズ召喚の最大の特徴であるエクシーズ素材のルールについて解説しました。エクシーズ素材は装備カードではなくエクシーズモンスターと一体化したものと考えるといいでしょう。

1-3:その他のエクシーズ召喚関連のルール

1-1と1-2であげたこと以外のルールです。

@一度エクシーズ召喚に成功したエクシーズモンスターは蘇生制限は満たせるので墓地から特殊召喚や除外ゾーンからの特殊召喚も可能である。その場合、当然エクシーズ召喚ではないのでエクシーズ素材は付かない。

Aエクシーズモンスターはエクシーズ素材に関連する効果を持っている。自身のエクシーズ素材を取り除いて効果を発揮したりエクシーズ素材がないとデメリットが発生したりする。

Bエクシーズモンスターはレベルの代わりにランクというを与えられている。このランクはエクシーズ素材のレベルと同じ数だがレベルのとして扱わないのでレベルの関連効果は適用されず、エクシーズ素材やシンクロ素材にも使用できない。

Cエクシーズモンスターは手札やデッキに戻る効果を受けた際はシンクロモンスターや融合モンスター同様エクストラデッキに戻る。

エクシーズモンスターはレベルの概念がなくエクシーズ素材がないとほとんど効果なしモンスターになってしまうと考えると良いでしょう。

2章:エクシーズ召喚VSシンクロ召喚

エクシーズモンスターはシンクロモンスターと同じくエクストラデッキに投入される。そこでエクシーズ召喚かシンクロ召喚のどちらがどういう点で優れているか比較してみました。

2-1:エクシーズ召喚・シンクロ召喚前

エクシーズ召喚・シンクロ召喚を行う際の比較

-エクシーズ召喚が優れる点
・同じレベルのモンスター同士ならチューナーがいなくてもまたはチューナー同士でもエクシーズ召喚可能。よってデッキの自由度が高い。

-シンクロ召喚が優れる点
・トークンを素材にできる。
・素材のモンスターのレベルがバラバラでも合計レベルが合えばシンクロ召喚可能。
・シンクロ素材は墓地に送られるので墓地に送られて効果が発揮されるモンスターを生かせ、墓地を肥やせる。

エクシーズ召喚が優れる点であるチューナーが必要ない点は優秀なチューナーが多いことを考えるとそれほど大きな差ではない。さらにトークンによってレベル調整が可能で出しやすさでシンクロ召喚が大きくリードしていると言って良いだろう。

2-2:エクシーズ召喚・シンクロ召喚後

エクシーズ召喚・シンクロ召喚を行った後の比較。

-エクシーズ召喚が優れる点
・レベルの概念がないのでコントロール奪取からシンクロ素材にされたり、エクシーズ素材にされない。
・エクシーズ召喚やエクシーズ素材に関するサポートを受けることが可能。

-シンクロ召喚が優れる点
・シンクロ召喚時に効果を発揮するシンクロモンスターを除いて蘇生などによって再度活躍させることが可能。
・全般的にエクシーズモンスターに比べてシンクロモンスターの方がステータスが高いモンスターが多いため戦闘面で有利。

どちらも優っている数では互角だが現状ではエクシーズ関連のサポードがそれほど強力でないことや「ゴヨウ・ガーディアン」が禁止カードになった今シンクロモンスターに比べてコントロール奪取のリスクが低いメリットはそれほど大きくない。
さらにシンクロモンスターは全般的にステータスが高く、再度活躍させることが十分可能なためここでもシンクロ召喚がエクシーズ召喚に比べて優っていると言える。

以上を比較したが総合的にはシンクロ召喚がエクシーズ召喚に優っていると言えるだろう。

3章:まとめ

3-1:エクシーズ召喚の現状

現状ではエクシーズ召喚はシンクロ召喚に比べて行う前でも行った後でも基本的に劣っている。
大会等でも基本的にシンクロモンスターの多くがが優先してエクストラデッキに投入されており、
エクシーズモンスターはチューナーがいない時や「デブリ・ドラゴン」等の選択肢を広げるための少しの採用が多い。シンクロ召喚の補助や穴埋めぐらいなのが現状である。

3-2:エクシーズ召喚の今後

だが、今後エクシーズモンスターや関連カードが次々とOCG化され充実していく事が予想される。
また、制限改訂によって徐々にではあるがシンクロモンスターには規制がかかりつつある。
これからのOCGに注目しつつ、エクシーズ召喚という新しい要素を積極的に取り入れていけばより強く充実したデッキを組むことができる日がきっと来ると自分は考えている。
シンクロ召喚に現状では劣るとは言えいずれ同等の位置まで行く可能を秘めたエクシーズ召喚を覚えておきたい。




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