カード考察 Spell of Mask ― 仮面の呪縛 ―

First update : 2002/4/15
Last update : 2004/10/11

効果やパラメータなどは面倒なので書きません。他のサイトを探してください。

10月11日分の更新で、カードナンバー29番(SM-29)以降を強化。

仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー

SM-00 / DL3-049 / BP1-214
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 2

儀式モンスターの中では最高クラスの攻撃力を持つが、それだけ。

特に効果も持たないので、せっかく降臨させても大した活躍も出来ないまま簡単に奪われたり、破壊されたりしてしまうケースが多いだろう。
同じ儀式モンスターでも、天界王 シナトや、闇の支配者−ゾークなどを使用していった方が効率は上だ。

一応、儀式カード使用時に、青眼の白龍を生け贄にすれば、「青眼の白龍蘇生&もう1体モンスター召喚」で、攻撃力の合計は8000を越えることはできる。
懐かしき過去のコンボだ。
古参デュエリストほど、こういう懐かしコンボを決めてみたいと思うかもしれない――が、それをわざわざマスクド・ヘルレイザーでキメる必要は全然なかったりする。

ランドスターの剣士

SM-01 / DL3-041 / BP1-206
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

天使のサイコロが原作どおりだったらいいのに――と痛感させてくれる青春の苦い日々。

ヒューマノイド・スライム

SM-02 / DL3-042 / BP1-207
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 4

このカードを眺めつつ、ネタになるコメントを探すが――

 スライムに人間の遺伝子を組み込んでも人間の形にはならんだろ――とか、
 人型だとなんで守備力が高いんだ――とか、
 ホーリー・エルフと同じパラメータだから、ホーリーエルフの遺伝子が組み込まれたのではないか――とか、
 あまりぷよぷよしてなさそう――とか。

普通すぎるコメントしか思い浮かばなかった今日この頃。

ワームドレイク

SM-03 / DL3-043 / BP1-208
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 3

記憶編の名前不明モンスターの中に、ワームドレイクが混ざっているのではないかと思い、 調べてみようと部屋の遊戯王のマンガを探そうとしたが、 なにやら部屋を片付ける必要がありそうだったので、調査は打ち切られてしまった。

ヒューマノイド・ドレイク

SM-04 / DL3-044 / BP1-209
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用可能(融合) / 追い詰め型
総合評価 : 0

コメントに困るカードイラスト。
せめてレベル6にしてくれれば、もう少しは注目されただろうに。

――まあ、コイツをまともに融合召喚しようとする人は相当のロマンチストだろう。
ちょっとロマンチックの方向が違う気もするけど。

リバイバルスライム

SM-05 / DL3-045 / BP1-210
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 4

その名の通り、倒されても再生(復活)する能力を持つ。
しかも無限に蘇生可能だぞ!
とは言え、使いにくい面は目立つ。

――と、デメリットだらけである。

素直にキラー・トマトや魂を削る死霊、ドル・ドラなどを使用していった方が遥かに効率は良い。

フライング・フィッシュ

SM-06
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

落とし穴には落ちない。
もはやこのためだけにこのカードは存在している、といっても過言ではないだろう。

落とし穴対策に、サイドデッキに3枚済みしてやろうぜ!

半魚獣・フィッシャービースト

SM-07 / DL3-046 / BP1-211
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能(要生け贄) / 追い詰め型
総合評価 : 4

陸でも海でも活躍できるが、最近のデュエルではあまり活躍できないので、使われないだろう。
攻撃力は、ジェノサイドキングサーモンと肩を並べるぜ!

シャイン・アビス

SM-08 / DL3-047 / BP1-212
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 5

微妙な攻守で相手を翻弄しようぜ!

テキストより、シャイン・アビスは光の力と闇の力を兼ね備えている模様。
したがって、シャイン・アビスを1体除外すれば、カオス・ソルジャー −開闢の使者−が降臨するのでは――と思って、OCG事務局に電話したツワモノは未だ存在しない……。

ガジェット・ソルジャー

SM-09
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能(要生け贄) / 追い詰め型
総合評価 : 0

「レベル4のままじゃ強すぎるんじゃないか」と言う当時の判断でレベル6にされた悲劇的なモンスター。

レベルが4だったら機械族デッキの要として活躍できたのに……。
哀れ、哀れすぎる。

仮面呪術師カースド・ギュラ

SM-10 / DL3-048 / BP1-213
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 3

当時は、単なる通常モンスターとして登場したカード。
仮面魔獣デス・ガーディウス召喚条件で必要となったため、多少だが注目されるようになった。

キラー・トマトや切り込み隊長あたりと組み合わせると、デス・ガーディウス特殊召喚が容易となる。

メルキド四面獣

SM-11 / DL3-050 / BP1-215
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 3

仮面呪術師カースド・ギュラに同じく、仮面魔獣デス・ガーディウスを出すのに必要。

メルキド四面獣の方が守備力が高いのでメルキドを使うのが一般的――かと思いきや、当時ノーマルレアとして登場したカースド・ギュラの方が使われる傾向にあったりする。
カースド・ギュラの方がカッコイイし……。

女邪神ヌヴィア

SM-12 / DL3-051 / BP1-216
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 2

レベル4攻撃力2000だが、反転召喚・特殊召喚でなければ攻撃表示で活躍できない。

しかも攻撃力ダウン効果つきで、攻撃力2000がフルに生かせるのは相手への直接攻撃時。
――つまり、攻撃力1900のモンスターには戦闘では勝てない。
攻撃力1900のモンスターを倒せないのなら、攻撃力2000としての意味は薄い。

デメリットが大きすぎてかなり使いにくい。
原作でも噛ませ犬だったヌヴィアは、ハズレレアカードの象徴となりつつある。

どうしてもどうしてもどうしても使いたい人は、切り込み隊長と組み合わせて使ってみよう。

選ばれし者

SM-13 / DL3-052 / BP1-217
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 0

いきなり強力なモンスターを出せる力を秘めたカード。

――だが、成功率1/3の上、カード3〜4枚消費はリスクが多きすぎる。
デビルズ・サンクチュアリや、名推理などを使用していった方が効率の面では遥かに上だ。

むしろ、ワイトにデーモンの斧3枚つけたほうがマシかも?

弱体化の仮面

SM-14 / DL3-053 / BP1-218
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 4

相手の攻撃宣言時に使うことで、相手モンスターの返り討ちを狙える。
地味だが、仮面系カードの中では結構強い方に分類される。

それでも、普通に炸裂装甲を使用して攻撃モンスターを破壊すれば良いワケで。
攻撃力にこだわるとしても、突進や収縮の方が効率も良いだろうし。
使用率はかなり少ないだろう。

仮面魔獣の儀式

SM-15 / DL3-054 / BP1-219
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 2

マンジュ・ゴッドを組み合わせれば、それなりにはいけるんじゃないかと錯覚してみる。

……わざわざ儀式使うより、適当な強化用装備カードの方がいいじゃんとか、言わないで。

魔力無力化の仮面

SM-16 / DL3-055 / BP1-220
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 1

条件付ダメージカード。
永続系の魔法が都合よく場に出ていることも少ないだろうし、しかも効果はダメージだけ。

魔力無力化しません。

よって、拷問車輪などのダメージカードを使用していった方が遥かに効率は上なのです。

生贄封じの仮面

SM-17 / DL3-056 / BP1-221
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 3

生け贄を封じる永続罠。
いかなる場合の生け贄も封じるので、生け贄召喚だけでなく、カード効果(コスト含む)での生け贄も対象だぞ。

実際のデュエルでは、生け贄行為自体が少ないため、活躍する場面も少ないだろう。
生け贄行為を行なう回数は、1デュエル当り1回程度だろうか。

使用機会の少なさを見れば、オススメできる代物ではない。
使うならば、相手のデッキタイプ次第でサイドデッキから投入する程度にしよう。
一応、カタパルト・タートルや死のデッキ破壊ウイルスなどの対策にはなる。

ちなみに、「生け贄行為にチェーン」はできないので注意。
生け贄行為を妨害する場合は、あらかじめ発動しておかなければならないぞ。

呪魂の仮面

SM-18 / DL3-057 / BP1-222
原作登場カード
特殊型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 5

「呪魂」の名から想像がつくように、「攻撃封じ+ダメージ効果」を持つ。

ダメージ量はターン毎に500ダメージなので、じわじわ相手にダメージを与えていくことになる。
普通に戦闘を行っていくタイプのデッキだと、ダメージ量にはあまり期待できない。

攻撃封じも、普通に戦闘を行っていくタイプのデッキだと、あまり能動的なものではなくなってしまうことになる。

一般的に、攻撃を封じたいのは攻撃力の高いモンスターであろう。
だが呪魂の仮面で攻撃を封じたところで、そのモンスターが場から消えるわけではないのだ。
戦闘で優勢になりたければ、そのモンスターを効果で除去しなければならない。わざわざ攻撃を封じてから、除去するなんて二度手間である。

やはり、呪魂の仮面を使うなら、戦闘にほとんど頼らない行動ロック系のデッキに入れることをオススメしたい。
普通に戦闘を行うタイプのデッキならば、地砕きなどを用いて相手モンスターを破壊していった方が効率は良い。

狂暴化の仮面

SM-19 / DL3-058 / BP1-223
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 2

普通に攻撃力を上げたい場合は、デーモンの斧を使用した方が強い。
攻撃力を上げるという面を生かすのならば、悪魔のくちづけの方が強いかもしれない。

狂暴化の仮面は装備モンスターの守備力も下げるので、相手モンスターに装備するという手もあるのだが――

やはり、あまり強くはなさそうだ……。

死者の生還

SM-20 / DL3-059 / BP1-224
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 0

デメリットの大きすぎる手札補充。

自滅させた後に手札に戻したいモンスターがいて、手札に戻すことで勝利に結びつく。
――これを満たせるような戦術があれば、死者の生還は役に立つのだろうが、今のところそんな戦術はない。

稲妻の剣

SM-21 / DL3-060 / BP1-225
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 2

特殊な状況でのみ真価を発揮する装備魔法。
自分の戦士族モンスターと、相手の水属性モンスターがいる時に、攻撃力差1300となるぞ。

真価を発揮した時は、それなりに強いのかもしれないが、

と、デメリット面も大きい。

水属性デッキ対策としても心許ないので、実際のところはほとんど使われないだろう。
あからさまな水属性デッキ対策として、お遊びで使う程度だろう。

竜巻海流壁

SM-22 / DL3-061 / BP1-226
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 3

海が出ていれば、プレイヤーへの戦闘ダメージを完全遮断。
プレイヤーへの直接攻撃でのダメージと、モンスターとの戦闘の超過ダメージの両方を0にするぞ。

つまり、海を維持できれば、多くの場合で負けはない。
だが、海がない場合には役に立たず、サイクロンでの破壊や人造人間−サイコ・ショッカーでの無効化も容易。
しかも、戦闘ダメージは受けなくとも、モンスターは戦闘で破壊されてしまう。

思ったよりも役に立たない状況は多い。

その面、グラヴィティ・バインドを使用していった方が、単体で同等の効果を得られる上、戦闘そのものを妨害できるので、そちらをオススメしたい。
グラヴィティ・バインドは、お互いに攻撃が封じられてしまうが、水属性デッキならば伝説の都 アトランティスとのコンボで水属性モンスターのレベルを下げれば、攻撃ができる。
竜巻海流壁の代わりに、このコンボを使用していきたいところ。

モンスターBOX

SM-23 / DL3-062 / BP1-227
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 6

城之内が使用した攻撃回避用のカード。
原作では様々な状況によって回避に成功するか失敗するかが決まっていたが、OCGではコイントスで成否が決定されるようになっている。
「城之内デッキ=ギャンブル色」の構図も影響したのだろう。

1.効果概要

OCG効果では攻撃回避に成功すると、相手の不意をつくのだろうか、相手の攻撃力そのものが0となる。
つまり、相手の青眼の白龍(攻撃力3000)が自分の真紅眼の黒竜(攻撃力2400)に攻撃した時に、モンスターBOXのコイントスに成功したとすれば――

ブルーアイズ破壊 & 相手2400ダメージ

と、大きな返り討ちを与えることになるのだ。

さらに、モンスターBOXは永続罠。
維持コストはあるものの、500ライフとやや少なめなので、その点での心配はあまりいらないぞ。

2.均衡状態

モンスターBOXのコイントス次第では、攻撃側は大きな損害を被ることになる。
このため、モンスターBOXは相手に攻撃を躊躇させ、お互いに攻撃できない「均衡状態」となることも多くなるだろう。

均衡状態となれば、こちらは毎ターンライフを無駄に500払うことになるので、軒並みこちらが不利となる。
モンスターBOX自体の破壊、無効化は簡単なので、相手は準備ができさえすれば、奇襲をかけてくることにもなるだろう。

このため、均衡状態を前提としたデッキ構築が必要となってくる。
例えば――

デッキを組む際には、これらを多少意識してみよう。

3.本格的なロックではなく

さて、モンスターBOXは、均衡状態が生まれやすくなる。
だが、生まれやすくなるだけで、本格的な攻撃ロックをかけられるわけではない。

成功率50%を恐れずに攻撃されることも珍しくない。
攻撃ロックを主とするならば、グラヴィティ・バインドを使用していきたい。

また、永続効果での均衡状態云々はあるが、相手モンスターの攻撃宣言時に発動すれば最初の1回はコイントスの機会が生まれることになる。
毎ターンのライフコストを払うのをやめれば、モンスターBOXを破壊することも可能なので、1ターンきりの使用も十分考えられる。

ただし、相手にサイクロンをチェーン発動されると不発になってしまうので、一般的な攻撃妨害罠よりは心許ない。
アステカの石像などとのダメージコンボなどと組み合わせたいところだ。

4.奥深いカード

状況対応、不安定性、応用性――モンスターBOXには様々な要素が見え隠れしている。
使いこなすには、デッキ構築からプレイングまで工夫が必要なカードだ。
単なるギャンブルカードとはいえない奥深さがある。

激流葬

SM-24 / DL3-063 / BP1-228
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 8

召喚時にモンスターを全て、激流に巻き込む効果を持った強力な罠カード。
相手ターンのモンスター召喚時に発動すれば、次の自分のターンはほぼ確実にプレイヤーへの直接攻撃が可能だ。

1.使いにくい面

一見強力で、必須クラスのカードに見えるのだが、実際に使ってみると思ったより使いにくい面が露呈される。
その原因を大きく分類すると、以下の3つだ。

  1. 自分モンスターも破壊
  2. 魔法・罠除去効果で発動できず終いに
  3. 「召喚時」という発動条件

以上の面について詳しく見ていくことにしよう。

(1) 自分モンスターも破壊

激流葬は自分モンスターをも巻き込んでしまう。

――とは言え、自分の罠なのだから、当然ながら自分の好きなタイミングで発動することができる。
わざわざ自分が不利になるように発動する人は少ないだろう。
普通は、こちらの場が不利な状況において、相手がモンスターを召喚した時に発動するはずだ。

自分モンスターを巻き込んでしまう点は、確かにマイナス点ではある。
だが、特に「逆転」を目的とする場合は、この面はほとんどデメリットにはならないだろう。

(2) 魔法・罠除去効果であっさりと

激流葬は発動条件がある罠であるため、サイクロンなどで破壊されればそれまでである。
人造人間−サイコ・ショッカーに対しても無力だ。

激流葬は逆転目的で使用されることが多い割には、不安定な点が残るのだ。
ピンチからの逆転のために使いたいのに、あまり頼りにならない――というのはちょっと心許ない。

ただ、他の罠とは違い、魔導戦士 ブレイカーに対しては強いのではあるが……。

(3) 「召喚時」という発動条件

激流葬の発動条件は、「モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時」である。
この発動条件は、「モンスターが攻撃を宣言した時」と同じくらいの頻度で満たされるだろう。

だが、そこが盲点である。

例えば――
1回でも攻撃を受ければ負けという状況、相手の場にはモンスターがいる。
だが、自分の場には激流葬が伏せてある。

この状況で、激流葬は頼りになるであろうか?
相手はモンスターは召喚せずとも、そのまま攻撃すれば勝てるのだ。
激流葬を発動できないまま、負けてしまうことも多いだろう。

一般に逆転目的で激流葬を使うということは、相手モンスターの攻撃を妨害する目的が含まれていることが多い。
だが、激流葬の発動条件では、攻撃を直接防ぐことはできない。
相手は、攻撃を仕掛けるからといって、モンスターを召喚するとは限らないのだ。

(2)と(3)より、激流葬は逆転目的で使用するには少々頼りないところがある。
ピンポイントで戦闘面をフォローできる罠の方がやはり便利だ。
攻撃モンスターを1体だけ破壊する炸裂装甲の方が、この面では優れているといえるかもしれない。

2.激流葬で追い詰める

激流葬は自分のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時にも発動できる。
このため、相手モンスターを除去するために、自分のモンスターを利用する戦術も有効だ。

通常召喚は1ターンに1回――これは基本ルールだ。
だから、自分の通常召喚に対して激流葬を使用すると、自分の場は空になったまま相手のターンになってしまう。

これでは危険だ。
よほど追い詰められていない限り、このような使用は避けたい。

やはり、自分のモンスターを激流葬発動のトリガーとする場合は、反転召喚や特殊召喚を利用するのが前提だ。

さらに欲張れば――

などができれば、なおさら良い。
激流葬を利用する場合はこれらを意識してデッキを組んでみよう。

特に召喚・反転召喚・特殊召喚時に、別のモンスターを特殊召喚できる効果を持つモンスターがいると、直接攻撃時のダメージアップを狙えるので心強いぞ。
例えば、墓守の偵察者、切り込み隊長、デビル・フランケンなどがある。

ちなみに、特殊召喚されたモンスターもルール上激流葬で流されてしまうのではないか――と危惧するかもしれないが、チェーンの概念をしっかり理解すれば可能であることに気付くだろう。
また、デビル・フランケンの場合は召喚成功時に起動効果を使用――ということができるため激流葬とのコンボが成立するのだ。

3.激流葬の扱い方

激流葬には、全モンスターを破壊する大きな可能性が秘められている。
だが、ここまでの考察で分かる通り、扱い方が少々難しい。

激流葬を生かすか殺すかは、デュエリストの腕次第だと言えるだろう。

激流葬のデッキ構築とプレイングについて以下に簡単に紹介する。
もちろんこれが全てではないので、実戦を通して鍛えていって欲しい。

(1) デッキ構築

激流葬は多くのデッキで役に立つ。
それでも、激流葬を生かせるデッキで採用されるに越したことはないだろう。
例えば特殊召喚を多用する戦術をとる場合には、激流葬とのコンボが狙いやすいぞ。

また、直接的なコンボでなくとも、デッキのモンスター除去力が足りないなど、 デッキ全体の総合力を踏まえて激流葬を投入するかどうかを決めることも大事だ。

さらに、相手の戦術によってサイドデッキから投入するのも十分いい手だ。
相手が特殊召喚を多用するデッキだったり、モンスターを並べてロックをかけるデッキだったり――
激流葬は、サイドデッキにあると役に立つことも多いぞ。

(2) 発動タイミング

激流葬は発動機会の調整が難しい罠カードである。
発動したい時に発動できないことも多く、頼りない点が残るのだ。

このため、激流葬の発動タイミングは気持ち早めがいいだろう。
相手モンスターを2体以上除去できるとか――
次のターンでほぼ確実にプレイヤーへの直接攻撃を決められそうだとか――
これくらいの条件を満たしたら発動していっても構わないだろう。

下手に発動を遅らせモンスターを大量に破壊しようと欲張ると、 発動機会を逃すばかりではなく、相手の場にモンスターが溜まりこちらが危険になってしまうぞ。
もちろん、ほとんど役に立たない状況でホイホイ発動するのも問題だ。

発動機会を見極めること――これが、激流葬発動の最重要ポイントだろう。

スライム増殖炉

SM-25 / DL3-064 / BP1-229
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 2

ターンごとにトークンを生み出す永続魔法。

このカード1枚から無限にトークンを生み出せる可能性があるので、カードの数では有利なのかもしれない。
だが――

と、頭を抱えたくなるほどデメリットがある。
むしろ使わない方が強いんじゃないかと思えるほどだ。

それでも――

一応、救いの道は残されている。
デッキ構築を工夫すれば、スライム増殖炉を生かすことはできるのかもしれない……。

無限の手札

SM-26 / DL3-065 / BP1-230
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 0

無限なんてまやかしです。

……初心者は「無限」の響きに釣られて採用してしまいがちだが、本当にこのカードが役に立っているのか考えて欲しい。

ディフェンド・スライム

SM-27 / DL3-066 / BP1-231
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 1

相手の攻撃をリバイバルスライムに移し変える永続罠。
リバイバルスライムは戦闘で破壊されても復活可能なので、半永続的に相手の攻撃を防ぐことができる。

――とは言え。
リバイバルスライムの復活のための制約を見れば、とてもじゃないが使いやすいとはいえない。

リバイバルスライムがいないと何の役にも立たないのも、それに拍車をかけていると言えよう。

生還の宝札

SM-28 / DL3-067 / BP1-232
原作登場カード
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 5

ドロー強化カード。
自分のモンスターが蘇生されるごとにカードを1枚ドローできるぞ。

多くのデッキに入っている、死者蘇生、早すぎた埋葬、リビングデッドの呼び声――これらを使うだけで手札増強が可能だ。

それでも、その3枚のためだけに生還の宝札を使用するのは効率が悪い。
生還の宝札を使用する際は、蘇生系カードを多用できるようなデッキ構築が必要であろう。

蘇生系カードには、以下のようなカードがあるぞ。

自分のデッキの方向性に合わせて、これらのカードをうまく組み込んでいこう。

そして、デッキ構築の際には、生還の宝札1枚で2枚以上のカードをドローできるのが望ましいぞ。
と言うのも――

以上のような理由があるからだ。
デッキ全体の戦術に気を配りながら、生還の宝札を使用していこう。

女豹の傭兵

SM-29 / DL3-068
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 2

効果はハッキリいって使いにくすぎる。
自滅した自分モンスターのための救済効果だが、効果を使用できても損する事が多い困ったさんだ。

このため、「レディーパンサー」としてイラストを閲覧し、ケモノ・ネコミミを堪能するしかない。
だが、顔までケモノなので、そういった意味で堪能できてしまうキミは、人間の道を僅かばかり外れかけてしまっているかもしれない。

味方殺しの女騎士

SM-30 / DL3-069
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 4

糸目のお姐さん。
お姉さんではなくて、お姐さんなのです。

召喚ターンは攻撃力2000をノーコストで生かせるので、女邪神ヌヴィアよりも圧倒的に能動的に使用可能。
維持コストは羊トークンなどを使用したいところ。

仮に維持コストが払えなくとも、破壊されるのは次の自分ターン。
相手ターン中で場が空になるということはないため、その面でも悪くはない。

それでも、全体的に攻撃力重視でなくなっている現在のデュエル状況を踏まえれば、攻撃力2000はあまり魅力的とはいえないだろう。 攻撃力2000でこれだけの維持コストは割に合わない。

アマゾネスの射手

SM-31 / DL3-070 / BP1-233
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 6

薄着で厚着なアーチャー。
原作のアマゾネスモンスターが登場する前に出されたため、イメージが他のアマゾネスとは異なるカードでもある。

効果はキャノン・ソルジャーに類似。
モンスター2体生け贄で1200ダメージを与えることができるぞ。

ダメージは、モンスター1体当たり600ダメージと、キャノン・ソルジャーよりダメージ量は大きいが、キャノン・ソルジャーのように1体ずつ生け贄にすることはできない。
つまり、小回りが効かないと言うことになる。

どちらを使うかはデッキ構成次第。
普通に使うなら、キャノン・ソルジャーの方が何かと便利。
地属性や戦士族を生かしたいなら、アマゾネスの射手だろう。
どちらを使うにせよ、スケープ・ゴートは是非採用したいところ。

現在は攻撃力不足が祟って、キャノン・ソルジャーに同じくあまり使われていない様子。

紅蓮の女守護兵

SM-32 / DL3-071
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 3

効果の使い道が非常に薄いカード。
この効果を生かせる人はスゴイ。

結局のところ、通常モンスターとみなしてもいいかもしれない。

ビッグバンガール

SM-33 / DL3-072 / BP1-234
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 4

微妙にカメラ目線の少女。
それにしても、この顔つきで「少女」なのだから、父さんは心配だよ。

ライフ回復毎に相手プレイヤーにダメージを与える効果を持つ。
相手の攻撃をロックして、神の恵み、プリンセス人魚、堕天使マリーなどを使用してじわじわダメージを与えていこう。

コンボがうまく決まれば、1ターンにかなりのダメージを与えることが可能。
だが、そこまでの手間が結構掛かるので、ボーガニアンやステルスバードなどを使用していった方が効率は上となることが多い。

昔は、何故か「ホーリーエルフの祝福などは複数回回復している扱い」と解釈されていたので、それが大きなダメージ源となっていたが、今ではそんなことはないのでビッグバンガールはもはや下火。

炎の女暗殺者

SM-34 / DL3-073
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 4

普通に、デスコアラなどを使用していった方があらゆる面で効率は上。
挑発的なポーズを堪能したり、除外系サポートカードと組み合わせたりする気がないのならば、わざわざ使用する必要はないだろう。

ファイヤーソーサラー

SM-35 / DL3-074
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 4

妙に平面で淡白な表情が、僅かばかり人気のカード。

自分の手札を犠牲にしてまでダメージを与えるのは、正直無駄が多すぎるので使用しない方が吉。
使用したければ、強制転移などで相手に送りつけてから、リバース効果を発動させよう。
相手の手札を除外できるぞ。

……強制転移がないと活躍できないので、あまり効率は良くないが。

そよ風の精霊

SM-36 / DL3-075 / BP1-235
特殊型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 4

ジレンマを抱えた回復カード。
攻撃力0であるのに、回復効果を使用したい場合は攻撃表示でなければならない。

回復効果を得るために攻撃表示にすると、回復する前に戦闘によって大ダメージを受けかねない。
回復どころではなくなってしまうのだ。
やはり、グラヴィティ・バインドなどの永続防御カードと組み合わせたい。
素の守備力は1800と高いので、防御カードがなくとも戦闘面では強いのも魅力だ。

回復だけではデュエルには勝てないので、ビッグバンガールや裁きの代行者 サターンなどと組み合わせていきたいところ。

踊る妖精

SM-37 / DL3-076 / BP1-236
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 5

可愛らしい妖精が花の上で踊っている。
妖精が3人も花の上に乗れるほど、彼女らは幼く小さい。

だが、攻撃力1700。

攻撃力1700。

妖精は、見た目に騙されてはいけないということか……。
実は云百歳なのかもしれないのだし……。

効果の方は、そよ風の精霊に同じくジレンマを抱えている。
そよ風の精霊と比較すると――

これに加え、踊る妖精は戦闘で活躍できる長所を持つ。

このため、回復効果よりスタンダードな戦力を求める場合に踊る妖精は向いていると言えよう。
相手の場に戦闘で倒せないモンスターがいる場合や、罠カードを仕掛けた場合などに踊る妖精を守備表示にしていきたい。

ピクシーガーディアン

SM-38 / DL3-077
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 2

効果はほとんど意味なし。
――というか、発動できる機会もほとんどないだろう。

あとは、何と言うか……。
この微妙な格好と微妙な目つきが気に入るって人もいるんじゃないかなぁと、思います。

女帝カマキリ

SM-39
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用やや難(要生け贄) / 追い詰め型
総合評価 : 4

早くもデュエリストレガシーで絶版になったカード。
それは女の子カードなのに可愛くないから――ではなく、効果がないからである。

――とは言え、代打バッターの効果で特殊召喚できる要生け贄1体モンスターのうちでは、能力値はトップクラスに高い。
このため、代打バッターを使用するデッキには「あると便利な一枚」ともいえる。

そして、こういう使い道が出てくるカードほど絶版なのである。

プリンセス人魚

SM-40 / DL3-078 / BP1-237
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 4

毎ターン回復する能力を持つカード。
目つきが少し浮いてる気がするのは気のせいだ。

回復量は800だが、そよ風の精霊や踊る妖精のようなジレンマはない。
その代わり攻守ともに多少頼りない数値になってしまっている。

プリンセス人魚の攻撃力は、踊る妖精より200ポイント低い1500。
だが最近では、攻撃力1500〜1700のモンスターも多いため、この200ポイントの差は意外と大きい。
回復効果の前に、倒されることも多くなりそうだ……。

プリンセス人魚を使うならば、ある程度戦闘に耐性のあるロックタイプのデッキに採用するのがいいと思われる。
ロック系ビッグバンガールデッキに使うならば、そよ風の精霊や踊る妖精よりもオススメできるぞ。

ヒステリック天使

SM-41 / DL3-079 / BP1-238
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 5

天使のエリート。
が、その分不安定なところがあるのだろう、ヒステリーを起こしてしまう。

ていうかね、効果使用時の場面を想像したくはないね……。

効果は、無いよりマシだがあまり役立つ効果とはいえない。
心変わりなどで奪った相手モンスターを生け贄にするなどの目的でも、生け贄が2体必要なので使いにくい。

ダメージを与えるキャノン・ソルジャーなどとは違い、相手を追い詰める効果ではないため、羊トークンなどでも生け贄にするのは少々もったいない。
なぜなら、羊トークンが攻撃力1000のモンスターに倒されたとすれば、それは「ライフ1000回復」にほぼ同義であるからだ。
ヒステリック天使の「生け贄1体平均500ライフ回復」では、割に合っていない場合が多いだろう。

ヒステリック天使の最も評価できるポイントは、レベル4天使族で攻撃力1800である点にある。
安定して活躍してくれるので、天使デッキの戦力として活躍させていこう。

バイオ僧侶

SM-42
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 2

バイオテクノロジー僧侶。
イラストを見る限り人間ではない気がするが、気のせいだろう。

……って天使族じゃん。

聖獣セルケトをはじめ、不思議生物は「天使」なのね……。

「神秘」を感じました。

慈悲深き修道女

SM-43 / DL3-080 / BP1-239
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 5

慈悲深さゆえ、天使族になっているほどの修道女。
守備力は2000と高く壁モンスターとしても役立つ上に、効果も持っている。

効果は、自滅モンスター救済効果。
この修道女を生け贄にする事で、自分のターンで戦闘で破壊されたモンスターを手札に戻すことができるのだ。

――とは言え、この効果はあまり役立つものとは言えない。
普通にデュエルしている中では、戦闘で自滅するケースは少ないだろうし、効果発動時に修道女を生け贄にしなければならず、カードの損失も少し大きい。

クリッター、魔導戦士 ブレイカー、ニュードリュア、一撃必殺侍、表側表示リバースモンスターなど、コンボとなり得るカードはそれなりにあるのだが、コンボになっても利益があまり大きくならないことも多い。

やはり、効果は使用せずに壁として使っていくのが基本だ。
壁として使いつつ、まれに成立する微妙なコンボを密かに狙っていこう。

聖女ジャンヌ

SM-44 / DL3-081 / BP1-240
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用可能(融合) / 追い詰め型
総合評価 : 2

慈悲と堕天使が融合して生まれたカード。
いろいろ考えさせられる(ような気がする)カードだ。

このカードは何の効果も持たないので、ジャンヌを使いたければ、別のパックに収録されているパワーアップバージョンの「守護天使 ジャンヌ」を使うのがオススメ。

融合バージョンのジャンヌが使いたい場合は、可変機獣 ガンナードラゴンからの突然変異で出すのが良いだろう。
ガンナードラゴンから変異できるモンスターの中では、最も攻撃力が高いのだ。

堕天使マリー

SM-45 / DL3-082 / BP1-241
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難(要生け贄) / 中間型
総合評価 : 2

堕天使。
天使失格の烙印を押され、天使族ですらなくなってしまった。

「堕ちた天使」だからなのだろうか、墓地にある時に効果を発揮する。1ターン毎に200ライフ回復させるぞ。
回復量は少ないものの、一旦発動すれば妨害しにくいので、この点では評価できるぞ。

だが、堕天使マリー自身の能力値に問題がある。

レベル5攻撃力1700は、かなり使いにくい。墓地に送られるまではほとんど役に立たないカードなのだ。
苦渋の選択や手札抹殺、メタモルポットなどは用意しておく必要があるだろう。
もっとも、それらがあっても、使いにくいことには変わりない。

回復目的で使っていくには、力不足な面が多い。
ビッグバンガールとのコンボ以外では活躍の場は少ないだろう。

強欲な瓶

SM-46 / DL3-083 / BP1-242
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 6

カード1枚消費して、カード1枚ドローするカード。

……意味ないじゃん、って思う人もいるかもしれない。
だが、それなりに意味はある。

その最も大きな役割は、「ブラフ」(こけおどし、おとり)として使うことだ。
それにより、以下のメリットが生まれる。

しかし、強欲な瓶は罠カードのため、カードをドローできるのが1ターン遅れてしまう。
伏せカードのブラフなんかよりも一刻も早くカードをドローしたい場合には、これはマイナスに働いてしまうのだ。
また、サイコ・ショッカーが出ていると、使えなくなってしまうのも問題だ。

デメリット面も考慮すると、強欲な瓶は比較的守備的なデッキに使用すべきだろう。
攻撃的なデッキならば、ドローを遅らせるより攻撃していった方が良い。

また、強欲な瓶の別の使い方として、1ターンキル系デッキがある。
処刑人−マキュラなどを使って、罠カードをすぐに発動させられる状態にすれば、完全なデッキ圧縮になるのだ。

さて、現在では、強欲な瓶より少しだけ便利な「八汰烏の骸」というカードがあるため、使うならばそちらの方を使いたい。
(現在のデュエル環境では、どっちもあまり変わらないけどね……)

幻惑の巻物

SM-47 / DL3-084 / BP1-243
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 1

モンスターの属性を変更することのできる装備カード。

それでも、カード1枚消費してまで属性を変えるメリットは正直少ない。
それに、モンスターの属性を変えたいならば、DNA移植手術を使用した方が多くの場合で使いやすい。

SM-48 / DL3-085 / BP1-244
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 8

最強と言われている強化装備魔法。
自分のモンスターの数だけ装備モンスターが強化されるぞ。

ここでポイントなのは、装備モンスター自身も自分のモンスターとして数えられる点だ。
つまり、他に自分のモンスターがいなくとも、常に攻守+800を維持できるのだ。

しかも、モンスターが増えるほど攻撃力を飛躍的に増していく。
特殊召喚系カードやコントロール奪取系カードを使用した時の攻撃力は、凄まじいものがある。
特に、スケープ・ゴート魔導サイエンティストとのコンボは脅威だ。

それでも、「装備カード」という障壁があるため、それほど多くのデッキには採用されていないようである。
「装備カードの障壁」を含めた団結の力の短所について、例を挙げてみると――

マイナス面を考慮したとしても、比較的お手軽で、且つその爆発力は凄まじいものがある。強力なカードには違いないだろう。
攻撃タイプのデッキには採用する価値は十分にあるぞ。

団結の力装備後に確実に相手に損害を与えるためにも、相手の伏せカードにいつも以上に気を付けたいところ。
(もっとも、この考察を書いている時点では禁止カードなのだけれど)

魔導師の力

SM-49 / DL3-086 / BP1-245
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 6

団結の力の魔法・罠版。

団結の力よりも攻守の上がり幅は少なく爆発力には欠けるものの、他に魔法・罠カードを伏せていくだけで、パワーアップができるのでお手軽さの面では上である。
スケープ・ゴートなどのカード消費なしで、カードを伏せるだけで攻撃力が上がっていくのは魅力的だ。

爆発力不足?

――とは言え、魔導師の力は、メリットは大きいものの、大嵐などのカードで他の伏せカードごと簡単に破壊されてしまう点や、爆発力に欠ける点が災いして、あまり使われてはいないようだ。
特に、「爆発力に欠ける点」が、団結の力に大きく劣っているようだ。

「爆発力に欠ける点」について簡単に説明すると――

つまり、魔導師の力は、攻守上昇値の最大値が低いだけでなく、攻撃力+2000、+2500……となる機会も少ないのだ。
特に、手札の尽きてくる終盤になるほど、攻撃力の上がり幅も少なくなるため、いざと言う時に頼りにならないことも多いのだ。

魔導師の力は、弱くはないが、団結の力には劣るところが多い。
魔導師の力を使うならば、フィールドカードなど場に残りやすいカードが組み込まれている場合がいいだろう。
個人的なオススメは、「グラヴィティ・バインド系カード + 直接攻撃可能モンスター」のコンボを使用したデッキだ。

死者への供物

SM-50 / DL3-087
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 5

先払いのコストもなく、しかも速攻魔法。
発動する分には使いやすいモンスター除去カードだ。

だが、その後のドローフェイズスキップはハッキリ言ってかなりキツイ。
死者の手向けなどの「手札1枚コスト」と比較してみよう。

ドローフェイズスキップのデメリット

まず、「ドローフェイズスキップ」も「手札1枚捨てコスト」も、どちらもカード1枚分の損失であることには変わりない。

だが、「手札1枚捨てコスト」ならば、捨てるカードを自分で選べる上、キラー・スネークなどとコンボになる可能性もある。
それに対し、「ドローフェイズスキップ」は、キラー・スネークなどとはコンボにならず、利用価値の高いカードかもしれないドローカードを失うのだ。

以上より、「ドローフェイズスキップ」の損害は、「手札1枚コスト」を越えるだろう。

それでも、コスト後払いである分「発動が容易になる」と言うメリットはあるのではないか――そう思えるかもしれない。
だが、死者への供物が勝敗の決め手となるような状況以外では、必ずドローフェイズスキップが響いてしまうのだ。
このため、「ドローフェイズスキップ」が「手札1枚捨てコスト」を上回る機会は少ないと言っていいだろう。

死者への供物が登場した頃はともかく、他の除去カードが豊富な現在では死者への供物はほとんど使われてはいない。
……と言うか、密かに絶版だし。

青眼の白龍

SM-51

初登場の復刻アルティメットレア。
持っていないので間違っているかもしれないが、背景の彫り込みは渦巻き模様になっているようだ。




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