カード考察 Labyrinth of Nightmare ― 悪夢の迷宮 ―

First update : 2002/4/5
Last update : 2005/4/4

効果やパラメータなどは面倒なので書きません。他のサイトを探してください。

4/4 ウィジャ盤以降のカード17枚を強化

絵画に潜む者

LN-01 / DL3-088 / BE1-JP246
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 3

バクラのダーク・ネクロフィア特殊召喚のための布石。
攻撃表示で召喚して相手に倒させようぜ!

……密かにイラストが骨塚似。
これもバクラのコレクションなのか……?

悪魔の亡霊

LN-02 / DL3-089 / BE1-JP247
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 4

守備力が高いので、裏守備表示で出しておけば、意外と倒されにくい。

――のだが、何故か攻撃表示で出したくなる不思議なカード。

首なし騎士

LN-03 / DL3-090 / BE1-JP248
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 4

恐怖感、オカルト感を煽るバクラのしもべ。
首がとんでいるので、比較的規制が厳しいアニメでは別のモンスターに差し替えられると思っていたが、そのまま首なし騎士として登場した。
むしろ規制どころか、恐怖を煽る演出付きで2〜3回も登場する始末だ。

こういう幽霊タイプならば、首がとんでいてもOKなのか……。

首なし騎士は、バクラのしもべの中ではインパクトもあるので、比較的使われている……ような気もしないでもない。

地縛霊

LN-04 / DL3-091 / BE1-JP249
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 4

バクラの使った壁モンスター。
原作でも壁として使っていたので、このカードまでわざわざ攻撃表示にして相手に倒させる人は少ないだろう。

死霊伯爵

LN-05 / DL3-092 / BE1-JP250
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能(要生け贄) / 追い詰め型
総合評価 : 2

バクラのしもべ。
原作ではあまり目立っていないが、アニメでは補助魔法の力を受けて活躍していた。

OCGで使うのはすこし苦しいが、なんとか頑張ってくれ……。

ボーンハイマー

LN-06
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

ゲームシリーズ、デュエルモンスター4に登場したザコモンスター。
そのザコっぷりは、OCGでも引き継がれているぞ!

フレイムダンサー

LN-07
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

明日も明後日もザコモンスター。

イラストもテキストも弱そうな雰囲気満点!
特にテキストの「目を合わせたら駄目だ」と言う部分は――

娘「おかあさーん、あれなーに?」
母「目を合わせてはいけません!」

というレベルである。

以上の考察(?)より、フレイムダンサーは、いろんな意味で相手を翻弄できることが判明。
さあ、皆もデッキに1枚入れてみよう?

スフィラスレディ

LN-08
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

こちらもデュエルモンスター4から。
元は、デュエルモンスター3のコンストラクションからも生み出せるらしい。

――と、いろいろ出典を並べてみたところで、ザコカードには変わりない。
せめて顔が良ければ、もう少し人気が出たのだろうが……。

雷ウナギ

LN-09
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

あー、最近ウナギ食ってないなぁ。

昇霊術師 ジョウゲン

LN-10 / DL3-093 / BE2-JP001
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 4

元ネタは、玄奘法師だろうか?

ジョウゲンは2つの特殊召喚を封じる能力を持つ。
1つ目の効果は、手札を捨てることで特殊召喚モンスターを全滅させる起動効果であり、
2つ目の効果は、特殊召喚そのものを封じる永続効果だ。

1.特殊召喚モンスター破壊効果

1つめの特殊召喚モンスター破壊効果は、同族感染ウィルスのような処理をする効果である。
手札コストがランダムに1枚であるものの、特殊召喚モンスターを全て葬れるのは魅力的に感じるかもしれない。
だが、同族感染ウィルスと比べると、マイナスポイントが目立つ。以下に書き出してみよう。

特に、ジョウゲン自身の攻撃力の低さと破壊可能なモンスターの制限が、足を引っ張っている。
この起動効果のためにジョウゲンを使用するのは力不足だといえるだろう。

2.特殊召喚封印効果

2つめの特殊召喚封印効果は、神殿を守る者のように特殊召喚そのものを封じる。
ジョウゲン自身は戦闘で倒されやすいものの、相手が特殊召喚効果を使用する場合が多いのはバトルフェイズの前のメインフェイズ1。このため、ほぼ1ターン分は特殊召喚を封じることができる。
また、相手のキラー・トマトなどを戦闘で破壊する時にジョウゲンが場に出ていれば、そのキラー・トマトの効果を封じることもできるぞ。

だが――
すぐに永続効果を適用させたい場合は、攻撃力200のジョウゲンを攻撃表示で出さなければならないし、
ジョウゲン単体ではキラー・トマトは倒せない。

やはり、攻撃力の低さがとてつもなくネックなのだ。

3.ジョウゲンを使うなら

ジョウゲンは、強力なチカラを秘めてはいるものの、攻撃力不足などが原因でなかなか思った通りにならないため、総合的には強いカードとはいえない。
一般的なデッキでジョウゲンを使いたいならば、シャインエンジェルから出すと良い。簡単に表側守備表示にできるため、多少は使いやすくなる。
ただ、前半の起動効果で自滅してしまうのだが、安定性を求めるなら我慢するしかない。

一般的なデッキにおいてはジョウゲンは少々力不足であるため、相手のデッキタイプを見てからサイドデッキから投入するのが良いだろう。
特に相手が1ターンキル系のデッキの場合、特殊召喚封印効果が役に立つ。

ちなみに。
ラストバトル!発動時にジョウゲンを指定するとほぼ確実に勝利が決定する――というコンボがある。
むしろ、ジョウゲンはこの目的のために使用されることが多いようだ。
ただ、類似例の「神殿を守る者+撹乱作戦」のコンボが成立しない現時点では、そのコンボが成立するかは少々心配なので、OCG事務局に確認を取っておくことをオススメするぞ。
(ジョウゲンの10段階総合評価は、このコンボを考慮していない)

霊滅術師 カイクウ

LN-11 / DL3-094 / BE2-JP002
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 8

元ネタは空海。
玄奘よりも有名なため、気付いた人も多いだろう。

カイクウは、墓地除外に関する2つの効果を持つ。
1つ目の効果は、相手にダメージを与えた時に墓地のモンスターを除外する誘発効果であり、
2つ目の効果は、相手が墓地からカードを除外する行為を妨害する永続効果だ。

1.墓地モンスター除外効果

カイクウが相手に戦闘ダメージを与えると、相手の墓地のモンスターを除外することができる。
直接的には意味のない効果であるが、間接的に相手に損害を与えることができるぞ。

例えば――

以上の要素について、蘇生系やキラー・スネーク以外は相手のデッキ構成に依存する。
このため、相手のデッキ構成を確認してからカイクウをサイドデッキから投入する戦術が有効だ。

それでも、カイクウで妨害可能な相手カードの数はそれなりにある上、カイクウ自身の攻撃力も1800と高いため、メインデッキから採用していっても構わないだろう。
特に、手札破壊要素を持つデッキならば、相手をより追い詰めることができる可能性が大きくなる。

ちなみに、カイクウが相手モンスターを破壊すると同時に相手に戦闘ダメージを与えてこの効果を発動させた場合、その時破壊したモンスターを除外することはできない。
なぜなら、ダメージを与えてカイクウの効果が適用された後で、相手モンスターが墓地へ送られるためだ。

2.墓地除外封印効果

2つ目の永続効果により、相手が墓地からカードを除外するのを無効化する。

――とは言っても、相手によっては墓地除外を妨害する意味がない場合も多い。
妨害する意味のあるカードとしては、主に以下のカードが考えられる。

注目すべき点は、やはり特にカオス・ソルジャー −開闢の使者−。
カイクウの1つ目の効果とダブルで、その特殊召喚を妨害することができるのだ。

カオス・ソルジャー −開闢の使者−などの対策カードとしては、かなり優秀だぞ。

3.まとめ

カイクウは一般的に良く使われるカードである。
強力なカオス・ソルジャー −開闢の使者−を妨害する効果が優秀だから使われるというのもあるだろうが、やはり見逃してはいけないのはその攻撃力の高さだ。

攻撃力1800ならば、多くのモンスターを戦闘で葬れる。
そして、攻撃力が高いことは――
必然的に戦闘ダメージも与えやすくなり、墓地モンスター除外効果の使用機会も増え、
必然的に生き残りやすくなり、墓地除外封印効果も生かしやすくなるのだ。

ただ、カイクウは強力なカードではあるが、その強力さは100%保証されるものではない。
相手のデッキとの相性が悪かったり、戦闘面で劣勢の時には役立たないことも多いのだ。過信は禁物である。

幻想召喚師

LN-12 / DL3-095
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 4

1ターンだけ融合モンスターを特殊召喚することのできるカード。
リバース+生け贄1体で攻撃力4500の青眼の究極竜が出せるのは魅力的だ。

1.幻想召喚師の制約

しかし、幻想召喚師の発動条件や制約は、意外と厳しい。
以下の事象に一つでも引っかかったら、活躍はできない。

2.幻想召喚師の戦術

普通にやっていては幻想召喚師の効果は成功しにくい。
そのため、幻想召喚師を使う場合は専用デッキを組み、以下のようなカード・戦術を組み込むべきだろう。

これらの戦術のいくらかを組み込めば、幻想召喚師活躍の機会も増えるため、それなりに戦うことができるはずだ。
だが、当然ながら幻想召喚師自体はデッキに3枚しか入らないため、デッキを特殊化すると幻想召喚師が手札に来ない場合、貧弱になってしまう。
幻想召喚師以外のカード同士の相性やデッキバランスを特に注意して、しっかり勝率が上がるようにしたいところ。

また、マッチ戦2戦目以降では警戒される傾向にあるため、これを逆手にとってサイドデッキで戦術を大きく変えるのも有効だ。

魂を喰らう者 バズー

LN-13 / DL3-096 / BE2-JP003
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 7

墓地の魂を喰らい攻撃力を上げるモンスター。
墓地にモンスターカードさえあれば、単体で攻撃力2500まで上げることができる。
攻撃力が2500もあれば上級モンスターを葬れるので、これは非常に魅力的だ。

また、バズーの攻撃力上昇は一時的ではあるが、相手の強力なモンスターを倒せれば、一時的でも十分役に立っているといえよう。
しかも効果を使用せずとも攻撃力は1600あるので、安定した戦力としても期待できる。

ただ、共通の資源である墓地のカードを消費してしまうので、バズーはデッキに1枚にとどめるのがベスト。
バズーの効果が使えなくなったり、蘇生系カードに影響が出たりすることを減らすためには、バズーはデッキに2枚以上ない方が良い。
同様に、ギカンテス、カオス・ソルジャー −開闢の使者−などのカードも控えるべきだろう。

また、バズーの効果を生かすために苦渋の選択やメタモルポットなどをデッキに採用することをオススメする。
墓地のモンスターを増やしておくことで、バズーの効果もより生かせるはずだ。
ただし、デッキバランスには注意しよう。バズーは攻撃役の一枚に過ぎないことをお忘れなく。

最近のデュエルは、カオス・ソルジャー −開闢の使者−の登場や、強力効果モンスターの登場によりあまり攻撃力重視ではなくなっているので、バズーの効果を生かす機会が少なくなっているが、それを差し引いてもバズーは十分活躍できる。
攻撃役の一員として採用してみよう。

異次元コンボ

ちなみに。
最近では、バズーは次元融合や異次元からの帰還とのコンボで使われることも多い。
これらのカードとバズーをコンボで使うと、バズーの攻撃力をアップした上に、除外モンスターを一気に特殊召喚できてしまうのだ。

このコンボを狙う場合は、バズーはデッキに3枚採用し、苦渋の選択や手札抹殺などで墓地のモンスターを増やし、コンボの成功率を挙げていくことが大事だ。
コンボ自体は強力なもののデッキ全体の安定性は落ちるため、バズーを使用する場合に必ずこのコンボを意識する必要はない。

ダーク・ネクロフィア

LN-14 / DL3-097 / BE2-JP004
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 4

バクラが使った有名なモンスターカード。
原作に似た奇妙な召喚条件を持つ特殊召喚モンスターだ。

1.特殊召喚条件とデッキ構築

登場当時は比較的簡単に特殊召喚できるモンスターだと言われていたが、カオス・ソルジャー −開闢の使者−など強力なモンスターが登場するにつれ、使う人も少なくなっているようだ。
悪魔族を3体を揃えるのはそんなに簡単ではないのだろう。

ダーク・ネクロフィアを使う場合は、デッキの多くのモンスターを悪魔族にしなければならない。
無理に種族を揃える分、どうしてもデッキ全体の戦力は落ちてしまうが、悪魔族には比較的強いモンスターが揃っているため、戦力ダウンはそれほど大きくはないだろう。
冥界の魔王 ハ・デスや、ジェノサイドキングデーモンなど、悪魔族デッキでこそ活躍するカードに織り交ぜていけば、デッキの悪魔族モンスターが多くなることで得られるメリットを大きくすることができるだろう。

また、墓地の悪魔族モンスターを増やすために、簡単に悪魔族モンスターの数を増やすことのできるジャイアントウィルスなどのカードがあると良い。
墓地にモンスターを送る常套手段として強力な、苦渋の選択、悪夢の蜃気楼、手札抹殺、第六感などの投入も検討していこう。

2.特殊能力とプレイング

ダーク・ネクロフィアには特殊能力が備わっている。
ダーク・ネクロフィアが破壊されると、相手モンスターのコントロールを奪うことができるのだ。
カード効果で破壊されても特殊能力は適用されるため、ダーク・ネクロフィアを場に出せさえすれば、高確率で特殊能力を使用できるだろう。

しかし、この特殊能力は相手にバレている分、自分の思ったように相手モンスターを奪えないことが多い。
モンスターの裏守備セットなどにより奪えるモンスターがいない状態にしたり、攻撃力の高いモンスターを奪われないように手札に温存しておいたり、異次元の女戦士などでダーク・ネクロフィアを除外してしまったり、奪われた後に備えてサイクロンや罠などを用意しておいたりと、様々な対策がある。
それでも、相手の所持カードによってはちゃんとモンスターを奪える機会もあるだろうし、相手に何らかの対策を打たれても反撃の手を緩めるくらいはできているため、決して役に立たない効果ではない。

以上の考察より、ダーク・ネクロフィアは、特殊召喚扱いで出せることを意識して、奇襲攻撃をかけるつもりで場に出していくのが理想だ。
奇襲後の相手の反撃をダーク・ネクロフィアの特殊能力で最小限に抑えるのだ。

神聖なる魂

LN-15 / DL3-098 / BE2-JP005
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 4

光の魂より特殊召喚されるしもべ。
背後霊とも言う。
神聖なる魂のイラストで憑かれている人は、おそらく同族感染ウィルスのイラストに載っているウサギ並みの存在意義しかないだろう。

さて、神聖なる魂はフィールドや手札からの消費なしで、いきなり攻撃力2000+αのモンスターとして、しかも特殊召喚扱いで場に出せる。
登場当時は光属性デッキの要としてそれなりに使われていたカードだが、現在ではほとんど使われていない。
やはり、光属性モンスターを採用するなら、闇属性モンスターと組み合わせて、カオス・ソルジャー −開闢の使者−やカオス・ソーサラーを使用していった方が強いのだ。こちらの方が、デッキバランスもカード単体のパワーも上回っている。

それに、光属性にこだわっても、放浪の勇者 フリードなどを使用する場合も多いので、このカード自体に入れ込んでいない限り注目されることもなさそうだ。
その証拠に、キミはこのカードの効果を言えますか?

炎の精霊 イフリート

LN-16 / DL3-099
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 6

炎属性モンスターの魂を生け贄に特殊召喚される炎の精霊。

元々の攻撃力も1700と高く、さらに特殊召喚扱いなので奇襲攻撃で一気に攻め込むことができる。
炎属性モンスターさえあれば、お手軽で安定して強い攻撃要員として活躍できるだろう。

揃わない役者

ただ、問題なのは炎属性モンスターの確保。

炎属性モンスターは、全体的にあまり強いモンスターが揃っておらず、下手にデッキの炎属性モンスターを増やしたところで、デッキ全体の戦力は下がってしまうことも多い。
このため、イフリートを採用するためだけに、デッキに炎属性モンスターを多く採用するのはあまりオススメできない。
炎デッキが先にあって、そこにイフリートを採用するのならば、イフリートは活躍してくれるだろう。

水の精霊 アクエリア

LN-17 / DL3-100 / BE2-JP006
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 7

イフリートの水属性版。
水属性モンスターの魂を生け贄に特殊召喚されるぞ。ただし通常召喚はできない。

1.表示形式変更効果の実際

アクエリアは、攻撃力こそはイフリートに劣るものの、表示形式変更能力を持つ。
表示形式変更効果を使用するタイミングは相手スタンバイフェイズなので、特殊召喚さえできればほとんどの確率で効果を使用できるぞ。

表示形式変更は地味ではあるが、使いどころは多い効果である。
その基本的な使用例を以下に挙げてみよう。

以上のように、効果の使いどころは多い。
が、そこまで強力な効果でもない。
強力な効果となれない原因は、バトルフェイズとのタイムラグや、特殊召喚モンスターとしての性質との相性にある。
例えば――

などなど、実際に使ってみると表示形式変更効果が思ったより貢献しないこともしばしば。

アクエリアを使う際には、この効果にとらわれないようにしたいところ。アクエリアは表示形式変更効果だけではなく、特殊召喚を利用しての奇襲攻撃要員としても十分に役に立つのだから。
様々な要因を考慮して、攻撃中心で活躍させるか効果中心で活躍させるかを的確に判断できるようなプレイングが、アクエリアを使いこなすためには必要だ。

2.水属性モンスター

当然ながら水の精霊 アクエリアを使う場合には、デッキに水属性モンスターをたくさん投入しなければならない。
イフリートと同じく、アクエリアを使いたいから水属性モンスターを増やすのではなく、水属性モンスターが多いからアクエリアを採用するようにしたい。

水属性モンスターは最近ではかなり強力なモンスターが増えてきており、アクエリアを含む水属性デッキはかなり強力になってきている。
汎用性を兼ね備えている強力な水属性モンスターには、キラー・スネーク、同族感染ウィルス、氷帝メビウス、ペンギン・ナイトメアなどがあり、これらにアビス・ソルジャーやグリズリーマザーなどのカードを加えていくだけで、簡単にアクエリアの土台を完成させることができる。
このため、このパックに含まれている精霊系モンスターの中では、使用頻度の一番高いカードなのかもしれない。

岩の精霊 タイタン

LN-18 / DL3-101 / BE2-JP007
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 7

地属性の魂を生け贄にすることで特殊召喚される岩の精霊。
インチキな千年アイテムを持つオッサンではない。精霊だ。可愛らしい精霊だ。

タイタンの攻守は炎の精霊 イフリートと同じだが、イフリートとは違い攻撃力アップ効果が相手ターンに適用されるため、戦闘面ではイフリートに劣る場合が多い。
だが、特殊召喚のしやすさ、お手軽さと言う面においては、タイタンの方が遥かに勝っている。

タイタンの特殊召喚に必要な地属性モンスターは、数も豊富で強力なカードも多い。
少し意識して地属性モンスターを揃えるだけで、デッキ全体の戦力をほとんど落とすことなく、タイタンを採用できるのだ。
このため、タイタンはかなり使いやすいモンスターといえるだろう。

ただ、今の環境では、タイタンと同じ特殊召喚条件を持つギガンテスの方が何かと役立つため、タイタンの使用頻度は激減してしまっているのではあるが……。

風の精霊 ガルーダ

LN-19 / DL3-102
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 5

精霊系最後のモンスター。
墓地にある風属性の魂を生け贄にすることで特殊召喚されるぞ。

遅すぎた効果

ガルーダは、水の精霊 アクエリアに似た表示形式変更効果を持つ。
しかし、その効果は相手ターン終了時に適用されるため、その前にガルーダ自身が倒されることも多く、発動できずじまいとなりやすい。
ガルーダの表示形式変更効果は、成功しにくいのだ。

このため、岩の精霊 タイタンのように特殊召喚からの奇襲攻撃を中心に活躍させていくことが、ガルーダの標準的な使い方である。

けれども。
ガルーダの攻守はアクエリアと同じで、しかも風属性モンスターにはそれほど強いモンスターが揃っていない。
さらに、ガルーダと同じ特殊召喚条件を持ち強力なシルフィードの存在がトドメを打つ。
もはや、ガルーダはほとんど使われていないカードとなってしまっている。

俊足のギラザウルス

LN-20 / DL3-103 / BE2-JP008
特殊型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用やや難 / 中間型
総合評価 : 5

特殊召喚扱いで場に出すことのできる恐竜。
特殊召喚扱いで場に出せば、他にモンスターを召喚して総攻撃をかけたり、ギラザウルスを生け贄にすることで1ターンで上級モンスターを召喚したりすることができるぞ。

1.損益分岐点

ただし、ギラザウルスには特殊召喚扱いで出すと相手の墓地からモンスターを蘇生してしまうデメリット効果を持っている。
カード差でも相手に得させてしまうのだ。

一応、相手の墓地の内容や他のカード次第では、このデメリット効果を0に近づけることは難しくない。
しかし、ギラザウルスは所詮攻撃力1400のモンスターであり、それを特殊召喚扱いで出せたところで得られるメリットはあまり大きくない。

岩の精霊 タイタンや切り込み隊長、死霊ゾーマなどを使用していった方が、総合的には上だ。
激流葬、王家の眠る谷−ネクロバレー、霊滅術師 カイクウ、海竜−ダイダロス、ニードルバンカー、砂塵の悪霊などのコンボとなるカードを使ったとしても、コンボが成立しない場合の損失やコンボ成功時の利益の大きさを考えるとギラザウルスが大いに役立つとは言えないだろう。

2.特殊タイプのデッキに

ギラザウルスを使うならば、特殊タイプのデッキに採用するのがよい。
特殊タイプのデッキとは、つまり戦闘を行わないようなタイプのデッキだ。
相手にモンスターを蘇生させられたところで、自分にはほとんど影響のないデッキならば理想的である。

具体的には、マジック・キャンセラーやカタパルト・タートルなどを使用したロックタイプのデッキや1ターンキルタイプのデッキが挙げられる。
ギラザウルスを生け贄として利用するのだ。

トルネード・バード

LN-21 / DL3-104 / BE2-JP009
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 3

トルネードを起こす力のある鳥。
まあ、トルネードを起こす力があるくらいなら、もっと攻撃力を上げてほしいところだが、そこは大人の事情だ。

トルネード・バードの効果は、リバースした時に魔法・罠を2枚手札に戻させる効果である。
が、そのデメリットを書き連ねてみると、使いたくなくなる気が満々になるぞ。

幻影の妖精

LN-22 / DL3-105
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 3

A「あ、妖精さんだぁ!」
B「妖精? そんなもの、どこにも見えないぞ?」
A「ほら、あそこ」
B「見えないぞ……」
A「あれ? おかしいなぁ」
B「もしかしたら、幻かもしれないぞ」
A「幻のはずないと思うんだけど。……じゃあ、僕が確認してくるよ」
B「あ、やめとけって!」
A「おーい! 妖精さーん!」
妖精「ニヤリ」
A「え?」
某魔術師「ブラック・マジック!」
A「ぎゃあああああ」

――という効果を持つ。

まあ、上のようにうまくいけば確かに役立つのだろうが、

と、使いにくい点は多い。
伝説の柔術家、マジック・ランプ、マシュマロン、その他リバース系モンスターや罠カードを使用していった方が便利なのは否定できないだろう。

ダーク・ヒーロー ゾンバイア

LN-23 / DL3-106 / BE2-JP010
原作登場キャラ
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 6

花咲友也が憧れるアメリカンコミックのヒーロー。
効果も原作のイメージを再現したものになっているぞ。

レベル4にもかかわらず攻撃力は2100と高いが、

というマイナス効果を持つ。
ただ、攻撃力ダウンはあまり大きなマイナスではないため、ゾンバイアは「モンスターとの戦闘において活躍するカード」と言っていいだろう。

もちろん、相手プレイヤーに直接攻撃できないデメリットは大きいが、その代わりゾンバイアはコントロールを奪われても自分に直接攻撃されることがない。
このため、自分の場に罠などが準備できない時に召喚しても、相手ターンの反撃で大ダメージを受ける可能性が小さくなる。
小さなことだがプレイングの参考にして欲しい。

過去の栄光?

ゾンバイアは「モンスターとの戦闘において活躍するカード」――とは言え、現在のデュエル環境において、高攻撃力モンスターへの対処はさほど重要ではない。
戦闘以外に厄介な効果を持つカードが多数存在するからだ。

このため、モンスターとの戦闘面で強力な力を発揮するゾンバイアは、最近では活躍しにくくなっている。
もちろん、ゾンバイアは怒れる類人猿や天空騎士パーシアスをはじめ、多くの高攻撃力モンスターを戦闘で葬れるのだが、魂を削る死霊で攻撃を止められたり、異次元の女戦士と相打ちになったりしてしまうことも多いのだ。

もし、ゾンバイアを使うならば、他の戦士族モンスターとともに増援をデッキに入れておきたいところだ。
ゾンバイアで倒せる攻撃力が高めのモンスターが現れた時に、増援でヒーローの見参を狙え!

物資調達員

LN-24 / DL3-107
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 3

融合モンスターの素材を回収する効果を持つカード。
物資調達員1枚で2枚分のカードを回収するため、カード差から見れば得をする。融合魔法カードが手札にあれば、再融合ができるのも魅力的だ。

ただし、どう見ても発動が困難である。
融合デッキは融合に成功するまででも一苦労なのに、その状態でさらにリバース効果を成功させ、さらに再融合を狙う場合は融合魔法カードを再び調達しなければならない。
これらを満たせる状況を生み出すのは困難だ。
リバース効果に成功しても得られる利益があまり大きくはないので、融合召喚の成功率を上げるカードや汎用性の高い強力カードを採用した方が勝率アップに繋がりやすい。

――というか、モンスターを「物資」扱いしている時点でダメだと思います。

魔力吸収球体

LN-25 / DL3-108 / BE2-JP011
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 4

魔法を無効化する能力を持つモンスター。
しかし、魔力吸収球体自身を生け贄にしなければならない。

魔力吸収球体を使う上で問題となるのは、魔力吸収球体を表側表示にしておかなければならないことだ。
つまり、相手に無効化できることがバレてしまっていることになる。

しかも攻守は低めであるため、戦闘でも簡単に倒されてしまう。
一応、戦闘に入る前――つまり魔法を最も使う機会の多いメインフェイズ1では、ほぼ確実に魔力吸収球体が生き残っているので、魔法を封じて相手の行動を遅らせることはできる。

ただし、それを差し引いても、魔力吸収球体がもたらす利益はまだまだ小さい。
活躍できるというレベルになるには、グラヴィティ・バインドなどで、戦闘面を中心にフォローしておきたいところだ。

戦闘面に弱いという性質から、魔力吸収球体は行動ロックタイプのデッキに一番向いていると思われる。
グラヴィティ・バインドなどを用いた行動ロックタイプのデッキを作るならば採用を検討していってもいいだろう。

異星の最終戦士

LN-26 / DL3-109 / BE2-JP012
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用可能(融合) / 追い詰め型
総合評価 : 4

ゲームシリーズ・デュエルモンスターズ3が初出のカード。
高橋先生の描き下ろしだと聞いたことがあるが、本当だろうか?

1.無理をせずに

さて、異星の最終戦士は融合モンスターだが、融合魔法を使用して真面目に融合召喚するのはやや効率が悪い。
可変機獣 ガンナードラゴンからの突然変異で特殊召喚することをオススメするぞ。

異星の最終戦士は、召喚行為を禁じる効果を持っている。
だが、通常召喚の「セット」は禁止されていないので、相手のモンスターを全滅させたからといって毎ターン直接攻撃が成功するわけではない。

そして必然的に、相手は守備モンスターを出したり、罠を仕掛けたりすることが多くなるだろう。
このため、デュエルがこう着状態に陥ってしまうことも大いにありうるのだ。

異星の最終戦士を使用する際にはこの点を意識して、以下のような工夫を施したいところだ。

以上のように様々な点において工夫したい。
異星の最終戦士の利点を生かせないと判断したら、聖女ジャンヌなどの他の融合モンスターを使用していった方がいいぞ。無理をして異星の最終戦士を使うと、自分の首を絞めてしまうこともある。

2.1ターンキル?

異星の最終戦士には、昇霊術師 ジョウゲンと同じ原理で、ラストバトル!とのコンボが成立する可能性がある。
デビル・フランケンからの特殊召喚によって、ラストバトル!を発動させるのだ。
この時ポイントなのは、デビル・フランケンの5000ライフコストがプラスに働くこと。ラストバトル!の発動条件を満たすのに一役買うのだ。

ただ、ジョウゲンに同じく、このコンボはルール的にOKかどうかが最近微妙なので、使う際にはOCG事務局にルールの確認しておこう。

力の集約

LN-27 / DL3-110
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 2

みんな、オラに元気を分けてくれ。
――と言う声が聞こえるかもしれないカード。

力の集約は、モンスター1体に装備カードを集約させる効果を持つ。
うまくいけば相手の強化装備カードを奪うことができるものの、強化装備カード自体をデュエルで見かけることが少ないので、その役割にはほとんど期待できない。

とすれば、自分の強化装備カードを同一バトルフェイズ内で使いまわしたり、流星の弓−シールなどのマイナス効果を持つ装備カードを相手に装備させたりなど、自分の装備魔法とコンボで使うことが多くなるだろう。
ただ、コンボで使ってもそんなに強力ではないので、あまり勝利に貢献しないのが問題。
やるとすれば、グラヴィティ・バインドなどと併用し、直接攻撃可能な能力を持つモンスターに装備させること……かな?

結局のところ、相手の早すぎた埋葬や強奪を破壊する役割の方が活躍できそうだ。

沈黙の邪悪霊

LN-28 / DL3-111 / BE2-JP013
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 3

バクラの使った嫌がらせトラップ。

うまくいけば、「相手の強力モンスターの攻撃無効&相手モンスター1体破壊&相手プレイヤーに戦闘ダメージ」と、トリプルの被害を相手に与えることができる。
ただ、これはうまくいけばの話。

うまくいくためには以下の条件を満たさなければならないのだ。

沈黙の邪悪霊発動に最低限必要なのは上の2つだが、これだけ満たしただけでは、モンスター1体の攻撃を止める役割しか果たさないことになる。
状況によってはそれでも役には立つのだろうが、それではやはり強力とは言えない。
上の条件が4つ全て揃わないと活躍したとは言いがたいのだ。

このため、沈黙の邪悪霊はやはり使いにくい。
魔法の筒や炸裂装甲を使用した方が総合的には活躍できるのは否定できないだろう。

王宮の号令

LN-29 / DL3-112 / BE2-JP014
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 追い詰め型
総合評価 : 2

リバース効果を完全封印する永続罠。

完全封印とは言え、元々リバースモンスターはデッキに平均2枚程度しか入っていないことが多く、無効化できる対象が少ないのが問題。
このため、王宮の号令を使用するよりも、抹殺の使徒、シールドクラッシュなどといった汎用性に優れたカードを使用していった方が強い。封印にこだわるとしても、スキル・ドレインの方が魅力的だ。

王様本人が出していた王宮のお触れ、王宮の勅命とは違って、王宮の号令は王宮騎士隊長が出している以上、その力も落ちてしまったのだろう……。

フォースフィールド

LN-30 / DL3-113 / BE2-JP015
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 3

フィールド上モンスター1体を対象に取る魔法を無効化するカウンター罠。

無効化できる代表的なカードは、強奪、心変わり、抹殺の使徒、シールドクラッシュ、エネミーコントローラー、月の書、強化装備魔法がある。
早すぎた埋葬、地砕き、強制転移は、フィールド上モンスター1体を対象に取らないので無効化できない。

無効化できる魔法カードは1デッキ当たり、2〜5枚程度。
やはり、発動できる機会は多くない。
マジック・ドレインや手札破壊カードを使用していった方が総合的には強いだろう。

しかも、フォースフィールドを完全にフォローしている八式対魔法多重結界のカードが存在するため、もはやフォースフィールドはほとんど使われないカードとなってしまっている。

死霊の巣

LN-31 / DL3-114 / BE2-JP016
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 4

墓地除外を利用したモンスター破壊トラップ。
永続罠なので、墓地からモンスターを除外できる限り効果を何度でも使用できるが、何度も効果を使用できるほど墓地にモンスターはたまらない。

デュエル毎に1回くらいは相手モンスターを破壊できる機会はあるだろうが、当然ながらデュエルの終盤になることが多い。
デュエル終盤になると、相手の場に複数のモンスターやレベルの高いモンスターが存在することも多く、死霊の巣を発動できなかったり発動してもほとんど意味がなかったりする場合も多い。

また、死霊の巣は永続罠。
発動時に相手がサイクロンなどをチェーンして破壊してしまうと、効果が不発になってしまう。

小細工なしで使う分には、力不足な点が残る。
そこまで弱くはないが、炸裂装甲などを使用していった方が総合的には上になってしまうだろう。

だからと言って、無理して墓地のモンスターを増やす戦術を取っても、モンスターを破壊できる機会が少し増えるだけなのでそこまで有効な戦術ではない。戦力を落とさないようにしたくても、せいぜい苦渋の選択やメタモルポット、サイバーポッドあたりと組み合わせるのが限界だろう。
本気で組んでみたければ安定性を捨てて、次元融合や異次元からの帰還を組み合わせた即死コンボを作る気でやってみよう。

墓荒らしの報い

LN-32 / DL3-115 / BE2-JP017
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 1

相手モンスターが除外された分だけ、相手にダメージを与えるカード。

一応、岩の精霊 タイタンなどの対策用カードとして作られたのだろう。
だが、ダメージ量が小さすぎる上、デュエル後半にならないと与えるダメージが増えないため永続罠である意味も薄い。
無理してコンボを組んでも効率は悪いので、ステルスバードや波動キャノンなどを使っていった方が強いことは否定できない。

少なくとも、このカードをそこら辺に捨てることはやめておこうな。
自分が報いを受けてしまうかもしれないぞ。

守護霊のお守り

LN-33 / DL3-116
特殊型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 2

自分の墓地のモンスターの数だけ攻撃力を挙げる罠カード。
相手モンスターの返り討ちを狙うのに向いているぞ。

だが、攻撃力の上昇数値が小さすぎるのが問題。
デュエル後半になって、突進の+700に追いつくかどうかという程度。
とてもじゃないが使われないだろう。

使うとしたら、自分のデッキに特殊召喚モンスターを詰め込んで、名推理や魔導雑貨商人で墓地にモンスターを――。
まあ、一発ネタだけどね。
キーカード引ける保証ないし、カオス・ネクロマンサーで狙った方が強いし……。

カウンターパンチ

LN-34 / DL3-117 / BE2-JP018
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用不可 / 逆転型
総合評価 : 2

壁系モンスターの反撃カード。
下手な攻撃に対する手痛い反撃を与える。

だが、ほとんどの場合においては、炸裂装甲を使った方が効率は上。
カウンターパンチが役に立つ機会はあまり多くはない。デッキの構成にも気をつけなければならないのも欠点だ。
それに、カウンターパンチより強力なクロスカウンターのせいで、ますますこのカードが使われなくなっている。

カウンターパンチを使う機会があるとすれば、迷宮壁の反撃パンチを想像しちゃったりすることくらいだろう。
女性モンスターが多いデッキに組み込んで、「あら、あなたってこんな程度? ワタシが本当の凄さを教えてあげrmklgsんヴんhlcんlkjhvrlみたいなことはやってはいけない。その役割もクロスカウンターの方がいい、とか言ってもいけない。むしろカード考察ごときで暴走している私がいけない。

無差別破壊

LN-35 / DL3-118 / BE2-JP019
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 1

名前の通り無差別に破壊を行う永続罠。
自分モンスターも相手モンスターも同等に無差別に破壊対象になるぞ。

「同等」を「自分有利」にできる?

一般的に自分のカードは、自分を有利にするために使うもの。
無差別破壊のようにお互いに同等な効果を与えるカードは、こちらがカードを1枚分消費している分、自分がマイナスになる。
それをプラスにしたければ、デッキ構築やプレイングを工夫して相手だけが不利になるようにすればいい。ブラック・ホールやグラヴィティ・バインドなどのお互いに同等な効果を与えるカードは、そうやって使われているのだ。

さて、無差別破壊はどうだろうか?
自分だけ有利になるためには、

……上の例はさすがにやりすぎだが、それでも無差別破壊で自分だけ有利になるのは困難である。
サイコロで思い通りの目を出してくれるような実力の持ち主ならともかく、何度も何度もデュエルして平均をとると、カード1枚分の損失に追いついていないことだろう。
相手モンスターだけを対象にしたニードル・ウォールを使っていった方が強い。

裸の王様

LN-36 / DL3-119 / BE2-JP020
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 2

パックを開けたら、裸の王様とご対面して、思わず吹き出してしまった、我が青春の1ページ。

裸の王様は装備カードを永続的に無効化する。
とは言っても、一般的に装備カードは、早すぎた埋葬、強奪、たまに団結の力――これくらいしか使われないので、裸の王様が無効化できる対象は少ない。
それに自分の早すぎた埋葬や強奪も無効化してしまうので、自分も困ることになる。無理してこれらの装備カードをデッキから抜いても戦力は落ちてしまうだろうし。

やはり、永続ではないものの、普通にサイクロンや砂塵の大竜巻、魔法効果の矢を使用していった方が強いだろう。

ウィジャ盤

LN-37 / DL3-120 / BE2-JP021
原作登場カード
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 5

西洋版こっくりさん。
相手のターンで数えておよそ5ターン後に、相手に死の敗北を与える。

1.ウィジャ盤成功までの距離

ウィジャ盤は発動から5ターン待てば、カード1枚だけで相手を敗北させることができる。
発動条件もなければ、ライフなどを失うこともない。これは大きな魅力だろう。

とは言え、一般に大嵐やサイクロンをはじめとした魔法・罠破壊カードは、デッキに平均3枚以上投入されている。死のメッセージカードが揃う前にこれらのカードを使われてしまう可能性は大きい。
サイクロンなどの妨害が入ると、あっけなくウィジャ盤すべてがパーになってしまうのだ。これがウィジャ盤の大きな欠点である。

それでも逆に言えば、相手の魔法・罠破壊系カードを防ぎさえずれば、ウィジャ盤は5ターン待てば簡単に揃う。
最近ではサイクロンの制限カード化などにより、当初よりもウィジャ盤での勝利は狙いやすくなっているぞ。

2.ウィジャ盤のデッキ構築・基礎編

ということで、ウィジャ盤のデッキ構築を考えていこう。

まず、前提。
これは明らかだが、死のメッセージカードがすべて揃うことと、相手のライフを0にして勝つことは独立している(相手ライフが少なくなれば、ウィジャ盤が成功しやすくなるわけではない)
つまり、ウィジャ盤を使う場合、ウィジャ盤以外の勝利は狙わないようにした方が良い。

そこで、ウィジャ盤のためにデッキに組み込む戦術としては、

大きく分けて以上の3つがある。
ウィジャ盤とともにこれらの戦術をデッキに組み込んで、ウィジャ盤での勝利を目指そう。

ただし、ウィジャ盤が完成していくにつれ、死のメッセージカードが自分の魔法・罠ゾーンを埋め尽くしていくことには注意が必要だ。
つまり、場に残る永続系の魔法・罠や、発動条件が厳しい罠を使うことが難しいのだ。デッキ構築の際には、このことをしっかりと頭に叩き込んでおく必要がある。

また、ウィジャ盤本体は早期に発動できるようにデッキに3枚あるといいだろう。
死のメッセージカードはそれぞれ1枚〜2枚が妥当。途中で破壊された時のために複数枚用意する必要はない。相手モンスターや、魔法・罠破壊カードに対抗していく術が少なくなって、かえってウィジャ盤で勝てなくなってしまうからだ。
死のメッセージカードは、「E」や「A」くらいまでなら2枚あってもいいが、基本的には1枚ずつで差し支えないだろう。

3.ウィジャ盤のデッキ構築・オススメカード編

デッキ構築の基礎編を踏まえ、オススメとなるカードを以下に紹介していく。

主に相手の攻撃を防ぐカード

主に相手の魔法・罠破壊を防ぐカード

主に手札まわりを良くするカード

4.全体的には

ウィジャ盤は専用デッキを組むことで、相手を追い詰めることができる。
それでも、相手のカード1枚であっけなく崩壊してしまう危険があり、リスクの大きい心臓に悪いカードでもある。

ウィジャ盤デッキは、相手のデッキや手札に大きく左右され、さらにサイドデッキからのカード入れ替えに弱く、コンスタントに勝ち進んでいくのは難しいだろう。
それでも、現環境ならそれなりの勝率は望める。ウィジャ盤デッキを敬遠していた人は、一度デッキを組んでみるのも悪くない。

死のメッセージ「E」

LN-38 / DL3-121 / BE2-JP022
原作登場シーン
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 5

ウィジャ盤は相手のエンドフェイズ時に発動されることが多いため、発動とほぼ同時にこの「E」のカードが場に出てくることが多い。
つまり、Eはオマケである。金魚のふんである。

考察終了。完璧。

死のメッセージ「A」

LN-39 / DL3-122 / BE2-JP023
原作登場シーン
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 5

海外版だと、ウィジャ盤は「DEATH」ではなく「FINAL」であることは結構有名である。
そして、日本では英語版(正確にはアジア版)と日本語版のカードを混合して使うことができる。

それで、「FIAAH」として、「フィアァァ!」とか叫んだりすることができたりする。カードを出す順番を入れ替えることを許せば、「FINAL」や「DEATH」以外の単語を作り出せると思って探した人もいるかもしれない。
たいへん迷惑な行為である。真似をしてはいけない。

……でも、「FINAL」や「DEATH」以外の単語を作れたら教えてね。

死のメッセージ「T」

LN-40 / DL3-123 / BE2-JP024
原作登場シーン
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 5

4文字目まで揃ったわ。
このままだと……あなた死ぬわよ。今のうちに改名しておきなさい。

死のメッセージ「H」

LN-41 / DL3-124 / BE2-JP025
原作登場シーン
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用やや難 / 逆転型
総合評価 : 5

ウィジャ盤使いにとっては夢のカード。
このカードを場に出すためだけに、ウィジャ盤使いはあれやこれやの仕掛けを施しウィジャ盤を守るのだ。

つまり、死のメッセージ「H」はウィジャ盤使いにって希望。
ウィジャ盤使いは、「H」のためにあらゆる手を使うのだ。「H」を追い求めるのだ。

時には、呼んでもいないのに手札に来て、「H」がジャマになってしまうこともしばしばある。
それでも、やはり「H」はなくてはならないもの。憧れである。神秘である。それを忘れてはいけないぞ。

暗黒の扉

LN-42 / DL3-125 / BE2-JP026
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 5

お互いに2体以上のモンスターで攻撃ができなくなる永続魔法。
奇襲攻撃やプレイヤーへの直接攻撃が決まりにくくなる。

1.自分だけ有利になれるデッキ構築を

暗黒の扉はお互いに同様の効果を与える効果。
自分は暗黒の扉によって有利になれるようなデッキ構築をしないと、暗黒の扉1枚分だけ損をしてしまうことになる。

暗黒の扉と相性がいいカードはいくつもあって、キラー・スネーク、スケープ・ゴート、キラー・トマトなど、数えだしたらキリがない。
ただ、これらのカードでは攻撃に転じにくいため、他に攻撃を仕掛けるための戦術が必要だ。

このため、ステルスバードなどの効果ダメージや、装備カードや直接攻撃効果を持つカードで、攻撃手段を確保するといい。
暗黒の扉が、相手の攻撃だけを上手く防いでくれるようになるぞ。

2.実際のところは

前節で説明したような戦術を狙う場合、暗黒の扉は確かに役立つ。
だが、レベル制限B地区をはじめとする他の永続系防御カードの方が使いやすいことが多い。

このため、実際のデュエルでは暗黒の扉はほとんど使われていないカードである。
暗黒の扉自身は弱い部類のカードではないのだが、こればかりはどうしようもない……。

もし、暗黒の扉を使うとすれば、個人的には「レベル1モンスターの直接攻撃デッキ」にしたいところだ。
光学迷彩アーマー、スケープ・ゴート、団結の力、突然変異(サウザンド・アイズ・サクリファイス)、ものマネ幻想師など、相性のいいカードは多いぞ。

ポルターガイスト

LN-43 / DL3-126 / BE2-JP027
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用やや難 / 追い詰め型
総合評価 : 2

相手の魔法・罠1枚を必ず手札に戻させる魔法。
一切、無効化されないのでされないので、トドメの時の活躍に期待ができる。

しかし、

このように欠点が多く、実際には使いにくいカードである。

サイクロンレーザー

LN-44 / DL3-127 / BE2-JP028
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 追い詰め型
総合評価 : 0

超時空戦闘機ビック・バイパーの専用装備魔法。
だが、専用魔法の割に見返りは小さく、ビック・バイパーを使うデッキであっても、メテオ・ストライクやビッグバン・シュートを採用した方がデッキ全体の勝率は上がってしまうだろう。

おとり人形

LN-45 / DL3-128
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 中間型
総合評価 : 2

伏せられた罠を強制発動する効果を持つ。
とは言うものの、

以上を見れば明らかだが、おとり人形で強制発動するくらいなら、サイクロンや砂塵の大竜巻などで伏せカードを破壊していった方が強い。
そのため、おとり人形は、実際にデュエルで見かけることもほとんどないカードになっている。

融合解除

LN-46 / DL3-129 / BE2-JP029
原作登場カード
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 3

カード名の通り、融合モンスターを分離する効果を持つ速攻魔法。

相手に使えば、融合モンスター1体を場から消し去れる。
自分に使えば、相手の対象を取る効果から逃れたり、バトルフェイズ中の連続攻撃を行ったりなどのサポートができる。
融合モンスターさえ場に出てくれれば、活躍の機会は多いカードだ。

だが、見当がつくように融合解除の最も大きな問題は、融合モンスターがホイホイと場に出てくれないことである。
自分が融合カードを使う場合でも、融合するまでの条件が厳しくカード消費も大きいため、融合解除を活用できる機会が少なくなってしまうのだ。

融合カードに頼るデッキでも、融合解除を無理に用意する必要はないだろう。

ちなみに、融合モンスターをデッキに戻したあとで、特殊召喚できる融合素材モンスターは、正規の融合によって墓地に送ったモンスターでなければならない。
突然変異、魔導サイエンティスト、融合呪印生物などの効果で融合モンスターを特殊召喚した場合には注意しよう。

フュージョン・ゲート

LN-47 / DL3-130 / BE2-JP030
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 3

融合を何度でも行えるようになるフィールド魔法。
滅多にない機会だが、相手も便乗して融合できたりする。

フュージョン・ゲートは、テキストにあるように融合召喚扱い(融合魔法カードを使って融合したのと同じ扱い)になる。
このため、超魔導剣士−ブラック・パラディンなども問題なく場に出すことができるぞ。

ただ、何回でも融合ができるとは言え、素材モンスターが簡単に手札に揃うことは少ないため、2回、3回と融合できる機会はまれである。
しかも、フュージョン・ゲートの使用時に相手がサイクロンなどをチェーンしてしまうと、1回目の融合すらできなくなってしまう。

フュージョン・ゲートは、融合魔法カードよりも活躍できるとは限らないのだ。

もし、フュージョン・ゲートを使うならば、素材モンスターが除外される点を利用するのもいいだろう。
つまり、次元融合や異次元からの帰還とのコンボを成立させ、奇襲攻撃を仕掛けるのだ。

疫病ウィルス ブラックダスト

LN-48 / DL3-131 / BE2-JP031
一般型デッキ / 専用デッキ不要 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 6

相手モンスターの動きを止め、数ターン後にそのモンスターを破壊する効果を持つ。
相手モンスターを破壊すれば手札の消費なしで、さらに効果を使用できる。

露呈する使いにくさ

一見、便利で強力なカードに見えるかもしれない。
だが、実際に使うことを想定すると、使いにくい面が多いのだ。

時間差の壁

その原因として最も大きなものが、ブラックダストを装備したモンスターが破壊されるまでに時間差があることだ。
時間差はあっても装備モンスターは攻撃できないため、何も問題はないように感じるかもしれない。

だが、問題なのは、こちらが攻撃できない面である。
ブラックダストを装備させたモンスターは、戦闘面では厄介である場合がほとんど。ブラックダストの効果で破壊されるまでは、こちらは攻めに転じにくいのだ。
しかも、ブラックダストの効果で装備モンスターが破壊される頃には、相手の場にはさらに別のモンスターが召喚されているだろう。ブラックダストを使っているだけでは、手札は確保できてもなかなか攻めに転じることができないのだ。

さらなる使いにくさ

その他、ブラックダストには以下のような使いにくい面がある。

まとめ

以上のように、ブラックダストには使いにくい面が目立つ。
地砕きなどの直接破壊魔法の方が活躍する機会は多いだろう。

それでも、手札消費なしでモンスターを破壊していくブラックダストは弱い部類のカードではない。
やや防御型のデッキに採用すれば、ブラックダストの活躍の機会も増えるだろう。

奇跡の発掘

LN-49 / DL3-132 / BE2-JP032
特殊型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 0

「俺は、奇跡の発掘員。奇跡を起こして、次元をつなぐぜ」
って、言うじゃない……。

でも、それよりも奇跡なのは、
アンタがデュエルで使われることですから!
残念!!

発掘しても墓地 斬り!

竜魂の力

LN-50 / DL3-133
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 2

戦士を強化し竜の力を得ることのできる装備魔法。

だが、ドラゴン族にしたところで得られるメリットはほとんどないだろう。
竜魂の力が装備できるのも戦士族に限定されているため、さらに使いにくい。

強化なら他の強力な装備魔法。
種族変更ならDNA改造手術。
――どちらかに専念した方が強いだろう。

このカードが役立つとしたら、超熱血球児に装備させて、中日ドラゴンズに入団させることくらいだ。

霊魂消滅

LN-51 / DL3-134
一般型デッキ / 専用デッキ必要 / 単体使用不可 / 中間型
総合評価 : 1

墓地からのモンスター除外を代用する効果をもつカード。

主に、カオス・ソルジャー −開闢の使者−やギカンテスなどの特殊召喚に使うのが一般的。
魔導サイエンティスト、スケープ・ゴート、精神操作などとコンボになるぞ。

しかし、コンボが成立しない場合にはほとんどの場合で損をしてしまう。
コンボを成立させるにも、計3枚以上のカードを用意しなければならないため、成功率も低め。

結局のところ、手札で無駄に余り続け最後にこけおどしで伏せることになる、というパターンがもっとも多くなりそうである。
つまり、消滅される霊魂は、自分のデュエリスト魂だったというオチである。
……お後がよろしいようで。

怨霊の湿地帯

LN-52 / DL3-135 / BE2-JP033
一般型デッキ / 専用デッキ推奨 / 単体使用可能 / 逆転型
総合評価 : 5

召喚ターンの攻撃を封じる湿地帯。

1.湿地帯を生かした戦術を

怨霊の湿地帯を使うと、お互いに攻撃の手が鈍りデュエルの進行が遅くなる。
怨霊の湿地帯を使う際には、これを味方につけたデッキ構築が必要だ。

例えば、以下のようなコンボや戦術を狙うことができる。

2.湿地帯の功績は?

以上のように、怨霊の湿地帯にはコンボや戦術は多数存在する。
けれども、一気に勝敗を決するようなケースはまれである。コンボが成立して得る利益もあまり大きくない。

その面では、怨霊の湿地帯は暗黒の扉に近いのだ。
完全に防御型に徹するにはレベル制限B地区などのカードの方が役立ってしまい、他のカードとのコンボを狙うとしても爆発的な強さはない……。

怨霊の湿地帯は弱いカードではないが、実際のデュエルではあまり使われないカードだろう。

ブラック・マジシャン

LN-53
原作登場カード

第4期になってアルティメットレアが比較的簡単に手に入るようになってからは、アルティメットレアのカードもデュエルで使えるようになりました。
それまではレア度高すぎて恐れ多い存在だったし。




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