カード考察 暗黒の侵略者
First update : 2003/7/17
Last update : 2003/7/23
効果やパラメータなどは面倒なので書きません。他のサイトを探してください。

それにしても、無駄に「暗黒」が多いパック。
今までに存在するカードを元にしたカードが15枚以上もあるし、ある意味すごいな…。

307-001 ギガ・ガガギゴ ******----
す、すげえ。
ガガギゴすげえ。
レベルが上がっても最高水準−50というところがすげえ。
名前が全て濁点で、「ガ」と「ギ」と「ゴ」のガ行の3文字から成り立っているのもすげえ。

ただ、その経緯はちょっと悲惨。
狂気に取り込まれつつある――――に似ている。
これじゃあ、使う気にならないかも。

とにかく、戦術的には海デッキで大活躍する。
「伝説の都 アトランティス」が場に出ていれば、レベル4攻撃力2650モンスターである。
たとえアトランティスがなくても、攻撃力2450のレベル5モンスターなので、全くの役立たずになることはないぞ。

アトランティス3枚フル投入と共に、ギガ・ガガギゴ3枚いってみよー。

いや、やっぱりバランス…悪いかな?
アトランティスなしの時に生け贄確保できても、攻撃力だけではちょっと力不足だしな…。
手札抹殺とか悪夢の蜃気楼とか、そういうカードがあれば大丈夫かな…大丈夫だよな…うん。
307-002 暗黒の狂犬
(あんこくのマッドドッグ)
*******---
凶暴化した犬らしいが、角が生えてきた時点で、「凶暴化した犬」では済まされない気がする。
そして気になるのは首から下がったネームプレートM。
この形…どこかで見た気が…?
――公園で迷った犬は、二度と飼い主の元には帰ってこなかったのであった。

レベル4攻撃力1900の獣族モンスター。
とはいえ、獣族にこだわっても、怒れる類人猿の方が役に立ったりするのだが…。
微妙に使われない気がするモンスターだ。
307-003 ネオバグ *****-----
一応侵略者。
そして後ろに待機しているネオバグは、手前のネオバグをコピーして色変えただけ…もごもご。

一応、レベル4以下の昆虫族モンスターの主力として活躍できる。
代打バッターを使うなら、コレ入れなきゃダメかな、やっぱり。
307-004 暗黒の海竜兵 *****-----
レインボーフィッシュを使うぐらいならコレを使いましょう。
――というモンスター。
それにしても、どこかで見た気がするのは気のせいなのかな…?

…とりあえず、ガガギゴを使っときましょう。
307-005 ジェノサイドキングサーモン *****-----
名前がナメている。一字違いというところがナメている。名前を略したらジェノキンになるのも嫌過ぎる。
テキストもナメきっている。わざわざシャケと書いた挙句、暗黒界一の美味と書かれる始末。
イラストで、シャケの表面の鱗の部分というか、その部分もジェノサイドキングデーモンのそれとそっくりなのも嫌だ。
そして何より、ジェノサイドキングデーモンに戦闘で勝てるのが嫌過ぎる。

…とりあえず、まともに使うならギガ・ガガギゴを使っときましょう。
307-006 火炎木人18 ******----
燃えてしまった大木人18。
木が燃えたぐらいで、灼熱というのは凄い。何かヒミツがあるのだろうな…。
燃える事によって攻撃力が上昇したが、守備力と未来は絶望的に…。

攻撃力1850と中途半端かもしれないが、炎属性デッキまたは炎族デッキの主力として役に立つレベル。
効果なし攻撃力1850を使うか、それとも、攻撃力は低いが効果のある方を使うかはキミ次第。
…って、なんだか無責任な書き方だな。
307-007 燃える藻 ***-------
理由は分からないが、墓地へ送られると相手のライフが1000回復する。
手札やデッキから墓地へ送っても効果は発動する。
とは言え、普通に使えばデメリット効果である。

デメリット効果を持つ割には攻守共に大した数値ではない。
それでは何のために使えばいいのか…といえば、「シモッチの副作用」とのコンボを狙うために使うのがいいだろう。
自爆スイッチのライフ確保にはあんまり…。

とにかくシモッチの副作用がある時に、このカードを苦渋の選択なり天使の施しなりで、2枚墓地へ送れば相手に2000ダメージ。
墓地のこのカードを回収できれば、再び効果を使えるため、うまくいけば、1ターンにかなりのダメージを与えられる……かもしれない。

いずれにせよ、シモッチの副作用とコンボになるとはいえ、肝心のシモッチの副作用が場にないと何の役にも立たないので、使いやすいとはいえないだろう。
307-008 火口に潜む者 *****-----
フィールドで破壊された場合、手札から炎族モンスターを特殊召喚できるカード。レベルは不問。
サンダー・ボルトなどで破壊されても効果を使えるため、いざという時にも案外役立つ。
生け贄にすると効果は使えないが、強制転移などで相手フィールドへ送った後で破壊しても効果は使える。ちょっとだけ狙ってみたいかな。
どちらにせよ、火口に潜む者を召喚する時には、自分の手札に炎族モンスターがいることを確認しよう。

――ただ、特殊召喚可能な炎族モンスターが乏しいのが欠点。
上級モンスターでは、攻撃力2200のビッグバンドラゴン。
下級モンスターでは、このパックの火炎木人18、灼熱ゾンビ、そしてこのカード自身が一応オススメ。やっぱりちょっと頼りない…。

手札から特殊召喚するため、手札に炎族モンスターがいないことも多く、たとえ特殊召喚できたとしても手札を消耗してしまうため、使いづらい面が目立つ。
加えて、炎族モンスター自体の戦力が乏しいので、このカードはデッキに1、2枚程度にとどめておいた方がデッキは安定するだろう。
この時もちろん、火炎木人18、灼熱ゾンビあたりはフル投入したいかな…。

あと気になるのは、火口に潜む者がモンスターである以上、火口に潜む者が破壊された時に特殊召喚されるのはそこに潜む者ではない気が…。じゃあ何なんだ?
307-009 灼熱ゾンビ *****-----
ゾンビだが、「灼熱」の方が打ち勝ち炎族。
墓地からの特殊召喚時にカードを1枚ドローできる。

一般的に使われる蘇生カードは、死者蘇生、早すぎた埋葬、リビングデッドの呼び声程度のため、この効果が発揮できる機会はちょっと少ない。
それに、炎にこだわらないなら、同じ攻撃力で効果発動の機会が多い「聖鳥クレイン」を使いたい。

それでも、蘇生する機会はやや少ないとはいえ、普通に攻撃力も1600あるので、結構活躍できるだろう。
炎族モンスターとして使うなら入れてみたい。
ちなみに浅すぎた墓穴では効果は発動されないので注意。
307-010 混沌の黒魔術師
【原作カード】
********--

 1.基本は特殊召喚
マジシャン・オブ・ブラックカオスの進化バージョン。
召喚・特殊召喚に成功した時点で、手札に魔法カードを加えられる強力な効果を持つ。
特殊召喚でもこの効果は使えるのが魅力だ。

生け贄召喚はカードを2枚失うが、特殊召喚はそのトリガーとなるカード1枚だけで済む場合が多い。
また、生け贄召喚は生け贄用モンスターが必要…という条件を満たさなくてはならない。
これに対し特殊召喚の場合は、そのための条件は比較的満たしやすい。その上、他にモンスターを通常召喚できるため、大ダメージにも期待できる。
なので、基本は特殊召喚で場に出していきたいところ。

特殊召喚には、蘇生系カード、ディメンション・マジックを使うのが一般的だ。
蘇生系カードを使う場合は、天使の施し、悪夢の蜃気楼、苦渋の選択、手札抹殺、または、同族感染ウィルスなどの効果発動コストなどを使って、混沌の黒魔術師を墓地へ送り、その後で蘇生しよう。
ディメンション・マジックを使う場合は、魔法使い族を中心としたデッキ作りが必要。ただし、混沌の黒魔術師の魔法回収効果は任意発動の効果であり、ディメンション・マジックのモンスター破壊効果を使うと、割り込みができないためこの効果は使えないので注意しよう。
また、光と闇の洗礼を使う場合は、ブラック・マジシャンデッキになるだろう。デッキタイプが大幅に変わるため、ここでは光と闇の洗礼については考えない。光と闇の洗礼の項を参照にして欲しい。


 2.デッキ構築
――となると、大事なのはデッキ構築。
適当にデッキに放りこんだだけでは、混沌の黒魔術師の力を最大限に引き出せないぞ。

悪夢の蜃気楼、苦渋の選択、手札抹殺、同族感染ウィルスといったカードをいくつか使い、混沌の黒魔術師を墓地へ送れるようにしよう。
また、これらのカードはキラー・スネークとも相性がいいことも覚えておこう。

ディメンション・マジックも欲しいところ。特に、混沌の黒魔術師を2枚以上使う場合は必須クラスだろう。
そしてディメンション・マジックを使う場合は、デッキのモンスターをある程度魔法使い族に統一する必要が出てくる。
無理に魔法使い族モンスターを増やすと、全体的に戦力が落ちてしまうので注意が必要だが、少なすぎると発動できる機会は減ってしまう。難しいところだ。

ディメンション・マジック以外にも、名推理やヒーロー参上といった特殊召喚できるカードはある。
これらのカードは発動条件などで、運や相手の行動に大きく左右されるが、それなりには使いやすいので、ディメンション・マジックを持っていない人は使っていってもいいだろう。
デッキ構築次第では、ディメンション・マジック以上に使えたりするかも…しれない。

個人的に魔法使い族モンスターのオススメは、墓守の偵察者と魔導サイエンティスト。
これらのモンスターは魔法使い族であると同時に、生け贄確保としても最適なため、一石二鳥だぞ。
逆にあまりオススメできないのは聖なる魔術師。効果がかぶっている上、裏側表示の場合が多いので、ディメンション・マジックを使える機会が少なくなるのだ。

デッキ構築ついでに、混沌の黒魔術師の採用枚数について考える。
あくまで混沌の黒魔術師はレベル8モンスターなので、デッキに入れれば入れるほど不安定な状況が多くなる。
その分、上で挙げた蘇生補助のカード、ディメンション・マジック、それを補助する魔法使い族モンスターが必要になる。
混沌の黒魔術師を何枚も投入すると、キーカードが下手に手札に溜まったりするととことん役に立たないが、うまく使えれば非常に頼もしい。
例えば、蘇生系カードを使いまわせれば、混沌の黒魔術師1体から、さらにもう1体の混沌の黒魔術師を場に出せる――ということができるようになる。

混沌の黒魔術師の採用枚数について、簡単にまとめると、以下の表のようになるだろう。

混沌の黒魔術師の数 決まる可能性 決まった時の強さ 決まらない時の強さ




さらなる発展性有り

普通に強い
脆い

やや強い

この表を参考に、好みや財政状況によって使い分けていきたい。
…ちなみに、ストラクチャーデッキ遊戯編2をいくつも買わせようとするコナミの意図がよ〜く伝わってくるが、シークレットレア暴発よりは幾分マシなので、許してあげましょ。


 3.魔法カードの選択
さて、効果で手札に加える魔法カードは今すぐ使えるものや、汎用性の高いものがオススメだ。
強欲な壺、天使の施し、サンダー・ボルト、心変わり、死者蘇生――などなど、用途に応じて選択していきたい。
相手の場にモンスターがいれば、サンダー・ボルトや心変わりなどを手札に加え、相手の場を空にしてプレイヤーに直接攻撃を狙いたい。
モンスターがいない場合は、死者蘇生を使ってモンスターの数を増やし総攻撃を掛けていきたい。

もちろん相手の場をうまく空にできるような魔法カードが墓地にあるとは限らない。
特に、序盤に召喚した場合、手札に加える魔法カードさえなかったり、あまり強くないものであったりする場合も多い。
何ターンか待てばいいのかもしれないが、待っている間に、手札破壊、相手の死者蘇生などで妨害される危険もある。
特に生け贄召喚を狙う場合は、その間に生け贄用モンスターが破壊される危険が大きい。
このような状況を少しでも減らすため、デッキ構築云々で挙げた苦渋の選択といったカードはデッキに欲しいところだ。


 4.除外する効果とされる効果
また、戦闘で破壊したモンスターを除外する効果も持ち合わせている。
ウィッチ系潰しに向いている効果であり、ちょっと地味かもしれないが何かと便利であろう。
ただ、攻撃力2800を生かしきれているかどうかというと、ちょっと微妙かもしれない。
他のカードの効果でモンスターを除去できる場合は、その除去効果を使ってモンスターを破壊し、混沌の黒魔術師はプレイヤーに直接攻撃を狙っていった方がよさそうだ。無理に攻撃してモンスターを除外する必要はないだろう。リバースモンスターとかだと困るしね。
それでも、モンスター除去効果が使えず、他の適当なモンスターで裏守備モンスターを攻撃するぐらいなら、混沌の黒魔術師で攻撃した方がいいだろうが。

ついでに、フィールドから離れると除外されるのは…一度活躍すると蘇生できないのでちょっと不便だが、多分無限ループを防ぐため…だと思う。
それでも、一応次元融合を使えば無限ループできるみたい。まあ、普通は無限ループする前にデュエルに勝ってるけどさ。
307-011 幻影のゴラ亀 ***-------
魔法・罠に強いゴラ・タートル。しかし名前は「ゴラがめ」と読む。
3つある幻影が微妙にアニメーションしているところが面白い。
しかし所詮は幻影。戦闘面ではズタボロである。

基本的に相手が使う対象を取る魔法・罠は、心変わり、強奪、破壊輪、魔法の筒など、強力モンスターに対して使われるものがほとんど。
なので、この攻撃力ではこの効果の意味は薄い。

普通のゴラ・タートルを使った方がよさそうだ。
307-012 暗黒のマンティコア ******----
見た目、獣だか獣戦士だか鳥獣だか分からないモンスター。
まあ、効果の種族指定を考えると、意図的だろうな。

特殊召喚が冴える上級モンスター。
手札やデッキから墓地へ送られてた場合でも発動条件を満たす事ができるぞ。

その代わり、エンドフェイズで特殊召喚されるため、特殊召喚したターンには活躍できないところが欠点。
自分ターンに天使の施しなどで墓地へ送ってから特殊召喚しても、相手のターンに普通に対処されてしまう場合もあるし、奇襲を掛けたりすることができなくなる。

できるだけすぐ活躍できるように、相手ターンのエンドフェイズで特殊召喚したいところだが、この場合はマンティコアを相手ターンで墓地へ送る必要がある。
相手ターンで墓地へ送るには、場のマンティコアが破壊される場合がほとんどで、手札やデッキから墓地へ送ることは難しい。
このため、相手ターンで自分から仕掛けるのは困難だといえる。

自分から仕掛けると、仕掛けやすいがすぐに活躍できない。
相手が仕掛けると、すぐに活躍できるがタイミングが合わせにくい。

このため、この効果は奇襲を掛けるためには使いにくい。
ヴァンパイア・ロードのように、じわじわ責めるために使うことになるだろう。

また、マンティコアが2枚墓地にあると、無限コンボが成立する…と思われる。
エンドフェイズの間に、お互いを墓地へ送りながら蘇生し続ける。この時生還の宝札があれば無限ドローが可能になるのだ。
ドローしたカードは、手札調整ですぐに捨てなくてはいけないが、エクゾディアデッキならば…?
ただし、ルール的にできないかもしれないので注意。事務局に電話しても、ルール調整中です…とか言われそうだ。
307-013 ステルスバード *******---
上手くいけば毎ターン相手に1000ダメージを与えることのできるカード。
しかも、相手ターンでは守備力1700のため、倒されにくいのもメリットだ。
途中で攻撃されて表側表示になると、効果は使えないのだが…。

行動ロック系タイプのデッキに使われるであろう1枚。
類似効果を持つ、毎ターン600ダメージのボーガニアンとどちらが強いだろうか。
どちらもレベル3闇属性で、キラー・トマトや遺言状から特殊召喚もできる。

グラヴィティ・バインドを使えば相手に攻撃されることはほとんどなくなる。
たとえ、攻撃できたとしても、レベル3以下の攻撃力の低いモンスターで攻撃せざるを得ない。このため、ステルスバードが攻撃されても、戦闘で破壊されにくい上、反射ダメージでも活躍できる。
この状況を作り出せれば、ボーガニアンより効率的にダメージを与えられそうだ。
しかし逆に作り出せなければ、ボーガニアンの方がいいのかもしれないが…。

また、ステルスバードは相手ターンでは基本的に裏側守備表示である。
同族感染ウィルスなど、表側にしか通用しない効果から身を守れるのは頼もしいだろう。
その代わり、激流葬の発動条件を簡単に満たしてしまうので注意が必要だ。

ボーガニアンとステルスバードは、どちらも一長一短であるといえる。
どちらを使うかは好みで決めてもいいだろう。
まあ、どちらも採用というのもいいのだろけど。
307-014 聖鳥クレイン ******----
特殊召喚するとカードを1枚ドローできるなかなか強力な効果を持つ。
攻撃力も1600と高いため、戦闘面でも結構活躍できるだろう。

ぜひとも特殊召喚したい。
特殊召喚するためには蘇生が一般的だが、やはり他の方法も採用したいところ。
やはり、切り込み隊長、サイバーポッドが最適。
ダークファミリア、名推理、ヒーロー見参、モンスターレリーフなど、他にも特殊召喚のできるカードはあるが、これらのカードを無理して使っても、普通にデッキが弱体化してしまうので、切り込み隊長、サイバーポッドの2種類だけでいいだろう。
一応、異次元隔離マシーンや亜空間物質転送装置は、特殊召喚扱いではないみたいなのでコンボにはならないようだ。(はっきり確認したわけではないが…)

死者蘇生、早すぎた埋葬、リビングデッドの呼び声、切り込み隊長2枚、サイバーポッド。
これだけあれば結構特殊召喚できるものかと思われる。
特殊召喚できれば、クレインはタダで入手したも同然の扱いになるので、活躍できる場面も多くなるだろう。
なかなか強力なカードであろう。
307-015 激昂のミノタウロス
【原作カード】
*******---
ミノタウルスがパワーアップして帰ってきた。
しかもこのイラストは、神官セトが召喚した時の姿なのだ!

効果は強力。獣族、獣戦士族、鳥獣族モンスター全てが貫通能力を持つ。
自分自身は獣戦士なので、単体でも貫通モンスターとして十分役立つ。攻撃力1700でデメリットなし貫通効果は最高クラスだぞ。
そして、怒れる類人猿や魂を喰らう者 バズー、ブラッド・ヴォルスや暗黒の狂犬などのモンスターを併用すればかなり優位に立てる。

しかし、貫通攻撃ができない時は単なる攻撃力1700モンスター止まり。
特に相手の場に高攻撃力モンスターがいる時は、壁どまりにしかならない。
もちろん、他の貫通モンスター全てに言える事ではあるのだが…。

それでも、攻撃力が1700もある時点で壁どまりになる状況は大分少なくなるため、このデメリットはあまり気にならないかもしれない。
最近は攻撃力1600クラスのモンスターが多いため、攻撃力1700は戦力としてもなかなか結構頼もしいのだ。
やはり強力なモンスターであることには変わりないのだ。
怒れる類人猿と共に活躍させよう。
307-016 首領亀
(ドンガメ)
**--------
名前の語呂だけGOOD。

運が良ければ、一気に3体も召喚できるものの、ホントにかなりの運が必要。
それに攻撃力も低いし手札の消耗も激しくなる。
素直に切り込み隊長を使った方が、絶対に強い。
爬虫類族にこだわってもオススメできかねる。
307-017 バルーン・リザード *****-----
表側表示になってから経過したターン分、破壊された時にダメージを与えることができる。――が、基本は壁。
意味もなく表側攻撃表示にしてはいけない。
裏側守備表示の状態で相手に攻撃してもらい、表側守備表示になるのを待つか、巨大ネズミなどの効果で特殊召喚しよう。

相手の手札の状況などによっては、壁モンスターは意外と生き残ったりするもので、場合によっては5ターン以上生き残る。
この場合、相手はバルーン・リザードを破壊したくても躊躇してしまうことになりうる。
またダメージを恐れて、無理して早めに破壊しようとすることも出てくるため、間接的に相手の手札を破壊できる可能性もある。

それでも全体的には微妙…かも。
サンダー・ボルトなどを使って総攻撃する時には、ライフが0にならない限り、ダメージは弊害にならないし…。
とにかく、壁として使えるだけマシだと思っておきましょう。
307-018 暗黒ドリケラトプス
(ダークドリケラトプス)
******----
やたら派手な恐竜。
見た目派手な割には、効果はちょっと地味か…?

高攻撃力の貫通モンスター。
上級モンスターで攻撃力2400だけでもなかなか強いのだが、貫通能力付きは魅力倍増だ。
通常、守備モンスター相手だと高い攻撃力を生かしきれないことが多くなるが、貫通能力によって解消されているぞ。

上級モンスターで貫通能力付きといえば、天空騎士パーシアスが思い浮かぶだろう。
ここでは、ドリケラトプスの特徴をパーシアスと比較して考察していくことにしよう。


 暗黒ドリケラトプス vs 天空騎士パーシアス
まず、ドリケラトプスとパーシアスとの大きな相違点は2つ挙げられる。
攻撃力とドロー効果の有無である。

攻撃力2400と攻撃力1900は、戦闘面では相当違う。
攻撃力2400では戦闘面ではほぼ最強クラス。
よく使われるモンスターで、戦闘面で太刀打ちできるのは、カオス・ソルジャー −開闢の使者−あたりとか、サイコ・ショッカー(引き分け)とかくらいしかない。
それに対して、攻撃力1900ではどうだろうか。
コレに加え、ほとんどの上級モンスターに対して戦闘面では無力な上、怒れる類人猿やニュートを始めとした下級モンスターにもやられてしまうことがあるのだ。加えて、墓守の偵察者といった壁モンスターにも太刀打ちできない。

しかし、攻撃力2400と攻撃力1900が、あまり違わないところもある。
それは貫通ダメージの数値。500の差しか生まれないのだ。
この500を小さく取るか大きく取るかはともかく、パーシアスはコレに加えて1枚カードをドローできる。
ドロー有無の差は大きい。ライフ500の差など軽く逆転できる。
したがって、貫通攻撃に成功した時点でパーシアスの方が優秀だといえるだろう。

じゃあ、高攻撃力とドロー効果――どちらの方がいいのであろうか。
もちろん上の2つの段落で説明しているように、状況によって違うのであるが、全体的にはパーシアスを薦めたい。

その大きな理由として、プレイングによる補助がある。

まず、パーシアスは貫通攻撃が成功しそうだという時だけ召喚すればいい。こうすれば、1回はドローできるだろう。
逆にドリケラトプスは、いつでもOKというところはあるが、その分地味である。

また、罠カードのフォローが上手くできれば、さらにパーシアスの効果を生かせるチャンスがある。
ドリケラトプスは、フォローした後で得られるメリットはパーシアスほどは大きくない。

プレイングが上手い人ほど、パーシアスを生かせる。
ドリケラトプスはプレイングが上手くても、パーシアスほどメリットを引き出せないところがあるのだ。
なので、全体的にはパーシアスをオススメしたい。

もちろん、恐竜族を生かしたい場合は、使っていっても問題ないだろうけど…。

あと、最後に――気付いたことをひとつ。
ここは天空騎士パーシアスの考察ですか?
307-019 ハイパーハンマーヘッド *******---
鼻の部分がハンマーになっている。
しかしコレだと頭が重すぎて普段の生活に支障をきたしそうだ。


 1.基本的な振る舞い
一見すると、幻影の壁やケルベクに似ている効果である。
しかし、大きく違う点が1つある。
それは、こちらが攻撃した時でも効果が適用されること。

それぞれの状況について考えてみよう。

こちらが攻撃を仕掛けた場合、その相手モンスターは確実に破壊されるか墓地へ送られることになる。
相手モンスターの攻撃力または守備力が高い場合、そのモンスターは普通に破壊される。特に、トマト系やウィッチ系の場合は、破壊された後でいつも通り効果は適用されてしまう。
相手モンスターの攻撃力または守備力が高い場合、相手モンスターは手札行きである。これで、魂を削る死霊といった厄介な壁モンスターを手札に戻したり、強力な上級モンスターを手札に戻したりできるので便利だ(戦闘ダメージは受けるが)

また、相手に攻撃を仕掛けられた場合は、幻影の壁とほとんど同じ処理になる。
強力モンスターの攻撃に対してそのモンスターを相手の手札に戻すので、いざという時でも役に立ってくれるモンスターである。
相手モンスターの攻撃力が低ければ、ハンマーヘッドは場に残ったまま相手モンスターだけ手札に戻すことが可能だぞ。


 2.異次元の女戦士との比較
ここで気付いた人も多いと思うが、ハンマーヘッドは全体的に「異次元の女戦士」に近い振る舞いをするモンスターである。
ハンマーヘッドとの比較を以下の表にまとめてみた。
ここで、「自分」は自分の異次元の女戦士またはハンマーヘッドを指し、「相手」は相手モンスターを指す。

状況 異次元の女戦士 ハンマーヘッド
こちら攻撃表示で
相手に攻撃された
(相手の攻撃力1501以上)
自分は墓地。相手は無傷。
or
自分も相手も除外。
自分は墓地。相手は手札。
自分守備表示で
相手に攻撃された
(相手の攻撃力1200以下)
自分も相手も無傷。
or
自分も相手も除外。
自分は無傷。相手は手札。
自分守備表示で
相手に攻撃された
(相手の攻撃力1201〜1600)
自分も相手も無傷。
or
自分も相手も除外。
自分は墓地。相手は手札。
自分守備表示で
相手に攻撃された
(相手の攻撃力1601以上)
自分は墓地。相手は無傷。
or
自分も相手も除外。
自分は墓地。相手は手札。
相手攻撃表示で
自分が攻撃を仕掛けた
(相手の攻撃力1499以下)
自分は無傷。相手は墓地。
or
自分も相手も除外。
自分は無傷。相手は墓地。
相手攻撃表示で
自分が攻撃を仕掛けた
(相手の攻撃力1500)
自分も相手も墓地。
or
自分も相手も除外。
自分も相手も墓地。
相手攻撃表示で
自分が攻撃を仕掛けた
(相手の攻撃力1501以上)
自分は墓地。相手は無傷。
or
自分も相手も除外。
自分は墓地。相手は手札。
相手守備表示で
自分が攻撃を仕掛けた
(相手の守備力1499以下)
自分は無傷。相手は墓地。
or
自分も相手も除外。
自分は無傷。相手は墓地。
相手守備表示で
自分が攻撃を仕掛けた
(相手の守備力1500以上)
自分も相手も無傷。
or
自分も相手も除外。
自分は無傷。相手は手札。
デッキからのサーチ クリッター
シャインエンジェル
増援、遺言状など。
黒き森のウィッチ、クリッター
巨大ネズミ
遺言状など。

全体的に見れば、異次元の女戦士の方が優秀である。
フィールド上では同じように消える場合も、除外する方が強力である。

しかし、上の表で赤色で示したところは、ハンマーヘッドの方が優秀といえるところ。
ハンマーヘッドは、自分が無傷で相手だけ手札行きという状況が生まれるのが魅力だ。
カードの差では変わらないが、フィールドを制圧するという意味では異次元の女戦士を上回っている。

それでも普通に使う場合は、異次元の女戦士がいいだろう。
ハンマーヘッドは、地属性や恐竜族を生かしたデッキを作りたい場合に使うといい。
ハンマーヘッドの手札に戻る効果が適用されても、自分自身は除外されずに墓地へ送られるので、ギガンテスや蘇生などで活躍できる点も見逃せないぞ。
恐竜族という点を生かしたい場合も投入していきたいところだ。
307-020 暗黒恐獣
(ブラック・ティラノ)
***-------
一般的に上級モンスターの弱点は守備モンスターである。
守備モンスターの前では、せっかくの攻撃力が無駄になってしまうことが多いからだ。

短所を長所にひっくり返した恐竜。
相手の場に守備モンスターしかいない場合、プレイヤーに攻撃できてしまうのだ。
しかし、相手の場に魔法・罠カードがあってはダメだが…。

それでも、レベル7はやはり使いにくい。
貫通効果を持ちレベル6の暗黒ドリケラトプスの方が何かと使いやすいと思われる。
どうしてもというならば、デッキに1枚程度にとどめて、蘇生などの特殊召喚を駆使して使いたい。

一応、超進化薬も使えるが…決まらない時にはどちらも役立たずになるのであまりオススメできない。
上手くいってもそんなに強いってわけでもないし…ね。
指定されにくいレベル7モンスターだということを利用して、名推理を使った方がよさそうだ。
307-021 対空放花 ****------
昆虫族モンスターをぶっ飛ばす花。
1体ぶっ飛ばすと800ダメージを与えるが、昆虫族モンスターだけではやはり力不足。
その上、攻撃力0のため、普通に表側攻撃表示にしては危険すぎる。

やはり、DNA改造手術は必須クラスだろう。
これを使えば、インセクト・プリンセスや棘の妖精などとの相性も良くなる上、自分自身を飛ばすこともできるため、結構便利。
羊トークンを4体飛ばせば3200ダメージとなったり密かに活躍できるぞ。

ただし、効果が使えない時には単なる壁どまり。
それでも守備力1600なので、役に立たないことはないだろうが…。
巨大ネズミなどを使い、効果を使える時に上手い具合に場に出せるようにしておきたいところ。

そして、魔導サイエンティストとコンボで大ダメージが…?
307-022 棘の妖精 ******----
イラストは…どうでもいいとして。(まだ手に入れてないんだよぉ)
基本は壁として活躍させよう。

前半の効果――これはちょっと微妙だ。
スカラベの大群を使用する時には役立ちそうだが、棘の妖精は表でなくてはいけない。
しかし棘の妖精の攻撃力は絶望的。無理して表側攻撃表示で場に出すと、棘の妖精が危険。戦闘ダメージも馬鹿にならない。
このため、スカラベの大群とのコンボの成功率はちょっと低めだろう。それでも、それぞれ単体で使ってもそれなりに活躍できる分、マシなのだろうけど。
また、DNA改造手術で全てのモンスターを昆虫族にしてしまえば、自分の表側モンスター全てと共に、このカード自身も攻撃されなくなる。
無理に狙うほど強くはないだろうけど、インセクト・プリンセスや対空放花を使いたい場合は併用してもいいだろう。プリンセスとは友達なのよ。

後半の効果――普通に使う分にはこれがメインになりそうだ。
一応何回でも適用される効果だが、普通は裏守備の時に攻撃してきたモンスターのみ対象になるだろう。
相手モンスターを守備表示にすれば、基本的にその次のターンで戦闘で破壊しやすくなる。微妙に役立つだろう。最近はモンスターの守備力も高くなる傾向にあるので、あまり役に立たないことも多いのだが、守備力は2000もあるのでこれでガマンしておこう。
また、怒れる類人猿相手ならこの効果で倒せるので、その対策カードとしてサイドデッキに入れておくのもいいかもしれない。
自分ライフに余裕がある場合は、自滅攻撃して相手を守備表示にする手もある。だが、これを狙う場合は最低でも表示形式を変えたモンスターはそのターンのうちに倒したい。棘の妖精の攻撃力は300しかなく、ハイリスク・ローリターンの戦術なので、むやみに使う戦術ではないことは覚えておこう。
307-023 代打バッター
【原作カード】
*****-----
昆虫族モンスターを特殊召喚できる。
戦闘以外でもOKなのでちょっと頼もしい。コナミはインセクター羽蛾の味方でした。(原作テキスト参照)
しかし、任意発動の効果なので、墓地へ送る処理の直後でないと発動できない。生け贄召喚やキャノン・ソルジャーの効果使用時などには、特殊召喚効果は使えないので注意。

特殊召喚できるモンスターのレベルはいくつでもいい。
このため、原作通りインセクト女王を出すこともできる――のだが、やらない方がいい。弱すぎだから。
上級モンスターを出したいなら、せめて2つ下のインセクト・プリンセスにしておこう。こちらもあまり強くはないが…。
……絶版の女帝カマキリが、上級モンスターの中では一番いいのかもしれないかも…。
とりあえず一番オススメできるのは、レベル4攻撃力1800のネオバグとか、破壊効果を持つスカラベの大群とか、ここら辺。
安定性やバランスを考えるとコレが最適だと思うのよ。

無理して上級モンスターを出すより、相手のサンダー・ボルトを喰らっても場にモンスターが残る…これだけで満足してあげましょう。
このために使うのが一番役立つと思う、きっと。

もちろん、代打バッターを場に出す時には手札に昆虫族モンスターを確保するように。
でも思ったより、手札に昆虫族がいてくれなかったりすることも多いんだけど…。
昆虫族モンスターの数と、必須系カードと兼ね合いが難しいかな。巨大ネズミがあるとちょっとは便利かな…?
307-024 髑髏顔 天道虫
(ドクロがん レディバグ)
【原作カード】
*****-----
墓地へ送られるとライフ1000回復。
フィールドから墓地へ送られる必要はないので、苦渋の選択や天使の施しでデッキや手札から墓地へ送っても回復する。
これらを使うとノーコストでライフを1000も回復できるため、なかなか便利。
他にも手札抹殺、メタモルポット、悪夢の蜃気楼など墓地へ送るカードはいくつもあるので、これらと共に使いたい。
たとえこれらのカードがなくても、守備力1500&ライフ回復効果で地味に役立ってくれる。

全体的には単体では力不足だし、ライフだけ回復してもデュエルに勝てる見込みはないが、他の基盤がしっかりしていれば、ライフ回復が十分に役立つだろう。後々ライフ回復が響いてくる事も多そうだ。
昆虫族デッキでなくとも、地味に投入し、地味に回復をしてみたいカードである。
307-025 インセクト・プリンセス ***-------
女王様でなく、王女様。
同じ昆虫でも蝶をモデルにすれば、こんなに綺麗になるのね。ウルトラレアにする価値あるわー。

………。

いや、それだけ。
デュエルでは…あまり使えない…気が…。

相手モンスターが昆虫族でない限り、単なるレベル6攻撃力1900の効果なしモンスターに成り下がる。
そして、たとえ相手を昆虫族にしてもあまり大きなメリットが得られない。コレがイケナイ。
寄生虫パラサイドは論外として、DNA改造手術を使って相手を攻撃表示にしても、最終突撃命令とか重力解除の方が汎用性は高いし、攻撃力アップ効果も最初から攻撃力高いモンスターを使えばいいだけのこと。

確かに、代打バッターで特殊召喚できるのは魅力かもしれない。
しかし、これら2枚のカードが揃う必要があり、代打バッターがない場合は、レベル6攻撃力1900モンスター止まりでほとんど役に立たない。

――まあ、女王様よりは幾分マシだが、全体的にはやはりどうしても力不足の点が目立つ。

とにかく、王女様を使いたければ、DNA改造手術は必須。そして、代打バッター、棘の妖精あたりも欲しいところだ。
ちなみに、DNA改造手術が場に出ている時、裏側守備表示のモンスターを攻撃すると、ダメージステップの最初で表側表示になった直後に攻撃表示になるため、戦闘ダメージや攻撃力アップを狙える。まあ、最終突撃命令と同じ処理なら…ね。
307-026 水陸両用バグロス Mk−3 ******----
いつか見たマシンのパワーアップバージョン。
こいつを絶版にしなかった理由はもしかして…?

元々のマシンより攻撃力は下がったが、効果はなかなかイカス。
海があると潜水だか魚雷だかによって、相手モンスターを無視してプレイヤーに攻撃できるぞ。

海デッキに役立つ1枚。
伝説の都 アトランティスを使えば、攻撃力もアップするぞ。
グリズリーマザーから特殊召喚した後で、直接攻撃効果を使うのもいい。
さらには、元々のレベルは4なので、海神の巫女を使って活躍できる点も魅力だ。
なにかと直接攻撃の効果を使える場面が多いぞ。

ただ、直接攻撃した後は単なる攻撃力1500(または1700)のモンスターとなり、普通に倒される。
それでも、攻撃力は高めなのでそれなりには役立つが、前のターンに相手の場のモンスターを無視して攻撃している以上、そのモンスター達も黙っちゃいないだろう。

それに、海さえなかったら単なる攻撃力1500モンスター止まり。
まともに召喚できない上級水属性モンスターよりはずっとマシなものの、活躍できる場面が減ることには間違いない。

特に、バグロスと上級水モンスターを併用する場合、海がない状態での戦力はかなりダウンしてしまうだろう。
アトランティスが場に出ている時でも、レベル4になった上級水属性モンスターとバグロスが手札にある場合、普通は前者の方を召喚するだろう。
このため、上級水モンスターと併用すると、バグロスは案外、海の恩恵を得られない場合が多くなりそう。
併用する場合は、デッキに1、2枚にとどめ、グリズリーマザーの効果で特殊召喚していきたいところ。この時、海神の巫女も、フィールドを海とする効果だけでなく、守備力が高く生け贄確保にはなるため、相性はいい。

デッキを組む時には上記のことを意識し、上手くデッキのバランスを調整していきたいところ。
また、リミッター解除の恩恵を受けることができる点を付け加えておこう。無理に狙うのもどうかと思うが、覚えておいて損はない…と思う。
307-027 魚雷魚 ****------
一言で言うと――
海デッキでもならず者傭兵部隊を使え。
――である。

キーカードである「暗黒大要塞鯱」はレベル5。アトランティスがあれば簡単に召喚できるとはいえ、ホイホイ出せるシロモノではない。
シャチが場に出ている時に都合よく、手札や場に魚雷魚があるとも限らない。
ならず者の魅力である、特殊召喚後に効果使用――といった事も狙いにくい。効果を使う場合、全体的にならず者に勝る点が少ないのだ。
そして、魚雷魚は単体ではただのザコモンスター止まりとなってしまう事が大きい。

一応、魔法無効化能力もあるが、サンダー・ボルトとかの全体破壊後の戦闘ダメージを少し小さくする程度。
攻守1000では戦闘面で不安すぎる。
それでも魔法無効化は役に立たないことはないが、「海」もないといけないし、魚雷自身を表側表示にする必要がある。
わざわざ使いたいと思わせるレベルではないだろう。

使うとしたら、シャチやアトランティスは3枚フル投入したい。
さらに、グリズリーマザーや遺言状も併用したりして、魚雷魚が役立たずの状態で手札に溜まることのないようにしたい。
307-028 海竜−ダイダロス
(リバイアドラゴン−ダイダロス)
*******---

 1.導入
海デッキに欲しい強力カード。
名前や姿形から察するに、梶木のリバイアサンを意識して作られたモンスターだろう。

まず、効果がイカれている。
場に出た直後、効果を使ってバッシャーン。
綺麗さっぱり何もかも破壊である。そして、ダイダロスは平気である。

チェーン発動によって、羊トークンが湧いてきてもバッシャーン、リビングデッドで何かが這い上がってきてもバッシャーン。
生け贄召喚しても、特殊召喚してもバッシャーン可能。
そして、召喚成功時のタイミングでバッシャーンすれば、サイクロンのチェーンによって、伝説の都を吹き飛ばそうとしても無駄である。


 2.デッキ構築とプレイング
強力な効果ではある…が、役に立たない時にはとことん役に立たないデメリットを持っている。
この役に立たない状況をできるだけ作らないようなデッキ構築やプレイングが必要だろう。

まず、デッキ構築面では、「伝説の都 アトランティス」は当然必要。3枚フル投入したい。「テラ・フォーミング」も1枚か2枚程度併用していってもいい。
そして、グリズリーマザーやら何やらで生け贄確保を容易にしたい。
水属性にこだわらないなら、キラー・トマトや魂を削る死霊、墓守の偵察者あたりを使っていくといいだろう。
特に、ダイダロスを何枚も使う場合は、全体的に手札が重くなりやすいので、手札抹殺や悪夢の蜃気楼といったカードもあると便利だろう。手札からダイダロスを墓地へ送った後、蘇生できるのも魅力だ。

プレイング面では、必要な状況になるまでアトランティスを温存しておくことが大切。
アトランティスを出した直後でダイダロスを召喚したい。こうすれば効果を使えるチャンスは増えるだろう。
もちろん、暗黒大要塞鯱を使う場合など、他の状況でアトランティスが必要になった場合はそちらで使っていっても構わない。――が、攻撃力アップ程度の目的ではあまり使わない方がいいだろうね。

また、逆にダイダロスを警戒する場合は、アトランティスが場に出た直後にサイクロンを使うといいだろう。
なので、ダイダロスを使う側は、このことを警戒して相手の伏せサイクロンには警戒を払いたい。
墓地にあるサイクロンの数などを調べたり、前のターン以前の相手の伏せカードの動向を検討したり(○○した時には発動されなかったから××のカードではないだろう…とか)して、伏せカードがある程度推測できると優位に立てるぞ。

デッキ構築やプレイングを磨き、効果をうまく生かせるようにしたい。
307-029 暗黒大要塞鯱 *****-----
「シャチ」である。
あからさまに梶木の「要塞クジラ」を意識したカードである。
わざわざシャチにしなくても、「要塞クジラ」パワーアップバージョン…の方が良かったかもしれないけど、まあいいとしよう。

レベル5攻撃力2100。そして水属性。
「伝説の都 アトランティス」があれば生け贄不要で場に出すことができ、その後での攻撃力は2300。
でも、効果を使わないなら、ギガ・ガガギゴの方が便利。そちらを使いましょう。そっちの方がノーマルで手に入りやすいしね。

ちなみに、効果については…それぞれ「魚雷魚」「砲弾ヤリ貝」の項を参照。
307-030 砲弾ヤリ貝 ***-------
「魚雷魚」より絶対に役に立たない。
メインフェイズに魔法・罠を破壊しようとするとチェーンされる場合が多く、実質不発になりやすい。
魔導戦士 ブレイカーやらサイクロンとかそういったカードで間に合わせたい。
デッキが重くなる原因である。海デッキでも使わない方が無難。コレを入れるスペースに、魚雷魚を使った方がずっと役立ちそうだ。
307-031 不意打ち又左 ******----
又左衛門こと前田利家に関係ある…のかもしれない。
興味のある人は調べてみよう。

隼の騎士を完全に上回ったカード。
攻撃力1300で2回攻撃だけでなく、コントロールも移されない。

ただ、攻撃力1000と1300は戦闘面ではあまり変わらない。
黒き森のウィッチ、クリッター攻撃表示、キラー・トマト守備表示――他、あとはいくつかの攻撃型モンスター守備表示、これくらいしか有利にならない。
戦闘面ではやはり弱い。
戦闘面で弱いので、後半のコントロールを奪われない効果も意味薄。それでも、自分の場を空にされて2回攻撃されない分だけ、悪くはないのだろうが、全体的にはオマケ程度の効果。
ちなみに不意打ち又佐には、自分の強制転移や死のマジック・ボックスで指定することもできないようなので、コンボにはならないぞ。

有効活用するには、隼の騎士と同じく最初に場に出した時に、プレイヤーへの直接攻撃を仕掛けられるようにしたい。
2回とも直接攻撃に成功すれば、2600ダメージである。
増援やキラー・トマトなどをうまく使えれば、それなりに場に出すタイミングを調整できるので、これも狙いたいところ。

それでも、2回攻撃した次の相手ターンで普通に倒されてしまう場合が多い。
罠カードでのフォローが欲しいところ。上手く相手モンスターを破壊なりなんなりしてやれば、次のターンも再び2回の直接攻撃が可能になるぞ。
あと、切り込み隊長と共に出せば、切り込み隊長の効果で守ってくれるぞ。合計で3800ダメージの3回攻撃もちょっと魅力だ。

やはり全体的には力不足なので、普通に使うならデッキには1枚程度がいい。デッキからのサーチは容易なので、必要な時だけ手札に加えたりすればいいのだ。
何枚も使いたい場合は、強化装備カードやコマンド・ナイト、切り込み隊長あたりは何枚か欲しいところ。
307-032 守護天使 ジャンヌ
(ガーディアンエンジェル ジャンヌ)
****------
聖女ジャンヌのパワーアップ版モンスター。…とはいえ、ホントの天使になってしまってはいるのだが。
破壊したモンスターの攻撃力分を回復する。
生け贄2体の上級モンスターなのだから、プレイヤーへの直接攻撃を成功させるか、この効果を生かすかしたい。

いくつかライフを回復できるとは言え、裏側守備表示モンスターには攻撃しない方がいい。
攻撃力が低いだけではなく、効果などで逆にこちらが不利になる場合も多いからだ。それに、多少のライフ回復程度では上級モンスターとして、あまり役に立ったとはいえないし…。

やはり、攻撃表示のモンスターを狙いたい。
攻撃表示のモンスター相手だと、攻撃力が高い相手ほど回復量も大きいが、与える戦闘ダメージが少なくなる。逆に攻撃力が低い相手ほど回復量も少ないが、与える戦闘ダメージが大きくなる。
戦闘ダメージと回復…どちらがいいかといえば、戦闘ダメージである。いくら回復してもデュエルには勝てないぞ。
無理に回復を狙うくらいなら、戦闘ダメージを狙った方が効率的だ。
なのでこの回復効果は、補助的な位置につけた方がいい。
もちろん、攻撃力が高く危険なモンスターは早めに倒しておいた方がいいので、無理に戦闘ダメージを狙う必要はない。回復もできるので、そこら辺の攻撃力2800のモンスターで破壊するよりは断然お得だ。

あくまで、レベル7モンスターなので、デッキにはホイホイと入れるレベルではない。
特に、生け贄2体捧げて召喚しても大きなメリットが得られないため、手札などから墓地へ送り、墓地からの特殊召喚を狙いたいところ。
または、デッキタイプによって、カイザー・シーホースや名推理といったカードも採用していってもいいだろう。

また、天使族なので、「ダグラの剣」を装備できる。
これを装備すれば、守備表示モンスターを攻撃した場合以外では、3300ライフ必ず回復するようになる。
天使族デッキならば、入れる価値はある。
逆にそうでなければ、ダグラの剣は重くなるだけなので不要だ。

ついでにしょーもない1ターンキルコンボを。
シモッチによる副作用 + 魔導サイエンティスト + 強制転移 or 死のマジック・ボックス があれば1ターンキル可能。
まあ、キーカードが多すぎるので難しいんだけど…。
307-033 マンジュ・ゴッド *****-----
「千手」を超えて「万手」らしいが、ナメている。
いくらなんでも、頭からも手が生える有り様なのはちょっとまずいんじゃないのか? 見た目は光属性・天使族とはかけ離れている。
とにかくナメてはいるが、効果は使えるので許すとしよう。

センジュ・ゴッドとソニックバードを足し合わせた効果を持つ。
手札の状況によって選択できるため、非常に便利。
儀式カードを使うデッキには絶対欲しい1枚である。

マンジュ・ゴッド3枚で足りないというならば、センジュ・ゴッドやソニックバードの投入を検討していこう。
個人的には、センジュ・ゴッドやソニックバードを入れるよりは、悪夢の蜃気楼などでドロー強化をしたいところだが…。
307-034 月風魔 *****-----
コナミの大昔のゲーム「月風魔伝」の主人公。
その手に持つのは家宝の「波動剣」だ。
意外とファンも多いらしく、このカードが出ることを知ったらこのパックを買いあさるのかな…?

さて、攻撃力は1700とやや優秀で、効果もそれなりに使える。
攻撃表示相手でも守備表示相手でも使える点も便利だろう。裏側表示の場合でも、ダメージ計算前に表になるので効果で破壊できそうだ。
ただ、効果を発揮できる相手が限定されるため、サイドデッキに入れておいた方が無難だ。相手が悪魔族デッキ、アンデット族デッキの時だけ活躍させればいい。
普通のタイプのデッキ相手では、このモンスターが破壊する意味のある悪魔族、アンデット族モンスターはやや少ない。
一応、ニュートとか、魂を削る死霊とかあるけれど。

また、「DNA改造手術」を用いれば、どんなモンスターでも破壊できるようになる。
しかし、戦闘で負ければ、こちらは普通に破壊されるため、無理に狙うほど強くはないだろう。
DNA改造手術があっても、異次元の女戦士より劣ってしまうところも多いし…。
307-035 龍骨鬼 ******----
同じく、コナミのゲーム「月風魔伝」のラスボス。
最終段階の姿をしているぞ。

まず、レベル6攻撃力2400のアンデット族モンスターというだけで優秀。
守備力はちょうど2000なので、ピラミッド・タートルから特殊召喚できるのだ。
ヴァンパイア・ロードに続いて、活躍してくれる強力な上級アンデットだろう。

ピラミッド・タートルを3枚フル投入すれば、活躍どころも多くなるだろう。
その分普通にデッキが重くなる心配はあるので、龍骨鬼は1、2枚で十分だろう。それに、ヴァンパイア・ロードも使いたいしね。

戦士族、魔法使い族モンスターを戦闘終了後に破壊する能力があるが、あまり意味はなさそう。
攻撃力2400もあれば、戦闘面で困ることはなさそうだ。
それでも、使える場面があるならば、カオス・ソルジャー −開闢の使者−や混沌の黒魔術師…あたりかな。
307-036 グリフォンの羽根帚 **--------
普通に使うなら非常食です。

メリットは破壊扱いなので、盗人の煙玉や呪われた棺などを破壊して効果発動させることくらい。
ライフ回復+効果発動はオトクだが、グリフォンの羽根帚単体では力不足すぎな上、コンボで得られるメリットもあまり大きくないので、全体的にはまだまだ実用的とはいえないだろうけど。
307-037 迷える仔羊 ****------
仔羊トークン2体を場に出せる通常魔法。
羊トークンとの違いは、ツノの太さと毛色が微妙に違うところくらいか?

さて一見、スケープ・ゴートの方が全てにおいて上に見えるが、仔羊トークンは生け贄召喚のための生け贄にできる点が魅力。
ただ、コレを使ったターンにはモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚ができなくなる。しかも通常魔法で自分のターンにしか使えない。
このため、仔羊トークンを生け贄に捧げる前に破壊される危険がある。
普通に生け贄召喚したいならば、デビルズ・サンクチュアリを使った方がよさそうだ。

では、普通でない生け贄召喚ならばどうだろうか。
つまり、生け贄を捧げておきながら、裏側守備表示でセットするという、なんとも情けないような使い方だ。
1ターンの間攻撃はできないものの、相手ターンをなんとかしのげれば、次の自分ターンには一応活躍できる。
上級モンスター――特にレベル7以上のモンスターなら、守備力面ではあまり心配はいらないのが救いか…?
一応太陽の書があれば、すぐに活躍できるようにはなるが、結局カードを2枚使ってしまっているため、デビルズ・サンクチュアリ2つとか、他の方法をとっていった方がいい場合も多くなる。これを狙う場合は、太陽の書を別の目的でも使えるようにしたいところ。

全体的にはやはり微妙。
普通に壁役になるだけでもマシ…なのかな。
307-038 地砕き ********--
地割れより一回りパワーアップした強力なカード。
特に、羊トークンやらに振り回されることなく使える点は魅力的だ。


 1.地割れより強いワケ
まず、下の表によく使われるモンスターを守備力順に並べておいた。
とりあえずこれにざっと目を通して欲しい。

3000 闇より出でし絶望
2600 混沌の黒魔術師
2500 カオス・ソルジャー −開闢の使者−  混沌帝龍 −終焉の使者−  溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
2400 守護者スフィンクス
2200 カイザー・グライダー
2000 墓守の偵察者  ルーレットボマー  光の追放者
1900 イグザリオン・ユニバース  コマンド・ナイト  墓守の番兵
1700 地獄将軍・メフィスト  熟練の黒魔術師
1600 冥界の魔王 ハ・デス  サファイアドラゴン  異次元の女戦士
1500 人造人間−サイコ・ショッカー  ヴァンパイア・ロード  ジェノサイドキングデーモン  デーモン・ソルジャー  闇よりの恐怖  カオスライダー グスタフ  首領・ザルーグ  ダークジェロイド  お注射天使リリー
1450 巨大ネズミ
1400 天空騎士パーシアス  暗黒の狂犬  ピラミッド・タートル
1300 ギガンテス  キャノン・ソルジャー
1200 ブラッド・ヴォルス  速攻の黒い忍者  ドル・ドラ  UFOタートル  黒き森のウィッチ
1100 キラー・トマト
1000 レッサー・デーモン  怒れる類人猿  魔導戦士 ブレイカー  魔鏡導士リフレクト・バウンダー  ブレイドナイト  同族感染ウィルス  墓守の長槍兵  異次元の戦士  ならず者傭兵部隊
900 ヂェミナイ・エルフ  魂を喰らう者 バズー
800 シャインエンジェル  ニュードリュア  見習い魔術師
700 霊滅術師 カイクウ  シルフィード
600 クリッター  メタモルポット
500 ダーク・ヒーロー ゾンバイア  ペンギン・ソルジャー  ファイバーポッド
400 ニュート  聖なる魔術師
300 魔導サイエンティスト
250 キラー・スネーク
200 クリボー  魂を削る死霊
100 ジャイアントウィルス  素早いモモンガ
偉大魔獣 ガーゼット  ゴブリン突撃部隊  ジャイアント・オーク  スピア・ドラゴン  羊トークン

コレを見れば分かるだろうが、破壊したいモンスターほど、守備力も高い傾向にある。
守備力が低いモンスターで破壊したいモンスターは、魂を削る死霊、ニュートなどがあるが、低守備力では使用済みのゴブリン突撃部隊、魔導サイエンティスト、リバースモンスター各種や、羊トークンといった破壊する意味が薄いモンスターも多い。なので、全体的には守備力が高いモンスターを破壊したほうがお得なのである。

特に守備力1000のラインには良く使われる攻撃型のモンスターが固まっている。
ただ、守備力1200に黒き森のウィッチがあるのは、ちょっとマイナスかもしれないかな。
そして、守備力1500前後になると、上級モンスターや攻撃力1900クラスのモンスターがメインになる。ここら辺のモンスターを一番破壊したいので、このカードは便利だろう。
さらには、守備力1600には、異次元の女戦士も含まれているのも見逃せない。攻撃で倒すのはやっかいなので、このカードを使えればカードの差で直接差はつかないものの、場を制圧する意味ではひっくり返せるため有利。

非常に使いやすいカード。
地割れみたいに、手札に温存しておいたら役に立たなくなるということが少ないので、ある程度温存するのも有効だ。


 2.微妙なトコロ
しかし、地割れと同じくデッキに入れておいても、なーんか微妙にイマイチ君だな〜ということが出てくる。
それは、「発展性の乏しさ」と「役割の重複」が原因である。

カード1枚で表側表示モンスター1体だけ破壊する。このため、カード1枚の持つ発展性が少し乏しい。これに対して、激流葬や同族感染ウィルスなどは、多少のリスクやコストはあるが、カード1枚の発展性には長けている。

また、破壊輪や強奪などは表側表示モンスターだけ対象。他にも普通にモンスターを破壊する効果はたくさんある。このため、ある程度役割が重複しまっている。

突き詰めていくと微妙に使えないかもしれないが、それでも普通に強く安定性も高いので、デッキタイプやお好みになるだろうな…。
特に、はじめたばかりでモンスター除去カードが少ない人は、このカードを使うといいだろう。ノーマルカードで手に入りやすいし。
307-039 次元融合 ********--

 1.導入
次元が融合することによって、異次元のモンスターがこちらへやってくる。
異次元に送られた異次元の女戦士も、絶版された異次元の戦士もやってくる。
全てやってくる。全部だ。
――いや、ちょっと多すぎやしないか?

かなり強力なカード。
お互い様とはいえ、全部は強すぎである。


 2.デッキ構築・基礎編
当然だが、このカードを使う場合は、デッキ構成が大事。
次元融合を使った時には、自分のモンスターだけ特殊召喚されるようにしたいところ。
このようにするためのデッキ構築を考えていこう。

当然、自分のモンスターを除外できる効果を持つカードが必要。
一番適しているのは、コストとしてモンスターを除外する効果を使うこと。
魂を喰らう者 バズー、速攻の黒い忍者、カオス・ソルジャー −開闢の使者−、ギガンテスなど、特殊召喚や効果使用の際にモンスターを除外できるカードを使いたい。
これらはコストとして除外したモンスターを再利用できるため非常にオトクだ。

そして、これらのカードに共通することとして、墓地へ送られたカードだけ除外できることがある。
このため、デッキには苦渋の選択や悪夢の蜃気楼、手札抹殺など、自分のモンスターを墓地へ送れる効果を持つカードを使いたい。

他にも、除外効果を持つカードとして、魂の解放をはじめ、光の追放者など、いくつものカードがある。
どれを使うかはデッキタイプやバランスなどと相談する必要があるのだろう。


 3.デッキ構築・実践編
前節に続いてデッキ構築ということで、オススメカードを並べていく。参考にして欲しい。

魂を喰らう者 バズー オススメ度:5
攻撃力を2500までアップした上、除外したモンスターを一気に3体まで特殊召喚できるため非常に強い。
効果使用の際に除外モンスターの指定がない点も魅力ありまくりだ。
相手フィールドにモンスターがいない時を狙えば、1ターンで致死量のダメージか?

速攻の黒い忍者 オススメ度:5
自分のターンで、効果で姿を消している時に次元融合を使っても、速攻の黒い忍者自身もすぐに戻ってくるのが魅力。
自分の激流葬やブラック・ホールの発動にチェーンして、速攻の黒い忍者の効果を使えば、その後で大ダメージを与えるチャンスが…!

カオス・ソルジャー −開闢の使者− オススメ度:5
これが出た時点でかなり有利だが、戦闘面で場を制圧すれば、更なるダメージで一気にライフ0を狙える。
次元融合後にモンスター除外効果を使うのも非常に有効。

放浪の勇者 フリード オススメ度:4
相手モンスターを破壊した上、モンスターが3体以上並ぶので、プレイヤーへの直接攻撃が決めやすく強い!

XYZ−ドラゴン・キャノンなど オススメ度:4
リミッター解除やコンビネーションアタックもあればさらに強い。これらのカードがあれば、2体融合でも7200ダメージ以上は確実だぞ!
さらに、YZ−キャタピラー・ドラゴンの場合、相手の裏守備モンスターを複数破壊できる。
リミッター解除やコンビネーション・アタックだけでも十分コンボが成立するため、相当強くなることが予想される。

混沌帝龍 −終焉の使者− オススメ度:4
カオス・ソルジャー程は相性は良くないが、普通に奇襲を掛けることはできるため十分強い。効果によるダメージ量も増加しそうだ。

ギガンテス――他、モンスター1体除外によって特殊召喚されるモンスター  オススメ度:3
次元融合の役割としてはやや薄いかもしれないが、安定性は高い。
ギガンテス自身で十分奇襲できるので、次元融合後を使えば1ターンにモンスターを一気に3体場に出せる事になる。
また、地属性モンスターとしてならず者傭兵部隊などを除外しておけば、相手モンスターを破壊できるのも魅力。

魂の解放 オススメ度:3
自分の除外されているモンスターを除外することによって、最大5体まで一気に特殊召喚できるようにする。
ただ、コストとして使うカードよりは強くなく、上手く決まればいいかもしれないが、決まらないと役に立たない。
また、状況によっては次元融合をあきらめて相手モンスターを除外したりするのもいいだろう。
少なくとも、自分モンスターの除外は次元融合を使う直前に行うこと。

混沌の黒魔術師  オススメ度:3
効果も普通に使え、強力。
ただ、普通にいったん場に出た時に、相手のライフを0にできる場合も珍しくなく、自身の効果で除外された後のフォローとして使うには、必要ない場合も多い。
それに、決まらない時にはとことん決まらないので、他の効果によって混沌の黒魔術師を除外する手段を用意しておくといい。
上手くいけば、混沌の黒魔術師×3 & 魔法カード×3 で、すごいことになっちゃうよ。

死霊の巣 オススメ度:2
相手モンスターを破壊するので奇襲は掛けやすいが、単体では力不足かな。サイクロンに注意。

抹殺の使徒 オススメ度:2
簡単に言えば自分のニュートを抹殺する。
普通に使うことを考えると、次元融合を使う前なら相性は悪いが、後なら相性は良い。デッキタイプ次第かな。

異次元の女戦士たち オススメ度:2
相手を除外してナンボなので、使いにくい点はある。
しかし、特殊召喚した異次元の女戦士の攻撃で、相手モンスターを再び除外すればよく、マイナスに転じることは少ないので、デッキに入れていっても構わないだろう。
むしろ相手の異次元の女戦士に注意したいかな。

フュージョン・ゲート オススメ度:2
融合後に奇襲を掛けることもできるためなかなか強力。サイクロンに注意。

光の追放者 オススメ度:1
コンボ専用。
苦渋の選択や天使の施し使用時に場に出しておくと除外可能。1ターンキル系統なら使えないこともないか…?

その他
炎の女暗殺者、ビッグバン・シュート、レクンガ、大火葬、異次元の指名者、タイムカプセル(これはできない可能性アリ)、冥界流傀儡術――
とかがある。

さて、コレを見ていただければ分かるように、このカードは強力すぎることが分かる。
あっという間に勝負を決めることができるほど強いので、いつ制限カードになってもおかしくないだろう。

対策を練るとしたら――やっぱり「和睦の使者」かな。
後は魔法を無効化するのもイイかもね。2000ライフ無駄払いはかなり損だぞ。
307-040 光と闇の洗礼 ***-------
ブラック・マジシャンを通して混沌の黒魔術師を特殊召喚できる。
本家の儀式カードより、こっちの方がしっくり来る気がする。
ついでに混沌の黒魔術師のイラストもこっちの方がいい気もしないではない。

ブラック・マジシャンを生け贄に捧げれば、どこからでも特殊召喚できる点、そして、速攻魔法である点は魅力。

相手がブラック・マジシャンを対象とした効果を使った時に、このカードを使うと実質無駄撃ちになる。
ただしこの場合、混沌の黒魔術師の魔法回収効果は使えなくなる。任意発動の効果のため、チェーンブロック1に置かれないといけないのだ。
また、サンダー・ボルトなどの全体除去系には、混沌の黒魔術師も破壊されるため、完全な無駄撃ちになってしまう。

相手の効果にチェーンするより、自分のバトルフェイズで使うといい。
ブラック・マジシャンの攻撃後にこれを使えば、特殊召喚された混沌の黒魔術師で再び攻撃できるため、1ターンで5300ダメージ与えられるぞ。
相手の効果にチェーンしなければ、魔法回収効果も使える。ただし、バトルフェイズ時に魔法を回収している以上、速攻魔法以外はすぐに使用できないので、回収した魔法はそのバトルフェイズにはほとんど干渉できないのだが。

回収する魔法次第では、自分のメインフェイズに普通に使っても構わない。
どちらにせよ、ブラック・マジシャンが除去される前に、このカードを使っておきたいところ。

コレを使う場合、デッキはブラック・マジシャンデッキとなる。
そして、混沌の黒魔術師はどこからでも場に出せるため、デッキには1、2枚でいいだろう。この魔法カードも1、2枚でよさそうだ。
ただでさえ重いブラック・マジシャンをデッキに入れている以上、あまり多く入れるとより不安定になってしまうぞ。

無理してコレを使わなくても、混沌の黒魔術師の数を単純に増やした方がいい…ってところはあるけれど。
コレを使うことによって得られるメリットもそれなりにあるので(死者蘇生でブラックマジシャン蘇生とか)、こだわりを持つ人にはオススメしたいかな。
307-041 サルベージ *****-----
攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を引き上げる。
一応イラストでは機械を引き上げてはいるのだが、それにしてもモンスターをサルベージ…。ちょっとナメているところはあるが、まあいいとしよう。

効果で手札に加えられる水属性モンスターは、グリズリーマザーで特殊召喚できるモンスターとほとんど同じ。(例外としてフェンリルとかはある)
なので、グリズリーマザーを有効活用している場合は、このカードで引き上げるモンスターも多くなるだろう。
それでも、攻撃力1500以下の水属性モンスターは手札から召喚させるより、グリズリーマザーで特殊召喚した方がいい場合が多い。そして、これらのモンスターはいざという時に頼りになる…といったものがほとんどないため、手札に加えたモンスター2体がしっかり活躍できる保証がない。

それでも、手札強化の目的では役に立つだろう。
カード1枚でカードを2枚得られるため、天使の施し、手札抹殺などを併用すればオトクだ。
サルベージを使う場合は、手札抹殺や苦渋の選択などのコンボカードも併用したいところか?
それでも、攻撃力1500以下の水属性モンスター自体が全体的に力不足なので、無理してこれらのモンスターを大量に使うと、デッキ全体が力不足になるので注意したい。
307-042 超新化薬 ****------
爬虫類族から恐竜族に進化する薬。
現実味があって面白いカード。
イラストもよく分かるようになってます。

超新化薬で、場に出せる恐竜族モンスターのレベルはいくつでも構わない。この点が魅力だろう。
…とは言え、強いカードとはいいがたい。

恐竜族デッキに爬虫類族を入れる事がマイナスとか、そういうこと以前に発動条件を満たすのが難しいのだ。
自分の場に爬虫類族モンスターがいて、自分の手札に恐竜族モンスターがいる必要がある。
そして、その恐竜族モンスターのレベルが4以下だったら、わざわざこのカードを使う意味はない。
カードの数で見ても、超新化薬と爬虫類族モンスターとで、2枚失ってしまう。

それに、レベル5、6の恐竜族モンスターなら、わざわざこのカードに頼らずとも、デビルズサンクチュアリでも使った方が効率的。
レベル7以上でも、生け贄モンスターが確保できれば、デビルズ・サンクチュアリとか名推理とか墓守の偵察者とかを使った方が汎用性は高い。

使いたい場合は、キラー・スネークやらスネークポットやらガガギゴやら、爬虫類族モンスターをしっかり確保し、上級恐竜族モンスターを何体も用意しなければならない。
決まればそれなりに強いかもしれないが、手札が悪いとすんなり負けてしまう場合も多いだろう。
307-043 アリの増殖
【原作カード】
*---------
イラストや原作に反して、2体だけアリを出せるカード。
だけど、昆虫族モンスターを生け贄に捧げて、ほとんど役に立たない蟻トークン2体はちょっと…。
生け贄召喚のための生け贄にもできないし、速攻魔法ってわけでもないし…。
DNA改造手術を使ってもちょっと…。

最初から存在する昆虫族モンスターだけで頑張った方がマシ。
どうしても使いたいなら、インセクトモンスタートークンでも生け贄に――?
307-044 大地讃頌
(だいちさんしょう)
**--------
とりあえず、歌っとけ。

…地属性モンスター用の汎用儀式カード。
しかし、地属性の儀式モンスターではせいぜいカオス・ソルジャーくらいしか…。あと一応ダンシング・ソルジャー…。そして、もっと役立たないのが2体…。
全体的に力不足過ぎる。
それにレベルはピッタリでないといけないので、余計に使いにくいだろうし…。

今後、登場する儀式モンスター次第…かな。
307-045 翡翠の虫笛
(ひすいのむしぶえ)
----------
ここまでして寄生虫パラサイドを使わせたいコナミに完敗。
パラサイドをもっとマシな効果にしてくれれば良かったのだが…。
307-046 破壊指輪 *---------
破壊リン…グ。
このパックにはギャグカードが多すぎる。

破壊輪を相当弱くしたカード。
所詮指輪なので、相手モンスターには装着する余裕はなく、自分のモンスターだけ対象。この時点でかなりマイナス。
しかも、ダメージも1000で固定な上、お互いに受けるので、素直に火炎地獄とかご隠居の猛毒薬とかを使った方が…。
307-047 悪魔の手鏡 ***-------
天使の手鏡を対を成すカードとして作られた。魔法・罠を対象とする魔法に有効。

だが――ぶっちゃけるとサイクロンにしか使えない。
サイクロンを使った時に、相手の場に他の魔法・罠があるとは限らないので、相手の魔法・罠を破壊できるとは限らないだろう。
発動したサイクロン自身には対象は移せないので、このカードが活躍できる場面は非常に限られてしまうだろう。

――と思ったら、発動した悪魔の手鏡自身に移せるじゃん。
307-048 強制脱出装置 *******---
場のモンスター1体を手札に戻すカード。
それは相手でも自分でも表でも裏でもいいため非常に使い道が多い。
「強制」の名が付いてるだけはある。
――ついでに、イラストで脱出してるのはガガギゴ(ギガの方)ね。多分。

相手モンスターを戻す場合と、自分モンスターを戻す場合とに分けて考えていこう。
用途によってその役割がかなり異なってくることをよく意識しておきたい。


 1.相手モンスターを戻す
まず、相手モンスターを戻す場合の使い道を考える。

相手モンスターを場から消せるので、相手プレイヤーに直接攻撃を仕掛けたい時には役立つだろう。ノーコストで裏表関係なしなので相当便利。
ただ、あくまで罠カードなので、手札から直接使えず、セットして1ターン待つ必要があるので注意しよう。
セットして1ターンの間に、自分のモンスターが破壊されたり、相手の場に予想以上のモンスターが現れたり、サイコ・ショッカーが召喚されたりして、奇襲を掛けにくくなったりする場合もある。
相手プレイヤーへの直接攻撃に成功しない場合に無理して使っても、手札に戻したモンスターを召喚されて終わってしまい、こちらが損することが多くなるので、ある程度は待った方がいいだろう。

そして、相手ターンに使う事で相手の計算を崩すのにも使える。
攻撃宣言したモンスター相手に使えば、そのバトルフェイズ中にはまず召喚できないため、非常に便利で頼もしい。

主にこの2つの目的のために使われるであろう。
特に、上の2つの使い方が混合した使い方ができるのが理想的だ。
また、相手の魔法・罠除去カードにチェーンして発動したり、相手が死者蘇生で特殊召喚した自分モンスターに使えたりできればさらにお得だ。

相手モンスターを戻す場合は、全体的に相手との「カードの差」は1枚分不利になるが、場を制圧できるので「ライフの差」をつけることができる。


 2.自分モンスターを戻す
次に、自分モンスターを戻す場合を考える。

この場合、亜空間物質転送装置のように、相手の効果から逃れるために使うのが一般的だろう。
相手の効果にチェーンして自分モンスターを戻せば、そのモンスターを守ることができるぞ。
しかし、亜空間物質転送装置と違い、そのターンのエンドフェイズに場に戻る…ということはないため、場が空になったままターンを終わる危険があり、その面では劣っている。

この時、相手が1枚のカードを使ってモンスター1体を破壊しようとした場合を考える。
破壊効果にチェーンして強制脱出装置を発動しモンスターを1枚戻す。
この時相手は破壊効果を持ったカードを1枚失い、自分は強制脱出装置自身でカードを1枚失う。
つまり、「カードの差」では±0なのだ。

カードの差で±0なら、無理してこの効果を使わなくても、モンスターを破壊させておいても同じではないか――そう感じるかもしれない。
しかし、その目的によっては使う価値が出てくる。
以下に挙げる2つの目的のために使うといいだろう。

まず、手札のモンスター切れを防ぐため。
特に、手札に通常召喚できるモンスターがいない場合は、この目的のために使わないと、召喚できるモンスターがいなくなるため次のターン以降が危険になってしまう。
手札に他のモンスターが残っていても、そのモンスターを再び使う必要がある時には、戻していった方がいいだろう。

次に、コンボカードとして使うため。例えば――
魔導戦士 ブレイカーや切り込み隊長やグラナドラなど、召喚時に効果が現れるモンスターの効果の再利用。
魔導サイエンティストなど、攻撃力が心配なモンスターに使用して戦闘ダメージ軽減。
守備表示になったゴブリン突撃部隊を戻して再び攻撃表示で使用。
マジカルシルクハットで場に出ている魔法・罠カードを手札に戻して、好きな魔法・罠カードをデッキからサーチ。
あとは、エクゾディアパーツの回収にも使えるのかな?

自分モンスターを戻す場合は、場に干渉はできないので「ライフの差」にはプラスにならないが、「カードの差」では損をせず、次のターン以降に備えることができる。コンボも狙えるのも魅力だろう。
307-049 ヒーロー見参 *****-----
ヒーローは遅れてやってくる――とか言われるもので、ピンチの時に颯爽と現れるヒーローはかっこいいらしい。
というわけで――ゾンバイアやって来たぞ! (どこら辺が「というわけで」なのかは不明だが)

魔法・罠カードをセットしたりして、手札を調節することによって、確実にモンスターを特殊召喚できる。
普通に使うなら血の代償を使った方がマシなのだが、上級モンスターでも出せる点は魅力。

それでも、相手の攻撃宣言時という条件を満たす必要があるため、その前に破壊される場合も多い。
特に、魔法・罠カードを大量にセットした後、魔法・罠全体除去を喰らうとホントにピンチに陥ってしまう。

思ったより、リスクの大きいカード。
これを使って上級モンスターを特殊召喚しようとする場合、デッキの上級モンスターの比率はどうしても多くなるため、決まればいいのだが、決まらないと非常に脆くなる。
307-050 自爆スイッチ ****------
相手よりライフが7000少なかったらデュエル引き分けというとんでもないカード。
自爆の爆発力が、相手ライフを0にするほど凄まじすぎるのはヤバイ。どれくらい凄いんだろう。

まず最初に言っておくと、いかなるカードを使っても、この「引き分け」を「勝ち」にすることはできない。
地獄の扉越し銃、白衣の天使、その他回復カードなど、全部使えません!
この効果はダメージではありません! 勝敗はチェーン処理の途中でも決まります!
なんか今後、あちこちの掲示板とかで、「地獄の扉越し銃使えば勝てるじゃん」とか、「回復カードにチェーンして発動すれば勝ち」とか、書かれそう。少なくともこれを読んだ人は、そんなこと言い出さないようにしてね。

このカードはマッチ戦で、初戦で勝った時にサイドデッキからメインデッキに加え、その後での2回のデュエルを引き分けにするために使うことになるだろう。
または、一撃必殺の大リスクコンボに失敗した時の保険(?)役とか…。コレを使うよりコンボの成功率を上げた方がいい気はするが…。「ラストバトル!」コンボの場合なら、多少は相性がいいのかな?

検閲やら神の宣告やらゲール・ドグラ(?)やらを使ってライフを減らすといいだろう。
相手のライフが初期状態から変わらない場合は、自分ライフが1000になればこのカードを発動できる。

ただし途中で相手がライフを支払う手札破壊カードや破壊輪を使ったりすると、アウトである。
コレを防ぐためにも、成金ゴブリンやソウルテイカーなど相手ライフを回復する手段を用いるといい。
それでも自爆スイッチが手札にこなければダメなのだろうが。

あくまで引き分けにする戦術なので、いくら極めていってもマッチ戦で1勝できなくては論外。
それに、サイドデッキを自爆スイッチ云々で埋めている場合、最初の1勝ができなかった後でのサイドチェンジの際に、まともな対策ができず、次のデュエルも絶望的になるので注意。
307-051 暗黒の呪縛 *****-----
魔法を使う度に1000ダメージ与えるなかなか強力な呪縛。イラストで呪縛されているのが誰かがちょっと気になるかな。
相手だけでなく自分も対象なので気をつけよう。

うまく使えばロックを掛けられる。
特にこのカードを破壊するためにも、魔法カードを使わざるを得ないことが多いので、その際にもダメージを与えられるのは嬉しい。発動時にサイクロンをチェーンされるとダメなのだろうが…。

少なくともこのカードを使う場合、自分のデッキの魔法カードは少なくしたい。
この損害を受けるのはお互い様なので、相手だけ不利な状況にするように仕組むのは基本。
マジック・キャンセラー + グラヴィティ・バインドのコンボとは違うため、戦闘面でも怠らないように。

そして、暗黒の呪縛複数枚に加え、魔力の枷も使えば、魔法カード1回発動するだけで2000ダメージ…などとなるため強力。
それでも、サイコ・ショッカーや王宮のお触れを使われると、溜め込まれた魔法を一気に使われるので、油断はできない。
相手の魔法をある程度封印している隙に早々に決着をつけたいところだ。

また、相手が1ターンキルタイプのデッキの場合、このカードを使うだけで相手は魔法カードを何枚も発動するうちに自滅することもある。
ちょっとだけ狙ってみたいかもしれない。
307-052 門前払い ****------
戦闘ダメージを与えたモンスターは、手札に戻される。自分にも相手にも適用されるぞ。
ここで気になるのは、名前は「門前払い」だが、ダメージを与えてから戻されるので、「門前払い」ではない気がすることだ。
特に、プレイヤーへの直接攻撃が成功した場合は、門前払いどころか、玉座まで一蹴り入っているような気がするのは気のせいだろうか。

さて、この効果はお互いに適用されるのだが、少なくとも相手モンスターの攻撃宣言時に使えば、その攻撃モンスターだけは手札に戻すことができそう。
そして、他のモンスターも攻撃を躊躇せざるを得ないだろう。

――とはいうものの、ライフが0になる場合の総攻撃は防ぐ意味はない。
さらには、次のターン以降の反撃にも不利になる。
サイクロンにも弱い。
…とまあ、デメリットが目立つ。
和睦の使者、聖なるバリア−ミラーフォース−、強制脱出装置とかを使った方が便利だろう。
このカード自体が門前払いになりそうだ。
307-053 DNA移植手術 *---------
とうの昔に絶版になったサンダー・キッズの手術をしている。
サンダー・キッズが風属性なのにはこんなワケがあったのか――と誰も疑問にすら思っていない疑問が解決した。

効果は属性版のDNA改造手術。
だが、属性を変更することで得られるメリットは、種族ほどはない。
特に属性は、墓地や手札、デッキの中で意味がある場合が多く、このカードはあまり役に立つことはなさそうだ。
307-054 追い剥ぎゾンビ ----------
デッキのカードを墓地へ送っても、相手は大して困らない。
それどころか、蘇生されたり、カオス・ソルジャー −開闢の使者−を場に出すために除外されたりする始末。
かえってマイナスの場合が多くなりそう。

どうみても追い剥ぎゴブリンの方が強い。そちらを使いましょう。
307-055 トラップ・ジャマー *****-----
バトルフェイズに発動した罠に限り、ノーコストで無効化できる罠カード。
一般的によく使われる罠カードで、和睦の使者、破壊輪、リビングデッドの呼び声、聖なるバリア−ミラーフォース−、魔法の筒は、バトルフェイズで発動することが多い。
このため、かなりの数の罠カードを無効化できると思われる。

しかし、それでも罠カードのデッキに占める割合自体が少ない。
そしてこれらの罠カードは、「自分」のバトルフェイズで使われる場合がほとんどで、トラップ・ジャマー自体が罠カードである以上、あらかじめセットしておく必要がある。
――いつも活躍してくれるわけではなさそうだ。
直接罠を無効化するよりは、手札破壊カードやサイクロンを上手に使った方が効率的だろう。

加えて、相手が罠を多用する場合でも、オススメできない。
バトルフェイズ以外で発動する罠が多くなる傾向があるからだ。
罠を多用するデッキにに対抗するなら、王宮のお触れの方が便利だろう。
307-056 暗黒の侵略者 **--------
攻撃力2900の高レベル悪魔族モンスター。
効果は相手の速攻魔法封じ。

…でも、全体的にはちょっとイマイチ。
まず、速攻魔法として使われるカードはサイクロンやスケープ・ゴートが主流。
これらのカードは、早すぎた埋葬やリビングデッドの呼び声といった蘇生カードに対してチェーン発動してしまえば、普通に発動できてしまう。
生け贄召喚で場に出せれば、スケープ・ゴートくらいに対しては結構役立ちそうだが、そのために生け贄2体はかなりもったいない。
残念ながら、あまり使われることはなさそうだ。

――ということで、侵略は失敗に終わりました。

まあ、あえて言うならば、パック名の侵略に成功したのかな。
あと、このパックのカード名に無駄に「暗黒」が多いのも、侵略に成功した証?

――やっぱり、侵略には成功していました。
307-057 封印されしエクゾディア
【原作カード】
++++++++++
ついにというか、とにかく、アルティメットレア化した。
これによって、エクゾディア本体は4種類のレア度が存在することになる。どうでもいいのだが。
――でも、エクゾディアは侵略者じゃないよ。



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