海外版のお話1
First update : 2002/4/14


3月8日にアメリカなどで遊戯王が発売された。海外サイトをまわって得た情報や愚痴をいくつか。


1.概要

3/8に発売されたのは以下の3種類。

A.LEGEND OF BULE EYES WHITE DRAGON
B.STARTER DECK YUGI
C.STERTER DECK KAIBA

Aはアメリカ最初のブースターパック。題から分かるように日本でいう「青眼の白龍伝説」だ。
全124+2種類でウル10(1:12Packs)、スー10(1:6Packs)、レア22(1:1Packs)となっている。
1パック9枚入り2.99$、1ボックス24パック入りだ。必ず何らかのレアカードが封入されている。

B,Cはスターターデッキ。遊戯編と海馬編が存在し、50枚のカード(うち3枚はレアカード)、ルールブック、デュエルフィールドがセットになっている。ちなみにカード内容はどれを買っても同じだ。


2.LOBの内容

LOB(LEGEND OF BULE EYES WHITE DRAGON 青眼の白龍伝説)の封入カードは、シークレットレアにトライホーンドラゴンがあること、魔法除去がないこと以外、日本のLBとPGを足した内容と同じだ。カードに書かれている番号の並びまでほとんど同じである。
(移動したカード:0番がトライホーン、エルフの剣士は暗黒騎士ガイアの後、竜騎士ガイアはシクレアで最後、墓堀りグールは元竜騎士ガイアのあったところへ)

レアになっているカードは日本と違うので以下に書いておく。

シークレットレア
2種類
トライホーン・ドラゴン 竜騎士ガイア
ウルトラレア
10種類
青眼の白龍 ブラック・マジシャン 暗黒騎士ガイア 真紅眼の黒竜 死者蘇生 封印されし者の右足 封印されし者の左足 封印されし者の右腕 封印されし者の左腕 封印されしエクゾディア
スーパーレア
10種類
炎の剣士 エルフの剣士 ブラック・ホール サンダー・ボルト 落とし穴 融合 ホーリー・エルフ カース・オブ・ドラゴン 人喰い虫 光の護封剣
レア
22種類
炎の騎士 キラー 暗黒火炎龍 フュージョニスト アクア・マドール フレイム・ゴースト ドラゴン族・封印の壷 地割れ はさみ撃ち 墓堀りグール カルボナーラ戦士 岩石の巨兵 カードを狩る死神 ハーブの精 魔装騎士ドラゴネス 『守備』封じ ゴブリンの秘薬 火あぶりの刑 メタル・ドラゴン 青い忍者 フラワー・ウルフ ハネハネ 強欲な壺


3.スターターデッキの内容

スターターデッキは遊戯編・海馬編共にEXとほとんど同じ内容である。

遊戯編(SDY)はダブっている魔法除去2枚がEX−Rのスペシャルカード、手札抹殺とクロス・ソウルになっている。
ウルレアがブラック・マジシャン、スーレアは上のスペシャルカード、他はノーマルだ。

海馬編(SDK)も同じくダブっている魔法除去2枚がEXのスペシャルカード、ドラゴンの支配者とドラゴンを呼ぶ笛になっている。
ウルレアが青眼の白龍、スーレアは上のスペシャルカード、他はノーマルだ。


4.デザイン

英語版遊戯王はデザインが現時点での日本のカードと異なっている。
カードのテキストスペースがどうしても文の長くなってしまう英語にあわせて全体的に広くなっている。上下の余分な余白やイラストスペースを狭くして、テキストスペースを大きくしている。ちょっと窮屈な感じもする。モンスターカードの攻守の表示がテキスト下部に移動している。
実際、公式サイトにでも行けば実物を拝むことが出来るので見たい人はどうぞ。

日本で5/16に発売される『新たなる支配者』からはこのデザインだ!
おそらく今公開されているDM7の同梱カードもこのデザインに変わるだろう。ジャンプやポスターに『デザインは変更になる場合があります』って書いてあるし。(DM7の公式サイトには書いてなかったが)

ちなみに裏側は左上のコナミは同じ。右下の遊戯王のタイトルが英語版になっている。

ついでに初回生産版はファーストエディションと呼ばれ、カードのシリーズ(LOB−100とか)が書かれている左側に1st.Editionと書かれている。もうアメリカでも初回版が売っているところは少ないので希少価値も高いだろう。


5.イラスト

英語版はイラストが変更になったカードが何種類かある。以下に挙げる。

エクゾディアシリーズ 背景がちょっぴり豪華に。
火あぶりの刑
血の代償
人の火あぶりとか、血とかはNGらしい。
どちらもオーク(?)みたいなモンスターの描かれたカードになっている。カード名もそれを連想させない別のものになっている。
恍惚のマーメイド
サキュバス・ナイト
治療の神 ディアン・ケト
胸がちょっとでも見えたらNG!らしい(なぜ強調する)
マーメイドとサキュバスは胸の谷間が見えているところを修正されている。不自然。
ディアン・ケトは厚着にして描き起こされている。
アメリカのGB版遊戯王のパッケージの裏にゲーム中のBMGのカードが載っていたが胸の谷間が消されていた。
今後女の子カードはどーなるの!?
死者蘇生 これは豪華といえば豪華だが、元の絵の原形をとどめていないような。問題でもあるのかな。

ちなみにブースターパックのブルーアイズとブラマジは日本でいうEXのイラスト、スターターデッキは日本のパックに封入されているイラストである。


6.レアカード

これは愚痴です。でもこれが一番書きたかった。1$=130円として見ています。

日本でのレアカードの封入率は(復刻版ではない・シクレアなどは除く)
ウルレア 1:30packs
スーレア 1:20packs
レア 1:10packs
何らかのレアが出る確率は11/60。相変わらず低いですねー。

英語版でのレアカードの封入率は(シクレア除く)
ウルレア 1:12packs
スーレア 1:6packs
レア 1:1packs(スーレア以上が入っていると入らない…っぽい)
何らかのレアが出る確率は100%。買えば必ずレアカードが手に入ります。
アメリカでは元から必ずキラカードの入っているポケモンカードでさえも「ギャンブル性が高い」とか言われたそうですから、こうせざるを得なかったのでしょう。

レアカード(銀文字の)の封入率は日本は1/10、アメリカはスーレアなどを考慮して3/4です。値段を考慮すれば英語版は日本の約半値でレアカードをゲットできます。
しかし、一見お得に見える英語版ですが、スーレア以上になると話が違ってきます。
日本でのスーレア以上のカードの封入率は1/12、英語版は1/4。それでも英語版のほうが封入確率は3倍です。
しかし、1パックあたりの値段は日本は143円、英語版は約389円。英語版は3倍近く高くつきます。これでスーレア以上のカードにかかる平均費用は日本と同じになってしまいました。
ついでにカード1枚あたりの値段を見ると日本版は28.6円。英語版は43.1円。英語版は1.5倍高いのです!
これでは必ずレアカードが入っているのを考慮しても日本もアメリカもどっちもどっちだと考えられますね。
ということで実際に値段を考慮した計算などをしてみました。

以下の表は封入率から値段を計算したもの。値段はそのレアカードを手に入れるための平均金額。


レア スーレア ウルレア
日本版 封入率:1/10
レアのみ 平均1430円
レア以上 平均780円
封入率:1/20
スーレアのみ 平均2830円
スーレア以上 平均1716円
封入率:1/30
ウルレアのみ 平均4290円
英語版 封入率:3/4
レアのみ 平均518円
レア以上 平均389円
封入率:1/6
スーレアのみ 平均2334円
スーレア以上 平均1556円
封入率:1/12
ウルレアのみ 平均4668円

さらに、レアカードは平均的に引き当て、同じレア度のものなら全て揃うまでダブらずに出ると仮定して以下を計算する。

日本版の値段・封入率で、英語版のLOBにおいて、全てのカードがコンプリートするまで、
300パック。カード1500枚。値段にして42900円。

英語版の封入率で、全てのカードがコンプリートするまで、
120パック。カード1080枚。値段にして約46680円。

あら、日本の方が微妙にお得ですねー。カードの枚数もたくさんありますし。
まあどちらにせよ、エクゾディアシリーズがウルレアの数を増やしているのでこのパックは高くつきますねー。

ちなみに参考までに英語版はよく日本で400円で売っていますが、こいつをコンプしようとすると
120パック。5BOX。カード1080枚。値段にして48000円。税込み50400円。
…まあ頑張ってください。ダブることも計算に入れてね。
ついでにシークレットは2BOXに1つあるとしてもウルレアが揃う方が遅いので考える必要はありません。強いていえばレアの封入が微妙に下がるくらい。


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